JPH0678864A - 電気掃除機の吸引ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］ 隙間の奥の吸引、隙間部分の床面のごみ等の
吸引、隙間内の小物やごみなどの取り出しを行なう。 ［構成］ 電気掃除機のホース吸い口や延長パイプ６に
取付けるノズル本体１と、ノズル本体１内に収納するノ
ズルアダプタ２とからなる。ノズル本体１は太径円筒状
の嵌着基部４に細径円筒状の細長いノズル部５を延設
し、ノズル部５に長溝状の溝開口８を設ける。ノズルア
ダプタ２は溝開口８に臨ませる小孔９の列有し、ノズル
部５内に軸の周りで回転可能に遊挿する。小孔９及びノ
ズルアダプタ２の先端開口２ａからごみやほこりを吸引
し、ノズルアダプタ２の先端開口２ａに大きなごみや小
物を引きつけて取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電気掃除機の吸引ノズル
に関し、とくに隙間掃除用の吸引ノズルにに関する。

【０００２】

【従来の技術】電気掃除機は、掃除をする場所に合わせ
てホース吸い口もしくは延長パイプの先端に吸引ブラシ
や吸引ノズルを取付けることにより効率良くごみやほこ
りを吸引除去できるようになっている。吸引ノズルはサ
ッシノズル等と称され、家具と家具の隙間や、足付き家
具の下側の床面などを掃除するときに用いるのに便利な
ように、先端側を幅狭の平坦な形状としてある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
吸引ノズルは割合に太くて短めのものが多く、家具の隙
間等の幅が狭い場合にはあまり奥まで吸引できないとい
う問題があった。また吸引口が先端にあるだけなので家
具の下側の床面等を掃除する場合は吸引口を直接床面に
沿わせられないことが多く、うまくごみやほこりを吸引
除去できないという問題もあった。さらに、家具と家具
の隙間や、家具と床の隙間の奥に入り込んだ物や大きめ
のごみを取り出す場合には、細長い棒などで掻き出すこ
とがあるが、引っ掛かりが悪くて取り出せずに電気掃除
機の吸引ノズルによって吸い付けて取り出そうとするこ
とがある。しかしながら、従来の吸引ノズルは上述のよ
うにあまり隙間等の奥まで入れられないのでうまく取り
出せないことが多いなどの問題もあった。

【０００４】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なしたもので、隙間の奥の吸引、隙間部分の床面のごみ
やほこりの吸引、さらに隙間内にある物やごみなどの取
り出しに便利な電気掃除機の吸引ノズルを提供すること
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明に係る電気掃除機
の吸引ノズルは上記目的を達成するために、電気掃除機
のホース吸い口もしくは延長パイプに取付ける太径円筒
状の嵌着基部に細径円筒状のノズル部を延設してなる中
空のノズル本体と、上記ノズル部内に軸の周りで回転可
能に遊挿する中空筒状のノズルアダプタとからなり、上
記ノズル部にその先端開口側から上記嵌着基部に向かう
長溝状の開口を設け、上記ノズルアダプタに上記長溝状
の開口に臨ませる小孔を少なくとも一列設けた構成とし
てある。

【０００６】本発明に係る電気掃除機の吸引ノズルは、
上記ノズルアダプタの先端開口を開閉するキャップを含
むように構成してもよい。また上記ノズルアダプタの回
転位置決めをするために正７角形等の正多角形断面形状
とするとよい。さらに上記嵌着基部に可撓連結部を設け
てもよい。

【０００７】

【実施例】次に本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。図１ないし図５は本発明の一実施例を示す斜視図で
ある。なお以下の説明で言及する寸法、形状等は一例で
あって本発明がこの例のものに限定されることはない。

