JPH0679632A - 研削砥石及びその結合剤 - Google Patents

研削砥石及びその結合剤

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JPH0679632A
JPH0679632A JP23041392A JP23041392A JPH0679632A JP H0679632 A JPH0679632 A JP H0679632A JP 23041392 A JP23041392 A JP 23041392A JP 23041392 A JP23041392 A JP 23041392A JP H0679632 A JPH0679632 A JP H0679632A
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JP
Japan
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binder
grinding
bond
wheel
grinding wheel
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Application number
JP23041392A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Hasegawa
光洋 長谷川
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NIITO RETSUKUSU HONSHA KK
Original Assignee
NIITO RETSUKUSU HONSHA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐摩耗性及び研削性の両者共に優れた研削砥
石と、その結合剤を提供すること。 【構成】 イットリウム酸化物(Y23)を3〜6%含
有したビトリファイドボンドと、メタルボンドとを、2
5対75〜75対25の比率で配合した研削砥石用の結
合剤と、その結合剤に砥粒などを配合して、成型・焼結
した研削砥石。 【効果】 メタルボンドとビトリファイドボンドとを混
合したことによって、高い剛性に加え、耐摩耗性と良好
な研削性とを適度に備える結合剤となる。更に、ビトリ
ファイドボンドにはイットリウム酸化物が添加されてい
るので、メタルボンドとビトリファイドボンドとの混合
によって得た耐摩耗性と良好な研削性との双方を、より
向上させた結合剤となる。この結合剤を用いた研削砥石
は、使い勝手が良く、研削能率が高く、寿命が長い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、研削砥石及びその結合
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、結合剤としてメタルボンドや
ビトリファイドボンドを使用した研削砥石が知られてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術によれば、
メタルボンドは、剛性が高く延性があり、砥粒保持能力
が強く耐摩耗性に優れていた。その反面、摩滅した砥粒
の脱落が起こりにくいため切れ味を持続することが困難
なこと、ドレッシングがしにくいこと等の欠点があっ
た。
【0004】一方、ビトリファイドボンドは、剛性が十
分でかつ適度に砥粒を脱落させることから、研削性が非
常に優れていた。その反面、脆い性質から欠け等が発生
しやすく、耐摩耗性やドレッシング性に劣るという欠点
があった。そこで本発明は、耐摩耗性及び研削性の両者
共に優れた研削砥石と、その結合剤を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる目的を達
成すべくなされた、本発明の請求項1記載の研削砥石用
の結合剤は、メタルボンドとビトリファイドボンドとの
混合物を主成分とする研削砥石用の結合剤であって、更
に、前記ビトリファイドボンドには希土類酸化物を含有
することを特徴とする。
【0006】前記構成を有する本発明の結合剤は、メタ
ルボンドとビトリファイドボンドとを所定量混合したこ
とによって、両者の長所である高い剛性はもちろんのこ
と、メタルボンドの長所である耐摩耗性と、ビトリファ
イドボンドの長所である良好な研削性とを適度に備える
結合剤として作用する。
【0007】そして、ビトリファイドボンドには、特殊
な構成成分である希土類酸化物が添加されたことによっ
て、更に欠けの発生を抑制しつつ、摩滅砥粒を良好に脱
落させる。これによって、メタルボンドとビトリファイ
ドボンドとの混合によって得た耐摩耗性と良好な研削性
との両者を、更にバランス良く向上させる。
【0008】この結果、この結合剤を研削砥石に用いる
ことで耐久性、研削能力共に優れた本発明の請求項2記
載の研削砥石を完成した。即ち、請求項1記載の結合剤
と砥粒とを混合し、所定の形状に成型・焼結した研削砥
石がそれである。この研削砥石によれば、請求項1記載
の結合剤が、高剛性で、しかも従来のメタルボンドより
優れた研削性と、従来のビトリファイドボンドより優れ
た耐摩耗性とを備えた結合剤として作用するので、使い
勝手がよく、研削能率が高く、しかも寿命が長いため、
非常に経済的な研削砥石となる。
【0009】ところで、本発明の結合剤におけるメタル
ボンドとビトリファイドボンドとの混合比は、25対7
5〜75対25の間が望ましい。これらの間を外れる
と、各々の短所が現れ始める。また、添加する希土類酸
化物の量は、ビトリファイドボンド全体の3〜6%が望
ましい。この量が3%に満たない場合は効果が少なく、
6%を超えるとビトリファイドボンドの溶けが悪くなる
ため、砥粒保持力が低下し、対摩耗性が劣る。また、添
加する希土類酸化物としては、例えばY23,Nd
23,Yb23,Gd23,La23等がある。
【0010】
【実施例】次に、本発明を適用した実施例について説明
する。第1実施例としては、結合剤として下記表1の組
成のメタルボンドと下記表2の組成のビトリファイドボ
ンドとを使用し、砥粒及び結合剤を下記表3に示す割合
にて配合したダイヤモンドホイールを製造し、研削性能
等を確認した。なお、ダイヤモンドホイールは、表3に
示した配合物にて台金上に砥粒層をプレスで成型密度
4.2g/ccに成型した後、最高温度700℃で10
分間プラズマ焼結することにより製造されたものであ
る。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【表3】
【0014】更に、性能を比べるためのダイヤモンドホ
イールを2つ製造した。一方は、下記表4の組成のビト
リファイドボンドを使用し、砥粒、結合剤、充填剤及び
一次バインダを下記表5に示す割合にて配合し、台金上
に砥粒層をプレスで成型密度2.8g/ccに成型した
後、最高温度700℃で焼結した。以降、これを比較例
1と呼ぶ。もう一方は、下記表6の組成のメタルボンド
を使用し、砥粒及び結合剤を下記表7に示す割合にて配
合し、台金上に砥粒層をプレスで成型密度8.4g/c
cに成型した後、最高温度700℃で10分間プラズマ
焼結した。以降、これを比較例2と呼ぶ。
【0015】
【表4】
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】
【0018】
【表7】
【0019】これらの第1実施例及び比較例1,2のダ
イヤモンドホイールをいずれも下記表8の条件で研削試
験を実施してそれぞれの研削性能を調べた。
【0020】
【表8】
【0021】この研削試験の結果を表9に示す。
【0022】
【表9】
【0023】ここで、研削比とは、被削材の体積減少量
をダイヤモンドホイールの体積減少量で割った値であ
り、これが大きいほど研削性能がよいことを意味する。
また、面粗度は、逆に小さいほど研削性能がよいことを
意味する。従って、第1実施例のダイヤモンドホイール
は、2つの比較例よりも研削性能が良いということが確
認できた。特に、ビトリファイドボンドホイールの欠け
やすさが解消され、メタルボンドホイールより切れ味が
増して研削続行が可能となった。また、ドレッシングや
ツルーイングも容易になり、ホイールの形状を維持しや
すくなった。
【0024】次に、第2実施例について説明する。第2
実施例では、結合剤として下記表10の組成のメタルボ
ンド(SUS430)と下記表11の組成のビトリファ
イドボンドとを使用し、砥粒及び結合剤を下記表12に
示す割合にて配合したCBNホイールを製造し、研削性
能等を確認した。なお、CBNホイールは、表12に示
した配合物にて台金上に砥粒層をプレスで成型密度5.
