JPH06794B2 - グルタミン酸レセプタ−阻害物質 - Google Patents
グルタミン酸レセプタ−阻害物質Info
- Publication number
- JPH06794B2 JPH06794B2 JP59038677A JP3867784A JPH06794B2 JP H06794 B2 JPH06794 B2 JP H06794B2 JP 59038677 A JP59038677 A JP 59038677A JP 3867784 A JP3867784 A JP 3867784A JP H06794 B2 JPH06794 B2 JP H06794B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inhibitor
- glutamate receptor
- water
- silica gel
- thin layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K38/00—Medicinal preparations containing peptides
- A61K38/16—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
- A61K38/17—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
- A61K38/1767—Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from invertebrates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N63/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing microorganisms, viruses, microbial fungi, animals or substances produced by, or obtained from, microorganisms, viruses, microbial fungi or animals, e.g. enzymes or fermentates
- A01N63/10—Animals; Substances produced thereby or obtained therefrom
- A01N63/16—Arachnids
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
Landscapes
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Zoology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Gastroenterology & Hepatology (AREA)
- Immunology (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Insects & Arthropods (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Virology (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
- Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 本発明はグルタミン酸レセプター阻害作用を有する新規
化合物またはその塩、ならびにその製造法に関する。当
該化合物はジョロウグモ(Joro spider.Nephila clavat
a)の毒腺中に含まれる化合物である。〔グルタミン酸
レセプターについての総説はH.M.Gerschenfeld,Physio
logical Reviews,53巻,1〜92頁(1973)〕 昆虫などの節足動物はジョロウグモに咬まれると麻痺状
態となり、ついでクモの餌食となる。従つてジョロウグ
モの体中には昆虫などの節足動物の神経を麻痺させる物
質が存在するであろうと古くから考えられていた。本発
明の発明者の1人である川合はジョロウグモの毒腺中に
グルタミン酸作動性シナプスを特異的に遮断する成分が
存在することを、イセビ(Palinusus japonicus)の歩
脚の神経筋接合部を用いて証明した〔N.Kawai,A.Niwa
and T.Abe,Brain Research,247巻,169〜17
1頁(1982);N.Kawai,A.Miwa,M.Saito and M.Y
oshioka,Microelectrophoretic investigations of Ma
mmalian Central Transmitters(1983.8.25,Ca
nberra,Australia),講演要旨集,4頁;N.KawaiA.Mi
wa,M.Saito and M.Yoshioka,29th Congress of the
International Union of Physiological Sciences(1
983.8.29,Sydney,Australia),講演要旨集,
89頁;N.Kawai,8th Confrence en Neurobiologie
(1983.11.25,Gif,France),講演要旨集,
10頁〕。本発明者らは上記の文献および講演要旨集に
記載のグルタミン酸作動性シナプスを特異的に遮断する
成分をジョロウグモの毒腺から精製して単離し、この物
質が新規なグルタミン酸レセプター阻害作用を有する化
合物であることを見出しさらに検討を行なつて本発明を
完成した。
化合物またはその塩、ならびにその製造法に関する。当
該化合物はジョロウグモ(Joro spider.Nephila clavat
a)の毒腺中に含まれる化合物である。〔グルタミン酸
レセプターについての総説はH.M.Gerschenfeld,Physio
logical Reviews,53巻,1〜92頁(1973)〕 昆虫などの節足動物はジョロウグモに咬まれると麻痺状
態となり、ついでクモの餌食となる。従つてジョロウグ
モの体中には昆虫などの節足動物の神経を麻痺させる物
質が存在するであろうと古くから考えられていた。本発
明の発明者の1人である川合はジョロウグモの毒腺中に
グルタミン酸作動性シナプスを特異的に遮断する成分が
存在することを、イセビ(Palinusus japonicus)の歩
脚の神経筋接合部を用いて証明した〔N.Kawai,A.Niwa
and T.Abe,Brain Research,247巻,169〜17
1頁(1982);N.Kawai,A.Miwa,M.Saito and M.Y
