JP2566007Y2 - 折り畳み式扉 - Google Patents

折り畳み式扉

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JP2566007Y2
JP2566007Y2 JP1993043489U JP4348993U JP2566007Y2 JP 2566007 Y2 JP2566007 Y2 JP 2566007Y2 JP 1993043489 U JP1993043489 U JP 1993043489U JP 4348993 U JP4348993 U JP 4348993U JP 2566007 Y2 JP2566007 Y2 JP 2566007Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願考案は、クローセットその他
の収納器具のドア並びに建造物の出入口、部屋の間仕切
り、雨戸等の、折り畳み式扉の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来衣服等の収納用のクローセット等の
ドアとして、図7へ示すようなものが見られた。これ
は、扉が、少なくとも2つに折り畳まれ、又、伸ばされ
ることによって、その開閉がなされるものである。この
ドアは、両開きの一対のスチール製の扉a,aの夫々を
折り畳むことによって、扉が左右に開かれるものであ
る。片側の扉a(図7に示す右方の扉a)を例に採って
説明すると、図8に示すように、裏面に、左方構成板1
と右方構成板2の2つの構成板を有し、両構成板1,2
は、適宜数の蝶番3…3によって、折り畳み可能に連結
されている。そして、左方構成板1は、その裏面に、縦
框11と、水平方向に伸びる適宜数の桟12とを備え
る。ここでいう縦框とは、上下に伸びる補強材のことで
あり、通常複数設けて構成板の補強を図るものである
が、特に、左方構成板1の右端縁に形成されたものを縦
框11として説明する。この縦框11は、曲げ加工によ
って、左方構成板1の右端縁に形成されたものである。
桟12の右端13は、この縦框11へ繋がった状態に設
けられたものである。更に、桟12の右端13は舌片1
31を備え、この舌片131は、縦框11の上に乗った
状態に固定されている。右方構成板2についても、左方
構成板1と同様の縦框21と、水平方向に伸びる適宜数
の桟22とが備えられている(右方構成板2において
は、縦框21は、曲げ加工によって、右方構成板2の左
端縁に形成された縦框を指している)。桟22の左端2
3は、この縦框21に繋がった状態に設けられたもので
ある。更に、桟22の左端23は舌片231を備え、こ
の舌片231は、縦框21の上に乗った状態に固定され
ている。又、左方構成板1の有する夫々の桟12…12
と、右方構成板2の有する夫々の桟22…22とは、互
いに同じ高さに位置する。そして、桟12,22と縦框
11,21とが交差する位置Pから外れた夫々の位置
に、上記蝶番3が配されているのである。図8に示す6
はガイドレールを示しており、4はこのカイドレール6
に対する固定軸、5は摺動軸を示している。蝶番3は、
中央の関節部30を介して開閉可能に連結された、左片
31と、右片32とを有する。上記左片31は、ネジ止
め、溶接等の適宜固定手段によって、上記左方構成板1
の縦框11へ固定され、同様に、上記右片32は、ネジ
止め、溶接等の適宜固定手段によって、上記右方構成板
2の縦框21へ固定されるのである。上記の通り、桟1
2,22と縦框11,21とが交差する位置Pから外れ
た夫々の位置に、蝶番3が配されるのは、以下の理由に
よる。即ち、上述の通り、ドア等の扉において、左右の
構成板1,2の縦框11,21を利用して、蝶番3を固
定する場合、蝶番3の固着能力を増すために、通常左片
31の左端縁が、この縦框11の左側面110に沿う曲
部311を有し、同様に、右片32の右端縁が、その縦
框21の右側面210に沿う曲部321を有するもので
ある。このため、桟12,22と縦框11,21とが交
差する位置Pに、蝶番3を設けようとすると、この両曲
部311,321が、桟12,22の端部に当たって、
