JPH0675658B2 - ▲ろ▼過布 - Google Patents

▲ろ▼過布

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JPH0675658B2
JPH0675658B2 JP60042468A JP4246885A JPH0675658B2 JP H0675658 B2 JPH0675658 B2 JP H0675658B2 JP 60042468 A JP60042468 A JP 60042468A JP 4246885 A JP4246885 A JP 4246885A JP H0675658 B2 JPH0675658 B2 JP H0675658B2
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邦夫 市橋
和清 岩本
秀夫 上田
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、使用時の寸法安定性が良く、且つケーキの剥
離性に優れた過布に関する。
(従来の技術) 工業的過操作は古くより行なわれ、近年、産業の発達
につれ過対象が広がると共に、それに応じて過装
置、過メディアも種々開発されてきた。
これらの内、湿式過においては液回収の場合又は
過ケーキ回収の場合も一般に織物過布が用いられ、
過対象物の性状に応じて綿・毛などの天然繊維織物やポ
リエステル,ポリアミド等の合成繊維織物が適宜選択さ
れている。特に加圧過機や真空過機においては過
面に作用する応力に抗して布空隙の形の保持や枠洩れ
防止による過精度の維持を目的の一つとして、合成繊
維フィラメントより成る織物過布が用いられるのが一
般的である。この場合、布の回収再使用の為には、前
記寸法安定性の外、 過面の耐摩耗性、耐薬品性、耐熱強度保持性、
などの基本要素と共に過面に形成された固形粒子堆積
物(ケーキ)の剥離性が重要な要素となる。
これら特性をある程度兼ね備えると共に、コスト的にも
有利な素材として、一般にポリオレフィン,ポリエステ
ル,ポリアミドが用いられているが、これらはいずれも
オールマイティな素材とは云えない。これら8者を比較
すると例えばポリアミドは耐摩耗性,ケーキ剥離性にす
ぐれるが、寸法安定性,耐熱性に劣る。一方ポリエステ
ルは概ねその逆と考えてよい。又ポリオレフィンは寸法
安定性に優れる反面、耐熱性は最も劣る。
この為、より性能の優れた過布を得る為にこれらの素
材が適宜組合されて用いられている。例えば、寸法安定
性の優れたポリオレフィンやポリエステルのフィラメン
トにポリアミドフィラメントをカバソングした合撚糸を
用いるケースがある。この場合、ケーキ剥離性を良好な
らしむる為にはカバリングを密なものとする為、カバリ
ングコストが大きいものとなり経済的でない。又、多層
織物構造として片面にポリアミドフィラメント、他面に
ポリオレフィンやポリエステルを用いるケースがある。
この場合、必然的に重布となり、平織,綾織,米子織な
ど一般に用いられる目付とはならず、使用が限定される
欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者等は、かかる状況に鑑み、一般の合成繊維過
布の長所を損なわず製造・取扱容易であると共に、寸法
安定性とケーキ剥離性にすぐれた、汎用性に富む過布
を工業的に有利な方法で得るべく、鋭意研究の結果本発
明に到達したものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン又はポリエチレンを芯成分、ポリカプラミド又はポリ
ヘキサメチレンアジパミドを鞘成分とし、且つ芯成分と
鞘成分とが容量比で1:5乃至5:1の範囲で接合した芯鞘型
複合フィラメントが過表面の少なくとも50%を占める
過布にかかわるものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で云う複合糸の芯成分とは、ポリエステル又はポ
リオレフィンである。これは過布となした後の寸法や
形態の安定性を保障するものであり、紡糸時には鞘成分
との関連において決る紡糸温度にて適当な粘性を有する
必要がある。ここで云うポリエステルとしては、ポリエ
チレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート,
ポリエチレンイソフタレート,共重合ポリエチレンテレ
フタレート,ポリ〔1,4シクロヘキサンジオール・テレ
