JPH067664Y2 - コンデンサマイクロホン - Google Patents
コンデンサマイクロホンInfo
- Publication number
- JPH067664Y2 JPH067664Y2 JP1985068566U JP6856685U JPH067664Y2 JP H067664 Y2 JPH067664 Y2 JP H067664Y2 JP 1985068566 U JP1985068566 U JP 1985068566U JP 6856685 U JP6856685 U JP 6856685U JP H067664 Y2 JPH067664 Y2 JP H067664Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- condenser microphone
- back electrode
- microphone
- sound source
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［考案の利用分野］ この考案はコンデンサマイクロホンに係り、さらに詳し
く言えば、背電極の両側に２つのダイアフラムを配置し
てなる可変指向性のコンデンサマイクロホンに関するも
のである。
く言えば、背電極の両側に２つのダイアフラムを配置し
てなる可変指向性のコンデンサマイクロホンに関するも
のである。
［考案の技術的背景］ 第３図には可変指向性コンデンサマイクロホンの典形的
な従来例が示されており、第４図はその等価回路であ
る。すなわち、この種のマイクロホンは、背電極１の両
側に所定の間隔をもって２つのダイアフラム２，３を配
置してなり、この場合、背電極１には適当数の音響管４
と気室５，６とが形成されている。このマイクロホンに
おいては、両面のダイアフラム２，３の振動により取り
出される電気出力がそれぞれ単一指向性を示すように設
計されており、両ダイアフラム２，３に同じ極性のバイ
アス電圧が印加されると、各ダイアフラム２，３の出力
電圧は互いに逆向きのカーディオイド特性を示し、この
出力の和をとると無指向性マイクロホンとなる。片方の
バイアス電圧を零にすると単一指向性マイクロホンとな
り、逆極性のバイアス電圧を印加して出力の和をとると
双方向性マイクロホンとなる。
な従来例が示されており、第４図はその等価回路であ
る。すなわち、この種のマイクロホンは、背電極１の両
側に所定の間隔をもって２つのダイアフラム２，３を配
置してなり、この場合、背電極１には適当数の音響管４
と気室５，６とが形成されている。このマイクロホンに
おいては、両面のダイアフラム２，３の振動により取り
出される電気出力がそれぞれ単一指向性を示すように設
計されており、両ダイアフラム２，３に同じ極性のバイ
アス電圧が印加されると、各ダイアフラム２，３の出力
電圧は互いに逆向きのカーディオイド特性を示し、この
出力の和をとると無指向性マイクロホンとなる。片方の
バイアス電圧を零にすると単一指向性マイクロホンとな
り、逆極性のバイアス電圧を印加して出力の和をとると
双方向性マイクロホンとなる。
また、このマイクロホンでは、各ダイアフラム２，３が
互いに近接効果補正用のコンプライアンスとして作用す
るため、 (1)……（ｃ１＋ｃ２）／ｃ３＝ｄ／ｒ (2)……ｃ１(ｒ１＋ｒ２)＋ｃ２ｒ２＋ｒ１ｃ１ｃ２／ｃ３ ＝ｄ／ｃ＋ｄ２／ｒｃ (3)……ｃ１(ｍ１＋ｍ２)＋ｃ２ｍ２＋ｃ１ｃ２ｒ１ｒ２＋ｃ１ｃ２ｍ１／ｃ３ ＝（ｄ／ｃ）２／２＋（ｄ３／ｒｃ２）／２ （但しｒ；音源からの距離、ｄ；音響端子間距離、ｃ；
音速） なる式(1),(2),(3)の条件が満されたとき、ある曲率の
球面波に対して比較的低い周波数まで単一指向性が保た
れる。
互いに近接効果補正用のコンプライアンスとして作用す
るため、 (1)……（ｃ１＋ｃ２）／ｃ３＝ｄ／ｒ (2)……ｃ１(ｒ１＋ｒ２)＋ｃ２ｒ２＋ｒ１ｃ１ｃ２／ｃ３ ＝ｄ／ｃ＋ｄ２／ｒｃ (3)……ｃ１(ｍ１＋ｍ２)＋ｃ２ｍ２＋ｃ１ｃ２ｒ１ｒ２＋ｃ１ｃ２ｍ１／ｃ３ ＝（ｄ／ｃ）２／２＋（ｄ３／ｒｃ２）／２ （但しｒ；音源からの距離、ｄ；音響端子間距離、ｃ；
音速） なる式(1),(2),(3)の条件が満されたとき、ある曲率の
球面波に対して比較的低い周波数まで単一指向性が保た
れる。
しかしながら、後部の音響端子に直列に接続されたコン
プライアンスｃ３は、周波数が低くなるにつれてそのリ
アクタンスを増すため、マイクロホン背部から導入され
る音圧の音波は次第に小さくなり、無指向性的な特性を
示すようになる。このことは、オーケストラのように楽
器同士が近接している場合のマルチマイク収音において
屡々問題となる。
プライアンスｃ３は、周波数が低くなるにつれてそのリ
アクタンスを増すため、マイクロホン背部から導入され
る音圧の音波は次第に小さくなり、無指向性的な特性を
示すようになる。このことは、オーケストラのように楽
器同士が近接している場合のマルチマイク収音において
屡々問題となる。
［考案の目的］ この考案は上記した従来の欠点に鑑みなされたもので、
その目的は、排除したい後方音源の距離に合せて後部音
響端子側のダイアフラムの張力を変化させることができ
るようにしたコンデンサマイクロホンを提供することに
ある。
その目的は、排除したい後方音源の距離に合せて後部音
響端子側のダイアフラムの張力を変化させることができ
るようにしたコンデンサマイクロホンを提供することに
ある。
［実施例］ 以下、この考案を第１図および第２図を参照しながら詳
細に説明する。なお、同図において、先に説明した第３
図と同一の部分には同一の参照符号が示されている。
細に説明する。なお、同図において、先に説明した第３
図と同一の部分には同一の参照符号が示されている。
このコンデンサマイクロホンは、複数の音響管４および
気室５，６を有する背電極１を含み、この背電極１の両
側に所定の間隔をおいてダイアフラム２，３を配置して
なるもので、各ダイアフラム２，３にはそれぞれ成極電
圧源７，８が接続されている。この場合、前面側のダイ
アフラム２に接続されている成極電圧源７は定電圧源で
あるのに対し、後面側のダイアフラム３の成極電圧源に
は可変電圧源が用いられていて、そのバイアス電圧を任
意に調節し得るようになされている。
気室５，６を有する背電極１を含み、この背電極１の両
側に所定の間隔をおいてダイアフラム２，３を配置して
なるもので、各ダイアフラム２，３にはそれぞれ成極電
圧源７，８が接続されている。この場合、前面側のダイ
アフラム２に接続されている成極電圧源７は定電圧源で
あるのに対し、後面側のダイアフラム３の成極電圧源に
は可変電圧源が用いられていて、そのバイアス電圧を任
意に調節し得るようになされている。
ここで、第２図を参照しながら後面側ダイアフラム３の
成極電圧源による負スチフネス（コンプライアンス）の
変化について説明する。
成極電圧源による負スチフネス（コンプライアンス）の
変化について説明する。
ダイアフラム３に成極電圧Ｅｏを印加すると、 Ｆ＝εｏＡ′Ｅｏ′／２（ｄ−ｄｓ） なる静電吸引力が発生する。この式において、 εｏは空気の誘電率、Ａ′は実効ダイアフラム径、ｄは
ギャップ幅、ｄｓはＥｏ印加時の変化幅である。
ギャップ幅、ｄｓはＥｏ印加時の変化幅である。
ダイアフラム３のコンプライアンスをｃｄとすると、変
位でつり合った状態では、 Ｆ＝ｄｓ／ｃｄ となる。そこで、電圧がないときのキャパシタンスを
Ｃ、電圧を印加したときのキャパシタンスをＣｏとすれ
ば、 ｃｄ＝２（εｏＡ′）２（１−Ｃ／Ｃｏ）／ＣＣｏ２Ｅｏ２ と書き表わされ、この式によりＥｏが高くなるほどｃｄ
は減少し、Ｅｏが低くなるとｃｄは増大する。このコン
プライアンスｃｄは、第４図およびそれに関連する前述
の式中に示されているコンプライアンスｃ３に相当し、
この考案によれば、その値を成極電圧Ｅｏによって変化
させることができる。したがって、排除したい後方音源
がある場合には、その音源距離に合せて成極電圧Ｅｏを
調節すればよい。すなわち、後方音源距離が近い場合に
はＥｏを大きくするようにし調節し、他方、後方音源距
離が遠い場合にはＥｏを小さくなるように調節すること
により、目的とする後方音源を排除することができる。
位でつり合った状態では、 Ｆ＝ｄｓ／ｃｄ となる。そこで、電圧がないときのキャパシタンスを
Ｃ、電圧を印加したときのキャパシタンスをＣｏとすれ
ば、 ｃｄ＝２（εｏＡ′）２（１−Ｃ／Ｃｏ）／ＣＣｏ２Ｅｏ２ と書き表わされ、この式によりＥｏが高くなるほどｃｄ
は減少し、Ｅｏが低くなるとｃｄは増大する。このコン
プライアンスｃｄは、第４図およびそれに関連する前述
の式中に示されているコンプライアンスｃ３に相当し、
この考案によれば、その値を成極電圧Ｅｏによって変化
させることができる。したがって、排除したい後方音源
がある場合には、その音源距離に合せて成極電圧Ｅｏを
調節すればよい。すなわち、後方音源距離が近い場合に
はＥｏを大きくするようにし調節し、他方、後方音源距
離が遠い場合にはＥｏを小さくなるように調節すること
により、目的とする後方音源を排除することができる。
なお、前面側のダイアフラム２は電界効果トランジスタ
を含むインピーダンス変換器９に接続されている。
を含むインピーダンス変換器９に接続されている。
［効果］ 上記した実施例の説明から明らかなように、この考案に
よれば、背電極の両側に２つのダイアフラムを配置して
なる可変指向性コンデンサマイクロホンにおいて、後面
側のダイアフラムに接続される成極電圧源を可変電圧源
とし、それによってダイアフラムのコンプライアンスを
任意に調節可能としたことにより、排除したい後方音源
の距離に合せてその音源による応答を可及的に少なくす
ることができる。
よれば、背電極の両側に２つのダイアフラムを配置して
なる可変指向性コンデンサマイクロホンにおいて、後面
側のダイアフラムに接続される成極電圧源を可変電圧源
とし、それによってダイアフラムのコンプライアンスを
任意に調節可能としたことにより、排除したい後方音源
の距離に合せてその音源による応答を可及的に少なくす
ることができる。
第１図はこの考案の一実施例を示した概略的な模式図、
第２図は第１図に示されているダイアフラムと背電極と
の対向状態を示した断面図、第３図は従来例を示した断
面図、第４図はその従来例の等価回路図である。 図中、１は背電極、２，３はダイアフラム、４は音響
管、５，６は気室、７，８は成極電圧源である。
第２図は第１図に示されているダイアフラムと背電極と
の対向状態を示した断面図、第３図は従来例を示した断
面図、第４図はその従来例の等価回路図である。 図中、１は背電極、２，３はダイアフラム、４は音響
管、５，６は気室、７，８は成極電圧源である。
Claims (1)
- 【請求項１】背電極の前面および後面側に所定の間隙を
もって前面側および後面側ダイヤフラムを配置し、上記
背電極および上記前面側および後面側ダイヤフラムの一
方あるいは両方に所定のバイアス電圧を印加することに
より指向性を可変にしたコンデンサマイクロホンにおい
て、上記後面側ダイヤフラムに可変電圧源を接続し、後
方音源距離に関連してそのバイアス電圧を変化させて後
方音源の収音を調整することを特徴とするコンデンサマ
イクロホン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985068566U JPH067664Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | コンデンサマイクロホン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1985068566U JPH067664Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | コンデンサマイクロホン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61184394U JPS61184394U (ja) | 1986-11-17 |
| JPH067664Y2 true JPH067664Y2 (ja) | 1994-02-23 |
Family
ID=30603434
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1985068566U Expired - Lifetime JPH067664Y2 (ja) | 1985-05-08 | 1985-05-08 | コンデンサマイクロホン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH067664Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1585365B1 (en) * | 2004-03-30 | 2011-08-10 | AKG Acoustics GmbH | Polarization voltage setting of microphones |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57148500A (en) * | 1981-03-10 | 1982-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Electrostatic acoustic converter |
-
1985
- 1985-05-08 JP JP1985068566U patent/JPH067664Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57148500A (en) * | 1981-03-10 | 1982-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Electrostatic acoustic converter |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61184394U (ja) | 1986-11-17 |
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