JPH0679446U - 調理用パイプ棚 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理用伸縮式のパイプ棚の用途を拡大し、シ
ンク近辺での利用性を向上することある。 【構成】 両端の端板３、３′の対向内面に複数のパイ
プ６、６′、７、７′の一端を取付け、各パイプ６、
６′、７、７′の他端相互を伸縮自在に組合せた調理用
パイプ棚において、上記各端板３、３′に折畳み自在の
脚２を設け、その脚２を折畳んでシンクに掛け渡し、ま
たその脚２を起立させて物載せ台として使用するように
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、流し台のシンク近辺において用いられる調理用パイプ棚に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

流し台のシンクの前縁と後縁に掛け渡して使用する伸縮式の調理用パイプ棚は 従来から知られている（例えば、意匠登録第７１９７５１号公報参照）。このパ イプ棚は、シンクの一方の側縁にまな板の一端を掛けた場合に、そのまな板の他 端を載せるのに便利な道具として用いられる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

流し台のシンクの近辺の調理台は、調理材料や調理器具等の一時的な置き場所 として使用され、調理材料等が多い場合には、置き場所に不足を来たすことがあ る。

【０００４】 そこで、この考案は前記の調理用パイプ棚を用いて流し台のシンク近辺の場所 を有効に利用できるようにすることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は両端の端板の対向内面に複数のパイ プの一端を取付け、各端板に取付けたパイプの他端相互を伸縮自在に組合せてな る調理用パイプ棚において、上記各端板に折畳み自在の脚を設けた構成としたも のである。

【０００６】

【作用】

シンク上に掛け渡して使用する際は脚を折畳み、両端の端板をシンクの前後の 縁に掛けて用いる。シンク近辺の調理台の上で物載せ台として使用する際は脚を 立てて用い、パイプ棚の上に種々の物を載せたり、パイプ棚の下に置いたりする 。

【０００７】

【実施例】

図１に示すように実施例の調理用パイプ棚は、パイプ棚本体１と、２本の脚２ とからなる。

【０００８】 パイプ棚本体１は、その両端に端板３、３′を有し、各端板３、３′は、図２ に示すように、パイプ支持部４と、外側方に張出した掛止部５とから成る。一方 の端板３のパイプ支持部４には、５本のパイプ６、６′の一端が一定間隔を保っ て挿入固定される（図３参照）。これらのパイプ６、６′のうち、両側のパイプ ６は比較的太い径を有し、中央部の３本のパイプ６′は上記パイプ６にスライド 自在に挿入しうる程度に細い径を有する。

【０００９】 一方、他方の端板３′に挿入固定されたパイプ７、７′は、両側のパイプ７′ が前記のパイプ６′と等しい細い径を有し、中央部の３本のパイプ７は、前記の パイプ６と等しい太い径を有する。

【００１０】 上記一方の端板３に取付けられた両側の太いパイプ６は、その端板３の内側に 沿って設けられた一方の抜止め棧８の両端の穴９をスライド自在に貫通し、その 太いパイプ６の先端は、他方の端板３′の内側に沿って設けられた他方の抜止め 棧８′の両端の穴１０に挿入固定される。

【００１１】 また、他方の端板３′に取付けられた中央部の３本の太いパイプ７は、その端 板３′の内側に沿って設けられた他方の抜止め棧８′の中央部の３つの穴１０を スライド自在に貫通し、その太いパイプ７の先端は、上記一方の抜止め棧８の中 央部の３つの穴９に挿入固定される。

【００１２】 また、上記一方の端板３に取付られた中央部の３本の細いパイプ６′は、上記 一方の抜止め棧８に先端が達している３本の太いパイプ７内にそれぞれスライド 自在に挿入される。同様に、他方の端板３′に取付けられた両側の細いパイプ７ ′は、上記他方の抜止め棧８′に先端が達している太いパイプ６内にそれぞれス ライド自在に挿入される。

【００１３】 いま、一方の端板３を、図３に２点鎖線で示すように引出すと、その両端の太 いパイプ６と一体に他方の抜止め棧８′が移動し、また３本の細いパイプ６′が 抜け出す。最大限に引出すと、他方の抜止め棧８′が一方の抜止め棧８に当たり 、それ以上の引出しを阻止する。

