JPH0679606U - 車輪支持装置 - Google Patents

車輪支持装置

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JPH0679606U
JPH0679606U JP2227093U JP2227093U JPH0679606U JP H0679606 U JPH0679606 U JP H0679606U JP 2227093 U JP2227093 U JP 2227093U JP 2227093 U JP2227093 U JP 2227093U JP H0679606 U JPH0679606 U JP H0679606U
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JP
Japan
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axle
hub
outer ring
ring
bearing
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Application number
JP2227093U
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English (en)
Inventor
誠 岡阪
立見 藤沢
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブと軸受により車輪を車軸に支持する装置
において、組込み後の軸受すきまの残留を小さくすると
共に、車軸管からの潤滑用オイルの漏れ出しを防止す
る。 【構成】 車軸1の端部外周に設けたセレーション部1
6に、ハブ3を嵌合させ、そのハブ3の外周に内輪4を
圧入嵌合させる。外輪5に、車軸管2に連結する取付け
用フランジ13を一体に形成し、その外輪5と内輪4
に、ボール12を収納する複列の転走面10、11と
8、9を設ける。内輪4と外輪5の両端部にシール部材
23、24を設け、ハブ3と車軸2の連結部にOリング
29、30、31、32を挿入し、このシール部材とO
リングにより車軸管2内部からの潤滑用オイルの漏れ出
しを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車の車軸の端部に車輪を支持するための支持装置に関するも のである。
【0002】
【従来技術及びその課題】
従来のセミフローティング方式の車輪支持構造は、図3に示すように、車軸4 1の端部に、その車軸と一体で車輪装着用のハブ43を形成し、車軸41の外周 面と車軸管42の内周面との間に、深みぞ玉軸受又は円すいころ軸受、ころ軸受 からなる軸受44を圧入嵌合し、この軸受44により車軸41を回転自在に支持 している。
【0003】 上記軸受44の潤滑は、グリースか、又は車軸管42の中央部にあるディファ レンシャルギヤの潤滑用オイルを流用して行ない、ギヤの潤滑用オイルを流用す る場合、そのオイルの外部への洩れを防止するため、軸受44の外側の車軸管4 2端部にオイルシール45を設けている。
【0004】 しかし、上記従来の構造では、軸受44の外輪を車軸管42に圧入するため、 その圧入代のバラツキ等により組込み前後の軸受予圧に変化が生じやすく、また 車軸41とハブ43を一体に形成するため、それらの加工性や振れ精度が悪いと いう問題がある。
【0005】 このような問題に対処するため、車軸の端部にその車軸とは別体のハブを回り 止め手段を介して連結し、車軸と車軸管の間に組み込んだ軸受の外輪に取付け用 フランジを形成し、この取付け用フランジを車軸管に締付け固定して、圧入によ る軸受予圧への影響を無くした支持構造が考えられている。
【0006】 しかし、上記の支持構造においては、車軸とは別体となったハブや軸受と車軸 との連結部、或いはフランジを介して締付け固定される軸受の外輪と車軸管との 連結部にすきまが生じやすく、ディファレンシャルギヤの潤滑用オイルを流用し て軸受を潤滑させた場合、上記各連結部から潤滑油オイルが洩れ出す不具合があ る。
【0007】 そこで、この考案は、上述した従来の車輪支持構造の問題点を解消することに 加えて、車軸管からの潤滑オイルの洩れ出しを確実に防止することができる車輪 支持装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この考案は、車軸管から露出する車軸の端部に、 車輪を装着するハブを回り止め手段を介して連結し、そのハブの外周面に、ハブ と一体又は別体の内輪を設け、この内輪とその外側に嵌合させた外輪の各対向面 に、それぞれ転動体が組み込まれる複列の転走面を設け、上記外輪の外周面に、 外輪を車軸管に固定する取付け用フランジを形成し、上記複列の転走面の両側に 内輪と外輪のすき間を塞ぐシール部材を取付け、上記ハブと車軸との連結部及び 外輪と車軸管との連結部に、その連結部を密封する弾性シールを設けた構造とし たものである。
【0009】
【作用】
上記の構造においては、シール部材が軸受内部を通した潤滑オイルの漏出を防 ぎ、弾性シールがハブと車軸及び外輪と車軸管の連結部を密封し、各連結部から の潤滑オイルの洩れ出しを防止する。
【0010】 上記連結部を密封する弾性シールは、連結部のすきまにOリングを組込んだり 、ゴム等を連結部に加硫して成形することができる。
【0011】
【実施例】
図1は実施例の車輪支持装置を示している。 車軸1の端部には、奥側から順に肩部14、ランド部15、セレーション部1 6、及びねじ部17が形成され、ランド部15から先端側の部分が車軸管2の端 部から露出している。
【0012】 上記ランド部15とセレーション部16には、ハブ3の内径面が嵌合され、そ のハブ3の前端に、車輪(図示略)を装着するためのフランジ19が一体に形成 されている。
【0013】 上記車軸1に嵌合するハブ3の円筒部6の端部には、リング部材7が圧入され 、このリング部材7と上記円筒部6の外周面とで軸受の内輪4が形成されている 。また、内輪4を形成する円筒部6とリング部材7の外周面には、それぞれボー ルの転走面8、9が形成されている。
【0014】 一方、内輪4の外側には外輪5が嵌合され、その外輪5の内周面に、上記内輪 4の転走面8、9と径方向に対向する複列の転走面10、11が形成されている 。この対向する内外輪の転走面8、10と転走面9、11の間には、それぞれ保 持器20で保持される複数のボール12が組込まれており、この各転走面8、1 0及び9、11とボール12との間で、互いに反対方向のスラスト荷重を受ける 複列のアンギュラ玉軸受を構成している。
【0015】 上記外輪5の外周面には、取付け用フランジ13が一体に形成され、その取付 け用フランジ13が、車軸管2の端部に設けたフランジ21にボルト22を介し て固定されるようになっている。
【0016】 また、外輪5の内周面の両端部には、内輪4(ハブ3)の外周面とのすき間を 塞ぐシール部材23、24が取付けられ、この先端側のシール部材23が軸受内 部を外部から密封している。また、後端側のシール部材24は、車軸管2の奥側 から流出してくるディファレンシャルギヤの潤滑用オイルの流通は許すが、その オイルに含まれる金属粉等の硬質異物の流通は許さないような機能がもたされて いる。
【0017】 一方、図2に示すように、車軸1の表面とハブ3の内周面との間、内輪4のリ ング部材7と車軸1の肩部14との間、外輪5の取付け用フランジ13の根元部 、及び外輪5と車軸管2の外輪案内面18との間には、それぞれOリング挿入部 25、26、27、28が形成され、その各挿入部に各々Oリング29、30、 31、32が組込まれるようになっている。
【0018】 上記の構造で成る実施例の支持装置においては、上記各Oリング挿入部にそれ ぞれOリング29、30、31、32を挿入した状態で、外側に外輪5とボール 12を組込んだハブ3を車軸1の端部に嵌合させ、車軸1のねじ部17にねじ込 んだナット33により、ハブ3を軸方向に押圧し、ハブ3と内輪4を車軸1の肩 部14に締付けて固定する。このナット33の押圧により各Oリング29、30 、31、32が押しつぶされて各挿入部25、26、27、28を塞ぐように変 形し、ハブ3と車軸1の連結部及び外輪5と車軸管2の連結部のすきまを密封す る。その後、外輪5の取付け用フランジ13を、ボルト22を用いて車軸管2に 固定する。
【0019】 この組込み状態では、車軸1に加えられたエンジントルクはセレーション部1 6とハブ3を介して車輪に伝達される。また、車輪から車軸1に向かう荷重、す なわち車重によるラジアル荷重や、自動車が旋回することによるスラスト荷重及 びモーメント荷重は、ハブ3と車軸管2の間に介在する軸受(内輪4、外輪5、 ボール12により構成される)により受け止められる。
