JPH0675767B2 - クローズドスタート方式によるガス吹込み量制御方法 - Google Patents

クローズドスタート方式によるガス吹込み量制御方法

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JPH0675767B2
JPH0675767B2 JP2187920A JP18792090A JPH0675767B2 JP H0675767 B2 JPH0675767 B2 JP H0675767B2 JP 2187920 A JP2187920 A JP 2187920A JP 18792090 A JP18792090 A JP 18792090A JP H0675767 B2 JPH0675767 B2 JP H0675767B2
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gas
molten steel
holes
slide plate
closed
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堅二 山本
滋 安藤
基嗣 長田
忠夫 谷口
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Shinagawa Refractories Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、クローズドスタート方式スライドバルブ装置
の固定プレート並びに摺動プレートの両者に多数の貫通
孔を設けたガス吹込み部材を設け、各ガス吹込み部材か
らのガス吹込み量を変動させることによるガス吹込み量
制御方法に存する。尚、本発明におけるクローズドスタ
ート方式とは、スライドバルブ「閉」にした状態で該ス
ライドバルブ装置が装着してある溶融金属容器内、イン
サートノズル内及びボトムプレート溶鋼流通孔内の溶鋼
を凝固しないように保持し、スライドバルブを「開」と
して溶鋼流をスタートさせる方式を言う。
〔従来の技術〕
この種スライドバルブ装置(以下SV装置と言う)では、
第3図に示す如く、ボトムプレート(1)の溶鋼流通孔
(5)の内周面にポーラス質のガス吹き部材からガスを
噴出する方式、又は第4図に示す如く、SV装置閉止時の
スライドプレート(2)の上面にポーラス質のガス吹き
部材(15)を配設することが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ポーラス質のガス吹込み部材からのガス吹き込みでは、
噴出ガスの噴出量は確保できても噴出ガスの流速は得ら
れない。従つて溶鋼の半凝固状になつた膜を破ることが
できないことがある。又、溶鋼攪拌効果も少なく、溶鋼
流通孔開孔成功率100%を達成することができない。
又、前述の如きボトムプレート又はスライドプレートの
一方にのみポーラス質のガス吹込み部材を設け、クロー
ズドスタート方式を実施した場合、溶鋼流通孔開孔成功
率は精々80〜90%であり、かつ、ボトムプレート及びス
ライドプレート両方のポーラス質のガス吹込み部材から
ガス吹きを実施しても前記成功率は90〜95%である。吹
込みガス量、ガス圧を高めても吹き込みガスの流速は得
られず100%の開孔成功率は達成されないことが知られ
ている。
〔課題を解決けるための手段〕
本発明者等はクローズドスタート方式のSV装置における
開孔成功率100%を目的として種々検討した結果、ボト
ムプレート、スライドプレート両者に多数の貫通孔を設
けたガス吹込み部材を配設することにより、ほぼ100%
の開孔成功率を達成しうることを知見し、本発明を開発
したものであり、本発明の技術的構成は前記特許請求の
範囲に明記したとおりであるが、本発明の一具体例を示
す添付図面に基いて詳述する。
第1図は本発明SV装置の縦断面図であり、(1)はボト
ムプレート、(2)はスライドプレート、(3)はイン
サートノズル、(4)はシュートノズルであって、公知
の2層式SV装置である。
ボトムプレート(1)の溶鋼流通孔内周面には、多数の
貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)が内設してあり、
この多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)の背面
にはガス導管(13)に連通するガス溜りが周知のように
設けてある。
スライドプレート(2)にはSV装置の閉止時に前記流通
穴(5)に相当する(当接する)位置(通常スライドプ
レートのストロークエンド位置)でしかもスライドプレ
ートの上面に向かつて多数の貫通孔を設けたガス吹込み
部材(12)が設けてあり、該多数の貫通孔を設けたガス
吹込み部材(12)の下部のガス溜まりはガス導管(14)
によりガス供給源に連通してある。
尚、図示した事例は2層式SV装置であるが、3層式SV装
置でも同等の作用効果が得られる。
また、本発明方法では予じめ実験結果に基づいて、多数
の貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)、(12)夫々へ
の貫通孔からガス吹込み量を制御することにより一層秀
れた開孔成功率を得ることができ、その制御回路を3層
式SV装置に適用した例を第2図にフローシートとして示
す。
(a)ノズル閉時: ボトムプレートの多数の貫通孔を設けたガス吹き部材
(11)にはラインDより2〜10Nl/分の不活性ガスを吹
込み、スライドプレートの多数の貫通孔を設けたガス吹
き部材(12)にはラインFより50〜150Nl/分の不活性ガ
スを吹込む。
(b)ノズル開直前: ボトムプレートの多数の貫通孔を設けたガス吹き部材
(11)には、ラインD+ラインGより50〜150Nl/分の不
活性ガスを吹込む。
(c)ノズル全開後: ストップバルブH、Bを開又は閉として多数の貫通孔を
設けたガス吹込み部材(11),(12)より2〜10Nl/分
の不活性ガスを吹込むか停止し、又は何れか一方を開と
して2〜10Nl/分の不活性ガスを吹込むものとする。
尚、ラインEは多数の貫通孔を設けたガス吹き部材(1
2)の詰り防止とノズル閉時に少量のガスを流す場合に
用いられる。
〔実施例〕
第2図図示の3層式SV装置を用い、不活性ガス吹込量及
び吹き込み時間を種々検討して下記のようにして実施し
た。
(1).予熱開始から受鋼直前まで(ノズル開)、 1).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)→ 5Nl/分 約30分 2).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(12)→ 0Nl/分(2).受鋼直前からスライドプレートの
摺動開始直前まで(ノズル閉)、 1).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)→ 5Nl/分 約5分 2).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(12)→ 80Nl/分 約5分 (3).スライドプレートが開方向に摺動開始時からノ
ズル全開まで 1).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)→ 85Nl/分(5Nl/分+80Nl/分)約3秒 2).多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材(12)→ 80〜0Nl/分 約3秒 (4).溶鋼注入(ノズル開)、 多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材 ガス量(Nl/
分) A B C D 11 5 0 5 0 12 0 5 5 0 (5).溶鋼温度:1550℃ (6).開孔成功率:ほぼ 100% 〔発明の効果〕 本発明の技術的構成とすることにより、ポーラス質から
なるガス吹き部材によるガス吹きに比較すると、貫通孔
からのガス吹きはガス流速を音速まで高めることが可能
になり、溶鋼の攪拌効果と溶鋼の薄い半凝固状の膜を破
壊する効果が大幅に向上されて、クローズドスタートが
100%達成できると共にクローズドスタートの成功でき
るクローズタイムも大幅に延長可能となる。又、ボトム
プレートのみに多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材を
設けた場合に比し、デッドゾーンがなくなりノズル内溶
鋼の攪拌力が向上され、また、スライドプレートのみに
多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材を設けた場合に比
し、ノズル内溶鋼の攪拌にデッドゾーンがなくなり、ク
ローズドスタートがスムースに実施できる。
又、ノズルが開になる直前に、ポトムプレートの多数の
貫通孔を設けたガス吹込み部材(11)から多量の不活性
ガスを吹込むと、溶鋼流通孔(5)内の圧力が上昇す
る。
従つて、ボトムプレート(1)の溶鋼流通孔(5)の下
部、つまりスライドプレート(2)に接する部分に生じ
た溶鋼のごく薄い半凝固状の膜を破ることが可能とな
り、クローズドスタートがスムーズに実施できる。
更に本発明のように、ボトムプレート、スライドプレー
トの双方に多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材を設け
ることにより、第5図Aの区間を移動する数秒間のノズ
ル(5)内の溶鋼攪拌が効果的であつて凝固することな
く、かつ該領域にデッドゾーンの発生を解消し得る。
尚、クローズドスタートが終了した後も貫通孔から少量
(2〜10Nl/分)のガスをラインEから詰まり防止とし
て流せば貫通孔の詰まりがなく、プレートの再使用が可
能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明SV装置を2層式SV方式に適用した縦断面
略図、第2図は本発明方法を実施するための吹込みガス
ラインのフローシート、第3図及び第4図は従来方式の
SV装置の縦断面略図、第5図はSV装置の摺動中の例を示
す縦断面略図であり、 図中: 1:ボトムプレート、2:スライドプレート、3:インサート
ノズル、4:シュートノズル、5:溶鋼流通孔、11:ボトム
プレートの多数の貫通孔を設けたガス吹込み部材、12:
スライドプレートの多数の貫通孔を設けたガス吹込み部
材、13,14:ガス導管、15:ポーラス質のガス吹き部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボトムプレートの溶鋼流通孔内周面及びス
    ライドプレートの溶鋼閉止部に多数の貫通孔を設けたガ
    ス吹込み部材を有するスライドバルブ装置を用い、溶鋼
    閉止時にはスライドプレートガス吹き部材の貫通孔より
    50〜150Nl/分の不活性ガスを吹き込みかつボトムプレー
    トガス吹き部材の貫通孔からは2〜10Nl/分の不活性ガ
    スを吹き込み、溶鋼注入開始直前よりスライドプレート
    の全開まではボトムプレートガス吹込み部材の貫通孔か
    ら50〜150Nl/分の不活性ガスを吹き込み、ついでスライ
    ドプレート全開以降は前記の多数の貫通孔を設けた両ガ
    ス吹込み部材の少なくとも一方からの不活性ガス吹き込
    み量を2〜10Nl/分とするか、又は、該ガス吹き込みを
    停止することを特徴とする、クローズドスタート方式に
    よるガス吹込み量制御方法。
JP2187920A 1990-07-18 1990-07-18 クローズドスタート方式によるガス吹込み量制御方法 Expired - Lifetime JPH0675767B2 (ja)

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