JPH0676971A - インバータ回路及びそれを用いた無電極放電ランプ点灯装置 - Google Patents

インバータ回路及びそれを用いた無電極放電ランプ点灯装置

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JPH0676971A
JPH0676971A JP23236592A JP23236592A JPH0676971A JP H0676971 A JPH0676971 A JP H0676971A JP 23236592 A JP23236592 A JP 23236592A JP 23236592 A JP23236592 A JP 23236592A JP H0676971 A JPH0676971 A JP H0676971A
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JP
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voltage
current
discharge lamp
inverter circuit
circuit
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JP23236592A
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Kenji Araki
建次 荒木
Ichiro Yokozeki
一郎 横関
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明に係るインバータ回路は、負荷に対して
最適な状態で電力供給を行う。本発明に係る無電極放電
ランプ点灯装置は、常に最適な状態で動作する。 【構成】本発明に係るインバータ回路は、直流を交流に
変換して負荷に供給するインバータ回路に、前記負荷に
対して流れる電流を検出する電流検出手段と、前記負荷
に対して印加される電圧を検出する電圧検出手段と、こ
の電圧検出手段が検出した電圧と前記電流検出手段が検
出した電流との位相差を検出する位相差検出手段と、こ
の位相検出手段の検出結果に基づき前記インバータ回路
に与える直流電圧を制御するインバータ直流制御手段と
を備える。本発明に係る無電極放電ランプ点灯装置は、
電磁結合により与えられるエネルギーを受けてリングプ
ラズマを発生させる無電極放電ランプの本体と、この無
電極放電ランプの本体と電磁結合しエネルギーを供給す
る励起コイルと、前記本体及び前記励起コイルを負荷と
する上述のインバータ回路とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、放電灯負荷、電動機
負荷、高周波過熱負荷、アンテナ負荷等に適用の可能な
インバータ回路及び、当該インバータ回路を用いた無電
極放電ランプ点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無電極放電ランプ点灯装置は、無電極放
電ランプのランプ内部に電極が設けられていないことか
ら、長寿命であり、共振によってエネルギーの供給がな
されることから高効率であるという2つの優れた特徴を
備えている。この無電極放電ランプ点灯装置において
は、無電極放電ランプに対し共振によってエネルギーを
供給するため、負荷である無電極放電ランプ及び励起コ
イルと電源供給に係るインバータ回路との間にマッチン
グ回路を設けている。そして、負荷である無電極放電ラ
ンプ及び励起コイルに対し低インピーダンスな高周波大
電流を供給する必要がある。このため、マッチング回路
としては、回路の共振のQが極めて高いことが条件とな
り、例えば、Qは300乃至500に設定される。この
ように共振のQが極めて高く設定されたマッチング回路
は、共振を行うためのインダクタンスL、キャパシタン
スCの値が、周囲環境の影響等により僅かでも変位する
と、負荷側のインピーダンスの絶対値及び位相(偏角)
が大きく変動する。このため、入力が過大となりインバ
ータ回路のスイッチング素子等が破壊されたり、逆に、
入力が過少となり無電極放電ランプが始動しなくなる等
の問題が生じる。
【0003】そこで、負荷に入力する電圧と電流とを検
出し、その位相差に応じて、機械的構成よりなるマッチ
ング回路のコンデンサの極板間距離を、機械的に変位せ
しめ、マッチング回路の状態を最適状態に保持する技術
が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、機械的制御ゆえに、機械的ショック
やヒステリシスの影響で簡単に最適状態から外れ易く、
また、応答が遅いという問題点がある。この問題点は、
取りも直さずこのようなマッチング条件の厳しい負荷に
電力を供給するインバータ回路の問題点でもある。
【0005】本発明は、上記のような従来の無電極放電
ランプ点灯装置及びこれに用いられるインバータ回路の
問題点を解決せんとしてなされたもので、その目的は、
応答が早く、また、常に最適な条件で動作できる無電極
放電ランプ点灯装置及びインバータ回路を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明では、直流
を交流に変換して負荷に供給するインバータ回路に、前
記負荷に対して流れる電流を検出する電流検出手段と、
前記負荷に対して印加される電圧を検出する電圧検出手
段と、この電圧検出手段が検出した電圧と前記電流検出