oshioka,Microelectrophoretic investigations of Ma
mmalian Central Transmitters(1983.8.25,Ca
nberra,Australia),講演要旨集,4頁;N.KawaiA.Mi
wa,M.Saito and M.Yoshioka,29th Congress of the
International Union of Physiological Sciences(1
983.8.29,Sydney,Australia),講演要旨集,
89頁;N.Kawai,8th Confrence en Neurobiologie
(1983.11.25,Gif,France),講演要旨集,
10頁〕。本発明者らは上記の文献および講演要旨集に
記載のグルタミン酸作動性シナプスを特異的に遮断する
成分をジョロウグモの毒腺から精製して単離し、この物
質が新規なグルタミン酸レセプター阻害作用を有する化
合物であることを見出しさらに検討を行なつて本発明を
完成した。
これまでグルタミン酸レセプター阻害作用を有する化合
物としては、L−グルタミン酸ジエチルおよびジメチル
エステル〔H.V.Wheal and G.A.Kerkut,Comparative Bi
ochemistry and Physiology,51C巻,79〜81頁
(1975)〕,L−グルタミン酸α−メチルエステル
〔C.Lpwagie and H.M.Gerschenfeld,Nature,248
巻,553〜535頁(1974)〕あるいはL−プロ
リン〔A.Van Harreveld,Journal of Neurobiology,1
1巻,519〜529頁(1980)〕が知られている
が、これらの化合物がグルタミン酸レセプター阻害作用
を示す最低濃度が10-3M以上であるのに対して精製さ
れた本発明の阻害物質は10-9Mという低濃度でも極め
て特異性の高いグルタミン酸レセプター阻害活性を示
す。作用部位はシナプス後膜である。この阻害作用は水
洗しても消失しない不可逆的な作用である。このことか
ら本発明の阻害物質のレセプターとの結合が既知のもの
にくらべてはるかに強いことが示される。従つて本阻害
物質を標識化することによりグルタミン酸レセプターの
単離,構造解析,局所分析などの研究に有用になると考
えられ本阻害物質の利用価値は高い。また本発明の阻害
物質は強い殺虫作用を有していて、稲・茶・野菜・果物
などの害虫に対して10ppmの濃度で高い殺虫効果を
示す。これらの重要害虫としてはたとえばニカメイチユ
ウ,アオムシ,ツマグロヨコバイ,ツトムシ,イラガ,
コナガ,ウンカ,アブラムシ,ハダニなどがあげられ
る。前記したグルタミン酸レセプターに関する総説には
これらの害虫がグルタミン酸レセプターを有していると
記載されているので、本発明の阻害物質の殺虫作用はグ
ルタミン酸レセプター阻害作用に基くものと考えられ
る。本阻害物質は後記するように水溶性の化合物なの
で、主に水溶液として施与される。本阻害物質は従来の
有機リン系・有機塩素系・カーバメート系・ピレトリン
系などの殺虫剤よりも人畜毒性,魚毒性は低い。
物としては、L−グルタミン酸ジエチルおよびジメチル
エステル〔H.V.Wheal and G.A.Kerkut,Comparative Bi
ochemistry and Physiology,51C巻,79〜81頁
(1975)〕,L−グルタミン酸α−メチルエステル
〔C.Lpwagie and H.M.Gerschenfeld,Nature,248
巻,553〜535頁(1974)〕あるいはL−プロ
リン〔A.Van Harreveld,Journal of Neurobiology,1
1巻,519〜529頁(1980)〕が知られている
が、これらの化合物がグルタミン酸レセプター阻害作用
を示す最低濃度が10-3M以上であるのに対して精製さ
れた本発明の阻害物質は10-9Mという低濃度でも極め
て特異性の高いグルタミン酸レセプター阻害活性を示
す。作用部位はシナプス後膜である。この阻害作用は水
洗しても消失しない不可逆的な作用である。このことか
ら本発明の阻害物質のレセプターとの結合が既知のもの
にくらべてはるかに強いことが示される。従つて本阻害
物質を標識化することによりグルタミン酸レセプターの
単離,構造解析,局所分析などの研究に有用になると考
えられ本阻害物質の利用価値は高い。また本発明の阻害
物質は強い殺虫作用を有していて、稲・茶・野菜・果物
などの害虫に対して10ppmの濃度で高い殺虫効果を
示す。これらの重要害虫としてはたとえばニカメイチユ
ウ,アオムシ,ツマグロヨコバイ,ツトムシ,イラガ,
コナガ,ウンカ,アブラムシ,ハダニなどがあげられ
る。前記したグルタミン酸レセプターに関する総説には
これらの害虫がグルタミン酸レセプターを有していると
記載されているので、本発明の阻害物質の殺虫作用はグ
ルタミン酸レセプター阻害作用に基くものと考えられ
る。本阻害物質は後記するように水溶性の化合物なの
で、主に水溶液として施与される。本阻害物質は従来の
有機リン系・有機塩素系・カーバメート系・ピレトリン
系などの殺虫剤よりも人畜毒性,魚毒性は低い。
つぎに本発明の阻害物質の製造法について説明する。製
造法は抽出,精製の各工程からなるが、抽出操作を行う
前に破砕の工程を加えることにより効果的な抽出を行う
ことができる。
造法は抽出,精製の各工程からなるが、抽出操作を行う
前に破砕の工程を加えることにより効果的な抽出を行う
ことができる。
1破砕 ジョロウグモを捕集し破砕する。破砕は虫体そのままを
用いてもよいが、毒腺のみをとり出して破砕するのがよ
り好ましい。破砕は非機械的に行なつてもよいし機械的
に行なつてもよい。破砕に用いられる機械としては通常
のアトマイザー,ホモジナイザーのほか、超音波による
破砕も採用される。つぎの抽出工程で使用する溶媒中に
虫体もしくは毒腺を入れ、超音波処理をして破砕するの
が最適の方法である。
用いてもよいが、毒腺のみをとり出して破砕するのがよ
り好ましい。破砕は非機械的に行なつてもよいし機械的
に行なつてもよい。破砕に用いられる機械としては通常
のアトマイザー,ホモジナイザーのほか、超音波による
破砕も採用される。つぎの抽出工程で使用する溶媒中に
虫体もしくは毒腺を入れ、超音波処理をして破砕するの
が最適の方法である。
2抽出 抽出溶媒は水,電解質水溶液または水と均一に混ざりう
る有機溶媒と水との混合溶媒などが用いられる。電解質
水溶液としては食塩水,塩化アンモニウム水溶液,硫酸
ナトリウム水溶液などが用いられる。電解質水溶液は0
〜1.5%(W/V),好ましくは0.3〜0.9%(W/V)の濃
度範囲のものを用いる。水と均一に混ざりうる有機溶媒
としてはたとえばメタノール,エタノールなどのアルコ
ール類があげられる。抽出溶媒として最も好ましくは0.
