JPH0674981A - 電流値検出回路及び過電流遮断回路 - Google Patents
電流値検出回路及び過電流遮断回路Info
- Publication number
- JPH0674981A JPH0674981A JP23038392A JP23038392A JPH0674981A JP H0674981 A JPH0674981 A JP H0674981A JP 23038392 A JP23038392 A JP 23038392A JP 23038392 A JP23038392 A JP 23038392A JP H0674981 A JPH0674981 A JP H0674981A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- circuit
- differential amplifier
- source
- amplifier circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
- Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 抵抗器を用いずに電流値を検出する電流値検
出回路及びこれを用いた過電流遮断回路を提供するこ
と。 【構成】 電流供給線路10の途中にMOS型のFET
11を介在させ、ドレイン・ソース間に通電されるよう
に接続する。ドレイン・ソース間に生じる電圧を演算増
幅器Qで増幅すると共に、演算増幅器Qの出力電圧V1
をダイオードDを介して入力側に負帰還させる。さら
に、比較器13、抵抗器15及びツェナーダイオード1
6によって、電圧V1が基準電源14の電圧以上となっ
たときにFET11のゲート・ソース間に逆バイアス電
圧を印加し、FET11をオフ状態とする。 【効果】 周囲温度の影響をほとんど受けずに正確な電
流値を検出することができ、過電流を確実に遮断するこ
とができると共に、小型に形成できる。
出回路及びこれを用いた過電流遮断回路を提供するこ
と。 【構成】 電流供給線路10の途中にMOS型のFET
11を介在させ、ドレイン・ソース間に通電されるよう
に接続する。ドレイン・ソース間に生じる電圧を演算増
幅器Qで増幅すると共に、演算増幅器Qの出力電圧V1
をダイオードDを介して入力側に負帰還させる。さら
に、比較器13、抵抗器15及びツェナーダイオード1
6によって、電圧V1が基準電源14の電圧以上となっ
たときにFET11のゲート・ソース間に逆バイアス電
圧を印加し、FET11をオフ状態とする。 【効果】 周囲温度の影響をほとんど受けずに正確な電
流値を検出することができ、過電流を確実に遮断するこ
とができると共に、小型に形成できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOS型の電界効果ト
ランジスタを用いた電流値検出回路及び過電流遮断回路
に関するものである。
ランジスタを用いた電流値検出回路及び過電流遮断回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子をスイッチとして使用
する過電流遮断回路としては、図2に示すように電流供
給線路1に抵抗器2及び電界効果トランジスタ(FE
T)3等の半導体素子を介在させ、抵抗器2を用いて通
電電流値を検出し、この検出値と所定の基準値とを比較
回路4によって比較し、FET3のオンオフを制御する
ものが知られている。
する過電流遮断回路としては、図2に示すように電流供
給線路1に抵抗器2及び電界効果トランジスタ(FE
T)3等の半導体素子を介在させ、抵抗器2を用いて通
電電流値を検出し、この検出値と所定の基準値とを比較
回路4によって比較し、FET3のオンオフを制御する
ものが知られている。
【0003】前述の構成によれば、電流供給線路1の途
中に抵抗器2を直列に介在させることにより、抵抗器2
の両端には通電電流に対応した電位差Vが生じる。この
電位差Vを所定位の基準電圧と比較し、電位差Vが基準
電圧以上となったときにFET3をオフ状態としてい
る。これにより、負荷への電流供給が遮断され、負荷の
損傷或いは破壊を自動的に防止することができる。
中に抵抗器2を直列に介在させることにより、抵抗器2
の両端には通電電流に対応した電位差Vが生じる。この
電位差Vを所定位の基準電圧と比較し、電位差Vが基準
電圧以上となったときにFET3をオフ状態としてい
る。これにより、負荷への電流供給が遮断され、負荷の
損傷或いは破壊を自動的に防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の過電流遮断回路においては、抵抗器2の特性が
安定していれば比較的精度の高い電流値を検出すること
ができるが、電流供給線路1に抵抗器2及びFET3が
介在されているので、抵抗器2及びFET3の内部抵抗
により電力が消費されると共に、入出力端子間の電圧降
下が大きくなってしまう。さらに、抵抗器2を用いるた
めに小型化ができないという問題点があった。
た従来の過電流遮断回路においては、抵抗器2の特性が
安定していれば比較的精度の高い電流値を検出すること
ができるが、電流供給線路1に抵抗器2及びFET3が
介在されているので、抵抗器2及びFET3の内部抵抗
により電力が消費されると共に、入出力端子間の電圧降
下が大きくなってしまう。さらに、抵抗器2を用いるた
めに小型化ができないという問題点があった。
【0005】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、抵抗
器を用いずに電流値を検出する電流値検出回路及びこれ
を用いた過電流遮断回路を提供することにある。
器を用いずに電流値を検出する電流値検出回路及びこれ
を用いた過電流遮断回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、線路を流れる電流の値を検
出する電流値検出回路において、電流値検出対象となる
線路の途中に介在され、ソース及びドレインが前記線路
に接続されたMOS型の電界効果トランジスタと、該電
界効果トランジスタのソース電圧及びドレイン電圧を入
力電圧とする差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力端
子にアノードが接続されたダイオードを含み、該ダイオ
ードのカソード電圧を前記差動増幅回路の入力に帰還す
る帰還回路とを設けた電流値検出回路を提案する。
成するために請求項1では、線路を流れる電流の値を検
出する電流値検出回路において、電流値検出対象となる
線路の途中に介在され、ソース及びドレインが前記線路
に接続されたMOS型の電界効果トランジスタと、該電
界効果トランジスタのソース電圧及びドレイン電圧を入
力電圧とする差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力端
子にアノードが接続されたダイオードを含み、該ダイオ
ードのカソード電圧を前記差動増幅回路の入力に帰還す
る帰還回路とを設けた電流値検出回路を提案する。
【0007】また、請求項2では、供給電流が所定の基
準値以上となったときに電流供給線路を遮断する過電流
遮断回路において、前記電流供給線路の途中に介在さ
れ、ソース及びドレインが前記電流供給線路に接続され
たMOS型の電界効果トランジスタと、該電界効果トラ
ンジスタのソース電圧及びドレイン電圧を入力電圧とす
る差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力端子にアノー
ドが接続されたダイオードを含み、該ダイオードのカソ
ード電圧を前記差動増幅回路の入力に帰還する帰還回路
と、前記差動増幅回路の出力電圧を所定の基準電圧と比
較し、前記差動増幅回路の出力電圧が前記基準電圧以上
となったときに所定の電圧を出力する比較回路と、該比
較回路の出力電圧に基づいて、前記電界効果トランジス
タのゲート・ソース間の逆バイアス電圧を制御する電圧
制御回路とを設けた過電流遮断回路を提案する。
準値以上となったときに電流供給線路を遮断する過電流
遮断回路において、前記電流供給線路の途中に介在さ
れ、ソース及びドレインが前記電流供給線路に接続され
たMOS型の電界効果トランジスタと、該電界効果トラ
ンジスタのソース電圧及びドレイン電圧を入力電圧とす
る差動増幅回路と、該差動増幅回路の出力端子にアノー
ドが接続されたダイオードを含み、該ダイオードのカソ
ード電圧を前記差動増幅回路の入力に帰還する帰還回路
と、前記差動増幅回路の出力電圧を所定の基準電圧と比
較し、前記差動増幅回路の出力電圧が前記基準電圧以上
となったときに所定の電圧を出力する比較回路と、該比
較回路の出力電圧に基づいて、前記電界効果トランジス
タのゲート・ソース間の逆バイアス電圧を制御する電圧
制御回路とを設けた過電流遮断回路を提案する。
【0008】
【作用】本発明の請求項1によれば、線路に通電される
と、該線路の途中に介在された電界効果トランジスタの
内部抵抗により、該電界効果トランジスタのドレイン・
ソース間に電圧が生じる。この電圧は通電電流値に比例
したものとなり、該電圧が差動増幅回路によって増幅さ
れて出力される。また、前記差動増幅回路の出力電圧は
ダイオードを含む帰還回路を介して前記差動増幅回路の
入力に帰還される。ここで、前記電界効果トランジスタ
のドレイン・ソース間のオン抵抗は、周囲温度にほぼ比
例するものであるのに対して、前記ダイオードの順方向
電圧は周囲温度にほぼ反比例するものとなり、さらに前
記ダイオードのカソード電圧は常時ほぼ一定となるの
で、周囲温度の変化による、前記オン抵抗変化のための
電圧変動と、前記ダイオードの順方向電圧の変動とが互
いに相殺され、前記差動増幅回路の出力電圧は周囲温度
の影響を受けずに前記線路を流れる電流値に対応したも
のとなる。
と、該線路の途中に介在された電界効果トランジスタの
内部抵抗により、該電界効果トランジスタのドレイン・
ソース間に電圧が生じる。この電圧は通電電流値に比例
したものとなり、該電圧が差動増幅回路によって増幅さ
れて出力される。また、前記差動増幅回路の出力電圧は
ダイオードを含む帰還回路を介して前記差動増幅回路の
入力に帰還される。ここで、前記電界効果トランジスタ
