JPH0676202A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH0676202A
JPH0676202A JP22658292A JP22658292A JPH0676202A JP H0676202 A JPH0676202 A JP H0676202A JP 22658292 A JP22658292 A JP 22658292A JP 22658292 A JP22658292 A JP 22658292A JP H0676202 A JPH0676202 A JP H0676202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、例えばハードディスク装置等の磁気
記録再生装置に係わり、特にノイズを小さくして高密度
記録に適した信頼性の高い磁気記録再生装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】本発明の磁気記録再生装置は、軟磁性裏打ち層
とその上に形成した垂直磁気異方性記録層とからなる垂
直記録媒体を用い、媒体からの信号を再生する際に磁界
を発生する素子を有する再生ヘッドから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハードディスク
装置等の磁気記録再生装置に関するものであり、特に垂
直磁気異方性層に軟磁性層が裏打ちされた2層構造の垂
直磁気記録媒体及びこの垂直磁気記録媒体に記録された
信号磁化を再生する磁気ヘッドにより構成された磁気記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ハードディスク装置等の磁気記録
装置は、コンピュータ分野においてランダムアクセス可
能な大容量の外部記憶装置として利用が盛んである。そ
して、利用の拡大に伴い、記憶容量の大容量化および高
記録密度化に対する要求がますます高まっている。そこ
で、そのような要求に応えるべく多方面から研究開発が
なされている。
【0003】一般に、ハードディスク装置としては、円
板状の非磁性基板上に磁性層を設けてなる複数のディス
クがシリンダ状に積み重ねて設けられ、この各ディスク
面にアームを介して配置された記録再生用のヘッドは、
アクチュエータにより動かされて位置決めを行なうよう
にした構造のものが知られている。このような構造のハ
ードディスク装置によって情報の記録再生を行なう際
に、ヘッドは、高速で回転するディスク面に直接接触せ
ず、わずかに浮上した状態でディスク面の所望の位置に
アクセスするように配置されており、ディスク面に形成
された同心円状のトラックに対して、信号を記録し、或
いは再生を行う。
【0004】上記のハードディスク装置において、記憶
容量の大容量化の要求に応えるためには、例えば、ディ
スクの線記録密度、すなわちトラック方向の密度を高め
ることにより記録密度を向上させたり、或いはトラック
密度を高めることにより記録密度を向上させようとする
試み等が、これまでにもなされている。近年、さらに記
録密度を高めるため、ヘッドを記録媒体にほぼ接触させ
て信号を記録再生する接触記録の研究開発も精力的に行
なわれている。
【0005】線記録密度を高める方法の1つとして、垂
直磁気記録方式が知られている。この垂直磁気記録方式
は、従来の面内方向に異方性を有する面内磁気記録方式
に比べ、磁化転移部分での減磁界が原理上非常に小さく
なり、磁化転移幅が狭く高密度に記録することが可能と
なった。また、短冊状の軟磁性薄膜を用いた垂直磁気ヘ
ッドによって、より垂直な方向の記録磁界が得られ、高
密度化に有効であることが確認されている。さらに、記
録及び再生効率を上げ、より急峻な磁化転移を形成する
ために、垂直異方性層の下に軟磁性裏打ち層を設けた垂
直2層構造磁気記録媒体も提案され、開発が進められて
いる。この垂直2層構造磁気記録媒体は、ヘッドと軟磁
性裏打ち層との磁気的な相互作用により、ヘッド先端の
減磁界を減らし、より大きな発生磁界を得ることができ
る。また、再生時においては、ヘッド先端での減磁界が
小さいために、実効透磁率が大きくなり、媒体からの磁
束が効率よくヘッドに集束され、大きな信号を得ること
