JPH0676602U - ガスタービンの冷却翼 - Google Patents

ガスタービンの冷却翼

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JPH0676602U
JPH0676602U JP2201493U JP2201493U JPH0676602U JP H0676602 U JPH0676602 U JP H0676602U JP 2201493 U JP2201493 U JP 2201493U JP 2201493 U JP2201493 U JP 2201493U JP H0676602 U JPH0676602 U JP H0676602U
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JP
Japan
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blade
cooling
gas turbine
hollow
film cooling
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Application number
JP2201493U
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English (en)
Inventor
素直 青木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム冷却層が翼表面から剥離するのを防
止すること。 【構成】 中空翼1であって、その翼表面に多数個のフ
ィルム冷却穴6を有するガスタービンの冷却翼におい
て、翼表面にコード方向下流側に向かってかつフィルム
冷却穴6の位置に合わせて冷却溝21を設けたもの。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ガスタービンの動静翼として用いられる中空の冷却翼に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来のガスタービン冷却翼の一例として、ガスタービン中空静翼の従 来例を示す冷却構造図である。図3において、ガスタービン静翼を構成する中空 翼1は、内側シュラウド2と図に示されていない外側シュラウドと共に、精密鋳 造によって一体に形成される。そして、中空翼1内には多数の冷却穴3を有する インサート4が挿着され、このインサート4内へ外側シュラウドから冷却空気が 矢印Aの方向に流入する。
【0003】 この冷却空気は、それから、インサート4の各冷却穴3から流出し、中空翼1 の内壁に衝突してインピンジメント(impingement)冷却を行って、 中空翼1の内壁とインサート4との間の中空室5へ流入する。冷却空気は、その 後、翼後縁に向かって流れる間に中空翼1を冷却し、その一部は中空翼1の翼表 面に設けた多数のフィルム冷却穴6から翼プロフィルに沿って流出し、翼表面を フィルム(film)冷却する。また、冷却空気の他の一部は、翼後縁のスリッ ト7から流出し、ピンフィン8を含めて翼後縁をコンベクション(convec tion)冷却する。なお、矢印Bは主ガス流れの方向を示す。
【0004】 次に、図4はガスタービン中空静翼の他の従来例を示す断面図である。この従 来例によれば、中空翼1内に挿着されるインサートを2個のインサート4A,4 Bとし、また翼前縁部に複数の他の冷却穴11を設け、これらの冷却穴11から 流出する冷却空気によって翼前縁をシャワーヘッド(shower head) 冷却する。その他の構成は図3に示したものと同一であるので、同一の部分には 同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図3、図4に示した従来のガスタービン冷却翼にあっては、次のよ うな問題点があった。すなわち、中空翼1のフィルム冷却穴6から吹き出された 冷却空気は、流出直後は翼表面に沿って流れるが、下流に行くにしたがって高温 の主ガス流れと混合し、これを巻き込んで、フィルム冷却層が翼表面から剥離す る。この現象は、正圧となる腹側の方が負圧となる背側よりも著しく、また転向 角が大きいほど顕著となる。そして、このようなフィルム冷却層の翼表面からの 剥離のために、従来のガスタービン冷却翼にあっては、フィルム冷却効率が低下 し、翼寿命の減少やタービン効率低下の原因となっていた。
【0006】 本考案は、このような従来技術の課題を解決するためになされたもので、フィ ルム冷却層の翼表面からの剥離を防止するように冷却構造を改良したガスタービ ンの冷却翼を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本考案は、中空翼であって、その翼表面に多数 のフィルム冷却穴を有するガスタービンの冷却翼において、翼表面にコード方向 下流側に向かってかつフィルム冷却穴の位置に合わせて冷却溝を設けたものであ る。
【0008】
【作用】
上記の手段によれば、中空翼表面のフィルム冷却穴から流出した冷却空気は、 冷却溝内を翼面コード方向に翼後縁側へ流れ、相当な下流まで高温の主ガス流れ を巻き込まないので、フィルム冷却層が翼表面から剥離しない。
【0009】
【実施例】
以下、図1、図2を参照して本考案の実施例について詳細に説明する。図1は 本考案をガスタービン中空静翼に実施した場合を示す冷却構造図、図2は図1の II−II線断面図であり、図3、図4に示したものと同一の部分には同一の符号を 付して、重複する説明は省略する。
【0010】 図1、図2に示すように、本考案によれば、中空翼1の翼表面には、翼面コー ド方向下流側に向かって、かつフィルム冷却穴6のある位置に合わせて、冷却溝 21が設けられている。これらの冷却溝21は例えば精密鋳造によって設けられ 、またその溝深さh(図2参照)は例えば2〜3mm程度とすることができる。 そして、このような冷却溝21を設けることによって、フィルム冷却穴6から流 出した冷却空気は、冷却溝21内を翼面コード方向に翼後縁側へ流れ、相当な下 流まで高温の主ガス流れを巻き込まないので、フィルム冷却層が翼表面から剥離 しない。
【0011】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案によれば、中空翼であって、その翼表面に多数のフ ィルム冷却穴を有するガスタービンの冷却翼において、翼表面にコード方向下流 側に向かってかつフィルム冷却穴の位置に合わせて冷却溝を設けて、フィルム冷 却層の翼表面からの剥離を防止しているので、ガスタービン翼のフィルム冷却効 率が向上し、翼寿命の延長とガスタービン効率の向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案をガスタービン中空静翼に実施した場合
を示す冷却構造図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】従来のガスタービン冷却翼の一例として、ガス
タービン中空静翼の従来例を示す冷却構造図である。
【図4】ガスタービン中空静翼の他の従来例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 中空翼 6 フィルム冷却穴 21 冷却溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空翼であって、その翼表面に多数のフィ
    ルム冷却穴を有するガスタービンの冷却翼において、翼
    表面にコード方向下流側に向かってかつフィルム冷却穴
    の位置に合わせて冷却溝を設けたことを特徴とするガス
    タービンの冷却翼。
JP2201493U 1993-04-05 1993-04-05 ガスタービンの冷却翼 Pending JPH0676602U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008032022A (ja) * 2007-10-11 2008-02-14 Ihi Corp タービン翼

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008032022A (ja) * 2007-10-11 2008-02-14 Ihi Corp タービン翼
JP4577662B2 (ja) * 2007-10-11 2010-11-10 株式会社Ihi タービン翼

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990112