JPH0673435U - 印刷機の爪軸用針状ころ軸受 - Google Patents

印刷機の爪軸用針状ころ軸受

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JPH0673435U
JPH0673435U JP1537093U JP1537093U JPH0673435U JP H0673435 U JPH0673435 U JP H0673435U JP 1537093 U JP1537093 U JP 1537093U JP 1537093 U JP1537093 U JP 1537093U JP H0673435 U JPH0673435 U JP H0673435U
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needle roller
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷機のつめ軸を支持する針状ころ軸受にお
いて、グリースの流出による印刷物の汚損をなくし、メ
ンテナンスフリーとすることである。 【構成】 外輪１の内径面に、保持器２によって保持さ
れた針状ころ３を配列してなる針状ころ軸受において、
上記外輪１の内径面に固形潤滑組成物４を充填した構成
とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】
この考案は、印刷機の爪軸を支持するために用いられる針状ころ軸受に関する ものである。
【０００２】
【従来の技術】
オフセット印刷機等の圧胴、中間胴には、紙くわえ用の爪開閉機構が設けられ る。その機構を構成する爪軸を支持する軸受は、印刷精度向上の要求から、断面 高さが小さく、かつ回転トルク・精度の良好な針状ころ軸受が用いられ、その潤 滑のために、内部に定期的にグリースを給脂することが行われている。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】
上記の爪軸用軸受に定期的にグリースを給脂する場合、印刷機の構造の複雑さ に依る給脂作業の難しさがある。また、規定値以上にグリースが封入されること があり、その場合は余分なグリースが軸を伝って軸受外部へ流出し、軸受周辺部 を汚損するおそれがある。印刷機においては、潤滑剤による軸受周辺の汚損が印 刷物汚損の原因となることから、このようなことは特に避けなければならないこ とである。
【０００４】 また、流出したグリースを除去する作業は手間のかかることである。グリース の流出を防止するために、シールを取付ける手段もあるが、スペース上の問題、 コスト上の問題がある。
【０００５】 そこで、この考案は、グリース給脂を無くしてメンテナンスフリーとし、しか もグリース漏れを解消した印刷機用針状ころ軸受を提供することを課題とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、外輪の内径面に保持器によって保 持された針状ころを配列してなる針状ころ軸受において、上記外輪の内径面に超 高分子量ポリエチレン又は超高分子量ポリオレフィンと潤滑グリースの混合物か らなる固形潤滑組成物を充填した構成としたものである。
【０００７】
【作用】
上記構成の固形潤滑組成物は、その潤滑性により針状ころの転動の潤滑を図る と共に、固形の組成物であることから、外部へ流出することがなく、また外部か ら塵埃が侵入するのを防ぐ。
【０００８】
【実施例】
図１及び図２に示すように、実施例の軸受は、ソリッド形針状ころ軸受であり 、両鍔付のソリッド形の外輪１と、その内径面に保持器２により一定間隔に保持 された針状ころ３を配列している。
【０００９】 外輪１の内径面には、固形潤滑組成物４が針状ころ３の直径と同じ厚さに充填 され、保持器２及び針状ころ３は固形潤滑組成物４内に回転自在な状態で埋もれ 、軸との接触面において針状ころ３が部分的に露出する。
【００１０】 上記の固形潤滑組成物４は、プラスチックグリース、ポリループ等の商品名で 知られているものであり、平均分子量約１×１０6 〜５×１０6 の超高分子量ポ リエチレン９５〜１ｗｔ％と、その超高分子量ポリエチレンのゲル化温度より高 い滴点を有する潤滑グリース５〜９９ｗｔ％とからなる混合物を外輪１の内径面 に充填したのち、上記超高分子量ポリエチレンのゲル化温度以上に加熱し、その 後冷却固化せしめたものである（特公昭６３−２３２３９号公報参照）。
【００１１】 その他の例として、平均分子量約１×１０6 〜５×１０6 の超高分子量ポリオ レフィンのゲル化点より高い滴点を有する潤滑グリース５〜９９ｗｔ％に粒径１ 〜１００μｍの前記超高分子量ポリオレフィン粉末９５〜１ｗｔ％を混合して前 記ゲル化点以上の温度で分散保持させたものでもよい。
【００１２】 上記いずれの場合も、固体ワックス等の油の滲み出し抑制添加物を加えること がある。
【００１３】 図３は、上記の針状ころ軸受５を印刷機の胴６に取付け、これにより爪軸７を 支持した一例を示すものであり、多数の爪８が爪軸７に所定の間隔をおいて取付 けられる。爪軸７はカム機構により揺動回転され、これにより爪８が開閉して紙 をくわえたり、離したりする。
【００１４】
【考案の効果】
以上のように、この考案は印刷機の爪軸用針状ころ軸受において、従来の流動 性あるグリースに代えて、固形潤滑組成物を用いたことにより、潤滑性能を従来 の場合と同程度に維持しつつ、油脂分の流出がないことにより印刷物の汚損がな く、かつメンテナスフリーの効果がある。
【提出日】平成５年１０月２６日
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は、外輪の内径面に保持器によって保 持された針状ころを配列してなる針状ころ軸受において、上記外輪の内径面に超 高分子量ポリオレフィンと潤滑グリースの混合物からなる固形潤滑組成物を充填 した構成としたものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の縦断正面図
【図２】同上の縦断側面図
【図３】使用例の一部省略断面図
【符号の説明】
１ 外輪 ２ 保持器 ３ 針状ころ ４ 固形潤滑組成物 ５ 針状ころ軸受 ６ 胴 ７ 爪軸 ８ 爪
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１０月２６日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項１
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外輪の内径面に保持器によって保持され
    た針状ころを配列してなる針状ころ軸受において、上記
    外輪の内径面に超高分子量ポリエチレン又は超高分子量
    ポリオレフィンと潤滑グリースの混合物からなる固形潤
    滑組成物を充填したことを特徴とする印刷機の爪軸用針
    状ころ軸受。
JP1993015370U 1993-03-30 1993-03-30 印刷機の爪軸用針状ころ軸受 Expired - Lifetime JP2582508Y2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4417841Y1 (ja) * 1965-05-20 1969-08-02
JPS6323239A (ja) * 1986-07-16 1988-01-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 情報記録媒体の製造法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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