JPH0677B2 - D−乳酸の製造方法 - Google Patents

D−乳酸の製造方法

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JPH0677B2
JPH0677B2 JP59212455A JP21245584A JPH0677B2 JP H0677 B2 JPH0677 B2 JP H0677B2 JP 59212455 A JP59212455 A JP 59212455A JP 21245584 A JP21245584 A JP 21245584A JP H0677 B2 JPH0677 B2 JP H0677B2
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治代 佐藤
則子 田中
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はD−乳酸の製造方法に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、光学活性な乳酸の製造方法としてDL−2−クロ
ルプロピオン酸に酵素を作用させる方法は公知である
(特開昭59−31690号公報)。
〔発明が解決しようとする問題点〕
この方法は、安価にしてかつ容易な操作により光学活性
な乳酸をつくる方法として有用な方法ではあるが、この
方法にはD−乳酸と未反応のD−2−クロルプロピオン
酸との混合生成物を、いかに効率的に分離するかという
問題が残されていた。
従つて、本発明の目的は上記問題の解消にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の上記目的はDL−2−クロルプロピオン酸のL
体のみに反応する脱ハロゲン化酵素の存在下で、DL−
2−クロルプロピオン酸、またはそのアルカリ塩もしく
はアルカリ土類金属塩と水とを反応させること、およ
び、前記の反応において得られたD−乳酸またはそのア
ルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を同伴するD−
2−クロルプロピオン酸のアルカリ金属塩またはアルカ
リ土類金属塩を水の存在下で40〜120℃に加熱する
ことを特徴とするD−乳酸の製造方法によって達成でき
る。
即ち、DL−2−クロルプロピオン酸のL体のみに特異
的に反応する脱ハロゲン化酵素の存在下で、DL−2−
クロルプロピオン酸またはそのアルカリ金属塩またはア
ルカリ土類金属塩(以下、単にDL−2−クロルプロピ
オン酸と称する)と水とを反応させること、および前記
反応によつて得られたD−乳酸またはそのアルカリ金属
塩またはアルカリ土類金属塩(以下、単にD−乳酸と称
す)を同伴するD−2−クロルプロピオン酸のアルカリ
金属塩またはアルカリ土類金属塩(以下、単にD−2−
クロルプロピオン酸と称す)を水の存在下で40〜12
0℃で加熱することによつて、前記発明の目的は効果的
に達成できるのである。
以下、本発明の構成、実施例および効果を述べる。
本発明において使用されるD−2−クロルプロピオン酸
はDL−2−クロルプロピオン酸と水とを特定の酵素の
存在下で反応させることにより簡単に得られる。
ここで、特定の酵素とは脱ハロゲン化酵素を意味し、脱
ハロゲン化酵素とはDL−2−クロルプロピオン酸のL
体のみに特異的に反応してD−乳酸に変換する酵素であ
る。
かかる酵素としては具体的には2−ハロ酸デハロゲナー
ゼ(EC3.8.1.2)とハロ酢酸デハロゲナーゼ
(EC3.8.1.3)がある。
これらの酵素は一般にシユードモナス属(Pseudomona
s)に存在する。
例えばシユードモナス・デハロゲナンズ(Pseudomonas
dehalogenans)NCIB9061、シユードモナス・プ
チダ(Pseudomonas Putida)IFO3738等に存在す
る。
好ましい酵素はシユードモナス・プチダから抽出された
ものである。
本発明に使用される酵素は必ずしも純粋である必要はな
く、培養液から遠心分離法等により採取した生菌体、そ
の乾燥菌体または菌体を磨砕、自己消化、超音波などの
処理により得られた菌体処理物、菌体からの抽出物、並
びに抽出物から得られる精製酵素であつてもよい。
前記酵素の存在下でDL−2−クロルプロピオン酸と水
とを反応させる、いわゆる酵素反応は、2−クロルプロ
ピオン酸の水溶液に前記酵素を添加し、pH7〜11、
好ましくは9〜10.5の範囲に保ち、温度を10〜4
5℃、好ましくは25〜40℃にして、5〜80時間、
好ましくは10〜40時間保持することにより達成され
る。
この反応における前記水溶液の濃度は1中にDL−2
−クロルプロピオン酸を1〜300g、好ましくは3〜
200g含むものとする。
酵素反応の進行につれ、反応液のpHが低下するため
に、アルカリ水溶液を添加して前記のpHを保ちながら
反応を行なう。
ここで、添加するアルカリとしては酵素反応を阻害しな
いものならいずれでもよいが、好ましくは水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ
金属またはアルカリ土類金属の水酸化物である。
酵素反応の進行過程においては反応液をゆるやかに撹拌
することが望ましい。
使用する酵素の必要量は、用いるDL−2−クロルプロ
ピオン酸の量と反応時間から計算して求めるが、通常は
乾燥した菌体重量として、DL−2−クロルプロピオン
酸の0.1〜10wt%である。
この酵素を添加するに際しては必要量を1度に添加して
も、何回かに分割して添加してもよい。
以上の酵素反応によつて目的物であるD−乳酸を同伴し
たD−2−クロルプロピオン酸が得られる。
従来の技術においては、D−乳酸とD−2−クロルプロ
ピオン酸との混合物中から特定の分離操作、例えばカラ
ムクロマトグラフイー、イオンクロマトグラフイー等に
よつてD−乳酸とD−2−クロルプロピオン酸とを分離
する必要があつたが、本発明においては前記混合物を単
に特定の条件下で加熱するだけで、混合物中のD−乳酸
は何ら加熱の影響を受けずにD−2−クロルプロピオン
酸だけが水と反応してD−乳酸に変換されのである。
この変換反応を単に加熱反応と称して、その条件を次に
述べる。
まず反応系は、前記酵素反応で得られた生成物をそのま
ま、または濃縮して、また場合によつては水の他に溶媒
としてアルコール等の有機溶媒を加えた混合系である。
反応系中のD−2−クロルプロピオン酸の濃度は、反応
系1中にD−2−クロルプロピオン酸を0.5〜400
g、好ましくは5〜300g含む濃度とする。
反応温度は、40〜120℃、好ましくは60〜110
℃の範囲とする。温度が40℃未満であると反応が殆ん
ど進行せず、逆に120℃を越えると、D−乳酸やD−
2−クロルプロピオン酸の分解が起こり好ましくない。
反応系のpHは2.5〜11の広い範囲であるが、好まし
くは3〜10.5の範囲である。
pHが2.5未満であると反応は殆んど進行しない。逆に
11を越えるとD−乳酸やD−2−クロルプロピオン酸
のラセミ化が生ずる恐れがある。
加熱反応の進行につれて反応系のpHが低下するが、前
記pHの範囲内であれば十分である。
反応時間は実質的に反応が終了するのに十分な時間でよ
いが、通常2〜30時間である。
例えば、水の還流温度下で反応を行なう場合、2〜5時
間でよい。
かくして反応が終了したら、反応液を濃縮した後、pH
1以下にしてからジエチルエーテルや酢酸エチル等で抽
出する方法、イオン交換樹脂に吸着、洗浄した後、ギ酸
で溶出する方法、濃縮後、酸触媒の存在下でアルコール
と反応させてエステルとし、蒸留する方法等の方法によ
つてD−乳酸を分離すればよい。
なお、乳酸の光学純度はD−またはL−乳酸脱水素酵素
(ベーリンガー・マンハイム社製)を用いて、D−およ
びL−乳酸をそれぞれ定量して求めた。
次に本発明の実施例を述べる。
〔実施例〕
実施例1 肉エキス0.5%、ペプトン1.5%、塩化ナトリウム0.5
%、リン酸−水素カリウム0.5%からなるpH7.0の培地
を、1の振とうフラスコに100ml取り、これを12
0℃、30分間加熱殺菌した。これにシユードモナス・
プチダ(Pseudomonas.Putida IFO 3738)を一
白金耳移植し、30℃、20時間振とう培養を行なつ
た。
硫酸アンモニウム0.5%、リン酸−カリウム0.1%、リン
酸ニナトリウム・12水和物0.1%、硫酸マグネシウム
・7水和物0.01%からなるpH7.0の培地を、2ミニ
ジャーに1取り、これを120℃、30分間加熱殺菌
した。
これに、DL−2−クロルプロピオン酸6gを10%水
酸化ナトリウムでpH7に調整後、除菌ろ過したもの2
5mlを加え、先の種培養液100mlを加えて30℃で1
0時間通気撹拌培養した。
次いで培養液を、遠心分離で菌体を採取して含液率50
0%の菌体を6g得た。DL−2−クロルプロピオン酸
ナトリウム65.3g(0.5モル)を1の水に溶解し2
N・水酸化ナトリウムでpH10とし、先に採取した菌
体60gを加え、30℃で撹拌した。常にpH10を保
つように、2N・水酸化ナトリウムを供給しながらDL
−2−クロルプロピオン酸が0.25モル消費するまで約4
5時間反応を行なつた。
酵素反応が終了したのち、D−乳酸のナトリウム塩0.25
モルとD−2−クロルプロピオン酸ナトリウム塩0.25モ
ルを含む反応水溶液をそのまま100〜106℃の温度
範囲で加熱還流、3時間経過したのち濃縮した。
濃硫酸13.4g(0.13モル)を加えて酸性としたのち、イ
ソプロピルアルコール300mlを加えて結晶をろ過し
た。ろ液をデイーン−スターク水分離器を装着した50
0mlのフラスコに入れ、ベンゼン300mlと濃硫酸2ml
を加え共沸脱水しながらエステル化反応を5時間行なつ
た。
還流液から水が分離してこなくなつたのを確認したの
ち、炭酸カルシウム10gを加え常圧で過剰のイソプロ
ピルアルコールとベンゼンを留出させた。
濃縮液に析出した固体をろ過し、ろ液を減圧蒸留してb.
p.70〜75℃/30mmHgの留分としてD−乳酸イソプ
ロピルエステル50.3gを得た。収率は76.2%であつた。
〔α〕+9.23°(C=4,EtOH) 光学純度 98.2% 実施例2 実施例1と同様の培地5を120℃、30分間加熱殺
菌した。
DL−2−クロルプロピオン酸30gを10%水酸化ナ
トリウムでpH7に調整後、除菌ろ過したもの125ml
を加え、実施例1と同様にして培養した種培養液500
mlを接種し、30℃で12時間通気撹拌培養した。
その時のOD550は2.4であつた。
DL−2−クロルプロピオン酸ナトリウム261.2g(2.0
モル)を培養液に加え、2N・水酸化ナトリウムでpH
10にコントロールしながら30℃で50時間、反応を
行なつた。
酵素反応液1を取り、100℃で6時間加熱反応をし
た。
最終pHは3.6であつた。
反応液を減圧濃縮したのち、濃縮液に濃硫酸を加えてp
H1とし、ジエチルエーテル200mlで3回抽出した。
抽出液に無水硫酸マグネシウムを加えて乾燥後、濃縮し
てD−乳酸26.6gを得た。収率は74.0%であつた。
光学純度 98.0% 実施例3〜4 実施例2と同様にして加熱反応を下記のpHを保ちなが
ら反応させた。結果は表1に示した。
〔発明の効果〕 本発明は次の効果を発揮する。
(1) 原料であるD−2−クロルプロピオン酸を単に加
熱するだけでD−乳酸を収率よく得ることができる。
(2) 更に、前記D−2−クロルプロピオン酸はD−乳
酸を同伴しても選択的にD−乳酸に変換される。
(3) 従つて、安価なDL−2−クロルプロピオン酸と
水とを、特定の酵素の存在下で反応させて得たD−乳酸
とD−2−クロルプロピオン酸との混合物のすべてを一
挙にD−乳酸に変換できるという特有の効果を発揮す
る。
(4) 前述した二つの反応、すなわち酵素反応と加熱反
応はいずれも極めて簡単な操作であり、その組合せも容
易な操作である。
(5) 従来技術では、酵素反応の生成混合物に、特定の
分離操作を施してD−乳酸を分離し残りのD−2−クロ
ルプロピオン酸に再び酵素反応を付与してL−乳酸にし
ていたが、本発明法ではD−乳酸とD−2−クロルプロ
ピオン酸との分離操作が不要である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】DL−2−クロルプロピオン酸のL体のみ
    に反応する脱ハロゲン化酵素の存在下で、DL−2−ク
    ロルプロピオン酸、またはそのアルカリ塩もしくはアル
    カリ土類金属塩と水とを反応させること、および、前記
    の反応において得られたD−乳酸またはそのアルカリ金
    属塩またはアルカリ土類金属塩を同伴するD−2−クロ
    ルプロピオン酸のアルカリ金属塩またはアルカリ土類金
    属塩を水の存在下で40〜120℃に加熱することを特
    徴とするD−乳酸の製造方法。
JP59212455A 1984-10-12 1984-10-12 D−乳酸の製造方法 Expired - Lifetime JPH0677B2 (ja)

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