JPH067924Y2 - タイヤの滑止具 - Google Patents
タイヤの滑止具Info
- Publication number
- JPH067924Y2 JPH067924Y2 JP11305189U JP11305189U JPH067924Y2 JP H067924 Y2 JPH067924 Y2 JP H067924Y2 JP 11305189 U JP11305189 U JP 11305189U JP 11305189 U JP11305189 U JP 11305189U JP H067924 Y2 JPH067924 Y2 JP H067924Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- road
- snow
- cylinders
- slip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Tires In General (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、タイヤの滑止具に関する。
(従来の技術) タイヤの滑止具として、例えば、実開昭59-143810号公
報記載のものがある。これは、タイヤのトレッド部を横
切って該タイヤに周方向に間隔をおいて張り渡される多
数本のワイヤロープを、環状とされてタイヤの両側部に
配置される一対のサイドロープに連結し、これらワイヤ
ロープに弾性材料から成る多数個の筒体を套嵌したもの
である。そして、従来、前記多数個の筒体は同一弾性率
の材料のもので構成されており、例えば、滑止め用の弾
性材料として、測定温度:25℃〜−10℃でJIS硬度
A:61〜66に設定されたゴム材が採用されているものが
ある。因に、スノータイヤ等のタイヤ用ゴムは測定温
度:25℃〜−10℃でJIS硬度A:65〜76である。
報記載のものがある。これは、タイヤのトレッド部を横
切って該タイヤに周方向に間隔をおいて張り渡される多
数本のワイヤロープを、環状とされてタイヤの両側部に
配置される一対のサイドロープに連結し、これらワイヤ
ロープに弾性材料から成る多数個の筒体を套嵌したもの
である。そして、従来、前記多数個の筒体は同一弾性率
の材料のもので構成されており、例えば、滑止め用の弾
性材料として、測定温度:25℃〜−10℃でJIS硬度
A:61〜66に設定されたゴム材が採用されているものが
ある。因に、スノータイヤ等のタイヤ用ゴムは測定温
度:25℃〜−10℃でJIS硬度A:65〜76である。
(考案が解決しようとする課題) 前記数値で分かるように、ゴム材(弾性材料)は温度が
低くなるにつれて硬く(弾性率が大きく)なり、滑止具
に採用される弾性体は低温でも比較的柔らかで路面との
なじみを良くして雪氷路とのトラクションを高め、ま
た、タイヤとのフィッティングも良くなるように設定さ
れる。しかしながら、滑止具は必ずしも雪氷路等の摩擦
抵抗が小さく且つ低温下で使用されることなく、融雪路
又は除雪路を走行することもあって、雪氷路よりも摩擦
抵抗が大きく且つ比較的高い温度域で使用されることが
ある。そのため、滑止具の筒体の弾性率を低温下で十分
に柔らかであるように設定すると、除雪路等ではさらに
柔らかくなることもあって耐摩耗性が悪いという問題が
ある。
低くなるにつれて硬く(弾性率が大きく)なり、滑止具
に採用される弾性体は低温でも比較的柔らかで路面との
なじみを良くして雪氷路とのトラクションを高め、ま
た、タイヤとのフィッティングも良くなるように設定さ
れる。しかしながら、滑止具は必ずしも雪氷路等の摩擦
抵抗が小さく且つ低温下で使用されることなく、融雪路
又は除雪路を走行することもあって、雪氷路よりも摩擦
抵抗が大きく且つ比較的高い温度域で使用されることが
ある。そのため、滑止具の筒体の弾性率を低温下で十分
に柔らかであるように設定すると、除雪路等ではさらに
柔らかくなることもあって耐摩耗性が悪いという問題が
ある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、雪路、氷路、融雪路、除雪路等に対応して何
種類かの弾性率の筒体を組合せて構成することで、各路
面に対応した機能を発揮することができる滑止具を提供
することを目的とし、その目的を達成するために講じた
技術的手段は、タイヤ1のトレッド部2を横切って該タ
イヤ1に周方向に間隔をおいて張り渡される多数本のワ
イヤロープ8を、環状とされてタイヤ1の両側部に配置
される一対のサイドロープ9,9に連結し、これらワイヤ
ロープ8に弾性材料から成る多数個の筒体12を套嵌した
タイヤの滑止具において、 前記多数個の筒体12を弾性率の異なる筒体12の組合せに
より構成した点にある。
種類かの弾性率の筒体を組合せて構成することで、各路
面に対応した機能を発揮することができる滑止具を提供
することを目的とし、その目的を達成するために講じた
技術的手段は、タイヤ1のトレッド部2を横切って該タ
イヤ1に周方向に間隔をおいて張り渡される多数本のワ
イヤロープ8を、環状とされてタイヤ1の両側部に配置
される一対のサイドロープ9,9に連結し、これらワイヤ
ロープ8に弾性材料から成る多数個の筒体12を套嵌した
タイヤの滑止具において、 前記多数個の筒体12を弾性率の異なる筒体12の組合せに
より構成した点にある。
(作用) 滑止具7の多数個の筒体12は弾性率の異なる筒体12の組
合せから成り、雪路、氷路、融雪路、除雪路等の各路面
に対応した弾性率のものが夫々各路面に対応してその機
能を十分に発揮する。
合せから成り、雪路、氷路、融雪路、除雪路等の各路面
に対応した弾性率のものが夫々各路面に対応してその機
能を十分に発揮する。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第2図において、1はタイヤであり、トレッド部2、両
ショルダー部3,3、及び左右サイド部4,4を有し、左右サ
イド部4,4の径内側端部がリム5の座に嵌着されてい
る。6はディスクである。7は前記タイヤ1に巻回され
て装着される滑止具である。この滑止具7は、第1図に
おいて展開状としても示されるように、タイヤ1のトレ
ッド部2を横切って該タイヤ1に周方向に間隔をおいて
張り渡される多数本のワイヤロープ8が、環状とされて
タイヤ1の両サイド部4,4に配置される一対のサイドロ
ープ9,9に連結されて、梯子状に構成されている。ま
た、各サイドロープ9の端部には接続具10を掛止するた
めの掛止環11が形成されている。
ショルダー部3,3、及び左右サイド部4,4を有し、左右サ
イド部4,4の径内側端部がリム5の座に嵌着されてい
る。6はディスクである。7は前記タイヤ1に巻回され
て装着される滑止具である。この滑止具7は、第1図に
おいて展開状としても示されるように、タイヤ1のトレ
ッド部2を横切って該タイヤ1に周方向に間隔をおいて
張り渡される多数本のワイヤロープ8が、環状とされて
タイヤ1の両サイド部4,4に配置される一対のサイドロ
ープ9,9に連結されて、梯子状に構成されている。ま
た、各サイドロープ9の端部には接続具10を掛止するた
めの掛止環11が形成されている。
各ワイヤロープ8には、路面に係合してタイヤ1の滑り
を防止するための抵抗体となる筒体12が多数個回転自在
に套嵌されている。この筒体12は耐摩耗性を有するゴム
組成物及び合成樹脂(例えばポリウレタン、ナイロン、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン及びポリカーボネイト、ABSなどのエンジニア
リングプラスチック)等の弾性材料で形成されている。
そして、前記多数個の筒体12は弾性率の異なるものを組
合せて構成されている。例えば、1本のワイヤロープ8
において、複数種の弾性率の筒体12を交互に或いはラン
ダムに配置したり、又は、1本のワイヤロープ8につい
ては同一弾性率の筒体12で構成し且つ各ワイヤロープ8
毎に対しては弾性率の異なる筒体12を配置する等。ま
た、筒体12の弾性率は、雪路又は氷路夫々に対して低温
下でも十分に柔らかで滑止め機能を発揮できるもの、融
雪路又は除雪路夫々に対して雪路等よりも比較的高い温
度域でも比較的硬くて十分に耐摩耗性が良いもの等各路
面に対応した値に設定される。
を防止するための抵抗体となる筒体12が多数個回転自在
に套嵌されている。この筒体12は耐摩耗性を有するゴム
組成物及び合成樹脂(例えばポリウレタン、ナイロン、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン及びポリカーボネイト、ABSなどのエンジニア
リングプラスチック)等の弾性材料で形成されている。
そして、前記多数個の筒体12は弾性率の異なるものを組
合せて構成されている。例えば、1本のワイヤロープ8
において、複数種の弾性率の筒体12を交互に或いはラン
ダムに配置したり、又は、1本のワイヤロープ8につい
ては同一弾性率の筒体12で構成し且つ各ワイヤロープ8
毎に対しては弾性率の異なる筒体12を配置する等。ま
た、筒体12の弾性率は、雪路又は氷路夫々に対して低温
下でも十分に柔らかで滑止め機能を発揮できるもの、融
雪路又は除雪路夫々に対して雪路等よりも比較的高い温
度域でも比較的硬くて十分に耐摩耗性が良いもの等各路
面に対応した値に設定される。
また、第3図に示すように、筒体12にはナイロン、ケブ
ラー等の有機又は金属から成る短繊維13が混入されてい
て、氷路、凍結路における滑止め機能が向上されてい
る。また、前記短繊維13に代えて金属粉を混入させても
同効である。
ラー等の有機又は金属から成る短繊維13が混入されてい
て、氷路、凍結路における滑止め機能が向上されてい
る。また、前記短繊維13に代えて金属粉を混入させても
同効である。
(考案の効果) 本考案によれば、弾性率の異なる筒体12を多数個組合せ
て滑止具7が構成されているので、雪路、氷路、融雪
路、除雪路等の各路面に対応した機能を発揮させること
ができる。
て滑止具7が構成されているので、雪路、氷路、融雪
路、除雪路等の各路面に対応した機能を発揮させること
ができる。
図面は本考案の実施例を示し、第1図は滑止具の展開
図、第2図は滑止具をタイヤに装着した状態での断面
図、第3図は筒体の断面図である。 1…タイヤ、2…トレッド部、7…滑止具、8…ワイヤ
ロープ、9…サイドロープ、12…筒体。
図、第2図は滑止具をタイヤに装着した状態での断面
図、第3図は筒体の断面図である。 1…タイヤ、2…トレッド部、7…滑止具、8…ワイヤ
ロープ、9…サイドロープ、12…筒体。
Claims (1)
- 【請求項1】タイヤ(1)のトレッド部(2)を横切って該タ
イヤ(1)に周方向に間隔をおいて張り渡される多数本の
ワイヤロープ(8)を、環状とされてタイヤ(1)の両側部に
配置される一対のサイドロープ(9)(9)に連結し、これら
ワイヤロープ(8)に弾性材料から成る多数個の筒体(12)
を套嵌したタイヤの滑止具において、 前記多数個の筒体(12)を弾性率の異なる筒体(12)の組合
せにより構成したことを特徴とするタイヤの滑止具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11305189U JPH067924Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | タイヤの滑止具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11305189U JPH067924Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | タイヤの滑止具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0351603U JPH0351603U (ja) | 1991-05-20 |
JPH067924Y2 true JPH067924Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31661478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11305189U Expired - Lifetime JPH067924Y2 (ja) | 1989-09-27 | 1989-09-27 | タイヤの滑止具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067924Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-09-27 JP JP11305189U patent/JPH067924Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0351603U (ja) | 1991-05-20 |
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