JPH067533U

JPH067533U - 多目的肩当て

Info

Publication number: JPH067533U
Application number: JP2564192U
Authority: JP
Inventors: 水静治清
Original assignee: 清水静治
Priority date: 1992-04-21
Filing date: 1992-04-21
Publication date: 1994-02-01

Abstract

(57)【要約】【目的】肩こり等を防止するとともに被挿着物のサイズ
に自由に対応できる多目的肩当てを提供する。【構成】基布１の両側に包み片１ａ、１ｂを形成し、該
一方の包み片１ａに面ファスナの雄半面５を設け、他方
の包み片１ｂに面ファスナの雌半面６を設け、前記基布
１の裏面に荷重分散板３を介して弾性部材２を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ショルダバックや手提げバックなどに用いられる多目的肩当てに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ショルダバックやゴルフバック等には、肩掛けベルトが設けられているが、このベルトを長時間肩にかけていると肩が痛くなったり、肩がこったりする。そこで、従来、該ベルトに肩当てを挿着し、肩への負荷を緩和している。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の肩当ては、バックの荷重が局部的に集中してかかるため、肩への負荷を十分緩和できない。又、該肩当ては、肩掛けベルトのサイズに合わせて専用に作られているので、サイズの異なる他のベルトへの流用は不可能である。

【０００４】この考案は、上記事情に鑑み、肩こり等を防止するとともに被挿着物のサイズに自由に対応できる多目的肩当てを提供するのを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、基布の両側に包み片を形成し、該一方の包み片に面ファスナの雄半面を設け、他方の包み片に面ファスナの雌半面を設け、前記基布の裏面に荷重分散板を介して弾性部材を設けること、により前記目的を達成しようとするものである。

【０００６】

【作用】

ショルダバックの肩掛けベルトの肩当接部に基布の裏面を当接し、該基布の両側の包み片を上方に折り曲げ、更に内側に折り曲げて該ベルトを包み込む。この時、両包み片は面ファスナにより密着する。ショルダバックを肩に掛け、弾性部材を肩に当接させると、肩への負荷は荷重分散板により分散されるとともに、該荷重は弾性部材を介して肩に伝わる。

【０００７】

【実施例】

本考案の第１実施例を添付図面により説明する。長方形の基布１の両側に包み片１ａ、１ｂを形成する。この包み片１ａ、１ｂは基布１とほぼ同形に形成されているが、その形状は必ずしも同形である必要はなく、例えば、くし歯状に形成してもよい。一方の包み片１ａの裏面に面ファスナの雄半面５を設け、他方の包み片１ｂの裏面に面ファスナの雌半面６を設ける。この面ファスナの雄半面５及び雌半面６はそれぞれ包み片１ａ、１ｂのほぼ前面に渡って設けられているが、その設置面積は必要に応じて調整してもよい。

【０００８】基布１の裏面全面にわたり、荷重分散板、例えば、フェルト製の裏当て３を設ける。この裏当て３の裏面３ａには、該裏当て３より弾性力の大きい弾性部材、例えば、スポンジ２が設けられている。このスポンジ２は裏当て３の裏面３ａ全面にわたり設けられている。

【０００９】ショルダバックの肩掛けベルトＢを多目的肩当てＳの基布の裏面１Ｆに当接し、一方の包み片１ｂを上方に折り曲げ、更に内側に折り曲げ、該包み片１ｂの裏面を該ベルトＢに当接させる。そうすると、包み片１ｂの面ファスナの雌半面６が上向きとなる。同様の要領により他方の包み片１ａを折り曲げると、面ファスナの雄半面５は前記雌半面６に密着し、該ベルトＢは包み片１ａ、１ｂにより完全に包み込まれ、図２の状態となる。

【００１０】この状態のショルダバックの肩掛けベルトＢを肩７に掛けると、ショルダバックの荷重が肩７に加わるが、該荷重は裏当て３により分散され、単位面積当たりの負荷が平均化する。そのため、肩に局部的に集中荷重が加わるのを防止できるとともに、その荷重もスポンジ２により緩和されて肩７に伝わる。なお、スポンジ２は汗を良く吸収するので、汗による汚れを防止することができる。

