JPH0676761A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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Publication number
JPH0676761A
JPH0676761A JP19426593A JP19426593A JPH0676761A JP H0676761 A JPH0676761 A JP H0676761A JP 19426593 A JP19426593 A JP 19426593A JP 19426593 A JP19426593 A JP 19426593A JP H0676761 A JPH0676761 A JP H0676761A
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JP
Japan
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coil
horizontal deflection
deflection
cancell
deflection yoke
Prior art date
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Application number
JP19426593A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Shigemi Oguchi
茂巳 小口
Tatsujirou Hirata
達司郎 平田
Nobuo Asakawa
信男 浅川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えばコンピユータ等のデイスプレ
イ装置に適用する偏向ヨークにに関し、インダクタンズ
及び浮遊容量の増加を低減して確実に漏洩磁界をキヤン
セルする。 【構成】本発明は、複数の水平偏向コイルL1を互いに
並列に接続して形成された偏向ヨークにおいて、各水平
偏向コイルL1の低電圧端側に、各水平偏向コイルL1
に直列にキヤンセルコイルL2を接続し、このキヤンセ
ルコイルL2で水平偏向コイルL1の漏洩磁界をキヤン
セルする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図11) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1、図5) 作用(図1) 実施例 (1)実施例の原理構成(図1〜図4) (2)実施例の具体的構成(図5〜図10) (3)実施例の効果 (4)他の実施例 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、偏向ヨークに関し、例
えばコンピユータ等のデイスプレイ装置に適用し得る。
【0003】
【従来の技術】従来、デイスプレイ装置等においては、
陰極線管のネツクに配置した偏向ヨークを駆動すること
により、電磁偏向の手法を適用してラスタ画像を形成す
るようになされている。
【0004】すなわちこの偏向ヨークは、略々円錐筒形
のコアで磁気回路を形成し、このコアに所定回数だけマ
グネツトワイヤを巻回して垂直偏向コイルを形成する。
さらに偏向ヨークは、この垂直偏向コイルをコイルボビ
ンに装着し、このボビン内側に、鞍型に巻線した1対の
水平偏向コイルを配置する。
【0005】これにより偏向ヨークは、陰極線管が形成
する電子ビームに対して、垂直偏向コイル及び水平偏向
コイルでそれぞれ水平及び垂直に鎖交する偏向磁界を形
成し得るようになされ、これによりこの偏向磁界で電子
ビームをラスタ走査して表示画像を形成し得るようにな
されている。
【0006】図11に示すように、この偏向ヨークにお
いて、1対の水平偏向コイルL1は、並列に接続されて
偏向ヨークの端子1及び2に接続されるようになされ、
デイスプレイ装置においては、この端子1及び2を水平
偏向回路の高圧側及び低圧側に接続する。
【0007】このときこの偏向ヨークにおいては、水平
偏向コイルL1の並列回路と端子1及び2間に所定のキ
ヤンセルコイルL2を介挿して偏向コイルL1を端子1