ができる。
【0006】しかしながら、上記従来の垂直2層構造磁
気記録媒体においては、軟磁性裏打ち層を用いた場合
に、信号再生時にヘッドの接触による圧力や、再生磁束
で磁化されたヘッドからの微弱な磁界等によって軟磁性
層の磁壁が不連続に移動し、パルス状のノイズが発生し
て、信号品質を著しく低下させてしまうという問題があ
った。また、軟磁性裏打ち層の保磁力が小さい(透磁率
が大きい)ほどヘッドと軟磁性裏打ち層との磁気的な相
互作用により記録再生効率を上げることができる反面、
裏打ち層の軟磁気特性がよくなると、逆に磁壁が移動し
やすくなり、信号再生中に磁壁移動によるパルス状ノイ
ズが発生し、これにより信号品質が低下し、信号再生の
エラー率が上昇し、信頼性を損ねてしまうという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、軟磁
性裏打ち層を用いた場合においては、信号再生時にヘッ
ドの接触による圧力や、再生磁束で磁化されたヘッドか
らの微弱な磁界等によって軟磁性層の磁壁が不連続に移
動することにより、パルス状のノイズが発生し、信号品
質を著しく低下させてしまうという問題があった。ま
た、軟磁性裏打ち層の保磁力が小さい(透磁率が大き
い)ほどヘッドと軟磁性裏打ち層との磁気的な相互作用
により記録再生効率を上げることができる反面、軟磁性
裏打ち層の軟磁気特性がよくなると、逆に磁壁が移動し
やすくなり、信号再生中に磁壁移動によるパルス状ノイ
ズが発生し、これにより信号品質が低下し、信号再生の
エラー率が上昇し、信頼性を損ねてしまうという問題が
あった。
【0008】そこで、本発明は、信号再生時における軟
磁性裏打ち層の磁壁移動を抑制し、パルス状ノイズの発
生を効果的に抑制することにより、高密度記録に適した
磁気記録媒体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置は、基板上に軟磁性裏打ち層及び垂直磁気異方性を有
する磁化記録層とが積層された垂直磁気記録媒体と、こ
の垂直磁気記録媒体に対して信号磁化を記録再生する磁
気ヘッドとからなる磁気記録再生装置において、前記磁
気ヘッドは、信号再生時に前記軟磁性裏打ち層の所定領
域に対して磁界を印加可能な磁界発生素子を具備する。
【0010】そして、前記磁気ヘッドの信号再生時にお
ける軟磁性裏打ち層内の磁界強度は軟磁性裏打ち層の有
する保磁力より大きく、かつ、磁化記録層内の磁界強度
は磁化記録層の垂直方向の保磁力より小さくなるように
する。
【0011】また、前記磁界発生素子は断面積Sの導体
であって、前記磁界発生素子を流れる電流密度Jの電流
中心から前記軟磁性裏打ち層までの距離d、前記軟磁性
裏打ち層は保磁力Hc の場合に、 J > 2πdHc /S を満足するようにする。
【0012】
【作用】本発明によれば、信号再生時に磁気ヘッドを流
れるセンス電流は、磁気ヘッド直下の軟磁性裏打ち層の
内部に面内方向の磁界を発生させ、その磁界により軟磁
性層の磁壁を固着し、或いは、一方向に磁化させること
によって磁壁を消滅させる。従って、垂直磁気異方性層
の記録磁化に影響を与えることなく軟磁性裏打ち層の磁
壁移動は抑制され、急激な磁壁移動によるパルス状ノイ
ズの発生を抑制することができるようになる。
【0013】また、軟磁性裏打ち層の保持力Hc よりも
大きな印加磁界を軟磁性裏打ち層に印加すると、ヘッド
再生素子周囲に位置する軟磁性裏打ち層内の磁壁は固着
され、ヘッド再生素子の再生感度が最も高いヘッド直下
においては急激な磁壁移動は起こらない。ここで、印加
磁界は、直流電流や硬質磁性膜による直流磁界、或いは
交流電流による交流磁界である。また、交流磁界、特に
高周波磁界を印加した場合には、本来、磁壁移動型であ
る軟磁性裏打ち層が磁化回転型の磁化反転を繰り返し、
磁壁移動が起きにくくなる。さらに、垂直異方性を有す
る磁化記録層内における印加磁界の磁界強度を磁化記録
層の保磁力よりも小さくすることによって、この印加磁
界は記録信号を担う磁化記録層の磁化に何ら影響を及ぼ
さない。
【0014】従って、本発明によれば、信号再生時にお
ける軟磁性裏打ち層の磁壁移動を抑制し、パルス状ノイ
ズの発生を効果的に抑制することができると共に、磁化
