JPH0679288U - わさびとリンゴの漬物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この考案は、わさびの根茎以外の葉などを新たな食品と
して提供するもので、簡単な調理により、わさびらしい
風味や辛味を引き出すとともに、生食では味のよくない
リンゴでも、わさびの風味や辛味と組み合せることによ
って、独特の旨味を釀し出して付加価値を高め、珍重さ
れる食品として、ともに活用できる。生のまま適宜に刻
んだ葉などを塩もみし、薄く刻んだ生のリンゴとともに
漬込むと、相互に辛味や風味が加わり、従来の漬物やリ
ンゴサラダなどとは異なるピリッとした食品となる。辛
味と風味は、簡単な密閉と低温貯蔵で１〜２週間程度保
存でき、生食に適さないリンゴを後日追加して漬込んで
もよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、わさびの葉などを新たな食品として提供するものである。

【０００２】

【従来の技術】

わさびは根茎に辛味が強く、香辛料として広く使われているが、葉などはわさ びらしい香りや辛味も少なく、従来からの主な用途である「わさび漬」において 、酒粕や根茎を補う増量材程度の価値しかなかった。

【０００３】 近年、「わさび田」や「わさびの花」が観光資源として評価されているが、葉 などは、わさびらしい風味を活かした食品としては、ほとんど利用されなかった 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

簡単な調理で、葉などの青臭みを抜くとともに、わさびらしい風味や辛味を引 き出し、食品として活用したい。

【０００５】 さらに、生食では味のよくないリンゴでも、わさびの風味や辛味と組み合せる ことによって、独特の旨味を醸し出し、付加価値を高めたい。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案を具体的に説明すると、生のまま適宜の長さ、例えば２〜５ｃｍに刻 んだ葉など（１）を塩もみし、軽くしぼって青臭みのある汁を除き、１〜３ｍｍ 程度に薄く刻んだ生のリンゴ（２）とともに漬込む。

【０００７】

【実施例】

葉など（１）の青臭みを除くために、軽くゆでるか、熱湯をかけてもよい。

【０００８】

【作用】

漬込んで数時間ないし十数時間経過すると、葉など（１）とリンゴ（２）との 相互作用によって、わさびの葉や花あるいは葉柄など（１）の辛味が増し、リン ゴ（２）の風味が加わる。

【０００９】 一方、リンゴ（２）には、葉など（１）の辛味と風味が加わり、従来の漬物や リンゴサラダなどとは異なるピリッとした食品となる。

【００１０】 辛味と風味は、蓋付き容器やラップなどでの密閉と、凍結させない程度の低温 貯蔵で、１〜２週間程度保存できる。

【００１１】 葉など（１）から生じた漬け汁（３）にも、辛味や風味が含まれ、リンゴ（２ ）を後日追加して漬込んでも、辛味と風味が加わる。

【００１２】

【効果】

この考案によって、極めて簡単な調理で、葉などから、わさびらしい風味や辛 味を引き出すとともに、リンゴの旨味との相乗効果によって、従来では利用価値 が少なかったわさびの根茎以外の部分や、生食に適さないリンゴをも、珍重され る食品として活用できる。

【００１３】

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の斜視図である。 １ 刻んだわさびの葉や花あるいは葉柄（葉など） ２ 薄く刻んだリンゴ ３ 漬け汁 ４ 容器

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 生のまま適宜の長さに刻んだわさびの葉
   や花あるいは葉柄など（１）（以下単に「葉など」とい
   う）を塩もみし、軽くしぼって青臭みを除き、薄く刻ん
   だ生のリンゴ（２）とともに漬込んだわさびとリンゴの
   漬物。