JPH0678454A - 故障区間標定装置 - Google Patents

故障区間標定装置

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JPH0678454A
JPH0678454A JP4228797A JP22879792A JPH0678454A JP H0678454 A JPH0678454 A JP H0678454A JP 4228797 A JP4228797 A JP 4228797A JP 22879792 A JP22879792 A JP 22879792A JP H0678454 A JPH0678454 A JP H0678454A
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voltage
signal
current
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circuit
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JP4228797A
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Yasuaki Kojima
康昭 小島
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電力系統を複数区間に区分して故障区間を標
定する故障区間標定装置において、電路の状態量を検出
する子局の検出タイミングを一致させることにより電流
差動方式が適用できて確実に故障区間を標定する。 【構成】 子局11Aは、母線に負荷が接続されていて
も位相変動しない安定した母線電圧信号を電圧検出用電
極18により検出する。その検出電圧のゼロクロス点を
ゼロクロッシング検出回路6により検出し、A/D変換
タイミング回路7によりゼロクロス点に基づきA/D変
換タイミング信号を作成する。ロゴスキーコイル2によ
り検出した電流を上記A/D変換タイミング信号に従っ
てデジタル信号に変換した後、送受信回路9Aを介して
親局12Aに送信する。親局は、複数の子局からの送信
信号に基づいて故障区間を標定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電力系統を複数区間
に区分して電力系統での故障発生時に区間単位で故障区
間を検出する故障区間標定装置に関し、特に変電所に適
用される故障区間標定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の装置としては、例えば、
特開平3−15236号公報に開示された送電系統の保
護及び監視システムがある。図5は、この送電系統の保
護及び監視システムを示すブロック図である。同図にお
いて、1は送電線の1相の導体、2は導体1の線路電流
に応じた電圧信号を検出すると共にその電圧信号を積分
して電流信号を検出するロゴスキーコイル、3はロゴス
キーコイル2により検出した電流信号を増幅する増幅器
である。
【0003】4は増幅器3により増幅された電流信号を
所定周期のホールド信号によりホールドして出力するサ
ンプルホールド回路、5はサンプルホールド回路4の出
力を所定のA/D変換タイミングでアナログ信号からデ
ジタル信号に変換するアナログ/デジタル(A/D)変
換器である。
【0004】6はロゴスキーコイル2により検出した電
圧信号または電流信号のゼロクロス点を検出するゼロク
ロッシング検出回路、7は水晶発振器71とクロック分
周回路72とを有してゼロクロッシング検出回路6の検
知信号に基づいてサンプルホールド回路4に出力するホ
ールド信号とA/D変換器5に出力するA/D変換タイ
ミング信号の同期をとるA/D変換タイミング回路、8
はA/D変換器5の出力を符号化する符号化回路、9は
符号化回路8の出力をアンテナ10を介して送信する発
信器である。
【0005】11は上記ロゴスキーコイル2〜アンテナ
10から構成される検出装置としての子局であり、同様
な構成の複数の子局が各相毎に導体1の所定区間単位に
設置される。
【0006】また、12は地上に設置された親局であ
り、各子局11の送信信号をアンテナ13を介して受信
する受信器14と、受信器14の受信信号をデジタル信
号に変換する符号化回路15と、伝送回路16と、伝送
回路16の出力に基づいてデジタルリレー部により故障
区間を標定するCPU17とで構成される。
【0007】図6(a)は、複数の子局11を送電線の
導体1に取り付けた状態を示す。同図において、各子局
11は導体1に地上と非接触の状態で取り付けられてい
る。図6(b)は子局の外観例である。
【0008】次に、上述した構成の動作について説明す
る。導体1に電流が流れると、導体1に取り付けられた
子局11が電流を検出する。子局11による電流検出か
ら後の情報の流れについては図5で説明する。
【0009】導体1の線路電流は、図7に示すように中
空プラスチックチューブに巻かれたロゴスキーコイル2
に発生する電圧を積分することで求められる。即ち、ロ
ゴスキーコイル2の出力電圧は電流の微分に比例するの
で、これを積分することで線路電流に対応する電流信号
が得られる。
【0010】検出された電流信号は増幅器3により増幅
された後、サンプルホールド回路4で、タイミング回路
7から一定間隔tで出力されるホールド信号によりホ
ールドされ、その後A/D変換器5によりA/D変換タ
イミング回路7からの一定間隔tのA/D変換タイミ
ング信号に従ってデジタル信号に変換される。
【0011】また、サンプルホールド回路4に出力され
るホールド信号とA/D変換器5に出力されるA/D変
換タイミング信号は、次に説明するようにして生成され
る。すなわち、ロゴスキーコイル2により検出された図
8(a)に示すような電圧信号または電流信号のゼロク
ロス点をゼロクロッシング検出回路6により検出して図
8(b)に示すようなゼロクロッシング信号を発生し、
A/D変換タイミング回路7により、このゼロクロッシ
ング信号を基準にしてクロック分周回路72を動作さ
せ、図8(c)に示すようなA/D変換タイミング信号
と図8(d)に示すようなホールド信号を生成する。
【0012】A/D変換タイミング回路7の内部にある
水晶発振器71の周波数は、通常数十ppmから数百p
pmの精度であるので、各子局11の発振周波数が異な
る。そのため、各子局11で検出しているデータのA/
D変換のタイミングを何らかの方法で合わせないと非同
期となるので、上記のようにして期合わせをしている。
【0013】このようして生成されるA/D変換タイミ
ング信号に従ってA/D変換器5によりA/D変換され
たデジタル信号は符号化回路8に出力され、ここで符号
化された信号は発信器9により例えばFM変調されて送
信される。この場合、他の電気量検出器との混信を防止
するため、予め割当てられた周波数にてFM変調されて
多重伝送される。
【0014】地上に設置された親局12は、各支局11
からの送信信号を受信器14で受信する。この信号は変
調されているので、符号化回路15によってデジタル信
号に変調され伝送回路16を経由してCPU17に送ら
れる。CPU17はデータを受信すると、デジタルリレ
ー部で送電線の所定区間単位に故障区間の標定演算を行
う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来装置
においては、子局11で検出した電流信号をデジタル変
換し、符号化して地上の親局12へ多重伝送するので、
導体1を流れる電流の定常状態はもちろんのこと事故発
生時の電圧と電流のように時々刻々変化する電気量デー
タを伝送することもできる。しかし、このような従来装
置を変電所内の故障区間標定装置に適用することを考え
ると、以下のような問題が生じる。
【0016】現在一般的に変電所では、母線保護リレー
の故障検出方式は、図9(a)に示すように判定対象区
間に流入する、サンプリングタイミングt〜tでの
電流Iとサンプリングタイミングt1'〜t3’(t1'
=t、t2'=t,t3'=t)での電流Iとのベ
クトル和をみて結果が0であれば外部事故(判定対象区
間外)と判定し、図9(b)に示すように差が発生すれ
ば内部事故と判定する電流差動方式が適用されている。
【0017】この電流差動方式において、最も重要な各
検出箇所における電流信号Iのサンプリングタイミン
グt〜tと電流信号Iのサンプリングタイミング
‘〜t’とが一致していないと、図10に示すよ
うに、判定の時に誤差となって現れ外部事故の場合でも
内部事故と誤判定することがあり、変電所の故障区間標
定が正確にできない。
【0018】上述した従来の装置は、各子局11のロゴ
スキーコイル2で検出した電流信号のゼロクロス点によ
りA/D変換のタイミングの周期を合わせていることか
ら、同じ負荷に接続されかつ同相に設置されている子局
11同士についてはA/D変換のタイミングが合ってい
るが、図11に示すように、異なった負荷に接続された
線路に設置された子局11と組み合わせて電流差動方式
を適用する場合には、同相であっても電流位相がずれる
可能性があり、このことは結果的にA/D変換のタイミ
ングのずれとなり、故障区間標定として致命的になると
いう問題点があった。
【0019】また、地絡故障を検出する方式で三相電流
、I、Iの和を取りゼロでないときに故障発生
と判定する場合には、図12に示すように、三相交流が
平衡負荷に接続されていれば、三相電流I、I、I
の位相差は常に120°、240°と一定であるため
三相電流I、I、Iのゼロクロス点が一致してい
るので従来の装置により故障区間を標定することができ
るが、三相交流が不平衡な負荷に接続されているときに
は正確に120°、240°とならず変動するため電流
のゼロクロス点をA/D変換タイミングの基準にしてい
る従来の装置ではA/D変換のタイミングがずれる可能
性があり、故障区間標定の精度が悪くなるという問題点
があった。
【0020】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、各検出装置としての子局による
電路の電気量の検出タイミングを一致させることにより
電流差動方式が適用できて確実に故障区間を標定するこ
とができる故障区間標定装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る故障区間標定装置は、電路の電圧を検出する電圧検出
部と、この電圧検出部の検出電圧のゼロクロス点に基づ
いてタイミング信号を出力するタイミング信号発生部
と、上記電路の電流を検出する電流検出部と、上記タイ
ミング信号に基づいて上記電流検出部の検出電流をアナ
ログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、
このA/D変換部の出力信号を送信する送信部とを有す
る子局を備えると共に、複数の子局からの送信信号に基
づいて上記電路の故障区間を標定する親局を備えたもの
である。
【0022】また、この発明の請求項2に係る故障区間
標定装置は、電路の電圧を検出する電圧検出部と、この
電圧検出部の検出電圧のゼロクロス点に基づいてタイミ
ング信号を出力するタイミング信号発生部と、上記電路
の電流を検出する電流検出部と、上記タイミング信号に
基づいて上記電流検出部の検出電流に基づく情報をアナ
ログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部と、
このA/D変換部の出力信号を送信する送信部とを有す
る子局を備えると共に、上記電路間の電圧位相差を検出
する位相差検出回路と、この位相差検出回路の電圧位相
差と複数の子局からの送信信号とに基づいて上記電路の
故障区間を標定する演算手段とを有する親局を備えたも
のである。
【0023】
【作用】この発明の請求項1においては、子局は、電圧
検出部により電路の電圧を検出し、タイミング信号発生
部により上記電圧検出部の検出電圧のゼロクロス点に基
づいてタイミング信号を出力する。また、電流検出部の
検出電流をA/D変換器により上記タイミング信号に基
づいてアナログ信号からデジタル信号に変換した後、送
信部により送信する。そして、親局は、複数の子局から
の送信信号に基づいて上記電路の故障区間を標定する。
【0024】また、この発明の請求項2に係る故障区間
標定装置は、電圧検出部により電路の電圧を検出し、タ
イミング信号発生部により上記電圧検出部の検出電圧の
ゼロクロス点に基づいてタイミング信号を出力する。ま
た、電流検出部の検出電流をA/D変換器により上記タ
イミング信号に基づいて上記電流検出部の検出電流をア
ナログ信号からデジタル信号に変換した後、送信部によ
り送信する。親局は、位相差検出回路により上記電路間
の電圧位相差を検出して、検出した電圧位相差と複数の
子局からの送信信号とに基づいて演算手段により上記電
路の故障区間を標定する。
【0025】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示すブロック
図である。同図において、1〜8及び10は、それぞれ
図5と同様な、1相分の導体、ロゴスキーコイル、電流
信号用増幅器、サンプルホールド回路、A/D変換器、
ゼロクロッシング検出回路、A/D変換タイミング回
路、符号化回路及びアンテナである。
【0026】また、18は導体1に設置されて導体1の
電圧を検出する電圧検出用電極、19は電圧検出用電極
18により検出された電圧信号を増幅してゼロクロッシ
ング検出回路6に出力する電圧信号用増幅器、20はA
/D変換器5によりデジタルかされた電流データをデー
タ蓄積部21に格納すると共に故障時に格納した電流デ
ータを符号化回路8に出力するCPU、9Aは符号化回
路の出力を送信すると共に受信データを符号化回路8に
出力する送受信回路である。
【0027】これらの要素から検出装置としての子局1
1Aが構成され、地上から離れて課通電している母線に
各相毎に所定区間単位で設置される。
【0028】また、地上に設置されている親局12Aに
おいて、13、15〜17は図5と同様なアンテナ、符
号化回路、伝送回路であり、22は子局11Aと送受信
を行う送受信器、23はCPU17により母線故障時に
各子局11Aから送信される電流データが格納されるデ
ータ蓄積部である。
【0029】24は変電所の既設設備であるコンデンサ
形計器用変圧器(PD)または電磁形計器用変圧器(P
T)30から各母線の電圧信号が入力されると共に母線
の遮断器31や断路器32の機器開閉状態が入力される
絶縁入力回路、25は各母線の電圧信号の位相差を検出
してCPU17に出力する位相差検出回路である。CP
U17は、各子局11Aから送信された電流データと母
線電圧間の位相差とに基づいて故障区間を評定する。
【0030】次に、上述した構成の動作について説明す
る。導体1に電流が流れると、ロゴスキーコイル2に電
圧が発生し、これを積分して得られた電流信号が電流信
号用増幅器4で増幅される。増幅された電流信号は、サ
ンプルホールド回路4でA/D変換タイミング回路7か
ら一定間隔t0で出力されるホールド信号によりホール
ドされてA/D変換器5に出力される。
【0031】A/D変換器5は、サンプルホールド回路
4の出力をA/D変換タイミング回路7から一定間隔t
で出力されるA/D変換タイミング信号に従ってデジ
タル信号に変換する。このA/D変換器5の出力は、C
PU20によりデータ蓄積部21に格納される。
【0032】CPU20は、データ蓄積部21に、常時
最新データとして一定量のデータを更新しながら蓄え、
すぐには地上にある親局12Aに送信せず、変電所内の
母線故障時に親局12Aから全子局11Aに送信される
A/D変換停止信号を受信した後親局12Aからのデー
タ送信指令を受信したときに、母線故障時にサンプリン
グした電流データを親局12Aに送信する。
【0033】そして、親局12Aは全子局11Aから送
信された母線故障時の母線の電流データを収集し、電動
差動方式によって所定区間単位で演算を行い故障区間を
標定する。
【0034】ここで、A/D変換タイミング回路7の動
作を説明する。A/D変換タイミング回路7は内部にク
ロックを発生する水晶発振器71と分周回路72から構
成されており、各子局11Aに内蔵されている水晶発振
器71の周波数に依存した所定の時間間隔t0でサンプ
ルホールド回路4にホールド信号を出力すると共にA/
D変換タイミング回路7にA/D変換タイミング信号を
出力する。
【0035】そのままでは各子局11Aにおいて全く異
なったタイミングで電流信号がA/D変換されることか
ら、図2に示すように、電圧検出用電極18から得られ
る図2(b)の()に示す電圧信号を電圧信号用増
幅器19を通して、その出力信号をゼロクロッシング検
出回路6に入力する。このゼロクロッシング検出回路6
により電圧信号のゼロクロス点を検出し、検出したゼロ
クロス点を基準に、図2(b)のに示すような時間幅
のパルス信号を1サイクル毎に出力する。
【0036】そのパルス信号がA/D変換タイミング回
路7の内部回路である分周回路72に対するリセット信
号となり、結果的に図2(b)のに示すようなA/D
変換タイミング信号と図2(b)のに示すようなホー
ルド信号の同期がこの時点で合わせられる。
【0037】変電所において、母線電圧は定電圧電源と
みなすことができるため、三相交流電圧の位相差が一定
(120°、240°)であると共に、異なった負荷に
接続された線路においても位相変動のない安定した信号
であるため、この母線電圧信号をA/D変換タイミング
の基準とすれば、複数の子局11A間においてA/D変
換タイミングが揃った電流データが得られる。
【0038】上述したように、この実施例1では、子局
11Aは、変電所内で母線に負荷が接続されていても位
相変動しない安定した電圧信号のゼロクロス点をA/D
変換タイミングの基準とすることによって、区間数が多
く、異なる負荷に接続された母線に設置されて流れてい
る電流位相がずれている場合でも、精度良く電気量の検
出タイミングの同期を合わせることが可能である。
【0039】実施例2.なお、上記実施例1では、複数
の子局が同じ母線に設置されるケースまたは異なる母線
であっても母線間が接続されていれば全て同じ電圧信号
になるが、系統運用上母線間を切り離している状態の場
合には必ずしも複数の子局11Aが電圧検出用電極18
で検出する電圧信号は一致しない。
【0040】従って、その場合には、図3に示すよう
に、変電所の既設設備であるPDまたはPT30から各
母線A〜Nの電圧信号を親局12Aの絶縁入力回路24
に入力し、それら電圧信号を位相差検出回路25におい
て、任意の母線Aの電圧信号を基準としこの電圧信号と
他の母線B〜Nの電圧信号との位相差φAB〜φANをみ
る。
【0041】CPU17では、各子局11Aから送信さ
れてくる電流データをもとに、各子局11Aが設置され
ている母線に対応して、検出した位相差分デジタルデー
タを移相演算し、同じ時刻に相当するデータにしてから
故障区間を標定する電流差動演算を行う。
【0042】また、母線間の接続状態と、2重母線から
負荷側に電源供給される線路の場合どちらの母線から供
給されているかを認識するために、遮断器31や断路器
32の機器開閉状態を親局12Aに入力しておく。
【0043】上述したように、この実施例2では、地上
側の親局12Aに変電所の既設設備であるPDまたはP
Tから各母線の電圧信号の位相差を検出して、検出した
位相差を、該当する母線に設置した子局11Aから母線
故障時に送信される電流データに移相することによっ
て、変電所の複数ある母線が切り離されて運用されてい
る状態で各母線電圧の位相差が異なっている場合でも、
異なる母線に設置している複数の子局から送信される電
流データが同じ時刻における電流データになり、誤差の
ない電流差動演算ができ確実な故障区間標定が可能であ
る。
【0044】実施例3.なお、上記実施例1及び2で
は、地上側に設置されたる親局12Aは送受信器22と
符号化回路15を各子局11A毎に設ける構成となって
いるが、図4に示すように、送受信器22と符号化回路
15を1セットとして全子局11Aに対して1周波数を
使用するようにすれば、親局12Bは構成が簡単とな
る。ただし1周波数の場合、各子局11A毎に番地を設
け、親局12Bから個別に子局11Aを呼ぶ場合は、指
令データと子局番地をつけて送信する。また、全子局1
1Aを一括に呼ぶ場合は、一括呼出の番地を指定すれば
よい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1によれば、子局において位相変動のない安定した電路
の電圧を検出しこの検出電圧のゼロクロス点に基づくタ
イミング信号に基づいて上記電路から検出した電流信号
をA/D変換するので、子局が異なった負荷に接続され
た電路に設置されていても全子局のA/D変換タイミン
グの同期が合うため、親局は精度良い電流差演算がで
き、確実な故障区間標定が可能である。
【0046】この発明によれば、子局において位相変動
のない安定した電路の電圧を検出しこの検出電圧のゼロ
クロス点に基づくタイミング信号により上記電路から検
出した電流信号をA/D変換すると共に、親局において
上記電路間の電圧位相差を検出して検出した電圧位相差
と上記子局からの送信信号とに基づいて上記電路の故障
区間を標定するので、子局が異なった負荷に接続された
電路に設置されていても子局が設置されている場合また
は子局が設置される電路が異なってかつその電路間が切
り離されている場合でも、全子局のA/D変換タイミン
グの同期が合うので、親局は精度良い電流差演算がで
き、確実な標定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の動作の説明図である。
【図3】この発明の実施例1の動作の説明図である。
【図4】この発明の実施例3を示すブロック図である。
【図5】従来の装置を示すブロック図である。
【図6】従来の装置の取り付け例を示す説明図である。
【図7】ロゴスキーコイルによる電流検出動作の説明図
である。
【図8】従来の装置の動作を説明するための波形図であ
る。
【図9】故障区間を評定する電流差動方式の説明図であ
る。
【図10】従来の装置を変電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【図11】従来の装置を変電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【図12】従来の装置を返電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【符号の説明】
1 導体 2 ロゴスキーコイル 4 サンプルホールド回路 5 A/D変換器 6 ゼロクロッシング検出回路 7 A/D変換タイミング回路 9A 送受信器 11A 子局 12A 親局 12B 親局 18 電圧検出用電極 24 絶縁入力回路 25 位相差検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】A/D変換タイミング回路7の内部にある
水晶発振器71の周波数は、通常数十ppmから数百p
pmの精度であるので、各子局11の発振周波数が異な
る。そのため、各子局11で検出しているデータのA/
D変換のタイミングを何らかの方法で合わせないと非同
期となるので、上記のようにして期合わせをしてい
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例1の動作の説明図である。
【図3】この発明の実施例1の動作の説明図である。
【図4】この発明の実施例3を示すブロック図である。
【図5】従来の装置を示すブロック図である。
【図6】従来の装置の取り付け例を示す説明図である。
【図7】ロゴスキーコイルによる電流検出動作の説明図
である。
【図8】従来の装置の動作を説明するための波形図であ
る。
【図9】故障区間を定する電流差動方式の説明図であ
る。
【図10】従来の装置を変電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【図11】従来の装置を変電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【図12】従来の装置を電所内で用いた場合の動作の
説明図である。
【符号の説明】 1 導体 2 ロゴスキーコイル 4 サンプルホールド回路 5 A/D変換器 6 ゼロクロッシング検出回路 7 A/D変換タイミング回路 9A 送受信器 11A 子局 12A 親局 12B 親局 18 電圧検出用電極 24 絶縁入力回路 25 位相差検出回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電路の電圧を検出する電圧検出部と、こ
    の電圧検出部の検出電圧のゼロクロス点に基づいてタイ
    ミング信号を出力するタイミング信号発生部と、上記電
    路の電流を検出する電流検出部と、上記タイミング信号
    に基づいて上記電流検出部の検出電流をアナログ信号か
    らデジタル信号に変換するA/D変換部と、このA/D
    変換部の出力信号を送信する送信部とを有する子局を備
    えると共に、複数の子局からの送信信号に基づいて上記
    電路の故障区間を標定する親局を備えたことを特徴とす
    る故障区間標定装置。
  2. 【請求項2】 電路の電圧を検出する電圧検出部と、こ
    の電圧検出部の検出電圧のゼロクロス点に基づいてタイ
    ミング信号を出力するタイミング信号発生部と、上記電
    路の電流を検出する電流検出部と、上記タイミング信号
    に基づいて上記電流検出部の検出電流をアナログ信号か
    らデジタル信号に変換するA/D変換部と、このA/D
    変換部の出力信号を送信する送信部とを有する子局を備
    えると共に、上記電路間の電圧位相差を検出する位相差
    検出回路と、この位相差検出回路の電圧位相差と複数の
    子局からの送信信号とに基づいて上記電路の故障区間を
    標定する演算手段とを有する親局を備えたことを特徴と
    する故障区間標定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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KR100760331B1 (ko) * 2006-03-30 2007-09-20 신성산전주식회사 고속 고장구간 자동 차단장치
WO2007114566A1 (en) * 2006-03-30 2007-10-11 Shinsung Industrial Electric Co., Ltd High speed automatic circuit breaker for protection

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