JPH0675465U - 床部装着型の上半身支持補助マット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベッドの床部に装着して患者の上半身を安楽
椅子のように支えるようにする。 【構成】 適宜なクッション性部材を詰め物として、布
材によって包み込み、縫製する。中央部を切り欠いた形
状のヘッドレスト部４と、床部３両縁部におけるヘッド
レスト部４端部に設けたアームレスト部５とを有する。
前記アームレスト部５は、ヘッドレスト部４に対して支
持角度が調節自在である。 ヘッドレスト部４は、床部
３に、床部３上端部にトップカバー６をかぶせるように
して取り付ける。そして、ヘッドレスト部４とトップカ
バー６とを締め付けベルト７によって、床部３に締め付
けるようにする。また、ヘッドレスト部４のアームレス
ト部５近傍は、保持ベルト８によって締め付け保持する
ようにする。 【効果】 患者の上半身を安楽椅子のように支えること
が可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッドの床部に装着して患者の上半身を安楽椅子のように支えるこ とが可能な、床部装着型の上半身支持補助マットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、床部起伏型、すなわち、背上げ型のベッドは、背上げを行ったときに、 患者の上半身は床部と共に隆起して上半身を起きた状態に維持することができる ので、ベッドの床部上での、例えば食事、読書等の行為を行う際には、大変便利 なベッドである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、そのような背上げ型のベッドは、背上げを行ったときに、患者 の上半身は床部側方に対しては、極めて不安定な状態となるので、何か床部側方 に対する支持手段が必要とされていた。 そこで、床部脇のサイドフレームに例えば、側柵等の手段を設けて患者の上半 身を支えるようにすることが提案されている。 本考案はそのようなサイドフレームに側柵等の手段によるのでなく、床部自体 に椅子における背板の頭当てと肘掛けに相当する部材を装着できるようにして、 患者の上半身を安楽椅子のように支えることが可能な、床部装着型の上半身支持 補助マットを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記した課題を解決するために、本考案は、起伏可能なベッドの床部に装着す るようにした上半身支持補助マットにおいて、前記床部端部から床部の両縁部に 沿った中央部を切り欠いた形状のヘッドレスト部と、床部両縁部におけるヘッド レスト部端部に設けたアームレスト部とを有することを特徴とする。 前述の構成において、アームレスト部を、ヘッドレスト部に対して支持角度を 調節可能に設けることができる。

【０００５】

【作用】

上半身支持補助マットのヘッドレスト部には、患者の頭が当接し、中央部の切 り欠いた箇所は背中に対応する。また、アームレスト部には、肘から手の先の上 肢部分が対応する。従って、床部を起床したとき、患者は頭がヘッドレスト部に 、背中がヘッドレスト部中央の切り欠いた箇所に、上肢部分をアームレスト部に 位置しているので、上半身を安定した状態で支持することができる。なお、アー ムレスト部は、支持角度を調節することができるので、床部の起床角度にかかわ らずアームレスト部に上肢部分を乗せることができる。

【０００６】

【実施例】

次に、本考案にかかる床部装着型の上半身支持補助マットについて、一実施例 を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明する。 図１に、上半身支持補助マット１をベッド２の床部３に装着したところを示す 。この上半身支持補助マット１は、例えば適宜なクッション性部材を詰め物とし て、布材によって包みこむように縫製したもので、前記床部３端部から床部３の 両縁部に沿うようにした、中央部を切り欠いた形状のヘッドレスト部４と、床部 ３両縁部におけるヘッドレスト部４端部に設けたアームレスト部５とを有してい る。 すなわち、これらヘッドレスト部４およびアームレスト部５は、それぞれの形 状に対応した基板（図示せず）にクッション性部材を載置して布材によって包み こむように縫製したものである。 前記アームレスト部５は、ヘッドレスト部４に対して支持角度を適宜な調節機 構（図示せず）によって、調節可能に設けることができる。

