JPH0672831B2 - 自動車用加振装置 - Google Patents

自動車用加振装置

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JPH0672831B2
JPH0672831B2 JP1098587A JP9858789A JPH0672831B2 JP H0672831 B2 JPH0672831 B2 JP H0672831B2 JP 1098587 A JP1098587 A JP 1098587A JP 9858789 A JP9858789 A JP 9858789A JP H0672831 B2 JPH0672831 B2 JP H0672831B2
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尚 松崎
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、テーブルの天板上に自動車の一部、例えば
車輪を載置して加振し、部品の取付けガタや部品の干渉
等を異音の発生から確認する自動車用加振装置に関す
る。
(従来の技術) 従来、この種の自動車加振装置は駆動源としてモータを
用い、モータの回転をリンク等の機構で上下動に変換し
てテーブルを加振することとし、例えば、第6図から第
8図に示すように構成したものがある。
すなわち、これらの図において、基台1上には、駆動源
としてのモータ2が設置され、また台状に形成された支
持部4が該基台1に一体的に形成されている。
そして、その支持部4には、軸線が鉛直になるように軸
受部5が装着されている。
テーブル3は、上面に自動車を載置する天板部6とテー
ブル基部7とを一体的に接続して構成したもので、この
テーブル基部7の両側部下面には鉛直下方に延びる軸部
8を一体的に形成したものである。
この軸部8は、前記軸受部5に挿通され、テーブル3は
基台1の前記支持部4に対して水平状態に維持されて上
下動可能に構成されている。
しかして、このように構成されたテーブル3は前記モー
タ1により以下に述べる機構を介して上下に駆動され、
天板部6上に載置される自動車を加振するように構成さ
れている。なお、図中25はテーブル3に加えられる加振
振動を前記支持部4との間で適度に緩衝するためのばね
装置である。
すなわち、モータ1の出力軸の軸端には偏心ピン9を有
する円板が装着され、この偏心ピン9には第1のリンク
11の一端が接続され、この第1のリンク11の他端は水平
方向に往復動するようになっている(第6図において矢
印は各リンク等の運動方向を示す)。
第1の枢軸12は支持部4に軸受を介して回動自在とさ
れ、この第1の枢軸12には略L字型をなすように第1、
第2のブラケット14が回動不能に固定されている。前記
の第1のリンク11の他端は、第1のブラケット13に接続
されている。従って、水平方向に往復動する第1のリン
クニピン結合された第1のブラケット13は第1の枢軸12
と一体にそこを中心に第2のブラケット14とも一体に回
動される。第2のブラケット14には第2のリンク15の一
端がピン結合されている。
第2のリンク15は、支持部4上に設けられた枢軸19に揺
動可能に取付けられたアーム16の下端に、軸16aで回動
可能に支持され、他端は第3のリンク17の下端に軸17a
で回動可能に連結されて往復動するようになっている。
なお、図中26は、このアーム16の揺動中心となる枢軸19
の位置を調整する調整装置であり、テーブル3の上下動
のストロークを変化させるものである。
レバー18は、支持部4上に設けられた第2の枢軸21に揺
動可能に支持され、その前部においてボールジョイント
22を介して前記テーブル基部7に連結されている。
前記第3のリンク17は、前記第2のリンク15の水平方向
の往復動による変位をレバー18に伝達するもので、第3
のリンク17の上端は前記レバー18の後端に連結されてい
る。
そのため、モータ2の駆動に伴なって前記第3のリンク
17が変位することにより、レバー18は第2の枢軸21回り
に揺動し、テーブル3の天板部6はテーブル基部7とと
もに上下動を行ない,モータ2でテーブル3上に載置し
た自動車を加振するようになっている。
(発明が解決すべき課題) ところで、かかる従来の自動車用加振装置にあっては、
モータ2の回転速度に下限があるためにテーブル3をゆ
っくり大きく加振することができない。
そのため、部品の取付けガタの確認等と同様に自動車を
加振することにより確認すべき事項である,車体のねじ
れによるきしり音の発生の確認を行なうことができず、
別の手段でその確認をすることが必要となり自動車の移
し変え等をしなければならず面倒である。
この発明は、このような事情に基づいてなされたもの
で、単一の装置でありながら自動車の部品の取付けのガ
タや部品の干渉の発生を確認できるとともに、車体のね
じれによるきしり音の発生をも確認することができるよ
うにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的に対し、この発明は、基台に上下動可能にテー
ブル基部を支持させて第1の駆動装置で駆動するととも
に、このテーブル基部に上下動可能に支持した天板部を
設け、この天板部を第2の駆動装置で駆動することと
し、一方駆動装置による加振振動数を他方の駆動装置に
よる加振振動数より小さくしたものである。
(作用) この発明によれば、第1の駆動装置を駆動することによ
り天板部はテーブル基部とともに加振され、第2の駆動
装置を駆動することにより天板部は独立に加振され、こ
れらの駆動装置の一方の加振振動数が他方より小さくさ
れているので、作動すべき駆動装置の選択によって、天
板部上に載置された自動車に対する加振振動数を変える
ことができ、単一の加振装置で自動車を移し変えること
なくそのまま高い加振振動数での部品取付けガタ等の確
認あるいは低い加振振動数でのきしり音の確認を行なう
ことができる。
(実施例) 以下、図面に示す実施例によりこの発明を説明する。
まず、第1図および第2図により第1実施例を説明する
が、この実施例は、第6図から第8図で先に説明した従
来の自動車加振装置に所要の改造を加えて構成したもの
である。
したがって、この第1実施例に関する以下の説明におい
ては、先に説明した従来例と相違する点を中心に説明を
行ない、従来例と同様である点については、図面上に従
来例と同一の参照番号を付与し、その説明を省略する。
この第1実施例においては、従来例において一体的に構
成されていたテーブル3の天板部6とテーブル基部7と
を別体として該テーブル基部7の上面で天板部6を支承
することとし、個々に上下動可能に構成してある。
すなわち、テーブル6とテーブル基部7とのそれぞれの
両側部には、それぞれブラケット31,32を設け、これら
のブラケット31,32の間をリンク33で連結してある。
そして、テーブル基部7の両側部には、枠体34を固定
し、この枠体34にはシリンダ手段たるエアシリンダ35と
ロッドガイド36とが固定して取付けられ、該エアシリン
ダ35のピストンロッド37に連結されたロッド38の先端は
天板部6の縁部に固定されている(これらは、この発明
でいう第2の駆動装置に該当するものである)。
なお、この実施例においては、シリンダ手段としてエア
シリンダ35を用いたものであるが、油圧シリンンダを用
いて構成してもよい。
そのため、天板部6はテーブル基部7に対し、エアシリ
ンダ35の作動によりゆっくり大きなストロークで上下動
し低い振動数で加振することができ、車体のねじれによ
るきしり音の確認を行なうことができる。
なお、第2図において、41はテーブル基部7に対する天
板部6の作動を規制するストッパを示し、42は前記スト
ッパ41に衝合する衝合部でねじによって衝合位置が調整
可能に構成されている。
一方、モータ2による駆動装置(この発明でいう第1の
駆動装置に該当する)は、前述の従来例と同様に構成さ
れ、テーブル基部7に連結されている。
そして、このテーブル基部7上には、前記のように天板
部6が支持されているので、モータ2によるテーブル基
部7の上下動に伴なって、天板部6上に載置された自動
車にはモータ2による比較的高い加振振動を与えること
ができ、部品取付けガタ等の発生を確認することが可能
である。
このように、比較的高い加振振動となるテーブル基部7
上に、比較的低い加振振動用のエアシリンダ35等を設置
して構成したのは、エアシリンダ35を用いた駆動装置の
方がモータ2を用いた駆動装置より構成部品点数が少な
く軽量であり、加振振動を受けることによる装置の損傷
のおそれが少ないからである。
以上説明した第1実施例は、天板部6を低速で加振する
エアシリンダ35をテーブル基部7に設置したものである
が、次に説明する第2実施例はかかるエアシリンダを基
台上に設置して構成したものである。
以下、第2実施例を第3図から第5図により説明する。
基台41上には、駆動源としてもモータ42と他の駆動源と
してのエアシリンダ43とが設置され、また支持部44が該
基台41に一体的に形成されている。
テーブル46は、自動車の一部を載置する天板部47とテー
ブル基部48とを有し、このテーブル基部48の両側部を貫
通して天板部47の下面から下方に延びる軸部49が一体的
に形成されたものであり、別体に形成された天板部47は
テーブル基部48の上面で支承されて個々に上下動可能に
構成してある点は第1実施例と同様である。
一方、テーブル基部48の支持構造は、先に説明した第1
実施例とは相違している。
すなわち、テーブル基部48の支持構造は、前記支持部44
から略水平に延びる支持アーム45で揺動可能に支持して
上下動可能に構成されている。
ところで、この第2実施例の軸部49においては、前記軸
受部45の下方に位置する周面上にラック部50が形成され
ている。
これは、天板部47を低速で駆動するためのエアシリンダ
43を基台41上に設置したことに伴なうもので、該エアシ
リンダ43の出力を天板部47に伝達するためである。
エアシリンダ43による天板部47の駆動装置(この発明で
いう第2の駆動装置に該当する)は次のように構成され
ている(第4図)。
基台41上に設置されたエアシリンダ43は水平に進退する
ピストンロッド51を有し、このピストンロッド51の先端
にはジョイント52を介してラック部材53が連結されてい
る。
そして、このラック部材53にかみ合うように、ピニオン
ギヤ54が設置され、前記エアシリンダ43の出力は該ピニ
オンギヤ54の回転として伝達される。
このピニオンギヤ54には、第1のレバー55を一体的に有
する回転軸56に固定された歯車57がかみ合わされてお
り、ピニオンギヤ54の回転は変速されて該レバー55の回
転変位として伝達される。
そして、第1のレバー55には、連結ロッド58の一端が接
続され、該連結ロッド58の他端は駆動歯車61を一体的に
有する回転軸62に固定された第2のレバー63に連結され
ている。
したがって、前記エアシリンダ43の出力は、これらの機
構を介して該駆動歯車61に回転変位として伝達される。
この駆動歯車61は、前記天板部47に一体的に設置された
軸部49のラック部50にかみ合わされており、この駆動歯
車61の回転により天板部47は上下動を行ない、天板部47
上に載置した自動車をエアシリンダ43でゆっくり大きく
低い振動数で加振することができる。
また、この第2実施例における第1の駆動装置は、先に
説明した第1実施例とおおむね同様に、テーブル基部48
が前記モータ42に用いて構成されており、天板部6上に
載置される自動車を比較的高速で上下に加振するように
なっている(第5図)。
すなわち、モータ42の出力軸の軸端の偏心ピン69から出
力を取出すように、偏心ピン69には第1のリンク71の一
端が接続されている。
この第1のリンク71の他端は、第1の枢軸72に固定され
たブラケット73に連結されて、該第1図の枢軸72に回転
変位を与えるようになっており、ブラケット73の他端に
は第2のリンク75の一端が連結されている。
第2のリンク75は、上端を枢支されて揺動可能に構成さ
れたアーム76の下端に支持され、他端は第3のリンク77
の下端に連結されている。
第3のリンク77は、前記第2のリンク75の水平方向の変
位をレバー78に伝達するもので、第3のリンク77の上端
は該レバー78の後端に連結されている。
レバー78は、第2の枢軸81に揺動可能に支持され、その
前部においてボールジョイント82を介して前記テーブル
基部48に連結されている。
そのため、モータ42の駆動に伴なって前記第3のリンク
77が変位することにより、該レバー78は第2の枢軸81回
りに揺動し、天板部47はテーブル基部48とともに上下動
を行ない,モータ42で天板部47上に載置した自動車を比
較的高速に加振することができる。
なお、このモータ42でのテーブル基部48の駆動による天
板部47の加振を第3図に示した状態のまま行なうと、前
記エアシリンンダ43等の第2駆動装置が連動することと
なるので、連結リンク58を第3図に詳図するように、調
節ボルト84を用いた構造として構成しておき、この場合
に調節ボルト84を外すことにより駆動歯車61のみを空転
するようにすることが好ましい。
また、かかる調節ボルト84の設置に代えて、エアシリン
ダ43から駆動歯車61に至る動力の伝達経路上に適宜のク
ラツチ装置を設置してもよいことはいうまでもない。
(発明の効果) この発明は、以上説明したように構成したから、第1の
駆動装置を駆動することにより天板部はテーブル基部と
ともに加振され、第2の駆動装置を駆動するとにより天
板部は独立に加振され、これらの駆動装置の一方の加振
振動数が他方より小さくされているので、作動すべき駆
動装置の選択によって、天板部上に載置された自動車に
対す加振振動数を変えることができ、単一の加振装置で
自動車を移し変えることなくそのまま高い加振振動数で
の部品取付けガタ等の確認あるいは低い加振振動数での
きしり音の確認を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第2図はこの発明の第1実施例に関し、第1
図は正面図、第2図は中央断面図、第3図から第5図は
第2実施例に関し、第3図は平面図、第4図は第3図の
IV−IV線に沿う断面図、第5図は第3図のV−V線に沿
う断面図、第6図から第8図は従来例に関し、第6図は
正面図、第7図は第6図のVII−VII線に沿う断面図、第
8図は第6図のVIII−VIII線に沿う断面図である。 1,41;基台、 2,42;第1の駆動装置(モータ)、 6,47;天板部、7,48;テーブル基部、 35,43;第2の駆動装置(エアシリンダ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に上下動可能にテーブル基部を支持さ
    せて第1の駆動装置で駆動するとともに、このテーブル
    基部に上下動可能に支持され、自動車の一部を支持する
    ようにした天板部を設け、この天板部を第2の駆動装置
    で駆動することとし、一方の駆動装置による加振振動数
    を他方の駆動装置による加振振動数より小さくしたこと
    を特徴とする自動車用加振装置。
JP1098587A 1989-04-18 1989-04-18 自動車用加振装置 Expired - Lifetime JPH0672831B2 (ja)

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CN104198197A (zh) * 2014-09-11 2014-12-10 重庆长安汽车股份有限公司 一种车身接附点动刚度测试方法和装置
CN105699033B (zh) * 2016-02-18 2018-08-28 东北大学 纤维增强复合薄壁构件的高频气激试验装置
CN106017947B (zh) * 2016-07-12 2018-11-13 合肥秦益机电科技有限公司 玻璃升降器检测专机

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