JPH0675160B2 - 引伸し器又は複写器におけるフイルタ決定のための測定装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般的にフイルム原稿の複写をする際の写真層
担体の色露光の領域に関する。

本発明は特に伸引し器又は複写器における色露光の際の
複写光の色組成の決定のための測定装置に関する。

フイルム画像原稿のカラープリント又はカラーコピーの
プロセスでは、複写されるべき原稿の複写光をカラーバ
ランスさせることが修正された色再生の達成のために必
要である。プリント又は複写器の本来的に白色光の色組
成の変化は例えば光路に減色カラー・フイルタを挿入す
ることによつて生じ、その際挿入深さに従つて複写光の
大きな又は小さな影響が達成される。必要なフイルタリ
ングの方法及び寸法を決定するために、大抵光測定器が
使用され、光測定器によつて複写の前に複写されるべき
各フイルム画像原稿の濃度と色組成が測定される。

従来の技術 フイルタ決定のための装置は例えば米国特許明細書3819
275から公知である。装置は赤、緑及び青色を感ずる３
つの要素を有し、これらは複写光の色組成赤、緑及び青
の各々のための光の強度に依存した測定信号を発生す
る。測定信号から計算ユニツトにおいて第３の基本色の
割合に対する二つの基本色の割合の比が計算される。結
局求められた比の値は予め与えられた参照値と比較さ
れ、かつ同時に偏差は指示装置に示される。

必要なフイルタリングの決定のためのこのような光測定
装置の実際上の使用において、まず選択された参照原稿
に関する装置の校正が実施され、その参照原稿に対して
は既に予め与えられた試験において最適の再生のための
露出時間とフイルタリングが決定されている。このため
にプリント装置は参照原稿のために予め決定された基本
調整を施され、そして参照原稿のこの調整の際に射出す
る光は三つの基本色について測定され、測定値は連続し
て複写されるべきフイルム画像原稿のための参照値とし
て測定装置にメモリされる。複写されるべき原稿の各々
は固有の露光の前に同一の方法で測定されそしてその都
度調整されたフイルタリングは指示された値がメモリさ
れている参照原稿に関する値と一致するまで行われる。

記載の方法は参照原稿にあるカラーバランスを複写光の
相応した色分解によつて複写されるべき他の全ての原稿
でも形成することにある。この方法は像撮影に含まれた
色を全像面に亘つて中立灰色に積分するいわゆる「灰色
の積分」の原理に帰する。何故ならば撮影された像光景
は代表的な方法で三つの基本色の等しい配分を有するか
らである。この原理に基いてカラーコピーにおいて、個
々のフイルム画像原稿から射出する複写光が基本色配分
の一定の比を有することを考慮した場合に一定のカラー
バランスを有する。

しかし記載の方法は原稿が主波長を有する場合不充分な
結果になる。そのような場合にフイルタリングによる中
立灰色からの偏位の完全な補正のために像複写において
主波長に対する補色主波長が従つて最終効果において原
稿に対して悪化した色再生が生ずる。実際の経験では完
全な補正が中間灰色に対して行われず、むしろある程度
修正不足によつて残つている場合には、修正露光された
が主波長を有するフイルム原稿の満足な複写物の数が平
均的に多いことがわかつた。

記載された米国特許明細書に記載された光測定装置はこ
の種の他の公知の測定装置同様ある程度の修正不足を残
して色分解を行うためには適さない、何故ならばそれに
よつてフイルタリングはフイルム画像原稿から射出する
複写光が常に等しい色配合比を有するという方法で確定
されるからである。

即ち、各原稿と参照原稿との間の色濃度の差がフイルタ
リングの相応した変更によつて完全に補正され、そして
特定された修正の実施のための停止点が与えられないか
らである。

発明の開示 本発明の課題は冒頭に述べた形式の測定装置をそれによ
つて簡単な方法で引伸し器又は複写器における複写光の
色組成が、特定された程度が色露光における修正によつ
て達成される方法で決定されることができるようにする
ことにある。本発明によれば、この課題は信号処理装置
は原稿の前後における光測定信号の積の相応する各基本
色についての積信号を形成しかつ第３の基本色の積信号
に対する２つの基本色の積信号の比値を形成するための
手段を有しかつフィルタ調整は所定の基準値からのこれ
らの比値の偏位に従って行われることによって解決され
る。

