JPH0674984U - 隠蔽場所の埋設物の検出装置 - Google Patents

隠蔽場所の埋設物の検出装置

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JPH0674984U
JPH0674984U JP1493593U JP1493593U JPH0674984U JP H0674984 U JPH0674984 U JP H0674984U JP 1493593 U JP1493593 U JP 1493593U JP 1493593 U JP1493593 U JP 1493593U JP H0674984 U JPH0674984 U JP H0674984U
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coil
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JP1493593U
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English (en)
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実男 小▲藪▼
直規 田岡
吉明 吉田
良行 山田
暁燕 唐
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面や床面などの隠蔽場所に埋設された金属
長尺物などの位置を簡単、かつ小形軽量な装置で検出す
る。 【構成】 検出コイル20内のコイル25は、発振回路
31によって励振される。検出コイルを、隠蔽場所に埋
設される金属製の埋設物に近接させると、コイル25の
共振周波数がシフトする。検波回路32は、発振回路3
1の発振周波数を変化させたときの出力変化から、共振
周波数のずれを検出する。検波回路32からの出力は、
リニアライザ回路34および出力回路35を介して、表
示器36によって表示される。この表示が最大となる場
所を、埋設物の位置と判定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、コンクリートの壁面や床面などの隠蔽場所に埋設された金属製長尺 物などを検出するために用いる隠蔽場所の埋設物の検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図7および図8に示すような電磁誘導式ロケータや、図9に示すよ うなレーダロケータが地中埋設物などの検出のために用いられている。電磁誘導 式ロケータでは、地中埋設管に信号電流を流し、信号電流によって発生する磁界 を地上から検出する。レーダロケータにおいては、地表面から短いパルス状の電 磁波を地中に発射し、埋設物からの反射波を断面図の形で表示することによって 、埋設物の位置と深さを計測する。
【0003】 図7に示す電磁誘導式ロケータでは、土壌1の地中に埋設されたガス管などの 埋設管2に、バルブ3やメータ4などの地上に露出している部分を利用して、発 信器5からの信号電流2iを流す。信号電流2iによって、埋設管2の周囲には 磁界2mが発生する。バルブ3やメータ4などに発信器5からの信号出力を導く ために、ドラム6a,6bからリード線3L,4Lがそれぞれ引出されて電気的 接続を行う。このような接続法は、2箇所で埋設管2に接続するので、2点法と よばれ、電磁誘導式ロケータとして代表的な方法である。電磁誘導式ロケータと して代表的な方法には、他に1点法がある。1点法では、発信器の出力の一方を 埋設管に1箇所だけで接続し、出力の他方は接地して土壌1を信号電流の経路と して利用する。測定者7は、土壌1の地表で検出器8を移動させながら、検出器 8の検出出力に対応して音響出力が変化する受信器9によって、埋設管2の位置 を検出することができる。
【0004】 図8は、検出器8によって検出される磁界の強度を示す。埋設管2から発生す る磁界2mの検出強度は、2Mで示される。リード線3Lが検出器8の近傍に存 在すると、その磁界3Mの影響を受け、受信器9が検出する磁界は合成磁界9M となる。本件出願人の出願に係る特開平4−240585号公報には、共振コイ ルの共振点変化を併用して位置探査を行う装置が開示されている。
【0005】 図9は、レーダロケータによる測定状態を示す。土壌1の表面を走行移動可能 なレーダロケータ10は、送信アンテナ11および受信アンテナ12をその本体 底部に有する。送信アンテナ11から土壌1の地中に送信電波11sが放射され る。受信アンテナ12には、埋設管2からの反射電波12rが入射される。測定 結果などは、陰極線管(略称「CRT」)や液晶表示装置(略称「LCD」)な どを備える表示部13に表示される。表示部13と隣接して、本体操作部14が 設けられる。操作者の手許に近い部分には、主操作部15も設けられる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
電磁誘導式ロケータでは、埋設管が他の金属管と金属接触しているようなとき には誘導磁界が他の金属管にも発生し、識別が困難となる。特に、鉄筋コンクリ ート中に埋設されているようなときには、鉄筋等と接触しやすく、検出が困難と なる。また、図7に示すようにリード線の影響を受けやすく、検出誤差が大きく なってしまう場合がある。特開平4−240585号公報で開示されている先行 技術によれば、リード線の影響は受けないで探査を行うことができるけれども、 他の金属埋設物の影響は受けやすい。
【0007】 レーダロケータにおいては、電波障害などを防止するため、送信電波の漏れを 極力少なくする必要がある。このため、架空隠蔽部の配管などの探査は困難であ る。また、装置全体が比較的大形となり、重くなるので、作業性の面で問題があ る。
【0008】 本考案の目的は、簡単、かつ小形軽量な装置で、コンクリートにおける鉄筋な どの他の金属埋設物の影響を受けずに、埋設ガス管などの検知が可能な隠蔽場所 の埋設物の検出装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、隠蔽場所に埋設されている被検出物近傍の複数の場所で励振される 共振手段と、 各場所で共振手段の共振周波数のずれを検出するずれ検出手段と、 ずれ検出手段からの出力に応答して、共振手段の共振周波数のずれが極大とな る場所を検出する場所検出手段とを含むことを特徴とする隠蔽場所の埋設物の検 出装置である。
【0010】
【作用】
本考案に従えば、隠蔽場所に埋設されている被検出物近傍の複数の場所で、共 振手段を励振すると、共振手段の共振周波数は、被検出物に近接している場所で ずれが大きくなる。この場所を検出することによって、埋設物の位置を検出する ことができる。共振手段の共振周波数が、被検出物の近接によって受ける影響は 、被検出物が共振手段から離れた位置で他の金属体などに接触しているか否かに は殆ど影響されないので、隠蔽場所の埋設物を精度よく検出することができる。 また、共振手段のみを検出物近傍で複数の場所に移動すればよいので、小形で、 かつ軽量で、作業性のよい検出装置を得ることができる。
