JPH0677371A - リードフレームの製造法 - Google Patents

リードフレームの製造法

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JPH0677371A
JPH0677371A JP22895592A JP22895592A JPH0677371A JP H0677371 A JPH0677371 A JP H0677371A JP 22895592 A JP22895592 A JP 22895592A JP 22895592 A JP22895592 A JP 22895592A JP H0677371 A JPH0677371 A JP H0677371A
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JP
Japan
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photosensitive resist
pattern
resin
resist film
light transmittance
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Application number
JP22895592A
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English (en)
Inventor
Fumihiro Mochizuki
文裕 望月
Yutaka Otsuki
裕 大月
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)金属板上に感光性レジスト膜を形成
し、少なくとも光透過率が3段階に異なるパターンを有
するフォトマスクを介して露光し、(B)該パターン部
分の感光性レジスト膜を現像除去し露出した金属板上に
リードフレーム用パターンを形成する操作を、フォトマ
スクの光透過率の順に、対応するパターン部分について
選択的に順次繰り返すことによりリードフレーム用パタ
ーンを形成することを特徴とするリードフレームの製造
法。 【効果】 本発明のリードフレームの製造法は、高度な
微細加工技術を必要とせず、一回の露光ですべてのパタ
ーニングが可能である。従って電気部品、半導体装置等
に使用するリードフレームを、簡便に、しかも大量生産
することができるので工業的にも極めて有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリードフレームの製造法
に関し、更に詳細には、電気部品、特に半導体集積回路
を有する半導体装置等に使用するリードフレームの製造
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置等に使用する半導体
ペレットの多数の電極より、それぞれ外部にリードを引
き出すためのリードフレームは、リードを構成する先端
部分が微細構造パターンを有しているため、該微細構造
パターンを精密に且つ容易に形成する方法が種々検討さ
れている。このような微細構造パターンを有するリード
フレームの製造法としては、従来例えば、まず銅又は鉄
合金等の金属板上に、感光性レジストを塗布し、リード
を構成する先端部の微細構造パターン部分の感光性レジ
スト膜を、リソグラフィーにより現像除去する。次いで
現像除去された金属板上に金、銅又はニッケル等の肉薄
の金属層膜を選択的にメッキ処理した後、残存している
感光性レジスト膜を剥離し金属板を洗浄、乾燥する。メ
ッキ処理した先端部分(幅細部)とリード本体の幅広部
の接続を樹脂で補強した後、該金属板の他方の面に対し
て感光性レジスト膜を塗布する。次にリードフレーム
(先端部分(幅細部)とリード本体の幅広部)となるべ
き部分以外の感光性レジスト膜を現像除去した後、金属
板を選択的にエッチング処理する。最後に不要な感光性
レジスト膜を剥離除去し、金属板を洗浄乾燥する方法等
が行われている。
【0003】しかしながら、前記従来のリードフレーム
の製造法では、微細構造パターンを該微細構造以外のパ
ターンと区別して形成するために、少なくとも2回のリ
ソグラフィー工程を行う必要があり、それぞれのリソグ
ラフィー工程におけるフォトマスクの位置合わせ等が困
難であり、製造が煩雑化するという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、1回のレジストの塗布と露光により、異なるパター
ンの形成が可能であり、しかも高度な微細加工技術を必
要とせず、作業が簡便であって、大量生産が可能なリー
ドフレームの製造法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(A)
金属板上に感光性レジスト膜を形成し、少なくとも光透
過率が3段階に異なるパターンを有するフォトマスクを
介して露光する工程と、(B)該パターン部分の感光性
レジスト膜を現像除去し露出した金属板上にリードフレ
ーム用パターンを形成する操作を、フォトマスクの光透
過率の順に対応するパターン部分について選択的に順次
繰り返すことによりリードフレーム用パターンを形成す
る工程とを含むことを特徴とするリードフレームの製造
法が提供される。
【0006】以下、本発明をさらに詳細に説明する。
【0007】本発明においては、まず金属板上に感光性
レジスト膜を形成し、少なくとも光透過率が3段階に異
なるパターンを有するフォトマスクを通して露光する
(以下、(A)工程という)。
【0008】本発明に使用される金属板は、通常リード
フレームに使用される鉄、銅、ニッケル、コバルト又は
