JPH0673205B2 - オ−トリバ−ス式記録再生装置 - Google Patents

オ−トリバ−ス式記録再生装置

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JPH0673205B2
JPH0673205B2 JP60199258A JP19925885A JPH0673205B2 JP H0673205 B2 JPH0673205 B2 JP H0673205B2 JP 60199258 A JP60199258 A JP 60199258A JP 19925885 A JP19925885 A JP 19925885A JP H0673205 B2 JPH0673205 B2 JP H0673205B2
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【発明の詳細な説明】 以下の順序で本発明を説明する。
A 産業上の利用分野 B 発明の概要 C 従来の技術 D 発明が解決しようとする問題点 E 問題点を解決するための手段 F 作用 G 実施例 G1 テープ走行駆動系とテープレコーダの概要動作との
説明(第1図〜第3図) G2 ノーマル、リバース切換装置の説明(第1図、第4
図〜第6C図) G3 ヘッド支持機構の説明(第7図〜第8B図) G4 トリガ機構の説明(第1図、第9A図〜第10図) G5 シャットオフ機構の説明(第1図、第11A図〜第11D
図) G6 モード切換機構の説明(第1図、第11A図〜第11D
図) G7 ノーマル、リバース切換手段の説明(第1図、第11
A図〜第11D図) なお、第1図、第11A図〜第11D図によって本発明の要部
を説明している。
H 発明の効果 A 産業上の利用分野 本発明は、例えばテープレコーダに適用するのに最適な
ものであって、テープをノーマル走行に引き続いてリバ
ース走行させることができるようにしたオートリバース
式記録再生装置に関する。
B 発明の概要 本発明は、テープをノーマル走行に引き続いてリバース
走行させることができるようにしたオートリバース式記
録再生装置において、ノーマル、リバース切換手段を操
作してテープの走行をノーマル走行とリバース走行とに
選択的に切換える際に、このノーマル、リバース切換手
段に連動させてモード切換機構をシャットオフ動作が行
われないリピードモードに強制的に切換えることによ
り、モード切換機構がシャットオフモードに切換えられ
ていても、ノーマル、リバース切換手段を操作すること
によって、ノーマル走行とリバース走行とを随時選択的
に切換えることができるようにしたものである。
C 従来の技術 従来から、オートリバース式テープレコーダ等には、ノ
ーマル、リバース切換手段を設け、このノーマル、リバ
ース切換手段を操作することによって、テープの走行を
ノーマル走行とリバース走行とに選択的に切換えること
ができるようにしたものがあった。
また、テープのノーマル走行とリバース走行との間の切
換時にシャットオフ動作を行うシャットオフ機構を設け
ると共にモード切換機構を設け、このモード切換機構に
よって、シャットオフ機構を作動状態に切換えてテープ
をノーマル走行後又はノーマル走行に引き続くリバース
走行後に停止させるようにしたシャットオフモードと、
シャットオフ機構を非作動状態に切換えてテープをノー
マル走行とリバース走行とに繰り返し連続して走行させ
るようにしたリピートモードとに切換えることができる
ようにしたものがあった。
D 発明が解決しようとする問題点 ところで、前述のノーマル、リバース切換手段及びモー
ド切換機構は、どちらもテープレモーダ等を使用する際
に便利なものであるが、これら2つの構造を共に設けよ
うとすると、次のような問題が生じる。
即ち、モード切換機構をシャットオフモードに切換える
とシャットオフ機構が作動状態になるので、この状態で
ノーマル、リバース切換手段を操作すると、テープのノ
ーマル走行とリバース走行の間の切換時にシャットオフ
動作が行われてしまう。従って、ノーマル走行とリバー
ス走行とを選択的に切換えることができるのは、モード
切換機構をシャットオフ機構が非作動状態になるリピー
トモードに切換えた場合だけであり、ノーマル、リバー
ス切換手段とモード切換機構とを共に設けても、ノーマ
ル、リバース切換手段の機能を充分に生かすことができ
なかった。
そこで本発明は、モード切換機構がシャットオフモード
に切換えられていても、ノーマル、リバース切換手段を
操作することによって、ノーマル走行とリバース走行と
を随時選択的に切換えることができるようにするもので
ある。
E 問題点を解決するための手段 本発明は、テープの走行をノーマル走行とリバース走行
とに選択的に切換えるノーマル、リバース切換手段と、
テープのノーマル走行とリバース走行との間に切換時に
シャットオフ動作を行うシャットオフ機構と、このシャ
ットオフ機構を作動状態に切換えてテープをノーマル走
行後又はノーマル走行に引き続くリバース走行後に停止
させるようにしたシャットオフモード(実施例で言う1
往復モード)に切換え或いはこのシャットオフ機構を非
作動状態に切換えてテープをノーマル走行とリバース走
行とに繰り返し連続して走行させるようにしたリピート
モード(実施例で言う連続モード)に切換えるモード切
換機構とを有し、前記ノーマル、リバース切換手段を操
作する際にこのノーマル、リバース切換手段で前記モー
ド切換機構を強制的にリピートモードに切換えるように
構成したものである。
F 作用 本発明は、ノーマル、リバース切換手段を操作すると、
このノーマル、リバース切換手段に連動してモード切換
機構が強制的にリピートモードに切換えられる。リピー
トモードはシャットオフ機構を非作動状態に切換えてテ
ープをノーマル走行とリバース走行とに繰り返し連続し
て走行させることができる状態であるから、ノーマル走
行とリバース走行との間の切換時にシャットオフ動作は
行われない。従って、モード切換機構がシャットオフモ
ードに切換えられていても、ノーマル、リバース切換手
段を操作することによって、シャットオフさせることな
くノーマル走行とリバース走行とを随時選択的に切換え
ることができる。
G 実施例 以下、本発明をコンパクトカセットを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに適用した一実施例を図面に
基づき説明する。
G1 まず、第1図〜第3図によって、テープ走行駆動系
とテープレコーダの概要動作とを説明する。
第2図はこのテープレコーダのテープ走行駆動系を示す
ものであり、左右一対のリールハブ1、2に巻装された
磁気テープ3が収納されているカセット4はシャーシ6
の上部に水平に装着される。シャーシ6の上部には左右
一対のリール台7、8、キャプスタン9、10、ピンチロ
ーラ11、12や磁気ヘッド13等が設けられていて、シャー
シ6上に装着されたカセット4のリールハブ1、2がリ
ール台7、8に係合されると共に、磁気テープ3がキャ
プスタン9、10及び磁気ヘッド13に掛け渡される。なお
シャーシ6の前面には再生(記録)釦16、停止釦17、早
送り釦18、巻戻し釦19等のモード切換釦が取付けられて
いる。
次に、第2図及び第3図に示すようにシャーシ6の下部
には、リール台8と同一軸線状態に取付けられた偏平薄
型のモータ21、キャプスタン9、10の下端に固着された
キャプスタンフライホイール兼用のキャプスタンプーリ
22、23、リール台7、8のほぼ中間位置に取付けられた
中間プーリ24、キャプスタンプーリ23の一側部に配置さ
れた反転プーリ25が設けられている。そしてこれら各プ
ーリ22、23、24、25とモータ21の駆動プーリ26との間に
弾性を有するベルト27が巻付けられている。
一方、シャーシ6の上部に取付けられているリール台
7、8の外周にはリール台ギヤ30、31が形成されてお
り、それらリール台7、8の中間には磁気テープ3の早
送りと巻戻しとを行うFR第1アイドルギヤ33及びFR第2
アイドルギヤ34が設けられている。またリール台7、8
の中間には磁気テープ3のノーマル走行及びリバース走
行用のNRアイドルギヤ35と中間ギヤ36とが設けられてい
る。またシャーシ6の下部には磁気テープ3のノーマル
走行とリバース走行との切換を行う欠歯ギヤ37とこれを
間欠的に回転駆動する駆動ギヤ38とが取付けられてい
る。
そして、このテープレコーダは、再生(記録)釦16、早
送り釦18、巻戻し釦19を押すとパワースイッチ(図示せ
ず)が入り、モータ21が定速回転されてその駆動プーリ
26が第3図で矢印a方向に回転駆動され、ベルト27によ
り中間プーリ24、キャプスタンプーリ22、23がそれぞれ
矢印b、c、d方向に回転駆動されるように構成されて
いる。
そして、早送り釦18を押すと、早送りと巻戻しの切換機
構(図示せず)によって、第3図に実線で示すように中
間プーリ24の外周に形成されたFR駆動ギヤ39にFR第1ア
イドルギヤ33が係合されると共に、このFR第1アイドル
ギヤ33に常時係合されているFR第2アイドルギヤ34が一
方のリール台7のリール台ギヤ30に選択的に係合され
る。これによって一方のリール台7が矢印e方向に高速
で回転駆動され、磁気テープ3が矢印f方向に走行され
て一方のリールハブ1に高速で巻取られる早送りモード
になる。
一方、巻戻し釦19を押すと、第3図に一点鎖線で示すよ
うにFR駆動ギヤ39と他方のリール台8のリール台ギヤ31
とにFR第1アイドルギヤ33が選択的に係合される。これ
によって他方のリール台8が矢印g方向に高速で回転駆
動され、磁気テープ3が矢印f′方向に走行されて他方
のリールハブ2に高速で巻取られる巻戻しモードにな
る。
次に、再生(記録)釦16を押すと、中間プーリ24と同一
軸線状態に設けられかつトルクリミッタ(図示せず)を
介してその中間プーリ24と同一方向に回転駆動されるNR
駆動ギヤ40に常時係合されているNRアイドルギヤ35が、
後述するノーマル、リバース切換装置45によって、一方
のリール台7のリール台ギヤ30に常時係合されている中
間ギヤ36に第3図に実線で示すように選択的に係合され
る。またこれと同時に後述するヘッド支持機構46によっ
て磁気ヘッド13が磁気テープ3に接触されると共に一方
のキャプスタン9にピンチローラ11が圧着される。これ
によって一方のリール台7が矢印e方向に回転駆動さ
れ、磁気テープ3が矢印f方向に走行されて一方のリー
ルハブ1に巻取られるノーマル再生(記録)モードにな
り、磁気ヘッド13によるノーマル再生(記録)が行われ
る。
そして、磁気テープ3のノーマル走行がテープエンドと
なると、中間プーリ24と同一軸線状態で一体の駆動ギヤ
41によって中間ギヤ42と一体に常時回転駆動されている
駆動ギヤ38に後述するトリガ機構47の動作によって欠歯
ギヤ37が選択的に係合されて、この欠歯ギヤ37が半回転
駆動される。すると、ノーマル、リバース切換装置45が
駆動されてリバース走行に切換えられる。この切換によ
りNRアイドルギヤ35が他方のリール台8のリール台ギヤ
31に第3図に一点鎖線で示すように選択的に係合される
と共に、他方のキャプスタン10にピンチローラ12が圧着
される。これによって他方のリール台80矢印g方向に回
転駆動され、磁気テープ3が矢印f′方向に走行されて
他方のリールハブ2に巻取られるリバース再生(記録)
モードになり、磁気ヘッド13によるリバース再生(記
録)が行われる。
なお、早送り、巻戻し又は再生(記録)の各モードで停
止釦17を押すと、パワースイッチが切れてモータ21の回
転が停止されると共に、第1図に示すように、FR第1、
第2アイドルギヤ33、34又はNRアイドルギヤ35が中立位
置に復帰されて停止モードになる。
ところで、このテープレコーダは、磁気テープ3のリバ
ース走行でテープエンドになると、後述するシャットオ
フ機構48によってシャットオフ動作が行われ、自動的に
停止モードになるように構成されている。またこのテー
プレコーダは、後述するモード切換機構49によって、磁
気テープ3をノーマル走行に引き続くリバース走行後に
停止させるようにした1往復モード(シャットオフモー
ド)と、磁気テープ3をノーマル走行とリバース走行と
に繰り返し連続して走行させるようにした連続モード
(リピートモード)とに選択的に切換えることができる
ように構成されている。さらにこのテープレコーダは、
後述するノーマル、リバース切換手段50によって、磁気
テープ3をノーマル走行とリバース走行とに随時選択的
に切換えることができるように構成されている。
G2 次に、第1図、第4図〜第6C図によって、ノーマ
ル、リバース切換装置45の詳細を説明する。
まず、第4図に示すように、前記再生(記録)釦16は再
生(記録)操作杆53の一端に固着されている。この操作
杆53はシャーシ6の下部で矢印h及びh′方向に往復動
自在に構成され、その他端にはピン54によって連結レバ
ー55が連結されている。連結レバー55はシャーシ6の上
部で軸56により矢印i及びi′方向に回動自在に枢支さ
れていて、その遊端にはピン57が設けられている。そし
て連結レバー55はシャーシ6との間に張架された戻しば
ね58により矢印i′方向に回動付勢されている。
次に、シャーシ6の下部にはその前後方向に亘って駆動
杆60が配置されている。この駆動杆60はほぼL字状をな
し、駆動ギヤ38の回転軸61に長孔62を案内させることに
より矢印j及びj′方向に往復動自在に構成されてい
る。そして駆動杆60の一端に形成されたU溝63に前記連
結レバー55のピン57が係止され、このピン57と駆動杆60
との間に引張ばね64が張架されている。また駆動杆60の
他端側60aは左右ほぼ対称状に形成されており、その他
端側60aに形成された切欠部65の両側には突片からなる
左右一対の規制部66、67が設けられている。また第5図
〜第6C図に示すように、駆動杆60の他端側60aの中央部
には軸68が加締められていて、この軸68にほぼU字状を
なす線状のばね69が取付けられている。そしてこのばね
69は、その両端部69a、69bが切欠部65側に突出するよう
に中央部69cにて軸68に嵌合され、矢印k及びk′方向
に揺動自在に構成されている。なお駆動杆60の他端側69
aの端には一対の駆動ピン70、71がシャーシ6の上部に
突出するように固着されている。
次に、第5図〜第6C図に示すように、シャーシ6の下部
でリール台7、8の中間には切換レバー73が設けられて
いる。この切換レバー73はシャーシ6に形成された円孔
74部分に嵌合されてNR駆動ギヤ40の外周で矢印l及び
l′方向に揺動自在に構成され、その一端の上面に前記
NRアイドルギヤ35が回転自在に枢支されている。そして
切換レバー73の他端には、それぞれ突片からなる被押圧
部75とこの両側の左右一対の被規制部76、77とが左右対
称状に形成されている。そして切換レバー73はその他端
が前記駆動杆60の切欠部65内に位置し、一対の被規制部
76、77が一対の規制部66、67間に挟まれるように配置さ
れている。従って、前記ばね69の両端部69a、69bが切換
レバー73の被押圧部75の両側に位置することになる。な
お切換レバー73に枢支されたNRアイドルギヤ35とNR駆動
ギヤ40とが常時係合されている。
次に、第4図に示すように、シャーシ6と駆動杆60の他
端側60aとの間にはその駆動杆60とほぼ直交して切換杆8
0が配置されている。この切換杆80はキャプスタン9、1
0の軸受を兼用するガイド軸81、82に長孔83、84を案内
させることにより、実線で示すノーマル位置Nと一点鎖
線で示すリバース位置Rとの間で矢印m及びm′方向に
往復動自在に構成されている。そして切換杆80のほぼ中
央部には突部からなるばね押圧部85が設けられていて、
このばね押圧部85が前記ばね69の両端部69a、69bの中間
に挿入されている。また切換杆80の一端部には前記欠歯
ギヤ37側へ延びる突部86が設けられていて、この突部86
に形成されたカム孔87が欠歯ギヤ37の上面に一体成形さ
れた駆動ピン89に係合されている。なお切換杆80には一
対の規制ピン91、92がシャーシ6の上部に突出するよう
に固着されている。
次に、上述のように構成されたノーマル、リバース切換
装置45の動作を説明する。
まず、第4図に一点鎖線で示す停止モードでは、連結レ
バー55が戻しばね58により矢印i′方向へ復動されるこ
とによって、再生(記録)操作杆53が矢印h′方向へ復
動されると共に駆動杆60がピン57に押圧されて矢印i′
方向の復動位置に復動されている。またこの停止モード
で、切換杆80は実線で示すノーマル位置Nと一点鎖線で
示すリバース位置Rとのうち何れか一方の位置に停止さ
れている。
ここで、第6A図に実線で示すように、切換杆80がノーマ
ル位置Nへ移動されていると、その切換杆80のばね押圧
部85がばね69の一端部69aを内側から外側に押圧するた
め、ばね69は実線のように矢印k方向に揺動され、その
他端部69bが切換レバー73の被押圧部75を一側方から押
圧し、切換レバー73には矢印l方向への揺動力が付与さ
れる。そころがこの際、駆動杆60が矢印j′方向へ復動
されていて、この駆動杆60の一対の規制部66、67が切換
レバー73の一対の被規制部76、77に同時に当接されてい
る。従って、切換レバー73の矢印l方向への揺動が規制
され、この切換レバー73はばね69に抗して中立位置に保
持される。
一方、切換杆80が一点鎖線のリバース位置Rに移動され
ていると、今度は切換杆80のばね押圧部85がばね60の他
端部69bを内側から外側に押圧するので、ばね69は一点
鎖線のように矢印k′方向に揺動され、その一端部69a
が切換レバー73の被押圧部75を他側方から押圧し、切換
レバー73には矢印l′方向への揺動力が付与される。と
ころがやはり、駆動杆60の矢印j′方向への復動によっ
て切換レバー73の矢印l′方向への揺動が規制され、こ
の切換レバー73はばね69に抗して中立位置に保持され
る。
次に、第4図において再生(記録)釦16を押すと、再生
(記録)操作杆53が矢印h方向へ往動されて連結レバー
55が戻しばね58に抗して矢印i方向へ往動され、引張ば
ね64を介して駆動杆60が矢印j方向の往動位置に往動さ
れる。なお再生操作杆53は往動位置でそのロック爪53a
が周知のロック板94(第11A図参照)のロック部94aに係
合されてロックされ、これによって駆動杆60も往動位置
でロックされる。なお引張ばね64が駆動杆60の往動位置
でのリミッタばねになる。
次に、上述のように再生(記録)モードへの切換えによ
って駆動杆60が矢印j方向へ往動され、その時に切換80
がノーマル位置Nに移動されている状態が第6B図に示さ
れている。即ち、駆動杆60の往動によってその一対の規
制部66、67が切換レバー73の一対の被規制部76、77から
同時に離間される。これと同時にばね69も往動(切換レ
バー73側に前進)されるので、そのばね69の一端部69a
が切換杆80のばね押圧部85で相対的に押圧されることに
なり、ばね69はさらに矢印k方向に揺動されながら他端
部69bで切換レバー73の被押圧部75を一側方から押圧す
る。この結果、切換レバー73の揺動の規制が解除される
と共にさらにばね69のばね力が加わり、その切換レバー
73は矢印l方向に揺動されて、NRアイドルギヤ35が中間
ギア36に係合される。そしてばね69がリミッタばね機能
を発揮して圧着力が生じ、この圧着力によりNRアイドル
ギヤ35が中間ギヤ36に圧着される。そしてNR駆動ギヤ40
の矢印b方向への回転がNRアイドルギヤ35及び中間ギヤ
36を介してリール台ギヤ30に伝達され、リール台7が矢
印e方向に回転駆動されてノーマル再生(記録)モード
になる。
そして、上述のノーマル再生(記録)モードで磁気テー
プ3のノーマル走行がテープエンドになると、駆動杆60
に設けられた長孔95部分に配置されている光センサ等の
検出器96によってリール台7の回転停止が検出される。
すると、第4図に示すように欠歯ギヤ37が半回転駆動さ
れ、その欠歯ギヤ37の駆動ピン89と切換杆80のカム孔87
とのカム作用によって、切換杆80が矢印m′方向に駆動
されてノーマル位置Nからリバース位置Rへ移動され
る。そして第6B図から第6C図のように切換杆80が矢印
m′方向のリバース位置Rへ移動される際、その切換杆
80のばね押圧部85がばね69の一端部69aを押圧する状態
から他端部69bを押圧する状態に切換えられる。これに
よって、ばね69は矢印k′方向へ揺動され、ばね69と一
端部69aが切換レバー73の被押圧部75を他側方から押圧
する。この時、再生(記録)モードで駆動杆60が矢印j
方向へ往動された状態なので、切換レバー73の揺動は規
制されず、その切換レバー73は矢印l′方向に揺動され
て、NRアイドルギヤ35がリール台ギヤ31に係合される。
そしてばね69がリミッタばね機能を発揮して圧着力が生
じ、この圧着力によりNRアイドルギヤ35がリール台ギヤ
31に圧着される。そしてNR駆動ギヤ40の矢印b方向への
回転がNRアイドルギヤ35を介してリール台ギヤ31に伝達
され、リール台8が矢印g方向に回転駆動されてリバー
ス再生(記録)モードになる。
なお、上述のリバース再生(記録)モードで切換杆80が
矢印m方向に駆動されてリバース位置Rからノーマル位
置Nへ移動されると、切換レバー73は再び第6B図のよう
に矢印l方向へ揺動され、ノーマル再生(記録)モード
になる。このように、切換杆80の往復動だけで磁気テー
プ3の走行がノーマル走行とリバース走行とに選択的に
切換えられる。
次に、第6B図のノーマル再生(記録)モード又は第6C図
のリバース再生(記録)モードで、停止釦17の操作やシ
ャットオフ動作によって停止モードへ切換えられると、
第6A図に示すように駆動杆60が矢印j′方向へ復動され
るので、前述したように切換レバー73はばね69に抗して
中立位置に保持される。ところがこの際、ばね69は、停
止モードへの切換えが、ノーマル再生(記録)モードで
行われると実線のように、またリバース再生(記録)モ
ードで行われると一点鎖線のように復動される。このた
め前述したように切換レバー73は矢印l又はl′方向へ
の揺動力が付与された状態で中立位置に保持される。従
って、このノーマル、リバース切換装置45では、停止モ
ード前のノーマル又はリバース再生(記録)モードが切
換杆80のノーマル位置N又はリバース位置Rとばね69に
よって機械的に記憶されることになり、ポーズ機構と同
じような一時停止機能を発揮して、次に再生(記録)モ
ードへ切換えると、停止モード前のノーマル走行(第6B
図)又はリバース走行(第6C図)に自動的に復帰される
ことになる。
また、このノーマル、リバース切換装置45では、切換杆
80のばね押圧部85で1つのほぼU字状のばね69の一端部
69aまたは他端部69bを内側から外側に押圧して、そのば
ね69の他端部69b又は一端部69aで切換レバー73を押圧し
て揺動されるので、切換杆80のノーマル位置Nとリバー
ス位置Rとにおけるばね力が互いに同条件で発揮される
ことになり、中間ギヤ36及びリール台ギヤ31へのNRアイ
ドルギヤ35の圧着は互いに均等に行われる。
G3 次に、第7図〜第8B図によって、ヘッド支持機構46
の詳細を説明する。
まず、前記磁気ヘッド13及びピンチローラ11、12はシャ
ーシ6に回動自在に取付けられたカセットホルダ98に取
付けられている。即ち、このカセットホルダ98に軸99に
よってヘッドアーム100が矢印n及びn′方向に揺動自
在に枢支されていて、このヘッドアーム100に磁気ヘッ
ド13が取付けられている。ヘッドアーム100の先端100a
は前記駆動杆60の一方の駆動ピン70の前方まで延長され
ていて、この先端100aには突起101が設けられている。
またピンチローラ11、12はピンチローラレバー102、103
に回動自在に枢支されていて、これらピンチローラレバ
ー102、103は軸104、99によって矢印o及びo′、p及
びp′方向に揺動自在に枢支されている。そしてピンチ
ローラレバー102、103は軸104、99に巻装された捩りば
ね105、106によって矢印o′、p′方向に復動付勢され
ている。また軸104、99には別の捩りばね107、108が巻
装されていて、これら捩りばね107、108の先端107a、10
8aは駆動杆60の一対の駆動ピン70、71の前方まで延長さ
れ、ピンチローラレバー102、103の先端に形成された係
止部109、110に係止されている。なお一方の捩りばね10
7の先端107aはヘッドアーム100の突起101に前方から当
接されている。またピンチローラレバー102、103の先端
側には前記切換杆80の一対の規制ピン91、92に対応して
ほぼV字状の切欠部111、112が形成されている。
次に、上述のように構成されたヘッド支持機構46の動作
を説明する。
まず、停止モードでは駆動杆60が復動されるので、その
駆動杆60の一対の駆動ピン70、71もシャーシ6に形成さ
れた一対のU溝114、115内で第8A図及び第8B図で一点鎖
線のように復動される。これによりピンチローラレバー
102、103は捩りばね105、106にて矢印o′、p′方向に
回動され、ピンチローラ11、12が共にキャプスタン9、
10から離間される。これと共に、捩りばね107の先端107
aがヘッドアーム100の突起101を押圧するので、そのヘ
ッドアーム100も矢印n′方向に復動されて、磁気ヘッ
ド13が磁気テープ3から離間されている。
次に、第8A図のように切換杆80がノーマル位置Nに移動
された状態で駆動杆60が矢印j方向へ往動されてノーマ
ル再生(記録)モードに切換えられると、一対の駆動ピ
ン70、71が一対のU溝114、115内で往動(前進)され
て、捩りばね107、108の先端107a、108aが押圧される。
この時、切換杆80がノーマル位置Nに移動されているの
で、その切換杆80の一対の規制ピン91、92もシャーシ6
に設けられた一対の長孔116、117内で移動され、一方の
規制ピン91がピンチローラレバー102の切欠部111の前方
に位置し、他方の規制ピン92がピンチローラレバー103
の切欠部112から外れる。従って、ピンチローラレバー1
02だけが矢印o方向に往動されてピンチローラ11がキャ
プスタン9に圧着される。そしてピンチローラレバー10
3は規制ピン92によって規制されて矢印p′方向の復動
状態で保持され、ピンチローラ12はキャプスタン10から
離間されている。なお一方の駆動ピン70がヘッドアーム
100の先端100aを直接押圧するので、ヘッドアーム100は
矢印n方向に往動されて磁気ヘッド13が磁気テープ3に
接触される。
次に、第8B図のように切換杆80がリバース位置Rに移動
されると、一対の規制ピン91、92が長孔116、117内で移
動される。すると、一方の規制ピン91がピンチローラレ
バー102の切欠部111内から抜け出て、そのピンチローラ
レバー102の矢印o方向への往動を規制し、ピンチロー
ラ11がキャプスタン9から離間される。そして他方の規
制ピン92がピンチローラレバー103の切欠部112内に入り
込み、そのピンチローラレバー103が矢印p方向に往動
され、ピンチローラ12がキャプスタン10に圧着される。
上述のように、切換杆80がノーマル位置Nとリバース位
置Rとの選択的に移動されることによって、ピンチロー
ラ11、12がキャプスタン9、10に選択的に圧着離間され
る。なお捩りばね107、108がピンチローラ11、12をキャ
プスタン9、10に圧着させるリミッタばねになる。そし
てこの際、駆動杆60の往動状態では捩りばね107、108の
先端107a、108aが共に押圧されているので、一対の規制
ピン91、92によるピンチローラレバー102、103の規制及
び規制解除だけで、ピンチローラレバー102、103の往復
動の切換えが円滑に行われる。
G4 次に、第1図、第9A図〜第10図によって、トリガ機
構47の詳細を説明する。
このトリガ機構47は、前記切換杆80をノーマル位置Nと
リバース位置Rとに駆動する前記欠歯ギヤ37に機械的な
初期回転力を付与するものである。
まず、欠歯ギヤ37にはノーマル位置の欠歯部120のリバ
ース位置の欠歯部121とが互いに180゜偏倚されて形成さ
れており、欠歯ギヤ37の下面でそれら欠歯部121、120の
近傍にはそれぞれ突起からなるノーマル位置のロック爪
122とリバース位置のロック爪123とが一体成形されてい
る。また欠歯ギヤ37の下面には両ロック爪122、123とほ
ぼ90゜偏倚して突起からなるノーマル位置の被押圧部12
4とリバース位置の被押圧部125とが一体成形されてい
る。なおこれら被押圧部124、125はほぼ三角形状をな
し、それぞれ斜面124a、125aが形成されている。
次に、シャーシ6の下部で欠歯ギヤ37の近傍には、トリ
ガレバー127がシャーシ6に設けられた軸128によって矢
印q及びq′方向に揺動自在に枢支されていて、シャー
シ6との間に張架された戻しばね129により矢印q方向
に往動付勢されている。このトリカレバー127は、前記
ロック爪122、123が当接されるロックアーム部130と、
前記被押圧部124、125を押圧する弾性を有する弾性アー
ム部131と、保持アーム部132とが合成樹脂にて一体に成
形されたものである。そしてロックアーム部130と弾性
アーム部131とは、ノーマル位置のロック爪122及び被押
圧部124とリバース位置のロック爪123及び被押圧部125
とに対応するようにほぼくの字状に形成され、欠歯ギヤ
37の下面側に挿入されている。なお弾性アーム部131は
円弧状に湾曲されている。そして保持アーム部132の先
端には軸133によって可動鉄芯134が揺動自在に取付けら
れている。なお第10図に示すように軸133は樽形状をな
しており、これによって可動鉄芯134には自動調芯機能
が設けられている。また保持アーム部132の先端にはピ
ン135が一体成形されており、このピン135がシャーシ6
に形成された孔136内に挿入されている。そしてシャー
シ6の下部には、可動鉄芯134を吸着してトリガレバー1
27を矢印q′方向の復動状態で保持する可動鉄芯吸着型
のソレノイド138が配置されている。
次に、上述のように構成されたトリガ機構47の動作を説
明する。
まず、第9A図はノーマル再生(記録)モードを示してい
る。即ち、保持アーム部132の可動鉄芯134がソレノイド
138のマグネット138aに吸着されることによって、トリ
ガレバー127が矢印q′方向の復動状態で保持されてい
る。これにより欠歯ギヤ37のノーマル位置のロック爪12
2がロックアーム部130の先端に係合され、欠歯ギヤ37が
ノーマル位置でロックされている。従って、欠歯ギヤ37
のノーマル位置の欠歯部120が前記駆動ギヤ38に対向さ
れ、磁気テープ3のノーマル走行が行われている。
そして、ノーマル走行がテープエンドになって前述した
ように第4図で示した検出器96がリール台7の回転停止
を検出すると、ソレノイド138が瞬間的に通電される。
すると、第9B図に示すようにマグネット138aに可動鉄芯
134の反発力が生じて、可動鉄芯134の吸着が解除され、
トリガレバー127が戻しばね129にて矢印q方向に往動さ
れる。この往動によってロックアーム部130とロック爪1
22との係合が解除されて欠歯ギヤ37のロックが解除され
る。これと同時に弾性アーム部131の先端にてノーマル
位置の被押圧部124の斜面124aが押圧され、これによっ
て欠歯ギヤ37に矢印r方向への機械的な初期回転力が付
与されて、欠歯ギヤ37が駆動ギヤ38に係合される。なお
保持アーム部132のピン135が孔136の側面に当接される
ことによってトリガレバー127の矢印q方向への往動が
停止される。
そして、駆動ギヤ38は中間プーリ24の矢印b方向への回
転によって駆動ギヤ41及び中間ギヤ42を介して常時矢印
s方向へ回転駆動されているので、第9C図に示すように
駆動ギヤ38によって欠歯ギヤ37が矢印r方向に回転駆動
されて行く。そして欠歯ギヤ37がほぼ90゜回転駆動され
る際に、ロック爪122が弾性アーム部131の内周面131aに
沿って移動されることにより、その弾性アーム部131が
弾性に抗して徐々に押圧されてトリガレバー127に戻し
ばね129に抗して矢印q′方向に復動され、可動鉄芯134
がソレノイド138のマグネット138aに再び吸着される。
なお可動鉄芯134が樽形状の軸133によって自動調芯機能
を有して保持アーム部132に取付けられているので、ト
リガレバー127の成形誤差やトリガレバー127とソレノイ
ド138との取付誤差等が多少あっても、可動鉄芯134はソ
レノイド138に確実に吸着される。
そして、引き続いて欠歯ギヤ37が矢印r方向へ回転駆動
され、第9D図に示すように半回転駆動されたところでリ
バース位置の欠歯部121が駆動ギヤ38に対向されると同
時に、リバース位置のロック爪123がロックアーム部130
の先端に係合され、欠歯ギヤ37がリバース位置でロック
される。なお今度は弾性アーム部131の先端近傍にリバ
ース位置の被押圧部125が位置することになる。
そして、上述のように欠歯ギヤ37が半回転駆動される際
に、その欠歯ギヤ37の駆動ピン89と切換杆80の突部86の
カム孔87とのカム作用により、切換杆80がノーマル位置
Nからリバース位置Rへ駆動され、前述したようにノー
マル再生(記録)モードからリバース再生(記録)モー
ドへ切換えられる。
なお、リバース走行がテープエンドになると、上述と全
く同様の動作が行われて欠歯ギヤ37がリバース位置から
ノーマル位置へ半回転駆動され、この回転駆動によって
切換杆80がリバース位置Rからノーマル位置Nへ駆動さ
れる。
上述のように、このトリガ機能47では、ロックアーム部
130による欠歯ギヤ37のノーマル位置、リバース位置で
のロック及びロック解除と、弾性アーム部131による欠
歯ギヤ37への機械的な初期回転力の付与と、欠歯ギヤ37
の回転駆動を利用することによるトリガレバー127の復
動と、保持アーム部132による復動状態での保持とが単
品のトリガレバー127で行われることになる。
なお、本実施例では上述した欠歯ギヤ37への機械的な初
期回転力の付与にトリガレバー127と共に前記ノーマ
ル、リバース切換装置45のばね69も利用されている。即
ち、第6B図で説明したように切換杆80がノーマル位置N
に移動されることによりばね押圧部85がばね69の一端部
69aを押圧するため、その切換杆80にはばね69の反力に
よってリバース位置R方向への移動力が作用している。
従って、第9A図において欠歯ギヤ37の駆動ピン89が切換
杆80のカム孔87の一側面87aにより矢印m′方向に押圧
されている。このため欠歯ギヤ37のノーマル位置でのロ
ックが解除されると、切歯ギヤ37に切換杆80からの初期
回転力が付与されることになる。この逆に、第6C図に説
明したように、切換杆80がリバース位置Rに移動されて
いる状態では、その切換杆80にはばね69の反力によって
ノーマル位置N方向への移動力が作用している。従っ
て、第9D図において欠歯ギヤ37の駆動ピン89が切換杆80
のカム孔87の他側面87bにより矢印m方向に押圧されて
いる。このため欠歯ギヤ37のリバース位置でのロックが
解除されると、欠歯ギヤ37に切換杆80からの初期回転力
が付与されることになる。
G5 次に、第1図、第11A図〜第11D図によって、シャッ
トオフ機構48の詳細を説明する。
このシャットオフ機構48は、磁気テープ3のリバース走
行からノーマル走行への切換時にシャットオフ動作を行
うように構成されている。
まず、前記欠歯ギヤ37の上面にはボス部140が一体成形
されていて、このボス部140の周面でリバース位置のロ
ック爪123より欠歯ギヤ37の回転方向後方側にシャット
オフ用の駆動爪141が形成されている。そして欠歯ギヤ3
7と前記ロック板94との間でシャーシ6に設けられた軸1
42によってシャットオフレバー143が矢印t及びt′方
向に回動自在に枢支されている。このシャットオフレバ
ー143には、欠歯ギヤ37側に突出する被駆動爪144と、ロ
ック板94の突片94bに当接される駆動爪145と、先端にピ
ン146を有する突部147とが一体に成形されている。そし
てシャットオフレバー143はシャーシ6とピン146との間
に張架され捩りばね148によって矢印t方向に回動付勢
されている。
次に、上述のように構成されたシャットオフ機構48の動
作を説明する。
まず、第11A図は欠歯ギヤ37がノーマル位置で前述した
ようにロックされている状態である。ノーマル走行のテ
ープエンドになって欠歯ギヤ37が矢印r方向へ半回転駆
動され、第11B図に実線で示すようにリバース位置でロ
ックされる。この時、欠歯ギヤ37の駆動爪141はシャッ
トオフレバー143の被駆動爪144の近傍に位置する。この
欠歯ギヤ37の半回転駆動の間では駆動爪141はシャット
オフレバー143に対して無関係なので、ノーマル走行か
らリバース走行へ自動的に切換えられる。
次に、リバース走行のテープエンドになって欠歯ギヤ37
がリバース位置から矢印r方向へ回転駆動されると、そ
の瞬間、一点鎖線で示すように欠歯ギヤ37の駆動爪141
がシャットオフレバー143の被駆動爪144を蹴り、そのシ
ャットオフレバー143が捩りばね148に抗して矢印t′方
向へ回動される。これによって、ロック板94の突片94b
がシャットオフレバー143の駆動爪145により押圧され、
そのロック部94が一点鎖線のように移動されてロック部
94aによる再生(記録)操作杆53のロック爪53aの係合が
解除される。この結果、リバース再生(記録)モードか
ら自動的に停止モードへ切換えられるシャットオフ動作
が行われる。この後、欠歯ギヤ37は矢印r方向へ回転駆
動され、ノーマル位置で再びロックされる。
G6 次に、第1図、第11A図〜第11D図によって、モード
切換機構49の詳細を説明する。
まず、シャーシ6の下部には、ほぼL字状をなすモード
切換レバー151がシャーシ6に設けられた軸152によって
矢印u及びu′方向に回動自在に枢支されていて、シャ
ーシ6との間に張架された戻しばね153により矢印u′
方向に回動付勢されている。このモード切換レバー151
の一端151aは前記シャフトオフレバー143側に延出され
ていて、この一端151aにシャットオフレバー143のピン1
46が当接されている。従って、シャットオフレバー143
の矢印t方向への回動はモード切換レバー151によって
規制されている。なおモード切換レバー151の他端側に
は切欠部154が形成されている。またシャーシ6の下部
にはモード切換レバー151の他端側とほぼ直交して操作
レバー156がシャーシ6に設けられた軸157によって矢印
v及びv′方向に回動自在に枢支されている。なお操作
レバー156にはピン158が一体成形されていて、このピン
155がモード切換レバー151の切欠部154に係合されてい
る。
次に、上述のように構成されたモード切換機構49の動作
を説明する。
まず、第11B図は操作レバー156が矢印v方向に切換えら
れて、モード切換機構49が1往復モードに切換えられて
いる状態である。即ち、操作レバー156のピン158がモー
ド切換レバー151の切欠部154内に入り込むので、そのモ
ード切換レバー151が戻しばね153により矢印u′方向へ
回動されている。従って、モード切換レバー151の一端1
51aにシャットオフレバー143のピン146が当接され、そ
のシャットオフレバー143は実線状態で保持されてい
る。これによって、シャットオフレバー143は作動状態
に切換えられており、前述したように欠歯ギヤ37がリバ
ース位置からノーマル位置へ回転駆動される瞬間にシャ
ットオフ動作が行われる。即ち、この1往復モードで
は、磁気テープ3の走行がノーマル走行に引き続くリバ
ース走行後に自動的に停止されることになる。
次に、第11C図に示すように操作レバー156を矢印v′方
向に切換えると、その操作レバー156のピン158がモード
切換レバー151の切欠部154内から抜け出ることによっ
て、モード切換レバー151が戻しばね153に抗して矢印u
方向に回動される。すると、モード切換レバー151の一
端151aが移動されることによりシャットオフレバー143
が捩りばね148にて矢印t方向に回動され、その被駆動
爪144が欠歯ギヤ37の駆動爪141の回転軌跡内から離脱さ
れる。この結果、シャットオフレバー143は非作動状態
に切換えられ、欠歯ギヤ37がリバース位置からノーマル
位置へ回転駆動されても、駆動爪141は被駆動爪144を蹴
らずに通過する。即ち、この連続モードでは、磁気テー
プがノーマル走行とリバース走行とに繰り返し連続して
走行されることになる。
G7 次に、第1図、第11A図〜第11D図によって、ノーマ
ル、リバース切換手段50の詳細を説明する。
まず、シャーシ6の下部には切換操作杆161が配置され
ている。この切換操作杆161はその長孔162をシャーシ6
に設けられたガイドピン163に案内させることによって
矢印w及びw′方向に往復動自在に構成されている。そ
してこの切換操作杆161は弾性を有する弾性アーム164と
ピン165と突部166とが合成樹脂によって一体成形されて
いる。そして弾性アーム164の先端をシャーシ6の段部1
68に弾性的に当接させることによって、切換操作杆161
は矢印w′方向に復動されている。またピン165の近傍
にはリーフスイッチからなる切換スイッチ169が配置さ
れている。また突部166は前記モード切換レバー151の他
端151bに当接されている。
次に、上述のように構成されたノーマル、リバース切換
手段50の動作を説明する。
まず、第11D図に一点鎖線で示すように切換操作杆161を
矢印w方向に押すと、その切換操作杆161のピン165によ
って切換スイッチ169が作動される。すると、前記ソレ
ノイド138が瞬間的に通電され、前述したようにトリガ
機構47が作動されて欠歯ギヤ37の回転駆動が開始され
る。
この時、第11C図で説明したようにモード切換機構49が
連続モードに切換えられている場合には、リバース走行
からノーマル走行への切換時にシャットオフ動作が行わ
れないので、切換操作杆161を押すことによりノーマル
走行とリバース走行とが随時瞬間的に切換えられる。と
ころが、第11B図で説明したようにモード切換機構49が
1往復モードに切換えられていると、リバース走行から
ノーマル走行への切換時にシャットオフ動作が行われる
ので、リバース走行時に切換操作杆161を押すとシャッ
トオフされてしまう。
しかしながらこのノーマル、リバース切換手段50によれ
ば、第11D図に一点鎖線で示すように、モード切換機構4
9が1往復モードに切換えられている状態で切換操作杆1
61が矢印w方向に押された際には、その切換操作杆161
の突部166によってモード切換レバー151の他端151bが押
圧され、そのモード切換レバー151が一点鎖線のように
戻しばね153に抗して矢印u方向に強制的に回動され
る。即ち、切換操作杆161が押された際にモード切換機
構49が強制的に第11C図で説明した連続モードに切換え
られることになり、リバース走行からノーマル走行への
切換時にシャットオフ動作が行われず、ノーマル走行と
リバース走行とを随時選択的に切換えることが可能にな
る。
なお、モード切換レバー151の強制的な回動によってシ
ャットオフレバー143が非作動状態に切換えられるの
は、切換操作杆161が押されている間だけであるが、切
換操作杆161が押されると直ちに欠歯ギヤ37が回転駆動
されるので、切換操作杆161から手を離してモード切換
レバー151が復動されるまでには既にシャットオフ動作
が行われずにノーマル走行へ切換えられることになる。
以上本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は実施例
に限定されることなく、本発明の技術的思想に基づき各
種の有効な変更が可能である。
例えば、ノーマル、リバース切換手段、シャットオフ機
構、モード切換機構等は実施例の構造に限られることな
く、各種の構造が適用可能である。
また、本発明で言うシャットオフモードは、実施例では
テープをノーマル走行に引き続くリバース走行後に停止
させるようにした1往復モードで説明したが、例えばシ
ャットオフ機構のシャットオフ駆動爪を2箇所に設け
て、1往復モードの他にテープをノーマル走行後に停止
させるようにした片道モードを加えることも可能であ
る。
なお本発明は、コンパクトカセットを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに限定されることなく、各種
のオートリバース式記録再生装置に適用可能である。
H 発明の効果 上述したように本発明によれば、モード切換機構がシャ
ットオフモードに切換えられていても、ノーマル、リバ
ース切換手段を操作することによって、シャットオフさ
せることなくノーマル走行とリバース走行とを随時選択
的に切換えることができる。従って、モード切換機構と
ノーマル、リバース切換手段とを共に設けたものであり
ながら、ノーマル、リバース切換手段の機能を充分に生
かすことができて、使用の際に極めて便利なものが得ら
れる。
しかも本発明は、シャットオフモードとリピートモード
とを切換えるモード切換機構を利用したので、例えば実
施例のように、切換操作杆を操作する際に切換操作杆に
よってモード切換レバーを強制的に回動させて、そのモ
ード切換レバーによりシャットオフレバーを非動作状態
に切換えるように構成することができるので、特別な機
構等が一切不要で構造が極めて簡単であり、信頼性も非
常に高いものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明をコンパクトカセットを用いるオートリバ
ース式小型テープレコーダに適用した一実施例を示すも
のであって、第1図は全体の平面図、第2図はテープ走
行駆動系の分解斜視図、第3図は同上の平面図、第4図
はノーマル、リバース切換装置の平面図、第5図は同上
要部の分解斜視図、第6A図〜第6C図は同上要部の平面
図、第7図はヘッド支持機構の斜視図、第8A図及び第8B
図は同上の平面図、第9A図〜第9D図はトリガ機構の平面
図、第10図は同上の断面図、第11A図〜第11D図はシャッ
トオフ機構、モード切換機構及びノーマル、リバース切
換手段の平面図である。 なお、図面に用いた符号において、 3……磁気テープ 7,8……リール台 37……欠歯ギヤ 45……ノーマル,リバース切換装置 48……シャットオフ機構 49……モード切換機構 50……ノーマル、リバース切換手段 80……切換杆 87……カム孔 89……駆動ピン 141……駆動爪 143……シャットオフレバー 144……非駆動爪 151……モード切換レバー 156……操作レバー 161……切換操作杆 169……切換スイッチ である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープの走行をノーマル走行とリバース走
    行とに選択的に切換えるノーマル、リバース切換手段
    と、テープのノーマル走行とリバース走行との間の切換
    時にシャットオフ動作を行うシャットオフ機構と、この
    シャットオフ機構を作動状態に切換えてテープをノーマ
    ル走行後又はノーマル走行に引き続くリバース走行後に
    停止させるようにしたシャットオフモードに切換え或い
    はこのシャットオフ機構を非作動状態に切換えてテープ
    をノーマル走行とリバース走行とに繰り返し連続して走
    行させるようにしたリピートモードに切換えるモード切
    換機構とを有し、 前記ノーマル、リバース切換手段を操作する際にこのノ
    ーマル、リバース切換手段で前記モード切換機構を強制
    的にリピートモードに切換えるように構成したオートリ
    バース式記録再生装置。
JP60199258A 1985-09-09 1985-09-09 オ−トリバ−ス式記録再生装置 Expired - Fee Related JPH0673205B2 (ja)

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