JPH0673380U - ピストン式コンクリートポンプにおける吐出量表示装置 - Google Patents

ピストン式コンクリートポンプにおける吐出量表示装置

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JPH0673380U
JPH0673380U JP1219593U JP1219593U JPH0673380U JP H0673380 U JPH0673380 U JP H0673380U JP 1219593 U JP1219593 U JP 1219593U JP 1219593 U JP1219593 U JP 1219593U JP H0673380 U JPH0673380 U JP H0673380U
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正敏 吉田
泰史 山下
達也 布原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ピストン式コンクリーポンプにおいてポンプ
ピストン、バルブ装置等のメンテナンス時期、交換時期
を客観的に認識できるようにしたものである。 【構成】 バルブ装置用油圧配管18に圧力スイッチを
設け、圧力スイッチ21にて検知した圧力変動の回数を
累積カウンタ22にてカウントNし、カウントNより第
1演算回路30にて総吐出量Qを演算し、その結果を表
示パネル33に表示させるようにしたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、生コンクリートの吐出量を表示しうるピストン式コンクリートポン プに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にコンクリートポンプにはポンプピストンやバルブ装置等数多くの消耗部 品が有り、適宜時期に交換する必要がある。 そのため従来においても消耗部品の交換を行っていたが、消耗部品の交換時期 の判断は作業者の経験と勘により行われていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが経験や勘では客観的な判断ができず間違った判断によりコンクリート ポンプ全体を損傷させる危険がある。 また経験の少ない作業者においては上記危険が多くなるという問題がある。 そこで本考案は消耗部品の交換時期を客観的に判断できるピストン式コンクリ ートポンプにおける吐出量表示装置を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、油圧シリンダにてポンプピストンを摺動させるポンプシリンダを一 対設けるとともに前記一対のポンプシリンダの前方にバルブ装置を設け、前記油 圧シリンダにポンプ用油圧配管を通して圧油を供給することにより一対のポンプ ピストンを交互に摺動させ、前記バルブ装置にバルブ用油圧配管を通して圧油を 供給することにより一対のポンプシリンダを交互に吐出管に連通させるピストン 式コンクリートポンプにおいて、前記油圧配管内の圧力変化の検出又はポンプシ リンダ若しくはバルブ装置の変動を検出する検知手段と、前記検知手段にて検知 した変化又は変動の回数より吐出量を演算する演算手段と、前記演算手段にて演 算した吐出量を表示する表示手段とから成ることを特徴とするものである。
【0005】
【作用】
圧油の供給にて一対のポンプシリンダ及びバルブ装置を作動させ、生コンクリ ートを打設場所まで圧送する。 その際、圧油の圧力変化又はポンプシリンダ・バルブ装置の変動を検知手段に て検知し、前記変化又は変動の回数より演算手段にて吐出量を演算し、表示手段 に吐出量を表示する。 これにてコンクリートポンプの使用状況を知ることができ、消耗部品の交換時期 を客観的に認識することができる。
【0006】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面にて説明すると、1は生コンクリートを圧送するコ ンクリートポンプで、該コンクリートポンプ1は図1に示す如くポンプ装置2、 ホッパ3、バルブ装置4及び駆動装置5から成っている。 前記ポンプ装置2はポンプシリンダ6を左右一対設け、ポンプシリンダ6内の ポンプピストン7をポンプシリンダ用油圧シリンダ8にて摺動させうるようにな っており、ポンプシリンダ6とポンプシリンダ用油圧シリンダ8との間にポンプ ピストン7点検用のセンターボックス9が設けられている。
【0007】 前記バルブ装置4は生コンクリートを収容するホッパ3内に揺動可能な曲線状 のバルブ本体10を設け、ホッパ3後部に設けられた左右一対のバルブ装置用油 圧シリンダ11を対向させて接続するとともに接続点よりアーム(図示せず)を 介して回転可能に連結した回転軸12を前記バルブ本体10に結合し、バルブ装 置用油圧シリンダ11の駆動にてバルブ本体10がホッパ3内にて揺動し、ホッ パ3前部の吐出管13に一対のポンプシリンダ6を交互に連通させうるようにな っている。
【0008】 前記駆動装置5は油圧ポンプ14からの圧油をポンプシリンダ用切換弁15と バルブ装置用切換弁16を通してポンプ装置用油圧配管17とバルブ装置用油圧 配管18に供給するようになっている。 前記ポンプ装置用油圧配管17はポンプシリンダ用油圧シリンダ8の先部にそ れぞれ接続し、相互のポンプシリンダ用油圧シリンダ8の基部を連通させてある 。
【0009】 前記バルブ装置用油圧配管18はバルブ装置用油圧シリンダ11の基部にそれ ぞれ接続し、相互のバルブ装置用油圧シリンダ11の先部と連通させてある。 19はタンクである。 前記両切換弁15、16はパイロット圧の制御(図示せず)により、一対のポ ンプピストン7を交互に前後進させるとともに前後進中はバルブ本体10を前進 側のポンプシリンダ6に連通保持させ、前記ポンプピストン7の前後進が完了す るとポンプピストン7を停止させるとともにバルブ本体10を揺動させて他のピ ストンシリンダ6に連通させるようになっている。
【0010】 20は図2、図3に示した生コンクリートの吐出量表示装置で、以下説明する 。 図1の如くバルブ装置用油圧配管18の一部に検知手段である圧力スイッチ2 1を設け、前記圧力スイッチ21は一方のバルブ装置用油圧シリンダ11に圧油 が供給されたとき(図4において低圧域から高圧域に変化したとき)に検知する ようになっている。
【0011】 ところで圧油が供給されると当該油圧シリンダ11が伸長するとともに他方の バルブ装置用油圧シリンダ11が縮小し、回転軸12の回転にてバルブ本体10 を図1二点鎖線より実線位置に揺動させるようになっている。 前記圧力スイッチ21にて検知した情報は累積カウンタ22及び1ストローク 間計測用タイマ23に伝達される。 前記累積カウンタ22は総累積カウンタ24と個別累積カウンタ25とから成り 、総累積カウンタ24はコンクリートポンプ1の全作業時における圧力スイッチ 21の検知回数を累積してカウントNし、個別累積カウンタ25はコンクリート ポンプ1の任意作業時における圧力スイッチ21の検知回数を累積してカウント nするもので、リセットスイッチ26にてカウントを「0」にすることにより任 意作業時を選択できるようになっている。
【0012】 前記1ストローク間計測用タイマ23は圧力スイッチ21により検知した時点 から次の検知があるまでの時間t秒(バルブ本体10が1往復する時間で、ポン プピストン7が1往復する時間でもある。)を常時計測している。 前記累積カウンタ22とタイマ23からの情報N、n、Tとともに手動操作に よる吐出効率調整スイッチ27及び1ストローク吐出量調整スイッチ28からの 情報a、qを演算回路29に伝達する。 前記吐出効率調整スイッチ27は生コンクリート内の空気の混在率を示す吐出効 率aを選定するもので、空気が混在していない場合には吐出効率aを「1」に選 定することになる。
【0013】 前記1ストローク吐出量調整スイッチ28は一対のポンプシリンダ6の総内容 積に相当する単位吐出量qが選定されるもので、コンクリートポンプ1出荷時に 選定できるようにし、吐出量表示装置20に汎用性をもたすようにしたものであ る。 前記演算回路29は第1演算回路30、第2演算回路31及び第3演算回路3 2から成る。
【0014】 第1演算回路30は総累積カウンタ24のカウントNに各調整スイッチ27、 28で設定された単位吐出量qと吐出効率aとを乗じて総吐出量Qを演算する。 第2演算回路31は個別累積カウンタ25のカウントnと単位吐出量qと吐出 効率aとを乗じて個別吐出量Sを演算する。 第3演算回路32は3600秒を時間t秒で除した値に単位吐出量qと吐出効 率aとを乗じて単位時間当りの流速Vを演算する。
【0015】 33は演算回路29での演算値を表示するための表示パネルで、該表示パネル 33は第1表示パネル34と第2表示パネル35とから成り、前記第1表示パネ ル34は総吐出量Qを表示し、第2表示パネル35は表示切換スイッチ36の操 作にて個別吐出量S又は流速Vを表示するようになっている。 前記表示の内、総吐出量Qの表示は交換時期の把握、個別吐出量Sは打設現場 毎の打設量の把握、流速Vは残打設時間の把握等を客観的に認識できるようにな っている。
【0016】 尚、実施例では圧力スイッチをバルブ装置用油圧配管に設けているが、ポンプ 装置用油圧配管に設けることも可能である。 また検出手段として油圧の変位を検出するようにしているが、リミットスイッ チ等にてポンプ装置の変動はバルブ装置の変動を検出するようにしても同様の作 用効果を有するものである。 更に表示パネルは第1表示パネルにて総吐出量、個別吐出量、流速を選択的に表 示させるか又は3個の表示パネルにそれぞれを表示させるようにしてもよい。
【0017】 本考案は前記の如き構成で次に作用について説明すると、油圧ポンプ14を駆 動させ、両切換弁15、16を制御してコンクリートポンプ1を作動させる。 すなわち図1の状態より他方のバルブ装置用油圧シリンダ11を伸長させてバ ルブ本体10を実線位置から二点鎖線位置に揺動させ、揺動完了後一方側(図1 上方)のポンプピストン7を前進させてポンプシリンダ6内の生コンクリートを 吐出管13側に圧送する。
【0018】 その間、他方側(図1下方)のポンプピストン7は後退してホッパ3内の生コ ンクリートを吸い込む。 一方側のポンプピストン7の前進が完了すると、一方側のバルブ装置用油圧シ リンダ11に圧油が供給されてバルブ本体10が二点鎖線位置から実線位置に揺 動する。
【0019】 その際、圧力スイッチ21は低圧域から高圧域への変化を検出する。 前記バルブ本体10が揺動完了後他方側のポンプピストン7が前進してポンプ シリンダ6内の生コンクリートを吐出管13側に圧送し、その間一方側のポンプ ピストン7は後退してホッパ3内の生コンクリートを吸い込む。 前記作動を繰り返して生コンクリートを打設場所まで圧送する。
【0020】 ところで圧力スイッチ21による検知は累積カウンタ22及びタイマ23に伝 達され、累積カウンタ22は総累積カウンタ24で総累積のカウントNを、個別 累積カウンタ25で個別累積のカウントnをそれぞれ計測し、タイマ23では1 ストローク間の時間t秒(図4)を計測する。 前記個別累積のカウントnは打設現場での打設開始時にリセットスイッチ26 にて「0」にセットしておき、当該打設現場での打設量を知ることができるよう にしておく。
【0021】 前記総累積のカウントN、個別累積のカウントn、時間t、吐出効率a及び単 位吐出量qより演算回路29にて総吐出量Q、個別吐出量S及び流速Vを演算す る。 総吐出量Qは第1表示パネル34に表示され、消耗部品の交換時期を把握し、 個別吐出量Sは第2表示パネル35に表示され、個別の打設量を把握し、流速V は表示切換スイッチ36の操作にて第2表示パネル35に表示させ、残打設時間 等を把握する。
【0022】 また表示パネル33に表示される総吐出量Q又は個別吐出量Sとミキサ車から ホッパに供給された生コンクリート量が相違する場合には吐出効率調整スイッチ 27を操作して総吐出量Q又は個別吐出量Sをミキサ車側の量に一致させること により、各種表示の精度を高めることができる。 すなわち、ミキサ車側の量は全て計量されているためである。
【0023】
【考案の効果】
以上の如く本考案はコンクリートポンプにおける油圧配管内の圧力変化又はポ ンプ装置若しくはバルブ装置の変動を検出手段にて検出し、検出した情報により 演算手段にて吐出量を演算し、表示手段にて前記吐出量を表示するようにしたの で、コンクリートポンプにおける消耗部品の交換時期を客観的に把握することが でき、特に経験の少ない作業者でも容易に把握することができ、コンクリートポ ンプ全体の損傷等を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を装備したピストン式コンクリートポン
プの全体図である。
【図2】吐出量表示装置のブロック図である。
【図3】吐出量表示装置の外観図である。
【図4】油圧配管内の圧力変化を示したグラフである。
【符号の説明】
1 コンクリートポンプ 2 ポンプ装置 4 バルブ装置 5 駆動装置 17 ポンプ装置用油圧配管 18 バルブ装置用油圧配管 20 吐出量表示装置 21 圧力スイッチ 29 演算回路 33 表示パネル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧シリンダにてポンプピストンを摺動
    させるポンプシリンダを一対設けるとともに前記一対の
    ポンプシリンダの前方にバルブ装置を設け、前記油圧シ
    リンダにポンプ用油圧配管を通して圧油を供給すること
    により一対のポンプピストンを交互に摺動させ、前記バ
    ルブ装置にバルブ用油圧配管を通して圧油を供給するこ
    とにより一対のポンプシリンダを交互に吐出管に連通さ
    せるピストン式コンクリートポンプにおいて、前記油圧
    配管内の圧力変化の検出又はポンプシリンダ若しくはバ
    ルブ装置の変動を検出する検知手段と、前記検知手段に
    て検知した変化又は変動の回数より吐出量を演算する演
    算手段と、前記演算手段にて演算した吐出量を表示する
    表示手段とから成るピストン式コンクリートポンプにお
    ける吐出量表示装置。
JP1993012195U 1993-03-19 1993-03-19 ピストン式コンクリートポンプにおける吐出量表示装置 Expired - Lifetime JP2597106Y2 (ja)

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