3〜0.5%(W/V)食塩水が用いられる。溶媒なしで破
砕した場合は抽出溶媒を加え、また、溶媒中で破砕した
ものはそのままで抽出操作を行なう。抽出は長時間静置
しておいてもよいし、機械を用いて短時間で行なつても
よい。ここで用いられる機械としては通常の攪拌機や遠
心分離機などがあげられる。抽出後の抽出液と残渣部分
との分離が容易なことから遠心分離機を使用するのが有
利である。遠心の速度は1000〜100000回転/分,遠心の
時間は10分〜3時間がよい。活性成分の追跡はのちに
詳しく述べる試験法を用いて、すなわちイセエビの歩脚
の神経筋接合部のシナプスを用いてその興奮性シナプス
後電位(EPSP)を測定することにより行う。測定の
結果、活性成分が抽出液の方に移行しているのがわか
る。活性成分は酢酸エチル,塩化メチレンなどの通常の
有機溶媒に転溶させようとしても実質的には転溶されず
に水層に残存する。
る有機溶媒と水との混合溶媒などが用いられる。電解質
水溶液としては食塩水,塩化アンモニウム水溶液,硫酸
ナトリウム水溶液などが用いられる。電解質水溶液は0
〜1.5%(W/V),好ましくは0.3〜0.9%(W/V)の濃
度範囲のものを用いる。水と均一に混ざりうる有機溶媒
としてはたとえばメタノール,エタノールなどのアルコ
ール類があげられる。抽出溶媒として最も好ましくは0.
3〜0.5%(W/V)食塩水が用いられる。溶媒なしで破
砕した場合は抽出溶媒を加え、また、溶媒中で破砕した
ものはそのままで抽出操作を行なう。抽出は長時間静置
しておいてもよいし、機械を用いて短時間で行なつても
よい。ここで用いられる機械としては通常の攪拌機や遠
心分離機などがあげられる。抽出後の抽出液と残渣部分
との分離が容易なことから遠心分離機を使用するのが有
利である。遠心の速度は1000〜100000回転/分,遠心の
時間は10分〜3時間がよい。活性成分の追跡はのちに
詳しく述べる試験法を用いて、すなわちイセエビの歩脚
の神経筋接合部のシナプスを用いてその興奮性シナプス
後電位(EPSP)を測定することにより行う。測定の
結果、活性成分が抽出液の方に移行しているのがわか
る。活性成分は酢酸エチル,塩化メチレンなどの通常の
有機溶媒に転溶させようとしても実質的には転溶されず
に水層に残存する。
3精製 好ましくは上記抽出液から高分子の蛋白質を除去する。
高分子蛋白質の除去は抽出液に酸を加え、生ずる沈殿を
除去することにより行なわれる。蛋白質の沈殿に用いら
れる酸としてはたとえば過塩素酸,過ヨウ素酸、トリク
ロル酢酸などがあげられる。酸は濃度0.2〜2Mのもの
を用い、沈殿を生成しなくなるまで加える。つぎに高分
子蛋白質を除いた抽出水溶液を減圧下に濃縮したのち、
通常用いられる精製操作を加える。精製操作としてはゲ
ル過,イオン交換樹脂による精製,シリカゲル分取薄
層クロマトグラフイー,高速液体クロマトグラフイーな
どが用いられるが、イオン交換樹脂による精製が好まし
い。たとえば以下のように陰イオン交換樹脂と陽イオン
交換樹脂を用いて効率よく精製される。すなわち前記の
濃縮水溶液をまず陰イオン交換樹脂カラムに通すと不純
物は樹脂に吸着されるが活性部分は樹脂に吸着されずに
水溶液中に回収される。回収された活性部分を含む水溶
液を陽イオン交換樹脂カラムに通すと活性成分は樹脂に
吸着され、吸着された活性部分は前記の電解質水溶液
〔たとえば0.1〜1.5%(W/V)食塩水〕で溶出されて
くる。陰イオン交換樹脂としてはDEAE−セルロー
ス,QAE−セフアデツクス,ダウエツクス1X8な
ど、陽イオン交換樹脂としてはCM−セフアデツクス,
ダウエツクス50Wなどが用いられる。またたとえばシ
リカゲル分取薄層クロマトグラフイーによる精製はつぎ
のように行なわれる。すなわち活性成分を含む水溶液を
シリカゲル薄層クロマトグラフイー用プレート上にスポ
ツトしてたとえばフエノール−水混合溶媒〔3:1(V/
V)〕で展開すると、フルオレスカミンでけい光を発す
る本阻害物質がRf値0.20の位置に検出される。そこ
で活性成分を含む水溶液をシリカゲル分取薄層プレート
上に塗布し、上記の混合溶媒などで展開後、本阻害物質
に相当する部分をかきとり、水で抽出することにより本
阻害物質の水溶液が得られる。ここで得られた本阻害物
質はシリカゲル薄層クロマトグラフイー,ゲルろ過,電
気泳動により単一の化合物であることが確認できる。
高分子蛋白質の除去は抽出液に酸を加え、生ずる沈殿を
除去することにより行なわれる。蛋白質の沈殿に用いら
れる酸としてはたとえば過塩素酸,過ヨウ素酸、トリク
ロル酢酸などがあげられる。酸は濃度0.2〜2Mのもの
を用い、沈殿を生成しなくなるまで加える。つぎに高分
子蛋白質を除いた抽出水溶液を減圧下に濃縮したのち、
通常用いられる精製操作を加える。精製操作としてはゲ
ル過,イオン交換樹脂による精製,シリカゲル分取薄
層クロマトグラフイー,高速液体クロマトグラフイーな
どが用いられるが、イオン交換樹脂による精製が好まし
い。たとえば以下のように陰イオン交換樹脂と陽イオン
交換樹脂を用いて効率よく精製される。すなわち前記の
