JPH0673397A - 新規光活性剤、新規漂白剤、新規殺菌剤 - Google Patents

新規光活性剤、新規漂白剤、新規殺菌剤

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JPH0673397A
JPH0673397A JP4228390A JP22839092A JPH0673397A JP H0673397 A JPH0673397 A JP H0673397A JP 4228390 A JP4228390 A JP 4228390A JP 22839092 A JP22839092 A JP 22839092A JP H0673397 A JPH0673397 A JP H0673397A
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JP
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group
independently
abbreviation
tetrakis
phenyl
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JP4228390A
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English (en)
Inventor
Osamu Kaieda
修 海江田
Koji Yoshitoshi
孝司 吉年
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、繊維の漂白ないしは染み抜きおよび
基質内または基質上の微生物の防除、即ち殺菌剤として
有用な特定のフタロシアニン化合物を有効成分として含
有してなる光活性剤、特に漂白剤または殺菌剤に関す
る。 【構成】下記一般式(I)で表されるフタロシアニン化
合物を含有してなる光活性剤、漂白剤または殺菌剤であ
る。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光活性剤に関する。詳
しくは、光活性剤として使用できるものであり、特に、
繊維の漂白ないしは染み抜きおよび基質内または基質上
の微生物の防除、即ち殺菌剤として有用な特定のフタロ
シアニン化合物を有効成分として含有してなる光活性剤
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水溶性の亜鉛フタロシアニンあるいはア
ルミニウムフタロシアニン化合物が、繊維の漂白剤ある
いは洗剤として有効なことが、開示されている(例えば
特開昭50ー113479号、特開昭51ー4205
号、特開昭52ー155279号、特開昭53ー119
381号、特開昭54ー135806号、特開昭54ー
145712号、特開昭54ー160403号、特開昭
58ー150000号等)。
【0003】また水溶性の亜鉛フタロシアニンあるいは
アルミニウムフタロシアニン化合物が、基質上の微生物
の防除に有効なことが、開示されている(例えば特開昭
53ー119884号、特開平1ー279807号
等)。しかしながら、これらの化合物は、作用効果およ
び経済性において必ずしも満足できるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の有
する前記課題を解決するためにされたものである。すな
わち、本発明の目的は、作用効果に特にすぐれ、多くの
点において従来公知になっている化合物よりも有利な光
活性剤を提供するものであり、特に漂白剤または殺菌剤
として使用可能な化合物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく、鋭意研究の結果、フタロシアニン骨格に
少なくともエーテルアリール基あるいはチオエーテルア
リール基を有し、残位に場合によったならばフッ素原
子、エーテルアリール基、チオエーテルアリール基、エ
ーテルアルキル基、チオエーテルアルキル基のいずれか
を有するフタロシアニン中のアリール置換基をスルホン
化したフタロシアニン化合物を含むものが、前記目的を
満足する光活性剤、特に漂白剤または殺菌剤になりうる
ことを見出して本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明によれば、下記一般式
(I):
【0007】
【化4】
【0008】〔式中、Xは相互に独立に、水素原子、フ
ッ素原子、OR1Zb〜e、SR2Zf〜i、OR3、S
4(ただし、R1、R2は相互に独立にフェニル基また
はベンジル基であり、該フェニル基またはベンジル基は
炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基もしくはハロゲン元素
で置換されていてもよく、R3、R4は相互に独立にC1
〜C20のアルキル基、C4〜C6のシクロアルキル基を表
し、Zはスルホン基を表す。)を表わし、Yは相互に独
立に、OR5Zj〜m、SR6Zn〜q(R5、R6は相互
に独立にフェニル基またはベンジル基であって、該フェ
ニル基またはベンジル基は炭素数1〜4のアルキル基、
アルコキシル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニ
ル基もしくはハロゲンで置換されていてもよく、Zはス
ルホン基を表す)を表し、aは0〜3の整数であり、b
〜qは0〜7の整数でありかつb〜qの総和は1以上で
あり、Mは亜鉛、塩化アルミニウムまたは塩化ガリウム
を表す。〕で示される新規含フッ素フタロシアニン化合
物を含むものが光活性剤として提供される。
【0009】このようなフタロシアニンとしては、例え
ばXが、水素原子;フッ素原子;メトキシ基;エトキシ
基;ブトキシ基;オクチルオキシ基;シクロヘキシルオ
キシ基;部分的にスルホン化されたあるいはされていな
い、フェノキシ基、カルボキシルフェノキシ基、メトキ
シカルボニルフェノキシ基、エトキシカルボニルフェノ
キシ基、ベンジルオキシ基、トリルオキシ基もしくはキ
シリルオキシ基;フッ素もしくはクロル原子で置換して
いるフェノキシ基;メチルチオ基;エチルチオ基;ブチ
ルチオ基;オクチルチオ基;シクロヘキシルチオ基;部
分的にスルホン化されたあるいはされていない、フェニ
ルチオ基、カルボキシルフェニルチオ基、メトキシカル
ボニルフェニルチオ基、エトキシカルボニルフェニルチ
オ基、ベンジルチオ基、トリルチオもしくはキシリルチ
オ;フッ素もしくはクロル原子で置換しているフェニル
チオ基;であり、そして、Yが部分的にスルホン化して
いる、フェノキシ基、カルボキシルフェノキシ基、メト
キシカルボニルフェノキシ基、エトキシカルボニルフェ
ノキシ基、ベンジルオキシ基、トリルオキシ基もしくは
キシリルオキシ基;フッ素もしくはクロル原子で置換し
ているフェノキシ基;部分的にスルホン化している、フ
ェニルチオ基、カルボキシルフェニルチオ基、メトキシ
カルボニルフェニルチオ基、エトキシカルボニルフェニ
ルチオ基、トリルチオもしくはキシリルチオ;またはフ
ッ素もしくはクロル原子で置換しているフェニルチオ
基;であり、そして、MがZn、AlCl、GaClで
あり、フタロシアニン分子1モルに対して1〜16個の
スルホン酸基が導入している化合物が挙げられる。
【0010】本発明で使用される前記一般式(I)で示
されるフタロシアニンは、具体的には以下のようなフタ
ロシアニン化合物のアリール基がスルホン化されたもの
で、中心金属として好ましくは、亜鉛、クロロアルミニ
ウム、クロロガリウムを用いるのが良い。なおスルホン
酸基は、フタロシアニン分子1モルに対して1〜20個
が、導入されているが、好ましくは1個〜10個導入さ
れているものが良い。
【0011】Aタイプの骨格 4,5ーオクタキス(フェニルチオ)−3,6−オクタ
フルオロフタロシアニン略称;PcF8(PhS)8 4,5ーオクタキス(o−メチルフェニルチオ)−3,
6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−MePhS)8 4,5ーオクタキス(p−メチルフェニルチオ)−3,
6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−MePhS)8 4,5ーオクタキス(p−フルオロフェニルチオ)−
3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−FPhS)8 4,5ーオクタキス(o−メトキシフェニルチオ)−
3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−MeOPhS)8 4,5ーオクタキス(p−メトキシフェニルチオ)−
3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−MeOPhS)8 4,5−オクタキス(oーカルボキシルフェニルチオ)
−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−cPhS)8 4,5−オクタキス(pーカルボキシルフェニルチオ)
−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−cPhS)8 4,5ーオクタキス(フェノキシ)−3,6−オクタフ
ルオロフタロシアニン略称;PcF8(PhO)8 4,5ーオクタキス(o−メチルフェノキシ)−3,6
−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−MePhO)8 4,5ーオクタキス(p−メチルフェノキシ)−3,6
−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−MePhO)8 4,5ーオクタキス(o−メトキシフェノキシ)−3,
6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−MeOPhO)8 4,5ーオクタキス(p−メトキシフェノキシ)−3,
6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−MeOPhO)8 4,5ーオクタキス(oーフルオロフェノキシ)−3,
6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(oーFPhO)8 4,5−オクタキス(oーカルボキシルフェノキシ)−
3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(o−cPhO)8 4,5−オクタキス(pーカルボキシルフェノキシ)−
3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(p−cPhO)8Bタイプの骨格 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(フェ
ニルチオ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(PhO)4(PhS)4 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(o−
メチルフェニルチオ)−3,6−オクタフルオロフタロ
シアニン 略称;PcF8(PhO)4(oーMePhS)4 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(p−
フルオロフェニルチオ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;PcF8(PhO)4(pーFPhS)4 4−テトラキス(o−メトキシフェノキシ)−5−テト
ラキス(フェニルチオ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;PcF8(oーMeOPhO)4(oーMeOP
hS)4 4−テトラキス(o−カルボキシルフェノキシ)−5−
テトラキス(フェニルチオ)−3,6−オクタフルオロ
フタロシアニン 略称;PcF8(oーcPhO)4(PhS)4 4−テトラキス(テトラフルオロフェノキシ)−5−テ
トラキス(フェニルチオ)−3,6−オクタフルオロフ
タロシアニン 略称;PcF8(F4PhO)4(PhS)4 4−テトラキス(メトキシ)−5−テトラキス(フェニ
ルチオ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(MeO)4(PhS)4 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(テト
ラフルオロフェノキシ)−3,6−オクタフルオロフタ
ロシアニン 略称;PcF8(PhO)4(F4PhO)4 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(メト
キシ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(PhO)4(MeO)4 4−テトラキス(フェノキシ)−5−テトラキス(ベン
ジルオキシ)−3,6−オクタフルオロフタロシアニン 略称;PcF8(PhO)4(BzO)4Cタイプの骨格 4−テトラキス(フェノキシ)−3,5,6−ドデカフ
ルオロフタロシアニン 略称;PcF12(PhO)4 4−テトラキス(oーメチルフェノキシ)−3,5,6
−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(o−MePhO)4 4−テトラキス(pーメチルフェノキシ)−3,5,6
−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(p−MePhO)4 4−テトラキス(oーフルオロフェノキシ)−3,5,
6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(o−FPhO)4 4−テトラキス(oーメトキシフェノキシ)−3,5,
6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(o−MeOPhO)4 4−テトラキス(pーメトキシフェノキシ)−3,5,
6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(p−MeOPhO)4 4−テトラキス(oーカルボキシルフェノキシ)−3,
5,6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(o−cPhO)4 4−テトラキス(pーカルボキシルフェノキシ)−3,
5,6−ドデカフルオロフタロシアニン 略称;PcF12(p−cPhO)4Dタイプの骨格 4−テトラキス(フェノキシ)フタロシアニン 略称;Pc(PhO)4 4−テトラキス(oーメチルフェノキシ)フタロシアニ
ン 略称;Pc(o−MePhO)4 4−テトラキス(pーメチルフェノキシ)フタロシアニ
ン 略称;Pc(p−MePhO)4 4−テトラキス(oーフルオロフェノキシ)フタロシア
ニン 略称;Pc(o−FPhO)4 4−テトラキス(oーメトキシフェノキシ)フタロシア
ニン 略称;Pc(o−MeOPhO)4 4−テトラキス(pーメトキシフェノキシ)フタロシア
ニン 略称;Pc(p−MeOPhO)4 4−テトラキス(oーカルボキシルフェノキシ)フタロ
シアニン 略称;Pc(o−cPhO)4 4−テトラキス(pーカルボキシルフェノキシ)フタロ
シアニン 略称;Pc(p−cPhO)4 4−テトラキス(フェニルチオ)フタロシアニン 略称;Pc(PhS)4 4−テトラキス(oーメチルフェニルチオ)フタロシア
ニン 略称;Pc(o−MePhS)4 4−テトラキス(pーメチルフェニルチオ)フタロシア
ニン 略称;Pc(p−MePhS)4 4−テトラキス(oーフルオロフェニルチオ)フタロシ
アニン 略称;Pc(o−FPhS)4 4−テトラキス(oーメトキシフェニルチオ)フタロシ
アニン 略称;Pc(o−MeOPhS)4 4−テトラキス(pーメトキシフェニルチオ)フタロシ
アニン 略称;Pc(p−MeOPhS)4 4−テトラキス(oーカルボキシルフェニルチオ)フタ
ロシアニン 略称;Pc(o−cPhS)4 4−テトラキス(pーカルボキシルフェニルチオ)フタ
ロシアニン 略称;Pc(p−cPhS)4 等が挙げられる。
【0012】なお、本発明で用いるフタロシアニン(一
般式I)においてA)〜C)タイプの合成法は、既に本
発明者らによって特願昭63ー65806号、特願平1
ー103554号、特願平1ー103555号、特願平
1ー209599号および特願平4ー42586号等に
開示している。下記にそれらの合成法のスキームを示
す。またD)タイプに関しては下記に参考例として合成
法を示す。
【0013】
【化5】
【0014】
【化6】
【0015】
【化7】
【0016】
【化8】
【0017】なお、各合成法の各ステップにおける構造
式中のR1、R2、R3、R4、R5およびR6は、一般式
(I)中のR1、R2、R3、R4、R5およびR6と同一で
ある。また、Aタイプ合成法の第一ステップ、Bタイプ
合成法の第一および第二ステップ、Cタイプ合成法の第
一ステップにおいては、反応溶媒としてアセトニトリル
等のニトリル類を、また縮合剤としてフッ化カリウム等
を用いることができる。Cタイプの合成法の第一ステッ
プにおける反応条件は、ROHおよびKFとテトラフル
オロフタロニトリルの仕込比率の差以外は、Aタイプの
合成法(1)における第一ステップと同様である。
【0018】Bタイプの合成法において第一ステップの
反応条件を緩和して4位がORに完全に置換されずに4
位の一部にフッ素原子が残存したものを第二ステップの
原料に用いることもできる。また、第二ステップにおい
ても反応条件を緩和して5位がORあるいはSRに完全
に置換されず5位の一部にフッ素原子が残存したものを
第三ステップの原料に用いることもできる。またAタイ
プ合成法およびCタイプの合成法においても第一ステッ
プの反応条件を緩和して4位もしくは5位がORもしく
はSRに完全に置換されずにフッ素原子が一部残存した
ものを第二ステップの原料に用いることもできる。これ
らの場合、最終目的物であるフタロシアニン中に3、6
位のフッ素原子以外に4、5位に未置換のフッ素原子を
含有したものが存在することになるが、溶解性等の物性
に影響をあたえない範囲でこのものを含有しても構わな
い。
【0019】D)タイプの合成例 4−フェニルチオフタロニトリルの合成 100mlのセパラブルフラスコに、4−ニトロフタロ
ニトリル26.0g(0.15mol)、チオフェール
16.2g(0.15mol)、N,N−ジメチルホル
ムアミド20mlをしこむ。そこへN,N−ジメチルホ
ルムアミド1100ml、1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデック−7−エン、22.84g
(0.15mol)の混合物を室温で1時間かけて滴下
した。滴下終了後、100℃に昇温し、さらに3時間反
応させた。反応終了後、反応混合物を500mlの1%
塩酸水溶液中に投入し、析出した固形物を水で洗浄し真
空乾燥することにより目的物の黄色ケーキ30.6gを
得た(収率86.4%)。
【0020】4−テトラキスフェニルチオ亜鉛フタロシ
アニンの合成 100mlのセパラブルフラスコに、4−フェニルチオ
フタロニトリル3.54g(15mol)、ヨウ化亜鉛
1.44g(18mmol)、ベンゾニトリルを留去し
得られた固形物をメタノール200mlで2回洗浄する
ことにより目的物の緑ケーキ3.34gを得た(収率8
8.2%)。
【0021】4−テトラキスフェニルチオ亜鉛フタロシ
アニンのスルホン化物の合成 100mlのセパラブルフラスコに、4−テトラキスフ
ェニルチオ亜鉛フタロシアニン2.02g(2mmo
l)、1,1,2,2手と酪炉炉絵単50mlを仕込み
80℃で撹拌した。そこへ1,1,2,2−テトラクロ
ロエタン25mlとクロロスルホン酸2.08g(8m
mol)の混合物を30分かけて滴下した。滴下終了
後、反応温度を140℃に昇温し、さらに2時間反応さ
せた。反応の終了後析出した固形物をジクロロメタン2
00mlで2回洗浄することにより目的物の緑ケーキ
2.42gを得た。分析結果、この化合物はスルホン酸
基を1分子中に4個含有していることが判った。なお、
その他のDタイプのものについても上記の合成法により
合成できる。
【0022】本発明のフタロシアニン化合物は光活性剤
として作用し、620nm以上、特に680nm以上の
光に対して光吸収性が良好であり、この吸収により生じ
る一時的、二次的作用を利用する種々のものに使用でき
る。特に繊維の漂白および染み抜きのため、さらには殺
菌の為に使用することができるが、その際の繊維の漂白
および染み抜きを行う方法、さらに殺菌剤として用いる
方法は、酸素と水との存在ならびに太陽光、白熱ランプ
などの人工光源による光の照射があれば公知の方法に従
って行うことができる。
【0023】繊維の漂白および染み抜きを行う方法は、
例えばシミ、汚れの付いた繊維を光源下におき、かつ本
発明の水溶性のフタロシアニン化合物を含む洗剤溶液を
用いてこれらを一定時間にわたり繰り返し濡らすことに
より、光活性化されたフタロシアニンにより発生した一
重項酸素などにより染み抜きあるいは漂白できる。
【0024】本発明のフタロシアニンは、殺菌剤として
例えば家庭の洗濯物、病院の洗濯物の消毒に用いること
ができるが、その方法は例えば本発明の水溶性フタロシ
アニン化合物を含む水溶液中に洗濯物をつけ光照射する
ことによって行う。また医療設備機器、病院の床、家庭
の家具壁の消毒にも殺菌剤として用いることができる
が、その方法としては、例えば被処理面上に本発明のフ
タロシアニン化合物の水溶液を塗布し、湿潤状態を保持
したままで光照射して行う。また殺菌剤として水泳プー
ル、浄水設備からの流出水などに本発明の水溶性フタロ
シアニン化合物を溶解させて光照射下水中の殺菌をする
こともできる。以下、本発明を具体的な実施例によって
示す。
【0025】
【実施例】
(実施例1)紅茶でしみをつけた重量5gの木綿布(布
巾の一部)を上記Cタイプの化合物である略称:ZnP
cF12(PhO)4:〔スルホン化数;5〕0.01
%と洗濯用合成洗剤1%が含有している500mlの水
溶液中で撹拌しながら且つ180W赤外ランプで照射し
ながら処理した。その後木綿布をすすぎ洗いして乾燥し
た。明らかに木綿布についていたシミが全くなくなって
おり、この化合物は漂白効果が有ることが判明した。
【0026】(実施例2〜10)実施例1においてZn
PcF12(PhO)4の化合物の代わりに表1の化合
物を用いた以外実施例1と同じようにして操作して漂白
効果をみた。その結果表1のようにいずれの化合物も殺
菌効果があることが判明した。
【0027】(実施例11)冷却したビーカー内で調製
した上記化合物Aタイプの略称:ZnPcF8(Ph
O)8:〔スルホン化数;13〕が0.1ppm含有す
る水溶液に、黄色ブドウ球菌(Staphlococu
s aureus)IFO 12732の菌懸濁物を加
える。この菌懸濁物は、約106個/mlの個数の核を
含む。次いで15cm上方から赤外線ランプを1時間照
射した。その後常法に従って寒天培養法でコロニー数を
測定し、殺菌効果をみた。その結果菌は、約50個/m
lに減少しており、この化合物は殺菌効果があることが
判明した。
【0028】(実施例12〜22)実施例11における
ZnPcF8(PhO)8の化合物の代わりに表2の化
合物を用いた以外は実施例11と同じ様に操作して、実
施例11のものと同様の黄色ブドウ球菌あるいは大腸菌
(Escherichia coli)IFO 135
00に対する表2の化合物の殺菌効果を見た。その結果
表2の如くいずれの化合物も殺菌効果があることが判明
した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7/54 D06L 3/00 7199−3B D06M 13/50

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で表されるフタロシア
    ニン化合物を含有してなる光活性剤。 【化1】 〔式中、Xは相互に独立に、水素原子、フッ素原子、O
    1Zb〜e、SR2Zf〜i、OR3、SR4(ただし、
    1、R2は相互に独立にフェニル基またはベンジル基で
    あり、該フェニル基またはベンジル基は炭素数1〜4の
    アルキル基、アルコキシル基、カルボキシル基、アルコ
    キシカルボニル基もしくはハロゲン元素で置換されてい
    てもよく、R3、R4は相互に独立にC1〜C20のアルキ
    ル基、C4〜C6のシクロアルキル基を表し、Zはスルホ
    ン基を表す。)を表わし、Yは相互に独立に、OR5
    j〜m、SR6Zn〜q(R5、R6は相互に独立にフェ
    ニル基またはベンジル基であって、該フェニル基または
    ベンジル基は炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル
    基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基もしくは
    ハロゲンで置換されていてもよく、Zはスルホン基を表
    す)を表し、aは0〜3の整数であり、b〜qは0〜7
    の整数でありかつb〜qの総和は1以上であり、Mは亜
    鉛、塩化アルミニウムまたは塩化ガリウムを表す。〕
  2. 【請求項2】 下記一般式(I)で表されるフタロシア
    ニン化合物を含有してなる漂白剤。 【化2】 〔式中、Xは相互に独立に、水素原子、フッ素原子、O
    1Zb〜e、SR2Zf〜i、OR3、SR4(ただし、
    1、R2は相互に独立にフェニル基またはベンジル基で
    あり、該フェニル基またはベンジル基は炭素数1〜4の
    アルキル基、アルコキシル基、カルボキシル基、アルコ
    キシカルボニル基もしくはハロゲン元素で置換されてい
    てもよく、R3、R4は相互に独立にC1〜C20のアルキ
    ル基、C4〜C6のシクロアルキル基を表し、Zはスルホ
    ン基を表す。)を表わし、Yは相互に独立に、OR5
    j〜m、SR6Zn〜q(R5、R6は相互に独立にフェ
    ニル基またはベンジル基であって、該フェニル基または
    ベンジル基は炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル
    基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基もしくは
    ハロゲンで置換されていてもよく、Zはスルホン基を表
    す)を表し、aは0〜3の整数であり、b〜qは0〜7
    の整数でありかつb〜qの総和は1以上であり、Mは亜
    鉛、塩化アルミニウムまたは塩化ガリウムを表す。〕
  3. 【請求項3】 下記一般式(I)で表されるフタロシア
    ニン化合物を含有してなる殺菌剤。 【化3】 〔式中、Xは相互に独立に、水素原子、フッ素原子、O
    1Zb〜e、SR2Zf〜i、OR3、SR4(ただし、
    1、R2は相互に独立にフェニル基またはベンジル基で
    あり、該フェニル基またはベンジル基は炭素数1〜4の
    アルキル基、アルコキシル基、カルボキシル基、アルコ
    キシカルボニル基もしくはハロゲン元素で置換されてい
    てもよく、R3、R4は相互に独立にC1〜C20のアルキ
    ル基、C4〜C6のシクロアルキル基を表し、Zはスルホ
    ン基を表す。)を表わし、Yは相互に独立に、OR5
    j〜m、SR6Zn〜q(R5、R6は相互に独立にフェ
    ニル基またはベンジル基であって、該フェニル基または
    ベンジル基は炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシル
    基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基もしくは
    ハロゲンで置換されていてもよく、Zはスルホン基を表
    す)を表し、aは0〜3の整数であり、b〜qは0〜7
    の整数でありかつb〜qの総和は1以上であり、Mは亜
    鉛、塩化アルミニウムまたは塩化ガリウムを表す。〕
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