【０００７】 かかる構成の上半身支持補助マット１は、図２に示すように、ベッド２の床部 ３において保持するための保持手段として、ヘッドレスト部４の上端部裏側に指 向して、床部３上端部にかぶせるようにしたトップカバー６が設けられている。 このトップカバー６には、トップカバー６を床部３上端部にかぶせた際に、ヘッ ドレスト部４とトップカバー６とを床部３に締め付けるようにした締め付けベル ト７が設けられている。この締め付けベルト７は、ヘッドレスト部４側とトップ カバー６側にそれぞれ取り付けたベルト７ａ、７ｂに例えば着脱自在な面ファス ナを設ける構成としたものである。また、ヘッドレスト部４のアームレスト部５ 近傍には、床部３裏面のフレーム等の間でヘッドレスト部４を締め付け保持する ようにした保持ベルト８が設けられている。

【０００８】 さらに、前記上半身支持補助マット１は、アームレスト部５からヘッドレスト 部４全体を包み込むようにしたカバー部材９を備えることができる。カバー部材 ９は、汚れ防止用の布製のもので、適宜な係止手段１０により上半身支持補助マ ット１に装着することができるものである。

【０００９】 以上かかる構成の上半身支持補助マット１をベッド２の床部３に装着するとき は、床部３上端部にトップカバー６をかぶせるようにし、ベルト７ａ、７ｂを互 いに接合し、ヘッドレスト部４とトップカバー６とを床部３に締め付けるように する。さらに、ヘッドレスト部４のアームレスト部５近傍の保持ベルト８を床部 ３裏面に回して裏面のフレーム等との間で締め付け固定するようにする。これに より、上半身支持補助マット１は、床部３にずれることなく保持される。この際 、上半身支持補助マット１を、カバー部材９によって包み込んでおくと、汚れを 防ぐことができる。

【００１０】 上半身支持補助マット１のヘッドレスト部４には、患者の頭が当接し、中央部 の切り欠いた箇所は背中に対応する。また、アームレスト部５には、肘から手の 先の上肢部分が対応する。従って、床部３を起床したとき、患者は頭がヘッドレ スト部４に、背中がヘッドレスト部４中央の切り欠いた箇所に、上肢部分をアー ムレスト部５に位置しているので、上半身が違和感なく適合し、上半身を安定し た状態で支えることができる。なお、アームレスト部５は、支持角度を調節する ことができるので、床部３の起床角度にかかわらずアームレスト部５に上肢部分 を乗せることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の通り、本考案によれば、サイドフレームに側柵等の手段によるのでなく 、床部自体に椅子における背板の頭当てと肘掛けに相当する上半身支持補助マッ トを装着することにより、患者の上半身を安楽椅子のように支えることが可能と なる。上半身支持補助マットは簡単な構造であり、大量生産が容易であるので、 製造コスト的にも有利となる。

【００１２】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる床部装着型の上半身支持補助マ
ットをベッドに装着したところを示す外観斜視説明図で
ある。

【図２】図１に示す上半身支持補助マットの装着構造を
示す斜視説明図である。

【図３】図１に示す上半身支持補助マットのカバー部材
の一例を示す外観斜視説明図である。

【符号の説明】

１ 上半身支持補助マット ２ ベッド ３ 床部 ４ ヘッドレスト部 ５ アームレスト部 ６ トップカバー ７ 締め付けベルト ７ａ、７ｂ ベルト ８ 保持ベルト ９ カバー部材 １０ 係止手段

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 起伏可能なベッドの床部に装着するよ
   うにした上半身支持補助マットにおいて、前記床部端部
   から床部の両縁部に沿った中央部を切り欠いた形状のヘ
   ッドレスト部と、床部両縁部におけるヘッドレスト部端
   部に設けたアームレスト部とを有することを特徴とする
   床部装着型の上半身支持補助マット。
2. 【請求項２】 請求項１記載のアームレスト部を、ヘ
   ッドレスト部に対して支持角度を調節可能に設けること
   を特徴とする床部装着型の上半身支持補助マット。