JPH0676945U - 画像分割装置 - Google Patents

画像分割装置

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JPH0676945U
JPH0676945U JP1639893U JP1639893U JPH0676945U JP H0676945 U JPH0676945 U JP H0676945U JP 1639893 U JP1639893 U JP 1639893U JP 1639893 U JP1639893 U JP 1639893U JP H0676945 U JPH0676945 U JP H0676945U
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image
photographic film
optical image
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亜民 卜
徹 高橋
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Olympus Optic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は、分割された各光学像を容易にかつ適
正な露出で合成画像として写し込もうとするものであ
る。 【構成】遮蔽板(21)が、プーリ(23)やダイヤル(26)によ
り写真フィルム面に対して光学的に平行な面上で回転す
ると、この回転により写真フィルム面上に結像する画像
の一部が遮蔽板(21)により遮光される。再び遮蔽板(21)
を回転すれば、結像する画像の他の部分が遮蔽され、結
果として写真フィルム上に合成画像が写し込まれる。こ
のとき、遮蔽板(21)の回転と連動するダイヤル(26)の回
転角度が、例えばダイヤル(26)に配置された各磁石(27a
〜27d)の位置に基づいて各磁気センサ(28a,28b) により
検出され、この回転角度から光学像が照射される測光領
域がセンサ信号処理回路(30)により求められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、顕微鏡等の光学機器に適用されるもので、この光学機器により得ら れた各光学画像を写真フィルム面上に分割して写し込む場合の画像分割装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
例えば顕微鏡を用いての標本撮影では、同一標本を異なる各観察法により観察 してその結果を同一写真フィルム上に写し込み、この後、この写真フィルム上の 各像を保存したり、又各標本の違いを確認したりしている。又、スライドを利用 した発表会などでは、同一位置の時間的な変化を見る場合、スライドの同一画面 上に時間的に異なる各像を写し込むことが行われている。このように同一写真フ ィルム面上に各像を合成して写し込む場合に画像分割装置が用いられている。
【0003】 図22はかかる画像分割装置の概略図である。遮蔽板1は写真フィルム2の面 に対して共役関係となる光学結像面の位置又はその近傍に配置され、かつフィル ム面2に対して光学的に平行な面上で移動自在となっている。
【0004】 ここに光学像「AB」の光束4が入射し、遮蔽板1が光学像の「B」を遮光す る位置に配置されていれば、写真フィルム2の左面上には光学像「A」が写し込 まれる。次に図23に示すように光学像が「AB」から光学像「CD」に変更さ れ、これとともに遮蔽板1が光学像の「C」を遮光する位置に配置されれば、写 真フィルム2の右面には光学像「D」が写し込まれる。これにより写真フィルム 2には光学像「A」と「D」との合成像「AD」が写し込まれる。 しかるに、遮蔽板1を矢印方向に移動させることによって分割した各光学像を 合成して同一写真フィルム2の面上に写し込むことができる。
【0005】 この場合、遮蔽板1を移動させる手段として例えば図24に示すスライダ5が 用いられる。このスライダ5は円形孔6、7にそれぞれ右側遮蔽板8、左側遮蔽 板9を取り付けたもので、矢印方向に移動して各円形孔6、7の中心が光軸3に 一致するところで位置決めされる。
【0006】 又、図25に示すスライダ10は円形孔11、12にそれぞれ上方遮蔽板13 、下方遮蔽板14を取り付けたもので、上記スライダ5と同様に矢印方向に移動 して各円形孔11、12の中心が光軸3に一致するところで位置決めされる。
【0007】 一方、このような画像分割装置を顕微鏡に適用して光学像を合成する場合の露 出時間について説明すると、露光計が写真フィルム面と光学的に共役関係の位置 で、かつ写真フィルム面と比例した光量を受ける位置に配置される。そこで、先 ず、顕微鏡に画像分割装置を適用せずに顕微鏡のみで露光計により測光を行い、 この結果から予想露出時間を算出する。そして、合成光学像の撮像は前記予想露 出時間を固定し、顕微鏡に画像分割装置を取り付けて切替えを行い、この切替え ごと前記予想露出時間で撮影を行うことになる。
【0008】 このような撮像の方法は、光学像の一部が遮蔽されることにより露出計で受け る光量が減少し、予想露出時間が長くなり、結果として露出オーバとなることを 防止するためである。従って、予想露出時間を固定することにより適正な露出時 間で写真撮影が行える。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、顕微鏡に図24に示すスライダ5が既に備えられている状態に 、図26に示す上下に別れた光学像「EF」を写真フィルムに写し込む場合、こ のスライダ5を取り外して図25に示すスライダ10を挿入することになる。こ れと同様に左右に移動する遮蔽板を有する画像分割装置を上下に移動する遮蔽板 を有する画像分割装置に交換する必要がある。
【0010】 又、図27に示す4分割された光学像「GHIJ」では、図28に示す遮蔽板 15を用い、この遮蔽板15をそれぞれ各文字GHIJに対応する位置に配置す る必要がある。
【0011】 他の手段として画像処理により合成画像を得る方法があるが、これではテレビ ジョンカメラ、パーソナルコンピュータ、画像処理装置などの高価なものが必要 となる。
【0012】 一方、顕微鏡を用いて図29に示すような右側に暗い部分16、左側に明るい 部分17を有する光学像18を分割して撮像する場合、上記図22及び図23で 説明した方法により合成像の写し込みが行われる。この場合、上記の如く顕微鏡 に画像分割装置を適用せずに露光計の測光結果から予想露出時間を算出し、次の この予想露出時間により顕微鏡に画像分割装置を取り付け撮影を行う。
【0013】 しかしながら、このときの予想露出時間は暗い部分16と明るい部分17との ほぼ中間の明るさの測光結果から算出される。このため、実際に撮像された合成 写真は左側が露出オーバ、右側が露出不足となる。 そこで本考案は、分割された各光学像を容易にかつ適正な露出で合成画像とし て写し込むことができる画像分割装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案は、写真フィルム面と共役関係にある光学結像面の位置を含む近傍に少 なくとも1つの遮蔽板を配置し、写真フィルム面上に結像する画像の一部を遮光 する画像分割装置において、遮蔽板と連動する連動板を有し、この連動板の回転 に連動して遮蔽板を写真フィルム面に対して光学的に平行な面上で回転させる回 転機構と、連動板の回転角度を検出する回転角検出手段と、この回転角検出手段 により検出された回転角度から光学像が照射される領域を求める照射領域手段と を備えて上記目的を達成しようとする画像分割装置である。
【0015】 この場合、回転角検出手段は、連動板上の遮蔽板の形状に応じた位置に配置さ れた複数の磁石と、連動板の回転位置に応じた各磁石の位置を検出するセンサと を備えている。
【0016】
【作用】
このような手段を備えたことにより、写真フィルム面と共役関係にある光学結 像面の位置を含む近傍に配置された遮蔽板が、回転機構により写真フィルム面に 対して光学的に平行な面上で回転する。この回転により写真フィルム面上に結像 する画像の一部が遮蔽板により遮光される。再び遮蔽板を回転すれば、結像する 画像の他の部分が遮蔽され、結果として写真フィルム上に合成画像が写し込まれ る。
【0017】 このとき、遮蔽板の回転と連動する連動板の回転角度が、例えば連動板に配置 された磁石の位置に基づいて回転角検出手段により検出され、この回転角度から 光学像が照射される領域が照射領域手段により求められる。
【0018】
【実施例】
(1) 以下、本考案の第1実施例について図面を参照して説明する。 図1は画像分割装置の構成図である。光軸3上にはリング20が配置され、こ のリング20内に半円形の遮蔽板21が取り付けられている。
【0019】 一方、回転軸22上にはプーリ23が配置されており、このプーリ23の中心 部には孔24が形成されている。これらプーリ23とリング20との間には、ベ ルト25が掛けられている。 又、回転軸22上には円盤状のダイヤル26が配置され、このダイヤル26の 段差部27がプーリ23の孔24に挿入されて固定されるものとなっている。 このダイヤル26には、その外周側に各孔26a〜26dが形成され、これら 孔26a〜26dにそれぞれ各磁石27a〜27dが圧入されている。
【0020】 このダイヤル26をプーリ23に取り付ける場合、遮蔽体21が位置3aから 位置3bの方向に見たときに左側に位置し、かつその稜線21aが上下方向に位 置している状態に、図2に示すように磁石26aが左側に、各磁石27b、27 cが上方に、及び磁石27dが右側に配置されるように取り付けられる。
【0021】 又、ダイヤル26に近接して2つの各磁気センサ28a、28bが配置されて いる。これら磁気センサ28a、28bは、所定磁気量以上の磁気を検出すると ハイレベル信号(H)を出力し、磁気を検出しなければローレベル信号(L)を 出力するものとなっている。 次に信号処理系の構成について図3を参照して説明する。なお、この信号処理 系には、写真撮影動作に関する制御系は省略してある。
【0022】 各磁気センサ28a、28bは、センサ信号処理回路30に接続されている。 このセンサ信号処理回路30は、各磁気センサ28a、28bの出力信号レベル から被写体の測光領域を判断し、この測光領域を示す信号を制御回路31に送る 機能を有している。 ここで、被写体の測光領域について説明する。
【0023】 図4(a) に示すように遮蔽体21が右側に配置されていれば、この右側は遮光 され、左視野となる。この場合、同図(b) に示すように磁気センサ28aはロー レベル信号を出力し、磁気センサ28bは磁石27dの磁界を検出してハイレベ ル信号を出力する。
【0024】 以下、同様に図5(a) に示すように右視野であれば、同図(b) に示すように磁 気センサ28aはハイレベル信号を出力し、磁気センサ28bはローレベル信号 を出力する。又、図6(a) に示すように上視野であれば、同図(b) に示すように 磁気センサ28aはハイレベル信号を出力し、磁気センサ28bもハイレベル信 号を出力する。又、図7(a) に示すように下視野であれば、同図(b) に示すよう に磁気センサ28aはローレベル信号を出力し、磁気センサ28bもローレベル 信号を出力する。 この結果、これら磁気センサ28a、28bの各出力信号レベルの視野に対す る関係は次表に示す通りである。
【0025】
【表1】
【0026】 一方、制御回路31には、測光素子駆動回路32を介して測光素子33が接続 され、この測光素子33により出力される測光信号が測光信号処理回路34を通 って測光データとして制御回路31に送られるようになっている。
【0027】 この制御回路31は、センサ信号処理回路30により判断された被写体の測光 領域及び測光データを受け、この測光データのうち測光領域の測光データに基づ いて露光時間を算出し、これを操作表示回路35に表示する機能を有している。 図8はかかる画像分割装置を適用した顕微鏡の概略構成図である。標本40の 上方には対物レンズ41、ミラー42が配置され、標本40の光学像43が対物 レンズ41及びミラー42を通過して図1に示す画像分割装置Qに伝達され、こ の画像分割装置Qを通った光学像がビームスプリッタ44に伝達されている。
【0028】 このビームスプリッタ44は光学像を2方向に分岐するもので、その一方の分 岐光学像がビームスプリッタ45に送られるとともに他方の分岐光学像がミラー 46に送られている。このうち、ビームスプリッタ45に送られた分岐光学像は ミラー47を介して写真フィルム48に送られている。もう一方の分岐光学像は 写真フィルム面と共役関係の位置にある測光素子33へ送られる。 又、ミラー46に送られた分岐光学像は各ミラー49、50で反射して接眼レ ンズ51に伝達されるようになっている。
【0029】 ところで、各遮蔽板21は図9に示すように半円形状に形成され、かつ光学結 像面4の径よりも大きい半径を有するものとなっているが、この遮蔽板21は図 10に示す四辺形の遮蔽板60としてよい。この場合、リング20の内に四辺形 の遮蔽板60が取り付けられる。 次に上記の如く構成された装置の作用について図10〜図13に示す光軸の略 図を参照して説明する。
【0030】 ダイヤル26が回転すると、この回転がプーリ23及びベルト25を介してリ ング20に伝達され、これにより遮蔽板21は回転する。以下、遮蔽板は四辺形 の上記遮蔽板60として説明する。
【0031】 図10に示すように光学像「KLMN」の光束61が入射し、遮蔽板60が光 学像の「LN」を遮光する位置に配置されていれば、この状態は図4に示す左視 野であり、各磁気センサ28a、28bのうち磁気センサ28aはローレベル信 号を出力し、磁気センサ28bはハイレベル信号を出力する。
【0032】 センサ信号処理回路30は、これら磁気センサ28a、28bの各出力信号レ ベルを受け取り、これら出力信号レベルから被写体の測光領域、この場合は左視 野を判断し、この左視野の測光領域を示す信号を制御回路31に送る。
【0033】 この制御回路31は、左視野の測光領域及び測光素子33からの全測光領域の 測光データを受け、この全測光領域の測光データのうち左視野の測光データに基 づいて露光時間を算出し、これを操作表示回路35に表示する。
【0034】 これにより、写真フィルム48の左面上には光学像「KM」が写し込まれる。 次に図11に示すように光学像が「KLMN」から光学像「OPQR」に変更 され、これとともに遮蔽板60が光軸3を中心として図示矢印方向に180度回 転し、光学像の「OQ」を遮光する位置に配置されると、この状態は図5に示す 右視野であり、磁気センサ28aはハイレベル信号を出力し、磁気センサ28b はローレベル信号を出力する。
【0035】 センサ信号処理回路30は、これら磁気センサ28a、28bの各出力信号レ ベルから被写体の測光領域、この場合は右視野を判断し、この右視野の測光領域 を示す信号を制御回路31に送る。
【0036】 この制御回路31は、右視野の測光領域及び測光素子33からの全測光領域の 測光データを受け、右視野の測光データに基づいて露光時間を算出し、これを操 作表示回路35に表示する。
【0037】 これにより、写真フィルム48の右面上には光学像「PR」が写し込まれる。 これにより写真フィルム48には光学像「KM」と「PR」との合成像「KMP R」が写し込まれる。
【0038】 次に図12に示すように光学像「KLMN」の光束61が入射し、遮蔽板60 が光学像の「MN」を遮光する位置に配置されていれば、この状態は図6に示す 上視野であり、磁気センサ28aはハイレベル信号を出力し、磁気センサ28b もハイレベル信号を出力する。 センサ信号処理回路30は、これら磁気センサ28a、28bの各出力信号レ ベルから上視野を判断してその測光領域を示す信号を制御回路31に送る。 この制御回路31は、上視野の測光データに基づいて露光時間を算出し、これ を操作表示回路35に表示する。
【0039】 これにより、写真フィルム48の左面上には光学像「KL」が写し込まれる。 次に図13に示すように光学像が「KLMN」から光学像「OPQR」に変更 され、これとともに遮蔽板60が光軸3を中心として図示矢印方向に180度回 転し、光学像の「OQ」を遮光する位置に配置されると、この状態は図7に示す 下視野であり、磁気センサ28aはローレベル信号を出力し、磁気センサ28b もローレベル信号を出力する。
【0040】 センサ信号処理回路30は、これら磁気センサ28a、28bの各出力信号レ ベルから下視野を判断し、この下視野の測光領域を示す信号を制御回路31に送 る。 この制御回路31は、下視野の測光データに基づいて露光時間を算出し、これ を操作表示回路35に表示する。
【0041】 これにより、写真フィルム48の下面には光学像「QR」が写し込まれる。こ れにより写真フィルム48には光学像「KL」と「QR」との合成像「KLQR 」が写し込まれる。
【0042】 このように上記第1実施例によれば、容易にかつ短時間で合成像を写真フィル ム48に写し込むことができる。この場合、各光学像は写真フィルム48の所望 する位置に写し込むことができ、さらに多数の光学像を同一写真フィルム48に 写し込むことができる。又、構成が簡単でありコストを低減できる。 さらに、被写体に対する測光領域を検出し、その測光領域に応じて露出時間を 算出できるので、測光領域に最適な露出時間を設定できる。 従って、写真撮影の際に、面倒なAEロック操作を無くすことができて、ハー フサイズの撮影を容易にできる。 (2) 次に本考案の第2実施例について説明する。なお、図1と同一部分には同一 符号を付してある。
【0043】 図14は遮蔽板を2つ設けた画像分割装置の構成図である。光軸3上には各リ ング20、70が配置され、これらリング20、70内に遮蔽板21、71が取 り付けられている。
【0044】 一方、回転軸22上には各プーリ23、72が配置されており、これらプーリ 23、72に各ダイヤル26、73が取り付けられている。これら各リング20 、70と各プーリ23、72との間には、各ベルト25、74が掛けられている 。 これらダイヤル26、73には、その外周側に各磁石27a〜27dが圧入さ れている。なお、ダイヤル73の各磁気センサは図示の関係上示されていない。
【0045】 これらダイヤル26、73を各プーリ23、72に取り付ける場合、上記第1 実施例と同様に遮蔽体21が位置3aから位置3bの方向に見たときに左側に位 置し、かつその稜線21aが上下方向に位置している状態に、図2に示すように 磁石27aが左側に、各磁石27b、27cが上方に、及び磁石27dが右側に 配置されるように取り付けられる。
【0046】 又、各ダイヤル26、73に近接して各磁気センサ28a、28b及び75a 、75bが配置されている。これら磁気センサ28a、28b及び75a、75 bは、所定磁気量以上の磁気を検出するとハイレベル信号(H)を出力し、磁気 を検出しなければローレベル信号(L)を出力するものとなっている。
【0047】 次に信号処理系76は、各磁気センサ28a、28b及び75a、75bの各 出力信号レベルから被写体の測光領域を判断し、この測光領域及びこの測光領域 の測光データに基づいて露光時間を算出し、これを表示する機能を有している。 次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
【0048】 各遮蔽板21、71は半円形状に形成されているが、これら遮蔽板21、71 は四辺形の遮蔽板80、81としてよい。以下、各リング20、70の内に四辺 形の遮蔽板80、81が取り付けられる場合について説明する。 図15に示すように各遮蔽板80、81はそれぞれ光軸3側の各稜線80a、 81aが一致するように配置される。
【0049】 光学像の光束82が入射され、各遮蔽板80、81が共に光束の左半分を遮光 する位置に配置されていれば、写真フィルム48の右側には光束の右半分が写し 込まれる。
【0050】 この場合、信号処理系76は、各磁気センサ28a、28b及び75a、75 bの各出力信号レベルから各遮蔽板80、81が右視野に配置されていることを 判断する。そして、信号処理系76は、この右視野及びこの右視野の測光データ に基づいて露光時間を算出し、これを表示する。
【0051】 又、遮蔽板80の位置はそのままで、遮蔽板81が図16に示すように図示矢 印方向に90度回転すると、光束82の右上側を残して他の4分の3が各遮蔽板 80、81により遮光される。従って、写真フィルム48には光束82の4分の 1の右上側の像82aが写し込まれる。
【0052】 この場合、信号処理系76は、各磁気センサ28a、28b及び75a、75 bの各出力信号レベルから遮蔽板80が右視野に配置され、遮蔽板81が上視野 に配置されていると判断し、これら視野状態から右上部の視野が測光されると判 断する。そして、信号処理系76は、この右上部視野及びこの右上部視野の測光 データに基づいて露光時間を算出し、これを表示する。
【0053】 同様にして図17では写真フィルム48に対して光束82の4分の1の左上側 の像82bが写し込まれる。この結果、写真フィルム48には各像82a、82 bの合成像が写し込まれる。 従って、各遮蔽板80、81を90度の角度を保った状態で90度づつ回転さ せれば、4つの像の合成像を写真フィルム48に写し込むことになる。
【0054】 このように上記第2実施例によれば、上記第1実施例と同様の効果を奏するこ とができる。そのうえ、遮蔽板80、81の2枚により測光領域を可変できるの で、測光領域の大きさ及びその位置を多く設定できる。 なお、本考案は上記各実施例に限定されるものでなくその要旨を変更しない範 囲で変形してもよい。 例えば、各ダイヤル26、73に設ける各磁石の位置及び各磁気センサの位置 を変更することにより、任意の測光領域を作ることができる。
【0055】 例えば、図18に示すように遮蔽板80に対して遮蔽板81を所望角度、例え ば60度回転された状態で固定することができる。この状態であれば、光束82の 3分の2が各遮蔽板80、81により遮光される。従って、各遮蔽板80、81 を120度づつ回転させれば、3つの像の合成像を写真フィルム48に写し込む ことになる。又、図19及び図20に示すように遮蔽体60を角度45°に傾斜 させて左斜め下方の視野、右斜め上方の視野を得るようにしてもよい。
【0056】 又、図21に示すように遮蔽体21及びダイヤル26等をスライダー90内に 収納してもよい。そして、このスライダー90は、顕微鏡の筐体に対して着脱可 能な構成とし、かつ顕微鏡筐体に各磁気センサ28a、28bを設ける。 これにより、顕微鏡筐体に対するスライダー90の有無と露出の設定が同時に でき、顕微鏡のシステム性を向上できる。
【0057】
【考案の効果】
以上詳記したように本考案によれば、分割された各光学像を容易にかつ適正な 露出で合成画像として写し込むことができる画像分割装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる画像分割装置の第1実施例を示
す構成図。
【図2】同装置における磁石及び磁気センサの配置位置
を示す図。
【図3】同装置における信号処理系の構成図。
【図4】同装置における左視野での磁石及び磁気センサ
の配置位置を示す図。
【図5】同装置における右視野での磁石及び磁気センサ
の配置位置を示す図。
【図6】同装置における上視野での磁石及び磁気センサ
の配置位置を示す図。
【図7】同装置における下視野での磁石及び磁気センサ
の配置位置を示す図。
【図8】同装置を適用した顕微鏡の概略構成図。
【図9】同装置における遮蔽板の形状を示す図。
【図10】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みを示す図。
【図11】同装置における写真フィルムへの合成像の写
し込みを示す図。
【図12】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みを示す図。
【図13】同装置における写真フィルムへの合成像の写
し込みを示す図。
【図14】本考案に係わる画像分割装置の第2実施例を
示す構成図。
【図15】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みを示す図。
【図16】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みを示す図。
【図17】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みを示す図。
【図18】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みの変形例を示す図。
【図19】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みの変形例を示す図。
【図20】同装置における写真フィルムへの光学像の写
し込みの変形例を示す図。
【図21】同装置における変形例を示す構成図。
【図22】従来装置における写真フィルムへの光学像の
写し込みを示す図。
【図23】同装置における写真フィルムへの合成像の写
し込みを示す図。
【図24】同装置に適用するスライダの構成図。
【図25】同装置に適用するスライダの構成図。
【図26】上下分割の光学像を示す図。
【図27】4分割の光学像を示す図。
【図28】4分割の光学像に対する遮蔽板の配置を示す
図。
【図29】光学像の一例を示す図。
【符号の説明】
20…リング、21…遮蔽板、23…プーリ、25…ベ
ルト、26…ダイヤル、27a〜27d…磁石、28
a、28b…磁気センサ、30…センサ信号処理回路、
31…制御回路、32…測光素子駆動回路、33…測光
素子、34…測光信号処理回路。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルム面と共役関係にある光学結
    像面の位置を含む近傍に少なくとも1つの遮蔽板を配置
    し、前記写真フィルム面上に結像する画像の一部を遮光
    する画像分割装置において、 前記遮蔽板と連動する連動板を有し、この連動板の回転
    に連動して前記遮蔽板を前記写真フィルム面に対して光
    学的に平行な面上で回転させる回転機構と、前記連動板
    の回転角度を検出する回転角検出手段と、この回転角検
    出手段により検出された回転角度から光学像が照射され
    る領域を求める照射領域手段とを具備したことを特徴と
    する画像分割装置。
  2. 【請求項2】 回転角検出手段は、連動板上の遮蔽板の
    形状に応じた位置に配置された複数の磁石と、前記連動
    板の回転位置に応じた前記各磁石の位置を検出するセン
    サとを具備したことを特徴とする請求項1記載の画像分
    割装置。
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