JPH067316Y2 - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH067316Y2
JPH067316Y2 JP928188U JP928188U JPH067316Y2 JP H067316 Y2 JPH067316 Y2 JP H067316Y2 JP 928188 U JP928188 U JP 928188U JP 928188 U JP928188 U JP 928188U JP H067316 Y2 JPH067316 Y2 JP H067316Y2
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conduit
glass
resin
powder
layer
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JP928188U
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JPH01117723U (ja
Inventor
大一 北見
純 森田
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オーバル機器工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、電磁流量計における測定管の内面に施された
コーテング層の構造に関する。
従来技術 測定管内を流通する導電性流体をファラディの電磁誘導
現象を利用して、流量に比例した電気信号に変換する電
磁流量計は、信号の出力インピーダンスが高いため測定
管内面にふっ素樹脂等の高絶縁性材をコーテングして該
コーテング層内に出力端子が埋設されている。ふっ素樹
脂は、化学的に極めて安定であり、従って耐食性にすぐ
れているが、反面導管内面との接着性が悪く、物性とし
て膨張係数が大きく、引張強度が低いことから、測定管
内の圧力が大気圧以下になる状態が生じたとき、剥離を
生じ易い等の欠点があった。第3図は、上述のごとき問
題点を解決するために提案された従来技術の一例(実公
昭53−51181号公報)を説明するための図で、同
図は、その測定管の実施例を示す。1は非磁性金属の導
管でステンレスが用いられており、3は同様にステンレ
スの多孔管で、多数の孔31が穿孔されている。該多孔
管3は導管1の外径よりも僅かに小さい円筒状体で保持
材(図示せず)により、導管1に同心に固定されて、ふ
っ素樹脂でモールドされる。この結果、モールド材2
は、多孔管3の孔31により係止されるとともに導管1
と多孔管3との間にも圧入されて一体的に構成される。
多孔管3は補強の作用があるため、このようにして形成
された測定管は高温高圧になっても多孔管3の補強作用
のため剥離を生ずることがないという効果があった。
従来技術の問題点 以上に述べた従来技術においては、モールド材2の補強
並びに係止の作用を与える多孔管3を導管1と別体に製
作するための分高価となり、且つ大口径の測定管を作る
場合、装置も大形のものが必要で、設備費が嵩む等の問
題点があった。
問題解決のための手段 本考案は、上述した問題点を解決するためになされたも
ので、ステンレス鋼等の非磁性金属導管内面に、ふっ素
樹脂等の樹脂粉と、該樹脂の融点に略々等しい転位温度
をもつ封着ガラス等の低融点ガラス粉との混合粉体を熔
射してコーテングを施こしたもので、混合の割合を低融
点ガラス粉が導管内面において多く、導管軸に向けて少
くなく、コーテング表面では略々ゼロとしたコーテング
層をもった測定管とするものである。導管内面では、低
融点ガラス粉の多い混合粉の熔射により、導管とガラス
との融着を行ない、このガラス層の中に介在する樹脂粉
を、導管とガラスとの融着層から導管軸方向に向けて大
きい混合比にすることによりガラスリッチな層から樹脂
リッチな層に一体化して移行するもので、樹脂はガラス
とのアンカー効果により強固に付着し、コーテング表面
においては樹脂層のみとなる。本考案は上述のごとく、
樹脂とガラスとの各々異なる特性をもった粉体により接
着強度の強く、耐蝕、耐絶縁性のコーテング層をもった
測定管を安価に提供することを目的とする。
実施例 第1図は、本考案の電磁流量計、測定管構造の実施例を
示すもので、第3図と共通する構成要素には第3図の場
合と同一の符号を付し、その説明を省く、図において、
非磁性金属の導管1の内面はサンドブラスト等により研
摩されて、表面処理されており、導管1の内壁面11は
油等に汚染されない清浄な金属面となっている。該導管
1の内壁面11にはモールド材2が塗膜されており、該
モールド材2は導管1のフランジ12の側面に延びてフ
レア21を形成している。なお、図においては、電磁流
量信号を検出する電極、その他は省いている。
第2図は、第1図のA部を詳細に示す図で、201は低
融点の封着用ガラス粉で、例えばPbPO−82.8
%,B23−17.2%の組成をもつ結晶ガラスからな
り、粒径1μm程度の大きさをもつ。PbO−82.8
%,B23−17.2%の組成のガラスの物性は、転位
温度は335℃で、熱膨張係数も104×10-7で、ス
テンレス鋼に近い膨張係数をもっている。202は4ふ
っ化エチレン等のふっ素樹脂粉で、粒径1μm程度で、
ガラス粉と同程度の粒径をもっている。4ふっ化エチレ
ンの結晶性を失う転位点は327℃で、これ以上の温度
では、無定形になり流動性を増し、400℃以上では揮
発性の有害ガスを発生して重量が減少して分解する特性
をもっている。以上のガラス粉201と樹脂粉202と
は混合され、熔射装置(図示せず)により熔射される。
熔射装置では、前記混合粉は圧縮空気によりノズルより
噴射されるが該噴射ノズル外周には酸素、プロパンガス
等の混合ガスからなる燃料ガズが加熱噴射され、そのま
た外周には圧縮空気等によりノズル冷却される。このよ
うな熔射装置により導管内壁面11に混合粉体が熔射さ
れるが内壁面11の2a層においてはガラス粉201の
割合が樹脂粉202よりも多く配合されている。2a層
においては、導管1内壁面11とガラス粉201とを融
着することを目的とするものである。従って、導管1に
ガラス粉201が熔着され易いように導管1は280℃
程度に加熱され酸化皮膜が形成される。サンドブラスト
は純度の高い酸化皮膜形成を助けるものである。熔射の
温度は1500℃程度の高温であるが瞬時である樹脂を
分解することなしに内壁面11に熔着したガラス粉20
1内に一部閉込められ、樹脂粉202の一部は、相互に
溶着する。以上に述べた2a層の外側2b層ではガラス
粉201の混合割合は樹脂粉202よりも少なくなり、
樹脂粉202間の溶着が増す一方、ガラス粉201間の
溶着は少なくなる。2b層の外側の2c層では樹脂粉2
02の割合は、2b層よりも、より多く含まれ、殆どは
樹脂粉同士の熔着になる樹脂層を形成する。以上述べた
コーテング層の表面2nではガラス粉201を殆ど含ま
ず樹脂粉202のみからなる樹脂層のみとなる。多くP
bOの含まれる低融点ガラスは耐蝕性は悪く、高温にお
いて絶縁抵抗が低下するが、樹脂層がコーテング層の表
面に位置するので、耐蝕性,耐絶縁性は損なわれること
はない。
効果 以上のように、本考案の電磁流量計においては、測定管
のコーテングを、従来においては単一樹脂材でコーテン
グを施したとき、他の補強構造の補強作用なしでは接着
強度を保つことができないが、一方、補強構造を内装す
るには内装設備、加工面において高価となるという問題
点に対して、コーテング材を異なる特性をもった2種類
の混合粉とし、該混合粉を絶縁性、耐蝕性においては劣
るが金属との接着性の優れた低融点ガラス粉と、絶縁
性、耐蝕性に優れているが、接着性の劣る樹脂粉とを、
異なる比率で混合し、金属導管内面ではガラスリッチに
して金属とガラスとの付着を強化し、外面では樹脂リッ
チにして絶縁性、耐蝕性を強化し、この間において各々
の素材の融点を略々等しくしたことから各々の結合を、
ガラスまたは樹脂の各々の同一素材間に介在し合うアン
カー効果により強固なものとし、他の補強構造を必要と
せず、安価で簡便な熔射装置によりコーテングを施すこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の電磁流量計における測定管の側断面
図、第2図は、第1図のA部詳細、第3図は従来技術を
説明するための図である。 1…導管,2…モールド材,3…多孔管,2a,2b,
2c,2n…モールド層,201…ガラス粉,202…
樹脂粉。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性金属の導管内面に高分子樹脂と、該
    高分子樹脂の融点に略々等しい転移温度の低融点ガラス
    粉とを混合し、その混合割合を、低融点ガラス粉が導管
    内壁面において高く、導管軸に向けて低くして前記導管
    内壁面に熔射してコーテングを施し、コーテング表面で
    は低融点ガラス成分を略々ゼロとした測定管を具備した
    ことを特徴とする電磁流量計。
JP928188U 1988-01-26 1988-01-26 電磁流量計 Expired - Lifetime JPH067316Y2 (ja)

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JP928188U JPH067316Y2 (ja) 1988-01-26 1988-01-26 電磁流量計

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JP928188U JPH067316Y2 (ja) 1988-01-26 1988-01-26 電磁流量計

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Publication Number Publication Date
JPH01117723U JPH01117723U (ja) 1989-08-09
JPH067316Y2 true JPH067316Y2 (ja) 1994-02-23

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