フタレート〕等があげられる。布帛としてなして後、加
工段階で熱セットにより寸法安定性を確実なものとする
為、これらの内ポリエチレンテレフタレート,ポリブチ
レンテレフタレート,ポリ〔1,4シクロヘキサンジオー
ル・テレフタレート〕が好適であり、とりわけコスト面
からもポリエチレンテレフタレートが優れている。又、
ポリオレフィンとしてはポリエチレン,ポリプロピレ
ン,ポリブテン‐1等があげられるが、紡糸時の安定性
や取扱いやすさの点から、ポリエチレン,ポリプロピレ
ンが好適であり、とりわけポリプロピレンが紡糸温度の
選定が容易であり好ましい。
また、本発明で云う複合フィラメントの鞘成分とはポリ
アミドである必要がある。これは前記する様に過面に
形成された固形粒子堆積物の剥離を容易ならしめ、過
布の目詰りを最小限のものとする為である。ここでポリ
アミドとは、ナイロン6,ナイロン66,ナイロン610,ナイ
ロン12やパラアミノシクロヘキシルメタンとドデカン二
酸との縮合ポリアミド等の脂肪族ポリアミド,ポリキシ
リレンアジパミド,ポリヘキサメチレンフタルアミド等
の芳香族ポリアミドを挙げることが出来る。とりわけ紡
糸の容易さ、コストなどの面よりナイロン6,ナイロン66
が好適である。
複合の形態としては、上記成分を芯鞘構造とする必要が
ある。即ち、繊維横断面の全周にわたって鞘成分が配置
されており、芯成分の露出部分がないことが重要であ
る。この条件を満すものであれば繊維横断面の形状とし
ては、丸断面の外に三角断面,多葉断面,偏平断面,マ
ユ型断面等の異形断面形状であっても差支えないが、ケ
ーキ剥離を容易ならしめる為には表面積が最小である丸
断面が特に本発明に適している。又、芯成分の形状配置
としては、単芯,多芯、あるいは丸断面,異形断面、更
に同心,偏心などいずれも可能であるが、寸法安定性を
保証する為には、応力がいたずらに分散しない丸断面の
同心的単芯配置が好ましい。
本発明において、芯鞘両成分のいずれのポリマーにも、
種々の添加剤、とりわけ艶消剤,顔料,染料,結晶刻
剤,触媒などの無機質,有機質材料を含んでいても良い
が、通常過布としてはこれらの材料は特に必要ないの
で、紡糸・延伸の安定化の為に特別に加える場合等を除
き敢えて添加するには及ばない。
しかし、鞘成分のケーキ剥離性を更に向上する為、紡糸
時シリコン系樹脂やフッ素系樹脂を0.01〜2.0%程度鞘
成分ポリマーに添加する事は有用である。又、布帛加工
段階でシリコン系樹脂加工剤やフッ素系樹脂加工剤を塗
布又は浸漬付与しキュアリングにより、これら樹脂被膜
を繊維表面上に形成させることも有用であるこれらの場
合には対象過液の性状によっては、添加した樹脂が脱
落,溶解する場合も有り得るので、目的に適した選定が
必要である。
ここで、芯成分と鞘成分との比率が問題である。鞘成分
が少なすぎると、鞘の被膜厚さが薄くなりすぎて、紡糸
時厚み斑が生じ、被膜が破れやすくなったり、又、布
使用時外部応力を受けて、被膜が破れたりすることがあ
る。逆に芯成分が少なすぎると前記欠点は生じないが引
張応力に対する抵抗性が小さくなり布として変形しや
すくなる。かかる観点より両成分の接合比率は容量地で
1:5〜5:1の範囲、好ましくは1:3〜3:1の範囲にあること
が必要である。特に好ましくは1:2〜2:1の範囲である。
複合フィラメントには一般にモノフィラメントとマルチ
フィラメントとがある。
本発明においては、ケーキ剥離性が良く、目詰りしにく
く、且つ寸法安定性に優れたものとしてモノフィラメン
トがあげられるが、過の精度、耐用年数などに応じて
適宜マルチフィラメントを用いても良い。また、より
過精度をあげる為には、ステープルフアィバーとし、紡
績糸として用いても良い。いずれにしても用いるフィラ
メントの織度は1デニール以上が必要であり、通常の工
業的用途では5デニール以上が好ましく、ヘビーデュー
ティ分野では10デニール以上が好ましい。
本発明において、製織に当っては該複合フィラメントは
通常延伸糸として用いるが過布としての寸法安定性を
保証する為、その残伸度及び沸水収縮率は夫々35%以
下、10%以下である様に延伸時の延伸倍率や熱セット温
度が設定されていると良く、とりわけ残伸度30%以下、
沸水収縮率8%以下の延伸糸が好適である。
なお、過布に厚み方向の立体的有効性を持たせる為、
該複合糸は仮撚加工糸として用いる場合もある。但し、
仮撚加工時芯成分と鞘成分とは相互親和性が乏しいので
界面が剥離しやすく、又過酷な仮撚では鞘成分にクラッ
クが生ずることもあるので注意を要する。
本発明において、製織は平織,綾織,朱子織など単層組
織の外、二重織などの多層組織も用いることができる。
これは過精度,処理量,ケーキ剥離性などの項目や使
用時にかかる応力の強度分布などを考慮して決めれば良
い。ここで重要なことは固形物堆積面に本発明の複合フ
ィラメントを、少なくも50%用いて布を形成すること
である。これは、織物強度を特に要求するが、同時にケ
ーキ剥離性をも必要とする単層過布で、経糸及び/又
は緯糸の一部に該糸を用いる場合でもケーキ形成表面の
少なくも50%は該糸で覆われている事を意味する。経糸
及び緯糸のすべてに該糸を用いても良いことは当然であ
るが、多層構造布の場合にケーキ堆積面のみ該糸を用
い、裏組織は通常のポリエステル系やポリオレフィン系
を用いても良く、又、場合によっては裏組織にポリアミ
ド系を用いても良いのである。
本発明において、製織後該過布には、一般に素材に応
じて150〜160℃にて熱セットが施されるのが良い。これ
は過布としての形態の安定性をより確実なものとする
為であり、それには前述する素材の中で特に熱セット性
の良い素材を選ぶのが良い。
(発明の効果) 本発明による過布は、フィルタープレス等の湿式過
布として寸法安定性と目詰りのしにくさ、ケーキの剥離
性にすぐれ、繰返しの再生使用によっても過能力の低
下は少なく、布寿命を延長する事が出来る。
(実施例) 実施例1 6ナイロンを鞘、ポリエチレンテレフタレートを芯と
し、比率を鞘/芯で3/2(容量比)とした円形同心複合
フィラメントを、紡糸温度285℃,捲取速度700m/分で
得、次いで延伸倍率3.90,延伸温度84℃,延伸セット温
度170℃で延伸し、225デニール34フィラメントの複合糸
を得た。次いで該糸5本を引揃え、200T/Mの撚をかけた
合撚糸を経糸とし、又該糸7本を引揃え、150T/Mの撚を
かけた合撚糸を緯糸として2/2綾織物を得た。仕上セッ
ト後の織物は経糸密度76本/インチ,緯糸密度32本/イ
ンチであった。この織物をドラム型回転連続真空過機
の布として用い、鉱物微粉末を含む汚泥の過を行な
った。比較対照として同一規格のポリエチレンテレフタ
レート糸による布及びポリプロピレン糸による布を
用いる過試験を行なった。過試験は過速度が当初
速度から1/3に低下する迄を一回とし、取外し水洗後再
度取付けて過試験を反覆した。その結果は第1表に示
す通り、本発明による過布は取外し後水洗による汚泥
剥離効果が良く、対照過布の約2倍の寿命を有してい
た。又、6回目使用後の水洗済布を観察した所本発明
による過布には微細粒子の残存は比較的少なかったが
対照布2種には残存粒子が多く見られた。
実施例2 6ナイロンを鞘、ポリプロピレンを芯とし、比率を鞘/
芯で1/1とした円形同心複合フィラメントを、紡糸温度2
80℃,延伸倍率3.49,延伸温度95℃,熱セット温度150
℃,捲取速度50m/分にて1200デニールモノフィラメント
として得た。該糸を経糸とし、緯糸に同デニールのポリ
エチレンテレフタレートモノフィラメント糸を用いて経
糸密度80本/インチ,緯糸密度65本/インチの2/2綾織
物を得た。この織物を加圧過機の布として用い有機
質浮遊物を含む水懸濁液の過を行なった。比較対照と
しては経,緯共ポリプロピレンモノフィラメントによる
同一規格の織物及び同規格のナイロンモノフィラメント
による織物を用いた。過試験は過速度が当初速度の
1/10に低下する迄を1回とし取下し、ジェット水流によ
り裏面より水洗後再度取付けて過試験を行なった。そ
の結果は第2表に示す通り、本発明によるものは対照布
に比し、2回目過容量が大きく、且つ12回目試験終了
後水洗し過面を観察した所構成繊維の空隙中残存過
物が少なく、又、枠取付部の変形も少なく更なる繰返し
使用が充分可能であった。これに対し対照品は一長一短
であり、いずれも理想的な布とは云い難い状況であっ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
    レン又はポリエチレンを芯成分、ポリカプラミド又はポ
    リヘキサメチレンアジパミドを鞘成分とし且つ、芯成分
    と鞘成分とが容量比で1:5乃至5:1の範囲で接合した芯鞘
    型複合フィラメントが過表面の少なくとも50%を占め
    る過布。
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