JPH0679650B2 - 集塵装置 - Google Patents
集塵装置Info
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- JPH0679650B2 JPH0679650B2 JP61122368A JP12236886A JPH0679650B2 JP H0679650 B2 JPH0679650 B2 JP H0679650B2 JP 61122368 A JP61122368 A JP 61122368A JP 12236886 A JP12236886 A JP 12236886A JP H0679650 B2 JPH0679650 B2 JP H0679650B2
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Landscapes
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「技術分野」 本発明は、例えば溶鉱炉排ガス等の高温の含塵ガスから
効率良く粉塵を除去し得るコンパクトな集塵装置に関す
るものである。
効率良く粉塵を除去し得るコンパクトな集塵装置に関す
るものである。
「従来技術およびその問題点」 製鉄・窯業等の工業プラントにおける排ガス等の流体中
には多くの粉塵が含まれており、これらを大気中ないし
は系外へ放出することは問題のあるところである。ま
た、溶鉱炉排ガス等の高温の排ガスの場合、排ガスの有
する熱エネルギーを熱交換器等を介して回収することが
通常行なわれているが、上述したごとく、このような排
ガス中には多くの粉塵が含まれており、これによって熱
交換器等の伝熱部材が著しく摩耗し、数年毎に交換を必
要としており、その費用および工事の手間は多大なもの
となっている。このような点から含塵ガスから粉塵を除
去する技術が必要とされている。
には多くの粉塵が含まれており、これらを大気中ないし
は系外へ放出することは問題のあるところである。ま
た、溶鉱炉排ガス等の高温の排ガスの場合、排ガスの有
する熱エネルギーを熱交換器等を介して回収することが
通常行なわれているが、上述したごとく、このような排
ガス中には多くの粉塵が含まれており、これによって熱
交換器等の伝熱部材が著しく摩耗し、数年毎に交換を必
要としており、その費用および工事の手間は多大なもの
となっている。このような点から含塵ガスから粉塵を除
去する技術が必要とされている。
ところで、含塵ガスより粉塵を除去する集塵装置として
は、従来よりバグフィルターなどの濾布を用いたものが
使用されているが、これらの装置の場合、濾布が耐熱性
に乏しいため、含塵ガスの温度が例えば250℃を超える
と、もはや使用できないものであった。
は、従来よりバグフィルターなどの濾布を用いたものが
使用されているが、これらの装置の場合、濾布が耐熱性
に乏しいため、含塵ガスの温度が例えば250℃を超える
と、もはや使用できないものであった。
近年、このような高温の含塵ガスの浄化に適用できるも
のとして、セラミックスフォームやセラミックスハニカ
ムなどの通気性を有するセラミックス壁などを濾過材と
して用いた集塵装置が提供されており、例えば本出願人
らが先に提案した特開昭59-206028号、特開昭59-225721
号公報に示される集塵装置などが挙げられる。これらの
装置はいずれも通気性を有する多孔質のセラミックス管
等の濾筒の内側に含塵ガスを送入し、濾筒の壁面を通過
させて清浄ガスを取り出すものである。一方濾筒の壁面
によって通過を阻止された粉塵は、その一部が濾筒の内
壁に付着し、大部分は濾筒内部を落下して濾筒の下方に
設けられたダストホッパに集められる。
のとして、セラミックスフォームやセラミックスハニカ
ムなどの通気性を有するセラミックス壁などを濾過材と
して用いた集塵装置が提供されており、例えば本出願人
らが先に提案した特開昭59-206028号、特開昭59-225721
号公報に示される集塵装置などが挙げられる。これらの
装置はいずれも通気性を有する多孔質のセラミックス管
等の濾筒の内側に含塵ガスを送入し、濾筒の壁面を通過
させて清浄ガスを取り出すものである。一方濾筒の壁面