【００１１】この考案の実施例は、上記に限定されるものではなく、例えば、図４〜図８の様にしてもよい。図４は、ショルダバックの肩掛けベルトＢの幅が前記実施例のそれよりも広い場合を示す第２実施例である。この場合には、包み片１ａ、１ｂの密着位置をずらすことにより自由に該ベルト幅の変化に対応することが可能となる。

【００１２】図５は、多目的肩当てＳを保管しておく場合を示す第３実施例である。包み片１ａ、１ｂを下方に折り曲げた後、更に内方に折り曲げてスポンジ２を包むようにすると、包み片１ａの面ファスナの雄半面５に包み片１ｂの面ファスナの雌半面６が密着する。この様にすると、スポンジ２が汚れるのを防止できるとともに持ち運びに便利となる。

【００１３】図６は、スポンジ２の裏面２ａに複数の磁石１２を設け、該磁石１２をパット１３で固定した第４実施例である。この磁石１２を設けると、図７に示す様に磁力線１４の働きにより血行が良くなり肩こりや肩痛の発生を防止することができる。この磁石１２は必ずしもスポンジ２の裏面に設ける必要はなく、例えば、スポンジ２に埋設したり、更には、スポンジ２ではなく、裏当て３に磁気を帯びさせてもよい。この肩当てＳは、ショルダバックの肩掛けベルトＢ以外に用いることができるのは勿論で、例えば、図８に示す様に、手提げカバン９に用いてもよい。なお、前記実施例において、基布１、包み片１ａ、１ｂは必ずしも繊維製の布のみに限定されず、例えば、ビニール等の化学製の布でも良いことは勿論である。

【００１４】

【考案の効果】

この考案は、以上の様に基布の裏面に弾性部材を備えているので、該肩当てを挿着すると、肩等への負荷が緩和される。又、基布の裏面に荷重分散板を介して弾性部材を設けているので該肩当てを挿着すると、肩等への荷重は分散されるため、肩等への負荷は更に緩和される。更に、弾性部材に磁石をもうけたので、該肩当てを挿着すると、磁力線の働きにより肩等の血行が良くなるため、肩こり等を防止することができる。又、一方の包み片面ファスナの雄半面を設け、他方の包み片に面ファスナの雌半面を設けたので、両包み片の密着位置を自由に調整できる。そのため、肩掛けベルト等のサイズが異なっても容易に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の第１実施例を示す斜視図である。

【図２】本考案の他の状態を示す斜視図である。

【図３】本考案の使用状態を示す斜視図である。

【図４】本考案の第２実施例を示す斜視図である。

【図５】本考案の第３実施例を示す斜視図である。

【図６】本考案の第４実施例を示す斜視図である。

【図７】第４実施例の他の状態を示す斜視図である。

【図８】第５実施例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１基布１ａ包み片１ｂ包み片２スポンジ３裏当て５面ファスナの雄半面６面ファスナの雌半面

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基布の両側に包み片を形成し、該一方の包
み片に面ファスナの雄半面を設け、他方の包み片に面フ
ァスナの雌半面を設け、前記基布の裏面に弾性部材を設
けたことを特徴とする多目的肩当て。
【請求項２】基布の両側に包み片を形成し、該一方の包
み片に面ファスナの雄半面を設け、他方の包み片に面フ
ァスナの雌半面を設け、前記基布の裏面に荷重分散板を
介して弾性部材を設けたことを特徴とする多目的肩当
て。
【請求項３】弾性部材が、スポンジであることを特徴と
する請求項１又は２記載の多目的肩当て。
【請求項４】弾性部材に磁石が設けられていることを特
徴とする請求項１、又は２記載の多目的肩当て。
【請求項５】荷重分散板が、磁気を帯びていることを特
徴とする請求項２記載の多目的肩当て。