7g/ccに成型した後、最高温度900℃で10分間
プラズマ焼結することにより製造されたものである。
【0025】
【表10】
【0026】
【表11】
【0027】
【表12】
【0028】更に、性能を比べるためのCBNホイール
を2つ製造した。一方は、下記表13の組成のビトリフ
ァイドボンドを使用し、砥粒、結合剤、充填剤及び一次
バインダを下記表14に示す割合にて配合し、台金上に
砥粒層をプレスで成型密度2.8g/ccに成型した
後、最高温度900℃で焼結した。以降、これを比較例
3と呼ぶ。もう一方は、下記表15の組成のメタルボン
ドを使用し、砥粒及び結合剤を下記表16に示す割合に
て配合し、台金上に砥粒層をプレスで成型密度7.2g
/ccに成型した後、最高温度900℃で10分間プラ
ズマ焼結した。以降、これを比較例4と呼ぶ。
【0029】
【表13】
【0030】
【表14】
【0031】
【表15】
【0032】
【表16】
【0033】これらの第2実施例及び比較例3,4のC
BNホイールをいずれも下記表17の条件で研削試験を
実施してそれぞれの研削性能を調べた。
【0034】
【表17】
【0035】この研削試験の結果を表18に示す。
【0036】
【表18】
【0037】これより、第2実施例のCBNホイール
は、研削比がメタルボンドホイールよりやや良好で、ビ
トリファイドボンドホイールより遥かに良好であった。
また、面粗度もメタルボンドホイールやビトリファイド
ボンドホイールより良好であった。メタルボンドホイー
ルは、耐摩耗性に優れているものの、面粗度が粗く研削
焼けが発生するという不具合があった。以上のことか
ら、第2実施例のCBNホイールは、良好な値を示した
メタルボンドホイールの研削比よりも更に良好な研削比
と、良好な値を示したビトリファイドボンドホイールの
面粗度よりも更に良好な面粗度とを示し、明らかに性能
が良いことが確認できる。
【0038】ところで、第2実施例のCBNホイール
が、比較例3,4に比して良好な性能を示した原因とし
ては、イットリウム酸化物が添加されていること以外
に、メタルボンドとしてSUS430を使用したことが
考えられる。そこで、比較例5として、比較例3のビト
リファイドホイールに使用した組成のビトリファイドボ
ンドに、メタルボンドであるSUS430を、第2実施
例と同様の配合比率、即ち表12に示した比率で配合し
たCBNホイールを製造して、研削性能を調べた。この
結果、比較例5は、研削比・面粗度共に比較例3のビト
リファイドボンドホイールと比較例4のメタルボンドホ
イールとの中間値を示した。即ち、比較例3,4双方の
短所を互いに補い合うことはできたが、双方の長所まで
お互いに抑制してしまう結果となった。
【0039】それに比べ、第2実施例のCBNホイール
では、比較例3,4各々の長所を共に上回る良好な性能
を示している。つまり、イットリウム酸化物(Y23
を含有させることによって、研削比・面粗度共に従来の
ものより良好なものとすることができるのである。
【0040】以上本発明の好適な実施例を説明したが、
本発明は何らこの実施例に限定されず、その要旨を逸脱
しない範囲の種々なる態様を採用することができること
はもちろんである。
【0041】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の研削砥石用
の結合剤によれば、メタルボンドとビトリファイドボン
ドとの混合物からなり、更に、ビトリファイドボンドに
は希土類酸化物を含有する組成のものを用いたから、剛
性が高く、しかも耐摩耗性と良好な研削性の双方を向上
させることができた。
【0042】また、この結合剤によって耐久性、研削能
力共に向上させた本発明の研削砥石によれば、使い勝手
がよく、研削能率が高く、しかも寿命が長いため、非常
に経済的である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタルボンドとビトリファイドボンドと
    の混合物を主成分とする研削砥石用の結合剤であって、
    更に、前記ビトリファイドボンドには希土類酸化物を含
    有することを特徴とする研削砥石用の結合剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の結合剤と砥粒とを混合
    し、所定の形状に成型・焼結した研削砥石。
JP23041392A 1992-08-28 1992-08-28 研削砥石及びその結合剤 Pending JPH0679632A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09103965A (ja) * 1995-10-09 1997-04-22 Alps Electric Co Ltd 多孔質超砥粒砥石とその製造方法
JP2003181765A (ja) * 2002-12-24 2003-07-02 Alps Electric Co Ltd 多孔質超砥粒砥石とその製造方法
CN103586785A (zh) * 2013-11-26 2014-02-19 常熟市巨力砂轮有限责任公司 陶瓷结合剂金刚石砂轮的制备方法

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