JPH0674606B2 - 枠組壁工法の建方方法 - Google Patents

枠組壁工法の建方方法

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JPH0674606B2
JPH0674606B2 JP19081189A JP19081189A JPH0674606B2 JP H0674606 B2 JPH0674606 B2 JP H0674606B2 JP 19081189 A JP19081189 A JP 19081189A JP 19081189 A JP19081189 A JP 19081189A JP H0674606 B2 JPH0674606 B2 JP H0674606B2
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Inventor
河合  誠
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三井ホーム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、木造住宅建築工法として利用されている枠組
壁工法の建方方法に関する。
〔従来の技術〕
周知のように、枠組壁工法は、従来の軸組工法にみられ
るような柱がなく、床板と耐力壁とにより建物全体を箱
状に組み合わせて行く工法であって、その建方工事は、
第3図に示すように、先ず基礎40と土台41の上に、床根
太等による床枠組42の上に床下張り材43を組み付けた床
組44をつくる。次いでその床組44上で縦枠,横枠,まぐ
さ等壁枠材による壁枠組45を作成し、壁下張り材46を取
り付け、建て起し、組み合わせて壁組47をつくる。次
に、1階建て部分には1階用小屋組48を施し、2階建て
部分には、さらに、前記床組44の場合と同様の手順によ
って2階床組47をつくり、そのあと、その2階床組47上
で前記壁組47と同様手順によって2階壁組50をつくり、
その上に2階用小屋組51を施して建方工事は完了する。
この枠組壁工法は、合理的な建物強度を確保し易く、特
にその建方工事において、構造部材組立の仕口や継手が
簡単で、床組を作業場に利用できるなどの合理性があ
り、現場工法を単純化することによって省力化が図られ
るといったような特長を有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、枠組壁工法は、前記のように、建物に掛
かる力を壁組の耐力壁で受けるようにしており、在来の
軸組工法における柱に相当するものがなく、その建方
は、下部から上部に順次、いわば箱をつくりながら組み
上げて行く工法によっている。従って、小屋組の施工は
壁組の完成後にならざるを得ない状況にある。また従っ
て、建方工事が開始され、小屋組が完成するまでの7〜
10日間は作業場は露天下にあり、この間に降雨があれ
ば、作業が中止され、工事が遅延し、建方途上の建物は
雨に濡れ、また雨に濡れた木材が変形・変質したりする
など注文主に迷惑を掛けることがあった。また、木材等
現場搬入資材については、雨水が掛からぬよう、一々シ
ートで覆わなければならない患わしさがあった。
本発明は、このような情況に鑑みてなされたものであっ
て、雨が降っても建方工事が殆ど中止されることなく続
行でき、従って全住宅工事が殆ど予定工期内で施工で
き、さらに、建方工事期間中に建物が降雨にさらされて
傷むことがなく、また現場搬入資材の降雨対策を特に考
慮しなくて済む、という枠組壁工法の建方方法の提供を
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本発明は、建物の土台の各隅
角部に柱を建て、該柱間に横架材を取り付け、該横架材
と前記柱上に小屋組を施工し、屋根防水工事を施した
後、床組及び壁組を施工するようにした枠組壁工法の建
方方法を提案するものである。
〔作用〕
建物基礎上の土台の各隅角部に、建てようとする建物の
高さに応じた柱を立て、これを仮すじかい等で安定させ
る。次いで前記柱の上部間に横架材を取り付け、その上
に天井根太、たるき、あるいはトラス屋根梁等小屋枠組
材を取り付け、屋根下張り材及びルーフィング等屋根防
水工事を施工する。その後、従来の枠組壁工法と同様の
手順で床組及び壁組を施工し、2階建ての場合は、前記
壁組に続いて2階床組と2階壁組を施工して建方工事を
完了させるので、枠組壁工法の特長が生かせるし、前記
小屋組の完成後は、降雨に作業を妨げられることがなく
続行でき、また、搬入資材が雨に濡れる心配がなくな
る。
〔実施例〕
以下、図面によって本発明の枠組壁工法における建方方
法について説明する。
第1図は一部を切欠いて示す本発明の建方方法による建
物躯体の部分斜視図で、第2図は本発明の建方方法にお
ける横架材の取付け方法の一実施例を説明する部分斜視
図である。
図において、建物躯体1は、けらば2を張り出した切妻
屋根を有する2階建建物の場合である。一体の鉄筋コン
クリート造の基礎3の上に、アンカーボルトで工台4が
固定され、土台4の出隅・入隅の隅角部には2階建分に
相応する所定高さの通し柱5が立てられている。この通
し柱5の上端部には、通し柱5の間に挾持された状態に
横架材としてトラス梁6,7がボルトで固定されている。
このトラス梁6,7はその上面を前記通し柱5の上端面に
合わせてあり、切妻面側即ち手前側のトラス梁6上には
頭つなぎ8を介して三角形状の妻小壁9を取り付け、こ
れにならって順次後方に両端を両側のトラス梁7に取り
付けた天井根太10とそれに組み合わせたたるき11や棟木
等によって屋根形を形成し、手前側方向にはけらばたる
き12等によりけらば2の張り出しを構成してある。これ
らの屋根形上には構造用合板による野地板13を張り、完
成した小屋組14の上には、さらに、防水アスファルトル
ーフィング15を施してある。
このように構成された小屋組14の下にあって、前記通し
柱5部分を除く全土台4に亙って端根太16、床根太17、
床下張り受け材18等で構成された床枠組19をつくり、そ
の上に構造用合板による床下張り材20を張って床組21を
形成してある。土台4上方の床組21部分即ち端根太16や
側根太22には、たて枠23、上枠24、下枠25、頭つなぎ2
6、まぐさ27、まぐさ受け28等で構成された壁枠組29に
壁下張り板30を張り込んでつくった壁面による枠組31が
釘または緊結金物でもって留め付けられている。また、
この壁組31上緑の頭つなぎ26上には前記床組21と様の構
成でつくった2階床組32を載設してある。この2階床組
32の所定位置に、前記壁組31と同様構成でつくって組み
合わせた2階壁組33が2階床組32に留め付けられ、さら
に、この2階壁組33は釘または緊結金物で前記トラス梁
6,7に留め付けられている。
以上のように構成された建物躯体1は本発明によれば次
のように施工される。
従来通りに施工された基礎3と土台4の出隅、入隅から
なる各隅角部に、第2図に示したように、所定高さの通
し柱5を立てて、土台4との間に仮すじかい34,34′で
もって固定する。前記通し柱5は所定高さに設置される
トラス梁6,7の上面レベル35よりも十分に高い高さを有
するものを用い、この通し柱5の頂部には予め滑車36を
取り付けてあり、また通し柱5の適宜の一には作業員昇
降用の足掛けボルト37を螺着してある。そして、前記の
滑車36にロープ38を懸け、予め製作してあるトラス梁7
にロープ38の一端を結びつけ、他端を下方に引いてトラ
ス梁7を引き上げ、作業員が前記の足掛けボルト37を利
用して通し柱5に登り、予めボルト孔を穿設してあるト
ラス梁7の端部と通し柱5とをボルト39により固結させ
る。同様にしてトラス梁6についても通し柱5にボルト
39により固結させる。
トラス梁6,7の取り付け後、通し柱5の上部は、トラス
梁6,7の上面レベル35に合せて切断する。切断した通し
柱5とトラス梁6,7の上面には、第1図示のように、頭
つなぎ8を取り付けた上で妻小壁9、天井根太10、たる
き11、図示しない棟木、合板受け材、さらには野地板13
による小屋組14を従来通りの手順で施工し、また前記野
地板13の上には防水アスファルトルーフィング15を施工
する。
この小屋組14の完成後、改めて従来方法の手順通りに1
階用の床組21を施工し、この床組21を作業場として1階
用の壁組31を施工する。次いで、2階床組32を前記床組
21の場合と同様に施工し、2階壁組33もまた、前記壁組
31の場合と同様に施工することにより、建方工事が完了
し、建物躯体1は完成する。
前記の実施例においては2階建住宅の建方工事について
説明したが、勿論本発明は平家建ての場合に適用できる
ものである。
なお本発明において、隅角部の柱は少なくとも台の各隅
角部に立てられるが、建物のスパン等の必要に応じ壁部
に立ててもよい。
前記の実施例では、横架材としてトラス梁を用いたが、
本発明ではそれに限らず、一般の陸梁や軒桁のように柱
間に渡して柱を安定させることのできるものであればよ
い。
横架材の柱による引き上げには前記の滑車の他、チェー
ンブロックを使用してもよい。また別体のクレーン車等
による引き上げを行えば、横架材の取り付け後、上部を
切断するような高い柱は不要である。
さらに、前記実施例では、柱に作業員昇降用の足掛けボ
ルトを取り付けたが、取付け作業用としては梯子を利用
してもよいし、基礎の外周に足場を組んでもよい。
さらにまた、柱を安定させるための仮すじかいとしては
木板に限らず鉄筋によるものを用いてもよい。
以上のように、本発明は従来の枠組壁工法にはない柱を
取り入れて、小屋組の先行施工を可能としたものであっ
て、本発明による施工においては、柱を立ててから小屋
組が完成するまでは1〜2日程度あれば済むので、この
間の日程を天候に合わせるように配慮するのみで、以後
の全住宅工事は従来の枠組壁工法の特長を生かしなが
ら、殆ど降雨を懸念することなく予定工期で完了するこ
とができるし、建物や搬入資材の水濡れによる傷みや変
形等の心配がなくなる。従って注文主に迷惑をかけるこ
とがなく、また注文主の信用を損ねることがなくなる。
さらに、付加的には、暑い夏の日射しを避けて作業がで
きるという利点がある。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、在来
の軸組工法におけるような柱を取り入れ、先行して小屋
組を施工し、その後、枠組壁工法の床組や壁組を施工す
るようにしたから、従来の枠組壁工法の特長を生かせる
し、また、殆どの建方工事を雨天でも施工でき、従って
全住宅工事を殆ど予定工期内に完成させることができ、
注文主に迷惑をかけることがなくなるという効果が得ら
れる。建方工事中の建物を長期の降雨で傷めることがな
く、搬入・保管資材の雨濡れによる変形・変質の恐れが
なくなり、注文主の信用を損ねることもなくなるという
効果が得られる。また、付加的には、夏の暑い日射しを
避けて作業ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一部を切欠いて示す本発明の建方方法による建
物躯体の部分斜視図、第2図は本発明の建方方法におけ
る横架材の取付け方法の一実施例を説明する部分斜視
図、第3図は従来の枠組壁工法による建物躯体の分解斜
視図である。 1……建物躯体、3……基礎 4……土台、5……通し柱 6……トラス梁、7……トラス梁 14……小屋組 15……防水アスファルトルーフィング 21……床組、31……壁組 32……2階床組、33………2階壁組 34,34′……仮すじかい 35……上面レベル、36……滑車 37……足掛けボルト、38……ロープ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の土台の各隅角部に柱を立て、該柱間
    に横架材を取り付け、該横架材と前記柱上に小屋組を施
    工し、屋根防水工事を施した後、床組及び壁組を施工す
    ることを特徴とする枠組壁工法の建方方法。
JP19081189A 1989-07-24 1989-07-24 枠組壁工法の建方方法 Expired - Lifetime JPH0674606B2 (ja)

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