JPH067288Y2 - アブソリュート直線位置検出装置 - Google Patents

アブソリュート直線位置検出装置

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JPH067288Y2
JPH067288Y2 JP1985059715U JP5971585U JPH067288Y2 JP H067288 Y2 JPH067288 Y2 JP H067288Y2 JP 1985059715 U JP1985059715 U JP 1985059715U JP 5971585 U JP5971585 U JP 5971585U JP H067288 Y2 JPH067288 Y2 JP H067288Y2
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渉 市川
裕二 松木
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、アブソリュートで検出し得る範囲を拡大し
たアブソリュート直線位置検出装置に関する。
〔従来の技術〕 検出対象の機械的直線位置を広範囲にわたりアブソリュ
ートで検出できるようにしたアブソリュート直線位置検
出装置には、本出願人による現在出願中のものとして特
開昭59−79114号に開示されたものがある。すな
わちこの直線位置検出装置には、機械的直線位置の変化
に対して所定の周期で電気的出力信号を発生する複数の
検出器が設けられ、これらの各検出器の1周期が夫々異
なる機械的変位量に対応するようにされている。その結
果、検出対象たる直線位置に関して各検出器の出力信号
の値に所定のずれが生じ、このずれを演算することによ
り検出対象の原点に対する前記検出器の中の所定の1つ
の出力信号の周期数が求まり、この周期数の整数部と該
検出器の現出力信号(1周期内の値)との組合せによ
り、検出対象のアブソリュート位置が特定されるように
なっている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところでこの従来の直線位置検出装置では、夫々異なる
所定の機械的変位量に対応する周期で出力信号を発生す
る特定の検出部を用いて検出し得る最大アブソリュート
検出範囲が、検出対象の機械的直線位置の最大変位量よ
りも小さいときは、更に異なる所定の機械的変位量に対
応した周期で出力信号を発生する検出器を増設すること
により、最大アブソリュート検出範囲を拡大しなければ
ならない。
検出対象の機械的直線位置の最大変位量が、このように
して拡大された検出範囲に十分匹敵するものである場
合、すなわち拡大された検出範囲の相当の部分を用いて
検出対象のアブソリュート直線位置の特定が行なわれる
場合には、こうした方法は確かに効率的であり、効果的
である。しかし、従来の直線位置検出装置では検出器を
1個増設する毎に通常は検出範囲が大幅に(例えば数十
倍に)拡大されるので、こうした方法によれば、検出対
象の最大変位量をはるかに超える検出範囲を持つ装置を
用いて検出処理を行なうという結果をしばしば招いてし
まうことになる。一例を示せば、検出対象の最大変位量
がもとの特定の検出部を用いた際の最大アブソリュート
検出範囲の僅か2倍弱に過ぎないような場合がこれに該
当する。その上、検出範囲を結果としてこのように不必
要に大幅に拡大させるために増設される個々の検出器
は、決して簡易で安価なものではない。従って従来の直
線位置検出装置では、装置の機能に無駄が生じ、検査処
理の経済性が損なわれることを避けることができないと
いう問題があった。
この考案は上述の点に鑑みてなされたもので、より経済
的に検出範囲を拡大できるようにしたアブソリュート直
線位置検出装置を提供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係るアブソリュート直線位置検出装置は、検
出対象の機械的直線変位に関して夫々異なる機械的変位
量に対応する所定の周期で電気的出力信号を発生する複
数のアブソリュート検出器からなる第1の検出部と、前
記第1の検出部における各検出器間の前記周期の相違な