邪魔となるのであった。従って、このような固着能力の
高い蝶番3を、位置Pに設けるという発想は、当業者間
において、未だなかったのである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】図9は、上記扉aを閉
じた状態を示している。このように、左右の構成板1,
2を伸ばして、閉じた際に、外側(表面側)から、この
扉aを眺めると、図10へ示すように、両構成板1,2
が1つの面をなし、一枚の扉を構成している。即ち、扉
を閉じた状態において、左方構成板1と右方構成板2と
は、180度の角度をなしているのである。ところが、
このような従来のクローセット等のドアは、左方構成板
1と右方構成板2の接合部付近に外側から力を受ける
と、図11へ示すように、簡単に、谷折りになってしま
い(左方構成板1と右方構成板2が通常の開閉範囲を越
えて、逆折りになってしまい)、図10の状態を維持す
ることができないのである。これは、本来、左方構成板
1と右方構成板2の縦框11,21が、図12に示す状
態を維持すべきところを、外力を受けることによって、
変形を生じるからであった。詳述すると図13へ示すよ
うに、受けた外力により、両構成板1,2は反りかえる
と共に、両縦框11,21の形が崩れるのであった。
又、このとき、桟12,22と縦框11,21とが交差
する位置Pでも同様の変形が生じている。即ち、図14
へ示すように、受けた外力により、両構成板1,2は反
りかえると共に、両縦框11,21の形が崩れるのであ
った。この位置Pにおいては、上記変形と共に、桟1
2,22と縦框11,21と接合されている部分につい
ても剥離が生じており、舌片131,231も、縦框1
1,21から、引き起こされた状態となってしまうので
ある。更に、上記のように外力を受けることによって、
ドアに変形を生じること以外にも、下記のような問題点
があった。即ち、左方構成板1と右方構成板2を折り畳
んで、扉aを開けた際に、図15へ示すように、左方構
成板1と右方構成板2の下端部同士は、ドアの重量を受
けることによって、ぴったり閉じた状態になるのである
が、左方構成板1と右方構成板2の上端部間がぴったり
と閉じず、隙間Sが生じるのであった。これは、構成板
1,2の反りによるもので、上述の構成の桟12,22
と縦框11,21とでは、充分にその補強がなされない
からであった。本願考案は、蝶番にて上記桟と縦框との
固着を補強するものとし、上記課題の解決を図る。特
に、桟と縦框との固着に蝶番を利用するものとしても、
長期の使用中に、蝶番が桟から力を受けて変形すること
がなく、又万一変形したとしても、桟と縦框の固着が大
きく損なわれることがない。このため、蝶番による補強
をより現実的なものとした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願考案に係る折り畳み
式扉は、左方構成板1と右方構成板2の少なくとも2つ
の構成板と、両構成板1,2を連結する蝶番3とを備え
る。左方構成板1の裏面には、裏面の右端縁に設けられ
た縦框11と、この縦框11に右端13が繋がった桟1
2とが備えられている。右方構成板2の裏面にも、裏面
の左端縁に設けられた縦框21と、この縦框21に左端
23が繋がった桟22とが備えられている。左方構成板
1の上記桟12の右端13と、右方構成板2の上記桟2
2の左端23とは、ほぼ同じ高さに位置する。左方構成
板1が備える桟12の右端13には、この右端13の他
の部位より右側へ突出し左方構成板1の縦框11へ載る
舌片131が設けられ、同様に、右方構成板2が備える
桟22の左端23には、この左端23の他の部位より左
側へ突出し右方構成板2の縦框21へ載る舌片231が
設けられている。蝶番3は、上記左方構成板1の縦框1
1へ固定される左片31と、上記右方構成板2の縦框2
1へ固定される右片32とを備える。左片31の左端縁
は、この縦框11の左側面110に沿う曲部311を有
し、この曲部311は、左方構成板1の桟12を通し且
つ縦框11の上記左側面110よりも右側に後退する切
欠部312を有する。右片32の右端縁も、その縦框2
1の右側面210に沿う曲部321を有し、この曲部3
21も、右方構成板2の桟22を通し且つ縦框21の上
記右側面210よりも左側に後退する切欠部322を有
する。左方構成板1の桟12に載る上記舌片131は、
左方構成板1の縦框11上にて縦框11と蝶番3の左片
31との間に挟まれ、右方構成板2の桟22に載る上記
舌片231は、右方構成板2の縦框21上にて縦框21
と蝶番3の右片32との間に挟まれる。
【0005】
【作用】上記手段を施した本願考案にあっては、蝶番3
の左右両片31,32の曲部311,321が、切欠部
311,312を有することによって、この曲部31
1,321が邪魔とならず、桟12,22を通すことが
でき、ほぼ同じ高さに位置する桟12,22と縦框1
1,21とが交差する位置に、蝶番3を固定することが
可能となった。そのため、縦框11,22が曲げ加工に
よって形成された変形の生じやすいものであっても、上
記位置に蝶番3を配置することにより、蝶番3が、各桟
12,22の舌片131,231を縦框12,21へ押
さえつけ、桟12が縦框11から、そして桟22が縦框
21から逃げることが阻止される。従って、桟12と縦
框11の固着及び桟22と縦框21の固着を強化するも
のとなり、左方構成板1と右方構成板2の表面が外から
の力を受けても、逆に折れることがない。又、桟12,
21と縦框11,21との固着が強化されることによ
り、左方構成板1と右方構成板2とは、夫々、形状の保
持能力が強化され、反りが生じず、折り畳み時左方構成
板1と右方構成板2とは、各部位が確実に沿うものとな
った。更に、左方構成板1が備える桟12の舌片131
は、右側へ突出し左方構成板1の縦框11へ載るもので
あり、他方、蝶番3の左片31の左端縁の切欠部312
は、縦框11の上記左側面110よりも右側に後退す
る。このため、左方構成板1の桟12に載る上記舌片1
31のみが、左方構成板1の縦框11と蝶番3の左片3
1との間に挟まれ、桟12の他の部位は、縦框11と蝶
番3の間に挟まれない。同様に、右方構成板2が備える
桟22の舌片231は、左側へ突出し右方構成板2の縦
框21へ載るものであり、他方、蝶番3の右片32の右
端縁の切欠部322は、縦框21の上記左側面210よ
りも左側に後退する。このため、右方構成板2の桟22
に載る上記舌片231のみが、右方構成板2の縦框21
と蝶番3の右片32との間に挟まれ、桟22の他の部位
は、縦框21と蝶番3の間に挟まれない。従って、桟1
2,22と縦框11,21との固着に蝶番3を利用する
ことによっても、長期の使用中に、蝶番3が桟12,2
2から力を受けて変形するということがない。又蝶番3
が万一多少の変形を生じたとしても、縦框11,21と
蝶番3との間に舌片131,231が挟まれる構造上、
扉の前記補強に大きな影響を与えない。
【0006】
【実施例】以下図面を用いて本願考案の実施例について
説明する。図1乃至図6に本願考案に係る照明看板の一
実施例を掲げる。
【0007】図1及び図2に示す通り、本願考案に係る
折り畳み式扉100は、左方構成板1と右方構成板2の
少なくとも2つの構成板と、これら構成板を連結する適
宜数の蝶番3…3とを備える。各構成板1,2等の扉1
00の構成は、本願考案の実施による効果を最も大きく
受けるスチール製の板状体を前提に説明するが、アルミ
等他の金属の成形品や樹脂によるもの、或いは木製によ
るものであっても、実施可能である。以下各構成につい
て、順に説明する。
【0008】左方構成板1は、その裏面に、縦框11
と、副縦框71と、適宜数の桟12とを有するものであ
る。この縦框11は、左方構成板1の右端縁に形成され
たものである。又副縦框71は、左方構成板1の左端縁
に形成されたものである。縦に配される框は、上記縦框
11と副縦框71に限定するものではなく、更に、左方
構成板1の他の部位にも設けて実施することが可能であ
る。
【0009】桟12は、水平方向に配された補強部材で
あり、この実施例において、上から、桟12a,12
b,12cの3本が設けられたものを図示したが、この
ような3本の個数に限定するものではなく、この本数以
上であっても、これ以下であっても実施可能である。桟
12aは、図示の通り、左方構成板1の上端部に設けら
れたものであり、両端が、夫々縦框11と副縦框71と
に繋がった状態に配設されている。桟12bは、左方構
成板1の中央に設けられたものであり、桟12aと同様
両端が、夫々縦框11と副縦框71とに繋がった状態に
配設されている。桟12cは、図示の通り、左方構成板
1の下端部に設けられたものであり、同じく、両端が、
夫々縦框11と副縦框71とに繋がった状態に配設され
ているのである。
【0010】各桟12a,12b,12cの右端13
a,13b,13cは、夫々右方に突出する舌片131
…131を有する。この舌片131…131は、薄板状
に形成されたものであり、縦框11に載った状態に配設
されるものである(従来例の説明に用いた図8等に示す
舌片131と同様のものである)。ここでは、各桟12
a,12b,12cの左端についても上記と同様の舌片
を備えるものを図示したが、桟12a,12b,12c
の左端については、このような舌片を備えずに実施する
ことも可能である。
【0011】右方構成板2は、左方構成板1と同様、そ
の裏面に、縦框21と、副縦框81と、適宜数の桟22
とを有するものである。この縦框21は、右方構成板2
の左端縁に形成されたものである。又副縦框81は、右
方構成板2の右端縁に形成されたものである。左方構成
板1と同じく、縦に配される框は、上記縦框21と副縦
框81に限定するものではなく、更に、左方構成板1の
他の部位にも設けて実施することが可能である。
【0012】桟22は、水平方向に配された補強部材で
あり、この実施例において、上から、桟22a,22
b,22cの3本が設けられたものを図示したが、この
ような3本の個数に限定するものではなく、この本数以
上であっても、これ以下であっても実施可能である。桟
22aは、図示の通り、右方構成板2の上端部に設けら
れたものであり、両端が、夫々縦框21と副縦框81と
に繋がった状態に配設されている。桟22bは、右方構
成板2の中央に設けられたものであり、桟22aと同様
両端が、夫々縦框21と副縦框81とに繋がった状態に
配設されている。桟22cは、図示の通り、右方構成板
2の下端部に設けられたものであり、同じく、両端が、
夫々縦框21と副縦框81とに繋がった状態に配設され
ているのである。
【0013】各桟22a,22b,22cの左端23
a,23b,23cは、夫々左方に突出する舌片231
…231を有する。この舌片231…231は、薄板状
に形成されたものであり、縦框11に載った状態に配設
されるものである(従来例の説明に用いた図8等に示す
舌片231と同様のものである)。ここでは、各桟22
a,22b,22cの右端についても上記と同様の舌片
を備えるものを図示したが、桟22a,22b,22c
の右端については、このような舌片を備えずに実施する
ことも可能である。
【0014】この実施例において、左方構成板1の桟1
2aと右方構成板2の桟22aとは、ほぼ同じ高さに位
置する。即ち水平方向に伸びる同一直線上に両桟12
a,22aは位置する。桟12bと桟22b、桟12c
と桟22cについても同様の位置関係にある。但し、各
桟12a,12b,12cと、桟22a,22b,22
cとは全体が、同じ高さ(鉛直方向に対する位置が同
じ)にある必要はなく、左方構成板1の各桟12a,1
2b,12cの少なくとも右端13a,13b,13c
と、右方構成板2の各桟22a,22b,22cの少な
くとも左端23a,23b,23cとが、ほぼ同じ高さ
にあるものであれば、各桟12,22の他の部位は、互
いに異なる位置にあっても実施可能である(図示しな
い)。又、図1に示すように左方構成板1の全ての桟1
2a,12b,12cの右端13a,13b,13c
と、右方構成板2の全ての桟22a,22b,22cの
左端23a,23b,23cとがほぼ同じ高さに位置す
る必要はなく、左方構成板1の有する桟12のうち少な
くとも一つの右端13と、右方構成板2の有する桟22
のうち少なくとも一つの左端23とが、互いにほぼ同じ
高さに位置するものであればよい(図示しない)。
【0015】左方構成板1の桟12a,12b,12c
の右端13a,13b,13cと、右方構成板2の桟2
2a,22b,22cの左端23a,23b,23cと
が、夫々の縦框11,21と交差する位置に蝶番3…3
が配設され、左方構成板1と右方構成板2とは折り畳み
可能となっている。この蝶番3…3の構成については、
後に詳述する。
【0016】図1に示す通り、このように構成された折
り畳み式扉100は、建造物等の設置場所に配設される
ガイドレール6a,6b間に、嵌め込まれる。詳述する
と、左方構成板1の桟12aの左端付近には、上方に突
出するピン4aが設けられており、桟12cの左端付近
には、下方に突出するピン4bが設けられている。そし
て、右方構成板2の桟22aの右端付近には、上方に突
出するピン5aが設けられており、桟22cの右端付近
には、下方に突出するピン5bが設けられている。ピン
4a,5aの先端は、ガイドレール6a内に配される。
このうちピン4aは、固定軸としてガイドレール6aに
対して軸止されており、ピン5aは、摺動軸として摺動
自在にガイドレール6a内に配置されている。同様に、
ピン4b,5bの先端は、ガイドレール6b内に配され
る。このうちピン4bは、固定軸としてガイドレール6
bに対して軸止されており、ピン5bは、摺動軸として
摺動自在にガイドレール6b内に配置されている。60
は、固定軸となるピン4bの軸受け部材を示している。
このようにして図中左側の扉100は、ガイドレール6
a,6b内にあるピン5a,5bをガイドとして、左方
向Aに折り畳むことが可能となっている。ここでは、こ
こでは、図1に示す左右両開きの折り畳み式扉の、左側
の扉100を例として説明したが、図1の右側の扉も上
記と同様の構成を採ることによって、右方向Bに折り畳
むことが可能となっており(図2)、この場合、ピン4
a,4bが摺動軸として形成され、ピン5a,5bが固
定軸として、ガイドレール6a,6bに軸止される。但
し、このような左右両開きの扉においてのみ、本願考案
が実施可能ということではなく、片開きの扉(一枚の扉
で用をなすもの)においても、実施可能である。
【0017】前述の蝶番3について詳述する。この蝶番
3は、図3へ示すように、中央の関節部30を介して開
閉可能に連結された左片31と、右片32とを有する。
図3において、関節部30は、左片31から3つ、右片
32から3つの継手が交互に噛み合った状態に軸止され
ることによって構成されているが、関節部30を構成す
る継手の数は、左片31、右片32とも図示した数に限
定するものではなく、これ以上であっても、これ以下で
あっても実施可能である。
【0018】上記左片31は、ネジ止め、ボルト締め、
溶接(特に好ましくはスポット溶接)等の適宜固定手段
によって、上記左方構成板1の縦框11へ固定されるも
のであり(例えば図3のx印位置にネジが通されるか或
いはスポット溶接等の固定手段が施される。勿論x印で
示した位置以外の位置にこのような固定手段を用いて固
定をなすものであっても実施可能である。)、更にその
左端縁が、この縦框11の左側面110に沿う曲部31
1を有するものである。この曲部311は、桟12を通
すための切欠部312を有する。切欠部312の存在に
より、曲部311は、第1曲部311aと第2曲部31
1bとを備える。
【0019】上記右片32は、左片31と同様の適宜固
定手段によって、上記右方構成板2の縦框21へ固定さ
れるものであり、更にその右端縁が、その縦框21の右
側面210に沿う曲部321を有するものである。この
曲部321は、桟22を通すための切欠部322を有す
る。切欠部322の存在により、曲部321は、第1曲
部321aと第2曲部321bとを備える。
【0020】上記の蝶番3は、図4へ示すように、ほぼ
同じ高さに位置する桟12,22と縦框11,21とが
交差する位置に固定される。左方構成板1が備える桟1
2の右端13には(図4)、既述のように、この右端1
3の他の部位より右側へ突出し左方構成板1の縦框11
へ載る舌片131が設けられ、同様に、右方構成板2が
備える桟22の左端23には、この左端23の他の部位
より左側へ突出し右方構成板2の縦框21へ載る舌片2
31が設けられている。この一方で、蝶番3左片31の
切欠部312は、図3及び図4へ示す通り、左方構成板
1の桟12を通すと共に縦框11の上記左側面110よ
りも右側に後退している。蝶番3右片32の切欠部32
2も、図3及び図4へ示す通り、右方構成板2の桟22
を通すと共に縦框21の上記右側面210よりも左側に
後退している。従って、上記のように蝶番3を固定する
ことにより、切欠部312内に通された桟12の左端1
3及び切欠部322内に通された桟22の右端23の、
夫々の舌片131,231は、蝶番3と、両縦框11,
21との間に挟まれた状態となる。又、この際に、左方
構成板1の桟12に載る上記舌片131のみが、左方構
成板1の縦框11と蝶番3の左片31との間に挟まれ、
桟12の他の部位は、縦框11と蝶番3の間に挟まれな
い。同様に、右方構成板2の桟22に載る上記舌片23
1のみが、右方構成板2の縦框21と蝶番3の右片32
との間に挟まれ、桟22の他の部位は、縦框21と蝶番
3の間に挟まれない。
【0021】上記図3及び図4へ示す蝶番3にあって、
第2曲部311b,321bは、第1曲部311a,3
21aよりも幅の狭いものとなっているが、第1曲部3
11a,321aと第2曲部311b,321bとは、
ほぼ同じ幅に形成することも可能である。但し、桟12
c,22cと縦框11,21との交差位置に設けられる
蝶番3については、縦框11,21の桟12c,22c
より下方に出る部分が小さい場合、これと対応する幅に
第2曲部311b,321bを形成する。又桟12a,
22aと縦框11,21との交差位置に設けられる蝶番
3については、縦框11,21の桟12a,22aより
上方に出る部分が小さい場合も、これと対応する幅に第
2曲部311b,321bを形成する。このとき蝶番3
は、桟12c,22cと縦框11,21との交差位置に
設けられる蝶番3と異なり、第2曲部311b,321
bが第1曲部311a,321aよりも上方に位置する
ように配置される。
【0022】扉100を閉じた際に、左方構成板1と右
方構成板2との間に隙間を生じさせず、確実に左方構成
板1と右方構成板2とが180度の角度を維持するよう
に、縦框11と縦框21との対向部位に凸部111,1
12を形成して、左方構成板1と右方構成板2の当接点
を確保しておいても効果的である(図5)。このような
構成は、両開きの扉の場合、図6に示すように左右両扉
100において、実施すればよい。
【0023】上述してきた実施例のように、扉100
は、左方構成板1と右方構成板2の二つの構成片を折り
畳むものに限定するものではなく、更に多くの構成片を
蛇腹のように折り畳むものとして実施することも可能で
ある。従って、そのような場合も、各構成片と、これら
構成片を連結する蝶番3は、既述の構成を採って実施す
ればよいのである。この場合左方(構成板1)と右方
(構成板2)というのは、絶対的な左右の位置関係をい
うのではなく、単に特定位置の蝶番3に対する相対的な
位置関係を指すものである(一つの蝶番3に対して
「右」、「左」ということである)。又上記実施例で
は、第1曲部311a,321aの下端が桟12,22
の上側面に当接し、第2曲部311b,321bの上端
が桟12,22の下側面に当接しているが、必ずしも当
接させる必要はない。尚、桟12,22の上側面と下側
面に当接する部位を曲部とは別個に設けることも可能で
ある。
【0024】
【考案の効果】本願考案の実施により、桟と縦框の交差
位置に、蝶番を備えることが可能となった。この結果、
スチール製等の塑性変形が生じやすい素材を曲げ加工に
よって、形成した縦框や桟が、外力によって、容易に変
形せず、扉の形状維持の著しい向上を実現した。又、縦
框と桟の固着強度を増し、扉を構成する面板(各構成
板)の反りを生じさせず、建て付けの精度についても、
その著しい向上を可能とした。特に、桟と縦框の交差位
置に蝶番を設けた際に危惧される、桟と蝶番との接触に
よる蝶番の変形を排除し、又万一変形を生じたとして
も、扉の補強が阻害されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す全体分解斜視図であ
る。
【図2】上記実施例の要部斜視図である。
【図3】上記実施例の要部斜視図である。
【図4】上記実施例の要部斜視図である。
【図5】上記実施例の要部略断面図である。
【図6】上記実施例の要部略断面図である。
【図7】従来のクローセットドアの全体斜視図である。
【図8】従来のクローセットドアを裏面側から眺めた状
態を示す要部斜視図である。
【図9】従来のクローセットドアを裏面側から眺めた状
態を示す要部正面図である。
【図10】従来のクローセットドアの要部略斜視図であ
る。
【図11】従来のクローセットドアの要部略斜視図であ
る。
【図12】従来のクローセットドアの要部略断面図であ
る。
【図13】従来のクローセットドアの要部略断面図であ
る。
【図14】従来のクローセットドアの要部略断面図であ
る。
【図15】従来のクローセットドアを裏面側から眺めた
状態を示す略斜視図である。
【符号の説明】
1 左方構成板 2 右方構成板 3 蝶番 11 (左方構成板の)縦框 12 (左方構成板の)桟 13 (左方構成板の桟の)右端 21 (右方構成板の)縦框 22 (右方構成板の)桟 23 (右方構成板の桟の)左端 30 (蝶番の)関節部 31 (蝶番の)左片 32 (蝶番の)右片 110 (左方構成板の縦框の)左側面 131 (左方構成板の桟右端の)舌片 210 (右方構成板の縦框の)右側面 231 (左方構成板の桟左端の)舌片 311 (蝶番の左片の)曲部 312 (蝶番の左片の)切欠部 321 (蝶番の右片の)曲部 322 (蝶番の右片の)切欠部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左方構成板(1)と右方構成板(2)の
    少なくとも2つの構成板と、両構成板(1)(2)を連
    結する蝶番(3)とを備え、 左方構成板(1)の裏面には、裏面の右端縁に設けられ
    た縦框(11)と、この縦框(11)に右端(13)が
    繋がった桟(12)とが備えられ、右方構成板(2)の
    裏面にも、裏面の左端縁に設けられた縦框(21)と、
    この縦框(21)に左端(23)が繋がった桟(22)
    とが備えられ、左方構成板(1)の上記桟(12)の右
    端(13)と、右方構成板(2)の上記桟(22)の左
    端(23)とは、ほぼ同じ高さに位置し、 左方構成板(1)が備える桟(12)の右端(13)に
    は、この右端(13)の他の部位より右側へ突出し左方
    構成板(1)の縦框(11)へ載る舌片(131)が設
    けられ、同様に、右方構成板(2)が備える桟(22)
    の左端(23)には、この左端(23)の他の部位より
    左側へ突出し右方構成板(2)の縦框(21)へ載る舌
    片(231)が設けられ、 蝶番(3)は、上記左方構成板(1)の縦框(11)へ
    固定される左片(31)と、上記右方構成板(2)の縦
    框(21)へ固定される右片(32)とを備え、左片
    (31)の左端縁は、この縦框(11)の左側面(11
    0)に沿う曲部(311)を有し、この曲部(311)
    は、左方構成板(1)の桟(12)を通し且つ縦框(1
    1)の上記左側面(110)よりも右側に後退する切欠
    部(312)を有し、右片(32)の右端縁も、その縦
    框(21)の右側面(210)に沿う曲部(321)を
    有し、この曲部(321)も、右方構成板(2)の桟
    (22)を通し且つ縦框(21)の上記右側面(21
    0)よりも左側に後退する切欠部(322)を有し、 左方構成板(1)の桟(12)に載る上記舌片(13
    1)は、左方構成板(1)の縦框(11)上にて縦框
    (11)と蝶番(3)の左片(31)との間に挟まれ、
    右方構成板(2)の桟(22)に載る上記舌片(23
    1)は、右方構成板(2)の縦框(21)上にて縦框
    (21)と蝶番(3)の右片(32)との間に挟まれる
    ものであることを特徴とする折り畳み式扉。
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