【0020】 一方、車軸管2の内部から流出するディファレンシャルギヤの潤滑用オイルが 、シール部材24で硬質異物を取除かれた状態で内輪4と外輪5の間に入り込み 、軸受の内部を潤滑するが、この潤滑用オイルの外部への洩れはシール部材23 により防止される。また、車軸管2の内部から車軸1とハブ3の連結部及び外輪 4と車軸管2の連結部のすきまに浸透した潤滑用オイルは、各連結部を密封する Oリング29、30、31、32により浸透が遮断され、外部への洩れ出しが防 止される。
【0021】 上記のように組込まれる実施例の装置においては、軸受の組込み前後で軸受す きまに影響を与えるものは、ナット33によるハブ3と内輪4の締結及び内輪4 とハブ3の圧入だけとなり、これは外輪を直接圧入嵌合する場合の影響に比べて 極めて小さいため、結果的に組込み後の残留すきまの範囲を小さくすることがで きる。
【0022】 また、上記内輪4と外輪5の間にシール部材23、24が組込まれ、内部が密 封された軸受を構成しているために、この支持装置を完成されたユニットとして 車軸1と車軸管2の間に組込むことができ、車軸の組立て手順を簡略化すること ができる。
【0023】 さらに、車軸1とハブ3を別体で形成できるので、図3に示す従来の一体構造 に比べて車軸1やハブ3の製造や組立てが容易にでき、車軸1の加工精度や、ハ ブ3の車輪取付け部分の振れ精度を高い精度に形成することができる。
【0024】 なお、上記の実施例では、Oリングの組込みにより連結部を密封するようにし たが、連結部にゴム等を加硫して成形し、そのゴム等により連結部を密封するよ うにしてもよい。
【0025】 また、車軸1とハブ3を支持する軸受として、内輪4と外輪5の間にボール1 2を組込んだ複列のアンギュラ玉軸受を示したが、この軸受は両方向のスラスト 荷重を受けられる構造であれば任意の構造のものを採用することができ、例えば 複列の円すいころ軸受とすることができる。
【0026】 また、ハブ3を車軸1に連結する回り止め手段は、セレーションの他に、スプ ラインや、キーとキー溝の組合せ構造などとすることもできる。
【0027】
【効果】
以上のように、この考案は、軸受をシール部材で密封し、ハブと車軸との連結 部及び外輪と車軸管との連結部を弾性シールで密封するようにしたので、車軸管 内部からの潤滑用オイルの洩れ出しを防止することができ、長期わたって安定し た軸受の潤滑機能を維持することができる。
【0028】 また、外輪を取付け用フランジにより車軸管に固定し、ハブと内輪を軸方向に 締付けて車軸に固定するようにしたので、内外輪を圧入嵌合する従来構造に比べ て組込み後の軸受の残留すきまを小さくでき、軸受の性能向上と組込み作業性の 向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の支持装置を示す断面図
【図2】同上の要部を拡大した断面図
【図3】従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 車軸 2 車軸管 3 ハブ 4 内輪 5 外輪 6 円筒部 7 リング部材 8、9、10、11 転走面 12 ボール 13 取付け用フランジ 23、24 シール部材 25、26、27、28 Oリング挿入部 29、30、31、32 Oリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸管から露出する車軸の端部に、車輪
    を装着するハブを回り止め手段を介して連結し、そのハ
    ブの外周面に、ハブと一体又は別体の内輪を設け、この
    内輪とその外側に嵌合させた外輪の各対向面に、それぞ
    れ転動体が組み込まれる複列の転走面を設け、上記外輪
    の外周面に、外輪を車軸管に固定する取付け用フランジ
    を形成し、上記複列の転走面の両側に内輪と外輪のすき
    間を塞ぐシール部材を取付け、上記ハブと車軸との連結
    部及び外輪と車軸管との連結部に、その連結部を密封す
    る弾性シールを設けた車輪支持装置。
JP2227093U 1993-04-27 1993-04-27 車輪支持装置 Pending JPH0679606U (ja)

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