のドレイン・ソース間のオン抵抗は、周囲温度にほぼ比
例するものであるのに対して、前記ダイオードの順方向
電圧は周囲温度にほぼ反比例するものとなり、さらに前
記ダイオードのカソード電圧は常時ほぼ一定となるの
で、周囲温度の変化による、前記オン抵抗変化のための
電圧変動と、前記ダイオードの順方向電圧の変動とが互
いに相殺され、前記差動増幅回路の出力電圧は周囲温度
の影響を受けずに前記線路を流れる電流値に対応したも
のとなる。
【0009】また、請求項2によれば、電流供給線路に
通電されると、該電流供給線路の途中に介在された電界
効果トランジスタの内部抵抗により、該電界効果トラン
ジスタのドレイン・ソース間に電圧が生じる。該電圧は
通電電流値に比例したものとなり、該電圧が差動増幅回
路によって増幅されて出力される。また、前記差動増幅
回路の出力電圧はダイオードを含む帰還回路を介して前
記差動増幅回路の入力に帰還される。ここで、前記電界
効果トランジスタのドレイン・ソース間のオン抵抗は、
周囲温度にほぼ比例するものであるのに対して、前記ダ
イオードの順方向電圧は周囲温度にほぼ反比例するもの
となり、さらに前記ダイオードのカソード電圧は常時ほ
ぼ一定となるので、周囲温度の変化による、前記オン抵
抗変化のための電圧変動と、前記ダイオードの順方向電
圧の変動とが互いに相殺され、前記差動増幅回路の出力
電圧は周囲温度の影響を受けずに前記電流供給線路を流
れる電流値に対応したものとなる。また、前記差動増幅
回路から出力された電圧は、比較回路によって所定の基
準電圧と比較され、前記差動増幅回路の出力電圧が前記
基準電圧以上となったときに比較回路から所定の電圧が
出力される。さらに、電圧制御回路によって、前記比較
回路からの出力電圧に基づいて前記電界効果トランジス
タのゲート・ソース間の逆バイアス電圧が制御され、前
記差動増幅回路の出力電圧が前記基準電圧以上となった
ときには、前記電界効果トランジスタはオフ状態とされ
て、前記電流供給線路が遮断され負荷等への電流供給が
停止される。
通電されると、該電流供給線路の途中に介在された電界
効果トランジスタの内部抵抗により、該電界効果トラン
ジスタのドレイン・ソース間に電圧が生じる。該電圧は
通電電流値に比例したものとなり、該電圧が差動増幅回
路によって増幅されて出力される。また、前記差動増幅
回路の出力電圧はダイオードを含む帰還回路を介して前
記差動増幅回路の入力に帰還される。ここで、前記電界
効果トランジスタのドレイン・ソース間のオン抵抗は、
周囲温度にほぼ比例するものであるのに対して、前記ダ
イオードの順方向電圧は周囲温度にほぼ反比例するもの
となり、さらに前記ダイオードのカソード電圧は常時ほ
ぼ一定となるので、周囲温度の変化による、前記オン抵
抗変化のための電圧変動と、前記ダイオードの順方向電
圧の変動とが互いに相殺され、前記差動増幅回路の出力
電圧は周囲温度の影響を受けずに前記電流供給線路を流
れる電流値に対応したものとなる。また、前記差動増幅
回路から出力された電圧は、比較回路によって所定の基
準電圧と比較され、前記差動増幅回路の出力電圧が前記
基準電圧以上となったときに比較回路から所定の電圧が
出力される。さらに、電圧制御回路によって、前記比較
回路からの出力電圧に基づいて前記電界効果トランジス
タのゲート・ソース間の逆バイアス電圧が制御され、前
記差動増幅回路の出力電圧が前記基準電圧以上となった
ときには、前記電界効果トランジスタはオフ状態とされ
て、前記電流供給線路が遮断され負荷等への電流供給が
停止される。
【0010】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は、一実施例における過電流遮断回路を示
す回路図である。図において、10は電流供給線路、1
1はMOS型Pチャネルの電界効果トランジスタ(以
下、FETと称する)、12は負帰還型の差動増幅回
路、13は演算増幅器からなる比較器、14は基準電
源、15は抵抗器、16はツェナーダイオードである。
明する。図1は、一実施例における過電流遮断回路を示
す回路図である。図において、10は電流供給線路、1
1はMOS型Pチャネルの電界効果トランジスタ(以
下、FETと称する)、12は負帰還型の差動増幅回
路、13は演算増幅器からなる比較器、14は基準電
源、15は抵抗器、16はツェナーダイオードである。
【0011】FET11のソースは入力端子IN及びツ
ェナーダイオード16のカソードに、またドレインは出
力端子OUTにそれぞれ接続されると共に、ゲートはツ
ェナーダイオード16のカソード及び抵抗器15を介し
て比較器13の出力端子に接続されている。
ェナーダイオード16のカソードに、またドレインは出
力端子OUTにそれぞれ接続されると共に、ゲートはツ
ェナーダイオード16のカソード及び抵抗器15を介し
て比較器13の出力端子に接続されている。
【0012】差動増幅回路12は、演算増幅器Q、ダイ
オードD、及び抵抗器R1〜R5から構成され、演算増
幅器Qの非反転入力端子は抵抗器R1を介してFET1
1のソースに接続されると共に、抵抗器R2を介して接
地されている。また、反転入力端子は抵抗器R3を介し
てFET11のドレインに接続され、出力端子はダイオ
ードDのアノード及び比較器13の非反転入力端子に接
続されている。ダイオードDのカソードは抵抗器R4を
介して演算増幅器Qの反転入力端子に接続されると共
に、抵抗器R5を介して接地されている。さらに、比較
器13の反転入力端子には基準電源14の電圧が印加さ
れ、その電源端子は入力端子INに接続されている。こ
れにより、比較器13の出力電圧のローレベルは0V
で、またハイレベルは入力端子INへの印加電圧と同レ
ベルで出力される。また、基準電源14の電圧は遮断対
象となる電流値に対応した値に予め設定されている。
オードD、及び抵抗器R1〜R5から構成され、演算増
幅器Qの非反転入力端子は抵抗器R1を介してFET1
1のソースに接続されると共に、抵抗器R2を介して接
地されている。また、反転入力端子は抵抗器R3を介し
てFET11のドレインに接続され、出力端子はダイオ
ードDのアノード及び比較器13の非反転入力端子に接
続されている。ダイオードDのカソードは抵抗器R4を
介して演算増幅器Qの反転入力端子に接続されると共
に、抵抗器R5を介して接地されている。さらに、比較
器13の反転入力端子には基準電源14の電圧が印加さ
れ、その電源端子は入力端子INに接続されている。こ
れにより、比較器13の出力電圧のローレベルは0V
で、またハイレベルは入力端子INへの印加電圧と同レ
ベルで出力される。また、基準電源14の電圧は遮断対
象となる電流値に対応した値に予め設定されている。
【0013】次に、前述の構成よりなる本実施例の動作
を説明する。前述した過電流遮断回路を使用する際に
は、過剰電流が流れたときに電流を遮断したい電流供給
線路10の途中に前述した過電流遮断回路を介在させ、
供給電流がFET11のソース・ドレインを流れるよう
に入力端子IN、及び出力端子OUTを接続する。これ
により、FET11のソース・ドレイン間には、FET
11の内部抵抗による電圧効果が発生し、ソース電圧及
びドレイン電圧の間には電位差Vrが生じる。この電位
差VrはFET11のソース・ドレインを流れる電流
値、即ち電流供給線路10を流れる電流の値に比例した
ものとなる。
を説明する。前述した過電流遮断回路を使用する際に
は、過剰電流が流れたときに電流を遮断したい電流供給
線路10の途中に前述した過電流遮断回路を介在させ、
供給電流がFET11のソース・ドレインを流れるよう
に入力端子IN、及び出力端子OUTを接続する。これ
により、FET11のソース・ドレイン間には、FET
11の内部抵抗による電圧効果が発生し、ソース電圧及
びドレイン電圧の間には電位差Vrが生じる。この電位
差VrはFET11のソース・ドレインを流れる電流
値、即ち電流供給線路10を流れる電流の値に比例した
ものとなる。
【0014】FET11のソース・ドレイン間に発生し
た電位差Vrは差動増幅回路12によって増幅され、電
圧V1として出力される。従って、差動増幅回路12の
出力電圧V1は電流供給線路10を流れる電流の値に比
例したものとなり、この電圧V1によって電流値を検出
することができる。
た電位差Vrは差動増幅回路12によって増幅され、電
圧V1として出力される。従って、差動増幅回路12の
出力電圧V1は電流供給線路10を流れる電流の値に比
例したものとなり、この電圧V1によって電流値を検出
することができる。
【0015】さらに、電圧V1は比較器13によって基
準電源の電圧Vthと比較され、電圧V1が基準電圧Vth
以上になったときに比較器の出力電圧はハイレベルとさ
れる。即ち、電流供給線路10を流れる電流の値が前述
した遮断対象となる電流値以上となったときに、比較器
13からハイレベルの電圧が出力され、FET11のゲ
ート・ソース間に電位差が無くなり、FET11はオフ
状態となる。
準電源の電圧Vthと比較され、電圧V1が基準電圧Vth
以上になったときに比較器の出力電圧はハイレベルとさ
れる。即ち、電流供給線路10を流れる電流の値が前述
した遮断対象となる電流値以上となったときに、比較器
13からハイレベルの電圧が出力され、FET11のゲ
ート・ソース間に電位差が無くなり、FET11はオフ
状態となる。
【0016】一方、MOS型FET11のドレイン・ソ
ース間のオン抵抗は、図3に示すように周囲温度Tcが
上昇するにつれて増加する特性を示す。また、ダイオー
ドDの周囲温度に対する順方向電圧VF は、図4の特性
曲線に示すように、周囲温度Tcが上昇するにつれて減
少する特性を示す。従って、差動増幅回路12の抵抗器
R1〜R4の抵抗値を所定値に設定することにより、F
ET11のドレイン・ソース間の電位差Vrにおける温
度変化成分ΔVrと、ダイオードDの順方向電圧VF に
おける温度変化成分ΔVF とが相殺され、周囲温度が変
化しても演算増幅器Qの出力電圧V1の変動はほとんど
無くなる。本実施例における実測値では、周囲温度Tc
が25゜Cのときを基準として、周囲温度Tcを0゜C
〜80゜Cまで変化させたときの電圧V1の変動率は、
図5に示すように約−1%〜+2%程度であった。
ース間のオン抵抗は、図3に示すように周囲温度Tcが
上昇するにつれて増加する特性を示す。また、ダイオー
ドDの周囲温度に対する順方向電圧VF は、図4の特性
曲線に示すように、周囲温度Tcが上昇するにつれて減
少する特性を示す。従って、差動増幅回路12の抵抗器
R1〜R4の抵抗値を所定値に設定することにより、F
ET11のドレイン・ソース間の電位差Vrにおける温
度変化成分ΔVrと、ダイオードDの順方向電圧VF に
おける温度変化成分ΔVF とが相殺され、周囲温度が変
化しても演算増幅器Qの出力電圧V1の変動はほとんど
無くなる。本実施例における実測値では、周囲温度Tc
が25゜Cのときを基準として、周囲温度Tcを0゜C
〜80゜Cまで変化させたときの電圧V1の変動率は、
図5に示すように約−1%〜+2%程度であった。
【0017】従って、周囲温度の影響を受けること無
く、正確に過電流の遮断を行うことができる。また、従
来例のように抵抗器を使用していないので、消費電力及
び入出力端子間の電圧降下を低減することができると共
に、形状を小型に形成することができる。
く、正確に過電流の遮断を行うことができる。また、従
来例のように抵抗器を使用していないので、消費電力及
び入出力端子間の電圧降下を低減することができると共
に、形状を小型に形成することができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
電流値検出回路によれば、線路の途中に介在されたMO
S型電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に生じ
る電圧を用いて前記線路を流れる電流値を検出するの
で、従来の抵抗器を用いたものに比べて消費電力、及び
入出力端子間の電圧降下を低減できると共に、小型に形
成することができる。さらに、前記電界効果トランジス
タにおける周囲温度による前記ドレイン・ソース間の電
圧変動が、ダイオードの順方向電圧の変動と互いに相殺
されるので、周囲温度の影響をほとんど受けずに正確な
電流値を検出することができる。
電流値検出回路によれば、線路の途中に介在されたMO
S型電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に生じ
る電圧を用いて前記線路を流れる電流値を検出するの
で、従来の抵抗器を用いたものに比べて消費電力、及び
入出力端子間の電圧降下を低減できると共に、小型に形
成することができる。さらに、前記電界効果トランジス
タにおける周囲温度による前記ドレイン・ソース間の電
圧変動が、ダイオードの順方向電圧の変動と互いに相殺
されるので、周囲温度の影響をほとんど受けずに正確な
電流値を検出することができる。
【0019】また、請求項2の過電流遮断回路によれ
ば、電流供給線路の途中に介在された電流遮断用のMO
S型電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に生じ
る電圧を用いて前記電流供給線路を流れる電流値を検出
するので、従来の抵抗器を用いたものに比べて消費電
力、及び入出力端子間の電圧降下を低減できると共に、
小型に形成することができる。さらに、前記電界効果ト
ランジスタにおける周囲温度による前記ドレイン・ソー
ス間の電圧変動が、ダイオードの順方向電圧の変動と互
いに相殺され、周囲温度の影響をほとんど受けずに正確
な電流値を検出することができるので、前記電流供給線
路を流れる電流の値が設定値以上となったときに確実に
電流を遮断することができるという非常に優れた効果を
奏するものである。
ば、電流供給線路の途中に介在された電流遮断用のMO
S型電界効果トランジスタのドレイン・ソース間に生じ
る電圧を用いて前記電流供給線路を流れる電流値を検出
するので、従来の抵抗器を用いたものに比べて消費電
力、及び入出力端子間の電圧降下を低減できると共に、
小型に形成することができる。さらに、前記電界効果ト
ランジスタにおける周囲温度による前記ドレイン・ソー
ス間の電圧変動が、ダイオードの順方向電圧の変動と互
いに相殺され、周囲温度の影響をほとんど受けずに正確
な電流値を検出することができるので、前記電流供給線
路を流れる電流の値が設定値以上となったときに確実に
電流を遮断することができるという非常に優れた効果を
奏するものである。
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】従来例を示す構成図
【図3】MOS型電界効果トランジスタのドレイン・ソ
ース間電圧の温度特性を示す図
ース間電圧の温度特性を示す図
【図4】ダイオードの順方向電圧の温度特性を示す図
【図5】一実施例の温度特性を示す図
10…電流供給線路、11…MOS型電界効果トランジ
スタ、12…差動増幅回路、13…比較器、14…基準
電源、15…抵抗器、16…ツェナーダイオード、Q…
演算増幅器、D…ダイオード、R1〜R5…抵抗器。
スタ、12…差動増幅回路、13…比較器、14…基準
電源、15…抵抗器、16…ツェナーダイオード、Q…
演算増幅器、D…ダイオード、R1〜R5…抵抗器。
Claims (2)
- 【請求項1】 線路を流れる電流の値を検出する電流値