【０００８】図示の吸引ノズルは、ノズル本体１とノズ
ルアダプタ２と及びキャップ３とからなる。ノズル本体
１は、嵌着基部４とノズル部５とからなり、嵌着基部４
は図示せぬ電気掃除機の吸い口もしくは延長パイプ６の
先端開口６ａに差し込んで取付けるため、太径の円筒形
状としてある。なお、図中７は吸引力調整用のスライド
開閉窓である。ノズル部５は中空円筒状の形状を有し、
先端開口５ａから嵌着基部４側に向けて細長い溝開口８
を形成してある。ノズル部５の長さや径、溝開口８の幅
等は適宜の寸法に設定すればよいが、本発明者らの試作
したところでは、例えばノズル部５の長さ５００mm、内
径８mm、壁厚を１mm、溝開口８の幅を５ないし１０mmと
すると使いやすかった。またこのノズル部５を嵌着基部
４側から先端にかけて徐々に細径とすることにより、さ
らに家具の隙間などに差し入れやすくすることもでき
る。

【０００９】ノズルアダプタ２は、図３及び図４に示す
ように正７角形の断面形状を有し、一つの側面には複数
の小孔９・・・が軸方向に沿って一列に設けてある。こ
の小孔９は、例えば軸方向の開口寸法を８mmとし、軸と
直交方向の寸法をノズル部５の溝開口８の幅に対応させ
てある。小孔９の数は適宜設定すればよく、また複数の
側面（例えば図示の小孔９を設けた側面の裏側の側面
等）に設けるようにしてもよい。複数の側面に設けると
ノズルアダプタ２を回転させる角度が小さくてすむの
で、小孔９を溝開口８から露出させたり隠したりする操
作が楽に行なえるようになる。また嵌着基部４の先端開
口５ａ側の端部には吸引力によるノズルアダプタ２のノ
ズル部５内への没入を防止するためにフランジ１０が設
けてある。さらにノズルアダプタ２の外径は、図示のよ
うにノズル部５の内面に内接する寸法としてある。この
ため、ノズルアダプタ２はノズル部５内で回転力を加え
れば容易に回転させ得るが、回転力を与えなければノズ
ル部５の内面との摩擦接触によりノズル部５に対する位
置が変わらないように保持される。ノズルアダプタ２を
回転させるには例えばフランジ１０をもって行なっても
よいし、キャップ３を先端開口２ａに嵌めておいてキャ
ップ３を回すことにより行なってもよい。なお、ノズル
部５の径を先端側から嵌着基部４側にかけて変化させる
場合には、ノズルアダプタ２の径も同様に変化させる
が、勿論図示の例のような一定の径のものであってもよ
い。

【００１０】キャップ３は図１に示すようなもので、円
板状の蓋部１１とテーパ状のプラグ部１２とからなる。
プラグ部１２の径は勿論先端がノズルアダプタ２の先端
開口２ａよりも小さく、蓋部１１の根元近傍でほぼ同径
となるように設定する。

【００１１】次の本実施例の使用態様を説明する。まず
図１のようにノズル部５の溝開口８にノズルアダプタ２
の小孔９を露出させ、かつノズルアダプタ２の先端開口
２ａも開口させた状態では、先端開口２ａと複数の小孔
９からごみやほこりを吸引できる。このため、家具と床
面との隙間に差し入れて溝開口８を床面等に沿わせれ
ば、かなり狭い隙間でも奥から手前側まで広い範囲を掃
除できる。勿論ノズルアダプタ２の先端開口２ａをキャ
ップ３により閉じたままでも同様であるが、この場合、
隙間の奥の壁際部分等を床面と同時に掃除できない。

【００１２】次に図２に示すようにノズル部５の溝開口
８にノズルアダプタ２の小孔９が露出しないようにノズ
ルアダプタ２を回転させ、ノズルアダプタ２の先端開口
２ａのみを開口させる。すると、ノズルアダプタ２の先
端開口２ａからの吸引力が大きくなり、隙間の奥に入り
込んだ大きめのごみや小物等を吸い付けて外に取り出す
ことができる。この際、取り出したごみや小物等に綿ぼ
こり等が付着していればこれを吸い込んでしまうので、
飛散することがない。また壁際のごみやほこりの吸引も
図１の状態より効率良く行なえる。

【００１３】図５は本発明の第二実施例を示す図であ
る。この実施例の吸引ノズルはノズル本体１の嵌着基部
１４に可撓連結部１５を設けて、吸い口もしくは延長パ
イプ６に対するノズル部５の角度を可変できるようにし
たものである。可撓連結部１５としては詳細には図示せ
ぬが、例えば弾性を有する樹脂材を用いたり、または蛇
腹上に形成したりすることにより実現できる。このよう
に構成すると、ホース吸い口もしくは延長パイプ６の床
面に対する角度を変えずにノズル部５を床面に沿わせる
ことができるようになるので便利になる。なおその他の
構成及び使用態様については先の実施例と同様につき、
共通する部分に共通する符号を付し、重複する説明は省
略する。

【００１４】

【発明の効果】本発明に係る電気掃除機の吸引ノズルは
以上説明してきたように、電気掃除機のホース吸い口も
しくは延長パイプに取付ける太径円筒状の嵌着基部に細
径円筒状で先端開口側から上記嵌着基部に向かう長溝状
の開口を設けたノズル部を延設してなる中空のノズル本
体と、上記ノズル部内に軸の周りで回転可能に遊挿する
中空筒状で上記長溝状の開口に臨ませる小孔を少なくと
も一列設けたノズルアダプタとからなる構成としたの
で、隙間の奥まで吸引でき、また従来の吸引ノズルでは
うまく吸引できなかった床面のごみやほこりも吸引で
き、さらに隙間内にある物やごみなどを簡単に取り出せ
るようになるという効果がある。

【００１５】また請求項２の電気掃除機の吸引ノズル
は、上記ノズルアダプタの先端開口を開閉するキャップ
を含むようにしたので、キャップの脱着によりいろいろ
使い方を変えられるようになるという効果がある。

【００１６】また請求項３の電気掃除機の吸引ノズル
は、ノズルアダプタが正多角形の断面形状を有するもの
とし、請求項４の電気掃除機の吸引ノズルはノズルアダ
プタが正７角形の断面形状を有するものとしたので、ノ
ズルアダプタの回転操作を楽に行なえ、かつ回転させた
位置の保持が容易になるという効果がある。

【００１７】そして請求項５の電気掃除機の吸引ノズル
は、嵌着基部に可撓連結部を設けるようにしたので、ホ
ース吸い口もしくは延長パイプの床面に対する角度を変
えないでノズル部を床面に沿わせることができ、掃除者
が姿勢を変えずに済み非常に便利になるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明の一実施例を示す斜視図である。

【図２】図２はノズルアダプタの小孔を露出させていな
い状態の斜視図である。

【図３】図３はノズルアダプタの斜視図である。

【図４】図４はノズル部にノズルアダプタを嵌めた状態
の斜視図である。

【図５】図５は本発明の他の実施例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ノズル本体 ２ ノズルアダプタ ２ａ ノズルアダプタの先端開口 ３ キャップ ４、１４ 嵌着基部 ５ ノズル部 ５ａ ノズル部の先端開口 ６ 延長パイプ ７ スライド開閉窓 ８ 溝開口 ９ 小孔 １０ フランジ １５ 可撓連結部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気掃除機のホース吸い口もしくは延長
   パイプに取付ける太径円筒状の嵌着基部に細径円筒状の
   ノズル部を延設してなる中空のノズル本体と、上記ノズ
   ル部内に軸の周りで回転可能に遊挿する中空筒状のノズ
   ルアダプタとからなり、上記ノズル部にその先端開口側
   から上記嵌着基部に向かう長溝状の開口を設け、上記ノ
   ズルアダプタに上記長溝状の開口に臨ませる小孔を少な
   くとも一列設けてなる電気掃除機の吸引ノズル。
2. 【請求項２】 上記ノズルアダプタの先端開口を開閉す
   るキャップを含む請求項１の電気掃除機のノズル。
3. 【請求項３】 上記ノズルアダプタを正多角形断面形状
   とした請求項１又は２の電気掃除機のノズル。
4. 【請求項４】 上記ノズルアダプタの断面形状が正７角
   形である請求項３の電気掃除機のノズル。
5. 【請求項５】 上記嵌着基部に可撓連結部を設けた請求
   項１ないし４のいずれかの電気掃除機のノズル。