記録層の磁化は印加磁界に何ら影響を受けないので、信
号品質の劣化を防ぐことができる。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照し、本発明の実施例につい
て説明する。 (実施例1)
【0016】図1は、本発明の一実施例に係る磁気記録
再生装置の構成を示す部分断面斜視図である。本実施例
の磁気記録再生装置は、磁気ヘッド1及び垂直磁気記録
媒体2からなっている。
【0017】磁気ヘッド1は、垂直磁気記録媒体に記録
された磁化信号を再生するための厚さ0.02[μ
m]、高さ3[μm]のパーマロイ薄膜等からなる磁気
抵抗効果素子(MR素子)であり、アーム3を介して垂
直磁気記録媒体2に非接触で対設されている。また、こ
の磁気ヘッド1は、垂直磁気記録媒体2に同心円状に複
数形成された所望のトラック4にアクチュエータ(図示
せず)によって位置決めされる。
【0018】垂直磁気記録媒体2は、非磁性の円板状の
基板5上に軟磁性裏打ち層6、垂直磁気異方性を有する
磁化記録層7が順次積層され、さらにその上に保護層8
が形成されている。具体的には、1.8インチ径の厚さ
0.4[mm]のガラス製の基板5の上に、アルゴンガ
ス雰囲気中で高周波スパッタ法によりCoZrNb微結
晶からなる軟磁性裏打ち層2を厚さ0.1[μm]形成
した。軟磁性裏打ち層6の面内方向保磁力Hcsは10
[Oe]であった。さらにその上に、アルゴンガス雰囲
気中でDCマグネトロンスパッタ法により、厚さ0.0
7[μm]のCoPtからなる垂直磁気異方性を有する
磁化記録層7を形成した。磁化記録層7の垂直方向保磁
力Hchは、2000[Oe]であった。磁化記録層7の
上には、ヘッドの接触に対する耐久性を確保するため硬
質カーボンからなる保護層8をマイクロ波励振ECRス
パッタ法により厚さ0.01[μm]形成した。
【0019】図2は、ヘッド・媒体相対移動方向の縦断
面を示す模式図である。垂直磁気記録媒体2は、図中矢
印Aの方向に回転移動する。磁気ヘッド1の断面積Sは
6×10-14 2 であり、磁気ヘッド1と垂直磁気記録
媒体表面の潤滑保護膜8との間隔は、0.01[μm]
であった。磁気ヘッド1には、信号再生時にトラックの
幅方向(紙面に垂直な方向)に電流密度Jのセンス電流
Iを流した。なお、電流密度Jと断面積S及びセンス電
流Iは、J=I/Sの関係となっている。また、このセ
ンス電流Iは、MR素子の抵抗変化を電圧変化に変換す
るための電流であると共に、軟磁性裏打ち層6に磁界H
を印加するための電流であり、これにより磁界発生素子
としての機能を持つ。磁気ヘッド1を流れるセンス電流
Iの中心から軟磁性裏打ち層2の表面までの距離dは、
1.59[μm]であった。そして、磁気ヘッド1を流
れる電流の電流密度Jは、
【0020】
【数1】J>2πdHcs/S を満足するようするため、すなわち、1.33×1011
A/m2 以上になるように2×1011A/m2 に設定し
た。
【0021】以上のように構成された磁気記録再生装置
の磁気ヘッド1を流れるセンス電流Iは、磁気ヘッド1
直下の軟磁性裏打ち層6の内部に面内方向の磁界Hを発
生させ、その磁界により軟磁性層の磁壁を固着し、或い
は、一方向に磁化させることによって磁壁を消滅させ
る。従って、垂直磁気異方性層7の記録磁化に影響を与
えることなく軟磁性裏打ち層6の磁壁移動は抑制され、
急激な磁壁移動によるパルス状ノイズの発生を抑制する
ことができ、信号品質を高めることができた。
【0022】また、交流電流、すなわち、周波数1[M
Hz]のセンス電流Iを磁気ヘッド1に流して高周波磁
界を印加した場合には、本来、磁壁移動型である軟磁性
裏打ち層6が磁化回転型の磁化反転を繰り返すので磁壁
移動が起きにくくなり、パルス状ノイズの発生を抑制す
ることができた。
【0023】なお、信号再生時の垂直磁気異方性層7内
部における磁界強度は最大16[Oe]であり、垂直磁
気異方性層7の保磁力Hch=2000[Oe]よりはる
かに小さいため記録磁化に影響を与えることはない。
【0024】表1は、磁気ヘッド1に流す電流の電流密
度Jをパラメータとして、J/(2πdHcs/S)を種
々変化させた場合の再生信号出力と軟磁性裏打ち層6か
