JPH0678640U - ばね組立体 - Google Patents

ばね組立体

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Publication number
JPH0678640U
JPH0678640U JP1828193U JP1828193U JPH0678640U JP H0678640 U JPH0678640 U JP H0678640U JP 1828193 U JP1828193 U JP 1828193U JP 1828193 U JP1828193 U JP 1828193U JP H0678640 U JPH0678640 U JP H0678640U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
burring
coil spring
base end
spring assembly
winding portion
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Pending
Application number
JP1828193U
Other languages
English (en)
Inventor
力也 国井
和則 町田
Original Assignee
本田技研工業株式会社
加藤発条株式会社
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Publication date
Application filed by 本田技研工業株式会社, 加藤発条株式会社 filed Critical 本田技研工業株式会社
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Publication of JPH0678640U publication Critical patent/JPH0678640U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】円周方向に間隔をおいて円形のバーリング部1
1が複数形成された環状の基板10と、基板10の各バ
ーリング部11外周に基端の巻回部分21が嵌着されて
設けられた複数のコイルバネ20とを有し、コイルバネ
20の基端の巻回部分21がバーリング部11の端縁を
かしめて拡径することによりバーリング部11に固定さ
れたばね組立体において、コイルバネ20の固定力の確
保及び直角度や外径精度の確保を容易にする。 【構成】コイルバネ20の基端の巻回部分21を、バー
リング部11の端縁をかしめて拡径する際に不均一な変
位が当該巻回部分21に生じないよう、リード角を設け
ずに内側に渦巻状に巻いたものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の自動変速機におけるクラッチ等に使用されるばね組立体に 関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車の自動変速機(いわゆる、AT)は、自動車の動力性能,燃費 向上のために多段化の傾向にあり、複数のプラネタリギアと、これらプラネタリ ギアを構成する各ギアと入力軸あるいは出力軸との連結切離しを行なう複数の多 板クラッチとを有する構成のものが普及している。
【0003】 そして、この多板クラッチを駆動する油圧ピストンのリターン用付勢手段とし ては、特公昭56−47419号公報に開示されているように、環状の基板に複 数のコイルバネを円周方向に間隔をおいて取り付けたものが知られており、従来 この種のばね組立体におけるコイルバネの端部構造及び取付け構造は、図7〜1 0に示すようになっていた。
【0004】 すなわち、コイルバネ1は、端部においても少なくとも線径分のリードを設け て巻かれており、図7,8に示すように仕上加工することにより端面が平面とさ れていた。そして、図9に示すようにコイルバネ1の基端の巻回部分2をはめ込 んだ基板3のバーリング部4を拡径してコイルバネ1を基板3に固定していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このため、上記従来のばね組立体は、バーリング部4をかしめて拡径する際、 リードによる傾斜のためにコイルバネ1の巻回部分2に不均一な変位が生じて、 コイルバネ1が図10に示すように傾倒してしまったり、外径が膨らんだり、あ るいは固定力がばらついたりし易かった。そして、これら不具合を無くそうとし て、例えばバーリング部4の拡径力を弱めると、必要な固定力が得られ難いとい う問題が生じる。
【0006】 したがって、バーリング部4のかしめ作業が困難で効率の悪いものとなってお り、また、特にコイルバネ1が傾倒しバーリング部4の穴中心軸線4aとコイル バネ1の中心軸線1aとがずれて直角度が低下した場合には、自動変速機におけ る組立性が阻害されていた。
【0007】 本考案は、このような従来の事情に着目してなされたもので、基板のバーリン グ部の拡径によりコイルバネ基端を固定する構成でありながら、コイルバネの固 定力の確保及び直角度や外径精度の確保が容易なばね組立体を提供することを目 的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本考案の要旨とするところは、 自動車の自動変速機における多板クラッチのリターン用付勢手段等として使用 されるばね組立体であって、 円周方向に間隔をおいて円形のバーリング部(11)が複数形成された環状の 基板(10)と、該基板(10)の各バーリング部(11)外周に基端の巻回部 分(21)が嵌着されて設けられた複数のコイルバネ(20)とを有し、前記コ イルバネ(20)の基端の巻回部分(21)が前記バーリング部(11)の端縁 をかしめて拡径することにより前記バーリング部(11)に固定されたばね組立 体において、 前記コイルバネ(20)の基端の巻回部分(21)は、前記バーリング部(1 1)の端縁をかしめて拡径する際に不均一な変位が当該巻回部分(21)に生じ ないよう、リード角を設けずに内側に渦巻状に巻かれていることを特徴とするば ね組立体に存する。
【0009】
【作用】
本考案のばね組立体であると、基板(10)のバーリング部(11)に嵌着さ れるコイルバネ(20)の基端の巻回部分(21)がリード角を設けずに内側に 渦巻状に巻かれているため、前記バーリング部(11)の端縁をかしめて拡径す る際に前記巻回部分(21)にコイルバネ(20)の傾倒等を生じさせる不均一 な変位が生じない。
【0010】
【実施例】
以下、図1〜6に基づき本考案の一実施例を説明する。 このばね組立体は、図1,2に示すように、円周方向に間隔をおいて円形のバ ーリング部11が複数形成された環状の基板10と、この基板10の各バーリン グ部11の外周に基端巻回部分21が嵌着されて設けられた複数のコイルバネ2 0とを有し、コイルバネ20の基端巻回部分21が前記バーリング部11の端縁 をかしめて拡径することによりバーリング部11に固定されたものである。
【0011】 そして、コイルバネ20の基端巻回部分21は、図3,4に示す如く、取付け 前に、基端の平面に沿うようにリード角を設けずに内側に渦巻状に巻かれて形成 されている。
【0012】 次に作用を説明する。上記ばね組立体であると、基板10のバーリング部11 に嵌着されるコイルバネ20の基端巻回部分21がリード角を設けずに内側に渦 巻状に巻かれているため、バーリング部11の端縁をかしめて拡径する際に基端 巻回部分21にコイルバネ20の傾倒等を生じさせる不均一な変位が生じない。 このため、図5に示す如くコイルバネ20をバーリング部11にはめ込んだ後、 所定の拡径力でバーリング部11をかしめてやれば、図6に示す如くコイルバネ 20の直角度あるいは外径精度等が確保され、しかも固定力も十分得られる。
【0013】 したがって、ばね組立体自体の組立作業が容易となるとともに、ばね組立体の 自動変速機への組み付け作業が容易となり、自動車の自動変速機の組立性向上に 大きく貢献できる。
【0014】
【考案の効果】
本考案にかかるばね組立体は、基板のバーリング部をかしめて拡径しコイルバ ネを固定する際にコイルバネの基端巻回部分にコイルバネの傾倒等を生じさせる 不均一な変位が生じない。このため、所定の拡径力でバーリング部をかしめてや れば、コイルバネの直角度等が確保され、しかも固定力も十分得られる。したが って、ばね組立体自体の組立作業が容易となるとともに、ばね組立体の自動変速 機への組み付け作業が容易となり、自動車の自動変速機の組立性向上に大きく貢 献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側断面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図3】本考案の一実施例におけるコイルバネを示す側
面図である。
【図4】本考案の一実施例におけるコイルバネを基端側
から見た図である。
【図5】本考案の一実施例の組立工程を示す側断面図で
ある。
【図6】本考案の一実施例におけるコイルバネの取付け
部を示す拡大側断面図である。
【図7】従来のばね組立体におけるコイルバネを示す側
面図である。
【図8】従来のばね組立体におけるコイルバネを基端側
から見た図である。
【図9】従来のばね組立体の組立工程を示す側断面図で
ある。
【図10】従来のばね組立体におけるコイルバネの取付
け部を示す拡大側断面図である。
【符号の説明】
10…基板 11…バーリング部 20…コイルバネ 21…基端巻回部分

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の自動変速機における多板クラッチ
    のリターン用付勢手段等として使用されるばね組立体で
    あって、 円周方向に間隔をおいて円形のバーリング部が複数形成
    された環状の基板と、該基板の各バーリング部外周に基
    端の巻回部分が嵌着されて設けられた複数のコイルバネ
    とを有し、前記コイルバネの基端の巻回部分が前記バー
    リング部の端縁をかしめて拡径することにより前記バー
    リング部に固定されたばね組立体において、 前記コイルバネの基端の巻回部分は、前記バーリング部
    の端縁をかしめて拡径する際に不均一な変位が当該巻回
    部分に生じないよう、リード角を設けずに内側に渦巻状
    に巻かれていることを特徴とするばね組立体。
JP1828193U 1993-04-12 1993-04-12 ばね組立体 Pending JPH0678640U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1828193U JPH0678640U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 ばね組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1828193U JPH0678640U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 ばね組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0678640U true JPH0678640U (ja) 1994-11-04

Family

ID=11967260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1828193U Pending JPH0678640U (ja) 1993-04-12 1993-04-12 ばね組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0678640U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012218704A (ja) * 2011-04-14 2012-11-12 Koito Mfg Co Ltd 車輌用灯具の洗浄装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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