濃縮水溶液をまず陰イオン交換樹脂カラムに通すと不純
物は樹脂に吸着されるが活性部分は樹脂に吸着されずに
水溶液中に回収される。回収された活性部分を含む水溶
液を陽イオン交換樹脂カラムに通すと活性成分は樹脂に
吸着され、吸着された活性部分は前記の電解質水溶液
〔たとえば0.1〜1.5%(W/V)食塩水〕で溶出されて
くる。陰イオン交換樹脂としてはDEAE−セルロー
ス,QAE−セフアデツクス,ダウエツクス1X8な
ど、陽イオン交換樹脂としてはCM−セフアデツクス,
ダウエツクス50Wなどが用いられる。またたとえばシ
リカゲル分取薄層クロマトグラフイーによる精製はつぎ
のように行なわれる。すなわち活性成分を含む水溶液を
シリカゲル薄層クロマトグラフイー用プレート上にスポ
ツトしてたとえばフエノール−水混合溶媒〔3:1(V/
V)〕で展開すると、フルオレスカミンでけい光を発す
る本阻害物質がRf値0.20の位置に検出される。そこ
で活性成分を含む水溶液をシリカゲル分取薄層プレート
上に塗布し、上記の混合溶媒などで展開後、本阻害物質
に相当する部分をかきとり、水で抽出することにより本
阻害物質の水溶液が得られる。ここで得られた本阻害物
質はシリカゲル薄層クロマトグラフイー,ゲルろ過,電
気泳動により単一の化合物であることが確認できる。
単離された本発明の阻害物質の諸性質はつぎのとおりで
ある。
ある。
分子量 500±200 酢酸エチルに難溶,水に可溶 水溶液を80℃,20分間加熱しても変化しない 0.4M過塩素酸中で80℃,20分間加熱しても変化
しない 0.01Mリン酸緩衝液(pH7)を使用した電気泳動
で中性電荷を示す ニンヒドリンで発色,フルオレスカミンでけい光を発
する 7シリカゲル薄層プレート上でフェノール−水混合溶
媒(3:1,(v/v)で展開するシリカゲル薄層クロ
マトグラフィーにおいて、Rf値0.20の位置に単一ス
ポットを与える。
しない 0.01Mリン酸緩衝液(pH7)を使用した電気泳動
で中性電荷を示す ニンヒドリンで発色,フルオレスカミンでけい光を発
する 7シリカゲル薄層プレート上でフェノール−水混合溶
媒(3:1,(v/v)で展開するシリカゲル薄層クロ
マトグラフィーにおいて、Rf値0.20の位置に単一ス
ポットを与える。
試験法 活性成分の検定はイセエビ歩脚の神経筋シナプスを用い
て行う。イセエビ歩脚の伸張筋を露出し、3M塩化カリ
ウム水溶液をつめたガラス管微小電極を用いて電位を測
定する。阻害物質の活性はつぎの(1)または(2)のいずれ
かにより求めた。
て行う。イセエビ歩脚の伸張筋を露出し、3M塩化カリ
ウム水溶液をつめたガラス管微小電極を用いて電位を測
定する。阻害物質の活性はつぎの(1)または(2)のいずれ
かにより求めた。
(1)伸張筋の支配神経を単一線維に分離し吸引電極によ
つて電気刺激を行う。興奮性神経刺激により神経末端よ
りグルタミン酸が放出されてレセプターと結合するので
シナプス後膜に通常3〜5mVの興奮性シナプス後電位
(EPSP)が発生する。グルタミン酸レセプター阻害
物質はこのEPSPを50%以上低下もしくは消失させ
る。
つて電気刺激を行う。興奮性神経刺激により神経末端よ
りグルタミン酸が放出されてレセプターと結合するので
シナプス後膜に通常3〜5mVの興奮性シナプス後電位
(EPSP)が発生する。グルタミン酸レセプター阻害
物質はこのEPSPを50%以上低下もしくは消失させ
る。
(2)グルタミン酸(1M,pH8)をガラス管微小電極
内につめ、神経筋シナプスに近づけ、10-9A程度の内
向き電流を加えて電気泳動的に1M濃度のグルタミン酸
を流す。これによりシナプス後膜には通常3〜5mVの脱
分極電位(グルタミン酸電位)が生じ、この電位は加え
る電流の強さに比例する。グルタミン酸レセプター阻害
物質はこのグルタミン酸電位を50%以上低下もしくは
消失させる。
内につめ、神経筋シナプスに近づけ、10-9A程度の内
向き電流を加えて電気泳動的に1M濃度のグルタミン酸
を流す。これによりシナプス後膜には通常3〜5mVの脱
分極電位(グルタミン酸電位)が生じ、この電位は加え
る電流の強さに比例する。グルタミン酸レセプター阻害
物質はこのグルタミン酸電位を50%以上低下もしくは
消失させる。
実施例1 破砕,抽出 国内に棲息するジョロウグモ400匹から得られる毒腺
1gを超音波洗浄器(Branson cleaning equipment com
pany製,B−12)中に5mlの0.3%(W/V)食塩水と
ともに入れて10分間超音波処理したのち、冷却遠心機
(サクマ製作所製,50A−1型,ローター6B)にて
10,000回転/分,30分間遠心した。沈渣を5mlの
0.3%(W/V)食塩水で上記と同様の方法で再抽出し
た。再抽出は計2回行ない、それぞれの上清を合して食
塩水抽出液を得た。(0.3%以外にも0%,0.9%,1,
5%でも抽出を行なつたが、0.3%,0.9%,1.5%の
方が0%よりもよい抽出結果を与えた。) 100μの上清を酢酸エチル100μで3回抽出し
た。抽出液を合しこれを窒素ガスで乾固して残留物を0.