【００１４】 上記の各端板３、３′のパイプ支持部４の内面には、ブラケット１１が設けら れる。このブラケット１１は、図２に示すように、端から２本のパイプ６、６′ に強制嵌合される穴１２、１２′を有し、上記各パイプ６、６′をパイプ支持部 ４の穴１２ａ、１２ａ′に挿入固定するとともに、そのブラケット１１をパイプ 支持部４の内面に押し当てる（図４参照）。これにより、ビスを用いることなく 、ブラケット１１を取付けることができる。

【００１５】 上記ブラケット１１の外側部分には、折返し部１３が形成され、その折返しの 山部分に凹所１４が設けられる。また、その折返し部１３の谷部分に脚１２の屈 曲端１５の挿入穴１６が設けられる（図２乃至図５参照）。

【００１６】 脚２は金属線を上向きコの字形に屈曲したものであり、その上端の逆Ｌ形の屈 曲端１５を前記の挿入穴１６に挿入すると共に、折返し部１３の谷部分で脚２の 付根部分を抱持し、脚２を起立状態に保持する。

【００１７】 また、上記脚２の屈曲端１５をその挿入穴１６から若干引き出してその屈曲端 １５を回転中心として脚２を内側へ折曲げると、脚２の付根部分が脚２自体の弾 性により前記の凹所１４に嵌り込み、脚２を折畳み状態に保持する。（図１及び 図５の２点鎖線参照）。

【００１８】 実施例の調理用パイプ棚は以上のごときものであり、その使用に際しては、図 ７に示すように、脚２を折畳み、適宜な長さに調節したのち、各端板３、３′を の掛止部５をシンク１７の前縁と後縁に掛け渡し、シンク１７の側縁に一端を掛 けたまな板１８の他端を上記パイプ棚のパイプ棚本体１の上に載せて使用する。

【００１９】 また、シンク１７近辺の調理台１９の上で使用する場合は、脚２を起立させ、 調理器具２０や調理材料の載せ台として使用する。

【００２０】 図８から図１０は、端板３、３′の変形例であり、端板３、３′自体に脚２の 取付け部２１を設けることにより、前述のブラケット１１を省略したものである 。この場合の端板３はその両端部分の側面に、側面と下面に解放された凹所２２ を設け、その凹所２２の奥に設けた穴２３に脚２の屈曲端１５を挿入し、脚２の 付根部分をその凹所２２で起立状態に保持する。

【００２１】 また、上記の凹所２２の内側壁に溝２４が形成され、脚２が折畳まれた際、そ の付根部分がその溝２４に嵌るようになっている（図９参照）。

【００２２】 なお、上記の各実施例においてパイプ棚本体１の伸縮構造は前記のものに限ら ず、各種の伸縮形パイプ棚を用いることができる。

【００２３】

【考案の効果】

以上のようにこの考案によれば、脚を折畳んでおけば、脚に邪魔されることな く、従来どおりシンク上に掛け渡して使用することができる。

【００２４】 また、脚を起立させると、調理台等の上で物品の載せ台とし使用できるので、 調理台の上を有効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の斜視図

【図２】同上の一部拡大分解斜視図

【図３】同上の平面図

【図４】同上の一部拡大平面図

【図５】図４の場合の正面図

【図６】図５のVI−VI線の断面図

【図７】使用形態の斜視図

【図８】他の実施例の一部分の分解斜視図

【図９】図８の場合の正面図

【図１０】図９のＸ−Ｘ線の断面図

【符号の説明】

１ パイプ棚本体 ２ 脚 ３、３′ 端板 ４ パイプ支持部 ５ 掛止部 ６、６′ パイプ ７、７′ パイプ ８、８′ 抜止め棧 ９ 穴 １０ 穴 １１ ブラケット １２、１２′ 穴 １３ 折返し部 １４ 凹所 １５ 屈曲端 １６ 挿入穴 １７ シンク １８ まな板 １９ 調理台 ２０ 調理器具 ２１ 取付け部 ２２ 凹所 ２３ 穴 ２４ 溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 両端の端板の対向内面に複数のパイプの
   一端を取付け、各端板に取付けたパイプの他端相互を伸
   縮自在に組合せてなる調理用パイプ棚において、上記各
   端板に折畳み自在の脚を設けたことを特徴とする調理用
   パイプ棚。