らびに該各検出部の前記出力信号を利用して、前記検出
器の所定の1つに関して前記検出対象の原点から現位置
までの周期数を求める演算手段と、を具え、前記演算手
段により求められた周期数の整数部と前記所定の検出器
の出力信号との組合せによりアブソリュート位置を特定
するようにしたアブソリュート直線位置検出装置におい
て、前記演算手段で求めることが可能な前記周期数の最
大値に対応する機械的変位量を1単位として、該周期数
の桁上げを示す信号を、前記検出対象の現位置に対応し
て発生する第2の検出部を具備してなり、かつ、前記第
1の検出部における各検出器は、検出対象の直線位置に
応じて基準交流信号を位相シフトした出力を生じる位相
シフト型センサと、このセンサの出力信号と前記基準交
流信号との位相ずれを測定する回路とを含んでおり、か
つ、前記第2の検出部は、前記基準交流信号により励磁
される誘導型センサを含んでいることを特徴とするもの
である。
〔作用〕
検出対象の機械的変位量が、従来の直線位置検出装置の
最大アブソリュート検出範囲(すなわち従来の直線位置
検出装置により求めることが可能な周期数の最大値に対
応する機械的変位量)を超えないときと、該範囲を超え
たときとでは、第2の検出部からは夫々異なる値の信号
が発生し、これによってこの周期数の桁上げが示され
る。従って、従来の直線位置検出装置によって求められ
た検出対象のアブソリュート直線位置データに、第2の
検出部のこの信号を組合せることにより、従来の検出可
能範囲を超える所定の範囲にわたって検出対象の機械的
直線位置をアブソリュートに特定することができる。特
に、この考案においては、第1の検出部は複数のアブソ
リュート検出器を具備しており、これらのアブソリュー
ト検出器の検出信号に基づく演算手段における演算によ
り、拡大したアブソリュート検出可能範囲で、精度のよ
いアブソリュート位置検出が行える、という特徴を有す
ると共に、この第1の検出部に対して、第2の検出部が
付加されており、この第2の検出部は、前記演算手段で
求めることが可能な前記周期数の最大値に対応する機械
的変位量を1単位として、該周期数の桁上げを示す信号
を発生するものであり、第1の検出部におけるアブソリ
ュート検出器とは異なり、極めて簡単な構成からなるも
のであることを特徴としているものである。これによっ
て、極めて簡単な構成によってアブソリュート位置検出
可能範囲を拡大することができる、という効果を奏する
ものである。
また、特に、この考案によれば、第2の検出部では、第
1の検出部で使用される基準交流信号と同じ基準交流信
号を使用して、誘導型センサを励磁するように構成され
ているので、第1及び第2の検出部間で基準交流信号の
共用を図ることができ、それによって構成を簡単化する
ことができる、という効果を奏する。
〔実施例〕
以下、添付図面を参照しながらこの考案の一実施例を詳
細に説明しよう。
最も単純な例として、第1の検出部が2個のリニアセン
サから成り、第2の検出部が1個のリニアセンサから成
る例につき第1図を参照して原理的に説明する。機械的
直線変位に対して所定の周期で電気的出力信号を発生す
るリニアセンサS1,S2としては、例えば実開昭58
−136718号明細書に示されたような複数のコアを
所定間隔で設けたものを利用する。一方のセンサS1の
出力信号の1周期に相当する検出対象の機械的変位量を
1とし、他方のセンサS2の出力信号の1周期に相当す
る検出対象の機械的変位量をP2とする。この発明で
は、各センサの出力信号の1周期に相当する検出対象の
機械的変位量を夫々異ならせることを特徴としているた
め、P1≠P2である。各センサS1,S2は各周期毎の
機械的直線変位P1,P2の範囲内ではアブソリュート位
置(1周期内での相対的なアブソリュート位置)検出が
可能である。各センサS1,S2は1周期分の出力信号
として、夫々Mなる値を発生するものとする。すなわ
ち、ディジタル型の場合、センサS1,S2は1周期を
M分割した精度でアブソリュート出力信号を発生する。
つまり、検出対象の機械的変位量がP1のときセンサS
1はその1周期分の出力信号つまり最大出力Mを出力
し、P2のときセンサS2はその1周期分の出力信号つ
まり最大出力Mを出力する。検出対象の原点からの機械
的変位量がP1もしくはP2以上となったとき、センサS
1,S2単独では、それらの出力信号が原点から何周期
目なのかが判からず、アブソリュート位置は検出できな
い。しかし、下記のようにセンサS1,S2の出力信号
を組合せて利用すればアブソリュート位置が判明する。
単位変位量当りのセンサS1の検出値はM/P1なる定数で
表わすことができ、同じくセンサS2の検出値はM/P2
る定数で表わすことができる。そこで、検出対象が原点
(原点ではセンサS1,S2の出力が共に0である)か
らP1移動したときについて考えると、センサS1の出力
はMであり丁度1周期分である。また、センサS2の出
力はM・P1/P2である。従って、検出対象の現位置に対し
てセンサS1,S2から得られる出力信号の値をD1
2で表わすと、アブソリュート位置P1のときはD1
2は次のようになる。
このことより、センサS1の1周期分の直線変位P1
つき、両センサS1,S2間の出力信号の値は下記の変
化分(定数)に従って順次ずれていくことが明らかであ
る。ここでD12=D1−D2とする。
従って、演算装置COMにおいて、検出対象の現位置に
対応する各センサS1,S2の出力の差「D12=D1
2」を求め、これを上記(2)式の定数によって下記のよ
うに割算すれば、センサS1の現出力信号D1が原点か
ら数えて何周期目(Cx)のものであるのかということが
判明する。
ところで各センサS1,S2の出力の差D12は、センサ
S1の出力が最大出力Mであり且つセンサS2の出力が
0であるとき最大になり、このときD12は D12=M−0=Mとなる。
従って、上記(3)式において周期数Cxのとり得る最大値
XMAXであり、 このCXMAXとセンサS1の1周期分の機械的変位量P1
との積XMAXこの(4)式が2個のセンサS1,S2を用いたときの最
大アブソリュート検出可能範囲を示している。
他方センサS3は、検出対象の機械的直線変位に関し、
上記(4)式に示される範囲毎に異なるレベルの電気的出
力信号D3を交互に発生するものである。すなわちセン
サS3は、検出対象の原点からの機械的変位量がP1・P2/
P2-P1以内であるとき出力信号D3として例えば信号
“0”を発生し、この機械的変位量がP1・P2/P2-P1を超
え且つ 以内であるとき出力信号D3として例えば信号“1”を
発生する。
従って、上記(3)式の周期数Cxの整数部とセンサS1の
出力信号D1とを組合せて求められる検出対象のアブソ
リュート直線位置データC(X)に、このセンサS3の出力
信号D3の値を組合せることにより(すなわち、C(X)
値が距離P1・P2/P2-P1を1サイクルとして一巡したとき
の桁上げを示す信号として信号D3の値を用いる)2個
のセンサS1,S2のみを用いたときの2倍の範囲 にわたって検出対象の直線位置をアブソリュートで特定
することが可能になる。
位相シフト型直線位置検出器によってセンサS1,S2を
構成した一例を第2図に示す。まず、センサS1につい
て説明すると、センサS1は、ケーシング4内に所定の
配置で収納された1次コイル及び2次コイルと、これら
のコイル内に直線移動可能に挿入された長尺のコア部2
−1とを含んでいる。コア部2−1は、軸方向に所定間
隔で配された複数個のコア3−1と、各コア3−1の間
に設けられたスペーサ5−1と、これらコア3−1及び
スペーサ5−1の周囲を蓋ったスリープ6−1とを含ん
でいる。コア3−1は磁性体、スペーサ5−1は空気そ
の他の非磁性体である。このコア部2−1は、検出対象
として外部から与えられる直線運動に応じて直線変位す
る。一例として、各コア3−1は所定長さ「P1/2」(P
1は任意の数)の円筒形状であり、スペーサ5−1の長
さはコア3−1の長さにほぼ等しい。従って、コア3−
1の配列における1ピッチ分の距離は「P1」である。
この実施例において、コイルは4つの相で動作するよう
に設けられている。これらの相を便宜上A,B,C,D
なる符号を用いて区別する。コア3−1の位置に応じて
各相A〜Dに生じるリラクタンスが90度づつずれるよ
うになっており、例えばA相をコサイン相とすると、B
相はサイン相、C相はマイナスコサイン相、D相はマイ
ナスサイン相、となるようになっている。
第2図においては、各相A〜D毎に個別に1次コイル
7,8,9,10及び2次コイル11,12,13,1
4が設けられている。各相A〜Dの2次コイル11〜1
4は各々に対応する1次コイル7〜10の外側に夫々巻
かれている。各コイルの長さはコア3−1の長さにほぼ
等しく、「P1/2」である。第2図の例では、A相のコイ
ル7,11とC相のコイル9,13とが隣合って設けら
れており、B相のコイル8,12とD相のコイル10,
14も隣合って設けられている。また、A相とB相また
はC相とD相のコイルの間隔は (nは任意の自然数)である。
また、センサ1における各相A〜Dのコイルの配置は第
1図に示すものに限定されない。すなわち、コア部2−
1の直線変位に応じて各相A〜Dにおける磁気回路のリ
ラクタンスが変化し、しかもそのリラクタンス変化の位
相は各相毎に90度づつずれる(従ってA相とC相とで
は180度ずれ、B相とD相とでも180度ずれる)よ
うになっているため、そのようなリラクタンス変化をも
たらすものでありさえすればよい。
第2図における1次コイル7〜10及び2次コイル11
〜14の結線形式は例えば第3図のようにする。第3図
は、A相とC相の1次コイル7及び9を正弦信号sinωt
によって互いに逆相で励磁し、2次コイル11及び13
の出力を同相で加算するようにした結線形式を示すもの
である。B相とD相も上述と同様に、1次コイル8,1
0を余弦信号cosωtで逆相励磁し、2次コイル12,1
4の出力を同相加算する。
第3図の結線形式は要するに次のように表現できる。す
なわち、リラクタンス変化が180度ずれた2つの相
(AとCあるいはBとD)を互いに逆相で動作させ、か
つ、リラクタンス変化が90度ずれた2つの対(AとC
の対とBとDの対)の一方を正弦信号sinωtによって励
磁し、他方を余弦信号cosωtによって励磁する。換言す
れば、2つの対(AとCの対及びBとDの対)は、その
リラクタンス変化の位相が90度ずれた2つの差動トラ
ンスと同じものであり、そのリラクタンス変化の位相ず
れに応じた電気的位相ずれを有する2種類の交流信号
(sinωt,cosωt)によって各々を個別に励磁するので
ある。A,C相の対とB,D相の対の2次コイル出力を
加算したものがセンサS1の2次側出力信号Y1とな
る。この出力信号Y1は、コア部2−1の直線位置に応
じた位相角φ1だけ基準交流信号(sinωtまたはcosω
t)を位相シフトしたものとなる。その理由は、各相A
〜Dのリラクタンスが90度づつずれており、かつ一方
の対(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電気
的位相が90度ずれているためである。この点を略式で
示すと次の通りである。
すなわち、コア部2−1の直線位置に対応する位相をφ
1とすると、直線位置に応じたリラクタンス変化の関数
は、A相がcosφ1、B相がsinφ1、C相が−cosφ1、D
相が−sinφ1なる略式で示すことができる。A相とC相
を正弦信号sinωtによって互いに逆相で動作させ、かつ
B相とD相を余弦信号cosωtによって互いに逆相で動作
させ、その結果生じた2次コイル出力を加算的に合成す
るので、出力信号Y1は次のような略式で実質的に表現
することができる。
1=sinωtcosφ1−(−sinωtcosφ1) +cosωtsinφ1−(−cosωtsinφ1) =2sinωtcosφ1+2cosωtsinφ1 =2sin(ωt+φ1) 上記式で便宜的に「2」と示された係数を諸種の条件に
応じて定まる定数Kで置換えると、 Y1=Ksin(ωt+φ1) と表現できる。ここで、リラクタンス変化の位相φ1
コア部2−1の直線位置xに所定の比例係数(または関
数)に従って比例しているので、出力信号Y1における
基準信号sinωt(またはcosωt)からの位相ずれφ1
測定することにより直線位置xを検出することができ
る。ただし、位相ずれ量φ1が全角2πのとき、直線位
置xは前述の距離P1(コア3−1の1ピッチ長)に相
当する。すなわち、信号Y1における電気的位相ずれ量
φ1によれば、距離P1の範囲内での相対的な直線位置が
検出できるのである。
センサS2はS1と同一構成であるが、コア部2−2に
おけるコア3−2及びスペーサ4−2の間隔P2がP1
は異なっている。センサS1とS2のコア部2−1,2
−2は連結部材12で連結され、検出対象の直線変位x
に応じて一緒に直線移動する。そして、コア部2−2の
直線位置xに応じた電気的位相ずれφ2を含む交流信号
2=Ksin(ωt+φ2)がセンサS2の2次側から得ら
れる。ただし、この位相ずれ量φ2が2πのときの直線
変位xはコア3−2の1ピッチ長P2に相当する。
両センサS1,S2の2次側出力信号Y1,Y2を第4図
に示すような位相差検出回路37−1,37−2に与え
ることにより、各ピッチ長P1,P2に対応する機械的直
線変位を1周期とする周期的な電気的出力信号D1,D2
を得ることができる。
第4図において、発振部32は基準の正弦信号sinωtと
余弦信号cosωtを発生する回路、位相差検出回路37−
1は上記位相ずれφ1を、37−2はφ2を夫々測定する
ための回路である。クロック発振器33から発振された
クロックパルスCPがカウンタ30でカウントされる。
カウンタ30は例えばモジュロMであり、そのカウント
値がレジスタ31に与えられる。カウンタ30の4/M分
周出力からは、クロックパルスCPを4/M分周したパル
スPcが取り出され、1/2分周用のフリップフロップ3
4のC入力に与えられる。このフリップフロップ34の
Q出力から出たパルスPbがフリップフロップ35に加
わり、出力から出たパルスPaがフリップフロップ3
6に加わり、これら35及び36の出力がローパスフィ
ルタ21,22及び増幅器23,24を経由して、余弦
信号cosωtと正弦信号sinωtが得られ、センサS1,S
2に入力される。カウンタ30におけるMカウントがこ
れら基準信号cosωt,sinωtの2πラジアン分の位相角
に相当する。すなわち、カウンタ30の1カウント値は
2π/Mラジアンの位相角を示している。
回路37−1において、センサS1の出力信号Y1は増
幅器25を介してコンパレータ26に加わり、該信号Y
の正・負極性に応じた方形波信号が該コンパレータ26
から出力される。このコンパレータ26の出力信号の立
上りに応答して立上り検出回路28からパルスTsが出
力され、このパルスTsに応じてカウンタ30のカウン
ト値をレジスタ31にロードする。その結果、位相ずれ
φ1に応じたディジタル値D1がレジスタ31に取り込ま
れる。
もう一方の回路37−2も回路37−1と同一構成であ
り、センサS2の2次出力信号Y2を増幅器38を介し
てコンパレータ39に入力し、立上り検出回路40を介
してレジスタ41を制御し、位相ずれφ2に応じたディ
ジタル値D1をカウンタ30からレジスタ41に取り込
む。尚、位相差検出回路37−1を1個だけとし、レジ
スタ31,41のみ各センサS1,S2に対応して設
け、位相差検出回路を時分割的に利用するようにしても
よい。
以上のようにして求めた両センサS1,S2の出力信号
1,D2を前述の通り演算装置COM(第1図)に供給
し、前記第(3)式に従って演算を行なう。
次に、センサS3の具体的構成の一例を再び第2図を参
照して説明する。センサS3は、センサS1,S2の1
次コイル及び2次コイルと同様にケーシング4内に収納
された1組の1次コイル42及び2次コイル43と、これ
らのコイル42,43内に直線移動可能に挿入された長尺
のコア部2−3とを含んでいる。コア部2−3もやはり
連結部材12でセンサS1,S2のコア部2−1,2−
2と連結されており、検出対象の直線変位Xに応じてコ
ア部2−1,2−2と一諸に直線移動する。このコア部
2−3は、軸方向に長さP1・P2/P2-P1の範囲(すなわち
前記(4)式に示される範囲)にわたって設けられたスペ
ーサ5−3と、該スペーサ5−3に隣接して同じく軸方
向に長さP1・P2/P2-P1の範囲にわたって設けられたコア
3−3と、これらスペーサ5−3及びコア3−3の周囲
を蓋ったスリープ6−3とを含んでいる。スペーサ5−
3は空気その他の非磁性体、コア3−3は磁性体であ
る。スペーサ5−3の端部及びコア3−3の端部は、セ
ンサS1のコア2−1の端部とセンサS2のコア2−2
の端部との軸方向上の位置が揃っている箇所でやはりこ
れらのコア2−1,2−2の端部と軸方向上の位置が夫
々揃えられている。図において、E,E線と各コア部2
−1,2−2,2−3の一端が一致している部分、及び
F,F線と各コア部2−1,2−2,2−3の一端が一
致している部分が、夫々その箇所を示している。
E,F間の距離がP1・P2/P2-P1であることはいうまでも
ない。
センサS3の2次コイル43は1次コイル42の外側に
巻かれている。コイル42,43の端部は、センサS
1,S2のA相のコイルの端部と軸方向上の位置が揃え
られており、図におけるG,G線に一致する位置がこれ
を示している。検出対象が原点に位置してその直線変位
Xが0であるときには、上述のE,E線と一致している
コア部2−1,2−2,2−3上の部分がこのG,G線
上に位置するような状態で、各コア部2−1,2−2,
2−3がこれらのコイルに挿入されることになる(但し
このときF,F線と一致しているコア部2−1,2−
2,2−3上の部分がG,G線上に位置するようにして
もよい)。
センサS3には、例えば第4図の発振部32から発生す
る正弦信号sinωt又は余弦信号cosωtのうちのいずれか
が与えられ、この信号により1次コイル42が励磁され
る(第4図では余弦信号cosωtをセンサS3に与えるよ
うに示している)。しかし、発振部32以外の適宜の回
路から発生する交流信号又は直流信号をセンサS3に与
えて1次コイル42を励磁するようにしてもよい。1次
コイル42が励磁された場合において、コア部2−3の
うちのスペーサ5−3の部分がコイル42,43に挿入
されているとき、2次コイル43からは、相対的に大き
なリラクタンスの下で相対的に小さなレベルL1を持つ
出力信号Y3が誘起される。他方この場合においてコア
3−3の部分がコイル42,43に挿入されていると
き、2次コイル43からは、相対的に小さなリラクタン
スの下で相対的に大きなレベルL2を持つ出力信号Y3
誘起される。これにより2次コイル43からは、1次コ
イル42により囲まれた空間をスペーサ5−3の全域が
通過してコア部2−3の直線位置XがP1・P2/P2-P1だけ
変化する間レベルL1の信号Y3が出力され、またこれに
隣接するコア3−3の全域が前記空間を通過してコア部
2−3の直線位置Xが更にP1・P2/P2-P1だけ変化する間
レベルL2の信号Y3が出力されることになる。
センサS3のこの2次コイル43の出力信号Y3は、第
4図に示すように整流器44を介してアナログコンパレ
ータ45に与えられる。アナログコンパレータ45は例
えば基準電圧レベルVrefをレベルL2とL1の間に設定
しており、信号Y3のレベルがL1であるとき出力信号D
3として信号“0”を出力し、信号Y3のレベルがL2
あるとき出力信号D3として信号“1”を出力する。
このようにして求められたセンサS3の出力信号D
3が、前述のように演算装置COMから出力されたアブ
ソリュート直線位置データC(X)の桁上げを示す信号とし
て用いられることにより、最大アブソリュート検出範囲
の拡大が行なわれることになる。
ところで、以上の記述では検出対象の原点からの機械的
変位量がちょうどP1・P2/P2-P1を超えたとき(すなわち
コア部2−3のスペーサ5−3とコア3−3との境界箇
所が厳密にG−G線上に達したとき)センサ3の出力信
号D3の値が“0”から“1”に立上がるように示した
が、実際には、スペーサ5−3とコア3−3との境界付
近の箇所がG−G線上を通過する際における1次コイル
42内空間のリラクタンスの漸減変化に基づく2次コイ
ル43の出力信号Y3の漸増変化により、検出対象の機
械的変位量が未だP1・P2/P2-P1を超えないときに出力信
号Y3の値がアナログコンパレータ45の基準電圧レベル
refを超えて出力信号D3の値が“1”に立ち上がるこ
とがある。このような場合には、演算装置COMから出
力されたアブソリュート直線位置データC(X)の周期の切
換わり箇所と出力信号D3の立上がり箇所が一致しなく
なり、第5図に示すようにデータC(X)が未だ一周期目の
値をとっているときに信号D3が“1”に立ち上がって
しまうことになる。従って、信号D3が立ち上がったと
きのデータC(X)の値をC(X)aとし、周期の切換わり箇所
におけるデータC(X)の値(すなわちデータC(X)の最大
値)をC(X)bとすると、データC(X)がC(X)aからC(X)bま
での間の値をとる範囲(1周期目における範囲W1及び
2周期目における範囲W2)では共に信号D3が“1”に
なる。このため、これらの範囲W1,W2ではデータC(X)
が共にこの信号D3の“1”により桁上げされてしまう
ので、範囲W1,W2では検出対象の直線位置をアブソリ
ュートで特定することが不可能となる事態を生ずる(但
し最大アブソリュート検出範囲を完全にもとの範囲の2
倍に拡大せずに2倍弱に拡大することで足りるのであれ
ば、範囲W2を検出対象範囲から除外することにより残
りの全範囲において検出対象の直線位置をアブソリュー
トで特定することができるようにする方策をとることは
可能である。
こうした事態を防止し、常に最大アブソリュート検出範
囲を完全にもとの範囲の2倍に拡大するためには(すな
わち検出対象の直線位置が原点からちょうど2P1・P2/P2-
P1だけ変化する間該直線位置をアブソリュートで検出で
きるようにするためには)、例えば第6図に示すよう
に、センサ3のケーシング4内においてコイル42,4
3から所定距離だけ離隔した位置にコイル42,43と
同様にしてもう1個の1次コイル42′及び2次コイル
43′を設け、この2次コイル43′の出力信号Y3
に基づいて出力信号D3と同様な出力信号D3′を求める
ようにするのが好適である(但しコイル42′,43′
の位置は、検出対象の原点からの直線変位量がP1・P2/P2
-P1を上回ったとき出力信号D3′が“0”から“1”に
立ち上がるようにして、決定するものとする)。そうす
れば、センサ3の両出力信号D3,D3′を組合せて用い
ることにより、第7図に示すように範囲W1とW2とでこ
れらの組合せの値を異ならしめることができる(“1
0”と“11”)ので、これに基づき範囲W1とW2とを
区別することができる。従って、これらの信号D3
3′の組合せ及びC(X)の値に応じて桁上げ信号を形成
することにより、最大アブソリュート検出範囲を完全に
もとの範囲の2倍に拡大することが可能になる。
尚、この実施例では第1の検出部として2個のセンサS
1,S2を用いたが、もちろん3個以上のセンサを用い
るものであってもよい。
また、この実施例では第2の検出部として1個のセンサ
S3を用いて最大アブソリュート検出範囲を2倍に拡大
したが、アブソリュート検出可能範囲を2倍単位で更に
拡大する必要があるときは、第1の検出部のみを用いた
際の最大アブソリュート検出範囲の2倍の範囲毎に異な
るレベルの出力信号を交互に発生する同様なセンサ、2
2倍(4倍)の範囲毎に異なるレベルの出力信号を交互
に発生する同様なセンサ‥‥といった具合に順次センサ
を増設し、各センサから発生する信号を桁上げを示す信
号として組合せて用いるようにすればよい。
また、この実施例ではコイルを静止させた状態でコア部
2−1,2−2,2−3を直線移動させるようにしてい
るが、逆にコア部2−1,2−2,2−3を静止させて
コイルのほうをケーシングごと直線移動させるようにし
てもよい。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係るアブソリュート直線位置検
出装置によれば、最大アブソリュート検出範囲を比較的
小さな比率で拡大することが可能である。また第2の検
出部は実施例に示すように従来の直線位置検出装置にお
ける第1の検出部と比較してその構成が簡易であるの
で、安価に作製、入手することが可能である。従って、
検出対象の機械的直線位置の最大変位量に応じて最大ア
ブソリュート検出範囲を比較的小さな比率で拡大する
(例えばちょうど2倍に拡大する)必要があるとき、経
済的にその拡大を行なうことができるという優れた効果
を有する。更に、この考案によれば、第2の検出部で
は、第1の検出部で使用される基準交流信号と同じ基準
交流信号を使用して、誘導型センサを励磁するように構
成されているので、第1及び第2の検出部間で基準交流
信号の共用を図ることができ、それによって構成を簡単
化することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロック図、第2図
はこの考案で使用するセンサ部分の一例を具体的に示す
断面図、第3図は第2図のセンサS1及びS2の1次及び
2次コイルの結線例を示す回路図、第4図は第2図のセ
ンサS1及びS2から出力される交流信号に含まれる直
線変位量に応じた位相ずれとセンサS3から出力される
交流信号の直線変位量に応じたレベルの差異とを夫々検
出するための回路の一例を示すブロック図、第5図はセ
ンサ3の出力信号D3と演算装置COMの出力データC
(X)との関係(特にデータC(X)の周期の切換わり箇所と
信号D3の立上がり箇所とが一致しないもの)の一例を
示す図、第6図はこの考案の他の実施例(センサS3に
2組のコイル42,43と42′,43′を設けたも
の)を部分的に示す断面図、第7図は第6図の実施例に
おける2次コイル43,43′の出力信号D3,D3′並
びにこれらの組合せとデータC(X)との関係を示す図であ
る。 S1,S2,S3…リニアセンサ、COM…演算装置、
2−1,2−2,2−3…コア部、3−1,3−2,3
−3…コア、4…ケーシング、5−1,5−2,5−3
…スペーサ、7,8,9,10,42,42′…1次コ
イル、11,12,13,14,43,43′…2次コ
イル、37−1,37−2…位相差検出回路、44…整
流器、45…アナログコンパレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−99528(JP,A) 特開 昭59−88612(JP,A) 特開 昭59−190612(JP,A) 特開 昭59−79114(JP,A) 実開 昭58−136718(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出対象の機械的直線変位に関して夫々異
    なる機械的変位量に対応する所定の周期で電気的出力信
    号を発生する複数のアブソリュート検出器からなる第1
    の検出部と、 前記第1の検出部における各検出器間の前記周期の相違
    ならびに該各検出部の前記出力信号を利用して、前記検
    出器の所定の1つに関して前記検出対象の原点から現位
    置までの周期数を求める演算手段と、 を具え、前記演算手段により求められた周期数の整数部
    と前記所定の検出器の出力信号との組合せによりアブソ
    リュート位置を特定するようにしたアブソリュート直線
    位置検出装置において、 前記演算手段で求めることが可能な前記周期数の最大値
    に対応する機械的変位量を1単位として、該周期数の桁
    上げを示す信号を、前記検出対象の現位置に対応して発
    生する第2の検出部を具備してなり、かつ、 前記第1の検出部における各検出器は、検出対象の直線
    位置に応じて基準交流信号を位相シフトした出力を生じ
    る位相シフト型センサと、このセンサの出力信号と前記
    基準交流信号との位相ずれを測定する回路とを含んでお
    り、かつ、 前記第2の検出部は、前記基準交流信号により励磁され
    る誘導型センサを含んでいることを特徴とするアブソリ
    ュート直線位置検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5499528A (en) * 1978-01-24 1979-08-06 Komatsu Mfg Co Ltd Position detector using absolute encoder
JPS5988612A (ja) * 1982-11-15 1984-05-22 Toshiba Mach Co Ltd アブソリユ−ト位置の検知方法および装置
JPS59190612A (ja) * 1983-04-13 1984-10-29 Fanuc Ltd 絶対位置検出方法

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