JPH067913U - タイヤ成形用金型 - Google Patents
タイヤ成形用金型Info
- Publication number
- JPH067913U JPH067913U JP4812192U JP4812192U JPH067913U JP H067913 U JPH067913 U JP H067913U JP 4812192 U JP4812192 U JP 4812192U JP 4812192 U JP4812192 U JP 4812192U JP H067913 U JPH067913 U JP H067913U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bead ring
- tire
- bead
- air vent
- vent hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビードリングのエア抜き孔に目詰まりを生じ
たときの除去を簡単に行うことができ、そのメンテナン
スを容易にしたタイヤ成形用金型を提供する。 【構成】 タイヤビード部Bを成形する位置にビードリ
ング3を設けたタイヤ成形用金型において、ビードリン
グ3をタイヤビード部Bに接する位置を割り面としてビ
ードリング本体13とセパレート部14とに分割し、こ
の分割面にエア抜き孔15を設けると共に、セパレート
部14をビードリング本体13にボルト17によって脱
着自在に固定する。
たときの除去を簡単に行うことができ、そのメンテナン
スを容易にしたタイヤ成形用金型を提供する。 【構成】 タイヤビード部Bを成形する位置にビードリ
ング3を設けたタイヤ成形用金型において、ビードリン
グ3をタイヤビード部Bに接する位置を割り面としてビ
ードリング本体13とセパレート部14とに分割し、こ
の分割面にエア抜き孔15を設けると共に、セパレート
部14をビードリング本体13にボルト17によって脱
着自在に固定する。
Description
【0001】
本考案は、特にビードリングをビードリング本体とセパレート部とに分割し、 その分割面にエア抜き孔を設けたタイヤ成形用金型に関し、更に詳しくはビード リングの分解及び組立てを容易にしたタイヤ成形用金型に関する。
【0002】
一般に、二つ割り型やセクショナル型のタイヤ成形用金型は、タイヤビード部 を成形する位置にビードリングを設けた構造になっている。このビードリングと タイヤビード部との間にはエアが滞留しやすく、それが原因でライトと称するタ イヤ故障を起こすことがある。従来、このようなビードリング部におけるライト 故障の防止対策として、ビードリングをタイヤビード部に接する位置に割り面を 有するようにビードリング本体とセパレート部とに分割し、その分割面にエア抜 き孔を介在させて両部分を焼き填めしていた。
【0003】 図3はその一例を示すもので、ビードリング22はビードリング本体23の外 側にセパレート部24を焼き嵌めすることにより構成され、タイヤビード部Bの ヒールに対応する位置にエア抜き孔25が設けられている。エア抜き孔25は、 セパレート部24の内側面にローレット加工を施すことにより形成し、連通孔2 6を介して金型の外部に連通するようになっている。
【0004】 通常、エア抜き孔25の隙間は未加硫ゴムが流出しないような大きさにしてあ るが、場合によって未加硫ゴムが侵入して目詰まりを起こすことがあり、またタ イヤ加硫前に金型内面に離型剤を吹き付けるブラスト処理を行うとき、その離型 剤粉末が目詰まりすることがある。従来、このようにエア抜き孔25に目詰まり を生じた場合は、上述のようにビードリング本体23にセパレート部24が焼き 嵌めされた状態では目詰まり除去ができないため、セパレート部24を旋盤で切 削除去した後、新たに別のセパレート部24を焼き嵌めしなおしていた。そのた め、エア抜き孔25が目詰まりしたときの回復処理には極めて長時間を要してい た。
【0005】
本考案の目的は、ビードリングのエア抜き孔に目詰まりを生じたときの除去を 簡単に行うことができ、そのメンテナンスを容易にしたタイヤ成形用金型を提供 することにある。
【0006】
本考案に係るタイヤ成形用金型は、タイヤビード部を成形する位置にビードリ ングを設けたタイヤ成形用金型において、このビードリングを前記タイヤビード 部に接する位置を割り面としてビードリング本体とセパレート部とに分割し、こ の分割面にエア抜き孔を設けると共に、前記セパレート部を前記ビードリング本 体に脱着自在にボルト固定したことを特徴とするものである。
【0007】 このようにビードリングをエア抜き孔を介在させてビードリング本体とセパレ ート部と分割すると共に、ボルトによって脱着自在に固定するようにしたため、 エア抜き孔が目詰まりした場合のメンテナンスをボルトの脱着だけの操作で短時 間で行うことができる。 以下、本考案の構成について添付の図面に示す二つ割り型のタイヤ成形用金型 の場合を参照して詳細に説明する。
【0008】 図1において、金型1は上下に分割された上型1aと下型1bとから構成され ている。上型1a及び下型1bの内面には、それぞれタイヤトレッド部Tを成形 する位置にトレッドリング2a,2bが設けられていると共に、タイヤビード部 Bを成形する位置にビードリング3a,3bが設けられている。一方、金型1の 中心にはピストンロッド4がタイヤ軸方向に挿入されており、このピストンロッ ド5の上方に上部クランプリング5aが固定されていると共に、下方に下部クラ ンプリング5bが配置されている。上部クランプリング5aと下部クランプリン グ5bとの間にはブラダー6が装架されており、ブラダー6の上端部が上部クラ ンプリング5aとモールドリング7との間に把持され、下端部が下部クランプリ ング5bと下部ビードリング3bとの間に把持されている。また、上部ビードリ ング3aはモールドリング7上に位置し、ボルトによって上型1aに固定されて いる。
【0009】 図2に示すように、ビードリング3(3a,3b)はタイヤビード部Bに接す る位置でビードリング本体13とセパレート部14とに分割された構成となって おり、これらビードリング本体13とセパレート部14とが互いにボルト17に よって脱着自在に結合されている。ビードリング本体13の分割面にはタイヤ全 周にわたって段差が設けられており、これによりビードリング本体13とセパレ ート部14との間にスリット状のエア抜き孔15がタイヤ全周にわたって設けら れている。このエア抜き孔15は、ビードリング本体13に設けられた連通孔1 6を介して金型1の外部に連通するようになっている。エア抜き孔15は0.0 2mm前後の極めて狭い隙間にしてあり、金型内のエアを金型外に排出するが、 未加硫ゴムは流出しないようになっている。
【0010】 なお、上記において、エア抜き孔15はビードリング本体13側の分割面に設 けられているが、セパレート部14側の分割面に設けるようにしてもよく、また ローレット加工によって設けるようにしてもよい。 上述のように構成されるタイヤ成形用金型においては、加硫時にビードリング 3とタイヤビード部Bとの間に滞留しようとするエアをエア抜き孔15を介して 金型外に排出するので、タイヤビード部Bにエア溜まりによる欠陥が生じること を防止できる。また、エア抜き孔15が加硫前の離型剤のブラスト処理において 離型剤粉末により目詰まりしたり、タイヤ加硫時に未加硫ゴムが目詰まりした場 合は、ボルト17を取り外してビードリング3をビードリング本体13とセパレ ート部14とに分解することにより、エア抜き孔15の目詰まりを簡単に除去す ることができ、また除去後は再びビードリング3を簡単に組み立てることができ る。このようにビードリング本体13とセパレート部14との固定をボルト17 によって脱着自在にしたため、エア抜き孔15が目詰まりした場合にも簡単に除 去することができ、そのメンテナンスを短時間で行うことができる。