検出回路において、 電流値検出対象となる線路の途中に介在され、ソース及
びドレインが前記線路に接続されたMOS型の電界効果
トランジスタと、 該電界効果トランジスタのソース電圧及びドレイン電圧
を入力電圧とする差動増幅回路と、 該差動増幅回路の出力端子にアノードが接続されたダイ
オードを含み、該ダイオードのカソード電圧を前記差動
増幅回路の入力に帰還する帰還回路とを設けた、 ことを特徴とする電流値検出回路。 - 【請求項2】 供給電流が所定の基準値以上となったと
きに電流供給線路を遮断する過電流遮断回路において、 前記電流供給線路の途中に介在され、ソース及びドレイ
ンが前記電流供給線路に接続されたMOS型の電界効果
トランジスタと、 該電界効果トランジスタのソース電圧及びドレイン電圧
を入力電圧とする差動増幅回路と、 該差動増幅回路の出力端子にアノードが接続されたダイ
オードを含み、該ダイオードのカソード電圧を前記差動
増幅回路の入力に帰還する帰還回路と、 前記差動増幅回路の出力電圧を所定の基準電圧と比較
し、前記差動増幅回路の出力電圧が前記基準電圧以上と
なったときに所定の電圧を出力する比較回路と、 該比較回路の出力電圧に基づいて、前記電界効果トラン
ジスタのゲート・ソース間の逆バイアス電圧を制御する
電圧制御回路とを設けた、 ことを特徴とする過電流遮断回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23038392A JPH0674981A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 電流値検出回路及び過電流遮断回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23038392A JPH0674981A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 電流値検出回路及び過電流遮断回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674981A true JPH0674981A (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=16907014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23038392A Withdrawn JPH0674981A (ja) | 1992-08-28 | 1992-08-28 | 電流値検出回路及び過電流遮断回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674981A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5892647A (en) * | 1997-06-26 | 1999-04-06 | Fuji Electric Co., Ltd. | Overcurrent detection circuit |
JP2007017262A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Yazaki Corp | 過電流検出装置 |
JP2008516571A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-05-15 | ジェンテックス コーポレイション | 障害保護付きミラー素子駆動回路 |
WO2008113239A1 (fr) * | 2007-03-22 | 2008-09-25 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Circuit etr dispositif de vérification de courant |
JP2014163809A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Denryo Co Ltd | 電流検出回路および充放電回路 |
JP2015084617A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 横河電機株式会社 | 充電回路 |
JP2017041962A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 日本電子株式会社 | 電源回路および荷電粒子放出装置 |
CN112730957A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-30 | 华中科技大学 | 一种电流检测电路 |
-
1992
- 1992-08-28 JP JP23038392A patent/JPH0674981A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5892647A (en) * | 1997-06-26 | 1999-04-06 | Fuji Electric Co., Ltd. | Overcurrent detection circuit |
