JPH0672816U - 漸次的にポートが設けられているラベル貼付機械用真空ドラム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ドラムが３６０°全回転する間に、ラベルを
保持し、真空移送ドラムからラベルを解放する様に真空
の付加を制御する事により、真空の損失を減少し且つ
紙、プラスチックフィルム或は金属箔のラベルの取り扱
い特性を改善する。 【構成】 下方端部へ固定され且つ該下方端部を閉鎖す
る円形の、内部にＵ字状通路５３，５５を有する底部プ
レート１１を有し、Ｕ字状通路５３，５５の最も外方の
垂直方向脚部は同一の周辺方向垂直面内に位置し、Ｕ字
状通路５３，５５の最も内方の垂直方向脚部は異なった
半径方向距離における垂直面内に位置しており、そして
前記プレートの上方表面における開口へ真空を付加する
ためドラム１０内部へ位置決めされた静止手段を含み、
該開口は前記通路の最も内方の垂直方向脚部に対応して
いることを特徴とする真空ドラム。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、連続製造基台（ｃｏｎｔｉｎｕｏｕｓ ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ ｂ ａｓｉｓ）上の容器の周囲にラベルを巻き付ける装置に使用されるラベル搬送用 回転真空ドラム（略称ラベルドラム）の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

間隔を空けて配置された容器をラベルドラムの外方表面と接線方向に係合する 様に移動する事によって、容器の周囲にラベルを付加する事は既に公知であり、 該ラベルドラムはその垂直方向軸の回りを回転する様に取り付けられている。ド ラムは個々のラベルを搬送する様に設計されており、該ラベルは真空によってド ラムの垂直方向表面に保持されている。ラベルを搬送するドラムがその軸の回り を回転する際に、該ドラムは、ドラムの表面へ供給されるラベルを取り上げる。 適当な長さに切断されたラベルは、グルー（ｇｌｕｅ）付加器ローラ、より最近 においてラベルがプラスチックにより形成されている場合は溶剤付加器ローラ、 を越えて通過する。それにより、グルー或は溶剤は接着剤を提供し、該接着剤は ラベルを搬送するドラムと容器との接線におけるポイントにてラベルが容器に付 着する事を許容するであろう。

【０００３】 容器がドラムの接線へもたらされる場合に、該容器はドラムの表面に沿って回 転し、それによりラベルを容器の周囲へ移送し且つ巻き付ける。容器がドラムの 表面に沿って回転し続ける際に、ラベルは容器の外周部の周りに巻き付けられる 。典型的には、ラベルは容器周囲部よりも幾分長く、そしてラベルの後縁はラベ ルの前縁或は容器へ最初に付着された部分と重なり合うであろう。この後縁はそ の上にグルー或は溶剤を有しており、そして前縁にシールされ且つ重なり合い、 垂直方向の完全継目を伴って容器上を完全に包囲するラベルを形成する。ラベル が熱収縮性プラスチックである場合には、このシステムは、ラベルが貼付された 容器を加熱トンネルを介して通過させるのを許容する事に良く適合し、該加熱ト ンネルはラベルを容器の周囲部へより強固に収縮させ得る。ラベル材料が非熱感 応性のプラスチック（ｎｏｎ−ｈｅａｔ ｓｅｎｓｉｔｉｖｅ ｐｌａｓｔｉｃ ）、或は紙積層物（ｐａｐｅｒ ｌａｍｉｎａｔｅ）または金属箔である場合に は、溶剤の代わりにホットメルト接着剤（ｈｏｔ ｍｅｌｔ ａｄｈｅｓｉｖｅ ）を用いる事が出来る。ホットメルト接着剤は早急に乾燥すると云う利点を有し 、そしてより重要な事として、ラベル貼付システムにおいて問題が非常に生じ難 い作動を提供する。

【０００４】 一般に、ラベルを移送するために用いられるドラムは、硬いが幾分弾性を有す るゴム外方表面を伴って形成され、該ゴム外表面は、付加されるラベルの前縁及 び後縁に対応する盛り上がった垂直方向部分或は領域を有している。典型的なド ラム周囲部は、該ドラムの周囲部の周りを３箇所、４箇所或はそれ以上のラベル 供給区域に分割され得る。これ等の例においては、盛り上がった領域は間隔を空 けて配置され、その結果、ラベルの前縁は先行するラベルの後縁からギャップに より間隔を空けて配置され、そして溶剤或はホットメルト接着剤或はその他の接 着剤は、盛り上がった領域と重なったラベル表面にのみ付加されるであろう。こ の事は、グルー或は溶剤を保護する。

