JPH0675957B2 - 円鋼転写機及び円鋼転写方法 - Google Patents

円鋼転写機及び円鋼転写方法

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JPH0675957B2
JPH0675957B2 JP26063488A JP26063488A JPH0675957B2 JP H0675957 B2 JPH0675957 B2 JP H0675957B2 JP 26063488 A JP26063488 A JP 26063488A JP 26063488 A JP26063488 A JP 26063488A JP H0675957 B2 JPH0675957 B2 JP H0675957B2
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春見 早川
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、精密凹版印刷用の刷版を製造するために用ら
れる円鋼の製造装置に係り、具体的には原版に手彫りで
形成された凹像を円筒形の円鋼に凸像として転写するた
めの円鋼転写機とその使用方法に関するものである。
[従来の技術] 切手等の凹版印刷においては、まず熟練した技能者の手
彫りによって鋼板に凹像が彫刻され、これが原版とされ
る。そして刷版を製造する方法の一つとしては次の技術
がある。原版は焼き入れされ、その後転造によって円筒
形の円鋼に原版の画像が凸像として転写される。そして
凸像が形成された円鋼を用いて、印刷に直接使用される
版胴や平板等が転写によって形成されるのである。原版
から円鋼に画像を転写するためには、手動プレスに似た
作用で円鋼を原版に押圧して転造を行なう装置が用いら
れていた。
[発明が解決しようとする課題] 原版の画像を円鋼に転写する従来の装置は手動式であっ
て、円鋼及び原版の押圧や転造動作は経験と目視によっ
て手動で制御しており、円鋼に形成される凹像の深さの
管理も目視や手ざわり等によって確認していた。従って
従来の装置によれば、転写の精度は必ずしも高くはな
く、また操作性も良好とはいえず、取扱いに習熟し、あ
る程度の経験をつまなければ、良好な円鋼転写をなし得
ないという問題点があった。
[発明の目的] 本発明は、円鋼に転写される凹像の位置や深さを任意に
設定できると共にその精度が高く、操作者による加工精
度のバラツキが少く、操作性が良好な円鋼転写機を提供
するこを目的としており、さらに該円鋼転写機を用いた
円鋼転写方法を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明の円鋼転写機は、原版を円筒形の円鋼に転写する
ための円鋼転写機において、一水平方向に移動自在とさ
れたテーブル上に設けられ、原版を任意の姿勢に設定で
きる原版支持装置と、前記原版支持装置の上方において
円鋼を前記テーブルの移動方向に沿って転動自在となる
ように軸支すると共に前記原版支持装置に対して上下移
動自在とされた加圧サドルと、サーボ弁又は比例制御弁
を備え、前加圧サドルを下方に駆動して円鋼を原版に押
圧する油圧モータと、前記加圧サドルによる円鋼の転写
深さを測定する測定手段と、前記加圧サドルの駆動と前
記テーブルの移動を制御する数値制御部と、を具備する
ことを特徴としている。
また、この円鋼転写機に、前記加圧サドルに設けられた
円鋼の支持軸に連動するカムと、前記カムに設けられた
ノッチに選択的に係合自在とされた係合爪と、支持軸に
クラッチを介して連動連結された駆動手段と、より成る
円鋼の回転位置決め装置を設けるようにしてもよい。
また、支持軸に支持された円鋼を前記テーブルと同方向
に移動自在となるように前記加圧サドルに取付けるよう
にしてもよい。
また、はじめの円鋼転写機において、サーボモータによ
って上下移動自在とされると共に、下降してきた前記加
圧サドルを予め設定した位置で当接支持するストッパを
設け、円鋼と原版の当初接触位置における加圧サドルの