らのパルス状ノイズの振幅比を示したものである。
【0025】
【表1】
【0026】表1より、磁気ヘッド1に流す電流の電流
密度Jが増加し、J/(2πdHcs/S)が増加する
と、パルス状ノイズの振幅比が小さくなり、信号品質が
向上する。特に、J/(2πdHcs/S)が1より大き
くなり、数式1を満足すると、急激にパルス状ノイズが
抑制され、記録装置をエラーなく稼働させる目安である
値(0.05)を下回る。 (実施例2)
【0027】図3は、本発明の一実施例に係る磁気記録
再生装置の構成を示す縦断面図である。垂直磁気記録媒
体2に記録された磁化信号を再生するための磁気ヘッド
1は誘導型垂直磁気ヘッドであり、具体的には、ベース
9の一側面には巻線10を有する磁極11が設けられ、
これらは絶縁層12及び保護樹脂13で封止されてい
る。この磁極11は、FeSiN高透磁率膜により形成
されている。また、ベース9の底面には、CoSmから
なる硬質磁性材14が磁極11と接触しないように嵌合
されている。この硬質磁性材14は、垂直磁気記録媒体
2の面に対してほぼ平行に磁化Mで磁化されている。
【0028】一方、垂直磁気記録媒体2は、2.5イン
チ径の厚さ0.635[mm]のガラス製の基板5上
に、アルゴンガス雰囲気中でDCマグネトロンスパッタ
法によりFeSiからなる軟磁性裏打ち層15を厚さ
0.12[μm]形成した。この軟磁性裏打ち層15の
面内方向保磁力Hcsは6[Oe]であった。さらにその
上に、厚さ0.04[μm]のスパッタカーボン中間層
16を介して、厚さ0.1[μm]のCoCr合金から
なる垂直磁気異方性を有する磁化記録層33をアルゴン
ガス雰囲気中でDCマグネトロンスパッタ法により形成
した。このCoCrからなる垂直磁気異方性を有する磁
気記録層17の垂直方向の保磁力Hchは、1600[O
e]であった。磁化記録層17上には、ヘッドの接触に
対する耐久性を確保するためSiNからなる保護膜18
をRFスパッタ法により厚さ0.005[μm]形成し
た。
【0029】以上のような構成により、磁化Mの硬質磁
性材14は、その磁化により軟磁性裏打ち層15に磁界
を印加し、実施例1と同様に磁壁移動は抑制される。従
って、軟磁性裏打ち層15の磁壁移動によるパルス状ノ
イズを低減し、信号品質を向上させることができる。
【0030】なお、本実施例のおける軟磁性裏打ち層1
5内での印加磁界強度は約30[Oe]であり、軟磁性
裏打ち層15の保磁力Hcsを上回っているので、印加磁
界が記録信号を担う磁化記録層の磁化に何ら影響を及ぼ
すことはない。 (実施例3)
【0031】図4は、本発明の一実施例に係る磁気記録
再生装置の構成を示す部分断面斜視図である。磁気ヘッ
ド1は、MR素子19の両端に厚さ0.02[μm]の
CoPtからなる硬質磁性材20,20及びMR素子1
9にセンス電流Iを導入するための導体21,21が設
けられている。導体21,21の導体間距離Dは、垂直
磁気記録媒体に形成されるトラック幅Tw を規定する。
なお、導体21,21の導体間距離Dとトラック幅Tw
との関係はD>Tw が望ましい。
【0032】垂直磁気記録媒体2は、2.5インチ径の
厚さ0.635[mm]のアルミ製の基板5上に、Ni
Feからなる軟磁性裏打ち層22をアルゴンガス雰囲気
中でDCマグネトロンスパッタ法により厚さ0.2[μ
m]形成した。軟磁性裏打ち層22の面内方向保磁力H
csは12[Oe]であった。さらにその上に、CoCr
Taからなる垂直磁気異方性を有する磁化記録層23を
アルゴンガス雰囲気中でDCマグネトロンスパッタ法に
より厚さ0.08[μm]の形成した。この磁化記録層
23の垂直方向保磁力Hchは、1900[Oe]であっ
た。磁化記録層23上には、ヘッドの接触に対する耐久
性を確保するため、ZrOからなる絶縁性の保護膜24
をRFスパッタ法により厚さ0.007[μm]形成し
た。
【0033】硬質磁性材20,20は、トラックの幅方
向(基板の半径方向)に磁化Mを有し、その磁化Mによ
り軟磁性裏打ち層の内部にトラック幅方向の磁界を印加
する。硬質磁性材20,20によるトラック幅方向の磁
界強度は、約20[Oe]であり、軟磁性裏打ち層23
の保磁力Hcsを上回る。これにより、前述の実施例と同
様に、軟磁性裏打ち層23の磁壁移動によるパルス状ノ
イズを低減し、信号品質を向上させることができた。
【0034】なお、本発明の実施例においては、基板の
一方の面にのみ軟磁性裏打ち層及び磁化記録層を積層し
たが、これにこだわることはなく、基板の他方の面にも
積層した両面型の垂直磁気記録媒体であっても構わな
い。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、軟磁性裏打ち層を用い
た垂直磁気記録媒体であっても、信号再生時における軟
磁性裏打ち層の磁壁移動を抑制し、パルス状ノイズの発
生を効果的に抑制することができる。また、磁化記録層
の磁化は印加磁界に何ら影響を受けないので、信号品質
の劣化を防ぐことができる。従って、垂直磁気記録の高
密度記録特性を損なうことなく、SNの大きな高品質の
再生信号を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
構成を示す部分断面斜視図。
【図2】 図1におけるヘッド・媒体相対移動方向の縦
断面を示す模式図
【図3】 本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
構成を示す縦断面図。
【図4】 本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の
構成を示す部分断面斜視図。
【符号の説明】
1 磁気ヘッド 2 垂直磁気記録媒体 3 アーム 4 トラック 5 基板 6,15,22 軟磁性裏打ち層 7,17,23 垂直磁気異方性層 8,18,24 保護膜 9 ベース 10 巻線 11 磁極 12 絶縁層 13 保護樹脂 14,20 硬質磁性材 16 中間層 19 MR素子 21 導体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に軟磁性裏打ち層及び垂直磁気異
    方性を有する磁化記録層が積層された垂直磁気記録媒体
    と、この垂直磁気記録媒体に対して信号磁化を記録再生
    する磁気ヘッドとからなる磁気記録再生装置において、
    前記磁気ヘッドは、信号再生時に前記軟磁性裏打ち層の
    所定領域に対して磁界を印加可能な磁界発生素子を具備
    したことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドの信号再生時における軟
    磁性裏打ち層内の磁界強度は軟磁性裏打ち層の有する保
    磁力より大きく、かつ、磁化記録層内の磁界強度は磁化
    記録層の垂直方向の保磁力より小さいことを特徴とする
    請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記磁界発生素子は断面積Sの導体であ
    って、前記磁界発生素子を流れる電流密度Jの電流中心
    から前記軟磁性裏打ち層までの距離d、前記軟磁性裏打
    ち層は保磁力Hc の場合に、 J > 2πdHc /S を満足することを特徴とする請求項1記載の磁気記録再
    生装置。
  4. 【請求項4】 前記磁界発生素子は、磁気的に硬質な磁
    性膜からなることを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    再生装置。
  5. 【請求項5】 前記磁界発生素子に流れる電流は交流電
    流であることを特徴とする請求項3記載の磁気記録再生
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6761983B2 (en) 2001-06-07 2004-07-13 Fujitsu Limited Magnetic information recording medium
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CN100414610C (zh) * 2004-03-26 2008-08-27 株式会社东芝 使用抑制噪声产生的软磁层的垂直磁记录介质及利用其的垂直磁记录装置

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