複写されるべき原稿を通過する前後の複写光の測定信号
の乗算による連係のために、フイルタ調整の変更が複写
平面における複写材料上での同様なフイルタ変更によつ
て惹起される効果に比例して測定値表示上に作用するこ
とによつて達成される。本発明による測定装置によつて
従来のフイルタ決定装置によると同様な方法で部分的の
みの色修正が実施され、これは修正によるフイルタ決定
が行われることを意味する。

特に原稿の前後に生じる各基本色のカラー信号の積形成
から50％の修正が生じ、修正は相異なるフイルム画像原
稿の広い選択のための経験的に満足される結果が持ち来
される。

個々の測定信号を発生する測定セルは有利な方法で二つ
の群に分けられ、その際各群は赤、緑、及び青に感ずる
光電要素を有し、そして一方は可動測定ゾンデに、他方
はフイルム画像原稿の上方に配設された光混合シヤフト
の内方に格納されている。

本発明による装置の他の有利な構成は図中に図式的に示
す好適な実施例の次の記載と関連して実施態様項から把
握される。

図面の簡単な説明 第１図は図式的に示す拡大器と関連して本発明による測
定装置の機能原理の説明のためのブロツク図を示す。

本発明の優先的な実施形態 第１図において１によつて伸引し器のカラーヘツドを表
わし、伸引し器はその他は図式的にのみ示され、かつ測
定原理の理解のために必要な部分に限定して示す。反射
鏡３を備えた光源２は光測定シヤフト５の光入射開口４
上に光を投射し、その光出口６はくもりガラス７を備え
ている。補色のシアン、マゼンタ及び黄の３つのカラー
フイルタ８、９及び10は個々に駆動装置11、12及び13を
介して部分的に光路に導入可能でありかつ光横断面の選
択可能な部分をカバーし、その結果光のこの部分が着色
される。フイルタによつて影響されないかつ光束の着色
された部分は光測定シヤフト５で混合され、その結果シ
ヤフトの出口に色の均一な光がみられ、その色組成は光
路中のフイルタの位置に依存する。くもりガラス７を備
えた光混合シヤフト５から拡散しかつカラーバランスし
た光が生じ、複写されるべきフイルム画像原稿14を透過
し、フイルム画像原稿は対物レンズ15から複写平面16上
に鮮明に結像される。

固有の測定装置は第１群の測定セル18、19及び20を備え
た測定センサ17を有し、この第１群は予め設定されたカ
ラーフイルタ21、22及び23によつて赤、緑及び青色に感
ずる。

同様な方法でフイルタ28、29及び30によつて赤、緑及び
青色に感ずる第２群の測定セルは光混合シヤフト５の内
方で固定して配設されておりかつフイルム画像原稿14上
に達する色の均一な光を受光する。

両群の測定セルに信号増巾器31〜36が接続され、その出
力信号は各測定セルから各測定平面内で受けられる色組
成の光強度の大きさを与える。両群の測定セルからの同
一カラ組成に属する測定信号は増巾後演算ユニツト37、
38及び39において相互に連結され、好ましくは相互に倍
率をかけられ、その結果各色に対して一つの信号が発生
し、この信号は測定センサ17によつて受けられまた光混
合シヤフトの内方でフイルム画像の上方にある光の凾数
である。他の処理ステツプにおいて演算ユニツトの出力
の信号から色組成の比値が形成される。

特に色組成緑及び青から発生する信号は分割回路40及び
41に供給され、この回路には更に赤に相応した信号が入
り、その結果分割回路の出力信号は赤に対する緑又は青
組成の表を表わす。両比信号は調整可能な増幅器42、43
を介して指示装置に供給され、指示装置は好ましくは中
央にゼロ点を有する指示器を有し、指示器には各測定信
号と固定値Urefとの間の差が表示される。増巾器42と43
の増巾調整は公知の方法で増巾器の帰還分枝における調
整可能なポテンシヨメータ46、47によつて達成される。
ポテンシヨメータ46、47によつて校正プロセスにおいて
参照原稿に関する機器の指示が特定された参照値、例え
ばゼロに調整されることができる。

本発明による測定装置の使用は実質上従来のフイルタ決
定装置と同一である。予め行われた校正過程において基
準原稿及びこの上に同調されたフイルタリングに関する
機器44、45の指示は、ポテンシヨメータ46、47によつ
て、参照値、例えばゼロに調整される。

修正されるべきフイルム画像原稿のためのフイルタ決定
のために、既に校正された測定装置の測定センサがフイ
ルム画像原稿から射出する複写光に当てられ、そして同
時に指示機器によつて示された参照原稿のカラーバラン
スからの偏位がフイルタの相応する案内によつて補償さ
れる。実際上操作者は指示機器が改めてゼロになるまで
の間フイルタ駆動装置によつて伸引器のカラーヘツドに
フイルタが持ち来される。

どのように記載の測定装置によつて、かつ記載の方法で
修正不足が生ずるかは容易に理解される。フイルタの変
更によつて生ずる光の強度の変化は両群の測定セルによ
つてフイルム画像の原稿の前後において記録され、一方
他方の原稿に対する一方の原稿の濃度の差異は測定セン
サの測定セルによつて判断される。演算ユニツト37、38
及び39において両群の測定セルから来る信号の倍率化が
行われ、その後測定指示はフイルタリングに起因する強
度変化によつて二乗に及びフイルタ濃度に相違に起因す
るそのような線に依存する。それによつてフイルタ濃度
又は原稿濃度と透過光の間の対数関係を考慮して、参照
原稿に対するフイルム画像原稿の特定の濃度変化△Ｄの
ためのゼロ点からの測定表示の偏位が△D/2の値の反対
方向におけるフイルタ変更によつて補償されることが得
られる状態にある。換言すれば、原稿の△Ｄの濃度差に
よつて、同一の測定値表示で−△D/2の値のフイルタ濃
度の変化が示されると、50％の修正不足を意味する。

両群の測定セルからの測定信号の組み合わせの際、積と
は異なる他の関数に関係づけて、種々の程度の修正が得
られることができる。積形成の代わりに例えば個々の測
定信号の対数値又は変形値が加算される。

本発明による測定装置及びその使用は以上照明装置に関
して記載され、照明装置において複写光の着色が白色光
源の光の相応したカラフイルタリングによつて行われ
る。しかし装置は３つの基本色の各々のための別々の色
光源が設けられている照明装置にも使用可能であり、全
ての光の色組成が各光源の光の強度の比によつて決定さ
れる。この場合複写光の色組成は各白色光束の分解の代
りに個々の光源の相応した調整によつて影響される。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿に入射し並びに原稿から射出される複
   写光を、基本色である赤、緑及び青に色選択して検出す
   るための光測定手段と、原稿の前後の色強度に依存した
   各基本色のカラー信号を形成するための信号処理装置
   と、所定の基準値とカラー信号とを比較するための比較
   装置とを備えた、写真による拡大装置又は複写装置にお
   けるフィルタ決定のための測定装置において、 信号処理装置は原稿の前後における光測定信号の積に相
   応する基本色についての積信号を形成しかつ第３の基本
   色の積信号に対する２つの基本色の積信号の比値を形成
   するための手段を有しかつフィルタ調整は所定の基準値
   からの前記比値の偏位に応じて行われることを特徴とす
   る前記測定装置。
2. 【請求項２】各基本色についての積信号は原稿の前後の
   対数光測定値の加算によって形成される、特許請求の範
   囲第１項記載の測定装置。
3. 【請求項３】測定セル（18、19、20;24、25、26）が２
   つの別々の群に分けられており、その一方の群は赤、緑
   及び青に感じる要素を含み、その他方の群はフィルム画
   像原稿に入射する、原稿によって影響されない測光を受
   光する、請求の範囲第１項又は第２項記載の測定装置。
4. 【請求項４】フィルム画像原稿から射出する測光の受光
   のために設けられている測定セル群は可動測定センサに
   格納されている、請求の範囲第３項記載の測定装置。
5. 【請求項５】フィルム画像原稿に入射する測光の受光の
   ために設けられた測定セル群はフィルム画像原稿上に複
   写光を導く光混合シャフト（５）の内方に配設されてい
   る、請求の範囲第３項記載の測定装置。