【0011】 本考案において、ビードリング3の分割面のタイヤ軸方向に対する角度は特に 限定されることはなく、図2のようにタイヤ軸方向に対して90°にするほか、 0°や45°などにすることも可能である。ビードリング3の分割面のタイヤ軸 方向に対する角度を0°にした場合は、ビードリング本体13の外側にセパレー ト部14を精密に嵌め合わせる必要があるが、その角度をタイヤ軸方向に対して 傾斜させて90°に近づけた場合には、ビードリング本体13とセパレート部1 4とが重ね合わさるように配置されるので、ビードリング3の分解及び組立てを より一層容易にすることができる。
【0012】 また、従来のようにビードリングを焼き嵌め固定する場合は、ローレット加工 のように部分的に肉部を残存させておかなければ、焼き嵌め時にセパレート部が 収縮することによりエア抜き孔が閉塞してしまうので、スリット状のエア抜き孔 を設けることは困難であったが、本考案では、ビードリング本体13とセパレー ト部14とをボルト固定するため、エア抜き孔15をタイヤ全周にわたってスリ ット状に設けることができる。このスリット状のエア抜き孔15は、ローレット 加工の場合に比べて隙間を小さく設定することができると共に、タイヤ全周から 効率良くエア抜きを行うことができる。エア抜き孔15の隙間は0.01〜0. 03mmにすることが好ましく、このように隙間を狭くすることにより未加硫ゴ ムの流出を確実に防止し、しかも目詰まりを防止することができる。 なお、上記実施例では、二つ割り型タイヤ成形用金型について説明したが、本 考案はセクショナル型タイヤ成形用金型やその他のビードリングを有する全ての タイヤ成形用金型に適用するこができる。
【0013】
以上説明したように本考案によれば、ビードリングをタイヤビード部に接する 位置を割り面としてビードリング本体とセパレート部とに分割し、この分割面に エア抜き孔を設けると共に、セパレート部をビードリング本体に脱着自在にボル ト固定したから、ビードリングの分解及び組立てが容易になり、エア抜き孔に目 詰まりを生じた場合の除去作業などのメンテナンスを短時間で行うことができる 。
【図1】本考案の実施例からなるタイヤ成形用金型を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】図1のビードリングを示す部分拡大断面図であ
る。
る。
【図3】従来のビードリングを示す部分拡大断面図であ
る。
る。
1 金型 3 ビードリング 13 ビードリング本体 14 セパレート部 15 エア抜き孔 17 ボルト B タイヤビード部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 30:00 4F
Claims (1)
- 【請求項1】 タイヤビード部を成形する位置にビード
リングを設けたタイヤ成形用金型において、このビード
リングを前記タイヤビード部に接する位置を割り面とし
てビードリング本体とセパレート部とに分割し、この分
割面にエア抜き孔を設けると共に、前記セパレート部を
前記ビードリング本体に脱着自在にボルト固定したタイ
ヤ成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4812192U JPH067913U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | タイヤ成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4812192U JPH067913U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | タイヤ成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH067913U true JPH067913U (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=12794503
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4812192U Pending JPH067913U (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | タイヤ成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067913U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004098714A (ja) * | 2002-09-04 | 2004-04-02 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型 |
CN102626966A (zh) * | 2011-02-03 | 2012-08-08 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎的硫化模具 |
JP2014065151A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ビードリング |
JP2019051676A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ加硫金型 |
JP2020131535A (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-31 | Toyo Tire株式会社 | タイヤ加硫成型用金型 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP4812192U patent/JPH067913U/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004098714A (ja) * | 2002-09-04 | 2004-04-02 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法及びタイヤ加硫金型 |
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JP2012161939A (ja) * | 2011-02-03 | 2012-08-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | タイヤの加硫金型 |
JP2014065151A (ja) * | 2012-09-24 | 2014-04-17 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ビードリング |
JP2019051676A (ja) * | 2017-09-19 | 2019-04-04 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ加硫金型 |
JP2020131535A (ja) * | 2019-02-19 | 2020-08-31 | Toyo Tire株式会社 | タイヤ加硫成型用金型 |
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