これらの2種以上を主成分とする合金等からなる基板等
が挙げられる。
【0009】前記金属基板上に形成する感光性レジスト
膜の形成方法は、特に限定されないが、使用するフォト
マスクの種類、具体的にはネガマスク又はポジマスクの
種類に応じて、通常はネガ型感光性レジスト若しくはポ
ジ型感光性レジストを公知の方法、例えば電着法、吹き
付け法、浸漬塗装法、ロールコート法、スクリーン印刷
法、スピンコーターで塗装する方法等で、金属基板上に
塗布することにより形成することができる。
【0010】金属基板上に、前記ネガ型感光性レジスト
膜を形成するためのネガ型感光性レジストとしては、レ
ジスト膜形成能と感光性とを有するネガ型感光性レジス
ト用樹脂、光重合開始剤および必要により染料および/
または顔料等とを有機溶媒や水等に分散あるいは溶解し
た感光性レジスト等を挙げることができる。またポジ型
感光性レジスト膜を形成するためのポジ型感光性レジス
トとしては、レジスト膜形成能と感光性を有するポジ型
感光性レジスト用樹脂を、有機溶媒又は水等に分散或い
は溶解させた感光性レジスト等を挙げることができる。
【0011】本発明において好ましく使用される前記ネ
ガ型感光性レジスト用樹脂としては、分子量が好ましく
は500〜10000であって、アクリロイル基、メタ
クリロイル基等の(メタ)アクリロイル基、シンナモイ
ル基又はこれらの混合物等の感光性基を、分子末端およ
び/または側鎖に有するプレポリマー、オニウム基含有
カチオン性樹脂若しくはカルボキシル基含有アニオン性
樹脂等を好ましく挙げることができる。
【0012】前記プレポリマーとしては、例えばエポキ
シ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレー
ト、ポリエステル(メタ)アクリレート等を好ましく挙
げることができる。
【0013】また前記オニウム基含有カチオン性樹脂と
しては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、マレイン化
油樹脂、ポリブタジエン樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン
樹脂、ポリアミド樹脂又はこれらの混合物等の主成分樹
脂に、アミノ基、アンモニウム、スルホニウム又はこれ
らの混合物等のオニウム基と、前記感光性基とを導入し
た樹脂で、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸又はこれら
の混合物等の酸性物質で処理し、水に可溶化又は分散さ
れる樹脂等を挙げることができる。
【0014】更に前記カルボキシル基含有アニオン性樹
脂としては、前記主成分樹脂に、カルボキシル基等と前
記感光性基とを導入した樹脂で、トリエチルアミン、ジ
エチルアミン、ジメチルエタノールアミン、アンモニア
又はこれらの混合物等の塩基性物質により水に可溶化又
は分散された樹脂等を好ましく挙げることができる。
【0015】本発明において、前記ポジ型感光性レジス
ト用樹脂としては、露光部分が現像液によって溶出され
るものであれば特に限定されるものではなく、例えば、
キノンジアジド基を有する樹脂、ジアゾメルドラム酸又
はニトロベンジルエステル等を好ましく挙げることがで
き、具体的には例えば前記主成分樹脂に、前記オニウム
基と水酸基とを導入し、更にキノンジアジドスルホン酸
化合物をエステル化反応により付加した樹脂で、前記酸
性物質で処理し、水に可溶化又は分散させた樹脂等のキ
ノンジアジド基含有カチオン性樹脂;前記主成分樹脂
に、カルボキシル基等と水酸基とを導入し、更にキノン
ジアジドスルホン酸化合物をエステル化反応により付加
した樹脂で、トリエチルアミン、ジエチルアミン、ジメ
チルエタノールアミン、アンモニア又はこれらの混合物
等の塩基性物質で処理し、水に可溶化又は分散される樹
脂等のキノンジアジド基含有アニオン性樹脂;造膜機能
を有する樹脂及びヒドロキシル基を有する化合物と、キ
ノンジアジドスルホン酸誘導体又はイソシアナート基を
有するキノンジアジド化合物とを反応させて得られる樹
脂又はこれらの樹脂を含有する樹脂組成物を挙げること
ができる。また樹脂組成物として用いる際の混合割合
は、露光条件や現像条件によって任意に選択することが
できる。
【0016】また前記ネガ型感光性レジスト用樹脂に
は、感光性レジスト膜の感光性や粘度等を調整するため
に低分子量の(メタ)アクリレート類を添加してもよ
く、具体的には、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−フェノキシエチル(メタ)アクリレート、
3−フェノキシ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
トリシクロデカン(メタ)アクリレート、ヘキサンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ト
リス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート又
はこれらの混合物等を挙げることができる。これらの
(メタ)アクリレート類の配合割合は、ネガ型感光性レ
ジスト用樹脂100重量部に対して好ましくは0〜50
重量部、特に好ましくは0〜30重量部である。(メ
タ)アクリレート類の配合割合が50重量部を越えると
感光性レジスト膜に粘着性が出やすくなり好ましくな
い。
【0017】前記ネガ型感光性感光性レジストに用いる
光重合開始剤は公知のものでよく、例えばベンゾインお
よびそのエーテル類、ベンジルアルキルケタール類、ベ
ンゾフェノン誘導体、アントラキノン誘導体、チオキサ
