JPH0674291U - ロボットのワークハンド装置 - Google Patents
ロボットのワークハンド装置Info
- Publication number
- JPH0674291U JPH0674291U JP1541893U JP1541893U JPH0674291U JP H0674291 U JPH0674291 U JP H0674291U JP 1541893 U JP1541893 U JP 1541893U JP 1541893 U JP1541893 U JP 1541893U JP H0674291 U JPH0674291 U JP H0674291U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hand
- work
- opening
- drive screw
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ロボットのハンドに過大な駆動力が伝達され
ず、しかもワークの大きさによってハンドの把持力が変
化しないワークハンド装置を提供する。 【構成】 モータ4によって駆動される開閉駆動ねじ2
に、ワーク5を両側から挟んで把持する2本の把持部材
1a,1bを螺合し、前記開閉駆動モータ4と開閉駆動
ねじ2との間に摩擦クラッチ11を介装し、開閉駆動ねじ
2に設定値以上の駆動力が伝達されないようにした。
ず、しかもワークの大きさによってハンドの把持力が変
化しないワークハンド装置を提供する。 【構成】 モータ4によって駆動される開閉駆動ねじ2
に、ワーク5を両側から挟んで把持する2本の把持部材
1a,1bを螺合し、前記開閉駆動モータ4と開閉駆動
ねじ2との間に摩擦クラッチ11を介装し、開閉駆動ねじ
2に設定値以上の駆動力が伝達されないようにした。
Description
【0001】
本考案は、ロボットのワークハンド装置に関し、更に詳細にはワークを把持す るハンドに過大な駆動力が伝達されないようにしたロボットのワークハンド装置 に関するものである。
【0002】
ロボットのハンドでワークを把持したことをロボットの制御装置が感知する手 段は、一般にハンドがワークに当たる部分にリミットスイッチなどの触覚センサ を取り付けるか、ハンド駆動モータの負荷検出装置をハンド駆動用のモータに取 り付け、ハンドがワークを把持すると前記感知手段がロボットの制御部に信号を 出力するか、又はワーク把持部径に応じてハンド移動量を制御する方法が行われ ている。これを図3に示す平行ハンド1によって説明する。
【0003】 図3に示す平行ハンド(以下単にハンドという)1は、左把持部材1aと右把 持部材1bと、これらを駆動する開閉駆動ねじ2とから成っており、開閉駆動ね じ2は、中間部から左右のねじを逆に切った台形ねじを設けており、この開閉駆 動ねじ2は、タイミングベルト3を介してハンド駆動用モータ(以下単にモータ という)4によって正・逆両方向に回転できるように取り付けられている。した がって開閉駆動ねじ2が回転すると、左把持部材1aと右把持部材1bとは、そ れぞれ逆方向に移動してワーク5を把持したり放したりすることができる。なお 、図に示す符号6はボールベアリングである。
【0004】 図3において、ハンド1が、ワーク5を把持したことを触覚センサ7によって 感知する場合には、例えば左把持部材1aがワーク5を把持する部分またはその 近傍に検出端(図示せず)を配置し、ハンド1がワークを把持すると前記スイッ チが作動し信号を出力するようにする。また、ハンド1がワーク5を把持したこ とをモータ4に取り付けたモータ負荷検出装置8によって感知する場合には、ハ ンド1がワーク5を把持すると、その反力によってモータ4の負荷が急上昇し、 負荷が設定値を越えると信号を出力するようにする。これらの信号はロボットの 制御装置(図示せず)に出力してもよく、またこれらの信号で直接モータ4を制 御し、モータ4に逆回転信号が出力するまでモータ4を停止させるようにするな どの手段が用いられていた。
【0005】
ところで、前記従来のロボットは、ハンドがワークを把持したことを前記セン サやモータ負荷検出装置などが検出してから把持動作が完了するまでに時間遅れ があるため、その間にハンド開閉駆動ねじに大きな力が作用してねじ部の喰込み が発生し、左右把持部材1a,1bが動かなくなるなどの事故が発生するという 問題がある。この喰込みを防止するには、センサ又は負荷検出装置の検出タイミ ングを適正な値に設定をする必要がある。しかしながら、実際的にはこの設定が 難しく、ロボットハンドの把持動作が不安定となり自動運転の障害となっていた 。
【0006】 本考案は、以上の問題に着目して成されたものであり、ワークを両側から挟ん で把持するロボットのハンドにおいて、ワークを把持する際に、ハンドに過大な 駆動力が加わることを防止し、しかもワークの径などが変化しても把持する力が 変化しないロボットのワークハンド装置を提供することを目的としている。
【0007】
以上の目的を達成するための本考案のロボットのワークハンド装置の構成は、 開閉駆動用モータによって駆動される開閉駆動ねじに、ワークを両側から挟んで 把持する2本の把持部材を螺合し、前記モータと開閉駆動ねじとの間に摩擦クラ ッチを介装し、開閉駆動ねじに設定値以上の駆動力が伝達されないようにしたも のである。 前記摩擦クラッチに特に限定はなく、例えば接触面の形状が円板型クラッチ、 円錐型クラッチなど、従来から使用されているものを用いることができる。
【0008】
ハンドの駆動系に摩擦クラッチを介装し、設定値以上の回転駆動力が伝達され ないようにした前記手段は、前記把持部材がワークを把持したため摩擦クラッチ の設定値以上の負荷が加わると、直ちに摩擦クラッチが滑りを起こし、設定値以 上の回転駆動力を開閉駆動ねじに与えないように作用する。しかも本考案のワー クハンド装置は、ワークの径など把持部分の大きさに関係なく把持力を一定に保 これる。
【0009】
以下添付の図面を参照して一実施例により本考案を具体的に説明する。 図1,2に示す本実施例のワークハンド装置9は、以下いずれも図1,2に図 示しないX軸レール上を横方向に走行し、Y軸シリンダによって縦方向に移動し て、ワーク受台車と加工又は組み立てを行う作業部との間を、移動するように構 成しこものである。そしてワークハンド装置9の基本的構造は、図3によって説 明した従来のものと同様のものを使用した。
【0010】 即ち、ワークハンド装置9は、前記図示しないY軸シリンダの下端部に懸垂状 に取り付けられ、ハンド1の左右把持部材1a,1bは、開閉駆動ねじ2に螺合 し、ハンドスライドレール10に噛み合わせたハンドスライドガイド10aによって 左右に移動可能に取り付けた構造をしている。なお、図1に示す符号1cは、対 象とするワーク5の形状に適合するように形成したクランプであり、2a,2b は開閉駆動ねじ2の軸受(図示せず)を支持するブラケットであり、また、これ らの図は本考案に直接関係のないボルトその他の部材を省略した。
【0011】 モータ4の回転を開閉駆動ねじ2に伝達するには、モータ4の出力軸4aに取 り付けた平歯車4bに噛み合わせた平歯車4cによって回転を落とし、タイミン グベルト3によって開閉駆動ねじ2を回転駆動する。そして、本実施例では、平 歯車4cの回転軸4dに摩擦クラッチ11を取り付け、この摩擦クラッチ11にタイ ミングベルト3を架設するホイール3aを取り付けると共に、開閉駆動ねじ2に ホイール3bを取り付けた。また本実施例では、ホイール3aに回転停止検出セ ンサ12を取り付け、摩擦クラッチ11が作動し、ホイール3aの回転が止まるとモ ータ4を停止させるようにした。
【0012】 次に前記説明のワークハンド装置9の動作を説明する。図1において、モータ 4を作動させて左右把持部材1a,1bを2点鎖線の位置から中央に向けて移動 させ、実線の位置でワーク5を把持させると、この段階でワーク5の反力が増大 し負荷が摩擦クラッチ11の設定値に達すると、それ以後は平歯車4cが空回り状 態となり、開閉駆動ねじ2に加わる過大な負荷を遮断することができ、ハンド1 は、ワーク5を適正な把持力で確実に把持することができる。したがって開閉駆 動ねじ2は、前記設定値以上の駆動力を受けることがないのでねじ部の喰込みが 防止され、制御動作にタイミングの変動があった場合でも喰込みが発生せず、連 続運転が可能であった。なお、設定値を変更できる摩擦クラッチ11を使用すれば 、ワーク5の強度に合わせて把持力を調節することができる。
【0013】
以上説明した本考案のロボットのワークハンド装置は、ハンドに取り付けた開 閉駆動ねじとハンド駆動モータとの間に摩擦クラッチを介在させたので、ハンド の開閉駆動ねじに設定値以上の負荷が加わることが防止され、制御動作のタイミ ングの変動があった場合でも開閉駆動ねじの喰込み発生がなくなり、連続運転を 可能となり、しかもワークの径など大きさに関わりなく一定のクランプ力で把持 することが可能となった。したがって、本考案は、ロボットの信頼性を高めるこ とができる。
【図1】本考案の実施例によるロボットのワークハンド
装置の正面図である。
装置の正面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】従来のロボットのワークハンド装置の概要説明
図である。
図である。
1 ハンド(平行ハンド) 1a 左把持部材 1b 右把持部材 1c クランプ 4 モータ(ハンド駆動モータ) 5 ワーク 9 ワークハンド装置 11 摩擦クラッ
チ
チ
Claims (1)
- 【請求項1】 開閉駆動用モータによって駆動される開
閉駆動ねじに、ワークを両側から挟んで把持する2本の
把持部材を螺合し、前記モータと開閉駆動ねじとの間に
摩擦クラッチを介装し、開閉駆動ねじに設定値以上の駆
動力が伝達されないようにしたロボットのワークハンド
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1541893U JPH0674291U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ロボットのワークハンド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1541893U JPH0674291U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ロボットのワークハンド装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0674291U true JPH0674291U (ja) | 1994-10-21 |
Family
ID=11888217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1541893U Pending JPH0674291U (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | ロボットのワークハンド装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0674291U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014042963A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Honda Motor Co Ltd | ワーク把持装置 |
JP2021053786A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | ケーエスエス株式会社 | 電動グリッパ |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6025688A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | 東芝精機株式会社 | ハンドリング装置 |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP1541893U patent/JPH0674291U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6025688A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | 東芝精機株式会社 | ハンドリング装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014042963A (ja) * | 2012-08-27 | 2014-03-13 | Honda Motor Co Ltd | ワーク把持装置 |
JP2021053786A (ja) * | 2019-10-01 | 2021-04-08 | ケーエスエス株式会社 | 電動グリッパ |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980616 |