3%(W/V)食塩水に溶解したのち前記の試験法で検定
したところグルタミン酸レセプター阻害活性はなかつ
た。
1gを超音波洗浄器(Branson cleaning equipment com
pany製,B−12)中に5mlの0.3%(W/V)食塩水と
ともに入れて10分間超音波処理したのち、冷却遠心機
(サクマ製作所製,50A−1型,ローター6B)にて
10,000回転/分,30分間遠心した。沈渣を5mlの
0.3%(W/V)食塩水で上記と同様の方法で再抽出し
た。再抽出は計2回行ない、それぞれの上清を合して食
塩水抽出液を得た。(0.3%以外にも0%,0.9%,1,
5%でも抽出を行なつたが、0.3%,0.9%,1.5%の
方が0%よりもよい抽出結果を与えた。) 100μの上清を酢酸エチル100μで3回抽出し
た。抽出液を合しこれを窒素ガスで乾固して残留物を0.
3%(W/V)食塩水に溶解したのち前記の試験法で検定
したところグルタミン酸レセプター阻害活性はなかつ
た。
実施例2 セフアデツクスG−10カラム(ゲルろ
過)による精製 実施例1で得られた食塩水抽出液を40℃,減圧下で5
mlまで濃縮した。濃縮液5mlをセフアデツクスG−10
カラム(2.6cm×62cm)にのせ、精製水(薬局方規
準)を用いて溶出した。0.5ml/分の流速で溶出し、溶
出液は5mlずつ分取した。活性成分を含む分画を前記の
試験法に従つて検定した。第31〜37分画に活性成分
の溶出を認めた。
過)による精製 実施例1で得られた食塩水抽出液を40℃,減圧下で5
mlまで濃縮した。濃縮液5mlをセフアデツクスG−10
カラム(2.6cm×62cm)にのせ、精製水(薬局方規
準)を用いて溶出した。0.5ml/分の流速で溶出し、溶
出液は5mlずつ分取した。活性成分を含む分画を前記の
試験法に従つて検定した。第31〜37分画に活性成分
の溶出を認めた。
実施例3 CM−セフアデツクス−25カラムによる
精製 実施例2で得られた活性成分を含む分画を40℃,減圧
下で濃縮・乾固したのち、あらためて0.1M酢酸アンモ
ニウム緩衝液(pH6)0.8mlに溶かした。この溶液を
CM−セフアデツクス−25カラム(2.6cm×37cm)
にのせ溶出した。分取は実施例2と同様に行なつた。ま
ず0〜1.0M酢酸アンモニウム緩衝液(pH6,グラジ
エント)で第1〜190分画まで溶出し、ついで2.0M
酢酸アンモニウム緩衝液(pH6)で溶出すると第21
2〜230分画に本阻害物質の溶出が認められた。
精製 実施例2で得られた活性成分を含む分画を40℃,減圧
下で濃縮・乾固したのち、あらためて0.1M酢酸アンモ
ニウム緩衝液(pH6)0.8mlに溶かした。この溶液を
CM−セフアデツクス−25カラム(2.6cm×37cm)
にのせ溶出した。分取は実施例2と同様に行なつた。ま
ず0〜1.0M酢酸アンモニウム緩衝液(pH6,グラジ
エント)で第1〜190分画まで溶出し、ついで2.0M
酢酸アンモニウム緩衝液(pH6)で溶出すると第21
2〜230分画に本阻害物質の溶出が認められた。
実施例4 シリカゲル薄層クロマトグラフイーによる
検出 実施例1で得られた食塩水抽出液,実施例2および3で
得られた活性画分を別々にシリカゲル薄層プレート(シ
リカゲル60薄層プレート(メルク社製品))上にスポ
ツトし、フエノール−水混合溶媒(3:1,V/V)を用
いて展開した。展開後フルオレスカミンでけい光を発す
る物質を確認した。フルオレスカミンの検出限界は10
-12モルである。〔H.Nakamura and J.J.Piasano,Journ
al of Chromatography,121巻,33〜40頁(19
76)〕 実施例5 シリカゲル分取薄層クロマトグラフイーに
よる精製 実施例3で得られた活性成分を含む分画を合し、40
℃,減圧下で濃縮・乾固したのち0.1mlの水にあらため
て溶かしてシリカゲル分取薄層プレート(シリカゲル6
0薄層プレート(メルク社製品))上に塗布し、フエノ
ール−水混合溶媒(3:1,V/V)を用いて展開した。
展開後、本阻害物質をかきとり精製水で抽出した。ここ
で得られた本阻害物質は実施例4の方法による純度検定
において薄層上のRf値0.20の位置に単一スポツトを
与えた。
検出 実施例1で得られた食塩水抽出液,実施例2および3で
得られた活性画分を別々にシリカゲル薄層プレート(シ
リカゲル60薄層プレート(メルク社製品))上にスポ
ツトし、フエノール−水混合溶媒(3:1,V/V)を用
いて展開した。展開後フルオレスカミンでけい光を発す
る物質を確認した。フルオレスカミンの検出限界は10
-12モルである。〔H.Nakamura and J.J.Piasano,Journ
al of Chromatography,121巻,33〜40頁(19
76)〕 実施例5 シリカゲル分取薄層クロマトグラフイーに
よる精製 実施例3で得られた活性成分を含む分画を合し、40
℃,減圧下で濃縮・乾固したのち0.1mlの水にあらため
て溶かしてシリカゲル分取薄層プレート(シリカゲル6
0薄層プレート(メルク社製品))上に塗布し、フエノ
ール−水混合溶媒(3:1,V/V)を用いて展開した。
展開後、本阻害物質をかきとり精製水で抽出した。ここ
で得られた本阻害物質は実施例4の方法による純度検定
において薄層上のRf値0.20の位置に単一スポツトを
与えた。
実施例6 分子量の測定 本阻害物質の分子量はマーカーとしてAla-Lys-Asn-Phe
(分子量625.78),Gly-Leu-Tyr(分子量351.4
3),チミジン(分子量181.19)を用い、それらの
セフアデツクスG−10カラムの溶出位置から推定した
ところ500±200であつた。なおセフアデツクスG
−10カラム(2.6cm×62cm)の溶出条件などはすべ
て実施例2と同様である。
(分子量625.78),Gly-Leu-Tyr(分子量351.4
3),チミジン(分子量181.19)を用い、それらの
セフアデツクスG−10カラムの溶出位置から推定した
ところ500±200であつた。なおセフアデツクスG
−10カラム(2.6cm×62cm)の溶出条件などはすべ
て実施例2と同様である。
実施例7 電気泳動 本阻害物質の0.9%食塩水抽出液100μに2M過塩
素酸25μを加えて室温で30分間放置したのち、1
0,000回転/分で15分間遠心した。遠心上清50μ
に1M炭酸水素カリウム50μを加えて3,000回
転/分で5分間遠心し、その上清1μをセルローシア
セテート膜(1cm×6cm)に塗布した。0.5mA/cmの
電流を通じて0.01Mリン酸緩衝液中で2分間展開し
た。展開収量後、膜を2mmの間隔に切りとり、50μ
の検定用緩衝液(467mA食塩水,10mM塩化カリ
ウム,20mM塩化カリウム,8mM塩化マグネシウ
ム,トリス塩酸よりなる。pH7.4)を用いて一晩抽出
を行なつた。抽出液について試験を行なつた結果、活性
成分である本阻害物質は泳動マーカーであるε−DNP-Ly
sと同一の泳動度を示した。これは本阻害物質が中性物
質であることを表わしている。また実施例5で得られた
本阻害物質の精製品について同様に電気泳動を行なつた
結果、やはり中性物質であることを確認した。
素酸25μを加えて室温で30分間放置したのち、1
0,000回転/分で15分間遠心した。遠心上清50μ
に1M炭酸水素カリウム50μを加えて3,000回
転/分で5分間遠心し、その上清1μをセルローシア
セテート膜(1cm×6cm)に塗布した。0.5mA/cmの
電流を通じて0.01Mリン酸緩衝液中で2分間展開し
た。展開収量後、膜を2mmの間隔に切りとり、50μ
の検定用緩衝液(467mA食塩水,10mM塩化カリ
ウム,20mM塩化カリウム,8mM塩化マグネシウ
ム,トリス塩酸よりなる。pH7.4)を用いて一晩抽出
