JPH0674001U - パンタグラフの防風構造 - Google Patents

パンタグラフの防風構造

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JPH0674001U JP2339293U JP2339293U JPH0674001U JP H0674001 U JPH0674001 U JP H0674001U JP 2339293 U JP2339293 U JP 2339293U JP 2339293 U JP2339293 U JP 2339293U JP H0674001 U JPH0674001 U JP H0674001U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速走行のため車高を低くした車両におい
て、パンタグラフの空力音の低減化と共に、防風カバー
自体から発生する空力音の減少を図る。 【構成】 車両屋根17に設置されたパンタグラフ20
の前後に、屋根17からパンタグラフ20に向かって昇
り勾配を有する緩斜面4,6を形成し、この緩斜面4,
6の頂部に、パンタグラフ20の周囲を囲み前後に傾斜
面2,3を備えた防風カバー1を設ける。緩斜面の勾配
は10〜20°程度、防風カバー1の傾斜面2,3の勾
配は約45°とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、高速走行用の車高の低い鉄道車両において、パンタグラフから発生 する空力音を減少させると同時に、走行時にパンタグラフ用防風カバー自体から 発生する空力音の低減化も可能なパンタグラフの防風構造に関する。
【0002】 なお、本明細書中において「前・後」とは、車両の進行方向に対する前・後を 言うものとする。
【0003】
【従来の技術】
鉄道車両の走行に基づく騒音の一因として、屋根に設置されるパンタグラフか ら発生する空力音がある。この空力音を低減させる手段として、従来、図7に示 すような防風カバー12が採用されている。 防風カバー12は、車両屋根上11のパンタグラフ20の周囲を一定高さで取 り囲むものであり、前後部それぞれに、車両屋根11に対して約45°の勾配を 有する傾斜面13,14が形成されている。この傾斜面13,14で、車両走行 時にパンタグラフ20前方領域の空気を上方へ跳ね上げることにより、パンタグ ラフ20に衝突する空気流の流速を低下させ、もってパンタグラフ20から発生 する空力音の減少を図っている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
鉄道輸送の一層の高速化が構想され、その際、空気抵抗をより少なくして、走 行安定性を確保すると同時に騒音低減化を図るため、高速走行用の車両は、従来 車両よりも車高が低く設計される。具体的には、図8に例示する如く、電車線高 さH(レール面15からトロリー線30までの高さ)が標準的な約5000mm とされている場合、従来車両10の車高a(レール面15から車両屋根11ま での高さ/同図(A)参照))が約4000mmであるのに対し、高速走行用車 両16の車高aは約3300mmに設定される(同図(B)参照)。しかるに 、電車線高さHに変更はないので、集電時におけるパンタグラフ20のレール面 15からの高さ位置は従来と同じでなくてはならない。その結果、高速走行用車 両16では、車高aを低くした分だけ、パンタグラフ20の車両屋根17から の必要高さcが、従来高さcよりも大きくならざるを得ない。これに伴い、 現行では、高さ寸法bが、従来寸法b(約475mm)よりも大きい防風カ バー18を設置することで、パンタグラフ20の空力音低減化を試みている。
【0005】 しかしながら、車両走行中に発生する空力音は、パンタグラフばかりでなく、 防風カバー自体からも発生する。このため、従来より高さ寸法bの大きい防風 カバー20は、それだけ空力音が増大することになる。つまり、高速走行用車両 16においては、防風カバー18によりパンタグラフ20からの空力音の減少が ある程度まで達成されたとしても、防風カバー18自体からの空力音が増大して いるため、全体として、充分な騒音低減効果が得られないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車高が低く設計された車両において、防風カバー自体から発生する 空力音を低減化し得るパンタグラフの防風構造を提供するものであって、その特 徴とするところは、鉄道車両の屋根に設置されたパンタグラフの前後に、車両屋 根からパンタグラフに向かって昇り勾配を有する緩斜面が形成され、当該緩斜面 の頂部に、パンタグラフの周囲を囲み且つ前後に上記緩斜面の勾配よりも大きい 勾配を有する傾斜面を備えた防風カバーが設けられていることである。
【0007】
【作用】
本考案の作用を、高速走行のため車高を従来より低く設計した車両に適用した 場合について説明する。 本考案に係る防風構造は、パンタグラフの前後に緩斜面を形成し、その頂部に 防風カバーを設けた構成であるから、車高を低くした分だけ、集電時におけるパ ンタグラフの車両屋根からの高さ位置が高くなったとしても、防風カバーの高さ 寸法を大きくすることなく、パンタグラフの周囲を囲むことができる。
【0008】 車両走行時に、防風カバーの前方領域の空気は、緩斜面により上方へ案内され たのち、防風カバー前面の傾斜面により上方へ跳ね上げられる。これにより、パ ンタグラフに衝突する空気流の流速が低下し、パンタグラフ空力音の低減化がも たらされる。防風カバーの高さ寸法は、緩斜面を形成したことにより、現行の防 風カバーのみによる防風構造と比べてはるかに小さく設定できるから、空気との 衝突により防風カバー自体から発生する空力音レベルを低く抑えられる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。 図1は、本考案に係るパンタグラフ20の防風構造を、車高を低く設計した高 速走行用車両16の屋根17に設置した場合の一実施例を示す斜視図である。 本考案の防風構造は、車両屋根17におけるパンタグラフ20の前方及び後方 それぞれに、パンタグラフ20に向かって昇り勾配を有する緩斜面4,6を形成 し、その頂部に、パンタグラフ20の周囲をみ、且つ前後に傾斜面2,3を備え た防風カバー1を設けたところに特色を有している。
【0010】 本実施例では、防風カバー1の傾斜面2,3の前後に、適宜長さの平坦部5, 7が設けられ、緩斜面4,6は、この平坦部5,7に連続するよう形成され、全 体を流線型化して、空気抵抗の減少を図っている。
【0011】 さらに本実施例では、防風カバー1の側壁部1aを延長して傾斜面2,3より も前後に突出させている。これは、側壁部1aの内側に傾斜面2,3を挟む込む ことで、車両走行時の空気との衝突により、傾斜面2,3から発生する空力音の 遮蔽を目的とするものである。
【0012】 上記防風構造の各部分の寸法関係の一例を図2を参照して示すと、電車線高さ (図8参照)が標準の約5000mmであり、本考案が適用される高速走行用車 両16の車高aを約3300mmとした場合、緩斜面4,6頂部の車両屋根1 7からの高さ寸法Sは750mm以上(試作では約850mm)、防風カバー1 の高さ寸法Tは450mm以下(試作では約325mm)とされる。但し、レー ル面15から防風カバー1上端までの高さ寸法が、最大4500mmを越えない ようにすることが望ましい。また、図示する実施例では、防風カバー1の各傾斜 面2,3は、その上端縁のパンタグラフ20中心からの距離Wが、それぞれ約2 800mmとなるよう形成されている。さらに、緩斜面4,6及び防風カバー1 の幅寸法と、これが設置される車両の幅寸法とは、ほぼ等しい寸法に設定されて いる。
【0013】 緩斜面4,6の勾配は車両屋根11に対し約10〜20°に設定され、一方、 防風カバー1における傾斜面2,3の勾配は約45°に設定されている。
【0014】 なお、上掲の数値は、車両の寸法や電車線高さの変更に応じ、適宜調整可能で ある。
【0015】 次に、模型を用いた風洞実験により、本考案に係る防風構造の騒音低減効果を 測定した。実験方法は、図3(A)(B)に示す如く、20分の1模型(模擬車 両Dの車高d=約165mm、緩斜面Eの高さe=約42.5mm及び勾配=約 10°、防風カバー模型Fの高さf=約16.3mm及び勾配=約45°)を用 い、マイクロフォンMを、模擬車体Dにおけるパンタグラフの集電位置に相当す る高さ位置(地面板Lから約250mm)で、且つ、パンタグラフ中心から側方 への水平距離gが約1250mmの箇所に設置して騒音レベルを測定した。 また、比較する従来の防風構造として、同一の模擬車体Dに高さ約58.8m mの防風カバー模型を取り付けたものを用いた。 吹出ノズルNは、口形が一辺450mmの正方形で、吹出口をパンタグラフの 中心から約900mm離れた位置に設置した。試験風速は、毎秒50m(時速1 80km)で、実車の走行速度(時速350〜360km)の約2分の1である 。測定結果を、図4に示す。
【0016】 図4のグラフにおいて、横軸は3分の1オクターブバンド周波数(単位Hz) 、縦軸は騒音レベル(単位dB)であり、×がパンタグラフのみの騒音レベル、 △がパンタグラフと従来の防風カバーとの騒音レベル、□がパンタグラフと本考 案に係る防風構造との騒音レベルであり、◇は暗騒音レベルを示している。 なお、測定値から実車数値へ換算するには、模型が20分の1寸法、風速が実 車走行速度の2分の1であるから、換算周波数は実測周波数を10分の1にシフ トした値となり、水平距離25m(マイクロフォンMの設置位置の20倍距離) での各換算周波数における騒音レベルは、風速の6乗に比例することに基づき、 60log(360/180)≒18となるから、各測定値に18dBを加算し た値となる。
【0017】 同図のグラフから分かるように、4kHz以上の比較的高い周波数帯域の騒音 レベルは、パンタグラフの空力音からの影響が大きい領域であるが、本考案に係 る防風構造は、従来と同様に、パンタグラフの空力音の充分な低減化をもたらし ている。これは、防風カバーの傾斜面による空気流の跳ね上げ効果に基づくもの である。
【0018】 一方、4kHz未満の比較的低い周波数帯域の騒音レベルは、防風カバー自体 から発生する空力音の影響が大きい領域であるが、本考案に係る防風構造は、従 来の防風カバーのみによる防風構造と比べて、防風カバー自体から発生する騒音 レベルの低減化に成功している。これは、防風カバーの高さ寸法が小さくなった こと及び前方部に緩斜面を形成したことによる効果と考えられる。
【0019】 以上を総合すると、本考案に係る防風構造は、防風カバーの跳ね上げ効果によ るパンタグラフからの空力音低減効果を保持しつつ、防風カバー自体から発生す る空力音の減少を可能にしたものと言え、結果的に、騒音全体の聴感特性の低減 化が実現される。
【0020】 なお、4kHz以上の周波数帯域で、本考案の防風構造の騒音レベルが、従来 の防風カバーに比して若干高くなっているが、これは、風洞実験に供した防風カ バー模型の高さ(実車換算で約375mm)が、最適高さよりも幾分低く設定さ れたためと推定される。即ち、空力音の低減に最も効果的な防風カバーの高さは 、実車換算して約400mm程度と思われる。この場合、緩斜面の高さ寸法及び 勾配についても、防風カバーとの関係で、最も効果的となるよう選定される。 但し、風洞実験による測定結果から分かるように、実車における防風カバーの 高さ寸法を400mm未満とした場合でも、総体的な騒音レベルは低下しており 、依って、緩斜面と組み合わせることにより、防風カバーの高さを400mmよ りかなり低く設定しても、聴感上の騒音低減化は実現可能と言うことができる。
【0021】 ところで、図1及び図2に示すように、車両屋根17上に緩斜面4,6及び平 坦部5,7を設けたことにより、これらの下部に新たな空間領域が形成されるこ とになる。そこで、この空間領域を活用することにより、有効利用可能な車内空 間の拡大を図ることができる。すなわち、緩斜面4,6及び平坦部5,7を実質 的に車両屋根17とすることで、これらが設けられている部分では、車内の天井 高さを高くでき、それ故、居住空間が広くゆったりとした客車を設計したり、あ るいは、各種機器の設置用スペースとして利用したりすることが可能となる。
【0022】 さらには、図5に示す如く、緩斜面4,6のパンタグラフ20からの距離を大 きく取り且つその頂部位置を高く設定すると共に、平坦部5,7を長く形成する ことで、車両16に天井の高い領域8を比較的長い距離にわたり設け得るので、 この領域8を、2階建て車両とすることも決して不可能ではなくなる。
【0023】 その他、本考案は、前述した実施例に限定されるものではない。例えば、図6 に示すように、緩斜面4,6と、防風カバー1の傾斜面2,3とを連設し、両者 間に平坦部を設けない構成とすることも可能である。
【0024】 あるいは図7に示す如く、防風カバー1の側壁部1aを湾曲させることにより 、防風カバー1から発生する空力音の一層の低減化を図ることもできる。なお、 この場合、防風カバー1の傾斜面2,3及びその前後の緩斜面4,6の幅寸法を 、前記実施例よりも狭く形成することができる。
【0025】 また、防風カバー及び傾斜面の材質については、使用態様に応じて最適のもの が選択され、両者を一体成形することも可能である。
【0026】 このように、本考案に係る防風構造の具体的な構成は、設置される車両の種類 や走行状況に即して適宜変更し得るものであり、実施の状況に即して種々の変更 を加えることを妨げるものではない。
【0027】
【考案の効果】
以上説明したところから明らかなように、本考案は、パンタグラフの前後に緩 斜面を成形し、その頂部に防風カバーを設ける構成としたので、高速走行のため 車両の車高を低くした場合でも、パンタグラフからの空力音低減効果を充分に発 揮しつつ、防風カバー自体から発生する空力音のレベルを低下させることができ る。依って、鉄道車両の高速走行に伴う騒音の低減化に寄与するものである。
【0028】 また、緩斜面の下部領域を有効利用することにより、車内容積の実質的な拡張 がもたらされるので、様々に活用し得る空間が増大する。
【提出日】平成5年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】
【従来の技術】
鉄道車両の走行に基づく騒音の一因として、屋根に設置されるパンタグラフか ら発生する空力音がある。この空力音を低減させる手段として、従来、図に示 すような防風カバー12が採用されている。 防風カバー12は、車両屋根上11のパンタグラフ20の周囲を一定高さで取 り囲むものであり、前後部それぞれに、車両屋根11に対して約45°の勾配を 有する傾斜面13,14が形成されている。この傾斜面13,14で、車両走行 時にパンタグラフ20前方領域の空気を上方ヘ跳ね上げることにより、パンタグ ラフ20に衝突する空気流の流速を低下させ、もってパンタグラフ20から発生 する空力音の減少を図っている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
鉄道輪送の一層の高速化が構想され、その際、空気抵抗をより少なくして、走 行安定性を確保すると同時に騒音低減化を図るため、高速走行用の車両は、従来 車両よりも車高が低く設計される。具体的には、図に例示する如く、電車線高 さH(レール面15からトロリー線30までの高さ)が標準的な約5000mm とされている場合、従来車両10の車高a(レール面15から車両屋根11ま での高さ/同図(A)参照))が約4000mmであるのに対し、高速走行用車 両16の車高aは約3300mmに設定される(同図(B)参照)。しかるに 、電車線高さHに変更はないので、集電時におけるパンタグラフ20のレール面 15からの高さ位置は従来と同じでなくてはならない。その結果、高速走行用車 両16では、車高aを低くした分だけ、パンタグラフ20の車両屋根17から の必要高さcが、従来高さcよりも大きくならざるを得ない。これに伴い、 現行では、高さ寸法bが、従来寸法b(約475mm)よりも大きい防風カ バー18を設置することで、パンタグラフ20の空力音低減化を試みている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】 しかしながら、車両走行中に発生する空力音は、パンタグラフばかりでなく、 防風カバー自体からも発生する。このため、従来より高さ寸法bの大きい防風 カバー18は、それだけ空力音が増大することになる。つまり、高速走行用車両 16においては、防風カバー18によりパンタグラフ20からの空力音の減少が ある程度まで達成されたとしても、防風カバー18自体からの空力音が増大して いるため、全体として、充分な騒音低減効果が得られないという問題があった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、図面に基づいて説明する。 図1は、本考案に係るパンタグラフ20の防風構造を、車高を低く設計した高 速走行用車両16の屋根17に設置した場合の一実施例を示す斜視図である。 本考案の防風構造は、車両屋根17におけるパンタグラフ20の前方及び後方 それぞれに、パンタグラフ20に向かって昇り勾配を有する緩斜面4,6を形成 し、その頂部に、パンタグラフ20の周囲をみ、且つ前後に傾斜面2,3を備 えた防風カバー1を設けたところに特色を有している。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】 さらに本実施例では、防風カバー1の側壁部1aを延長して傾斜面2,3より も前後に突出させている。これは、側壁部1aの内側に傾斜面2,3を挟込む ことで、車両走行時の空気との衝突により、傾斜面2,3から発生する空力音の 遮蔽を目的とするものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 上記防風構造の各部分の寸法関係の一例を図2を参照して示すと、電車線高さ (図参照)が標準の約5000mmであり、本考案が適用される高速走行用車 両16の車高aを約3300mmとした場合、緩斜面4,6頂部の車両屋根1 7からの高さ寸法Sは750mm以上(試作では約850mm)、防風カバー1 の高さ寸法Tは450mm以下(試作では約325mm)とされる。但し、レー ル面15から防風カバー1上端までの高さ寸法が、最大4500mmを越えない ようにすることが望ましい。また、図示する実施例では、防風カバー1の各傾斜 面2,3は、その上端縁のパンタグラフ20中心からの距離Wが、それぞれ約2 800mmとなるよう形成されている。さらに、緩斜面4,6及び防風カバー1 の幅寸法と、これが設置される車両の幅寸法とは、ほぼ等しい寸法に設定されて いる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】 緩斜面4,6の勾配は車両屋根17に対し約10〜20°に設定され、一方、 防風カバー1における傾斜面2,3の勾配は約45°に設定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るパンタグラフの防風構造の一例
を、車両屋根に設置した状態を示す斜視図である。
【図2】本考案に係るパンタグラフの防風構造の一例を
示すものであって、(A)は側面図、(B)は平面図で
ある。
【図3】本考案に係るパンタグラフの防風構造の騒音低
減効果を、20分の1模型を用いた風洞実験により測定
する要領を示すものであって、(A)は側面図、(B)
は平面図である。
【図4】本考案に係るパンタグラフの防風構造の騒音低
減効果を、従来のものと比較して示すものであって、風
洞実験による測定結果を示すグラフである。
【図5】本考案に係るパンタグラフの防風構造の別態様
の実施例を示す側面図である。
【図6】本考案に係るパンタグラフの防風構造の別態様
の実施例を示す斜視図である。
【図7】本考案に係るパンタグラフの防風構造のさらに
異なる実施例を示す斜視図である。
【図8】鉄道車両の屋根に設置された従来のパンタグラ
フ用防風カバーを示す斜視図である。
【図9】鉄道車両の屋根に設置された従来のパンタグラ
フ用防風カバーを示すものであって、(A)は従来車両
に設置した状態を示す部分側面図、(B)は高速走行用
の車高の低い車両に設置する場合を示す部分側面図であ
る。
【符号の説明】
1 防風カバー 2 防風カバーの傾斜面(前) 3 防風カバーの傾斜面(後) 4 緩斜面(前) 5 平坦部 6 緩斜面(後) 7 平坦部 15 レール面 16 高速走行用車両 17 車両屋根 20 パンタグラフ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道車両の屋根に設置されたパンタグラ
    フの前後に、車両屋根からパンタグラフに向かって昇り
    勾配を有する緩斜面が形成され、当該緩斜面の頂部に、
    パンタグラフの周囲を囲み且つ前後に上記緩斜面の勾配
    よりも大きい勾配を有する傾斜面を備えた防風カバーが
    設けられていることを特徴とするパンタグラフの防風構
    造。
JP1993023392U 1993-03-26 1993-03-26 パンタグラフの防風構造 Expired - Lifetime JP2596947Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002320301A (ja) * 2001-04-18 2002-10-31 Central Japan Railway Co 騒音低減用カバー

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