JPH0673723B2 - タンディッシュ精錬装置 - Google Patents
タンディッシュ精錬装置Info
- Publication number
- JPH0673723B2 JPH0673723B2 JP1257336A JP25733689A JPH0673723B2 JP H0673723 B2 JPH0673723 B2 JP H0673723B2 JP 1257336 A JP1257336 A JP 1257336A JP 25733689 A JP25733689 A JP 25733689A JP H0673723 B2 JPH0673723 B2 JP H0673723B2
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- JP
- Japan
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- molten steel
- tundish
- temperature
- heating device
- alloy
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、連続鋳造装置のタンディッシュ内で合金鉄
を添加し精錬する装置に係り、より詳しくはタンディッ
シュ内に誘導加熱装置を配し、合金鉄投入による温度降
下を防止しつつタンディッシュ内溶鋼の成分調整を行な
い、レードル一杯分で異なる成分の鋼を鋳込むことがで
きるタンディッシュ精錬装置に関する。
を添加し精錬する装置に係り、より詳しくはタンディッ
シュ内に誘導加熱装置を配し、合金鉄投入による温度降
下を防止しつつタンディッシュ内溶鋼の成分調整を行な
い、レードル一杯分で異なる成分の鋼を鋳込むことがで
きるタンディッシュ精錬装置に関する。
従来の技術 近年、鉄鋼の使用目的が多岐にわたり、要求される品質
も高度になり小ロット多品種化が進む傾向にある。そこ
で、このような要求に対して最近、連続鋳造装置のタン
ディッシュ内で合金を添加して精錬を行ない、レードル
一杯分で異鋼種を溶製し連続鋳造する方法が試みられて
いる。
も高度になり小ロット多品種化が進む傾向にある。そこ
で、このような要求に対して最近、連続鋳造装置のタン
ディッシュ内で合金を添加して精錬を行ない、レードル
一杯分で異鋼種を溶製し連続鋳造する方法が試みられて
いる。
しかし、この精錬方法にはタンディッシュ内に投入し
た合金鉄の溶け残りが生じる、合金成分の均一撹拌が
行なわれない、合金鉄投入により溶鋼温度が急激に低
下する等の問題点がある。
た合金鉄の溶け残りが生じる、合金成分の均一撹拌が
行なわれない、合金鉄投入により溶鋼温度が急激に低
下する等の問題点がある。
このため、従来技術ではタンディッシュ内での溶鋼成分
調整を十分に行なうことができず、実用の段階に達して
いないのが実情である。
調整を十分に行なうことができず、実用の段階に達して
いないのが実情である。
発明が解決しようとする課題 この発明は前に述べたような実情よりみて、前記〜
の問題点を解決し、レードル一杯分で異なる成分の鋼を
鋳込むことができるタンディッシュ精錬装置を提案しよ
うとするものである。
の問題点を解決し、レードル一杯分で異なる成分の鋼を
鋳込むことができるタンディッシュ精錬装置を提案しよ
うとするものである。
課題を解決するための手段 この発明の要旨は、連続鋳造装置のタンディッシュ内に
浮堰形溶鋼加熱装置を配して溶鋼注入槽と鋳込槽の2槽
に仕切り、当該タンディッシュ内の溶鋼注入槽側に合金
鉄投入シュートを合金鉄がレードルからの溶鋼注入流の
落下点に投入されるよう取付け、鋳込槽側の溶鋼温度測
定装置と当該温度測定装置の実測温度値に基づいて前記
溶鋼加熱装置を制御するタンディッシュ内溶鋼温度制御
装置を備えたタンディッシュ精錬装置である。
浮堰形溶鋼加熱装置を配して溶鋼注入槽と鋳込槽の2槽
に仕切り、当該タンディッシュ内の溶鋼注入槽側に合金
鉄投入シュートを合金鉄がレードルからの溶鋼注入流の
落下点に投入されるよう取付け、鋳込槽側の溶鋼温度測
定装置と当該温度測定装置の実測温度値に基づいて前記
溶鋼加熱装置を制御するタンディッシュ内溶鋼温度制御
装置を備えたタンディッシュ精錬装置である。
作 用 タンディッシュ内に配する浮堰形溶鋼加熱装置は、特に
限定するものではないが、誘導加熱方式または通電方式
を採用することができる。このうち誘導加熱方式は、内
蔵された誘導加熱コイルによって発生する磁界により溶
鋼にジュール熱が発生して該溶鋼が加熱される仕組みと
なっているものである。
限定するものではないが、誘導加熱方式または通電方式
を採用することができる。このうち誘導加熱方式は、内
蔵された誘導加熱コイルによって発生する磁界により溶
鋼にジュール熱が発生して該溶鋼が加熱される仕組みと
なっているものである。
合金鉄投入シューは合金鉄がレードルからの溶鋼注入流
の落下点に投入されるよう取付けることによって、タン
ディッシュ内に投入された合金鉄はレードルからの溶鋼
注入流により激しく撹拌されるとともに、溶鋼加熱装置
の下を通過して鋳込槽側へ移動する際加熱装置にて加熱
されるので、合金鉄の溶け残りは生じない。
の落下点に投入されるよう取付けることによって、タン
ディッシュ内に投入された合金鉄はレードルからの溶鋼
注入流により激しく撹拌されるとともに、溶鋼加熱装置
の下を通過して鋳込槽側へ移動する際加熱装置にて加熱
されるので、合金鉄の溶け残りは生じない。
タンディッシュ内の注入槽側溶鋼が加熱装置の下を通過
する際、当該溶鋼の温度が加熱装置にて加熱されること
によって、鋳込槽側に流入した溶鋼に上昇流が生じ、こ
の上昇流により鋳込槽内では投入合金成分の均一撹拌が
行なわれる。
する際、当該溶鋼の温度が加熱装置にて加熱されること
によって、鋳込槽側に流入した溶鋼に上昇流が生じ、こ
の上昇流により鋳込槽内では投入合金成分の均一撹拌が
行なわれる。
合金鉄を投入しても、溶鋼加熱装置にて溶鋼を加熱する
ことができるので、合金鉄投入による溶鋼の温度降下を
防止できる。
ことができるので、合金鉄投入による溶鋼の温度降下を
防止できる。
タンディッシュ内の溶鋼温度の測定方法は、特に限定さ
れないが、熱電対方式,光温度計方式等の温度測定装置
により測定する方法が一般的である。
れないが、熱電対方式,光温度計方式等の温度測定装置
により測定する方法が一般的である。
タンディッシュの鋳込槽内の溶鋼温度は温度測定装置に
より逐次測定され、当該槽内の溶鋼温度が所定の温度に
なるよう溶鋼温度制御装置により溶鋼加熱装置を制御す
る。
より逐次測定され、当該槽内の溶鋼温度が所定の温度に
なるよう溶鋼温度制御装置により溶鋼加熱装置を制御す
る。
なお、溶鋼加熱装置とタンディッシュ底面との隙間は、
特に限定するものではなく、タンディッシュの大きさ、
深さ等により適宜設定すればよい。
特に限定するものではなく、タンディッシュの大きさ、
深さ等により適宜設定すればよい。
実施例 第1図はこの発明の一実施例装置を示す概略図であり、
(1)はレードル、(2)はタンディッシュ、(3)は
誘導加熱装置、(4)は合金鉄ホッパー、(5)は合金
鉄投入シュート、(6)は連通路、(7)はモールド、
(8)は溶鋼温度センサー、(9)は比較演算器、(1
0)は目標温度設定器、(11)は加熱制御装置である。
(1)はレードル、(2)はタンディッシュ、(3)は
誘導加熱装置、(4)は合金鉄ホッパー、(5)は合金
鉄投入シュート、(6)は連通路、(7)はモールド、
(8)は溶鋼温度センサー、(9)は比較演算器、(1
0)は目標温度設定器、(11)は加熱制御装置である。
誘導加熱装置(3)は内蔵された加熱コイルにより発生
する磁界と連通路(6)を通る溶鋼で形成される電流通
路とを鎖交させることによりこの電流通路に大電流が誘
起され、連通路(6)内の溶鋼にジュール熱が発生して
当該連通路を通過する溶鋼が加熱されるように構成され
ている。
する磁界と連通路(6)を通る溶鋼で形成される電流通
路とを鎖交させることによりこの電流通路に大電流が誘
起され、連通路(6)内の溶鋼にジュール熱が発生して
当該連通路を通過する溶鋼が加熱されるように構成され
ている。
上記装置において、レードル(1)よりタンディッシュ
(2)内に注湯される溶鋼に対し、合金鉄ホッパー
(4)内の合金鉄を投入シュート(5)を介して溶鋼流
下の落下点に投入する。投入された合金鉄は溶鋼流によ
り激しく撹拌され、ここで合金鉄はほぼ完全に溶解し、
誘導加熱装置(3)の下を通過して鋳込槽側へ流入す
る。
(2)内に注湯される溶鋼に対し、合金鉄ホッパー
(4)内の合金鉄を投入シュート(5)を介して溶鋼流
下の落下点に投入する。投入された合金鉄は溶鋼流によ
り激しく撹拌され、ここで合金鉄はほぼ完全に溶解し、
誘導加熱装置(3)の下を通過して鋳込槽側へ流入す
る。
この時、タンディッシュ(2)内の鋳込槽側溶鋼温度が
温度センサー(8)により測定されて比較演算器(9)
へ入力され、目標温度との差が求められ、鋳込温度が目
標温度になるために必要な印加電圧が演算され、加熱制
御装置(11)によりその印加電圧が誘導加熱装置(3)
に加えられ、連通路(6)を通過する溶鋼が加熱され
る。その結果、鋳込槽側に流入した溶鋼に加熱による上
昇流が生じて合金成分の均一撹拌が行なわれる。
温度センサー(8)により測定されて比較演算器(9)
へ入力され、目標温度との差が求められ、鋳込温度が目
標温度になるために必要な印加電圧が演算され、加熱制
御装置(11)によりその印加電圧が誘導加熱装置(3)
に加えられ、連通路(6)を通過する溶鋼が加熱され
る。その結果、鋳込槽側に流入した溶鋼に加熱による上
昇流が生じて合金成分の均一撹拌が行なわれる。
なお、チャージの途中より合金を投入して成分調整を行
なう場合、合金鉄1Kg/トンで約5〜10℃溶鋼温度が低下
する。しかし、健全な鋳込を行なうためには鋳込溶鋼過
熱度(ΔT)を20〜30℃に保持する必要があり、合金鉄
を1Kg/トン以上投入して成分調整を行なう場合、溶鋼を
加熱しないと鋳込後半の鋳造は低温鋳込となったり、タ
ンディッシュ内凝固による鋳込不能となるが、合金鉄の
投入開始時に誘導加熱装置により溶鋼を加熱しておくこ
とによりかかる問題は解消される。
なう場合、合金鉄1Kg/トンで約5〜10℃溶鋼温度が低下
する。しかし、健全な鋳込を行なうためには鋳込溶鋼過
熱度(ΔT)を20〜30℃に保持する必要があり、合金鉄
を1Kg/トン以上投入して成分調整を行なう場合、溶鋼を
加熱しないと鋳込後半の鋳造は低温鋳込となったり、タ
ンディッシュ内凝固による鋳込不能となるが、合金鉄の
投入開始時に誘導加熱装置により溶鋼を加熱しておくこ
とによりかかる問題は解消される。
第2図はこの発明装置を実機に適用し、第1表に示す成
分の溶鋼(材質I)に対し、合金鉄HC-FeMnを2Kg/トン
連続投入した時のMn濃度の変化を調べた結果を第2図に
示す。
分の溶鋼(材質I)に対し、合金鉄HC-FeMnを2Kg/トン
連続投入した時のMn濃度の変化を調べた結果を第2図に
示す。
第2図より明らかなごとく、約10分で材質IIの成分規格
内に入り、ほとんど歩留ロスなく材質変更ができた。
内に入り、ほとんど歩留ロスなく材質変更ができた。
発明の効果 以上説明したごとく、この発明はタンディッシュ内にお
ける合金鉄の溶け残り防止、合金成分の均一撹拌による
成分偏析の防止、合金鉄投入による溶鋼温度降下の防止
がはかられることにより、タンディッシュ内での精錬が
可能となり、レードル一杯分で異鋼種を溶製することが
でき、小ロット多品種化に大なる効果を奏するものであ
る。
ける合金鉄の溶け残り防止、合金成分の均一撹拌による
成分偏析の防止、合金鉄投入による溶鋼温度降下の防止
がはかられることにより、タンディッシュ内での精錬が
可能となり、レードル一杯分で異鋼種を溶製することが
でき、小ロット多品種化に大なる効果を奏するものであ
る。
第1図はこの発明の一実施例装置を示す概略図、第2図
はこの発明を実機に適用した場合のMn濃度の変化を示す
図である。 1……レードル 2……タンディッシュ 3……誘導加熱装置 4……合金鉄ホッパー 5……合金鉄投入シュート 6……連通路 8……温度センサー 9……比較演算器 10……目標温度設定器 11……加熱制御装置
はこの発明を実機に適用した場合のMn濃度の変化を示す
図である。 1……レードル 2……タンディッシュ 3……誘導加熱装置 4……合金鉄ホッパー 5……合金鉄投入シュート 6……連通路 8……温度センサー 9……比較演算器 10……目標温度設定器 11……加熱制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−70066(JP,A) 特開 昭60−223648(JP,A) 特開 昭63−278652(JP,A) 特開 平2−299753(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】連続鋳造装置のタンディッシュ内に浮堰形
溶鋼加熱装置を配して溶鋼注入槽と鋳込槽の2槽に仕切
り、当該タンディッシュ内の溶鋼注入槽側に合金鉄投入
シュートを合金鉄がレードルからの溶鋼注入流の落下点
に投入されるよう取付け、鋳込槽側の溶鋼温度測定装置
と当該温度測定装置の実測温度値に基づいて前記溶鋼加
熱装置を制御するタンディッシュ内溶鋼温度制御装置を
備えたことを特徴とするタンディッシュ精錬装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1257336A JPH0673723B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | タンディッシュ精錬装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1257336A JPH0673723B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | タンディッシュ精錬装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03118950A JPH03118950A (ja) | 1991-05-21 |
JPH0673723B2 true JPH0673723B2 (ja) | 1994-09-21 |
Family
ID=17304948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1257336A Expired - Fee Related JPH0673723B2 (ja) | 1989-10-02 | 1989-10-02 | タンディッシュ精錬装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0673723B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19900915A1 (de) * | 1999-01-13 | 2000-07-20 | Schloemann Siemag Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Einstellen und/oder Halten der Temperatur einer Schmelze, bevorzugt einer Stahlschmelze beim Stranggießen |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5770066A (en) * | 1980-10-21 | 1982-04-30 | Kawasaki Steel Corp | Heater for molten metal in tundish for continuous casting |
-
1989
- 1989-10-02 JP JP1257336A patent/JPH0673723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03118950A (ja) | 1991-05-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |