JPH0678193B2 - 耐熱衝撃性に優れた炭素繊維強化炭素複合材並びにその製造方法 - Google Patents

耐熱衝撃性に優れた炭素繊維強化炭素複合材並びにその製造方法

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JPH0678193B2
JPH0678193B2 JP63066063A JP6606388A JPH0678193B2 JP H0678193 B2 JPH0678193 B2 JP H0678193B2 JP 63066063 A JP63066063 A JP 63066063A JP 6606388 A JP6606388 A JP 6606388A JP H0678193 B2 JPH0678193 B2 JP H0678193B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭素材料、その製造方法及びその用途に関し、
更に詳しくはアウトガス、エロージョンが少なく、耐熱
衝撃性に優れた炭素材料、その製造方法及びその用途に
関する。そして本発明の目的は、たとえば核融合プラズ
マ閉じ込め装置の第一壁構造材料、スパッタリング装置
用保護材料(スパッタリング装置に用いるビーム絞り、
チャンバー壁保護材料などのビーム遮蔽材)、プラズマ
に直面するプラズマ化学蒸着(以下CVDという)用ボー
ト、イオン注入装置用電極、その他プラズマ、エレクト
ロンビーム(EBという)、ニュートロンビーム(NBとい
う)、イオンビーム(IBという)に直面する保護材、治
具、アーマー材及び電極などに好適な炭素複合材を提供
することである。
〔従来の技術及び課題〕
説明の便宜上、以下、上記に示した用途の中で最も過酷
な条件で使用される核融合プラズマ閉じ込め装置の第一
壁材料を代表例として説明する。
黒鉛材料は単体から成り原子番号が低く、高融点である
などの特徴をもつため、これまで核融合プラズマ閉じ込
め装置の第一壁材料として使用されており、現在は等方
性高密度黒鉛がその主流である。又、黒鉛はセラミック
一般と比べると熱衝撃にも強く、また蒸気圧が低い(25
00℃で約5×10-6atm)などの特性を有するため、核融
合装置に要求される要件によく合致している。しかし黒
鉛はこの様な利点をもっているにもかかわらず、次の問
題点がある。即ちアウトガス放出によりプラズマ温度
の低下があり、最後にはディスラプション(プラズマの
崩壊)を招いてしまう危険性があること。エロージョ
ンに基づく難点たとえばスパッタリング、昇華によって
材料が消耗すること。熱衝撃に強いといっても核融合
炉の熱的条件は過酷であり、亀裂発生、剥離等を生じる
可能性があること。温度勾配の存在の下で、14MeVの
中性子の照射を受けると照射によって誘起される変形に
起因する内部応力により亀裂の発生及びその伝播が起こ
る可能性があること。
等である。
又、等方性高密度黒鉛以外に炭素繊維強化炭素複合材
(C/C複合材という)も試用されているが、従来のC/C複
合材ではコールタールピッチ、樹脂等を含浸させマトリ
ックスとしたものであり、EB照射を行った際、マトリッ
クス部分が選択的に大きな消耗を受けるという問題点が
あった。
このような問題点は上記第一壁材料ばかりでなく、その
他の用途についても多かれ少なかれ生ずるものである。
〔本発明が解決しようとする課題〕
本発明が解決しようとする課題は従来の炭素材料の有す
る上記欠点を解消し、高純度でアウトガス、エロージョ
ンが少なく耐熱衝撃性に優れ、特にエレクトロンビー
ム、イオンビーム、ニュートロンビーム照射に対して抵
抗力が強い複合材料を提供する事にある。
〔課題を解決するための手段〕
この課題は(i)炭素質フェルト内部特にその深層部ま
で熱分解炭素(以下「PyC」と言う)を沈積せしめる事
及び(ii)特に好ましくは炭素質フェルトを一つの装置
で高純度化処理、PyC沈積処理、黒鉛化処理を連続的に
行う製造方法を採用することによって解決される。
〔発明の作用並びに構成〕
即ち本発明者は従来の炭素質フェルトを使用し、黒鉛材
料及びC/C複合材の上記難点を解決する為に、又従来の
方法では達成できなかった、より高純度で、アウトガ
ス、エロージョンが少なく、耐熱衝撃性に優れたC/C複
合材をより経済的に製造する方法を開発する為に、従来
から鋭意研究を重ねた結果、炭化水素類、特にC1〜C8
好ましくはCH4、C3H8等の炭化水素ガスもしくは炭化水
素化合物を熱分解させて炭素質フェルト深層部にまでPy
Cを浸透析出せしめる時は高純度でアウトガス、エロー
ジョンが少なく耐熱衝撃性に優れたC/C複合材が収得出
来る事を見出した。またこの際、一つの装置で高純度化
処理、PyC含浸処理、黒鉛化処理を順次行わしめる事に
より物品移動の経費、途中工程中の破損、装置の冷却、
加熱サイクルに伴うエネルギー損失の低減、装置稼働率
の向上、高純度化に伴うハロゲン消費量の節減、惹いて
は排気、排水処理等の節減等を計りながら、経済的な製
造方法を確立し品質的には従来の方法でなし得なかった
高純度で、アウトガス、エロージョンが少なく、耐熱衝
撃性に優れたC/C複合材を得る画期的な製造方法を開発
しえる事を見出し、ここに本発明を完成するに至ったも
のである。
特に注目すべきことは、本発明者の研究により、この種
炭素質フェルトの深層部にまでPyCを含浸せしめること
により嵩密度が大きく、特にアウトガス及びエロージョ
ンが少なく、耐熱衝撃性の大きい複合材が得られるこ
と、並びにこのような特性を有する複合材が前記核融合
用第一壁として極めて有効であるという新しい事実が見
出されたことである。このような深層部までPyCが含浸
された本発明複合材は、嵩密度が1.40g/cm3以上という
緻密な複合材となり、極めて強固な固体状のブロックと
なっているものである。尚この際例えPyCを炭素質フェ
ルト内に含浸しても、その表層部だけでは上記特性は極
めて低いものである。
まず本発明に係る炭素質フェルトを基材としてPyCをマ
トリックスとするC/C複合材の構成について説明する。
本発明に係るC/C複合材は通気性を有する炭素質フェル
ト内部にPyCを浸透せしめたものである。この様に本発
明のC/C複合材に於いては炭素質フェルト内部にPyCを浸
透析出せしめる事により、炭素質フェルトとPyCとの強
い接着性を得ると共にPyCの持つ優れた耐熱衝撃性によ
り亀裂、剥離、割れ等が防止できる。
この炭素質フェルトとしては従来から使用されて来たも
のがいずれも使用でき、より具体的には例えば有機質繊
維を出発原料とするもの、石炭や石油系タール、ピッチ
等を原料とするもの、ポリビニルアルコール、ポリアク
リロニトリル等の合成繊維を原料とするもの、レーヨン
を原料としたもの等が代表例としてあげられる。
本発明者は上記原料を使用して、PyC含浸に関して鋭意
研究を進めた結果、レーヨン系の炭素質フェルトが同一
条件で(温度、炭化水素濃度、真空度、ガス流量)PyC
を含有した結果、最もPyC蒸着量が多い事を見出した。
この事実はレーヨン系の炭素繊維の形状は他の炭素繊維
とは違い断面構造が多角形を示して居り、最も比表面積
が大きい事に起因していると考えられるが、その理由は
明らかではない。従って所望の密度までPyC含浸するに
はレーヨン系炭素質フェルト基材として用いた方が、Py
C含浸処理時間の短縮ができ、経済的に非常に好都合で
ある事が判明した。
本発明に用いる炭素質フェルトの嵩密度は0.03〜0.3〔g
/cm3〕である事が望ましい。0.03〔g/cm3〕に達しない
とPyC含浸に要する時間が長くなり、又、炭素繊維の含
有率が少なすぎて強化複合材料としての所期の目的が達
成できない。0.3〔g/cm3〕より大きくなると炭素質フェ
ルト自体の特長であるいわゆる“擬等方法”の特性が損
なわれる。尚等方性の方が熱拡散が均一に行われ、熱負
荷を緩和させるのに好都合である事はいうまでもない。
下記に本発明に使用する炭素質フェルトの嵩密度とPyC
析出析度との関係を測定した結果を示す。この測定に於
いては温度1100℃、全圧2Torr(C3H8ガス6、H2ガス70l
STP/min)の反応条件で行った。この結果は次の通りで
ある。
この炭素質フェルトを高純度化処理し、続いて炭素質フ
ェルト内部に緻密でしかも高純度のPyCを嵩密度が1.4
〔g/cm3〕以上、好ましくは1.4〜2.0〔g/cm3〕となる様
に浸透せしめる。そしてこの際のPyCは特に緻密で且つ
高純度である事が好ましい。ここで高純度とは全灰分量
が10ppm以下である事を意味する。この際純度が上記範
囲をはずれるとPyC自体の不純物により装置内を汚染す
る傾向が生じる。
本発明C/C複合材の嵩密度について更に説明すると、こ
れが1.4〔g/cm3〕以上であることが望ましい。
1.4〔g/cm3〕に達しない場合はすでに上記で述べた通り
強度も弱くなるが、その他耐熱性衝撃性の特性に欠かせ
ない熱伝導率が低すぎて、プラズマに直面した際割れ、
クラック等が起こる危険性がある。
しかし、PyC自体の理論密度は約2.26〔g/cm3〕であり、
しかも炭素繊維を有するため、原理上この数値以上には
大きくは出来ず、製品中には僅かな細孔空間等も存在す
るので、現実には2.05〜2.10〔g/cm3〕程度が上限とな
る。この程度までPyCを浸透、析出させるには非常に析
出効率も低下し、反応時間も長くなり経済的にも不利と
なる。
これ等を総合勘案して複合材の嵩密度は1.4以上、2.0付
近に止めることが熱拡散、強度、プラズマからの熱負荷
耐性の点で総合的に好ましい範囲である。尚参考として
嵩密度1.6〔g/cm3〕、1.9〔g/cm3〕のC/C複合材の表面
近傍の断面の偏光顕微鏡写真を各々第1図、第2図とし
て示す。
本発明のC/C複合材の他の特長は、フェルト自体がいわ
ゆる“擬等方性”である事に起因するものである。即ち
PyCを炭素質フェルト内部に浸透させるものではある
が、実質的にはフェルトを構成している炭素繊維に均一
にPyCが析出しているためC/C複合材も実質的に“擬等方
性”となっている事である。この等方性という特性が熱
拡散を均一に行わせ熱負荷を緩和させる重要な役割を果
たしている。ここに“擬等方性”とは、PyC自体は異方
性の強い炭素材であるが、フェルトを構成する炭素繊維
が、あらゆる方向に無作為に存在するので、即ち等方的
に存在するので、この炭素繊維表面上にPyCが析出した
場合、複合材自体は、熱伝導率、膨張率その他の物理的
性質が、全体として実質的には等方性性質を示すように
なることを謂う。
本発明に於いてPyCを浸透せしめる方法自体は例えば
「炭素材料入門」(炭素材料学会、昭和47年11月発行)
等の文献に記されている通り、別の分野では良く知られ
た事であり、その一般的実施態様を記すと、炭素発生材
料例えば炭素数1〜8特に炭素数3の炭化水素ガスもし
くは炭化水素化合物を熱分解させ基材上にPyCを析出浸
透させたものである。これに対して濃度調節用として炭
化水素濃度(通常希釈ガスとしてH2ガスを用いる)は3
〜30%好ましくは5〜15%とし、全圧を100Torr、好ま
しくは50Torr以下の条件で操作する事が望ましい。
この様な操作を行った場合炭化水素が基材表面付近で脱
水素、熱分解、重合などによって巨大炭素化合物を形成
し、これが基材上に沈積、析出し、さらに脱水素反応が
進み緻密なPyC膜が形成され、あるいは浸透して含浸さ
れるのである。ただし、O2、H2Oの共存は悪影響がある
ので、避ける方が好ましい。析出の温度範囲は一般に80
0〜2500℃位までの広い範囲であるが、出来るだけ多く
含浸する為には1300℃以下の比較的低温域でPyCを析出
させる事が望ましい。
含浸方法としては、従来の等温法、温度勾配法、圧力勾
配法等があり、さらに最近の方法としては時間の短縮化
及び緻密化を目的としたパルス法が使用できる。
本発明に於いて、上記PyCを浸透させる条件及び含浸方
法は何等重要ではなく、上記所定の要件を有するPyCが
炭素質フェルト内深層部に浸透析出される限り、各種の
形成方法がいずれも使用できるが、その一つの態様を例
示すると下記の通りである。
PyC含浸処理に於いて温度は1300℃以下、圧力は100Torr
以下、好ましくは50Torr以下である事が好ましい。1300
℃より高くなるとPyCが基材表面に析出しやすくなり、
表面近傍のPyC膜で閉気孔を形成し、もはや含浸できな
くなる傾向がある。又100Torrより大きい場合、ガス拡
散が悪くなり、充分に基材フェルトの内部にまで原料ガ
スが到達しにくくなり、やはり表面に閉気孔を生成して
しまう傾向がある。
本発明に於いて使用される炭素質フェルトとしては各種
の従来から知られているものが使用出来、特に高純度化
した後、PyC含浸する事が好ましい。この際の高純化と
は不純物の含有量が少ないことを意味し、通常全灰分量
が10ppm以下が好ましい。
この際の高純度化方法は、フェルトを減圧、高温下にて
ハロゲン含有ガスに接触せしめ、不純物として含まれる
金属類を、より蒸気圧の高いハロゲン化物に変えて除去
する手段(例えば特願昭61-224131)を例示出来るが、
これに限定されるものではない。又この際使用されるハ
ロゲン含有ガスとしては塩素又はフッ素並びにそれ等の
化合物のガスなどハロゲン含有ガスを例示でき、具体的
には2フッ化エタン、フッ素ガス等が挙げられる。
この炭素質フェルトの高純度化は出来るだけ内部まで高
純度化する事が好ましく、この為PyC処理を施す前に予
め行うのが効果的である。即ち、フェルト内部まで高純
度化を進める為には、ハロゲン化合物が内部まで進入
し、且つハロゲン化され気化した不純物がフェルト外部
にまで排除されなければ効果は少ない。この為には工程
の順序としては、通気性を有する炭素質フェルトを予め
高純度化した後にPyC処理を施す事が良い。
又、高純度化をより迅速に確実に進める為に、反応容器
内の圧力を変動させて高くしたり、低くしたりする事が
好ましい場合がある。特にフェルトの通気性が大きい場
合効果が大きい。
一般に高純度化は反応系内を減圧条件、例えば100Torr
以下に全圧を保ちつつ炭素質フェルトを1500〜2000℃に
保ち、前記のハロゲン化合物を流通せしめる。必要に応
じて反応系内の圧力を上下させる。何れの場合も本発明
方法によって不純物量10ppm以下に容易に下げる事がで
きる。
次に本発明に係るC/C複合材の製造方法について説明す
る。
本発明のC/C複合材を製造する方法としては基本的には
炭素質フェルトを高純度化し、次いで該フェルト内部に
PyCを浸透せしめる。その後、熱伝導率を向上させるた
めに2500℃以上、好ましくは2800℃以上の高温で黒鉛化
する。PyCは特に易黒鉛化性の材料であるため熱処理に
よる熱伝導率の向上性は非常に顕著である。
本発明に於いては各工程を共に減圧又は高真空下で高周
波加熱手段を用いて行う方法が好ましい代表例であり、
その望ましい一具体例は第3図に示す装置を用いる方法
である。
このように、同一装置に於いて、(1)高純度化工程
(1500〜2000℃)、(2)PyC含浸工程(1300℃以
下)、(3)黒鉛化工程(2500℃以上)を一貫して引続
いて実施することによって、(イ)工程毎に炭素材の出
し入れに要する労務費の節減、(ロ)熱的昇降温に要す
る電力費の大巾な節減、(ハ)炭素材の取扱いによる中
間的汚染を完全に防ぐことが出来る点(10ppm以下)等
工業的に大きな利点を発揮する。
このような利点は、高周波加熱装置を用いる比較的低温
から2000℃を超える高温まで、減一部工程を減圧下で行
え、高純度を維持し乍ら、一貫して実施し、経済的に高
純度炭素材を製造し得る等の利点は、高周波加熱装置を
用いることにより初めてなし得ることであり、本発明方
法の特徴とするものである。
この装置を用いる方法につき、更に詳しく説明すると以
下の通りである。
まず、ガス供給管(8)からN2ガスを送気して容器内部
の空気をN2ガスで置換したのち、ガス排出管(1)から
減圧、又は真空に引き雰囲気を非酸化性とする。
次に誘導コイル(5)に徐々に電圧を印加してサセプタ
ー(6)を加熱し、その輻射熱により、被加熱炭素質フ
ェルト(4)を1500〜2000℃に調節して、ガス供給管
(8)からハロゲンガス例えば2フッ化エタンを(流量
は容器内に充填する被加熱炭素材の量により増減される
が、例えば1〜7lNTP/kg程度で)2〜10時間程度供給す
る。
容器内は加熱を始めた時点から100Torr以下好ましくは5
0Torr以下程度に保つ。
高純度化操作が完了した時点で徐々に降温し約1000〜13
00℃に調節し、C3H8等の炭化水素ガスもしくは、炭化水
素化合物を熱分解させながら、PyCをフェルト内部に浸
透せしめる。その間、必要に応じて一旦温度を下げ、製
品を取り出して、フェルト内部への熱分解炭素の滲透、
析出、含浸状況を観察、測定することも出来る。この中
間チェック操作を数回繰り返して所要の嵩密度を有する
製品を作ることが出来る。しかし定例的な形状、サイズ
の製品については条件が経験的に定まってくるので、一
定の操作で可能であるが、異形製品等については繰り返
し含浸操作を行いながら行う方がより確実である。その
後、2500℃以上、好ましくは2800℃以上にて熱処理して
黒鉛化させる。
通電を停止、容器内にN2ガスを充填、置換しながら常
圧、常温に戻す。
尚、不純物除去、即ち高純度化工程に於いて、本発明に
かかる真空式高周波加熱炉は甚だ好都合である。即ち、
被加熱炭素質フェルトを減圧又は高真空下でハロゲンと
接触させると、その消費量が非常に少量で済む利点が先
ず挙げられる。減圧又は高真空下ではハロゲンガスが膨
張して用いられる為、利用効率が高く、又、フェルトと
の接触も良いので、本発明者の実験的研究によると、通
電床式炉の場合の10lNTP/kgに比べ第3図の装置を使用
する場合は3lNTP/kgとハロゲン含有ガスの消費量を約1/
3に節減させる事が出来る。
またその他の利点としては、ハロゲン又は(及び)水素
化されたフェルト中の不純物が、減圧下である為、外部
に揮発、離脱し易く、少量のハロゲンガスの使用にも拘
らずより速く、より高い純度のものが得られる。
本発明に於いて高純度化又はこれと黒鉛化を実施する際
の容器内の圧力は100Torr以下の範囲内に保つ事が望ま
しい。容器内の圧力は、ハロゲン化物、塩素化又は(及
び)フッ素化された不純物の種々の化合物の蒸気圧(分
圧)の総和(全圧)として圧力計に示されるが、これが
100Torrより高い場合は減圧効果が低くなり、従って高
純度化に要する時間は長くなり純度低下の効果もさほど
大きくはならない。
本発明実施の一つの応用例として高純度操作中、反応容
器内の圧力を変動させて高くしたり低くしたりする場合
にはフェルト深層部へのハロゲンガスの拡散、置換及び
深層部からのハロゲン化生成物の離脱、置換が完全とな
る場合があり、より効果的である。
真空下に於いて、高純度化処理、PyC含浸処理、黒鉛化
処理を連続して行うので、本発明のC/C複合材はアウト
ガスが少なくなる。又、PyC処理によりアウトガスが少
なくなる。この点については本出願人が先に出願した特
願昭62-304305号に開示されているところである。
PyCを2500℃以上、好ましくは2800℃以上の温度で熱処
理して黒鉛化する事により、非常に黒鉛化が進み、黒鉛
結晶の結合が強固になるばかりでなく、熱伝導率が、嵩
密度1.4〔g/cm3〕以上の該C/C複合材の場合、80kcal・
m・hr・℃以上更に望ましくは100kcal/m・hr・℃以上
となる。プラズマ照射によるスパッタリングなどのエロ
ージョンに対して非常に強くなる。
本発明に於いては更にフェルトの可撓性を利用して種々
の形状のものを作ることが出来る。例えばルツボ形状や
弯曲形状に成形した後、PyC含浸処理を行う事ができる
のも本発明のC/C複合材の大きな特長と言える。
この場合には、フェルトが柔軟、可撓性を有することか
ら、適当な治具(母型)を作り、これに沿わせて、極く
少量のフェノール樹脂等のバインダー樹脂を含浸させた
フェルトを張り付け、これをそのまま150〜200℃で硬化
させて、フェルト繊維の交差する接点を仮どめ固定した
後、又は母型から外した状態で假焼して樹脂分を炭化さ
せる。この様にして得られたフェルト成形品は、より高
温にて行われるPyC析出工程に移しても、その形状を保
ったままで、その空間にPyCが析出し、どのような形状
の製品でも得ることが出来る。
この場合使用される樹脂量は極く僅かであり、その上に
更にPyCが形成されるので、実質的にその製品の性質に
影響を及ぼすことは無い。本発明のC/C複合材は、すで
にのべた通り高純度で、アウトガス、エロージョンが少
なく、耐熱衝撃性等に優れた特性を有し、特にエレクト
ロンビーム、イオンビーム、ニュートロンビームに対し
抵抗力が高いため核融合プラズマ閉じ込め装置の第一壁
構造材料や耐ビーム性保護材料、例えば、スパッタリン
グ装置用保護材料(ビーム絞り、チャンバー壁保護材料
などのビーム遮蔽材)、プラズマに直面するプラズマCV
D用ボート、イオンビームに直面するイオン注入装置用
電極など、その他プラズマ、EB、NB、IB、に直面する保
護材、治具、アーマー材及び電極などに好適である。
さらにはPyCが元来有する画期的な特性(不浸透性、カ
ーボン粉末が付着、飛散しない、溶融金属と濡れにくい
等)との相乗効果により、上記以外の様々な用途に本発
明のC/C複合材が使用できる。
〔実施例〕
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。
実施例 〈高純度化工程〉 寸法が200×200×10mmで嵩密度が0.09〔g/cm3〕のレー
ヨン系炭素質フェルトを第3図に示す高周波加熱装置を
用いて先ず、高純度化した。即ち、該炭素質フェルトを
容器に入れ35Torrに減圧下1800℃に昇温した段階でガス
供給管(8)から2フッ化エタンを流しフェルト中に含
まれる不純物、特に金属不純物を蒸気圧の高いハロゲン
化物として揮散、除去した。ガス供給時間は3hrとし
た。
〈PyC含浸工程〉 上記高純度化処理完了後、同一装置内にて引続いてガス
供給管(8)からC3H8ガス及びH2ガスを供給し、下記条
件によりPyCをフェルト内部に浸透させた。
反応条件:温度1100℃、全圧2Torr(C3H8ガス6、H2
ス70lSTP/min) C/C複合材の嵩密度は処理時間(100〜350hr)を変える
事により調節した。
〈黒鉛化工程〉 PyC含浸処理完了後、同一の装置内に於いてガス供給を
中止し、引続いて、2900℃まで昇温し、80Torrの減圧下
で3hr保持し、冷却した。
上記の高純度化、PyC含浸、黒鉛化の三工程を完了した
後、冷却し、得られた試料について以下の実験を行っ
た。
〈ガス放出試験〉 常温から1000℃まで昇温させ、400℃、700℃、1000℃の
各々、各30分ずつ保持させ、その各温度でのガス放出量
の総和量によりガス放出特性の評価をした。試験片は上
記で得られたC/C複合材を寸法10×10×10mmに加工して
使用した。
〈熱負荷試験〉 プラズマ・ディスラプションを想定して熱負荷試験をエ
レクトロンビーム照射試験により評価した。
測定用試験片は上記で得られたC/C複合材を寸法30×30
×10mmに加工して使用した。
エレクトロンビーム照射条件: 加 速 電 圧;120KV ラスタリング周波数 ;350KHZ 熱 流 速 ;約100MW/m2 加 熱 時 間;2000ms 比較例 本発明のC/C複合材と比較する為に、上記と同じレーヨ
ン系炭素質フェルトにコールタールピッチを同量含浸し
てC/C複合材を得た。
工程としてはコールタールピッチ含浸・焼成を4回繰り
返した後、黒鉛化処理した。その後高純度化処理した。
黒鉛化及び高純度化処理の条件は上記と同一にした。本
比較用C/C複合材の嵩密度は1.7〔g/cm3〕であった。ガ
ス放出試験及び熱負荷試験用試験片は上記と同一にし
た。さらに等方性高密度黒鉛(IG-110U 東洋炭素
(株)製)とも比較した。
以上の試験結果を表1に示す。
実施例2 実施例1で用いた寸法が200×200×10mmで嵩密度が0.09
〔g/cm3〕のレーヨン系炭素質フェルトの高純度化品に
レゾールタイプのフェノール樹脂(住友デュレズ製PR/5
0273)40重量%(内割)を、溶剤(メチルアルコール)
で7倍に希釈し含浸させた。
風乾及び60℃のオーブンで3時間揮発分を除去し、炭素
質フェルトプリプレグを得た。
この200×200×10mmのプリプレグを4枚重ね、ステンレ
ス板に挟み、隙間が30mmになるようにボルトナットで固
定した。そして150℃のオーブンで2時間熱硬化させ、2
00×200×30mmの炭素質フェルト成形品(樹脂硬化品)
を得た。かさ密度は0.2〔g/cm3〕であった。
次いで非酸化性雰囲気下で、1000℃まで昇温し炭素質フ
ェルト成形品、予備焼成品を得た。かさ密度は0.10〔g/
cm3〕であった。
この炭素質フェルト成形品の予備焼成品を実施例1と同
様先ず高純度化を行い、PyC含浸、更に黒鉛化処理を行
い、かさ密度1.7〔g/cm3〕のC/C複合材を得た。
この様な方法にて炭素質フェルト基材を予め、成形する
事により、基材の炭素繊維含有量を調整出来、C/C複合
材の物性をコントロール出来る事が分かった。
また異形品を製作する場合、基材の状態で加工出来、高
純度化PyC含浸、黒鉛化処理の詰め効率を向上する事が
出来た。
表1よりPyCを含浸せしめた、嵩密度が1.4〜2.0〔g/c
m3〕のC/C複合材が所期の目的を達成する上で非常に効
果的であると言える。本実施例ではエレクトロンビーム
に対する損耗の程度を評価したが、イオンビーム照射等
の複合材への作用としては同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる真空式・高周波加熱方式の高純
度C/C複合材の製造装置の一例の側断面を模式的に示し
たものである。 (1)……ガス排出管 (2)……保温材 (3)……保温材 (4)……被加熱断熱材 (5)……高周波コイル (6)……サセプター (7)……断熱材受皿 (8)……ガス供給管 (9)……水冷ジャケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−182160(JP,A) 特開 昭58−84181(JP,A) 特公 昭35−5737(JP,B1) 実公 昭51−37005(JP,Y2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】かさ密度が0.03乃至0.3g/cm3の高純度炭素
    質フェルト内部に熱分解炭素の結晶化度の高い黒鉛化物
    が含浸されてなり、かさ密度が1.4〜2.0g/cm3の炭素繊
    維強化炭素複合材料であって、該炭素繊維強化炭素複合
    材料の全灰分が10ppm以下であり、更に熱伝導率が80kca
    l/m・hr・℃以上であることを特徴とする炭素繊維強化
    炭素複合材料。
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