手段が検出した電流との位相差を検出する位相差検出手
段と、この位相検出手段の検出結果に基づき前記インバ
ータ回路に与える直流電圧を制御するインバータ直流制
御手段とを備えさせてインバータ回路を構成した。
【0007】更に、本発明では、電磁結合により与えら
れるエネルギーを受けてリングプラズマを発生させる無
電極放電ランプの本体と、この無電極放電ランプの本体
と電磁結合しエネルギーを供給する励起コイルと、前記
本体及び前記励起コイルを負荷とするインバータ回路で
あって、該負荷に対して流れる電流を検出する電流検出
手段と、該負荷に対して印加される電圧を検出する電圧
検出手段と、この電圧検出手段が検出した電圧と前記電
流検出手段が検出した電流との位相差を検出する位相差
検出手段と、この位相検出手段の検出結果に基づき前記
インバータ回路に与える直流電圧を制御するインバータ
直流制御手段とを備えるインバータ回路とを具備させて
無電極放電ランプ点灯装置を構成した。
【0008】
【作用】上記構成に係るインバータ回路によると、負荷
に対して供給されている電流と電圧との位相差が検出さ
れ、且つ、この位相差に基づきインバータ回路に与える
直流電圧を適宜に上昇あるいは低下させて位相差を所望
の値に変位させるように働く。つまり、このインバータ
回路は、負荷のインピーダンスの値及び位相の変動に応
じて直流電圧が変更されて、最適なマッチング状態が現
出される。
【0009】また、上記構成に係る無電極放電ランプ点
灯装置によると、インバータ回路が負荷である無電極放
電ランプ及び励起コイルのインピーダンスの値及び位相
の変動に応じて直流電圧を変更して、最適なマッチング
状態を現出し、共振条件を適正な状態に戻し、ディバイ
スの破壊やランプの始動不能を防止する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例を
説明する。各図において、同一符号の付された構成は、
同一の構成であり、重複する説明を省略する。図1に
は、無電極放電ランプ点灯装置の実施例が示されてい
る。この実施例では、スイッチングレギュレータ1によ
り出力された電圧をスイッチング素子であるFET−T
1のドレインに与える。FET−T1のソースは、FE
T−T2のドレインに接続され、FET−T2のソース
は接地されている。FET−T1、FET−T2は、ド
ライブ回路2より出力される所定周波数(例えば、1
3. 56MHz)の正弦波によりドライブされて、無電
極放電ランプに供給される高周波を出力する。出力され
た高周波は、コンデンサCs、Cpにより構成されるマ
ッチング回路を介して励起コイルLに与えられる。励起
コイルLの両端間電圧はコンデンサC3を介して始動用
細管7へ与えられる。始動用細管7はガラスチューブの
内部が、例えば、真空にされて封じられた構成を有す
る。始動用細管7には、ランプ本体6が接合されてい
る。ランプ本体6は、中空の石英ガラス球内にクリプト
ンやNaIが封入された構成を有する。始動時には、始
動用細管7に高電圧を与えてプラズマを発生させ、ラン
プ本体6にプラズマを誘起させるため、励起コイルLか
らコンデンサC3 を介して、コイルL1、コンデンサC
4 、抵抗R1 が並列に接続されたスタータ回路に電力供
給がなされる。スイッチSWはスタート用のスイッチを
示す。
【0011】本実施例では、負荷側に印加される電圧を
検出するため、コンデンサC1、C2の直列回路からな
るコンデンサデバイダが、FET−T2のドレインとア
ースとの間に接続され、コンデンサC2の両端間電圧が
同軸ケーブル4により取り出される。更に、FET−T
2のドレインから励起コイルL側へ流れる電流を検出す
るために、カレントトランス3がFET−T2のドレイ
ンからコンデンサCsへ到る経路に設けられる。カラン
トトランス3の2次側巻線には、並列に抵抗R2が接続
され、上記電流をこの抵抗R2の両端間に生じた電圧と
して同軸ケーブル5により取り出している。なお、同軸
ケーブル4、5とアースとの間には、夫々終端抵抗R
3、R4が接続されている。
【0012】同軸ケーブル4により取り出された電圧
は、ローパスフィルタを構成するコイルL2、結合コン
デンサC5、インバータ9A、9Bを介して位相比較器
8へ与えられる。インバータ9A、9Bは、負荷に与え
られる電圧が電流に対し所定だけ位相が進んでいること
が、インバータ回路のディバイスの破壊等を防止し、無
電極放電ランプの始動をスムーズにさせるため、電圧を
遅延させて位相比較器8へ与え、電流との位相比較を行
わせる。つまり、無電極放電ランプ点灯装置が最適状態
の時、位相比較器8において、電圧と電流との位相が所
定値であることを検出したとすると、実際には、電圧の
位相が上記インバータ9A、9Bによる遅延量だけ更に
進んでいる。この位相差を基準として、位相差が小さく
なるとPWMの休止期間を多くし、逆に、上記位相差が
大きくなるとPWMの休止期間を少なくする。
【0013】同軸ケーブル5により取り出された電流に
係る信号は、ローパスフィルタを構成するコイルL3、
結合コンデンサC6を介して位相比較器8へ与えられ
る。位相比較器8では、到来した電圧と電流との検出信
号の位相を比較し位相差に応じたパルス幅のパルスを出
力する。このパルスは、ローパスフィルタを構成する抵
抗R5とコンデンサC7との積分回路へ至り、パルス幅
相当の電圧に変換される。この電圧は、誤差増幅器10
へ与えられ、ここにおいて所定電圧との差に応じた電圧
とされ、パルス幅変調器11へ送出される。パルス幅変
調器11は誤差増幅器10の出力に応じてパルス出力の
休止期間を制御して、パルス出力を実行する。パルス幅
変調器11から出力されたパルスは、トランジスタT3
のベースに与えられる。トランジスタT3はスイッチン
グレギュレータ1に供給される直流電圧の供給経路に設
けられる。直流電圧は電源よりP1、P2端点に到来し
ている。ドライブ制御回路12は、ドライブ回路2によ
るドライブ動作を制御する回路であって、通常は、例え
ば、13. 56MHzの正弦波の出力を制御するのであ
るが、破線で示される経路13または経路14によって
位相差情報を得て、必要な周波数の制御を行うようにし
ても良い。
【0014】上記の無電極放電ランプ点灯装置におい
て、位相差が上記所定値より少なくなると誤差増幅器1
0の出力レベルが低下するので、パルス幅変調器11は
パルス出力の休止期間を大きくしてトランジスタT3の
オフ期間を長くし、スイッチングレギュレータ1に供給
される電圧を下げる。また、上記とは逆に、位相差が所
定値より大きくなると誤差増幅器10の出力レベルが上
昇するので、パルス幅変調器11はパルス出力の休止期
間を短くしてトランジスタT3のオフ期間を少なくし、
スイッチングレギュレータ1に供給される電圧を上昇さ
せる。位相差が所定値の時には、適当な休止期間を持つ
パルスがパルス幅変調器11から出力され、トランジス
タT3の制御がなされ、適当な電圧がスイッチングレギ
ュレータ1に与えられることはいうまでもない。斯し
て、位相差が少なくなったときには、負荷が直列共振状
態に近く負荷インピーダンスが極めて小さい値となって
いることに鑑み、電圧を低下させて過入力を防止するこ
とになる。
【0015】なお、上記では電圧の検出信号を遅延させ
ているが、位相差が所定値の時には、適当な休止期間を
持つパルスを出力するように当該休止期間を適当に確保
しておけば、位相差が上記所定値以下となったときで
も、FET−T1、T2のソースドレイン間電圧がゼロ
ボルト付近まで低下し、充放電ロスが少なく高効率な装
置を実現できる。本実施例は、無電極放電ランプを負荷
としているが、同様な特性を有する負荷に、当該インバ
ータ回路を適用可能である。更に、本実施例では、位相
差に応じて連続的にインバータ直流電圧を制御させた
が、他の実施例では、位相差に段階を設定しておき、そ
の段階毎にインバータ直流電圧を制御する。この制御方
式によっても、同様の効果が期待できる。
【0016】上記の構成において、カレントトランス3
を図2に示すように構成すると、ノイズの影響を少なく
することができる。カレントトランス3をトロイダルコ
ア21により構成する。トロイダルコア21の中央部に
設けられた穴に、同軸ケーブル22を挿入し、その内側
導線23を1次巻線(検出電流の電流路)とする。同軸
ケーブル22の外側導線24を接地する。回路基板25
の所定位置に穴26を穿設し、トロイダルコア21をこ
の穴26に埋め込み、上記内側導線23を穴26に臨む
回路基板25の端縁を1直線に結ぶように張り渡し、図
示せぬ導電パターンに接続する。係る構成により、1次
巻線が静電シールドされ、更に、1次巻線が最短の長さ
となりインダクタンスの発生を少なくできる。なお、コ
アの材質はカルボニール鉄のダストを利用する。この材
質の透磁率は約8であり、カレントトランスに必要な磁
気結合を保証し、かつ、1次巻線にインダクタンスを与
えることがない。
【0017】図1において、符号15、16、17は、
位相調整素子を接続することのできる位置を示す。この
位相調整素子としては、キャパシタンスが優位となって
いる素子を用いる。インダクタンス成分の素子は、高周
波磁界と結合して位相に誤差を生じさせる可能性があ
り、レジスタンス成分の素子はこれに接続される素子あ
るいは基板パターンとの間の電流路に寄生インダクタン
スが僅かに生じ、これによって、位相に誤差が生じるこ
とがあるから、これらの素子は用いないことが望まし
い。
【0018】上記の無電極放電ランプ点灯装置の電圧、
電流検出の構成は、図3のように構成することができ
る。スイッチングレギュレータ1等の電源からプリンと
基板上の導電パターン31、32を介してスイッチング
素子であるFET−T1のドレインとFET−T2のソ
ースとに与えられ、FET−T1のソースとFET−T
2のドレインとが導電パターン33に接続される。導電
パターン33と導電パターン32との間には、コンデン
サデバイダC1、C2の直列回路が接続される。導電パ
ターン33からマッチング回路側へは同軸ケーブル22
により接続される。制御部30は、図1における同軸ケ
ーブル4、5からパルス幅変調器11へ至る構成をまと
めたものである。さて、この構成においては、導電パタ
ーン32を安定電位(例えば、アース電位)とし、各同
軸ケーブル4、5、22の外側導線が接続され、導電パ
ターン32のa点に導かれる。なお、スイッチング素子
であるFET−T1、FET−T2は、主電極対と制御
電極対とを有するもので、導電パターン31、32、3
3に接続されているドレインD、ソースSが主電極対で
あり、残りのゲートGとソースSが制御電極対である。
この制御電極対は、ドライブ回路2に接続される。
【0019】ところが、この構成によると、制御電極対
(図のフリー状態のゲートGとソースS)に対してドラ
イブ制御がなされるにも拘らず、負荷側の電圧電流とし
ては、主電極対(導電パターン31、32、33に接続
されているドレインD、ソースS)から信号を検出して
いる。つまり、実際のドライブの安定電位は制御電極対
のソースSであるのに対し、位相差検出用の信号の安定
電位は主電極対のソースSであり、両安定電位の電位差
により検出誤差が生じる。
【0020】そこで、図4に示すように、各同軸ケーブ
ル4、5、22の外側導線をFET−T2の制御電極対
のソースSに共通に接続する。即ち、制御電極対のソー
スSが安定電位(例えば、アース電位)とされる。この
結果、実際のドライブの安定電位と位相差検出用の信号
の安定電位とは一致するところとなり、検出信号に誤差
が含まれることはなくなる。図5(a)には、本実施例
の回路構成が示されている。この回路において、電源1
A、マッチング回路38を結ぶアースには、電圧検出部
(ここでは、抵抗RA、RBの直列接続回路によるデバ
イダ)の一方の端子抵抗R2の一端、カレントトランス
3の2次側巻線の一端が接続される他、図5の(b)に
示されるように、FET−T2の制御電極対のソースS
sと主電極対のソースSmとが共通接続されて、アース
電位とされる。この構成により、検出する電圧電流の安
定電位であるアース電位とドライブ回路の安定電位が共
通化され、検出信号に誤差が含まれることはなくなる。
【0021】図6には、図4の無電極放電ランプ点灯装
置の他の構成例が示されている。この実施例では、FE
T−T1のソースとFET−T2のドレインとに接続が
なされた導電パターン33Aをマッチング回路側へ直接
延長する。そして、FET−T2の主電極対のソースに
接続された導電パターン32Aをマッチング回路側には
延長せず、マッチング回路に接続された導電パターン6
1と導電パターン32Aとの間を同軸ケーブル22で接
続し、カレントトランス3により電流の検出を行う。他
の構成は、図4と同一である。係る構成によっても、負
荷側の電流の検出を行い得ることは勿論、検出する電圧
電流の安定電位であるアース電位とドライブ回路の安定
電位が共通化され、検出信号に誤差が含まれることはな
くなるという効果を奏する。
【0022】さて、無電極放電ランプ点灯装置におい
て、点灯時には、負荷である無電極放電ランプが抵抗と
して作用し、負荷に流れる電流Iが適当な大きさとなっ
て図7(a)に示す如くに流れる。そして、電圧Vがス
イッチング素子のしきい値電圧Vthより低下してゼロ
となるにつれて、電流Iも低下し、電圧Vがゼロとなる
時に電流Iがゼロとなるように制御される。ところが、
始動時には、電力消費の極めて少ない始動回路と、レジ
スタンス成分が極めて少ない励起コイルLとが負荷とな
ることから、図7(b)に示されるように電流Iが過大
となり、素子の破壊が生じる危険性があった。これに加
えて、電圧Vがしきい値電圧Vthより低下してゼロと
なるまでの期間(即ち、休止期間)がある程度以上であ
る場合には、電流Iが極めて大きく流れることにより、
上記休止期間に電流Iが流れ続け、電圧Vがゼロ以下に
なっても電流の流れが止まらず、スイッチング素子の両
端間の電圧Vにアンダーシュートが生じ、電圧Vrを生
じる。この電圧Vrは、次のスイッチング素子のオンの
期間において、スイッチング素子の充電により消滅す
る。しかし、この充電による電圧Vrのキャンセルは、
エネルギー損失であり、好ましくないものであった。
【0023】そこで、無電極放電ランプ点灯装置の構成
を図9のように構成する。FET−T1、T2のゲート
にトランスTrを介してドライブ信号を与えるドライブ
回路の構成において、ドライブ信号源64(例えば、1
3.56MHz)とトランスTrとの間に、D級(A
級、B級等も可)のアンプ62を設置し、そのゲインを
切り換えるように制御する。この制御は、始動時制御回
路63によって行われる。始動時制御回路63は、例え
ば、光センサ65より光信号を取り込んで、無電極放電
ランプが始動時であるか否かを検出し、始動時である場
合には、アンプ62に制御信号を出力し、ドライブ信号
である正弦波の電圧を高くするように制御する。つま
り、アンプ62のゲインを高くするように制御を行う。
次に、光センサ65の出力より、無電極放電ランプが点
灯状態となったことを検出すると、始動時制御回路63
は、アンプ62に制御信号を出力し、ドライブ信号であ
る正弦波の電圧を低くするように制御する。つまり、ア
ンプ62のゲインを低くするように制御を行う。
【0024】上記の制御を行った時の正弦波を図8に示
す。始動時の電圧をVs、点灯時の電圧をVnで示して
ある。スイッチング素子のしきい値電圧をVthとする
と、点灯時の休止期間がt3〜t6であるのに対し、始
動時の休止期間がt4〜t5と短くなり、始動時に電圧
Vsがしきい値電圧Vthより低下してゼロボルトとな
るまでの時間が極めて短くなっていることが判る。この
結果、、始動時には図7(b)に示した如く負荷電流I
が大きくなるのであるが、ドライブ電圧が高くされ、し
きい値電圧Vthからゼロボルトとなるまでの時間が短
いためにスイッチング素子の両端間電圧がアンダーシュ
ートを生じにくくなり、ドレイン損失が大幅に減少す
る。ちなみに、しきい値電圧Vthが3.5Vのスイッ
チング素子を用い、点灯時の電圧Vnを7V、始動時の
電圧Vsを13Vとしたところ、始動時にも7Vでドラ
イブを行っていた場合のドレイン損失が163.3Wで
あったのに比し、31.2Wに改善することができた。
【0025】なお、上記実施例では、アンプ62のゲイ
ンコントロールによってドライブ信号の電圧を制御した
が、他の実施例においては、上記アンプ62の電源であ
る直流電源を定電力動作させるように制御し、負荷電流
Iが増加したとき、つまり、始動時に、上記アンプの電
源電圧Vdを大きくするように制御する。これによって
も、始動時にドライブ電圧を高くして、しきい値電圧V
thからゼロボルトとなるまでの時間を短くし、スイッ
チング素子の両端間電圧がアンダーシュートを生じにく
し、ドレイン損失を大幅に減少させることができる。
【0026】無電極放電ランプ点灯装置においては、負
荷である無電極放電ランプ及び励起コイルに対し低イン
ピーダンスな高周波大電流を供給する必要があり、マッ
チング回路としては、回路の共振のQが極めて高いこと
が条件となることは前述の通りである。また、コイルL
1、コンデンサC4 、抵抗R1 が並列に接続されたスタ
ータ回路(図1)においても、損失を最小限に抑制する
ために、回路の共振のQが高く設定されている。従っ
て、両回路共に、各素子の定数の変動により電流値が大
きく変動する特質を持っている。ところが、無電極放電
ランプ点灯装置においては、図1の如く、マッチング回
路を含むメイン回路とスタータ回路とが並列に接続され
ており、スタータ回路の動作が安定しても、メイン回路
の動作が安定していなければ、その影響により始動回路
の動作が不安定となり、適切な始動動作がなされない可
能性があった。そこで、高周波インバータ回路の入力を
図10乃至図12に示すようなDCチョッパ回路を用い
て行い、かつ、その充電インダクタに2次巻線を巻回し
て、高電圧を得て始動用細管7に印加する。
【0027】図10のDCチョッパ回路は、降圧型DC
チョッパと称される回路である。この回路においては、
スイッチング部を構成するFET71のゲートに所定周
波数の駆動信号を与えて、入力に係る直流電圧をスイッ
チングして、平滑回路を構成するインダクタ75A、コ
ンデンサ73がL字状に接続された回路へとダイオード
72を介して送出する。コンデンサ74は、電荷蓄積用
のコンデンサである。上記インダクタ75Aに2次巻線
75Bを巻回して高電圧を得て始動用細管7に印加する
構成とする。このDCチョッパの出力は、メイン回路の
インバータ回路へ与えられる。かかる構成によって、安
定的に始動用の高電圧を得ることができ的確なる始動動
作がなされ得る。つまり、インダクタによる結合で始動
電圧を得るので、メイン回路の影響を受けることがなく
始動特性が安定する。
【0028】図11は昇圧型DCチョッパを示し、図1
2はバックブースト型DCチョッパを示す。これらによ
っても、インダクタによる結合で始動電圧を得るので、
同様の効果が期待できる。他の実施例では、絶縁型DC
−DCコンバータの3次巻線を用いた昇圧で始動用の高
電圧を得て、始動用細管7に印加する。係る構成でも同
様の効果を奏する。なお、いずれの場合にも、スイッチ
ング部を構成するFET71のゲートに与える駆動信号
の周波数は、1MHzを越えることが望ましい。即ち、
この角周波数をω、得られる高電圧をV、始動用細管7
に流れる電流をi、高圧回路から始動用細管7、無電極
放電ランプ本体6を介してグランドへ至る経路の線路容
量をCとすると、iはωCVで表される。ここに、Cは
0.5〜5pF程度であるから、所定のiを得るために
は、ωを大きくすればよい。すると、印加する電圧Vを
低下させることができ、絶縁性を高めることができ、コ
ロナ損失を低減させる。また、ωを大きくすると充電イ
ンダクタあるいはトランスを小形化でき、特に、本例の
様に高圧発生用に、巻線を多く巻く必要のある場合に効
果は大である。
【0029】上記無電極放電ランプ点灯装置におけるイ
ンバータ回路には、図1等に明らかな様に、スイッチン
グ素子としてFETが採用され、このFETの寄生ダイ
オードが還流電流の電流路を構成することにより、上記
インバータ回路は、電流共振形インバータを構成する。
しかし、上記インバータ回路においては、高周波による
動作のため、寄生ダイオードが順方向バイアスから逆方
向バイアスへ変化する期間が短く、この期間内に蓄積電
荷の放電を完了することができない場合がある。この放
電の未完了は、FETがオン制御されると、急激にFE
Tの逆方向に電流が流れるという破壊モードを現出する
不具合があった。
【0030】そこで、インバータ回路を、図13のよう
に構成する。インバータ回路のスイッチング素子である
FETT2のソースとグランドとの間に、抵抗Rdを接
続し寄生ダイオードD2の順方向電流をコンデンサC9
を介して電圧VM として検出する。比較器81の非反転
端子にはVccを抵抗R8、R9により分圧した電圧が
与えられ、反転端子にはレファレンス電圧VREF が与え
られている。比較器81の出力は零信号ホールド回路8
2に与えられ、零信号ホールド回路82の出力はドライ
ブ回路の電源電圧のスイッチであるトランジスタ83の
ベースへ与えられている。
【0031】係る回路において、寄生ダイオードD2の
放電の未完了が生じていると、FET−T2がオンした
瞬間に、ソース電位Vaは、図のようにマイナス側へ大
きく振れ、コンデンサC9と抵抗R9との微分回路を介
して、比較器81の非反転端子には、レファレンス電圧
REF より低い電圧が現れる。この結果、比較器81に
出力にはパルス状に零信号が出力され、零信号ホールド
回路82はこれをホールドして、トランジスタ83がオ
フされ、ドライブ回路の電源電圧Vccが遮断され、素
子の保護が図られる。
【0032】なお本実施例に係るインバータ回路では、
寄生ダイオードD2のみについて検出を行っているが、
他の実施例では、寄生ダイオードD1についても放電の
未完了を検出行う。このようにすることによって、より
確実に、破壊モードを検出して素子の保護を図ることが
できる。また、他の実施例では、寄生ダイオードの順方
向電流を検出するため、ドレイン側に検出用の抵抗が設
けられる。また、他の実施例では、負側の電圧のピーク
ホールド回路を用いて寄生ダイオードを介して流れる電
流の電流値に対応する電圧を得て、これを比較器に導
き、レファレンス電圧との比較を行う。更に他の実施例
では、負側の電圧のみをダイオードを用いて取り出し、
積分回路で積分して寄生ダイオードを介して流れる電流
の電流値に対応する電圧を検出する。このような実施例
によっても、同様の効果を奏する。
【0033】さて、本発明のインバータ回路は、無電極
放電ランプ点灯装置に適用され、負荷である無電極放電
ランプ及び励起コイルに対し低インピーダンスな高周波
大電流を供給する必要があり、マッチング回路が設けら
れた。そして、このマッチング回路としては、回路の共
振のQが極めて高いことが条件となることは前述の通り
で、極めて厳しい精度が要求されていたのである。例え
ば、マッチング回路のコンデンサCs(図1参照)の容
量値が1パーセント変化すると、出力は20パーセント
変化してしまう。そこで、負荷側のインピーダンスの変
化に拘らず、出力変動が少ないインバータ回路を提供す
る。
【0034】図14には、実施例に係るインバータ回路
を適用した無電極放電ランプ点灯装置の要部が示されて
いる。この実施例では、無電極放電ランプ、スタータ回
路は省略されている。例えば、商用電源91を電源部9
2にて直流に変換し、インバータ部93へ与える。イン
バータ部93は、例えば、スイッチング素子をトランス
を介して正弦波でドライブする構成となっており、ドラ
イブ信号である正弦波はドライバ94から出力される。
インバータ部93の出力はマッチング回路95を介して
負荷側へ与えられる。本実施例では、負荷に対する出力
電圧と電源部92の出力電圧とが相関を持つことから、
電源部92の出力電圧を電圧ピックアップ部97で取り
出し、電力制御部96へ導く。また、負荷側に流れる電
流と電源部92の出力電流とが相関を持つことから、電
源部92の出力電流を電流ピックアップ部98で取り出
し、電力制御部96へ導く。電圧ピックアップ部97
は、既述のコンデンサデバイダ等で構成され、電流ピッ
クアップ部98は、既述のカレントトランス等により構
成される。
【0035】電力制御部96は、検出された出力電圧と
出力電流とに基づき、電力が常に所定となるように電源
部92の制御を行う。つまり、電源部92に増幅器を設
け、その動作点を変動させる制御を行って、出力電力を
所定に保持する。この結果、負荷に対する出力電圧と電
源部92の出力電圧とが相関を持ち、負荷側に流れる電
流と電源部92の出力電流とが相関を持つことから、負
荷インピーダンスの位相角が小さくなれば、入力電圧を
低下させ、逆に、負荷インピーダンスの位相角が大きく
なれば、入力電圧を上昇させるような制御がなされる。
【0036】従来回路において、負荷の位相角が小さく
なると、スイッチングの際にスイッチング素子の出力側
に印加される電圧が増加し、CVロスも増加する。こ
こに、Cは出力容量であり、Vはスイッチング時にスイ
ッチング素子の両端に印加される電圧である。しかし、
上記の実施例回路による定電力制御によって、負荷の位
相角が小さくなると、電源電圧が低下させられる。従っ
て、スイッチング時にスイッチング素子の両端に印加さ
れる電圧Vは大きくならず、CVロスの増加を抑制で
きる。そして、負荷のインピーダンスの偏角が相当広い
範囲にわたり変化しても、出力が所定であり、高効率が
保持される。このため、インピーダンスの偏角が相当広
い範囲にわたり変化する負荷である無電極放電ランプの
点灯装置に好適である。
【0037】図15、図16には、上記インバータ回路
により無電極放電ランプ点灯装置を構成し、ドライブを
行った場合の応答特性が示されている。図15では、マ
ッチング回路のコンデンサCsを変動させたとき、直流
入力電圧が下に凸の曲線で変化し、進相逆電流がCsの
誤差がマイナス側へ変位するにつれて増加する。進相逆
電流は、出力電流が出力電圧よりも位相が進んでいる時
に、各々のFETにかかる電圧とは逆向きに流れている
電流の実効値と定義する。この進相逆電流が大きいほど
寄生ダイオードがONされ易く、かつ、寄生ダイオード
に蓄積されている電荷も寄生ダイオードが順方向バイア
スから逆方向バイアスへ変化する期間内に放電が完了さ
れにくくなる。従って、回路保護のためにはこの進相逆
電流を所定値以下に抑えるのが好ましい。しかし、出力
とドレイン効率とはほぼ一定値を保持する。直流入力電
圧を80ボルト以下、進相逆電流を12アンペア以下の
条件では、Csを±6パーセント変化させ得ることが判
る。図16は、図15の装置に比し、マッチング回路の
Cpと励起コイルLのインダクタンスを10パーセント
上昇させ、更に、図9のように構成された回路にて、ド
ライブ電圧の波高値をインバータ入力電圧の大小に応じ
て制御させた時の応答特性である。このようにドライブ
電圧を制御することは図8に示した通り、インバータの
休止期間を制御することになる。かような制御を併用す
ることにより、CV2 ロスの増加はさらに抑制され、広
い範囲にわたって高効率を維持できる。その制御は前述
した通り、入力電流あるいは負荷電流が増加し、これに
より入力電圧が低下した場合にはドライブ電圧を高く、
逆に入力電流あるいは負荷電流が減少し、これにより入
力電圧が上昇した場合にはドライブ電圧を低下させれば
良い。この特性から、進相逆電流を8アンペア以下の条
件とすると、Csを±7.2パーセント変化させ得、進
相逆電流を12アンペア以下の条件とすると、Csを±
8パーセント変化させ得ることが判る。斯して、素子の
ばらつきによらず、的確な動作を確保できる。更に、こ
の入力電力を制御することで調光制御を行うこともでき
る。この場合でも、ゲートドライブ電圧の制御を併用す
れば、調光範囲を広く取り且つ高効率を維持できる効果
がある。
【0038】なお、電力制御は、検出した電圧と電流と
の位相制御に他ならないから、他の実施例は、電力制御
部96で検出した電圧と電流との位相を制御して、電力
制御とする。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ回路によれば、負荷に対して供給されている電流と電
圧との位相差が検出され、且つ、この位相差に基づきイ
ンバータ回路に与える直流電圧が適宜に上昇あるいは低
下されて、負荷のインピーダンスの値及び位相の変動に
応じて直流電圧が変更され、最適なマッチング状態が現
出される。
【0040】更に、インバータ回路には、主電極対と制
御電極対とが別個に設けられたスイッチング素子が備え
られ、電圧検出手段と電流検出手段とから位相差検出手
段へ到る経路が同軸ケーブルで構成され、該同軸ケーブ
ルの外側導体が、前記スイッチング素子の制御電極対の
うち安定電位側端子に接続されているので、検出側とド
ライブ側との信号の安定電位が一致し、誤差の少ない検
出を保証し、制御を確実なものにする。
【0041】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、インバータ回路が負荷である
無電極放電ランプ及び励起コイルのインピーダンスの値
及び位相の変動に応じて直流電圧を変更して、最適なマ
ッチング状態を現出し、共振条件を適正な状態に戻し、
ディバイスの破壊やランプの始動不能を防止する。
【0042】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、インバ−タ回路の直流電源の
電圧と電流とを検出し、その積である電力が所定となる
ように、前記インバータ回路に与える電源電圧を制御す
るので、負荷のインピーダンスの偏角が相当広い範囲に
わたり変化しても、出力が所定であり、高効率が保持さ
れる。つまり、負荷側の素子のばらつきを補償して、所
定出力出動作がなされる。
【0043】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、負荷とインバータ回路との間
には、これらのインピーダンスマッチングを図るマッチ
ング回路が設けられることから、効率の良い無電極放電
ランプの点灯動作がなされる。
【0044】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、スイッチング素子と、このス
イッチング素子を正弦波によりドライブするドライブ回
路とが備えられ、無電極放電ランプの始動時に前記ドラ
イブ用の正弦波電圧を増大させるので、ドライブ電圧が
高くされ、しきい値電圧Vthからゼロボルトとなるま
での時間が短いためにスイッチング素子の両端間電圧が
アンダーシュートを生じにくくなり、ドレイン損失が大
幅に減少する。
【0045】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、スイッチング素子と、このス
イッチング素子を正弦波によりドライブするドライブ回
路とが備えられ、無電極放電ランプの始動時に前記ドラ
イブ用の正弦波電圧を増大させるので、ドライブ電圧が
高くされ、しきい値電圧Vthからゼロボルトとなるま
での時間が短いためにスイッチング素子の両端間電圧が
アンダーシュートを生じにくくなり、ドレイン損失が大
幅に減少する。
【0046】以上説明したように、本発明の無電極放電
ランプ点灯装置によれば、インバータ回路に対し電源電
圧を与えるDCチョッパ回路が設けられ、該DCチョッ
パ回路にはインダクタまたはトランスが設けられ、該イ
ンダクタまたはトランスの2次側巻線より電圧を得て、
無電極放電ランプの始動に用いるようにしたので、イン
ダクタンスによる結合で始動電圧を得るので、メイン回
路の影響を受けることがなく始動特性が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図。
【図2】本発明の実施例の要部の構造を示す斜視図。
【図3】本発明の実施例の構成図。
【図4】本発明の実施例の構成図。
【図5】本発明の実施例の構成図。
【図6】本発明の実施例の構成図。
【図7】無電極放電ランプ点灯時と始動時の電圧電流波
形を示す図。
【図8】本発明の実施例による無電極放電ランプ点灯時
と始動時の電流波形を示す図。
【図9】図8の動作を実現する本発明の実施例の構成
図。
【図10】本発明の実施例の構成図。
【図11】本発明の実施例の構成図。
【図12】本発明の実施例の構成図。
【図13】本発明の実施例の構成図。
【図14】本発明の実施例の構成図。
【図15】図14の実施例による効果を示す回路応答
図。
【図16】図14の実施例による効果を示す回路応答
図。
【符号の説明】
1 スイッチングレギュレータ 2 ドライブ回
路 3 カレントトランス 4、5 同軸ケ
ーブル 7 無電極放電ランプ本体 8 位相比較器 10 誤差増幅器 11 パルス幅
変調器 12 ドライブ制御回路 30 制御回路 81 比較器 82 零信号ホ
ールド回路 83 トランジスタ 91 商用電源 92 電源部 93 インバー
タ部 94 ドライバ 95 マッチン
グ回路 96 電力制御部 97 電圧ピッ
クアップ部 98 電流ピックアップ部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流を交流に変換して負荷に供給するイ
    ンバータ回路において、 前記負荷に対して流れる電流を検出する電流検出手段
    と、 前記負荷に対して印加される電圧を検出する電圧検出手
    段と、 この電圧検出手段が検出した電圧と前記電流検出手段が
    検出した電流との位相差を検出する位相差検出手段と、 この位相検出手段の検出結果に基づき前記インバータ回
    路に与える直流電圧を制御するインバータ直流制御手段
    とを備えることを特徴とするインバータ回路。
  2. 【請求項2】 インバータ回路には、主電極対と制御電
    極対とが別個に設けられたスイッチング素子が備えら
    れ、電圧検出手段と電流検出手段とから位相差検出手段
    へ到る経路が同軸ケーブルで構成され、該同軸ケーブル
    の外側導体が、前記スイッチング素子の制御電極対のう
    ち安定電位側端子に接続されていることを特徴とする請
    求項1に記載のインバータ回路。
  3. 【請求項3】 電磁結合により与えられるエネルギーを
    受けてリングプラズマを発生させる無電極放電ランプの
    本体と、 この無電極放電ランプの本体と電磁結合しエネルギーを
    供給する励起コイルと、 前記本体及び前記励起コイルを負荷とするインバータ回
    路であって、該負荷に対して流れる電流を検出する電流
    検出手段と、該負荷に対して印加される電圧を検出する
    電圧検出手段と、この電圧検出手段が検出した電圧と前
    記電流検出手段が検出した電流との位相差を検出する位
    相差検出手段と、この位相検出手段の検出結果に基づき
    前記インバータ回路に与える直流電圧を制御するインバ
    ータ直流制御手段とを備えるインバータ回路とを具備し
    たことを特徴とする無電極放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】 電磁結合により与えられるエネルギーを
    受けてリングプラズマを発生させる無電極放電ランプの
    本体と、 この無電極放電ランプの本体と電磁結合しエネルギーを
    供給する励起コイルと、 前記本体及び前記励起コイルを負荷とするインバータ回
    路であって、該当該インバータ回路の直流電源の出力に
    係る電流を検出する電流検出手段と、前記直流電源の出
    力に係る電圧を検出する電圧検出手段と、この電圧検出
    手段により検出される電圧と前記電流検出手段により検
    出される電流との積である電力が所定となるように、前
    記インバータ回路に与える電源電圧を制御する電源制御
    手段とを備えるインバータ回路とを具備したことを特徴
    とする無電極放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】 負荷とインバータ回路との間には、これ
    らのインピーダンスマッチングを図るマッチング回路が
    設けられることを特徴とする請求項3または請求項4に
    記載の無電極放電ランプ点灯装置。
  6. 【請求項6】 インバータ回路には、スイッチング素子
    と、このスイッチング素子を正弦波によりドライブする
    ドライブ回路とが備えられ、 無電極放電ランプの始動時に前記ドライブ用の正弦波電
    圧を増大させるドライブ電圧制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載の
    無電極放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】 インバータ回路に対し電源電圧を与える
    DCチョッパ回路が設けられ、 該DCチョッパ回路にはトランスが設けられ、該トラン
    スの2次側巻線より電圧を得て、前記無電極放電ランプ
    の始動に用いることを特徴とする請求項3乃至請求項6
    のいずれか1項に記載の無電極放電ランプ点灯装置。
  8. 【請求項8】 無電極放電ランプ本体に接合され、グロ
    ー放電により当該本体から前記励起コイルへ到る経路へ
    の電流流路となる始動用細管と、 インバータ回路に対し電源電圧を与えるDCチョッパ回
    路が設けられ、 該DCチョッパ回路にはインダクタの1次巻線が設けら
    れ、該1次側巻線に結合する2次巻線を介して電圧を得
    て前記始動用細管へ供給し、前記無電極放電ランプの始
    動を行うことを特徴とする請求項3乃至請求項6のいず
    れか1項に記載の無電極放電ランプ点灯装置。
JP23236592A 1992-08-31 1992-08-31 インバータ回路及びそれを用いた無電極放電ランプ点灯装置 Withdrawn JPH0676971A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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