JPH0672842U - ストロ−付きの飲料用缶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】飲料用缶に設けた栓を簡単に開けることがで
き、衛生的で、且つ、内容物が飲用時に、又、缶が倒れ
た時に、みだりにあふれ出ないようにすること。 【構成】Ｌ形のストロ−１を形成し、その屈曲箇所を可
撓部１ｃに形成し、一端を密閉する。缶の上蓋の縁部に
空気孔３ｂを設け、ストロ−の垂直部１ｂを挿通すると
ともに可撓部１ｃの下方を上蓋の縁部に固着し、且つ、
水平部１ａの下面に栓２を固着した。 【効果】僅少の力で栓を開けることができ、ストロ−が
回動しないので飲用し易く、飲用中断時に栓を空気孔に
密嵌すると内容物があふれ出ない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はストロ−付きの飲料用缶に関する。

【０００２】

【従来の技術】

金属製缶の上蓋にプルダブ又はステイオンタブを設け、タブを指先で引き裂く ことにより開口して内容物を飲用している。

【０００３】 又、タブを引き裂いて形成した開口へストロ−を差し入れて飲用している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

タブを引き裂くとき誤って指先を負傷することがあり、又、引き裂きにかなり の力を要し、指先に力が不足する者にとって開口が困難である。

【０００５】 タブ周辺の開口に直接に口を触れて飲用すると、缶の上蓋が汚れている時は非 衛生的である。

【０００６】 缶を手指で把持し口より斜め上方へ持ち上げて飲用するため往々にして開口か ら内容物があふれ、衣服や手指を汚すことが多い。

【０００７】 ストロ−で飲用するためにはストロ−を別に携行しなければならない。 又、缶を倒すと開口部から内容物がこぼれ周辺を汚す。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

一端を密閉したストロ−の中程に可撓部を設けてＬ型の屈伸自在なストロ−を 形成し、密閉しないストロ−の垂直部を上蓋の縁部から缶内へ挿通すると共に可 撓部の下方を上蓋の縁部に固着し、その固着位置に接近して上蓋の中央部よりに 空気孔を設け、ストロ−の水平部下面に該空気孔に嵌脱自在に密嵌する栓を一体 的に固着したのである。

【０００９】 このような構成とすることにより、栓を開け易く、衛生的で、内容物がみだり にあふれださない飲料用缶を提供することを目的とする。

【００１０】

【作用】

ストロ−の水平部の一端を引き上げるとストロ−の水平部と一体の栓が飲料用 缶の上蓋から離脱して開栓し空気孔が形成される。

【００１１】 ストロ−の一端を切断しストロ−を開通して飲用する。

【００１２】 飲用を中断する時、栓を空気孔に密嵌すると、缶を倒しても内容物があふれ出 ない。

【００１３】

【実施例】

ストロ−１を水平部１ａと垂直部１ｂとからなるＬ形に形成し、且つ、水平部 １ａと垂直部１ｂの屈曲箇所を可撓部１ｃに形成する。

【００１４】 ストロ−１の水平部１ａの一端は密閉し、使用時に切断して開口する。

【００１５】 ストロ−１の水平部１ａは二重管に形成して伸縮自在とすると共に、フイルム を被せて清潔に保持する。

【００１６】 可撓部１ｃに接近して円形の栓２を水平部１ａの下面に一体的に固着する。

【００１７】 飲料用缶３の上縁に被せた上蓋３ａの縁部からストロ−の垂直部１ｂを缶内へ 挿通すると共に可撓部１ｃの下方を上蓋３ａの縁部に固着し、且つ、その固着位 置に接近して空気孔３ｂを穿孔し、前記栓２を嵌脱自在に密嵌する。

【００１８】 ストロ−１の水平部１ａは上蓋３ａの立ち上がり縁３ｃよりも嵩低くして上蓋 ３ａの上面にコンパクトに収納する。

【００１９】

【考案の効果】

ストロ−１を引き上げると僅少の力で簡単に栓２を空気孔３ｂから離脱させる ことができ、手指を負傷する恐れがない。

【００２０】 ストロ−１は上蓋３ａの上面にコンパクトに収納され、ストロ−を別に携行す る必要がない。

【００２１】 ストロ−１は垂直部１ｂを空気孔３ｂに挿通し、且つ、可撓部１ｃを上蓋３ａ の縁部に固着しているため回動せず飲用し易い。

【００２２】 ストロ−の水平部１ａを斜め上方へ持ち上げると飲料用缶３が視線より下方に 位置するため、車の運転中においても視界を妨げることがないため飲用できる。

【００２３】 飲用を中断したときは、栓２を空気孔３ｂに密嵌させておくと、飲料用缶３を 横倒しにしてもストロ−１の開口からあふれ出ず周辺を汚さない。

【００２４】 清潔にしたストロ−１から直接飲用するため、従来のプルタブ、あるいはステ イオンタブの飲料用缶のように開口周辺に口が触れないので、衛生的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例を示す一部破断斜視図。

【図２】 本考案の実施例を示す縦断面図。

【符号の説明】

１ ストロ− １ａ 水平部 １ｂ 垂直部 １ｃ 可撓部 ２ 栓 ３ 飲料用缶 ３ａ 上蓋 ３ｂ 空気孔

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】一端を密閉したストロ−の中程に可撓部を
   設けてＬ型の屈伸自在なストロ−を形成し、密閉しない
   ストロ−の垂直部を上蓋の縁部から缶内へ挿通すると共
   に可撓部の下方を上蓋の縁部に固着し、その固着位置に
   接近して上蓋の中央部よりに空気孔を設け、ストロ−の
   水平部下面に該空気孔に嵌脱自在に密嵌する栓を一体的
   に固着して成るストロ−付き飲料用缶。