JPH0675940B2 - 内装用複合壁材 - Google Patents

内装用複合壁材

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JPH0675940B2
JPH0675940B2 JP61130851A JP13085186A JPH0675940B2 JP H0675940 B2 JPH0675940 B2 JP H0675940B2 JP 61130851 A JP61130851 A JP 61130851A JP 13085186 A JP13085186 A JP 13085186A JP H0675940 B2 JPH0675940 B2 JP H0675940B2
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interior
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composite wall
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vinyl chloride
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JP61130851A
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Inventor
光明 丸岡
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フジワラ化学株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は断熱性、結露防止性に極めて優れた内装用複合
壁材に関する。
〈従来の技術〉 建築物の内壁などの上塗材としては、繊維質上塗材と称
せられる繊維質材を含有する上塗り用左官材料が広く知
られている。これは、PC板、コンクリート、フレキシブ
ルボード、石膏ボード、ベニヤ合板等の下地に対する化
粧塗装として色彩パターンが美麗であり、多種多様のも
のが得られるとして好んで用いられている。
一方、塩ビ壁紙又はビニル壁紙と称せられる内装材があ
る。この内装材は厚さ0.15〜0.2mmの裏打紙に、この裏
打紙と略同じ厚みか、あるいは、発泡製品等のようにご
く厚いものでは0.6〜0.8mm程度のビニルコンパウンドの
層が、一部裏打紙に浸透して付いているか、あるいは、
接着剤で接着された構造である。表面のビニルコンパウ
ンドが着色されエンボッシングされることにより模様付
けができる点でビニル壁紙も広く用いられている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これらの内装用上塗材、ビニル壁紙など
の従来用いられている内装材は、前者にあっては、前記
の如くPC板、コンクリート等に塗着されるために断熱
性、結露防止性に乏しく、特に繊維を主体とする層は透
湿現象により内部結露する。そして、次第に湿流になり
繊維間の空隙が結露水で埋められるに至り、上塗層の接
着性、外観などを著しく害するなどの好ましくない現象
を惹起するという欠点がある。後者にあっては、塩ビ発
泡製品を用いるにしても通常使用される厚さは、高々1m
m程度であり、エンボス加工性を有するものの、その断
熱性は小さく、吸水性に乏しい材質であることと相俟っ
て結露防止性も望み得ないという、内装材としての大き
な欠点を有している。
また、前記繊維上塗材には、その欠点の一つとして一般
に厚く塗られる場合が多く、そのために柱の際からめく
れて剥離しだすなどの欠点があり、これは下地等での接
着強度が不十分であるということに起因するものとみら
れている。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者は、かかる欠点を克服せんとして内装用複合壁
材の開発に鋭意注力したところ、無機物、例えば、炭酸
カルシュウム等と塩化ビニル樹脂により構成された発泡
体からなる板に、短繊維を主体とし糊剤、バインダー等
を含む繊維質上塗り材を鏝塗り、又は、吹付塗装により
形成、積層させたところ、前記従来技術上の課題であっ
た下地への接着性に由来する欠点を解消し得ること、更