を行なつた。抽出液について試験を行なつた結果、活性
成分である本阻害物質は泳動マーカーであるε−DNP-Ly
sと同一の泳動度を示した。これは本阻害物質が中性物
質であることを表わしている。また実施例5で得られた
本阻害物質の精製品について同様に電気泳動を行なつた
結果、やはり中性物質であることを確認した。
実施例8 精製品の検定 実施例5で得られた精製品10-10モルを精製水100μ
に溶解して10-6M濃度としてのち、この水溶液を順
次10倍希釈して10-7,10-8,10-9,10-10M濃度の
水溶液を製した。これらを前記の試験法で検定したとこ
ろ、10-9濃度のものまでグルタミン酸レセプター阻害
活性を示した。
に溶解して10-6M濃度としてのち、この水溶液を順
次10倍希釈して10-7,10-8,10-9,10-10M濃度の
水溶液を製した。これらを前記の試験法で検定したとこ
ろ、10-9濃度のものまでグルタミン酸レセプター阻害
活性を示した。
比較試験 (1)試料 試料(A):前記Brain Research,247巻,169頁(
1982)右欄に記載の方法に従つて得られたグルタミ
ン酸レセ プター阻害物質 試料(B):前記実施例5で得られたグルタミン酸レセプ
ター阻害物質 (2)純度試験 上記試料(A)および(B)の純度を前記実施例4に従つて測
定した。すなわち、各試料をシリカゲル60薄層プレー
ト(メルク社製品)上にスポットし、フェノール−水混
合溶媒(3:1,v/v)で展開したところ、試料(A)
が6個のスポットを与えたのに対し、試料(B)はRf値
0.20の位置に単一スポットを与えた。
1982)右欄に記載の方法に従つて得られたグルタミ
ン酸レセ プター阻害物質 試料(B):前記実施例5で得られたグルタミン酸レセプ
ター阻害物質 (2)純度試験 上記試料(A)および(B)の純度を前記実施例4に従つて測
定した。すなわち、各試料をシリカゲル60薄層プレー
ト(メルク社製品)上にスポットし、フェノール−水混
合溶媒(3:1,v/v)で展開したところ、試料(A)
が6個のスポットを与えたのに対し、試料(B)はRf値
0.20の位置に単一スポットを与えた。
(3)活性試験 上記試料(A)および(B)のグルタミン酸レセプター阻害活
性を前記の試験法(1)に従つて測定した。すなわち、試
験法(1)において、試料(A)が4mVの興奮性シナプス後
電位(EPSP)を消失させたのと同じEPSP消失度
を示す試料(B)の希釈度を測定することにより、試料(B)
が試料(A)の121.2倍のグルタミン酸レセプター阻害
活性を示すことが判明した。
性を前記の試験法(1)に従つて測定した。すなわち、試
験法(1)において、試料(A)が4mVの興奮性シナプス後
電位(EPSP)を消失させたのと同じEPSP消失度
を示す試料(B)の希釈度を測定することにより、試料(B)
が試料(A)の121.2倍のグルタミン酸レセプター阻害
活性を示すことが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 Toxicon 21(3),438−440 (1983) J.Physiol.(London) 339,243−252(1983) Brain Res. 247(1),169 −171(1982)
Claims (1)
- 【請求項1】ジョロウグモの毒腺から得ることができ、
以下の諸性質を有するグルタミン酸レセプター阻害物質 分子量 500±200 酢酸エチルに難溶,水に可溶 水溶液を80℃,20分間加熱しても変化しない 0.4M過塩素酸中で80℃,20分間加熱しても変
化しない 0.01Mリン酸緩衝液(pH7)を使用した電気泳
動で中性電荷を示す ニンヒドリンで発色,フルオレスカミンでけい光を発
する シリカゲル薄層プレート上でフェノール−水混合溶媒
(3:1,v/v)で展開するシリカゲル薄層クロマト
グラフィーにおいて、Rf値0.20の位置に単一スポ
ットを与える。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59038677A JPH06794B2 (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | グルタミン酸レセプタ−阻害物質 |
EP85301459A EP0156540B1 (en) | 1984-03-02 | 1985-03-04 | A glutamate receptor inhibitor |
DE8585301459T DE3574665D1 (de) | 1984-03-02 | 1985-03-04 | Glutamatrezeptorshemmstoff. |
US07/059,517 US4855405A (en) | 1984-03-02 | 1987-06-08 | Glutamate receptor inhibitor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59038677A JPH06794B2 (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | グルタミン酸レセプタ−阻害物質 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184021A JPS60184021A (ja) | 1985-09-19 |
JPH06794B2 true JPH06794B2 (ja) | 1994-01-05 |
Family
ID=12531903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59038677A Expired - Lifetime JPH06794B2 (ja) | 1984-03-02 | 1984-03-02 | グルタミン酸レセプタ−阻害物質 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4855405A (ja) |
EP (1) | EP0156540B1 (ja) |
JP (1) | JPH06794B2 (ja) |
DE (1) | DE3574665D1 (ja) |
Families Citing this family (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0208523A3 (en) * | 1985-07-08 | 1989-04-26 | Peter Norman Russell Usherwood | Glutamate antagonists |
US4925664A (en) * | 1986-10-20 | 1990-05-15 | University Of Utah | Spider toxins and methods for their use as blockers of calcium channels and amino acid receptor function |
US5064657A (en) * | 1986-10-20 | 1991-11-12 | University Of Utah | Spider toxins and methods for their use as blockers of amino acid receptor function |
US5196204A (en) * | 1986-10-20 | 1993-03-23 | University Of Utah Research Foundation | Spider toxins and methods for their use as blockers of calcium channels and amino acid receptor function |