位置を基準としてこれよりも下方に設定されるストッパ
の位置を示す第1の測定手段と、前記当初接触位置から
下方に駆動された加圧サドルの移動量を測定する第2の
測定手段とを設けるようにしてもよい。
そして本発明に係る円鋼転写方法は、原版支持装置上に
設定された原版と加圧サドルの円鋼とを接触させた状態
で測定手段の原点を設定し、次に数値制御部に所望の指
示を入力し、サーボ弁又は比例制御弁及び油圧モータを
制御・駆動して加圧サドルを所定の加圧力で下降させる
ことによって円鋼を原版に対して押圧すると共に、この
状態でテーブルを所望回数往復移動させ、さらに測定手
段によって測定された円鋼の凹部の深さに応じ、数値制
御部を介して円鋼の加圧及びテーブルの往復移動を制御
して円鋼の所望深さの凹部を形成させることを特徴とし
ている。
[作用] 原版支持装置上に所望の姿勢で設定された原版と加圧サ
ドルの円鋼とを接触させると共に、加圧サドルとストッ
パを接触させた状態において、第1及び第2の測定手段
を0に設定する。
まず、ストッパを用いない本装置の使用方法において
は、加圧サドルの動作に干渉しない位置までストッパを
下げる。次に数値制御部に所望の指支値を入力し、サー
ボ弁又は比例制御部及び油圧モータを制御・駆動して加
圧サドルを所定の加圧力で下降させることによって円鋼
を原版に対して押圧すると共に、この状態でテーブルを
所望回数往復移動させて、原版から円鋼へ画像の転写を
行う。この時、加圧サドルに取付けられた支持軸に回動
自在に支持されている円鋼は、原版の移動によって支持
軸を中心に回転し、さらに前記支持軸と共に加圧サドル
に対して原版の移動方向と反対方向に移動していくの
で、該支持軸の加圧サドルに取付けられている部分には
過重な負担は加わらない。そして、第2の測定手段によ
って測定された加圧サドルの下方への移動量、即ち転写
された円鋼の凹部の深さに応じ、数値制御部を介して円
鋼の加圧力及びテーブルの往復移動量等を適宜に制御し
ていけば、円鋼に所望深さの凹部を正確に形成させるこ
とができる。
次に、ストッパを用いる場合には、前記両測定手段を共
に0に設定した後、第1の測定手段の表示に基づき、円
鋼に形成すべき凹部の深さ分だけ、数値制御部の制御に
よってストッパを下降させる。そして加圧サドルによる
加圧力及びテーブルの往復動作を数値制御部によって適
宜に制御し、加圧サドルの一部がストッパの上端面に当
接して支持されるまで転写を行なう。この場合、ストッ
パの下降及び転写の操作は、何段階かに分けて行なって
もよい。
円鋼の回転位置決め装置を使用すれば、数面の版を一つ
の円鋼に転写することができる。即ち、前述した転写操
作を行なう前に、所定の力で係合爪をカムの周面に当接
させた状態で、接続したクラッチを介して駆動手段によ
って該カムを回転させると、ノッチの位置で係合爪がカ
ムと係合し、カム及びカムと連動関係にある円鋼が、そ
の回転方向におけるある位置で固定される。この状態で
円鋼と原版を接触させ、クラッチ及び係合爪を解除して
前記転写操作を行なう。転写操作完了後、クラッチを接
続して駆動手段によりカム及び円鋼を回転させ、所定の
力でカムの周面に当接させた係合爪を他のノッチに係合
させれば、円鋼は回転方向における他の位置で固定され
る。ここで前述の如く、他の原版を用いて転写を行なえ
ば、円鋼に転写された種類の異なる版の各位置は、カム
に形成された複数のノッチとそれぞれ対応関係がつくよ
うになる。
[実施例] 本発明の一実施例である円鋼転写機を第1図〜第14図に
よって説明する。
第1図及び第2図において、1は設置床2上に据付けら
れたフレームである。右側面から見たフレーム1は門形
をしており、その上部側方には駆動源となる油圧モータ
3が駆動軸を内方に向けて横向きに設置されている。詳
細は図示しないが、この油圧モータ3は、サーボ弁又は
比例制御弁を介して油圧源に接続されており、その駆動
・制御は図示しない数値制御部としてのNC装置により行
われる。そして、この油圧モータ3は、クラッチ4を介
してフレーム1の上部中央にあるギヤボックス5内で水
平なウォーム軸を駆動するようになっている。そしてギ
ヤボックス5内でウォーム軸のウォームに噛合って回動
されるウォームホイールには、ねじ軸6が設けられてい
る。このねじ軸6は鉛直下向きの状態で不図示の軸受に
支えられており、フレーム1の中央を挿通して下方に突
出している。次に、このフレーム1には、略箱枠形の加
圧サドル7が上下方向移動自在に取付けられている。こ
の加圧サドル7の上部中央に貫設された孔には、円筒形
のめねじ部材8がフランジ部分8aで固定されており、該
めねじ部材8に前記ねじ軸6のおねじ部分が噛合してい
る。即ち、前記油圧モータ3を駆動してねじ軸6を回動
させることにより、加圧サドル7はフレーム1に沿って
自在に上下動することができる。なお、前記ギヤボック
ス5内にあるウォーム軸には、クラッチ9及び伝動軸10
等を介して、ハンドル11から入力される人力が伝達され
るようになっているので、必要に応じて前記クラッチ
4、9を切換えれば、加圧サドル7の駆動力を油圧力又
は人力のいずれかに選択することができる。または、こ
の人力による駆動機構のかわりに、サーボモータ等を設
けるようにしてもよい。次に、前記加圧サドル7の上枠
部7aの下面中央、即ち前記めねじ部8の反対側には、略
円錐台形のスタンド12が設けられており、フレーム1側
に設けられたストッパ装置13のストッパ14に相対してい
る。このストッパ装置13は、サーボモータ15とサーボモ
ータ15の減速機構16とを有しており、所定の範囲でスト
ッパ14を上下に移動させることができるようなってい
る。加圧サドル7が下降すると、前記スタンド12がスト
ッパ14に当接・支持されるので、ストッパ14の位置を定
めることによって、加圧サドル7の下限位置を定めるこ
とができる。なお、加圧サドル7と同じく、このストッ
パ14もNC装置によって操作されるが、このストッパ14に
も手動機構を設けるようにしてもよい。
次に、前記フレーム1、加圧サドル7及びストッパ14の
位置関係を測定する測定手段について説明する。第1図
及び第2図において、Bは第1の測定手段としてのマグ
ネスケール(以下、スケールBと略称する。)である。
スケールBはストッパ13とフレーム1との間に設けられ
て、フレーム1に対するストッパ13の位置を測定するこ
とができる。また同図中Aは第2の測定手段としてのマ
グネスケール(以下、スケールAと略称する。)であ
る。スケールAは加圧サドル7とフレーム1の間に設け
られて、フレーム1に対する加圧サドル7の位置を測定
することができる。また同図中Cは、加圧サドル7とス
トッパ13の間に設けられた測定手段としてのデジタルゲ
ージC(以下、ゲージCと略称する。)である。ゲージ
Cの本体は加圧サドル7の上枠部7aに下向きに取付けら
れており、該加圧サドル7を下降させてゲージCをスト
ッパ14に設けられたドグプレート17に接触させると、ゲ
ージCは所定寸法の範囲で押縮められるので、あらかじ
め原点位置を定めておけば、その範囲内において加圧サ
ドル7とストッパ14との間隔を知ることができる。例え
ば、加圧サドル7の下降操作において、加圧サドル7を
早送りする範囲と、ストッパ14に近い位置で加圧サドル
7を微速で送る範囲とを分けることができるが、前記測
定範囲内においてこのゲージCに微送開始位置を設定す
れば、当該位置において前記油圧モータ3の制御に必要
な信号を得るとができる。また、ゲージCだけでなく、
スケールA、Bの測定結をNC装置等の制御手段に帰環さ
せ、加圧サドル7やストッパ14等の制御に用いることが
できる。
次に、前記加圧サドル7の下端面側に設けられた円鋼支
持装置20について第3図〜第5図によって説明する。
第5図に示すように、加圧サドル7の下端面7bには、一
対のリニアガイド21、21を介してプレート22が移動自在
に設けられている。この移動方向を以下X方向乃至X軸
と呼ぶ。さて、プレート22の後端部両側には略三角形状
のブラケット23が尖端を下向きにして固着されている。
該尖端部分において、ブラケット23、23の間には、調整
自在のセンタボルト24をもって支持プレート25の後端部
が軸支されている。そして該支持プレート25の前端部
は、前記プレート22の前端部から下方に突設された吊軸
26の下端部により、だ円形の通孔を有する受キャップ27
を介して吊下げられている。そして、前記プレート22の
前端部の下面にはギヤボックス28が設けられており、そ
の内部には、X方向と直交する水平なウォーム軸28aに
よって駆動されるウォームホイール28bが設けられてい
る。このウォームホイール28bの中心にはめねじが切ら
れていて、この部分に前記吊軸26の上端部のおねじが噛
合している。図示はしないが、ウォーム軸28aの両端は
ギヤボックス28の外部に突出している。必要に応じて該
突出端部にハンドルを取付けて該ウォーム軸28aを回せ
ば、ウォームホイール28bの回転に従って吊軸26が上下
するので、前記センタボルト24を中心として支持プレー
ト25を揺動させ、その姿勢を調節することができる。
次に、前記支持プレート25の前端部の両側には、一対の
支持アーム29、29がX方向に沿って互いに平行に設けら
れている。両支持アーム29、29の先端間には、調整自在
のセンタボルト30、30を介して円鋼31の支持軸32が回転
自在に設けられている。支持軸32の中央部分はテーパ状
になっており、テーパ孔を有する円鋼31を取付けられる
ようになっている。図中33は取付けた円鋼32の位置を固
定するためのナットである。また、円鋼31及び支持軸32
の上方にある加圧サドル7の下端面にはブロック34が設
けられ、該ブロック34の両側には一対のガイドプレート
35、35が互いに平行に取付けられている。このガイドプ
レート35の下端面35aは、前記支持軸3の周面に円鋼31
の両側位置で上方から接するようになっている。そし
て、支持軸32・支持プレート25及びプレート22の全体
が、リニアガイド21を介して加圧サドル7に対してX方
向にスライドした時、支持軸32がガイドプレート35の下
端面35aに接して転動しうるように、前記吊軸26の上下
動によって支持プレート25の傾斜を調整しておく。
次に、前記円鋼支持装置20には、円鋼31の回転位置決め
装置36が設けられている。まず、前記支持プレート25の
側方には駆動手段としてのモータ37が設置されている。
X軸とほぼ直交する向きであるモータ37の出力軸には、
クラッチ38を介してカム軸39の一端が連結されている。
カム軸39は支持プレート25上に一対のベアリング40、40
によって支持されており、その中間位置には、周面にノ
ッチ41を有するカム42がキーによって固定されている。
またカム軸39の他端にはプーリ43が取付けられている。
プーリ43の下方の支持プレート25にもプーリ44が取付け
られており、前記支持軸32の一端部にもプーリ45がキー
によって固定されている。そして、これら各プーリ43、
44、45の間にはベルト46が掛け回されている。また、支
持プレート25上のプレート47に固設されたねじ棒48に対
して、スライドジグ49が移動自在に設けられており、該
スライドジグ49には前記ベルト46の張力を調整するため
のプーリ50が設けられている。次に、前記カム42に近い
支持プレート25の上には、駆動シリンダ51が設けられて
いる。駆動シリンダ51の本体51aの内部には、X方向に
沿って摺動自在となるように、ピストン52が設られてお
り、このピストン52は油圧力によってカム42の方向に駆
動されるようになっている。該ピストン52の先端には係
合爪53が設けられていて、前記カム42の周面に対向して
いる。また該ピストン52の後端にはフランジ54aを有す
るブシュ54が固定されていて、該フランジ54aと本体51a
との間にはばね55が介装されている。従って油圧力が加
わらなくなると、ばね55の力によってピストン52はカム
42から離れる方向に移動するようになっている。またブ
シュ54が固定されたピストン52の後端にはドグプレート
56が設けられており、該ドグプレート56及び一対のリミ
ットスイッチ57、58によって、ピストン52の可動範囲が
設定されるようになっている。なお、この回転位置決め
装置36におけるモータ37及び駆動シリンダ51の駆動・制
御は前記NC装置によって行なう。また本実施例の回転位
置決め装置36は、円鋼を2ヶ所で位置決めするため、図
示のようにカム42には2箇所のノッチ41が形成されてい
るが、転写すべき原版が1種類の時はノッチ41は1箇所
でよい。
次に、第1図及び第2図に戻り、前記円鋼支持装置20の
下方には、X方向に沿って移動自在のテーブル60が設け
られている。詳細は図示しないが、このテーブル60はサ
ーボモータ61によって駆動されるボールねじとナットに
よって駆動されるもので、前記加圧サドル7の駆動にタ
イミングをあわせて図示しないNC装置によって制御され
るようになっている。また必要に応じてレバー62を切換
えることにより、ハンドル63を用いて手動で操作するこ
ともできる。
次に、前記テーブル60の上に設けられた原版支持装置70
について、第6図〜第10図によって説明する。前記テー
ブル60の上には、その長手方向がX軸と平行となるよう
に、支持ベース71が取付けられている。支持ベース71の
上面には、垂直な案内面を有する案内部71aがその一端
部の中央に形成されている。また、その他端部の中央に
は軸受部71bが形成されていて、ハンドル72を有するね
じ棒73がX軸と平行に回動自在に取付けられている。次
に、前記支持ベース71の上面にはスライドベース74が設
けられている。このスライドベース74は、一対のクサビ
形の部材を上面が斜面となるように並べて中央の連結部
74aで一体にしたような形状をしており、前記案内部71a
又は軸受部71bをはさむようにして支持ベース71上に載
置されている。そして前記ねじ棒73に噛合わされためね
じ部材75の一端側が、スライドベース74の連結部74aに
当接している。次に、このスライドベース74の上にはス
ライド支持ベース76が載置されている。スライド支持ベ
ース76は、前記支持ベース71に相当する大きさのクサビ
形部材で、その斜面は前記スライドベース74の斜面に接
している。第10図に示すように、スライド支持ベース76
の下面側は肉抜きされていて前記スライドベース74の連
結部74aが干渉しないようになっている。また、前記軸
受部71bに近いスライド支持ベース76の下面側には係止
部76aが設けられており、前述したねじ棒73のめねじ部
材75の他端側が、この係止部76aに当接している。従っ
て、ハンドル2によってねじ棒73を回転させ、めねじ部
材75を移動させれば、これに当接したスライドベース74
又はスライド支持ベース76をX方向に移動させることが
できるので、スライド支持ベース76の高さ調整を行うこ
とができる。またスライド支持ベース76の上面は、凹状
の円周面の一部とされており、その円周面の中心軸はね
じ棒73の真上でX軸に平行である。そして、前記スライ
ド支持ベース76の上面には傾斜テーブル77が載置されて
いる。傾斜テーブル77の下面は、前記スライド支持ベー
ス76の下面に合致する凸状の円周面になっている。そし
て傾斜テーブル77の前端側と後端側には弓形の案内板7
8、78がそれぞれ固定されており、両案内板78、78はス
ライド支持ベース76の前端面と後端面に摺動自在に接し
ている。また第6図及び第7図に示すように、前記傾斜
テーブル77の両側端面には、調整ねじ79がピン80及びブ
ラケット81にて取付けられている。下方に垂下された該
調整ねじ79は、前記スライド支持ベース76の両側端面に
設けられたブラケット82を挿通しており、その下端部に
は丸ナット83がねじ込まれている。従って丸ナット83を
回して左右の調整ねじ79を上下動させることにより、傾
斜テーブル77を円周面状の接触面で揺動させ、傾斜テー
ブル77の水平度を調整することができる。なお、一方の
案内板78には、スライド支持ベース76に対する傾斜度を
示すための目盛84が設けられている。次に、第7図に示
すように、前記傾斜テーブル77の上面には丸テーブル85
が回動自在に取付けられている。丸テーブル85の側周面
には調整ブロック86が固設されており、この調整ブロッ
ク86には、傾斜テーブル77上に設けられた2本の調整ボ
ルト87、87の先端が互いに向きあう方向で当接してい
る。従って、この調整ボルト87を操作して丸テーブル85
を回動させることにより、丸テーブル85上に載置される
原版90のX軸に対する平行度を調整することができる。
次に、前記丸テーブル85の上面には、取付プレート88が
固定されている。この取付けプレート88には、一対のジ
グプレート89、89が設けられており、両ジグプレート8
9、89の間に原版90をはさんで取付プレート88上に原版9
0を固定できるようになっている。
次に、以上説明した構成における作用について説明す
る。
まず、第11図に示すように、NC装置等の制御により、サ
ーボ弁又は比例制御弁及び油圧モータ3を駆動・制御し
て加圧サドル7を下降させると共に、ストッパ14を上昇
させ、両者をある位置で接触させる。この位置でゲージ
Cを0に設定する。次に第12図に示すようにストッパ14
を下降させる。
次に、加圧サドル7の円鋼支持装置20に円鋼31を取付
け、テーブル60上の原版支持装置70に原版90を取付け
る。即ち、円鋼支持装置20から外した支持軸32のテーパ
部分に円鋼31を挿通して両側からナット33で固定する。
これを支持アーム29、29間に取付け、さらに吊軸26を調
整して支持軸32がガイドプレート35の下端面35aに接す
るようにする。また原版支持装置70に原版90を取付ける
場合には、ジグプレート89によって取付けプレート88上
に原版90を固定し、次に丸ナット83を操作して原版90の
水平度を調整すると共に、さらに調整ボルト87を操作し
て原版90をX軸に対して平行にする。
次に、円鋼31の回転位置決め装置36を作動させる。即ち
クラッチ38を接続し、駆動シリンダ51を作動させて係合
爪53をカム42に当接させた状態で、モータ37を駆動して
カム42を回転させる。一方のノッチ41に係合爪53が係合
し、連動関係にある円鋼31とカム42の位置が決まったと
ころで、モータ37を止める。次に、前記加圧サドル7を
下降させて円鋼31を原版90に近接させ、さらに原版支持
装置70によって原版90を上昇させることによって、第13
図に示すように加圧力が作用しない程度に円鋼31と原版
90を接触させる。次に、第14図に示すように、ゲージC
が0を示すまでストッパ14を上昇させ、ストッパ14と加
圧サドル7を当接させる。ここで、スケールA及びBを
0に設定する。次に、駆動シリンダ51の駆動力を解除す
ると共にクラッチ38を外し、円鋼31が自由に転動しうる
ようにする。
ここで、ストッパ14を用いない本装置の使用方法におい
ては、加圧サドル7の動作に干渉しない位置までストッ
パ14を下げる。次にNC装置に所望の指示値を入力し、サ
ーボ弁又は比例制御弁及び油圧モータ3を制御・駆動し
て加圧サドル7を所定の加圧力で下降させることによっ
て円鋼31を原版90に対して押圧する。なお、油圧モータ
3等により得られる加圧力とサーボ弁又は比例制御弁等
に与える制御電流との関係はあらかじめ実験によって求
めておき、この結果に基づき、NC装置においてSコード
で電流値の指定をすればよい。そして、この状態でテー
ブル60を所望回数往復移動させて、原版90から円鋼31へ
画像の転写を行う。この時、加圧サドル7に対して回転
自在に取付けられた支持軸32に支持されている円鋼31
は、原版90の移動によって支持軸32を中心に回転し、さ
らに円鋼支持装置20全体として、加圧サドル7に対して
原版90の移動方向と反対方向に移動する。即ち、該支持
軸32はガイドプレート35の下端面35aを転動していくの
で、該軸32に過重な負担が加わることはない。そして、
スケールAによって測定された加圧サドル7の下方への
移動量、即ち転写された円鋼31の凹部の深さに応じ、NC
装置を介して円鋼31の加圧力及びテーブル60の往復移動
量等を適宜に制御していけば、円鋼31に所望深さの凹部
を正確に形成させることができる。
次に、ストッパ14を用いる場合には、前記スケールA、
Bを共に0に設定した後、スケールBの表示に基づき、
円鋼31に形成すべき凹部の深さ分だけ、NC装置の制御に
よってストッパ14を下降させる。そして加圧サドル7に
よる加圧力及びテーブル60の往復動作をNC装置によって
適宜に制御し、加圧サドル7の一部がストッパ14の上端
面に当接して支持されるまで転写を行なう。この場合、
ストッパ14を用いない場合のように加圧力を一定にする
必要はない。またこの場合、ストッパ14の下降及び転写
の操作は、NC装置の制御により、何段階かに分けて行な
ってもよい。
次に、転写操作完了後、クラッチ38を接続して、モータ
37によりカム42及び円鋼31を回転させ、所定の力でカム
42の周面に当接させた係合爪53を他のノッチ41に係合さ
せれば、円鋼31は回転方向における他の位置で固定され
る。ここで、原版90を取換えて、前述のような転写操作
を再び行なう。このようにすれば、一つの円鋼31に種類
の異なる版を転写でき、かつこれらの各版の各位置は、
カム42に形成された各ノッチ41の位置(又はカム42のキ
ー溝の位置)と対応関係がつくようになる。従って、実
際の印刷に使用する版胴や平板をこの円鋼31を用いて作
成する際、前述したようなカム42等を用いれば、種類の
異なる各版の正確な割り出しを簡単に行なうことができ
る。
[発明の効果] 本発明の円鋼転写機は、一水平方向に移動自在とされた
テーブル上に設けられ、原版を任意の姿勢に設定できる
原版支持装置と、前記原版支持装置の上方において円鋼
を前記テーブルの移動方向に沿って転動自在となるよう
に軸支すると共に前記原版支持装置に対して上下移動自
在とされた加圧サドルと、サーボ弁又は比例制御弁を備
え、前記加圧サドルを下方に駆動して円鋼を原版に押圧
する油圧モータと、前記加圧サドルによる円鋼の転写深
さを測定する測定手段と、前記加圧サドルの駆動と前記
テーブルの移動を制御する数値制御部と、を具備してい
るので、次のような効果がある。
各部の動作は数値制御でなされるため、加圧力・転写
長さ・転写回数等を任意に選択することができ、転写の
精度及び操作性が向上する。
円鋼に形成されるへこみの深さを測定手段によって測
定することができ、この測定結果を利用して転写深さの
制御を容易に行なうことができる。
原版支持装置によって原版を任意の姿勢で容易に固定
することできる。
また、本装置に前述した円鋼の回転位置決め装置を設け
れば、一つの円鋼に対して複数種類の版を所定の位置関
係で転写することができると共に、このカムを利用する
ことにより所望の版の割出しを高精度で容易に行なうこ
とができるという効果がある。
また、支持軸に支持された円鋼が加圧サドルに対してテ
ーブルと同方向に移動自在となるようにすれば、原版と
加圧サドルの間で円鋼が加圧されると共に原版が移動さ
れる転写時においては、円鋼を支える支持軸は回転しな
がらテーブルの移動方向と反対の向きに移動していくの
で、一定の位置に止まって加圧される場合に比べて支持
軸に加わる負担は小さくてすむ。
また、前記円鋼転写機による円鋼転写において、原版支
持装置上に設定された原版と加圧サドルの円鋼とを接触
させた状態で測定手段の原点を設定し、次に数値制御部
に所望の指示を入力し、サーボ弁又は比例制御弁及び油
圧モータを制御・駆動して加圧サドルを所定の加圧力で
下降させることによって円鋼を原版に対して押圧すると
共に、この状態でテーブルを所望回数往復移動させ、さ
らに測定手段によって測定された円鋼の凹部の深さに応
じ、数値制御部を介して円鋼の加圧及びテーブルの往復
移動を制御して円鋼に所望深さの凹部を形成させるよう
にすれば、版深さの精度が飛躍的に向上するという効果
がある。
さらにまた、ストッパと、該ストッパの位置を測定する
測定手段とを設ければ、数値制御によって直接必要な加
圧力のコード指定をしなくとも、ストッパ及び該測定手
段によって段階的に凹み深さを設定し、又は最終凹み深
さを設定することにより、円鋼の凹み深さの精密な設定
を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図は同実
施例の右側面図、第3図は同実施例における円鋼支持装
置の平面図、第4図は円鋼支持装置の一部破断正面図、
第5図は第3図のV-V切断線における断面図、第6図は
同実施例における原版支持装置の正面図、第7図は同原
版支持装置の右側面図、第8図は同原版支持装置の平面
図、第9図は同原版支持装置の左側面図、第10図は同原
版支持装置の断面図、第11図〜第14図は本実施例の円鋼
転写機における測定手段等の原点位置の設定を説明する
模式図である。 3……油圧モータ、7……加圧サドル、 14……ストッパ、15……サーボモータ、 31……円鋼、32……支持軸、 36……回転位置決め装置、 37……駆動手段としてのモータ、 38……クラッチ、41……ノッチ、 42……カム、53……係合爪、 60……テーブル、70……原版支持装置、 90……原版、 A……第2の測定手段としてのマグネスケール(スケー
ルA)、 B……第1の測定手段としてのマグネスケール(スケー
ルB)、 C……測定手段としてのデジタルゲージ(ゲージC)。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原版を円筒形の円鋼に転写するための円鋼
    転写機において、一水平方向に移動自在とされたテーブ
    ル上に設けられ、原版を任意の姿勢に設定できる原版支
    持装置と、前記原版支持装置の上方において円鋼を前記
    テーブルの移動方向に沿って転動自在となるように軸支
    すると共に前記原版支持装置に対して上下移動自在とさ
    れた加圧サドルと、サーボ弁又は比例制御弁を備え、前
    記加圧サドルを下方に駆動して円鋼を原版に押圧する油
    圧モータと、前記加圧サドルによる円鋼の転写深さを測
    定する測定手段と、前記加圧サドルの駆動と前記テーブ
    ルの移動を制御する数値制御部と、を具備することを特
    徴とする円鋼転写機。
  2. 【請求項2】前記加圧サドルに設けられた円鋼の支持軸
    に連動するカムと、前記カムに設けられたノッチに選択
    的に係合自在とされた係合爪と、支持軸にクラッチを介
    して連動連結された駆動手段と、より成る円鋼の回転位
    置決め装置を具備する請求項1記載の円鋼転写機。
  3. 【請求項3】支持軸に支持された円鋼が前記テーブルと
    同方向に移動自在となるように前記加圧サドルに取付け
    られた請求項1又は請求項2記載の円鋼転写機。
  4. 【請求項4】サーボモータによって上下移動自在とされ
    ると共に、下降してきた前記加圧サドルを予め設定した
    位置で当接支持するストッパを有し、前記測定手段が、
    円鋼と原版の当初接触位置における加圧サドルの位置を
    基準としてこれよりも下方に設定されるストッパの位置
    を示す第1の測定手段と、前記当初接触位置から下方に
    駆動された加圧サドルの移動量を測定する第2の測定手
    段とより成る請求項1記載の円鋼転写機。
  5. 【請求項5】原版支持装置上に設定された原版と加圧サ
    ドルの円鋼とを接触させた状態で測定手段の原点を設定
    し、次に数値制御部に所望の指示を入力し、サーボ弁又
    は比例制御弁及び油圧モータを制御・駆動して加圧サド
    ルを所定の加圧力で下降させることによって円鋼を原版
    に対して押圧すると共に、この状態でテーブルを所望回
    数往復移動させ、さらに測定手段によって前記原点を基
    準として測定された円鋼の凹部の深さに応じ、数値制御
    部を介して円鋼の加圧及びテーブルの往復移動を制御し
    て円鋼に所望深さの凹部を形成させることを特徴とする
    円鋼転写方法。
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