JPH0674789U - クローゼット用折戸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 折戸を開けた際に、折り畳まれた戸板が手前
に大きく突出ぜず、しかも、折戸を開けて斜め前方から
見た際に内部が隅々まで見えるようなクローゼット用折
戸を提供しようとするものである。 【構成】 左右それぞれ側部の戸板（１），（２）と中
央部の側板（１’），（２’）の２枚で１組｛（１）と
（１’）及び（２）と（２’）｝の戸板を形成し、しか
も、側部の戸板（１），（２）の幅がそれぞれ各組の中
央部の戸板（１’），（２’）の幅よりも狭くする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家屋等に取り付けられるクローゼットの折戸に関するものである。 又、事務所のロッカー等の折戸にも好適に用いられるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、クローゼット用の折戸は、各戸板が同じ幅のものからなっていた。しか し、各戸板の幅が同じであると、該折戸を開けた際に、折り畳まれた戸板が手前 に大きく突出するので、クローゼットの前を広く空けておく必要があった。又、 折戸が開けられたクローゼットを斜め前方から見ると、突出した折り畳まれた戸 板によって視界が妨げられ、隅々まで内部を見ることが出来難かった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、クローゼットの折戸を開けた際に、折り畳まれた戸板が手前に大き く突出ぜず、クローゼットの手前を広く空けておく必要のないクローゼット用折 戸を提供しようとするものである。更に、折戸を開けて斜め前方から見た際、ク ローゼット内部が隅々まで見えるようなクローゼット用折戸を提供しようとする ものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記課題を解決するために、次のような形状の折戸とした。即ち、 左右それぞれ側部の戸板と中央部の戸板の２枚で１組の戸板を形成し、しかも、 側部の戸板の幅がそれぞれ各組の中央部の戸板の幅よりも狭くなるようにした。 以下、本考案のクローゼット用折戸を、図面を用いて説明する。

【０００５】 図１は、本考案のクローゼット用折戸を取り付けたクローゼットの正面図であ る。

【０００６】 ２枚の戸板（１）と（１’）或は（２）と（２’）はそれぞれ１組の戸板を形 成し、両戸板（１）と（１’）或は（２）と（２’）は蝶番（３），（３’）に よってそれぞれ連結されている。そして、それぞれ各組においては、側部の戸板 （１），（２）の幅はそれぞれ中央部の戸板（１’），（２’）の幅よりも狭く なっている。即ち、戸板（１）の幅が戸板（１’）の幅よりも狭く、又、戸板（ ２）の幅が戸板（２’）の幅よりも狭くなっている。

【０００７】 尚、側部の戸板同士（１），（２）が同じ幅で、中央部の戸板同士（１’）， （２’）が同じ幅であれば、折戸を閉じた際に左右対称になり、意匠性の面から 好ましい。

【０００８】 又、側部の戸板（１），（２）には、中央部の戸板との連結部と反対側の端部 の上下にピボット（図示されず）が取り付けられ、又、中央部の戸板（１’）， （２’）には、側部の戸板との連結部と反対側の端部の上下に案内ランナー（図 示されず）が取り付けられ、しかも、上下のレール（４），（４’）（図２に示 す）にそれぞれ嵌め込まれている。尚、側部の戸板に取り付かれたピボットは、 レールの両側に固定され、中央部の戸板に取り付けられた案内ランナーはレール 内を移動出来るようになっている。

【０００９】 図２は、本考案のクローゼット用折戸を用いたクローゼットの折戸が開いた状 態を示す斜視図である。

【００１０】 即ち、側部の戸板（１），（２）と中央部の戸板（１’），（２’）との連結 部が、各側部の戸板に取り付けられたピボットの固定位置よりもクローゼットの 両外側まで大きく開いていることを示している。しかも、折り畳まれた戸板はク ローゼット本体から余り手前に突出していない。これは、側部の戸板（１），（ ２）の幅が、それぞれ中央部の戸板（１’），（２’）の幅よりも狭いために、 折戸をこの様な状態まで大きく開くことが出来、しかも、手前への突出量を少な くすることが出来るものである。

【００１１】 図３は、本考案のクローゼット用折戸が開いた状態の断面図であり、図４は、 従来の側部の戸板と中央部の戸板との幅が同じクローゼット用折戸が開いた状態 の断面図である。

【００１２】 本考案のクローゼット用折戸は、側部の戸板の幅が、それぞれ中央部の戸板の 幅よりも狭いために、側部の戸板に取り付けられたピボット部と中央部の戸板に 取り付けられた案内ランナー部、更に、側部の戸板と中央部の戸板との連結部を それぞれ頂点とする三角形を形成し、しかも、側部の戸板に取り付けられたピボ ット部が鈍角を形成するまで開くことが出来る。即ち、戸板をクローゼットの両 外側まで広く開くことが出来、しかも、クローゼット本体からの突出を少なくす ることが出来る。

【００１３】 又、折戸が折り畳まれる際の最大突出量は、側部の戸板の幅によって決定され る。即ち、幅の狭い側部の戸板がクローゼットに対し垂直に突出した時が最大の 突出量となるので、本考案の折戸は手前への突出量が少なくなる。

【００１４】 これに対し、従来の側部の戸板の幅と中央部の戸板の幅とが同じ幅である従来 のクローゼット用折戸は、側部の戸板に取り付けられたピボット部と中央部の戸 板に取り付けられた案内ランナー部、更に、側部の戸板と中央部の戸板との連結 部を頂点として、上記のように、断面が鈍角の三角形を形成させるまで開くこと が出来ない。即ち、該折戸を最大に開いても、両戸板が平行に折り畳まれてクロ ーゼット本体から垂直に手前に突出させるまでしか開くことが出来ない。しかも 、折り畳まれた戸板がクローゼット本体から垂直に突出しているため、その手前 への突出量は大きくなる。

【００１５】

【効果】

本考案のクローゼット用折戸を用いたクローゼットは、折戸を大きく開くこと が出来、しかも、折り畳まれた戸板の手前への突出部が少ないので、斜め前方か らクローゼット内部を見た場合、容易に隅々まで見ることが出来る。しかも、手 前への突出部が少ないので、クローゼットの前面を大きく空けておく必要がない 。

【００１６】 又、本考案のクローゼット用折戸は、クローゼット用のみならず、ロッカー等 の従来折戸が一般に使用されている分野にも有効に利用出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のクローゼット用折戸を取り付けたクロ
ーゼットの正面図である。

【図２】本考案のクローゼット用折戸を用いたクローゼ
ットの折戸が開いた状態を示す斜視図である。

【図３】本考案のクローゼット用折戸が開いた状態の断
面図である。

【図４】従来のクローゼット用折戸が開いた状態の断面
図である。

【符号の説明】

１，２ ：側部の戸板 １’，２’：中央部の戸板 ３，３’ ：側部の戸板と中央部の戸板との連結用蝶番 ４，４’ ：レール

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右それぞれ側部の戸板（１），（２）
   と中央部の戸板（１’），（２’）の２枚で１組
   ｛（１）と（１’）及び（２）と（２’）｝の戸板を形
   成し、しかも、側部の戸板（１），（２）の幅がそれぞ
   れ各組の中央部の戸板（１’），（２’）の幅よりも狭
   いことを特徴とするクローゼット用折戸。