JPH067603Y2 - プログラマブル・マイコン電話 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は相手側が話中あるいは不在登録している場合、
予め登録した他の関連する電話機を自動的に呼び出すよ
うにしたプログラマブル・マイコン電話に関する。

近年電話加入者が増大するにともない、電話交換機は電
子交換機となり信号回線の選択・交換の自動化が行わ
れ、交換機につながる電話機においてもその操作の迅速
化と簡易化を図るため、プログラムにより動作するマイ
クロコンピータが組み込まれたマイコン電話が盛んに用
いられている。

（従来の技術） このマイコン電話は、複数の主要相手の電話番号を短縮
した短縮番号を記憶して頻繁に電話をかける相手への呼
出しを行うオートダイヤル機能や、最後にかけた相手の
電話番号を記憶し、相手が“話中”などの場合ダイヤル
することなく“再送”ボタンを押すことによりワンタッ
チでかけ直しができるレピートダイヤル機能や、ダイヤ
ルした相手の電話番号を一旦メモリするとともに、その
電話番号を表示器で確認した後、その番号を送出し電話
のかけ間違いを未然に防止することができるプリセット
ダイヤル機能或いは不在登録によって不在信号を自動応
答する機能等を持っており、いづれの機能も呼出しの迅
速化、簡易化および信頼度の向上を図っている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上述したように従来のマイコン電話は多
機能であってもいずれの機能も人手による機能選択を必
要とするとともに、特に話中や相手が不在の場合、相手
が持っている他の電話へのかけ直しや、不在時間後のか
け直し等相手と通話するための種々の方法を人手による
選択通話を行っており、相当な時間的ロスを発生してい
る。

そこで話中や相手が不在の場合でも自動的に相手を呼び
出す機能を持ったマイコン電話の出現が要望される。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、上記問題点を解消した自動的に相手を呼び出
す機能を持ったマイコン電話を提供するもので、ダイヤ
ル番号を発信する発信部を備えた電話機に、任意の通話
先のダイヤル番号と、該ダイヤル番号に関連した別の通
話先のダイヤル番号を一連の通話先情報として記憶した
メモリ部を設け、かつ前記発信部からのダイヤル発信に
応答した相手先からの話中（不在）信号を検出して所定
のデジタル話中信号を発生するＡ／Ｄ変換部を付設する
とともに、該デジタル話中信号の検出時に前記メモリ部
の中から現在発呼中のダイヤル番号に対応した前記一連
の通話先情報を順次選択して読み出す制御部を設け、さ
らに前記メモリ部から読み出された関連する通話先情報
を前記ダイヤル番号の発信部に与えて通話先を自動的に
変更するＤ／Ａ変換部を設けることによって構成され
る。

（作用） 上記プログラマブル・マイコン電話は、記憶部を付設す
るとともに相手を呼び出すための操作手順を相手ごとに
作成し、その操作手順を前記記憶部に相手の電話番号と
ともにメモリし、相手が話中や不在の場合は記憶部にメ
モリされた操作手順に従って順次相手の呼び出しを行
い、従来のように人手によるかけ直しが解消されダイヤ
ル時間ロスが少なくなる。

（実施例） 以下、図面を参照して本考案の実施例を詳細に説明す
る。

図は本考案の一実施例のプログラマブル・マイコン電話
のブロック図である。すなわち、ブロック図に示すよう
にプログラマブル・マイコン電話は、電話機の発信部１
よりダイヤル時出力される相手のダイヤル信号A1と相手
が話中時の話中信号（相手が不在時には断続信号）ｂと
を入力し、それ等のアナログ信号を検出してデジタル信
号に変換するＡ／Ｄ変換部21と、Ａ／Ｄ変換部21の出力
デジタル信号によりメモリ部23を制御する制御部22と、
相手のダイヤル番号Ａと呼び出し手順B1,B2・・Bnとを
メモリするメモリ部23と、メモリ部23より出力されるダ
イヤル番号Ａおよび手順B1,B2・・Bnのデジタル信号を
アナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器24とより構成され
た記憶部２が電話機に付設されている。

また、メモリ部23には主要通話相手のダイヤル番号A1
と、その相手を呼び出すための操作手順B1〜Bnをメモリ
している。この操作手順は例えばB1は相手が持っている
他の電話番号、B2はB1以外の他の持ち電話番号、B3は所
定の待機時間、Bnは呼び出し断等であり、相手に対応し
て予め決められ、メモリ部23にメモリしておく。

ブロック図を参照してその動作を説明する。すなわち、
発信部１より発信された相手ダイヤル番号に対応したダ
イヤル信号A1が電話交換機３を介して相手を呼び出すと
ともに、並列してＡ／Ｄ変換部21に入力される。Ａ／Ｄ
変換部21は入力されたダイヤル信号A1をデジタル信号a1
に変換する。この変換されたデジタル信号a1は制御部22
に入力され制御部22によってメモリ部23に予めメモリさ
れているダイヤル信号a1に対応したダイヤル番号Ａを検
索する。

次に相手が話中（不在）の場合は話中を示すアナログ信
号（断・続信号）ｂが電話交換機３を介してＡ／Ｄ変換
部21に入力される。Ａ／Ｄ変換部21は入力されたアナロ
グ信号ｂをデジタル信号b1に変換し制御部22に出力す
る。制御部22は入力されたデジタル信号b1に制御されメ
モリ部23にメモリされた操作手順B1,B2・・Bnを順次検
索する。

その検索は例えばまず相手の持ち電話の他の電話番号が
メモリされたB1を検索し、B1による呼び出しを行う。そ
の呼び出しが話中の場合は次にメモリされているその他
の電話番号B2を検索して呼び出しを行う。更にそれも話
中の場合はB3を検索しメモリされた所定の待機時間後再
び呼び出しを行う。所定の待機時間後の呼び出しもでき
ない場合はBnを検索して呼び出しを断とし自動的に通話
を停止する。

上述のようにメモリ部23に相手に対応した操作手順を作
成してメモリしそのメモリを順次検索して相手を呼び出
すことにより、自動的に相手との通話機会の拡大と、通
話停止とを行うことができる。

（考案の効果） 以上の説明から明らかなように本考案は電話機に記憶部
を付設し、該記憶部に話中（不在）の場合の操作手順を
メモリし、該操作手順によって順次呼び出しを行うこと
により、自動的に通話機会の拡大と通話停止を行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】 図は本考案の一実施例のプログラマブル・マイコン電話
のブロック図である。 図中、１は発信部、２は記憶部、21はＡ／Ｄ変換部、22
は制御部、23はメモリ部、24はＤ／Ａ変換部、をそれぞ
れ示している。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ダイヤル番号を発信する発信部(1)を備え
   た電話機に、任意の通話先のダイヤル番号と、当該ダイ
   ヤル番号に関連した別の通話先のダイヤル番号(B₁,B₂)
   を一連の通話先情報として記憶したメモリ部(23)を設
   け、かつ前記発信部(1)からのダイヤル発信に応答した
   相手先からの話中（不在）信号を検出して所定のデジタ
   ル話中信号(b₁)を発生するＡ／Ｄ変換部(21)を付設する
   とともに、該デジタル話中信号(b₁)の検出時に前記メモ
   リ部(23)の中から現在発呼中のダイヤル番号に対応した
   前記一連の通話先情報を順次選択して読み出す制御部(2
   2)を設け、さらに前記メモリ部(23)から読み出された関
   連する通話先情報を前記ダイヤル番号の発信部(1)に与
   えて通話先を自動的に変更するＤ／Ａ変換部(24)を設け
   たことを特徴とするプログラマブル・マイコン電話。