に、断熱性を著しく向上させ結露防止性を付与させるこ
とができて、結露と繊維質上塗層との協奏現象としての
接着性、外観等への悪影響を排除し得ることを見出し本
発明を完成したのである。
すなわち、本発明の内装用複合壁材の特徴は無機物・塩
化ビニル樹脂系発泡板上に短繊維を主体とする層を鏝塗
り、又は吹付塗装により形成、積層されてなることにあ
る。
本発明に用いられる無機物・塩化ビニル樹脂系発泡板と
しては、表面に0.1mm以上、好ましくは0.2mm以上、更に
好ましくは0.3mm以上の長径を有する気泡断面を面積比
で少なくとも50%有するものがより好ましく、従つて、
発泡体のどの断面をとってもこの条件を満足する構造を
有する発泡体であればより以上好ましく用いられる。例
えば、好適に使用しうる発泡板としては、無機物として
炭酸カルシウムを用い、炭酸カルシウム/塩化ビニル樹
脂重量比=9/1とし、塩化ビニル樹脂にバインダー効果
を持たせながら発泡成形された密度0.09g/cm3(JIS A 5
907による)の発泡板がある。この発泡板の表面特性と
発泡板上に鏝塗り又は吹付塗装される短繊維との協奏効
果になるアンカー効果によって接着強度の向上に著効を
奏することができる。表面に0.1mm以上の長径を有する
気泡断面が50%以上あることが前記効果をより向上させ
得て好適であり、その長径が0.2mm以上であることがよ
り好ましい。
無機物に対する塩化ビニル樹脂の割合は、不燃性付与の
見地から少ない方が好ましく、従って、少なくとも塩化
ビニルの無機物に対するバインダー効果が十分で、か
つ、発泡体を形成するに足る量であればよく、通常約10
%程度用いたものが安価であり、好ましく用いられる。
発泡板の厚みは所望される断熱性、結露防止性の程度に
応じて選定されるが、2mm以上の厚さのものを用いるこ
とが好ましく、通常5mm程度のものが好適である。
本発明の特徴の一つは、前記発泡板上に短繊維を主体と
し糊剤、バインダー等を含む繊維質上塗剤を鏝塗り、又
は吹付塗装して、色彩パターンが美麗であり、緩かみを
感じさせるといった繊維上塗材の特性をそのまま保持し
て、下地との接着性を著しく向上せしめて、複合化した
点にある。しかし、本発明に用いる短繊維は余りに短か
すぎると前記発泡板の表面構造との協奏により発現する
短繊維のアンカー効果が乏しくなり、前記接着性につい
ての著効が得られ難く、また、余りに長すぎると繊維が
からまり、塊状となり易く好ましくない。繊維長として
は1〜15mmのものが好ましく、より好ましいのは3〜10
mmものである。使用される繊維の太さは1〜10デニール
のものが好適である。短繊維としては、1種又は2種以
上の繊維又は/及び解繊された繊維が目的に応じて用い
られ、また、着色繊維をも用いて色彩パターン効果の向
上をも図ることができる。
糊剤としては、例えば、カルボキシメチルセルロース
(CMC)、メチルセルロース(MC)、ヒドロキシエチル
セルロース(HEC)など、通常繊維質上塗布材に用いら
れるものが支障なく用いられ、また、バインダーとして
は、エマルジョン系バインダーなどが用いられ、とりわ
け、エチレン−酢ビ系エマルジョンがより好適である。
なお、予め発泡板に前記バインダーをスプレー塗付した
後、これが乾燥しない間に短繊維を主体とする上塗材ペ
ーストを鏝塗りするか、又は吹付塗装することは接着性
の向上の見地からより好適である。
本発明の内装用複合壁材の他の特徴の一つは、エンボス
加工性を合せ持つことであり、断熱特性を損わない範囲
でエンボス加工を付与して好適に用いられる。
本発明において、無機物・塩化ビニル樹脂系発泡板上に
形成、積層される短繊維を主体とする繊維質層には、色
採を美麗にする繊維質層のパターンを構成するために、
短繊維の他に着色セロハン小片、着色雲母の小片、ある
いは、真鍮箔粉などの金属箔粉等の金色粉や、アルミ粉
等の銀色粉など、本発明の内装用複合壁材の特性を損わ
ない範囲で、適宜配合して使用することができる。
〈作用及び発明の効果〉 前述の如く、無機物・塩化ビニル系発泡板に短繊維を主
体とする層を鏝塗り、又は吹付塗装により形成、積層さ
せるときには、表面に存在する気泡断面により形成され
た複雑な構造と、これら繊維との協奏効果になるアンカ
ー効果によるものと推察されるが、発泡板と繊維を主体
とする上塗層との接着強度の向上に著効を奏することが
認められ、従来の繊維質上塗材使用時の前記の低接着力
に基づくとみられる欠点を解消することができ、しか
も、断熱効果に優れ、その結果、結露によって生ずる、
特に繊維質上塗材を用いた場合にみられる特有の前記外
観の悪化及び接着性の低下等の弊害を解消することがで
きる。
本発明の内装用複合壁材は優れた断熱性及び結露防止性
を持ち、従って前記の従来の繊維質上塗材により形成さ
れた壁面の欠点がなく、色彩のパターンが美麗であり、
暖かみを感じさせるといった繊維質上塗材の特性を生か
した、エンボス加工性を併せもった優れた内装用壁材と
なっている。
〈実施例〉 以下実施例によって本発明の内装用複合壁材を具体的に
説明する。
実施例1 切断長4mmのビニロン繊維束(5デニールの単繊維から
なる)100重量部、糊剤としてカルボキシメチルセルロ
ース(CMC)8重量部、バインダーとしてエチレン−酢
ビ系エマルジョン(昭和高分子製、ポリゾールEVA AD-
2)30重量部、水680重量部からなる繊維質上塗材料を混
練、調整し鏝塗用上塗材ペーストを得た。次いで、表面
に多数の気泡断面を持ち長径0.4〜0.5mmの気泡断面が面
積比で70%占める厚さ5mmの、塩化ビニル樹脂をバイン
ダーとし、炭酸カルシウム/塩化ビニル樹脂重量比9/1
の無機系発泡板上に、上記の上塗材ペーストを鏝塗りし
た。乾燥後に得られた複合壁材は接着性に極めて優れた
壁材であった。従来品との比較のために前記繊維上塗材
を予め施工した前記発泡板上に現場で鏝塗りしたとこ
ろ、従来技術では柱の際からめくれて来るような剥離現
象が認められる程に厚く塗布しても、本発明品にはその
剥離現象はみられなかった。
また、得られた複合壁材をコンクリート、石膏ボード、
フレキシブルボード、ベニヤ板又はPC板を下地とし、前
記繊維質上塗材を鏝塗りした壁面においては結露現象が
認められる高湿度でかつ内外の温度差のある条件下にお
いて使用したところ、結露現象は認められず、極めて断
熱性、結露防止性に関して優れたものであった。
実施例2 実施例1において、切断長5mmのビニロン繊維(70%繊
維束、30%解繊された繊維からなる)を用い、糊剤6重
量部、水660重量部とした。他は実施例1と同様に混
練、調整し、繊維質上塗材ペーストを得た。
次いで、表面に多数の気泡断面を有し、長径0.3〜0.6mm
の気泡断面を面積比で80%を占める、厚さ4mmの実施例
1同様の発泡板にその表面の全面に薄く吹付塗装したの
ち、上記の得られた繊維質上塗ペーストを吹付塗布し
た。乾燥後に得られた複合壁材は接着性に極めて優れた
壁材であった。
従来品との比較のために、予め施工した前記発泡板上に
前記繊維上塗材を現場で吹付塗布したところ、実施例1
と同様に剥離現象は認められなかった。更に、実施例1
と同様に断熱性、結露性について使用試験を行なったと
ころ、結露現象は認められず、断熱性、結露防止性につ
いても優れたものであった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機物・塩化ビニル樹脂系発泡板上に、短
    繊維を主体とする層を鏝塗り、又は吹付塗装により形
    成、積層されてなることを特徴とする内装用複合壁材。
  2. 【請求項2】発泡板は0.1mm以上の長径をもつ気泡断面
    を表面に面積比で50%有する特許請求の範囲第1項記載
    の内装用複合壁材。
  3. 【請求項3】発泡板は少なくとも2mmの厚さを有する特
    許請求の範囲第1項又は第2項記載の内装用複合壁材。
  4. 【請求項4】短繊維は1〜15mmの長さをもつ繊維束又は
    /及び解繊された繊維である特許請求の範囲第1項記載
    の内装用複合壁材。
JP61130851A 1986-06-04 1986-06-04 内装用複合壁材 Expired - Lifetime JPH0675940B2 (ja)

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JPS62286732A JPS62286732A (ja) 1987-12-12
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