【0011】
【実施例】
図1は、本考案の一実施例の概略的な構成を示す。共振手段である検出コイル 20は、鉄などの強磁性体金属による筒状の金属ケース21の先端に装着される シールド板22を有する。シールド板22はプラスチックに銅箔を貼付けたもの であり、その前面は検出面23となり、その内側にコイルケース24が収納され る。シールド板22はアルミニウムなどによって形成してもよい。コイルケース 24内にはコイル25が巻回され、そのリード線26は後方に引出される。リー ド線26の引出部は、樹脂27によって保護される。このように、検出コイル2 0は簡単な構成であり、小形軽量に形成することができる。
【0012】 リード線26の延長上には、発振回路31が接続される。発振回路31は、検 出コイル20のコイル25に対して、共振周波数付近の周波数の交流信号を発振 する。ずれ検出手段である検波回路32は、発振回路31の発振周波数に対する コイル25のインピーダンス(Z)や位相(θ)に対応する出力電圧の変化から 、コイル25の共振周波数のずれを検出する。検波回路32の出力はコンデンサ 33によって平滑され、リニアライザ回路34によって対数変換され、出力回路 35から出力信号として導出される。出力回路35からの出力は、場所検出手段 であるCRTや、LCDなどの表示器36によって画像表示される。表示結果は 、レコーダなどの記録器37によってグラフとして記録することもできる。
【0013】 図2は、図1に示す検出装置による検出結果を示す。検出コイル20の検出面 23を隠蔽場所に近付けると、ガス管などの埋設物の存在によって、コイル25 の共振周波数がf0からfにシフトする。共振周波数は、インピーダンス特性上 で、インピーダンスの値が極大となる周波数として求められる。周波数がシフト すると、元の共振周波数f0におけるインピーダンスZpが、Zp1に低下し、 周波数fで極大となる。以上のような実線で表す状態から一点鎖線で表す状態へ のシフトは、位相(θ)の変化としても表れる。
【0014】 図3および図4は、図1に示す測定装置の試験結果を示す。図3は試験試料を 示し、図4はその測定結果を示す。試験試料では、コンクリート40中に、コン クリート表面下50mm以内にガス管41,42が埋設される。さらに、ガス管 41,42の下方約20mmの位置に、鉄筋43が埋設される。ガス管41は、 内径が20mmで、外径が27.4mmであり、ガス管42は内径が25mmで 、外径が34mmであり、鉄筋43は外径が10mmである。図4は、測定され た共振周波数の差を示す。測定は、検出コイル20をコンクリート40の表面か ら10mmだけ間隔をあけて移動させ、50mm間隔で行っている。共振周波数 は、約16.7MHzである。
【0015】 図5および図6は、共振インピーダンス法による共振周波数の検出原理を示す 。図5は検出時の状態、図6は電気的な等価回路を示す。コンクリート40内に 埋設されているガス管41に、検出コイル20を接近させると、検出コイル20 内のコイル25と、ガス管41とが電磁的に結合する。コイル25内には、共振 コイル45と、電磁誘導検出コイル46とが含まれる。共振コイル45は、共振 インピーダンス法によって共振周波数のずれを検出するために用いる。電磁誘導 検出コイル46は、ガス管41に信号電流を流して、1点法や2点法などの電磁 誘導ロケータの検出器として使用するときに用いる。
【0016】 共振コイル45の等価回路は、コイルL1と直列に抵抗R1が接続され、この 直列回路に並列にコンデンサCが接続されて構成される。ガス管41の等価回路 は、コイルL2と抵抗R2とが環状に接続されて構成される。共振コイル45の コイルL1と、ガス管41のコイルL2との間は、相互インダクタンスMによっ て誘導結合される。図6に示す状態で、共振コイル45を周波数fで励振すると きの共振コイル45のインピーダンスZは、次の第1式で表される。
【0017】
【数1】
【0018】 ここで、jは単位虚数、ωは2πfをそれぞれ表す。本件考案者による実験結 果では、空気中でfが16,686,020Hzであるとき、コンクリート中の ガス管に近接させたときには共振周波数が16,696,139Hzに変化し、 コンクリート中の鉄筋に近接させたときには共振周波数が16,688,550 Hzにシフトした。このように共振周波数のずれは、被検出物の種類によっても 変わる。さらに、金属管同士でも、ガス管と水道管ではシフトの状態が異なり、 ガス管と他の管とを識別することができる。すなわち、中空のガス管と、中空で ない金属棒である鉄筋や、導体である水が流れている水道管では、シフト量が異 なり、鉄筋や水道管の方がシフト量が少なくなる。このことを利用することによ って、ガス管と他の管とを識別することができる。また、ガス管の口径の違いに よっても、共振周波数のシフト量が異なるので、管の口径を識別することもでき る。
【0019】 本実施例によれば、コイル25は1mmの外径の導線を直径64mmで8回巻 回して形成する。したがって、検出コイル20を小形で軽量に構成することがで きる。図5では、コイル25に電磁誘導検出コイル46を備えるようにしている けれども、共振コイル45のみを備えればよいことは勿論である。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、共振手段を被検出物近傍の複数の場所で励振す れば、共振手段の共振周波数のずれが極大となる場所を検出することができ、隠 蔽場所の埋設物を容易に検出することができる。共振手段は、簡単な構成で、か つ小形軽量化が容易であるので、良好な作業性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す測定装置の測定結果を示すグラフで
ある。
【図3】図1に示す実施例を用いる測定試験用の資料の
概略的な断面図である。
【図4】図3に示す資料による測定結果を示すグラフで
ある。
【図5】図1に示す測定装置の動作原理を示す概略的な
断面図である。
【図6】図1に示す測定装置の電気的な透過回路図であ
る。
【図7】従来からの二点法による電磁誘導式ロケータの
構成を示す図である。
【図8】図7に示す測定結果を示すグラフである。
【図9】従来からのレーダロケータの測定法を示す概略
的な斜視図である。
【符号の説明】
20 検出コイル 21 金属ケース 22 シールド板 24 コイルケース 25 コイル 26 リード線 31 発振回路 32 検波回路 34 リニアライザ回路 35 出力回路 36 表示器 37 記録器 40 コンクリート 41,42 ガス管 43 鉄筋 45 共振コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山田 良行 京都府京都市伏見区向島四ツ谷池14−8 向島団地6−2−1404 (72)考案者 唐 暁燕 京都府京都市北区上賀茂南大路町65−1 若草荘

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠蔽場所に埋設されている被検出物近傍
    の複数の場所で励振される共振手段と、 各場所で共振手段の共振周波数のずれを検出するずれ検
    出手段と、 ずれ検出手段からの出力に応答して、共振手段の共振周
    波数のずれが極大となる場所を検出する場所検出手段と
    を含むことを特徴とする隠蔽場所の埋設物の検出装置。
JP1493593U 1993-03-29 1993-03-29 隠蔽場所の埋設物の検出装置 Pending JPH0674984U (ja)

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JP1493593U JPH0674984U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 隠蔽場所の埋設物の検出装置

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JP1493593U JPH0674984U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 隠蔽場所の埋設物の検出装置

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JPH0674984U true JPH0674984U (ja) 1994-10-21

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JP1493593U Pending JPH0674984U (ja) 1993-03-29 1993-03-29 隠蔽場所の埋設物の検出装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021193351A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 三菱電機株式会社 金属製障害物探査方法、シール材穿孔方法、シール材の部分撤去工法、金属製障害物探査装置および穿孔装置

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JP2021193351A (ja) * 2020-06-08 2021-12-23 三菱電機株式会社 金属製障害物探査方法、シール材穿孔方法、シール材の部分撤去工法、金属製障害物探査装置および穿孔装置

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