によって通過を阻止された粉塵は、その一部が濾筒の内
壁に付着し、大部分は濾筒内部を落下して濾筒の下方に
設けられたダストホッパに集められる。
このような集塵装置においては、連続して集塵操作を行
なっていると、次第に粉塵層が濾筒内面に堆積してしま
い、これにより濾筒における通気抵抗が上昇するため濾
過に要する差圧が大きくなり、濾過効率を低下させてし
まう。このため所定時間の集塵操業毎に清浄ガス流路側
から含塵ガス流路側へ流体を流して堆積していた粉塵を
除去する、いわゆる逆洗操作が必要となる。
なっていると、次第に粉塵層が濾筒内面に堆積してしま
い、これにより濾筒における通気抵抗が上昇するため濾
過に要する差圧が大きくなり、濾過効率を低下させてし
まう。このため所定時間の集塵操業毎に清浄ガス流路側
から含塵ガス流路側へ流体を流して堆積していた粉塵を
除去する、いわゆる逆洗操作が必要となる。
ところで含塵ガスの粉塵濃度が40g/Nm3以上といった高
濃度の場合でも、こうした濾筒の上方から濾筒内に含塵
ガスを導入する方式の集塵装置においては、濾筒入口で
の含塵ガス速度を約5m/s以上の高速度とすれば、濾筒内
部を落下していく粉塵自身が濾筒内壁に堆積している粉
塵を削り落す自己清浄作用があるため、差圧上昇速度は
低くおさえることができる。しかしながら逆洗操作を頻
繁に行なう必要性は、この状態においても依然として存
続しており、さらに濾過能力の低下を防止する対策が望
まれるところである。
濃度の場合でも、こうした濾筒の上方から濾筒内に含塵
ガスを導入する方式の集塵装置においては、濾筒入口で
の含塵ガス速度を約5m/s以上の高速度とすれば、濾筒内
部を落下していく粉塵自身が濾筒内壁に堆積している粉
塵を削り落す自己清浄作用があるため、差圧上昇速度は
低くおさえることができる。しかしながら逆洗操作を頻
繁に行なう必要性は、この状態においても依然として存
続しており、さらに濾過能力の低下を防止する対策が望
まれるところである。
この点において、含塵ガスを集塵装置にかける前に予備
除塵を行なって、集塵装置に導入される含塵ガスの粉塵
濃度を低減させておくことは有用である。しかしなが
ら、サイクロン方式、ダストキャッチャ方式などの、従
来より製鉄業等で行なわれている予備除塵方法では、こ
れらの装置が本体の集塵装置と同等以上の容積を必要と
すること、また本体の集塵装置と一体構造にすることが
困難であるといった欠点が生じていた。またバッフル板
を本体の集塵装置内に設置することによる予備除塵方式
も考えられるが、この方式の場合、除塵効率が高くない
という問題点があった。
除塵を行なって、集塵装置に導入される含塵ガスの粉塵
濃度を低減させておくことは有用である。しかしなが
ら、サイクロン方式、ダストキャッチャ方式などの、従
来より製鉄業等で行なわれている予備除塵方法では、こ
れらの装置が本体の集塵装置と同等以上の容積を必要と
すること、また本体の集塵装置と一体構造にすることが
困難であるといった欠点が生じていた。またバッフル板
を本体の集塵装置内に設置することによる予備除塵方式
も考えられるが、この方式の場合、除塵効率が高くない
という問題点があった。
「発明の目的」 本発明は、上記のごとき従来技術の有する問題点を解決
しようとするものであり、含塵ガスから効率よく粉塵を
除去し得、かつ高い粉塵濃度の含塵ガスに長時間連続的
に適用しても濾過効率の低下の少ない、しかもコンパク
トな集塵装置を提供することを目的とする。
しようとするものであり、含塵ガスから効率よく粉塵を
除去し得、かつ高い粉塵濃度の含塵ガスに長時間連続的
に適用しても濾過効率の低下の少ない、しかもコンパク
トな集塵装置を提供することを目的とする。
「発明の概要」 本発明は、含塵ガス導入口を備える入口ヘッダと、清浄
ガス取出し口と、ダストホッパとを有する缶体内に、通
気性を有する多孔質体よりなる濾筒が配置され、前記含
塵ガス導入口から前記濾筒内部を通り前記ダストホッパ
に至る含塵ガス流路と、前記濾筒外周から前記清浄ガス
取出し口に至る清浄ガス流路とが形成された集塵装置に
おいて、前記入口ヘッダ内には前記含塵ガス導入口から
の含塵ガスが処理されるルーバ除塵器が配置され、この
ルーバ除塵器のガス流出口は前記濾筒の入口に連通され
ていることを特徴とする。
ガス取出し口と、ダストホッパとを有する缶体内に、通
気性を有する多孔質体よりなる濾筒が配置され、前記含
塵ガス導入口から前記濾筒内部を通り前記ダストホッパ
に至る含塵ガス流路と、前記濾筒外周から前記清浄ガス
取出し口に至る清浄ガス流路とが形成された集塵装置に
おいて、前記入口ヘッダ内には前記含塵ガス導入口から
の含塵ガスが処理されるルーバ除塵器が配置され、この
ルーバ除塵器のガス流出口は前記濾筒の入口に連通され
ていることを特徴とする。
したがって、含塵ガスは、まず含塵ガス導入口からルー
バ除塵器に導入される。そして、ルーバ除塵器におい
て、含塵ガス中の主要な粉塵、特には粗大な粉塵が分離
され、分離された粉塵はたとえば缶体内に設けられた導
管を通ってそのままダストホッパに集められる。また、
上述の如く主要な粉塵を除去され、しかし若干の主とし
て微細な粉塵を含有するガスは、含塵ガス流路に沿って
濾筒内部に入り、濾筒の隔壁を通して清浄化され、清浄
ガス流路を通って清浄ガス取出し口から取出される。そ
して、濾筒で分離された粉塵は、そのまま濾筒内部を通
ってダストホッパに集められる。
バ除塵器に導入される。そして、ルーバ除塵器におい
て、含塵ガス中の主要な粉塵、特には粗大な粉塵が分離
され、分離された粉塵はたとえば缶体内に設けられた導
管を通ってそのままダストホッパに集められる。また、
上述の如く主要な粉塵を除去され、しかし若干の主とし
て微細な粉塵を含有するガスは、含塵ガス流路に沿って
濾筒内部に入り、濾筒の隔壁を通して清浄化され、清浄
ガス流路を通って清浄ガス取出し口から取出される。そ
して、濾筒で分離された粉塵は、そのまま濾筒内部を通
ってダストホッパに集められる。
このように、ルーバ除塵器によって含塵ガス中の主要な
粉塵を除去した後、濾筒に通して除塵を行なうようにし
たので、濾筒内壁に堆積する粉塵の量を少なくして濾筒
の目づまりを長期間防止することができ、ガスの圧力損
失を増大させることなく安定した長期間の連続運転を可
能とすることができる。また、予備除塵手段としてルー
バ除塵器を採用し、このルーバ除塵器を一体化された缶
体内に組込むことにより、装置をコンパクトにすること
ができる。
粉塵を除去した後、濾筒に通して除塵を行なうようにし
たので、濾筒内壁に堆積する粉塵の量を少なくして濾筒
の目づまりを長期間防止することができ、ガスの圧力損
失を増大させることなく安定した長期間の連続運転を可
能とすることができる。また、予備除塵手段としてルー
バ除塵器を採用し、このルーバ除塵器を一体化された缶
体内に組込むことにより、装置をコンパクトにすること
ができる。
「発明の実施例」 第1図には、本発明の集塵装置の一実施例が示されてい
る。
る。
この集塵装置は、上端部に含塵ガス導入口1を備えた入
口ヘッダ5を有し、下端部には操作時においては閉鎖さ
れ、また堆積した粉塵を除去する際には開放されるダス
ト排出口16を備えたダストホッパ2を有し、また側面部
に複数の清浄ガス取出し口3を有する缶体4を備えてい
る。
口ヘッダ5を有し、下端部には操作時においては閉鎖さ
れ、また堆積した粉塵を除去する際には開放されるダス
ト排出口16を備えたダストホッパ2を有し、また側面部
に複数の清浄ガス取出し口3を有する缶体4を備えてい
る。
缶体4内には、複数の管板5が上下に多段状に配設さ
れ、これらの管板5を介して複数の濾筒6が互いに平行
に上下に立設されて支持されている。各濾筒6は、上下
に連続した一本のものからなっていてもよいが、複数本
のものが中段の管板5において上下に接続されて構成さ
れていてもよい。各濾筒6の外周は、清浄ガス室11とな
っており、これらの濾筒6により、含塵ガス流路Aと清
浄ガス流路Bが区画されている。
れ、これらの管板5を介して複数の濾筒6が互いに平行
に上下に立設されて支持されている。各濾筒6は、上下
に連続した一本のものからなっていてもよいが、複数本
のものが中段の管板5において上下に接続されて構成さ
れていてもよい。各濾筒6の外周は、清浄ガス室11とな
っており、これらの濾筒6により、含塵ガス流路Aと清
浄ガス流路Bが区画されている。
入口ヘッダ15内にはルーバ除塵器7が配置され、含塵ガ
ス導入口1からの含塵ガスは、まず、このルーバ除塵器
7によって処理されるようにされている。ルーバ除塵器
7の下端部は導管8に接続され、この導管8は前記清浄
ガス流路Bと隔離されて缶体内をダストホッパ2へと延
長されており、ルーバ除塵器7と共に管路Cを構成して
いる。なお、導管8の下端部は、粉体層10内に挿入され
ている。
ス導入口1からの含塵ガスは、まず、このルーバ除塵器
7によって処理されるようにされている。ルーバ除塵器
7の下端部は導管8に接続され、この導管8は前記清浄
ガス流路Bと隔離されて缶体内をダストホッパ2へと延
長されており、ルーバ除塵器7と共に管路Cを構成して
いる。なお、導管8の下端部は、粉体層10内に挿入され
ている。
ルーバ除塵器7の外周は含塵ガス室9となっており、ル
ーバ除塵器7で処理されたガスはこの含塵ガス室9から
各濾筒6内に送入される。
ーバ除塵器7で処理されたガスはこの含塵ガス室9から
各濾筒6内に送入される。
ルーバ除塵器7の材質は、金属、セラミックスなど各種
のものが使用できるが、高温排ガスに適用するために
は、耐熱性に優れたセラミックスが好ましい。また、濾
筒6の材質も、焼結金属、セラミックス織布、セラミッ
クス不織布、多孔質セラミックスなどの各種のものが使
用できるが、高温排ガスに適用するためには、耐熱性に
優れた多孔質セラミックスが好ましい。
のものが使用できるが、高温排ガスに適用するために
は、耐熱性に優れたセラミックスが好ましい。また、濾
筒6の材質も、焼結金属、セラミックス織布、セラミッ
クス不織布、多孔質セラミックスなどの各種のものが使
用できるが、高温排ガスに適用するためには、耐熱性に
優れた多孔質セラミックスが好ましい。
この集塵装置においては、含塵ガスが含塵ガス導入口1
より導入されると、ガス流はその流れの向きを変えてル
ーバ除塵器7の各羽根の間隙を通過して含塵ガス室9へ
と流れこむ。一方、含塵ガス中の主要な粉塵はその運動
方向を変えがたく、慣性力により下方へと降下するた
め、ルーバ除塵器7の間隙を通過することなく、そのま
ま導管8を通ってダストホッパ2に集められる。
より導入されると、ガス流はその流れの向きを変えてル
ーバ除塵器7の各羽根の間隙を通過して含塵ガス室9へ
と流れこむ。一方、含塵ガス中の主要な粉塵はその運動
方向を変えがたく、慣性力により下方へと降下するた
め、ルーバ除塵器7の間隙を通過することなく、そのま
ま導管8を通ってダストホッパ2に集められる。
ルーバ除塵器7により、粉塵濃度が低くなったガスは、
含塵ガス室9より各濾筒6内に導入され、各濾筒6の壁
面を通過して清浄化される。こうして清浄化されたガス
は、清浄ガス室11から清浄ガス取出し口3へと導出され
る。一方、濾筒6によって捕捉された粉塵は、濾筒6内
部を下降してダストホッパ2へ集められる。
含塵ガス室9より各濾筒6内に導入され、各濾筒6の壁
面を通過して清浄化される。こうして清浄化されたガス
は、清浄ガス室11から清浄ガス取出し口3へと導出され
る。一方、濾筒6によって捕捉された粉塵は、濾筒6内
部を下降してダストホッパ2へ集められる。
このように、含塵ガスを予めルーバ除塵器7で処理して
主要な粉塵を除いた後、濾筒6内に導入してさに除塵を
行なうようにしたので、濾筒6の内壁に堆積する粉塵の
量は比較的少なく、長期間運転しても目づまりが生じに
くくなる。
主要な粉塵を除いた後、濾筒6内に導入してさに除塵を
行なうようにしたので、濾筒6の内壁に堆積する粉塵の
量は比較的少なく、長期間運転しても目づまりが生じに
くくなる。
勿論、長期間の運転の後、濾筒6の壁面に粉塵が付着し
て所定の通気抵抗以上となった場合には、清浄ガス取出
し口3から流体を送入し、清浄ガス流路B側から含塵ガ
ス流路A側へと通気し、逆洗操作を行なうこともでき
る。また、本実施例においては、含塵ガスが導管8を通
ってダストホッパ2側から含塵ガス室9内へ逆流しない
ように、導管8の先端を粉体層10内に挿入してあるが、
集塵器の性能上問題のない場合には、粉体層10は無くて
もよいし、あるいは粉体層10よりも上の方のダストホッ
パ2内に導管8の先端を開口させてもよい。
て所定の通気抵抗以上となった場合には、清浄ガス取出
し口3から流体を送入し、清浄ガス流路B側から含塵ガ
ス流路A側へと通気し、逆洗操作を行なうこともでき
る。また、本実施例においては、含塵ガスが導管8を通
ってダストホッパ2側から含塵ガス室9内へ逆流しない
ように、導管8の先端を粉体層10内に挿入してあるが、
集塵器の性能上問題のない場合には、粉体層10は無くて
もよいし、あるいは粉体層10よりも上の方のダストホッ
パ2内に導管8の先端を開口させてもよい。
第2図には、本発明の集塵装置の別の実施例が示されて
いる。この実施例は、集塵装置の規模が大きくなった場
合に好適な例である。すなわち、入口ヘッダ15内には含
塵ガス導入口1からの含塵ガスを処理するための複数の
ルーバ除塵器7が並列に配置され、各ルーバ除塵器7は
それぞれ個別の導管8に接続され、複数の管路Cを構成
している。そして、各導管8はダストホッパ2へと延長
され、下端部が粉体層10内に挿入されている。ルーバ除
塵器7の外周は含塵ガス室9となっており、ルーバ除塵
器7で処理されたガスはこの含塵ガス室9から対応する
各濾筒6に導かれる。この実施例では、各ルーバ除塵器
7とそれに対応する濾筒6の群とを一つの区画に仕切る
隔壁12が設けられているが、この隔壁12は必ずしも必須
なものではない。
いる。この実施例は、集塵装置の規模が大きくなった場
合に好適な例である。すなわち、入口ヘッダ15内には含
塵ガス導入口1からの含塵ガスを処理するための複数の
ルーバ除塵器7が並列に配置され、各ルーバ除塵器7は
それぞれ個別の導管8に接続され、複数の管路Cを構成
している。そして、各導管8はダストホッパ2へと延長
され、下端部が粉体層10内に挿入されている。ルーバ除
塵器7の外周は含塵ガス室9となっており、ルーバ除塵
器7で処理されたガスはこの含塵ガス室9から対応する
各濾筒6に導かれる。この実施例では、各ルーバ除塵器
7とそれに対応する濾筒6の群とを一つの区画に仕切る
隔壁12が設けられているが、この隔壁12は必ずしも必須
なものではない。
したがって、この実施例では、含塵ガス導入口1より導
入された含塵ガスは、複数のルーバ除塵器7によって処
理され、主要な粉塵を除去されて含塵ガス室9内に流出
した後、対応する各濾筒6内に導入される。そして、各
濾筒6の隔壁を通過してさらに残存する粉塵を除去さ
れ、清浄ガス室11から清浄ガス取出し口3へ導出され
る。このように、含塵ガスを複数のルーバ除塵器7で処
理するので、含塵ガスの流量が多い場合にもガスの圧損
を増大させることなく、一度に処理することが可能であ
る。
入された含塵ガスは、複数のルーバ除塵器7によって処
理され、主要な粉塵を除去されて含塵ガス室9内に流出
した後、対応する各濾筒6内に導入される。そして、各
濾筒6の隔壁を通過してさらに残存する粉塵を除去さ
れ、清浄ガス室11から清浄ガス取出し口3へ導出され
る。このように、含塵ガスを複数のルーバ除塵器7で処
理するので、含塵ガスの流量が多い場合にもガスの圧損
を増大させることなく、一度に処理することが可能であ
る。
第3図には、これらの実施例において採用されるルーバ
除塵器7の一例が示されている。このルーバ除塵器7
は、含塵ガスが流入する管路Cの両側に、複数枚の羽根
13を傾斜させて互いに平行に配列し、管路Cの含塵ガス
流入方向に対して斜め後方に開口する間隙14を形成する
ようにしたものである。この場合、管路Cは全体として
下流に向けて次第に狭められるように構成されており、
そのV形角度θ1は4°程度とされる。また、管路Cに
対する羽根13の傾斜角θ2は20°程度とされる。さら
に、羽根13の厚さtは10mm、幅Wは40mm、間隔Gは60m
m、羽根13の枚数は片側で18枚程度とされる。
除塵器7の一例が示されている。このルーバ除塵器7
は、含塵ガスが流入する管路Cの両側に、複数枚の羽根
13を傾斜させて互いに平行に配列し、管路Cの含塵ガス
流入方向に対して斜め後方に開口する間隙14を形成する
ようにしたものである。この場合、管路Cは全体として
下流に向けて次第に狭められるように構成されており、
そのV形角度θ1は4°程度とされる。また、管路Cに
対する羽根13の傾斜角θ2は20°程度とされる。さら
に、羽根13の厚さtは10mm、幅Wは40mm、間隔Gは60m
m、羽根13の枚数は片側で18枚程度とされる。
こうした条件で構成されたルーバ除塵器7は、100μm
以上の粒径の粉塵を95%程度分離することができ、結果
的に濾筒6にて捕捉される粉塵を60%程度削減すること
ができる。それに伴なって逆洗操作に使用するユーティ
リティも50〜60%程度削減することができる。なお、上
記ルーバ除塵器7の条件は、含塵ガスの流速や処理量な
どによって適宜設計変更されるものである。
以上の粒径の粉塵を95%程度分離することができ、結果
的に濾筒6にて捕捉される粉塵を60%程度削減すること
ができる。それに伴なって逆洗操作に使用するユーティ
リティも50〜60%程度削減することができる。なお、上
記ルーバ除塵器7の条件は、含塵ガスの流速や処理量な
どによって適宜設計変更されるものである。
また、本発明の集塵器は、スペース・セービングの見地
からも、予備除塵装置としてサイクロン、ダストキャッ
チャを設置した場合に比べてはるかに小規模であり(容
積、設置面積とも1/2以下)、ルーバ除塵器と本体集塵
器を別置した場合と比較しても容積で約15%削減でき、
さらに途中の配管などによる圧力損失をなくすことがで
きるために、別置方式に比較して約20%程度圧力損失を
低下できる。
からも、予備除塵装置としてサイクロン、ダストキャッ
チャを設置した場合に比べてはるかに小規模であり(容
積、設置面積とも1/2以下)、ルーバ除塵器と本体集塵
器を別置した場合と比較しても容積で約15%削減でき、
さらに途中の配管などによる圧力損失をなくすことがで
きるために、別置方式に比較して約20%程度圧力損失を
低下できる。
また、本発明の集塵装置において、ルーバ除塵器7を第
4図および第5図に示すような横置きとすることもでき
る。すなわち、缶体4の上部に、側方に開口する含塵ガ
ス導入口1を備える入口ヘッダ15が設けられ、この含塵
ガス導入口1に連続してルーバ除塵器7が横置きに配置
されている。ルーバ除塵器7の粉塵流出口に接続された
導管8は、缶体4と分離して外部に引き出され、再び缶
体4に連結されてダストホッパ2内に連通されている。
そして、含塵ガスは、ルーバ除塵器7で主要な粉塵を除
去された後、含塵ガス室9に流出し、濾筒6を通ってそ
の隔壁から清浄ガス室11に流出し、清浄化されて清浄ガ
ス取出し口3から取出される。ルーバ除塵器7で分離さ
れた主要な粉塵は、導管8を通ってダストホッパ2に集
められ、濾筒6で分離された粉塵は、そのまま濾筒6を
通ってダストホッパ2に集められる。
4図および第5図に示すような横置きとすることもでき
る。すなわち、缶体4の上部に、側方に開口する含塵ガ
ス導入口1を備える入口ヘッダ15が設けられ、この含塵
ガス導入口1に連続してルーバ除塵器7が横置きに配置
されている。ルーバ除塵器7の粉塵流出口に接続された
導管8は、缶体4と分離して外部に引き出され、再び缶
体4に連結されてダストホッパ2内に連通されている。
そして、含塵ガスは、ルーバ除塵器7で主要な粉塵を除
去された後、含塵ガス室9に流出し、濾筒6を通ってそ
の隔壁から清浄ガス室11に流出し、清浄化されて清浄ガ
ス取出し口3から取出される。ルーバ除塵器7で分離さ
れた主要な粉塵は、導管8を通ってダストホッパ2に集
められ、濾筒6で分離された粉塵は、そのまま濾筒6を
通ってダストホッパ2に集められる。
この集塵器においては、ルーバ除塵器7を横置きとする
ことにより、より省スペース化することができる。しか
し、粉塵比重が大きな含塵ガスの場合にはガス流速を大
きくとらないとルーバ床にダストが堆積するおそれが
り、そのような場合は前記の実施例において示したよう
に縦置きとすることが好ましい。
ことにより、より省スペース化することができる。しか
し、粉塵比重が大きな含塵ガスの場合にはガス流速を大
きくとらないとルーバ床にダストが堆積するおそれが
り、そのような場合は前記の実施例において示したよう
に縦置きとすることが好ましい。
また、本発明の集塵装置において、ルーバ除塵器7と連
結される導管8は、濾筒6内部に挿通された構造とする
ことも可能である。かかる構造の典型例が第6図に示さ
れている。この場合、管路Cと清浄ガス流路Bとを隔離
するために導管8を管板5によってシールする必要がな
くなり、管板5でシールする際の導管8の熱膨張を考慮
する必要がなくなる。このため、シール構造が簡略化さ
れる利点がある。
結される導管8は、濾筒6内部に挿通された構造とする
ことも可能である。かかる構造の典型例が第6図に示さ
れている。この場合、管路Cと清浄ガス流路Bとを隔離
するために導管8を管板5によってシールする必要がな
くなり、管板5でシールする際の導管8の熱膨張を考慮
する必要がなくなる。このため、シール構造が簡略化さ
れる利点がある。
「発明の効果」 以上説明したように、本発明によれば、含塵ガスを予め
ルーバ除塵器で処理して主要な粉塵を除去した後、濾筒
内に送入して濾筒の隔壁を通してさらに清浄化するよう
にしたので、濾筒内壁に堆積する粉塵の量を少なくし、
濾筒の目づまりを防止して、長期間の安定した連続運転
が可能となる。また、濾筒における粉塵付着による圧力
損失の上昇速度も低下するため、フィルター差圧が低減
でき、この結果システムに必要とされるガス圧送などに
要するファンの動力を低減することができる。さらに、
回収されたダストの再資源化、および高温ガスからの直
接除塵の可能性による後流での熱回収効果が大であるこ
と、後流でのメンテナンスが楽であることなどを合わせ
ると、省エネルギー効果が大きなことが認められる。さ
らにまた、予備除塵手段としてルーバ除塵器を用い、こ
れを缶体内に一体化したことにより、装置をコンパクト
にすることができる。
ルーバ除塵器で処理して主要な粉塵を除去した後、濾筒
内に送入して濾筒の隔壁を通してさらに清浄化するよう
にしたので、濾筒内壁に堆積する粉塵の量を少なくし、
濾筒の目づまりを防止して、長期間の安定した連続運転
が可能となる。また、濾筒における粉塵付着による圧力
損失の上昇速度も低下するため、フィルター差圧が低減
でき、この結果システムに必要とされるガス圧送などに
要するファンの動力を低減することができる。さらに、
回収されたダストの再資源化、および高温ガスからの直
接除塵の可能性による後流での熱回収効果が大であるこ
と、後流でのメンテナンスが楽であることなどを合わせ
ると、省エネルギー効果が大きなことが認められる。さ
らにまた、予備除塵手段としてルーバ除塵器を用い、こ
れを缶体内に一体化したことにより、装置をコンパクト
にすることができる。
第1図および第2図は、本発明の集塵装置のそれぞれ異
なる実施例を示す縦断面図、第3図は本発明の集塵装置
に用いられ得るルーバ除塵器の一例を示す断面図、第4
図は本発明の集塵装置のさらに別の実施例を示す縦断面
図、第5図は第4図におけるV-V線に沿った断面図、第
6図は本発明の集塵装置のさらにまた別の実施例を示す
縦断面図である。 図中、1は含塵ガス導入口、2はダストホッパ、3は清
浄ガス取出し口、4は缶体、5は管板、6は濾筒、7は
ルーバ除塵器、8は導管、9は含塵ガス室、11は清浄ガ
ス室、15は入口ヘッダ、Aは含塵ガス流路、Bは清浄ガ
ス流路、Cは管路である。
なる実施例を示す縦断面図、第3図は本発明の集塵装置
に用いられ得るルーバ除塵器の一例を示す断面図、第4
図は本発明の集塵装置のさらに別の実施例を示す縦断面
図、第5図は第4図におけるV-V線に沿った断面図、第
6図は本発明の集塵装置のさらにまた別の実施例を示す
縦断面図である。 図中、1は含塵ガス導入口、2はダストホッパ、3は清
浄ガス取出し口、4は缶体、5は管板、6は濾筒、7は
ルーバ除塵器、8は導管、9は含塵ガス室、11は清浄ガ
ス室、15は入口ヘッダ、Aは含塵ガス流路、Bは清浄ガ
ス流路、Cは管路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐竹 正弘 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (72)発明者 新井 義正 東京都千代田区丸の内2丁目1番2号 旭 硝子株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−118212(JP,A) 特開 昭52−51405(JP,A)
Claims (5)
- 【請求項1】含塵ガス導入口を備える入口ヘッダと、清
浄ガス取出し口と、ダストホッパとを有する缶体内に、
通気性を有する多孔質体よりなる濾筒が配置され、前記
含塵ガス導入口から前記濾筒内部を通り前記ダストホッ
パに至る含塵ガス流路と、前記濾筒外周から前記清浄ガ
ス取出し口に至る清浄ガス流路とが形成された集塵装置
において、前記入口ヘッダ内には前記含塵ガス導入口か
らの含塵ガスが処理されるルーバ除塵器が配置され、こ
のルーバ除塵器のガス流出口は前記濾筒の入口に連通さ
れていることを特徴とする集塵装置。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項において、前記入口
ヘッダ内には前記含塵ガス導入口からの含塵ガスが処理
される複数のルーバ除塵器が配置され、これらのルーバ
除塵器のガス流出口が前記濾筒の入口に連通されている
集塵装置。 - 【請求項3】特許請求の範囲第1項または第2項におい
て、前記濾筒はセラミックスからなる集塵装置。 - 【請求項4】特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1つ
において、ルーバ除塵器の粉塵流出口は缶体内に設けら
れた導管を通して前記ダストホッパに通じている集塵装
置。 - 【請求項5】特許請求の範囲第4項において、前記導管
は前記濾筒の内部に挿通されている集塵装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61122368A JPH0679650B2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61122368A JPH0679650B2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 集塵装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62279821A JPS62279821A (ja) | 1987-12-04 |
JPH0679650B2 true JPH0679650B2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=14834131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61122368A Expired - Fee Related JPH0679650B2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 | 集塵装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679650B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06114226A (ja) * | 1992-10-02 | 1994-04-26 | Electric Power Dev Co Ltd | 高温ガス用脱塵装置 |
CN103877822B (zh) * | 2014-04-09 | 2016-04-13 | 长兴县志纬服装辅料有限公司 | 一种用于腰衬生产的烟气净化设备 |
CN117167118A (zh) * | 2018-04-25 | 2023-12-05 | 中国三峡建工(集团)有限公司 | 一种尾气处理方法 |
CN109908667A (zh) * | 2019-04-30 | 2019-06-21 | 廊坊中建机械有限公司 | 缓冲罐及除尘系统 |
-
1986
- 1986-05-29 JP JP61122368A patent/JPH0679650B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62279821A (ja) | 1987-12-04 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |