JPH0678099U - 自動車用スキー立て掛け具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数組のスキー用具を一人でスキーキャリア
ーに対し積み降ろしする作業を容易に行える自動車用ス
キー立て掛け具をを提供する。 【構成】 スキーキャリアーの端部の一部分に回転自在
に取着した取付部１と、略Ｕ字形状となった複数個の掛
止部２とが、一体に形設された構成とする。使用時に取
付部を回転させて各掛止部を自動車の側面側に張り出す
ように位置させ、この掛止部内にスキー用具を挿入する
よう立て掛けることにより、スキー用具を倒れることな
く保持できる。また、マグネットからなる取付部１８
に、略Ｕ字形状の掛止部１９を一体に連結した構成とす
る。自動車の任意の箇所に磁着できるので、比較的低い
箇所に取り付けてストック等も立て掛けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車のスキーキャリアーに搭載したスキー用具を取り外し降ろす 時または搭載する時に用いる自動車用スキー立て掛け具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

自動車の外装用品の一つとして、スキー板やストック等のスキー用具をルーフ 上に積載するためのスキーキャリアーがある。この種のスキーキャリーとして、 たとえば、両端側のロック筒体の緊締を解放して伸縮杆を自由に摺動できる状態 で両端の脚杆を自動車の雨樋部に掛止めし、その後にロック筒体を緊締すること により自動車の天面上に懸架状態に固定して取り付けられる。このようにして少 なくとも２台設けられたスキーキャリアー間に架け渡すようにしてスキー用具が 搭載される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

一般に、このようなスキーキャリアーには複数組のスキー用具が搭載されるが 、これらの複数組のスキー用具を一人で搭載または取り外し降ろす時に、取り外 し降ろしたスキー用具を地面に置くことが多いが、例えば、混雑するスキー場の 駐車場等においては、スキー客や他の自動車によりスキー用具が損傷したり、或 いは泥等により汚損されたりすることがあるだけでなく、スキー用具を降ろした 後にトランクルームを開けて荷物を取り出し、その荷物を持った状態でしゃがん で地面に置かれているスキー用具を持ち上げなければならない。また、前述のス キー用具を地面に置くことによるトラブルを防止するために、スキー板等を自動 車の側面ボディに立て掛けることがあるが、スキー板等が擦れて自動車のボディ に傷を付ける危惧があり、また、この立て掛けたスキー用具が倒れた場合には、 スキー板や自動車のボディに大きな傷が付くといった重大な損害を被ることにな る。

【０００４】 そこで本考案は、複数組のスキー用具を一人で積み降ろしする場合にスキー用 具を倒れることなく確実に立て掛けることのできる自動車用スキー立て掛け具を 提供することを技術的課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記した課題を達成するための手段として、自動車用スキー立て掛 け具を次のように構成した。即ち、スキーキャリアーの一端部分に回転自在に取 着される取付部と、スキー用具の一部を立てた状態に保持する略Ｕ字形状となっ た複数個の掛止部とが一体形成されてなり、前記取付部を、少なくとも前記各掛 止部を前記スキーキャリアーに重合する状態と自動車の側面側に張り出す状態と の回動範囲で取着したことを特徴として構成されている。 また、自動車の任意の箇所に磁着するマグネットからなる取付部と、スキー用 具の一部を立てた状態に保持する略Ｕ字形状に複数個形成した掛止部を連設して 形成した構成とすることもできる。

【０００６】

【作用】

スキーキャリアーに一体的に設けられたスキー立て掛け具では、スキー用具の 積み降ろし時に取付部を回動させてスキーキャリアーに重合状態の各掛止部を自 動車の側面側に張り出すよう位置させ、次に搭載するスキー用具または降ろした スキー用具を地面に立ててその適所を掛止部内に挿入するよう立て掛ける。掛止 部が略Ｕ字形状となっているので、スキー用具は倒れることなく保持される。 また、取付部がマグネットで構成されたスキー立て掛け具は、自動車のトラン クルームの側面やボンネット等に磁着させ、同様に略Ｕ字形状の掛止部にスキー 用具を挿入するように立て掛けるのであるが、この場合、比較的低い箇所に取り 付ければ、ストックをも立て掛けることができ、特にトランクルームの近傍箇所 に立て掛ければ、トランクルームから荷物を取り出し、即座にスキー用具を担ぐ ことができる。

【０００７】

【実施例】 以下、本考案の好適な実施例について図面を参照しながら説明する。図１は本 考案の一実施例の取り付け状態の斜視図を示し、単一の板状部材により、スキー キャリアーの脚杆４に取付軸６を支点に回転自在に取着された取付部１と、略Ｕ 字形状の２個の掛止部２とが一体形成されている。図２および図３は取付部１の 部分の縦断面図を示し、取付軸６の端部には螺子部８が形成されていて、この螺 子部８にナット９が螺着されることにより取付部１が脚杆４に回転自在に取着さ れている。

【０００８】 そして、取付部１の端部には係止軸５が設けられいる。この係止軸５には、適 所に当接部１０が、且つ下端部に操作フック部１１がそれぞれ一体に形設されて いる。取付部１の下面に固着された容器状の保持筒１２を挿通して当接部１０の 上位部分が取付部１の挿通孔１３に挿入され、保持筒１２の底面と当接部１０と の間に介設された圧縮ばね１４により上方に付勢され、図１にも示すように、上 端部分が挿通孔１３上に突出して脚杆４の則面に近接している。尚、脚杆４に、 図１に示すように係止軸５が選択的に挿入する係止孔７が穿設されている。

【０００９】 未使用時には、図１の状態から同図のＢ矢印方向に回動されて各掛止部２が脚 杆４の下面に重合され、係止軸５が圧縮ばね１４の付勢力により脚杆４の係止孔 ７に挿入して回り止めされていことにより、自動車の走行時の揺れ等においても 前述の各掛止部２の脚杆４との重合状態が保持される。

【００１０】 次に、スキー用具を積載する場合或いは積載しているスキー用具を降ろす場合 、操作フック１１に指をかけて係止軸１３を図３のように引き下げ、この係止軸 １３を脚杆４の係止孔７から抜脱して回り止めを解除し、図１のＡ矢印で示すよ うに約９０度回転させる。この時、係止軸５の上端面が脚杆４の下面に摺動し、 脚杆４から離脱した時点で圧縮ばね１４の付勢力により図２に示すように係止軸 ５の上方部分が脚杆４の側面に近接状態に挿通孔１３から突出する。従って、図 ４に示すように、自動車Ｍの側面に張り出した掛止部２にスキー板１５を立て掛 けた時に、スキー用具１５による荷重により図１のＢ矢印方向への回動力が加わ るが、係止軸５が脚杆４の側面に当接して回り止めするため、スキー板１５を確 実に保持できる。また、掛止部２が略Ｕ字形状になっていので、風等に対しスキ ー用具を倒れることなく保持する。本実施例におけるスキーキャリアーは、図４ に示す如く、伸縮杆１６の両端部にロック筒部１７を介して脚杆４がそれぞれ連 設されており、この脚杆４が自動車Ｍのルーフの雨樋部３に掛け止めされる。ス キーキャリアーは本実施例のスキーキャリアーに限定されず、たとえば自動車Ｍ のルーフの雨樋部３間に懸架状態に固着される以外の方法でルーフ上に横架して 設けられているスキーキャリアーも含むものである。

【００１１】 図５は本考案の他の実施例を示し、取付部１８は自動車Ｍに傷を付けないよう マグネットにゴムコーティンクされた構成になっており、この取付部１８に、前 記実施例と同様に略Ｕ字形状の２個の掛止部１９が形成された掛止板２０が連結 軸２１により回動自在に連結されている。従って、取付部１８により自動車Ｍの ルーフ部に限らずトランクルームやボンネット等の比較的低い箇所に磁着してス トックをも立て掛けることができ、また、このような低い箇所に取り付ける場合 には、図６に示すように取付部１８に対し掛止板２０を斜状態に回動させること により、スキー板１５をも容易に立て掛けることができる。更に、トランクルー ムの近傍箇所に取りつければ、このトランクルームから荷物を取り出した後に即 座にスキー用具を担いで出発できる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように本考案の自動車用スキー立て掛け具によると、スキーキャリアー の一端部分に回転自在に取着される取付部と、スキー用具の一部を立てた状態に 保持する略Ｕ字形状となった複数個の掛止部とが一体形成されてなり、前記取付 部を、少なくとも前記各掛止部を前記スキーキャリアーに重合する状態と自動車 の側面側に張り出す状態との回動範囲で取着した構成としたので、掛止部が略Ｕ 字形状となっているので、スキー用具を倒れることなく保持できるので、複数組 のスキー用具を一人で積み降ろしする場合にもスキー用具や自動車のボディ等を 損傷や汚損することなく極めて容易に作業を行え、しかも、トランクルームから 荷物を取り出す場合にもスキー用具を立て掛けた状態に保持でき、荷物を持った 状態でスキー用具を容易に担ぎ上げることができる。 また、マグネットからなる取付部と、スキー用具の一部を立てた状態に保持す る略Ｕ字形状に複数個形成した掛止部とを連設して形成した構成とすれば、比較 的低い箇所に取り付けてストックをも立て掛けることができ、特にトランクルー ムの近傍箇所に立て掛ければ、トランクルームから荷物を取り出し、即座にスキ ー用具を担ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の斜視図である。

【図２】同上、一部の縦断面図である。

【図３】図２の状態から係止軸を引き下げた場合の縦断
面図である。

【図４】本考案の使用状態図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す斜視図である。

【図６】同上の変更使用を示す斜視図である。

【符号の説明】

１，１８ 取付部 ３ 雨榧部 ２，１９ 掛止部 ４ 脚杆 Ｍ 自動車

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スキーキャリアーの一端部分に回転自在
   に取着される取付部と、スキー用具の一部を立てた状態
   に保持する略Ｕ字形状となった複数個の掛止部とが一体
   形成されてなり、前記取付部を、少なくとも前記各掛止
   部を前記スキーキャリアーに重合する状態と自動車の側
   面側に張り出す状態との回動範囲で取着したことを特徴
   とする自動車用スキー立て掛け具。
2. 【請求項２】 自動車の任意の箇所に磁着するマグネッ
   トからなる取付部と、スキー用具の一部を立てた状態に
   保持する略Ｕ字形状に複数個形成した掛止部とを、連設
   して形成したことを特徴とする自動車用スキー立て掛け
   具。