JP2008516571A (ja) * | 2004-09-13 | 2008-05-15 | ジェンテックス コーポレイション | 障害保護付きミラー素子駆動回路 |
JP2007017262A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Yazaki Corp | 過電流検出装置 |
US8422183B2 (en) | 2005-07-07 | 2013-04-16 | Yazaki Corporation | Overcurrent detecting apparatus |
WO2008113239A1 (fr) * | 2007-03-22 | 2008-09-25 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Circuit etr dispositif de vérification de courant |
JP2014163809A (ja) * | 2013-02-26 | 2014-09-08 | Denryo Co Ltd | 電流検出回路および充放電回路 |
JP2015084617A (ja) * | 2013-10-25 | 2015-04-30 | 横河電機株式会社 | 充電回路 |
JP2017041962A (ja) * | 2015-08-19 | 2017-02-23 | 日本電子株式会社 | 電源回路および荷電粒子放出装置 |
CN112730957A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-30 | 华中科技大学 | 一种电流检测电路 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6794856B2 (en) | Processor based integrated circuit with a supply voltage monitor using bandgap device without feedback | |
US8174251B2 (en) | Series regulator with over current protection circuit | |
KR930007482B1 (ko) | 전류검출회로 | |
KR100472719B1 (ko) | 전압 레귤레이터의 과전류 보호 회로 | |
US7315154B2 (en) | Voltage regulator | |
US7710090B1 (en) | Series regulator with fold-back over current protection circuit | |
US6255892B1 (en) | Temperature sensor | |
US6559626B2 (en) | Voltage regulator | |
JP3185698B2 (ja) | 基準電圧発生回路 | |
US6011413A (en) | Structure of current measuring circuit | |
JPH06289111A (ja) | ホール素子の駆動回路 | |
US6917187B2 (en) | Stabilized DC power supply device | |
US20020118002A1 (en) | Current limit protection circuit for a voltage regulator | |
JPH07106875A (ja) | 半導体集積回路 | |
US20180287485A1 (en) | Overcurrent protection circuit and voltage regulator | |
US7738225B2 (en) | Circuit and method for limiting power to a load | |
JPH0674981A (ja) | 電流値検出回路及び過電流遮断回路 | |
US20030011349A1 (en) | Series regulator | |
GB2336960A (en) | A PTAT bias current generator and a start-up circuit therefor | |
EP0343731B1 (en) | Unity-gain current-limiting circuit | |
JP2021096554A (ja) | 定電流回路 | |
JP3092062B2 (ja) | 半導体装置 | |
US20030072119A1 (en) | Solid state switch with temperature compensated current limit | |
JP3421717B2 (ja) | 電流制限回路 | |
JP3772516B2 (ja) | 電流制限回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |