JPH0674850A - 密閉容器の圧力計測方法及びその装置 - Google Patents

密閉容器の圧力計測方法及びその装置

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JPH0674850A
JPH0674850A JP4230598A JP23059892A JPH0674850A JP H0674850 A JPH0674850 A JP H0674850A JP 4230598 A JP4230598 A JP 4230598A JP 23059892 A JP23059892 A JP 23059892A JP H0674850 A JPH0674850 A JP H0674850A
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JP
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pressure
inside liquid
internal liquid
liquid
internal
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JP4230598A
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Masaaki Itou
正皓 伊東
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 密閉容器の圧力計測方法及びその装置に係る
もので、内部液体の膨張による圧力上昇を緩和するとと
もに、気相空間を生成させずに均質な反応場を維持なが
ら密閉容器の圧力を計測する。 【構成】 密閉容器内に充満状態に内部液体を封入して
おいて、内部液体の加熱時の膨張に基づく上昇圧力によ
ってシール材の一部に穴を明けて内部液体の一部をシー
ル材から外へ流出させ、該流出液体を導圧管を介して圧
力センサに導いて圧力の検出を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉容器の圧力計測方
法及びその装置に係り、特に、無重量または微小重力環
境における内部液体の沸騰、突沸、マランゴニ対流の発
生を防止して、良質な反応環境を維持するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、密閉容器に、内部流体が封入され
ている場合には、例えば30%ないし40%の気相スペ
ースを形成するようにして、内部流体の膨張時に、過大
な負荷が容器壁に加わらないようにしている。この場合
における密閉容器の内部圧力の計測は、内部空間に適宜
圧力計を接続することによって、実施することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、宇宙空間等の
微小重力環境下で、内部流体を加熱しながら各種反応実
験を行なう場合であると、密閉容器の内部に気相が存在
することによって、沸騰及び突沸現象やマランゴニ対流
が発生し、内部流体の均質、等方的な反応が著しく損わ
れてしまう。
【0004】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
もので、液体膨張による圧力を緩和するとともに、気相
空間を生成させずに均質な反応場を維持しながら密閉容
器の圧力を計測することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するための密閉容器の圧力計測方法及びその装置を提
案するものであって、第1の手段に係る密閉容器の圧力
計測方法は、密閉容器内に充満状態に内部液体を封入し
ておいて、内部液体の加熱時の膨張に基づく上昇圧力に
よってシール材の一部を開口して内部液体の一部をシー
ル材から外へ流出させ、該流出液体を導圧管を介して圧
力センサに導いて圧力の検出を行なう構成を採用してい
る。第2の手段に係る密閉容器の圧力計測装置は、内部
液体を充満状態に封入貯留する密閉容器と、該密閉容器
に接続され内部液体の一部を少量ずつ導く導圧管と、密
閉容器と導圧管との間に介在状態に配され内部液体の加
熱膨張時の破損によって形成された開口部分から内部液
体を流出させるシール材と、導圧管に接続され内部流体
の流出時に圧力の検出を行なう圧力センサとを具備する
構成を採用している。
【0006】
【作用】密閉容器の圧力計測方法及びその装置にあって
は、外部からの加熱等によって密閉容器内に充満状態に
封入されている内部液体の温度が上昇すると、内部液体
の体積膨張によって密閉容器の内部圧力が高くなる。こ
の内部圧力によってシール材の受圧箇所が変形し、その
変形が強度限界を越えると、受圧箇所に穴が明いて内部
液体の一部が導圧管に少量ずつ流出する。流出液体は、
導圧管を介して圧力センサに導かれて圧力の検出が行な
われる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る密閉容器の圧力計測方法
及びその装置の一実施例について、図1及び図2に基づ
いて説明する。各図において、符号1は密閉容器、2は
口金、3は導圧管、4はシール材、5はコネクタ、6は
キャピラリ管、7は圧力センサ、8は恒温槽、Rは内部
液体である。
【0008】前記密閉容器1は、容器本体11及び上蓋
12によって、気相部分を形成することなく内部液体R
のみを充満状態に封入するものであり、さらに詳しく
は、内部液体Rの自身の圧力上昇とあいまって、高温高
圧無重力環境で内部液体Rの均質な反応を促進させるも
の(オートクレーブ)を適用例としている。そして、上
蓋12には、容器本体11の内径よりも十分に小さな口
径の連通口13が明けられ、該連通口13の外方にねじ
穴14が形成される。連通口13の口径は、容器本体1
1の内径に対して、例えば1%ないし2%程度に設定さ
れる。
【0009】前記口金2は、密閉容器1と導圧管3との
間に、シール材4を介在状態に配することにより、密閉
容器1の密閉性を保持するとともに、導圧管3の端部が
取り付けられるものであり、ねじ穴14に螺合させるた
めのおねじ部21と、導圧管3とねじ穴14とを接続す
るための導圧孔22とが配される。
【0010】前記導圧管3は、口金2とコネクタ5との
間に介在状態に配され、例えばU字管が採用されるとと
もに、内部液体Rの膨張した際に、その膨張分を収容で
きる内部容積を有し、反応容器の容量、加熱温度により
適宜設定される。
【0011】前記シール材4は、例えば厚さ25μmの
ポリエチレンフィルム等の熱可塑性フィルムによって円
板状に形成されるとともに、口金2とねじ穴14の底部
との間で、かつ、対をなす座金(スペーサ)41,42
の間に挟持状態に配される。そして、口金2の螺合時
に、ねじ穴14の内壁面を押圧することによって、ねじ
穴14と導圧孔22との間を遮断するようにしている。
また、シール材4は、加熱によって溶融破壊されるもの
が適用され、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニール、四弗化エチレン樹脂、ポリスチレン、ポリア
ミドなどの合成樹脂製フィルムの中から、内部液体との
反応性、溶解性などを考慮して選定される。
【0012】前記コネクタ5は、導圧管3とキャピラリ
管6とを連通状態に接続するものであり、キャピラリ管
6の断面積(口径)は、導圧管3よりも小さく設定され
る。そして、導圧管3ないしキャピラリ管6の内部に
は、適宜圧力(例えば大気圧程度)の空気や不活性ガス
等が予め封入される。
【0013】前記圧力センサ7は、キャピラリ管6に接
続されて、その内部ガス圧力を検出し得るものであれば
良く、例えばシリコン半導体式、ブルドン管式等が適用
される。
【0014】前記恒温槽8は、その内部に密閉容器1を
収納して、内部液体Rの種類等に応じて、例えば150
℃ないし300℃に加熱するものである。
【0015】以下、図1及び図2に示した密閉容器の圧
力計測装置に基づいた圧力計測方法について説明する。
【0016】密閉容器1の中に、所望の反応を起こさせ
るための内部液体Rを、気相を形成することなく充満状
態に封入した状態で、恒温槽8の内部に収容し、密閉容
器1を加熱する。
【0017】外部からの加熱によって、密閉容器1の内
部液体Rの温度が高くなると、内部液体Rが体積膨張し
ようとし、かつ、シール材4によって密閉状態としてい
るために、内部液体Rの圧力が上昇して、シール材4の
受圧箇所に負荷が掛かってその箇所の変形が徐々に大き
くなる。
【0018】また、シール材4は、恒温槽8からの熱伝
達によって加熱されて、熱可塑状態となり、変形程度が
増大する。これらの変形が強度限界を越えるか、あるい
は、熱溶解状態となるかによって、シール材4の受圧箇
所に穴が明いて貫通状態となり、内部液体Rの一部が導
圧管3に少量ずつ流出して気化する現象が生じる。
【0019】この気化ガスの圧力は、コネクタ5及びキ
ャピラリ管6を経由して圧力センサ7に導かれて圧力の
検出が行なわれる。
【0020】一方、密閉容器1の内部にあっては、恒温
槽8による加熱が引き続いて行なわれることによって高
温状態に保持され、内部液体Rの体積膨張分が少量ずつ
密閉容器1の外へ流出し続けるために、気相が形成され
ることがなく、かつ、突沸現象やマランゴニ対流の発生
が抑制されることになり、均質な反応環境が保持され
て、等方的な反応が実施される。この場合にあって、圧
力センサ7によって検出された圧力は、密閉容器1の内
部圧力と同一になることは勿論である。
【0021】なお、反応工程の終了後にあって、口金2
の部分を解体してシール材4を新しいものと交換し、か
つ、新たな内部液体Rを再度充満封入することによっ
て、高温高圧無重量環境での反応実験及び圧力計測を繰
り返すことができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る密閉
容器の圧力計測方法及びその装置によれば、密閉容器内
に充満状態に封入されている内部液体の温度が高くなる
と、体積膨張により内部圧力が上昇してシール材が変形
し、この変形によって受圧箇所に穴が明いて内部流体の
一部が少量ずつ流出し、圧力センサによって圧力の検出
が行なわれるため、密閉容器の内部圧力上昇を設定値内
に抑制した状態で、気相空間を生成させることなく均質
な反応を行なわせ、内部圧力を計測することができる等
の優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る密閉容器の圧力計測装置の一実施
例を示す一部を断面した正面図である。
【図2】図1に鎖線Bで示す部分の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 密閉容器(反応容器) 2 口金 3 導圧管(U字管) 4 シール材 5 コネクタ 6 キャピラリ管 7 圧力センサ 8 恒温槽 11 容器本体 12 上蓋 13 連通口 14 ねじ穴 21 おねじ部 22 導圧孔 41,42 座金(スペーサ) R 内部液体(反応液)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に充満状態に内部液体を封入
    しておいて、内部液体の加熱時の膨張に基づく上昇圧力
    によってシール材の一部を開口して内部液体の一部をシ
    ール材から外へ流出させ、該流出液体を導圧管を介して
    圧力センサに導いて圧力の検出を行なうことを特徴とす
    る密閉容器の圧力計測方法。
  2. 【請求項2】 内部液体を充満状態に封入貯留する密閉
    容器と、該密閉容器に接続され内部液体の一部を少量ず
    つ導く導圧管と、密閉容器と導圧管との間に介在状態に
    配され内部液体の加熱膨張時の破損によって形成された
    開口部分から内部液体を流出させるシール材と、導圧管
    に接続され内部流体の流出時に圧力の検出を行なう圧力
    センサとを具備することを特徴とする密閉容器の圧力計
    測装置。
JP4230598A 1992-08-28 1992-08-28 密閉容器の圧力計測方法及びその装置 Withdrawn JPH0674850A (ja)

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Cited By (7)

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WO2002002242A1 (de) * 2000-06-30 2002-01-10 Sata Farbspritztechnik Gmbh & Co. Kg. Spritzpistole
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US9782784B2 (en) 2010-05-28 2017-10-10 Sata Gmbh & Co. Kg Nozzle head for a spray device
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