及び2に接続するようになされ、このキヤンセルコイル
L2が形成するキヤンセル磁界で水平偏向コイルL1が
形成する漏洩磁界を打ち消すようになされている。
【0008】すなわち水平偏向磁界は、陰極線管のネツ
クを上下に貫くように形成される。これに対して水平偏
向コイルL1は、対抗するように配置された1対の鞍型
コイル間でこの水平偏向磁界を形成するようになされて
おり、デイスプレイ装置においては、この水平偏向コイ
ルL1の形成した磁束の一部が偏向ヨークの外側を周回
するように磁界が形成される。これによりこの偏向ヨー
クの外側を周回するように形成される磁界が漏洩磁界と
して外部機器等に影響を及ぼすことが考えられ、キヤン
セルコイルにおいては、この磁界を打ち消すようにキヤ
ンセル磁界を形成する。
【0009】このときこのキヤンセルコイルは、水平偏
向コイルL1を形成するマグネツトワイヤ(すなわち偏
向リードでなる)を巻回して形成され、これにより偏向
リードを用いて簡易に形成し得るようになされている。
なおこの偏向ヨークにおいて、高電圧側端子1は、波高
値が1KV以上のパルス状電圧が印加され、低電圧側端
子2は、S字補正コンデンサ等の補正回路に接続され、
数十V程度の電位に保持されるようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのように水
平偏向コイルL1を接続すると、水平偏向コイルL1及
びキヤンセルコイルL2のインダクタンスをそれぞれL
1及びL2とおいて、端子1及び2間のインダクタンス
は、(L1/2)+2L2で表される。すなわちこのよ
うにキヤンセルコイルL2を接続した場合、端子1及び
2間のインダクタンスは、キヤンセルコイルのインダク
タンスL2の2倍だけ増加し、その分偏向ヨークとして
の特性が変化することを避け得ない問題がある。さらに
このようにインダクタンスが変化すると、水平偏向回路
側でもインダクタンスの変化分だけ回路定数を変更する
必要があり、回路設計がその分煩雑になる問題もある。
【0011】さらにこのようにキヤンセルコイルL2を
接続すると、端子1及び2間においては、浮遊容量の増
加を避け得ず、この浮遊容量の増加とインダクタンスの
増加により表示画面にリンギングが発生する問題もあ
る。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、インダクタンズ及び浮遊容量の増加を低減して確実
に漏洩磁界をキヤンセルすることができる偏向ヨークを
提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の水平偏向コイルL1を互い
に並列に接続して形成された偏向ヨークにおいて、各水
平偏向コイルL1の低電圧端側に、各水平偏向コイルL
1に直列にそれぞれキヤンセルコイルL2を接続し、キ
ヤンセルコイルL2で水平偏向コイルL1の漏洩磁界を
キヤンセルする。
【0014】さらに第2の発明においては、水平偏向コ
イルをコイルボビン12、14、15に保持して形成さ
れた偏向ヨーク10において、コイルボビン12、1
4、15は、陰極線管の管軸方向の前端面及び後端面に
L字状のリブ20を形成し、リブ20で所定のリード線
21をガイドしてキヤンセルコイルL2を形成し、キヤ
ンセルコイルL2で水平偏向コイルが形成する漏洩磁界
をキヤンセルする。
【0015】さらに第3の発明において、偏向ヨーク1
0は、1対の水平偏向コイルをコイルボビン12に保持
し、キヤンセルコイルL2は、1対の水平偏向コイルの
うち、各水平偏向コイルの低圧側リード線をリブ20で
ガイドして形成される。
【0016】
【作用】複数の水平偏向コイルL1を互いに並列に接続
して形成された偏向ヨークにおいて、各水平偏向コイル
L1の低電圧端側に、各水平偏向コイルL1にそれぞれ
直列にキヤンセルコイルL2を接続し、このキヤンセル
コイルL2で水平偏向コイルL1の漏洩磁界をキヤンセ
ルすることにより、従来の比してキヤンセルコイルの追
加に伴う全体のインダクタンスの変化を低減し得、さら
に浮遊容量の増大も低減することができる。
【0017】さらにコイルボビン12、14、15の前
端面及び後端面に形成したL字状のリブ20でリード線
21をガイドしてキヤンセルコイルL2を形成して、簡
易にキヤンセルコイルL2を形成し得る。
【0018】これにより1対の水平偏向コイルのうち、
各水平偏向コイルの低圧側リード線をリブ20でガイド
してキヤンセルコイルL2を形成して、全体のインダク
タンスの変化を低減し得、さらに浮遊容量の増大も低減
することができる。
【0019】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0020】(1)実施例の原理構成 図11との対応部分に同一符号を付して示す図1は、本
発明に係る偏向ヨークの一実施例を示し、この実施例の
場合、各水平偏向コイルL1の低圧側にそれぞれキヤン
セルコイルL2を配置することにより、水平偏向コイル
L1とキヤンセルコイルL2との直列回路を並列接続し
て水平偏向ヨークを形成し、さらに高圧側のキヤンセル
コイルを省略するようになされている。
【0021】ここでこの偏向ヨークは、例えば2048ドツ
ト×2048ラインのアドレツサブル・ピクセルズ・デイス
プレイ・モニタ(画像表示面部上のアドレス指定が可能
な画像表示装置)に搭載され、このモニタ装置は、周波
数357.181 〔MHz〕のピクセル・クロツク、水平偏向周
波数fH =126.84〔kHz〕、垂直偏向周波数fV =60
〔Hz〕、ノンインターレースの条件でこの偏向ヨークを
駆動し、これにより表示画像は、バーチカル・トータル
・ラインズ(V total Lines)が2114Hで形成されるよ
うになされている。
【0022】この偏向ヨークは、略々円錐筒(コーン)
形のコアにマグネツトワイヤを巻回して水平偏向コイル
L1及び垂直偏向コイルを形成するようになされ、偏向
リードを用いてキヤンセルコイルL2を形成し、このキ
ヤンセルコイルL2で漏洩磁界をキヤンセルするように
なされている。
【0023】すなわち水平偏向ヨークにおいては、陰極
線管のネツクを上下に貫くように水平偏向磁界を形成
し、モニタ装置は、図2に示すように、表示画面の左右
に対応して信号レベルが0レベルから上下に鋸歯状に変
化する偏向電流で水平偏向ヨークを駆動する。これによ
り図3に示すように、水平偏向ヨークは、画面左側にビ
ームを偏向するとき、陰極線管のネツクを上側から下側
に貫く水平偏向磁界を形成し、これとは逆に図4に示す
ように、画面右側にビームを偏向するとき、陰極線管の
ネツクを下側から上側に貫く水平偏向磁界を形成する。
【0024】これにより偏向ヨークは、図3の場合にお
いては、上側偏向コイルから上側に向かつて出発した
後、左右に別れてこの偏向ヨークを半周周回した後、下
側偏向コイルに下側から到達する漏洩磁界(図3におい
て矢印Cで表す)が形成される。これとは逆に図4の場
合においては、下側偏向コイルから下側に向かつて出発
した後、左右に別れてこの偏向ヨークを半周周回した
後、上側偏向コイルに上側から到達する漏洩磁界(図4
において矢印Cで表す)が形成される。
【0025】これによりキヤンセルコイルL2は、それ
ぞれこの上側及び下側水平偏向コイルの上下に配置さ
れ、この水平偏向コイルの漏洩磁界をキヤンセルするよ
うに、巻回数、巻回方向、水平偏向コイルL1との間の
接続が選定されるようになされている。
【0026】ところでこのキヤンセルコイルL2は、各
水平偏向コイルL1に対応してそれぞれ各水平偏向コイ
ルL1と低電圧側端子2との間に介挿されるようになさ
れ、これにより各水平偏向コイルL1の低電圧端側に該
水平偏向コイルL1に直列に接続されるようになされて
いる。
【0027】これにより偏向ヨークは、第1の水平偏向
コイルL1及びキヤンセルコイルL2の直列回路と、第
2の水平偏向コイルL1及びキヤンセルコイルL2の直
列回路とを接続して水平偏向ヨークを形成するようにな
されている。
【0028】これにより端子1及び2間のインダクタン
スは、各水平偏向コイルL1のインダクタンスをL1、
各キヤンセルコイルL2のインダクタンスをL2とした
とき、(L1/2)+(L2/2)と表し得、これによ
りキヤンセルコイルL2の追加によるインダクタンスの
増加を従来に比して1/4に低減することができる。従
つてその分偏向ヨークは、キヤンセルコイルL2を追加
することによる偏向特性の変化を低減し得、偏向回路側
の回路定数の変更も低減することができ、さらに表示画
面上におけるリンギングも低減することができる。
【0029】また偏向ヨークにおいては、低圧側に並列
にキヤンセルコイルL2を配置したことにより、キヤン
セルコイルL2の追加に伴う浮遊容量の増加も従来に比
して低減し得、その分リンギングを低減することができ
る。
【0030】(2)実施例の具体的構成 図5及び図6において、10は本発明に係る偏向ヨーク
の具体的構成を示し、陰極線管のネツクに差し込んで所
定位置に保持した後、ネジ11を締めて陰極線管に保持
する。なおここで偏向ヨーク10は、鞍型に巻線した水
平偏向コイルを用いて形成されるようになされている。
【0031】すなわち偏向ヨーク10は、このようにマ
グネツトワイヤを鞍型に巻線して水平偏向コイルを形成
し、このようにして形成した2つの水平偏向コイルをコ
イルボビン12の内側に上下に対抗するように配置す
る。さらに偏向ヨーク10は、半円錐状コア13に巻線
して垂直偏向コイルを形成し、この垂直偏向コイルをコ
イルボビン12に固定する。
【0032】このコイルボビン12は、陰極線管の管軸
方向に延長する前端及び後端にそれぞれ前カバー14及
び裏カバー15を保持し、これにより水平偏向コイルが
前端面及び後端面から露出しないようになされている。
この裏カバー15は、陰極線管の管軸と同心円状に、電
子銃側に延長するリブを有し、このリブの外側にバンド
17を取り付けるようになされている。これにより偏向
ヨーク10は、このバンド17をネジ11で締め付ける
ことにより、陰極線管に固定し得るようになされてい
る。
【0033】さらにこの裏カバー15は、端子板16を
保持するように形成され、偏向ヨーク10は、水平偏向
コイル及び垂直偏向コイルをこの端子板16で接続した
後、所定のリード線を介して偏向回路に接続し得るよう
になされている。この端子板16に水平偏向コイルを接
続するとき、偏向ヨーク10は、この水平偏向コイルか
ら延長するマグネツトワイヤ(すなわり偏向コイルを形
成するマグネツトワイヤの延長でなり、偏向コイルのリ
ード線でなる)の低圧側マグネツトワイヤを前カバー1
4及び裏カバー15間の所定位置に配置するようになさ
れ、これにより簡易にキヤンセルコイルL2を形成し得
るようになされている。
【0034】すなわちこのキヤンセルコイルL2は、そ
れぞれコイルボビン12の内側に配置した水平偏向コイ
ルと対応するように、偏向ヨーク10の上下に巻回され
て形成され、この実施例の場合、巻回数を2回に選定し
て漏洩磁界を実用上充分な範囲に抑圧し得るようになさ
れている。さらにこのとき前カバー14及び裏カバー1
5は、このキヤンセルコイルL2を所定位置に保持し得
るようにリブ20等が形成され、これにより簡易な作業
でキヤンセルコイルL2を形成し得るようになされてい
る。
【0035】すなわち図7に示すように裏カバー15
は、所定の角間隔で、陰極線管の管軸と同心円状に延長
する円弧上に、L字上に立ち上がるリブ20を配置し、
このリブ20に沿うようにキヤンセルコイルL2を形成
する。ここで水平偏向コイルは、鞍型に巻線することに
より、この裏カバー15側において水平偏向コイルは、
リブ20に沿つて走るキヤンセルコイルL2と同様に、
円弧状に巻線が立ち上がつて形成される特徴がある。
【0036】これにより偏向ヨーク10は、電子銃側に
おいて、このキヤンセルコイルL2と水平偏向コイルと
で巻線が同じような形状に形成されるようになされてい
る。これにより偏向ヨーク10においては、漏洩磁界の
磁界分布に近似してキヤンセルコイルL2の磁界分布を
形成し得、その分効率良く漏洩磁界を低減することがで
きる。
【0037】ここでこのリブ20は、裏カバー15の平
坦面と、リブ20とが形成する空間にマグネツトワイヤ
を差し込んで保持し得るようになされ、一旦差し込んだ
マグネツトワイヤが脱落しないように、裏カバー15
は、内側に向かつて斜めに立ち上がる外れ防止リブ22
が形成されるようになされている。
【0038】これに対して図8に示すように、前カバー
14においては、裏カバー15と同様にL字状のリブ2
0が所定の角間隔で形成され、これにより水平偏向コイ
ルの前側に沿つてキヤンセルコイルL2のマグネツトワ
イヤ21が走るようになされている。これにより偏向ヨ
ーク10は、前面側についても、漏洩磁界の磁界分布と
キヤンセルコイルL2が形成する磁界分布とを近似して
形成し得、効率良く漏洩磁界をキヤンセルし得るように
なされている。
【0039】なおこの前カバー14においては、内側に
向かつて斜めに立ち上がる外れ防止リブ22に代えて、
凸状に立ち上がる外れ防止リブ23を形成するようにな
され、これによりキヤンセルコイルL2を形成する際の
作業効率を向上し得るようになされている。
【0040】これに対して図9に示すように、このキヤ
ンセルコイルL2が偏向ヨーク10の側面を走つて前カ
バー14に至る部分Aにおいて、前カバー14は、前カ
バー14の外周を延長して弾性のある舌片25を形成
し、この舌片25と前カバー14の外周とが形成する空
間にマグネツトワイヤ21を配置するようになされてい
る。さらにこの舌片25は、先端が内側に折れ曲がるよ
うに形成され、これによりマグネツトワイヤ21が脱落
しないようになされている。
【0041】これに対して図10に示すように、このキ
ヤンセルコイルL2が偏向ヨーク10の側面を走つて裏
カバー15に至る部分Bにおいて、裏カバー15は、矩
形形状に裏カバー15から突出するリブ26にマグネツ
トワイヤ21を引つ掛けた後、リブ20でマグネツトワ
イヤを保持するようになされている。かくして偏向ヨー
ク10においては、このように前カバー14及び裏カバ
ー15に形成されたリブ26等に偏向コイルのリード線
を引つ掛けるだけで、簡易にキヤンセルコイルL2を形
成することができ、その分全体構成を簡略化することが
できる。
【0042】このときこの水平偏向コイルの低圧側リー
ド線を引き回してキヤンセルコイルを形成した後、端子
板16に接続して水平偏向コイルを並列接続することに
より、簡易にキヤンセルコイル及び水平偏向コイルの直
列回路を並列に接続し得、簡易にインダクタンスの増加
及び浮遊容量の増加を低減することができる。
【0043】また、このキヤンセルコイルを水平偏向コ
イルの形状に近似して形成し得ることにより、漏洩磁界
の磁界分布に近似してキヤンセル磁界の磁界分布を形成
し得、その分効率良く漏洩磁界をキヤンセルすることが
できる。
【0044】(3)実施例の効果 以上の構成によれば、水平偏向コイルの低圧側にそれぞ
れキヤンセルコイルを接続することにより、キヤンセル
コイルの接続に伴うインダクタンスの増加を低減し得、
浮遊容量も低減することができる。このとき水平偏向コ
イルの低圧側リード線を前カバー及び裏カバーに形成し
たリブ20でガイドしてキヤンセルコイルを形成するこ
とにより、簡易にキヤンセルコイルを形成し得、さらに
全体構成を簡略化することができる。
【0045】(4)他の実施例 なお上述の実施例においては、裏カバー及び前カバーに
形成したリブでガイドしてキヤンセルコイルを形成する
場合について述べたが、第1の発明はこのようにしてキ
ヤンセルコイルを形成する場合に限らず、キヤンセルコ
イルを各水平偏向コイルの低圧側にそれぞれ接続して全
体を並列接続することにより、インダクタンスの増大及
び浮遊容量の増大を有効に回避することができる。
【0046】これに対して第2の発明においては、各水
平偏向コイルの低圧側にそれぞれキヤンセルコイルを接
続する場合に限らず、例えば水平偏向ヨーク全体に直列
にキヤンセルコイルを接続する場合等に広く適用するこ
とができる。
【0047】さらに上述の実施例においては、コイルボ
ビンと裏カバー及び前カバーを別体に形成した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、一体に形成する
場合等に広く適用することができる。
【0048】さらに上述の実施例においては、水平偏向
コイルのマグネツトワイヤでキヤンセルコイルを形成し
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、水平
偏向コイルとキヤンセルコイルを個別に形成して組み立
てるようにしてもよい。
【0049】さらに上述の実施例においては、本発明を
モニタ装置の偏向ヨークに適用した場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、陰極線管の偏向ヨークに広
く適用することができる。
【0050】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、各水平偏
向コイルの低圧側にそれぞれキヤンセルコイルを接続し
て全体を並列に接続することにより、インダクタンスの
増大及び浮遊容量の増大を有効に回避することができる
偏向ヨークを得ることができる。またコイルボビンの前
端面及び後端面に形成したL字状のリブでリード線をガ
イドしてキヤンセルコイルを形成することにより、簡易
にキヤンセルコイルを形成し得、その分全体として簡易
な構成の偏向ヨークを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による偏向ヨークを構成する
水平偏向ヨークを示す接続図である。
【図2】その水平偏向電流を示す信号波形図である。
【図3】その偏向磁界を示す略線図である。
【図4】その極性が反転した状態を示す略線図である。
【図5】偏向ヨークの具体的構成を示す平面図である。
【図6】その側面図である。
【図7】裏カバー側のリード線の保持を示す断面図であ
る。
【図8】前カバー側のリード線の保持を示す断面図であ
る。
【図9】前カバー側にリード線が至る部分を示す拡大図
である。
【図10】裏カバー側にリード線が至る部分を示す拡大
図である。
【図11】従来の偏向ヨークを示す接続図である。
【符号の説明】
1、2……端子、10……偏向ヨーク、12……コイル
ボビン、14……前カバー、15……裏カバー、20、
22、23、26……リブ、21……マグネツトワイ
ヤ、25……舌片、L1……水平偏向コイル、L2……
キヤンセルコイル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 信男 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の水平偏向コイルを互いに並列に接続
    して形成された偏向ヨークにおいて、 上記各水平偏向コイルの低電圧端側に、上記各水平偏向
    コイルに直列にそれぞれキヤンセルコイルを接続し、上
    記キヤンセルコイルで上記水平偏向コイルの漏洩磁界を
    キヤンセルすることを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】水平偏向コイルをコイルボビンに保持して
    形成された偏向ヨークにおいて、 上記コイルボビンは、陰極線管の管軸方向の前端面及び
    後端面に、L字状のリブを形成し、上記リブで所定のリ
    ード線をガイドしてキヤンセルコイルを形成し、上記キ
    ヤンセルコイルで上記水平偏向コイルが形成する漏洩磁
    界をキヤンセルすることを特徴とする偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】上記偏向ヨークは、1対の上記水平偏向コ
    イルを上記コイルボビンに保持し、 上記キヤンセルコイルは、上記1対の上記水平偏向コイ
    ルのうち、各水平偏向コイルの低圧側リード線を上記リ
    ブでガイドして形成されることを特徴とする請求項2に
    記載の偏向ヨーク。
JP19426593A 1992-07-10 1993-07-08 偏向ヨーク Pending JPH0676761A (ja)

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JP19426593A JPH0676761A (ja) 1992-07-10 1993-07-08 偏向ヨーク

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JP4-206203 1992-07-10
JP20620392 1992-07-10
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100376996B1 (ko) * 2000-06-26 2003-03-26 삼성전기주식회사 수평 코일의 불균형 제어 개선 방법

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