JPS63218603A (ja) * | 1987-03-06 | 1988-09-12 | Takeda Chem Ind Ltd | 殺虫剤組成物 |
US5246968A (en) * | 1987-02-03 | 1993-09-21 | Takeda Chimical Industries, Ltd. | Glutamate receptor inhibitor |
JPH01207284A (ja) * | 1987-10-06 | 1989-08-21 | Takeda Chem Ind Ltd | アミド化合物 |
US6001824A (en) * | 1988-02-08 | 1999-12-14 | The Trustees Of Columbia University | Butyryl-tyrosinyl spermine, analogs thereof and methods of preparing and using same |
WO1989007098A1 (en) * | 1988-02-08 | 1989-08-10 | The Trustees Of Columbia University In The City Of | Butyrl-tyrosinyl spermine, analogs thereof and methods of preparing and using same |
US5770625A (en) * | 1988-02-08 | 1998-06-23 | The Trustees Of Columbia University In The City Of New York | Butyryl-tyrosinyl spermine, analogs thereof and methods of preparing and using same |
US4990511A (en) * | 1988-08-03 | 1991-02-05 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Amide compounds, their production and use |
IT1232311B (it) * | 1989-09-04 | 1992-01-28 | Sclavo Spa | Metodo di purificazione di composti a struttura peptidica o pseudo peptidica a basso peso molecolare. |
US5461032A (en) * | 1991-03-01 | 1995-10-24 | Fmc Corporation | Insecticidally effective peptides |
BR9205716A (pt) * | 1991-03-01 | 1994-06-07 | Fmc Corp | Peptídio inseticidamente eficaz, sequência de DNA substancialmente isolada, vetor de expressao recombinante, planta transgênica, vetor de expressao de baculovírus recombinante, célula hospedeira recombinante, processos para produzir um peptídio inseticidamente eficaz e para controler pragas de invertebrados, composiçao inseticida, anticorpo, processo para usar os anticorpos, sonda de DNA, processo para detectar a presença de ácido nucleico codificando um peptídio inseticidamente eficaz, sequência prepro, construcao de genes, sequência de promotor e construçao recombinante |
SE9102890D0 (sv) * | 1991-10-07 | 1991-10-07 | Hans Evers | Insektsrepelleringsmedel |
IL104419A0 (en) * | 1992-01-24 | 1993-05-13 | Fmc Corp | Insecticidally effective peptides |
US5763568A (en) * | 1992-01-31 | 1998-06-09 | Zeneca Limited | Insecticidal toxins derived from funnel web (atrax or hadronyche) spiders |
US5523498A (en) * | 1992-12-08 | 1996-06-04 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Process for reducing the fluorine content of hydrofluorocarbons and hydrohalofluorocarbons |
US5457178A (en) * | 1993-07-07 | 1995-10-10 | Fmc Corporation | Insecticidally effective spider toxin |
US5756459A (en) * | 1995-06-07 | 1998-05-26 | Fmc Corporation | Insecticidally effective peptides isolatable from phidippus spider venom |
AU2005304859B2 (en) * | 2004-11-04 | 2011-06-30 | University Of Connecticut | Insecticidal Polypeptides and Methods of Use Thereof |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4452888A (en) * | 1980-07-10 | 1984-06-05 | Terumo Corporation | Process for producing a low-molecular weight peptide composition and nutrient agent containing the same |
-
1984
- 1984-03-02 JP JP59038677A patent/JPH06794B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1985
- 1985-03-04 EP EP85301459A patent/EP0156540B1/en not_active Expired
- 1985-03-04 DE DE8585301459T patent/DE3574665D1/de not_active Expired - Fee Related
-
1987
- 1987-06-08 US US07/059,517 patent/US4855405A/en not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (3)
Title |
---|
BrainRes.247(1),169−171(1982) |
J.Physiol.(London)339,243−252(1983) |
Toxicon21(3),438−440(1983) |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4855405A (en) | 1989-08-08 |
DE3574665D1 (de) | 1990-01-18 |
EP0156540A1 (en) | 1985-10-02 |
EP0156540B1 (en) | 1989-12-13 |
JPS60184021A (ja) | 1985-09-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH06794B2 (ja) | グルタミン酸レセプタ−阻害物質 | |
DE2450355A1 (de) | Aus n-acyl-muraminsaeurederivaten gebildete adjuvanzien und diese enthaltende impfstoffe | |
Bernheimer et al. | Isolation and characterization of a phospholipase B from venom of Collett's snake, Pseudechis colletti | |
JPH02503202A (ja) | 膜カルシウムチャンネル類およびカルシウムチャンネルを遮断し、単離し精製する因子および方法 | |
NOGUCHI et al. | Dissociation of Lipid Components and Reconstitution at–75° C of Mg2+ Dependent, Na+ and K+ Stimulated, Adenosine Triphosphatase in Rat Brain | |
Eldefrawi et al. | Characterization and partial purification of the acetylcholine receptor from Torpedo electroplax | |
Luttges et al. | Degenerative changes in mouse sciatic nerves: electrophoretic and electrophysiologic characterizations | |
Hessinger et al. | Haemolytic, phospholipase A and nerve-affecting activities of sea anemone nematocyst venom | |
Hori et al. | Biochemistry of Shellfish Lipids X. Isolation of a Sphingolipid Containing 2-Monomethylalnino-ethylphosphonic Acid from Shellfish | |
DE3230151A1 (de) | Neues polypeptid mit wirkung auf das immunsystem, verfahren zu seiner isolierung und reinigung, seine verwendung, dieses enthaltende mittel sowie seine spaltprodukte, deren verwendung und diese enthaltende mittel | |
McIlwain | Protein interactions and metabolic response to stimulating agents in isolated cerebral tissues: histones as inhibitors | |
Meldrum | Actions of whole and fractionated Indian cobra (Naja naja) venom on skeletal muscle | |
DE3117934A1 (de) | Neues peptid, verfahren zu seiner gewinnung und dieses enthaltendes arzneimittel | |
SU1367837A3 (ru) | Способ получени средства, селективно тормоз щего рост или размножение нормальных и лейкемических клеток миелоидов | |
DE69223686T2 (de) | LFA-3-Protein und Derivate | |
DE69508890T2 (de) | Verwendung eines Dekapeptids mit benzodiazepinischer Wirkung zur Herstellung von Arzneimitteln und Diätzusätzen | |
Ponce-Soto et al. | Neuromuscular activity of BaTX, a presynaptic basic PLA2 isolated from Bothrops alternatus snake venom | |
Honour et al. | The effects of γ-aminobutyrio acid and other compounds on structures of the mammalian nervous system which are inhibited by Factor I | |
Ricard et al. | Isolation of the subunits of the coronavirus envelope glycoprotein E2 by hydroxyapatite high-performance liquid chromatography | |
DE69103042T2 (de) | Angiotensin-konvertierender Enzym-Inhibitor, Verfahren zu seiner Herstellung, diesen enthaltende Zusammensetzung und deren Verwendung. | |
US4119618A (en) | Vasoactive polypeptide and method of preparation from neural tissue | |
Turner et al. | A monoclonal antibody recognizes a phosphorylated epitope shared by proteins of the cell nucleus and the erythrocyte membrane skeleton | |
DE69838303T2 (de) | Derivate hydroxyprolin | |
Harris et al. | The purification and molecular characterisation of a putative nicotinic-muscarinic acetylcholine receptor from housefly heads | |
Moss | Separation of Serum 5′-Nucleotidase and Non-specific Alkaline Phosphatase Activities |