JPH0674376U - 穿孔機に於ける綴じピン用のワッシャ補給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、基台上面に紙束を載置し、穿孔し
て綴じピンを挿通し、突出端部にワッシャを嵌合固定す
るようにした穿孔綴じ装置に関し、その目的とするとこ
ろはワッシャをワッシャ保持穴に順次補給し、効率よく
綴じ込み作業を行うことができるようにせんとするにあ
る。 【構成】 基台上面に紙束を載置し、基台と切削刃との
相対的な移動により紙束に穿孔し、その穿孔された紙束
の孔に綴じピンを挿入し、その綴じピンに基台下面のワ
ッシャ保持穴に配置されているワッシャを圧入させるこ
とにより、前記紙束を綴じ込むようにした穿孔機に於
て、前記基台の近傍にワッシャが複数枚収納できるワッ
シャマガジンを略縦に配置すると共に、そのワッシャマ
ガジンから最下部のワッシャをワッシャ保持穴に移送す
る押圧部材を配置したことを特徴とする穿孔機に於ける
綴じピン用のワッシャ補給装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、基台上面に紙束を載置し、基台と切削刃との相対的な移動により紙 束に穿孔し、その穿孔された紙束の孔に綴じピンを挿入し、その綴じピンに基台 下面のワッシャ保持穴に配置されているワッシャを圧入させることにより、前記 紙束を綴じ込むようにした穿孔機に於ける綴じピン用のワッシャ補給装置に関す るものであり、特に２００〜３００枚程度の比較的枚数の多い、紙や樹脂性の紙 束に穿孔する穿孔機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来図５、図６に示すような穿孔綴じ装置は公知である（特開昭６２−２１８ １９７号公報参照）。 基台後方の上面には支柱が立設固定されており、その支柱にはハンドルが回転 自在に軸支されている。また、前記支柱の内部には前記ハンドルの回転により上 下動する穿孔刃が固定されている。 また、前記基台の上面にはその基台を被覆するように一部分に切欠き部を有し 、また、後部に当接壁が形成された書類載置台が長手方向に摺動自在に配置され ている。更に、基台上面の中間部には穿孔した書類を綴じるための棒状雄部材２ ６に嵌合させる雌部材２７の載置位置である窪部が形成されている。

【０００３】 次に作用について説明する。 基台上面の窪部に後述する棒状雄部材に挿入する雌部材を嵌入載置すると共に 、基台上面に穿孔しようとする書類を載置する。次いで、ハンドル（図中）手前 方向に回転させると、そのハンドルの回転に伴い切削刃が下降し書類に穿孔する 。次いで、書類載置台と共に書類を引き出し、書類に穿孔されている孔に棒状雄 部材を挿入する。そして、その棒状雄部材が孔を貫通すると、その孔の真下に位 置している雌部材に嵌着される。この雄部材と雌部材との嵌着動作により書類が 綴じ込まれる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで上記従来技術においては、雄部材と雌部材とを嵌着させることにより 書類を綴じ込むようになっており、１回綴じ込む毎に雌部材を所定の容器などか ら取り出し窪部に装着していた。しかし、雌部材を窪部に装着することはその雌 部材が大きな部材ならばともかく、一般的には小さなものであり非常に面倒な作 業であった。特に連続して穿孔し綴じ込むような場合においては、装着時間を要 してしまい効率的な作業をすることができないという問題点があった。 本考案は上記問題点を解決することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を達成するため、基台上面に紙束を載置し、基台と切削刃と の相対的な移動により紙束に穿孔し、その穿孔された紙束の孔に綴じピンを挿入 し、その綴じピンに基台下面のワッシャ保持穴に配置されているワッシャを圧入 させることにより、前記紙束を綴じ込むようにした穿孔機に於て、前記基台の近 傍にワッシャが複数枚収納できるワッシャマガジンを略縦に配置すると共に、そ のワッシャマガジンから最下部のワッシャをワッシャ保持穴に移送する押圧部材 を配置したことを特徴とするものである。

【０００６】

【実施例】

図１乃至図４は本考案の一実施例である。 基台１の上面には穿孔する紙束が載置されるスライドベース２が基台１に対し て前後方向に摺動自在に配置されている。また、基台１の後方にはレバー３の回 動により上下動する切削刃（図示せず）が配置された穿孔ユニット４が立設され ている。 そして、その穿孔ユニット４には図３に示すような、前記レバー３の回動によ り上下動する綴じピン押圧盤５が配置されており、その押圧盤５には押圧部６が 枢着ピン７により前後動可能に取り付けられている。 また、前記基台１の中間部には綴じピンに圧入されるワッシャＢが装着される ワッシャ保持穴８が形成されている。 なお、前記ワッシャ保持穴８の位置、つまりワッシャＢが装着する位置は、ス ライドベース２を引き出した際、紙束の穿孔された孔の真下になるよう設定され ている。 また、前記基台１の側面でワッシャ保持穴８に対応する位置には、棒状綴じピ ンＡの余分な棒状部を切断する切断具手段９が配設されている。

【０００７】 また、前記基台１の後方には、ワッシャが縦方向に複数枚重合されたワッシャ マガジン１０が着脱自在に略垂直に配設されている。次ぎにワッシャマガジン１ ０を図４に従って説明する。 ワッシャの外周面より若干大きい内径を有するワッシャマガジンの円筒状本体 １１の上面には蓋体１２が着脱自在に螺着されており、この蓋体の着脱によりワ ッシャを補充できるようになっている。また、この蓋体１２の下面には弾撥部材 １３が取り付けられており、収納されているワッシャを下方に押圧している。し かしワッシャは自重により下方に移動するものであるから必ずしも必要はない。 また、ワッシャマガジンの円筒状本体１１の下面には、前記基台１に形成され ているワッシャ保持穴８に連通する搬送溝１４が形成された連結盤１５が固定さ れている。 さらに、その連結盤１５の後方にはワッシャをワッシャマガジンの円筒状本体 １１の下面よりワッシャ保持穴８まで搬送移動させるための押圧棒１６が進後退 自在に配置されている。

【０００８】 次ぎに使用方法について述べる。 先ず、押圧棒１６を押し込み、ワッシャを前記基台１のワッシャ保持穴８に搬 送移動させセットする。次いで、レバー３を回動させ紙束に穿孔する。 なお、紙束に穿孔する前に押圧棒１６を引っ張り復帰させてもよいが、穿孔作 業、後述する綴じ込み作業の邪魔にならないように押し込んだ状態にしておいた 方がよい。 次いで、スライドベース２を手前に引き出し、穿孔された孔に綴じピンを挿入 する。次いで、綴じピン押圧盤５の押圧部６を引き出し、再びレバー３を回動さ せ押圧盤５を下降させる。この押圧盤５の下降に伴い綴じピンがワッシャに圧入 される。ここで、紙束への穿孔、綴じ込み作業が完了する。 次ぎに再び別の紙束に穿孔し、綴じ込み作業を施したい場合には押圧棒１６を 引っ張り復帰（図３の状態に）させ、再び押し込みワッシャをワッシャ保持穴に セットする。後は前述した動作を繰り返す。

【０００９】 なお、本実施例においては、ワッシャマガジンを基台の後方に配置したが、基 台の側面（切断手段９を取り除き、その取り除いた近傍）に配置してもよく、ま た、基台の側面後方に斜めに配置してもよく、要はワッシャが自重で落下するよ うになっていればよい。その配置位置は種々考えられる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は、基台上面に紙束を載置し、基台と切削刃との相対的な移動により紙 束に穿孔し、その穿孔された紙束の孔に綴じピンを挿入し、その綴じピンに基台 下面のワッシャ保持穴に配置されているワッシャを圧入させることにより、前記 紙束を綴じ込むようにした穿孔機に於て、前記基台の近傍にワッシャが複数枚収 納できるワッシャマガジンを略縦に配置すると共に、そのワッシャマガジンから 最下部のワッシャをワッシャ保持穴に移送する押圧部材を配置したので、ワッシ ャをワッシャ保持穴に順次補給し、効率よく穿孔、綴じ込み作業を行うことがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例外観斜視図である。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】図１のピン押圧盤平面図である。

【図４】図１のワッシャマガジン断面図である。

【図５】従来の穿孔綴じ装置の外観斜視図である。

【図６】図５の綴じ部の断面図である。

【符号の説明】

１ 基台 ２ スライドベース ３ レバー ４ 穿孔ユニット ５ 押圧盤 ６ 押圧部 ７ 枢着ピン ８ ワッシャ保持穴 １０ ワッシャマガジン １１ ワッシャマガジンの円筒状本体 １４ 搬送溝 １５ 連結盤 １６ 押圧棒 Ｂ ワッシャ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 基台上面に紙束を載置し、基台と切削刃
   との相対的な移動により紙束に穿孔し、その穿孔された
   紙束の孔に綴じピンを挿入し、その綴じピンに基台下面
   のワッシャ保持穴に配置されているワッシャを圧入させ
   ることにより、前記紙束を綴じ込むようにした穿孔機に
   於て、前記基台の近傍にワッシャが複数枚収納できるワ
   ッシャマガジンを略縦に配置すると共に、そのワッシャ
   マガジンから最下部のワッシャをワッシャ保持穴に移送
   する押圧部材を配置したことを特徴とする穿孔機に於け
   る綴じピン用のワッシャ補給装置。