ントン誘導体が挙げられ、さらに必要に応じて増感剤を
添加してもよい。光重合開始剤の添加量は、前記ネガ型
感光性レジスト用樹脂100重量部に対し、好ましくは
0.1〜30重量部、特に好ましくは0.5〜20重量
部の範囲である。光重合開始剤の添加量が0.1重量部
未満では光硬化性が不足し、また30重量部を越えると
硬化が進みすぎてレジスト膜強度が不足し、かつ不経済
であるため好ましくない。
【0018】前記ネガ型又はポジ型感光性レジストの各
成分を分散または溶解するために用いる、有機溶媒とし
ては、上述のプレポリマーまたは樹脂を溶解しうるもの
であればよく、各種のグリコールエーテル類、例えばエ
チレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコ
ールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフ
ェニルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレング
リコールジメチルエーテル等;ケトン類、例えば、アセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン、イソホロン等;エーテル類、例え
ば、ジブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン等;アルコール類、例えば、メトキシブタノール、ジ
アセトンアルコール、ブタノール、イソプロパノール
等;炭化水素類、例えば、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン等;エステル類、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル、
酢酸2−メトキシエチル、酢酸2−メトキシプロピル等
を挙げることができ、使用に際しては単独若しくは混合
物として用いることができる。
【0019】またこれらの有機溶媒は、可溶化や分散を
容易にするため、浴安定性の向上のため、平滑レジスト
膜を得る等のために、前記カチオン性の樹脂またはアニ
オン性の樹脂の水溶化時または水分散時において添加す
ることもできる。
【0020】前記ネガ型感光性レジスト又はポジ型感光
性レジストに、必要により添加できる染料および/また
は顔料には、感光性レジストの安定性、必要により電着
特性、感光性レジスト膜の耐久性等を損なわないものを
選択することが望ましい。この点から染料としては油溶
性あるいは分散性染料が好ましく、具体的には例えばア
ゾ系、アントラキノン系、ベンゾジフラノン系、縮合メ
チン系等が挙げられる。また顔料としては、例えばアゾ
レーキ系、キナクリドン系、フタロシアニン系、イソイ
ンドリノン系、アントラキノン系、チオインジゴ系等の
有機顔料、黄鉛、酸化鉄、クロムバーミリオン、クロム
グリーン、群青、紺青、コバルトブルー、コバルトグリ
ーン、エメラルドグリーン、カーボンブラック等の無機
顔料が適している。
【0021】該染料および/または顔料の使用割合は、
目的、色相、使用する染料および/または顔料の種類、
感光性レジストの乾燥時の膜厚等により適宜選択するこ
とができ、好ましくは感光性レジスト全体に対して、3
〜70重量%、特に好ましくは5〜60重量%程度が適
している。
【0022】さらに、該染料および/または顔料の種類
や使用割合により、得られる感光性レジスト膜を透光性
又は遮光性にもすることができ、目的により適宜選択で
きる。例えば顔料としてカーボンブラック等を、感光性
レジスト全体に対して3〜34重量%の範囲で用いるこ
とにより、黒色かつ遮光性の感光性レジスト膜を得るこ
とができる。
【0023】前記ネガ型又はポジ型感光性レジストの調
製は、感光性レジスト用樹脂、光重合開始剤、有機溶媒
および/または水、必要に応じて染料および/または顔
料、酸性物質または塩基性物質、染料あるいは顔料の分
散助剤、レジスト膜の平滑性をよくするレベリング剤、
粘度調整剤、消泡剤等の各種助剤類等を適宜選択して混
合し、一般的に使用されるサンドミル、ロールミル、ア
トライター等の分散機を用いて充分に分散させる方法等
により得ることができる。このようにして得られる感光
性レジストにより形成される感光性レジスト膜の膜厚は
特に制限されず、リードフレームに要求される性能等に
応じて適宜選択できるが、乾燥時に通常0.3〜5μ
m、好ましくは1〜3μm程度であればよい。該膜厚を
調整するには、例えば感光性レジスト膜を電着法で形成
する場合、電圧、電流、電着時間、液温等の電着条件を
調整することにより制御できるが、通常は後述の感光性
レジストの電着塗装と同様の条件で行うことができる。
【0024】本発明において、前記感光性レジスト膜を
露光するには、少なくとも光透過率が3段階に異なるパ
ターンを有するフォトマスクを介して行う必要がある。
ここで光透過率とは、露光に使用する光線が、該フォト
マスクを透過する前後における強度の比率をいう。また
該フォトマスクのパターンの異なる光透過率の段数は、
少なくとも3段階あれば良く、リードフレームの製造に
必要な加工の数に応じて決定でき、各段階間の光透過率
の差は露光条件や後述の現像条件に応じて適宜選択する
ことができる。一般にはそれぞれの光透過率の相対的な
差を大きくする方が露光量、露光時間の調整が容易とな
るために好ましいが、光透過率の差が小さい場合であっ
ても露光量を増大し、あるいは露光時間を長くすること
で同一目的を達成することができる。従って、光透過率
の相対的な差は特に限定されないが、通常5%以上の有
意差を有することが好ましい。
【0025】前記露光は通常紫外線を多量に発生できる
装置を用いて行うことができ、例えば、高圧水銀灯、超
高圧水銀灯、メタルハライドランプ等を光源として用い
ることができ、必要によっては他の放射線を使用しても
よい。露光条件は、用いる感光性レジスト、露光装置、
前記フォトマスク等に応じて適宜選択できる。
【0026】本発明の(A)工程において、少なくとも
光透過率が3段階に異なるパターンを有するフォトマス
クを介して露光を行うことにより、感光性レジスト膜
に、フォトマスクのパターンの光透過率の異なる段階の
数と同数の、異なる露光状態を形成することができる。
【0027】本発明の製造法では、前記(A)工程に次
いで、該パターン部分の感光性レジスト膜を現像除去し
露出した金属板上に、リードフレーム用パターンを形成
する操作を、フォトマスクの光透過率の順に、即ち、ネ
ガマスクを用いる場合には、マスクの光透過率の小さい
順に、またポジマスクを用いる場合には、マスクの光透
過率の大きい順に対応するパターン部分について順次繰
り返すことによりリードフレーム用パターンを形成する
(以下、(B)工程という)。
【0028】前記(B)工程では、まずリードフレーム
用パターンを形成する一部分、具体的にはリードフレー
ムの先端部分である幅細部と該幅細部とリード本体幅広
部をつなぐ部分等の感光性レジスト膜をフォトマスクの
光透過率の順に従って第1回目の現像液で現像除去した
後、露出した金属板上に銀メッキ、銅メッキ、金メッキ
等を施す。次に第2回目の現像液により次のフォトマス
クの光透過率の順に対応するパターン部分の感光性レジ
スト膜を、現像除去した後、次のリードフレーム用パタ
ーンを形成する。この際リードフレーム用パターンの形
成は、フォトマスクの光透過率の異なるパターンの段数
に応じて繰り返す。次いで最終回目の現像液で、リード
フレーム用パターン以外の感光性レジスト膜を現像除去
し、更にエッチングを行って対応する部分の金属を除去
する。該エッチングは、例えば希塩化第二鉄水溶液、ピ
ロ燐酸水溶液、蓚酸−過酸化水素水混合液等により行う
ことができる。
【0029】前記感光性レジスト膜を選択的に現像除去
する条件は、選択的に除去すべき部分の露光量、使用す
る感光性レジストの現像液に対する溶解性、現像液の種
類や濃度、さらには現像温度、現像時間によって変わり
うるものであり、感光性レジストの調製に使用する樹脂
等に適した条件を適宜選択すればよい。具体的には例え
ば、感光性レジストの成分にカチオン性の樹脂を使用す
る場合の現像液としては、酸性物質を溶解した水溶液を
使用することができる。該酸性物質としては、蟻酸、酢
酸、プロピオン酸、乳酸等の有機酸や塩酸、リン酸等の
無機酸を挙げることができ、例えば乳酸を現像液に使用
する場合、乳酸濃度は通常0.01〜50重量%、好ま
しくは0.01〜30重量%、温度は通常10〜70
℃、好ましくは20〜50℃、現像時間は通常5〜60
0秒等の範囲から適宜選定すれば良い。また感光性レジ
ストの成分にアニオン性の樹脂を使用する場合の現像液
としては塩基性物質を溶解した水溶液等を使用すること
ができる。該塩基性物質としては、炭酸ナトリウム、炭
酸水素ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、テトラアルキ
ルアンモニウムヒドロキシド、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を挙げることができ、例えば炭酸ナトリウ
ム水溶液を現像液に使用する場合、炭酸ナトリウム濃度
は通常0.01〜25重量%、好ましくは0.05〜1
5重量%、温度は通常10〜70℃、現像時間は通常5
〜600秒、好ましくは5〜300秒等の範囲から適宜
選択すれば良い。さらに現像液としてアルコール類、グ
リコールエーテル類、ケトン類、塩素化炭化水素類等の
有機溶媒を使用することもできる。またこれらの現像液
には濡れ性改良や消泡のために界面活性剤や消泡剤を添
加してもよく、毒性や作業環境性等の点で水溶液系の現
像液を使用するのが好ましい。 以上の(A)工程およ
び(B)工程により目的とするリードフレームを製造す
ることができる。
【0030】以下、図1及び図2を参照して本発明の工
程を説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0031】図1は、本発明に用いるフォトマスクの実
施態様のうち光透過率が3段階に異なるフォトマスクの
一部拡大模式図であって、11は光透過率100%のリ
ード本体のパターンに相当する部分、12は光透過率0
%のリード先端部分に相当する部分、13は光透過率0
%のリード本体幅広部と先端部幅細部をつなぐ部分に相
当するパターン部分、14は光透過率10%のエッチン
グにより穴のあく部分に相当するパターン部分を示す。
【0032】まず金属板上に例えばネガ型感光性レジス
ト膜を形成し、乾燥した基板上に、例えば前記図1に示
されるフォトマスク(ネガマスク)を密着し、露光す
る。次いで第1回目の現像を行い、フォトマスクの光透
過率が0%の図2におけるリード先端部分に相当するパ
ターン部分22及びリード本体幅広部と先端部幅細部を
つなぐ部分のパターン部分23の金属面を露出させ、水
洗、乾燥後、図2に示す各パターン部22及び23に金
属メッキ層を形成する。次に第2回目の現像を行い、フ
ォトマスクの光透過率が10%の図2におけるエッチン
グにより穴のあくパターン部分24に相当する部分の導
電層を露出させ、水洗後、露出した金属面をエッチング
処理する。最終に、第3回目の現像を行い、残存する感
光性レジスト膜を全て除去し、水洗乾燥して光透過率1
00%の図2におけるリード本体幅広部に相当する部分
のパターン部分21を形成することによって、リードフ
レームを得ることができる。この際感光性レジストとし
てポジ型感光性レジストを用い、ポジマスクを介して露
光する場合には、ポジマスクの光透過率が大きい順に現
像及びリードフレーム用パターンの形成工程を繰り返せ
ば良い。
【0033】
【発明の効果】本発明のリードフレームの製造法は、高
度な微細加工技術を必要とせず、一回の露光ですべての
パターニングが可能である。従って電気部品、半導体装
置等に使用するリードフレームを、簡便に、しかも大量
生産することができるので工業的にも極めて有用であ
る。
【0034】
【実施例】以下に本発明を合成例および実施例によって
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。尚、例中部は重量部を示す。
【0035】
【合成例1】半エステル化物(A−1)溶液の合成 「日石ポリブタジエンB−1000」(日本石油化学
(株)製、商品名、数平均分子量1,000、沃素価4
30、1,2−結合65%)1,000g、無水マレイ
ン酸554g、キシレン10gおよびトリメチルハイド
ロキノン3.0gを、温度計、撹拌装置、還流冷却管お
よび窒素吹き込み管を備えた3リットルのセパラブルフ
ラスコに仕込み、窒素下にて190℃で5時間反応させ
た。次いで未反応無水マレイン酸およびキシレンを留去
し、全酸価400mgKOH/gのマレイン化ポリブタジ
エンを得た。得られたマレイン化ポリブタジエン400
g、ジエチレングリコールジメチルエーテル188.5
gおよびハイドロキノン0.4gを還流冷却管を備えた
2リットルのセパラブルフラスコに仕込み、80℃に昇
温し撹拌し均一にした。次いで2−ヒドロキシエチルア
クリレート165.6gおよびトリエチルアミン20g
を加え、同温度で2時間反応させ、マレイン化ポリブタ
ジエンの半エステル化物(A−1)溶液を得た。得られ
た半エステル化物(A−1)溶液の全酸価は105mgK
OH/gであり、不揮発分は75.0重量%であった。
【0036】
【合成例2】感光性レジスト(B−1)の調製 合成例1で得られた半エステル化物(A−1)溶液50
0gに光重合開始剤として「Irgacure 90
7」(チバーガイギー社製、商品名)27.0g、「K
AYACURE DETX」(日本化薬(株)製、商品
名)3.0gを撹拌下に加えて混合分散した。
【0037】上記分散混合物に、中和剤としてトリエチ
ルアミン33.7gを加えて充分に撹拌し再度均一化し
た後、脱イオン水をゆっくりと加えながら高速ミキサー
で激しくかき混ぜながら水分散させて固形分濃度15重
量%の感光性レジスト(B−1)水溶液(アニオン電着
型)を調製した。
【0038】
【合成例3】アミン付加エポキシ化ポリブタジエン(a
−1)の合成 エポキシ化液状ポリブタジエン(日本石油化学(株)
製、商品名「E−1000−8」、数平均分子量1,0
00、オキシラン酸素量8%)1,000gを、温度
計、撹拌装置および還流冷却管が装着された2リットル
のセパラブルフラスコに仕込み、系内を窒素置換した
後、メチルエタノールアミン231.2gを加え、17
0℃で5時間反応させた。次に減圧下に未反応のメチル
エタノールアミンを留去し、アミン価が230.4mmol
/100gのアミン付加エポキシ化ポリブタジエン(a
−1)を得た。
【0039】
【合成例4】不飽和基含有イソシアネート化合物(a−
2)の合成 温度計、撹拌装置、還流冷却管および滴下漏斗を備えた
加熱および冷却可能な2リットルの丸底フラスコに、
2,4−トリレンジイソシアナート435.5gおよび
ジエチレングリコールジメチルエーテル266.1gを
仕込み、40℃に加熱した後、2−ヒドロキシエチルア
クリレート362.8gを滴下漏斗から滴下した。この
際200ppmのパラベンゾキノンも添加した。2−ヒド
ロキシエチルアクリレートの滴下により発熱が見られる
が、必要に応じて冷却し同温度に保った。2−ヒドロキ
シエチルアクリレートの滴下終了後、70℃まで昇温
し、同温度で3時間反応させ、赤外線吸収スペクトル分
析によりイソシアナート基の吸収強度が反応開始前のほ
ぼ1/2になったことを確認後、冷却し不飽和基含有イ
ソシアナート化合物(a−2)を得た。
【0040】
【合成例5】感光性樹脂(A−2)の合成 2リットルのセパラブルフラスコ中で、合成例3で調製
したアミン付加エポキシ化ポリブタジエン(a−1)5
00gをジエチレングリコールジメチルエーテル16
6.7gに溶解し、合成例4で調製した不飽和基含有イ
ソシアネート化合物(a−2)713.4g((a−
1)中のヒドロキシル基1当量に対してイソシアナート
基0.8当量)を40℃で滴下し、さらに同温度で1時
間反応させて、赤外線吸収スペクトル分析によりイソシ
アナート基が消失したことを確認し、前記(a−1)に
(a−2)を付加した感光性樹脂(A−2)を得た。
【0041】
【合成例6】感光性レジスト(B−2)の調製 感光性樹脂(A−2)溶液500gに、光重合開始剤と
して「Irgacure 907」(チバーガイギー社
製、商品名)27.0g、「KAYACUREDET
X」(日本化薬(株)製、商品名)3.0gを撹拌下に
加えて混合分散した。
【0042】上記分散混合物に、中和剤として酢酸1
6.7gを加えて充分に撹拌し再度均一化した後、脱イ
オン水をゆっくりと加えながら高速ミキサーで激しくか
き混ぜながら水分散させて固形分濃度15重量%の感光
性レジスト(B−2)水溶液(カチオン電着型)を調製
した。
【0043】
【合成例7】カチオン性ポジ型感光性レジスト(X−
1)の合成 不飽和化合物(x−1)の合成 グリシドール148部、ジブチル錫ジラウリレート0.
8部、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.2部及び2
−エトキシエチルアセテート82部を、温度計、撹拌装
置、還流冷却管、ガス導入管及び滴下漏斗が装着された
1リットルのセパラブルフラスコに仕込み、50℃に昇
温した。次いで系内に空気を吹き込みながらメタクリロ
イルオキシエチルイソシアナート319部を1時間かけ
て滴下し、赤外線吸収スペクトルでイソシアナート基の
吸収がほとんど無くなるまで反応を行った後、4−ヒド
ロキシ安息香酸276部を追加し、110℃に昇温し
た。酸価が5以下、エポキシ当量が11000以上であ
ることを確認して反応を終了し、不飽和化合物(x−
1)を得た。
【0044】カチオン性ポジ型感光性樹脂(x−2)の
合成 温度計、撹拌装置、還流冷却管および滴下漏斗の付いた
1リットルのセパラブルフラスコに、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル238部を仕込み、130℃に
昇温した。次いでこれに、前記(x−1)145部、イ
ソブチルメタクリレート83部、エチルアクリレート1
67部、エチルメタクリレート78部、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート41部及びt−ブチルペルオキシ
−2−エチルヘキサノエート12部を混合した溶液を3
時間かけて滴下し、30分経過した後ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテル25部とt−ブチルペルオキシ
−2−エチルヘキサノエート2部との混合溶液を30分
かけて滴下した。次いで同温度にて2時間保持して、反
応を終了した。得られたアクリル樹脂系溶液500部を
温度計、撹拌装置、還流冷却管、窒素導入管および滴下
漏斗を備えた3リットルのセパラブルフラスコに取り、
更にアセトン1570部及び1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホニルクロリド60.1部を加えて室温
でよく撹拌した後、トリエチルアミン26.7部を1時
間かけて滴下し、更に2時間反応させた。得られた溶液
を濾過して不純物を除去した後、約20倍量のよく撹拌
された水に約1時間かけて滴下し、析出した樹脂を回収
し、減圧下にて水分を除去して、茶褐色のカチオン性ポ
ジ型感光性樹脂(x−2)を得た。
【0045】カチオン性ポジ型感光性レジスト(X−
1)の合成 カチオン性ポジ型感光性樹脂(x−2)500gをメチ
ルエチルケトン333.3gに溶解し、中和剤として酢
酸11.7gを加えて十分に撹拌し、均一化した後、脱
イオン水をゆっくりと加えながら高速ミキサーで激しく
かき混ぜながら水分散させてカチオン性ポジ型感光性レ
ジスト(X−1)水溶液(カチオン電着型)を調製し
た。
【0046】
【合成例8】アニオン性ポジ型感光性レジスト(X−
2)の合成 アニオン性樹脂(x−3)の合成 「日石ポリブタジエンB−1000」(日本石油化学
(株)製、商品名、数平均分子量1000、沃素価43
0、1,2−結合65%)1000g、無水マレイン酸
751g、キシレン10gおよびトリメチルハイドロキ
ノン5.0gを、温度計、撹拌装置、還流冷却管および
窒素吹き込み管を付けた3リットルのセパラブルフラス
コにに仕込み、窒素下にて190℃で5時間反応させ
た。次いで未反応無水マレイン酸およびキシレンを留去
させ、全酸価480mgKOH/gのマレイン化ポリブ
タジエンを得た。
【0047】次に還流冷却管を付けた2リットルのセパ
ラブルフラスコに、前記マイレン化ポリブタジエン50
0g、フェノキシエタノール218g及びジエチレング
リコールジメチルエーテル205gを仕込み、均一に溶
解させてから、窒素気流下で130℃にて3時間反応さ
せた。次いで同温にてベンジルアミン61gを30分か
けて滴下した後、165℃に昇温し、同温にて7時間反
応を行い、半エステル基およびイミド基を有するアニオ
ン性樹脂(x−3)溶液を得た。
【0048】感光性樹脂(x−4)の合成 「日石ポリブタジエンB−1000」(日本石油化学
(株)製、商品名、数平均分子量1000、沃素価43
0、1,2−結合65%)、1000g、無水マレイン
酸388g、キシレン10gおよびトリメチルハイドロ
キノン3.0gを、温度計、撹拌装置、還流冷却管およ
び窒素吹き込み管を付けた3リットルのセパラブルフラ
スコに仕込み、窒素下にて190℃で5時間反応させ
た。次いで未反応無水マレイン酸およびキシレンを留去
させ、全酸価320mgKOH/gのマレイン化ポリブ
タジエンを得た。
【0049】次に温度計、撹拌装置、還流冷却管及び窒
素吹き込み管を付けた2リットルのセパラブルフラスコ
に、前記マレイン化ポリブタジエン500g、フェノキ
シエタノール300gを仕込み、均一に溶解させてか
ら、窒素気流下で130℃にて3時間反応させた。次い
で室温まで冷却した後、2−(2−アミノエチル)アミ
ノエタノール149gを1時間かけて滴下した後、12
5℃に昇温し、同温にて4時間反応を行い、イミド基を
有するポリアミン樹脂溶液を得た。
【0050】別に還流冷却管を付けた5リットルのセパ
ラブルフラスコに、1,2−ナフトキノンジアジドスル
ホニクロリド269g、ジオキサン1900g及び「キ
ョーワード1000」(協和化学工業(株)製、商品
名)300gを仕込み、前記ポリアミン樹脂溶液645
gを30℃にて2時間かけて滴下し、同温にて更に5時
間反応を行い、得られた溶液を濾過した後、フェノキシ
エタノール440gを加え、減圧下にてジオキサンを除
去し、感光性樹脂(x−4)を得た。
【0051】得られた樹脂(x−4)溶液は、溶液10
0gあたり150mg当量のナフトキノンジアジド基を
含有し、不揮発分は60.0重量%であった。
【0052】アニオン性ポジ型感光性樹脂(x−5)の
合成 前記(x−3)樹脂溶液750g及び感光性樹脂(x−
4)溶液670gを十分に混合した後、トリエチルアミ
ン60gを加えて十分に中和し、アニオン性ポジ型感光
性樹脂(x−5)溶液を得た。
【0053】アニオン性ポジ型感光性レジスト(X−
2)の合成 アニオン性ポジ型感光性樹脂(x−5)溶液500gに
脱イオン水をゆっくりと加えながら高速ミキサーで激し
くかき混ぜ水分散させてアニオン性ポジ型感光性レジス
ト(X−2)水溶液(アニオン電着型)を調製した。
【0054】
【実施例1】洗浄したコバール(Fe-Ni-Co合金)金属板上
全面に、合成例2で調製した感光性レジスト(B−1)
を電着塗装し、感光性レジスト膜を形成した。
【0055】次いで図1に示す光透過率が、100%、
0%、10%の3段階に異なるパターンを有するネガマ
スクを前記感光性レジスト膜上に密着し、高圧水銀ラン
プを有するUV露光装置(株式会社オーク製作所製、商
品名「JL−3300」)を使用して300mJ/cm
2の紫外線を照射して露光を行った。
【0056】次に濃度0.2重量%の炭酸ナトリウム水
溶液で現像し、光透過率が0%であるパターン部分12
及び13に相当する図2におけるリードの先端部分22
及びリード本体幅広部と先端部幅細部をつなぐ部分23
の感光性レジスト膜を選択的に現像除去した。水洗後、
前記パターン部分22及び23に相当する金属板上に銅
メッキを施した。
【0057】次に水洗、乾燥後、濃度3.0重量%の炭
酸ナトリウム水溶液で現像し、光透過率が10%のパタ
ーン部分14に相当する図2におけるエッチングにより
穴のあく部分24の感光性レジスト膜を選択的に現像除
去した。水洗後、露出した前記パターン部分24に相当
する金属板をピロ燐酸(H427)を30重量%以上
含有する水溶液(このエッチング液は、鉄合金系に対
し、エッチング作用を示すが、銅に対し、殆どエッチン
グ作用がない。)を用いて、50〜60℃程度でエッチ
ング処理し、その結果、パターン部分24に相当する金
属板は、完全に除去され、前記パターン部分22及び2
3の銅の下に存在する金属板は、サイドエッチングによ
り厚さが約1/3になった。このエッチングの結果、パ
ターン部分21、22、23のリードは電気的に完全に
分離された。次いで1%のカセイソーダを用いて、残存
する感光性レジスト膜を除去し、水洗、乾燥した。以上
により図2に示すリードフレームが作製された。
【0058】
【実施例2】洗浄したコバール(Fe-Ni-Co合金)金属板表
裏両面に、合成例2で調製した感光性レジスト(B−
1)を電着塗装し、感光性レジスト膜を形成した。
【0059】次いで図1に示す光透過率が、100%、
0%、10%の3段階に異なるパターンを有するネガマ
スクを前記感光性レジスト膜上の表面に密着し、高圧水
銀ランプを有するUV両面露光装置(株式会社オーク製
作所製、商品名「JL−3300」)を使用して300
mJ/cm2の紫外線を感光性レジスト膜の両面に照射
して露光を行った。
【0060】次に濃度0.2重量%の炭酸ナトリウム水
溶液で現像し、光透過率が0%である表側面のパターン
部分12及び13に相当する図2におけるリードの先端
部分22及びリード本体幅広部と先端部幅細部をつなぐ
部分23の感光性レジスト膜を選択的に現像除去した。
水洗後、前記パターン部分22及び23に相当する金属
板上に銅メッキを施した。
【0061】次に水洗、乾燥後、濃度3.0重量%の炭
酸ナトリウム水溶液で現像し、光透過率が10%のパタ
ーン部分14に相当する図2におけるエッチングにより
穴のあく部分24の感光性レジスト膜を選択的に現像除
去した。水洗後、露出した前記パターン部分24に相当
する金属板を、蓚酸50g及び30重量%過酸化水素水
50mlを含むエッチング液1リットル(このエッチン
グ液は鉄合金系に対しエッチング作用を示すが、銅に対
し殆どエッチング作用がない。)により50〜60℃程
度でエッチング処理を行った。その結果、図2における
パターン部分24に相当する金属板は、完全に除去さ
れ、前記パターン部分22及び23の銅の下に存在する
金属板はサイドエッチングにより厚さが約1/3になっ
た。このエッチングの結果、パターン部分21、22、
23のリードは電気的に完全に分離された。次いで1%
のカセイソーダを用いて、残存する感光性レジスト膜を
除去し、水洗、乾燥してリードフレームを作製した。
【0062】
【実施例3】洗浄した銅合金金属板上全面に、合成例6
で調製した感光性レジスト(B−2)を電着塗装し、感
光性レジスト膜を形成した。
【0063】次いで図3に示す光透過率が、100%、
0%、10%の3段階に異なるパターンを有するネガマ
スクを前記感光性レジスト膜上に密着し、高圧水銀ラン
プを有するUV露光装置(株式会社オーク製作所製、商
品名「JL−3300」)を使用して300mJ/cm
2の紫外線を照射して露光を行った。
【0064】次に濃度0.2重量%の乳酸水溶液で現像
し、光透過率が0%であるパターン部分32に相当する
図2におけるリードの先端部のパターン部分22の感光
性レジスト膜を選択的に現像除去した。水洗後、前記パ
ターン部分22に相当する金属板上に金メッキを施し
た。
【0065】次に水洗、乾燥後、濃度1.0重量%の乳
酸水溶液で現像し、光透過率が10%のパターン部分3
4に相当する図2におけるエッチングにより穴のあくパ
ターン部分24の感光性レジスト膜を選択的に現像除去
した。水洗後、露出した前記パターン部分24に相当す
る銅合金金属板を希塩化第二鉄水溶液でエッチング処理
し、その結果、パターン部分24に相当する金属板は、
完全に除去され、前記パターン部分22に相当する金部
分の下に存在する銅合金は、サイドエッチングにより厚
さが約1/4になった。このエッチングの結果、パター
ン部分21、22、23のリードは電気的に完全に分離
された。次いで1%のカセイソーダを用いて、残存する
感光性レジスト膜を除去し、水洗、乾燥して光透過率1
00%のパターン部分に相当する図2におけるリードの
本体パターン部分21及び23を形成し、リードフレー
ムを作製した。
【0066】
【実施例4】洗浄した銅合金金属板(商品名「KLF1
85」、神戸製鋼株式会社製)上全面に、合成例6で調
製した感光性レジスト(B−2)を電着塗装し、感光性
レジスト膜を形成した。
【0067】次いで図4に示す光透過率が、100%、
0%、10%の3段階に異なるパターンを有するネガマ
スクを前記感光性レジスト膜上に密着し、高圧水銀ラン
プを有するUV露光装置(株式会社オーク製作所製、商
品名「JL−3300」)を使用して300mJ/cm
2の紫外線を照射して露光を行った。
【0068】次に濃度0.2重量%の乳酸水溶液で現像
し、光透過率が0%であるパターン部分43に相当する
図5におけるリード先端部幅細部に隣接し、エッチング
により穴のあく部分53の感光性レジスト膜を選択的に
現像除去した。水洗後、前記パターン部分53に相当す
る銅合金金属板を希塩化第二鉄水溶液で厚さが1/3に
なるまでエッチングした。
【0069】次に水洗、乾燥後、濃度1.0重量%の乳
酸水溶液で現像し、光透過率が10%のパターン部分4
4に相当する図5における53以外の部分でエッチング
により穴のあくパターン部分54の感光性レジスト膜を
選択的に現像除去した。水洗乾燥後、露出した前記パタ
ーン部分54及びパターン部分53の銅合金金属板を塩
化第二鉄水溶液でエッチング処理し、その結果、パター
ン部分54及び53に相当する銅合金は、完全に除去さ
れ、パターン部分51及び52に相当する銅合金部分の
リードは電気的に完全に分離された。この際パターン部
分53を予め2/3程エッチング処理したのは、パター
ン部分52、53のパターンが細かく、パターン部分5
1、54に比してエッチング速度が遅いからである。次
いで1%のカセイソーダを用いて、残存する感光性レジ
スト膜を除去し、水洗、乾燥して光透過率100%のパ
ターン部分に相当する図5におけるリードの本体パター
ン部分51及びリードの先端部パターン部分52を形成
し、リードフレームを作製した。
【0070】
【実施例5】洗浄した銅合金金属板上全面に、合成例8
で調製したアニオン性ポジ型感光性レジスト(X−2)
を電着塗装し、感光性レジスト膜を形成した。
【0071】次いで図6に示す光透過率が、0%、10
0%、10%の3段階に異なるパターンを有するポジマ
スクを前記感光性レジスト膜上に密着し、高圧水銀ラン
プを有するUV露光装置(株式会社オーク製作所製、商
品名「JL−3300」)を使用して300mJ/cm
2の紫外線を照射して露光を行った。
【0072】次に濃度0.5重量%のメタ珪酸ナトリウ
ム水溶液で現像し、光透過率が100%であるパターン
部分62に相当する図2におけるリードの先端部のパタ
ーン22の感光性レジスト膜を選択的に現像除去した。
水洗後、前記パターン部分に相当する金属板上に金メッ
キを施した。
【0073】次に、水洗、乾燥後、濃度1.5重量%の
メタ珪酸ナトリウム水溶液で現像し、光透過率が10%
のパターン部分64に相当する図2におけるエッチング
により穴のあくパターン部分24の感光性レジスト膜を
選択的に現像除去した。水洗、乾燥後、露出した前記パ
ターン部分24に相当する銅合金金属板を希塩化第2鉄
水溶液でエッチング処理し、その結果、パターン部分2
4に相当する金属板は、完全に除去され、前記パターン
部分22に相当する金部分の下に存在する銅合金は、サ
イドエッチングにより厚さが約1/4になった。このエ
ッチングの結果、パターン部分21、22、23のリー
ドは電気的に完全に分離された。
【0074】最後に水洗、乾燥後、濃度4.0重量%の
メタ珪酸ナトリウム水溶液で残存する感光性レジスト膜
を除去し、水洗、乾燥して光透過率0%のパターン部分
に相当する図2におけるリードの本体パターン部分21
及び23を形成し、リードフレームを作成した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1及び2で使用したフォトマス
クの一部拡大模式図である。
【図2】本発明の実施例1〜3により製造したリードフ
レームの一部拡大概略図である。
【図3】本発明の実施例3で使用したフォトマスクの一
部拡大模式図である。
【図4】本発明の実施例4で使用したフォトマスクの一
部拡大模式図である。
【図5】本発明の実施例4により製造したリードフレー
ムの一部拡大概略図である。
【図6】本発明の実施例5で使用したフォトマスクの一
部拡大模式図である。
【符号の説明】
11 光透過率100%の部分 12 光透過率0%の部分 13 光透過率0%の部分 14 光透過率10%の部分 21 リードの本体(幅広部) 22 リードの先端部(幅細部) 23 リードの本体幅広部とリードの先端部幅細部とを
つなぐ部分 24 エッチングにより穴のあく部分 31 光透過率100%の部分 32 光透過率0%の部分 33 光透過率100%の部分 34 光透過率10%の部分 41 光透過率100%の部分 42 光透過率100%の部分 43 光透過率0%の部分 44 光透過率10%の部分 51 リードの本体(幅広部) 52 リードの先端部(幅細部) 53 リードの先端部(幅細部)に隣接し、エッチング
により穴のあく部分 54 53以外の部分でエッチングにより穴のあく部分 61 光透過率0%の部分 62 光透過率100%の部分 64 光透過率10%の部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)金属板上に感光性レジスト膜を形
    成し、少なくとも光透過率が3段階に異なるパターンを
    有するフォトマスクを介して露光する工程と、 (B)
    該パターン部分の感光性レジスト膜を現像除去し露出し
    た金属板上にリードフレーム用パターンを形成する操作
    を、フォトマスクの光透過率の順に、対応するパターン
    部分について選択的に順次繰り返すことによりリードフ
    レーム用パターンを形成する工程とを含むことを特徴と
    するリードフレームの製造法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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