【０００５】 前述の様に、ラベル移送ドラムは真空によってその表面にラベルを保持し、そ して重要なのは、容器が接線方向に送られてドラムにより搬送されたラベルの前 縁と係合した場合に、ラベルが容器に移送され且つドラムから解放される事であ り、そして容器がドラムの周囲部の周りを進行する際にラベルが容器の周りに巻 き付く事である。湾曲したバックアップバー（ｂａｃｋｕｐ ｂａｒ）によって 容器がドラム表面に対向して保持される旨が理解されるべきであり、該バックア ップバーはドラムの外周部と平行な曲率を有している。典型的には、容器はポケ ットを設けた星形ホイール（ｓｔａｒｗｈｅｅｌ）によりドラムと接線方向へ係 合する様に移送され、該星形ホイールは更にドラムの軸と平行な垂直軸の回りを 回転する。一度ラベルの前縁が容器或は製品の表面と接触すれば、ラベルが製品 に移送され、且つラベルが容器の周囲へ巻き付く間に該ラベルが該容器に対して 相対的にスライド或はスリップをしないと云う事が重要である。

【０００６】

【解決すべき問題点の記述】

前述の様に、ドラムは真空によってラベルをその表面に保持するものであり、 そして過去においては、ラベルが製品に移送され且つそれに続いて製品の周囲に 巻き付けられそして大気に露出し開放する真空ポートの数が徐々に増加して行く 場合に、該巻き付られるラベルの（ドラムにおける）残存部及び該ドラム上の他 のラベルを保持するのに利用可能な一定量の真空が、比較的小さくなってしまう と云う問題があった。利用可能な真空における上記の減少は、非調和的に（ラベ ルを）取り扱う事、及び誤って位置決めされ或は誤って付加されたラベルを生じ 、更に幾つかの例においては、ラベルの移送は適当に行なわれず、且つ真空はラ ベルの移送を許容する事よりも寧ろラベルを該ドラムの表面に保持し続け、そし て本考案によって特に解決する事を要求されているのはこれ等の問題なのである 。

【０００７】

【考案の目的】

前述の見地より、本考案の目的は、ラベルがドラムに接触している場合にのみ 真空が適用され、そしてラベルを貼付されている製品或はボトルへ（該ラベルが ）移送されている間においてラベルがドラムより離れる際には真空が遮断される 事を許容する真空ドラムを提供する事である。 この考案の別の目的は、ドラムが３６０°全回転する間に、ラベルを保持しそ して真空移送ドラムからラベルを解放する様に真空の付加を制御する事により、 真空の損失をかなり減少し且つ紙、プラスチックフィルム或は金属箔のラベルの 取り扱い特性を改善する事である。 その他の目的は、添付図面に関連して以下の記載を読む事により、明らかにな るであろう。

【０００８】

【考案の構成】

本考案は、個々のラベルを、接着剤付加ステーションを経由してラベル付加ス テーションに搬送し、接着剤付加ステーションにおいてラベルの前縁および後縁 に接着剤を付加し、ラベル付加ステーションにおいてラベルを容器の回りに巻付 ける操作のときに、個々のラベルの搬送のために使用される中空構造のラベル搬 送用回転真空ドラムにおいて、 前記中空構造の真空ドラムは、その下方端部へ固定され且つ該下方端部を閉鎖 する円形の底部プレートと、 前記プレートの中心軸を介して延在しているシリンダ状ハブとを含んでおり、 前記底部プレートはその内部に形成されたＵ字状通路を有し、前記通路の基部 はプレート内部を半径方向に延びており、そして前記通路の垂直方向脚部が前記 プレートの頂部を介して延びており、 １つのユニットとして前記プレートとドラムとを回転するために、駆動手段が 前記ハブに接続されており、 総ての前記Ｕ字状通路の最も外方の垂直方向脚部は同一の周辺方向垂直面内に 位置しており、そして前記Ｕ字状通路の最も内方の垂直方向脚部は異なった半径 方向距離における垂直面内に位置しており、 前記通路の前記外方の垂直方向脚部は前記ドラム中の垂直方向マニホールド通 路の下側に位置しており、該マニホールド通路はドラムの表面中の水平方向真空 ポートの総ての垂直方向シリーズに接続しており、そして前記通路の最も内方の 垂直方向脚部は前記ドラムの上方表面を貫通して漸次異なる半径方向距離におい て開放しており、前縁用真空ポートと連通している開口を伴い、該開口は前記ド ラムの軸から大きな距離だけ離れており、そして後縁用真空ポートと連通してい る開口を伴い、該開口はドラムの軸から最も接近しており、 そして、前記プレートの上方表面における開口へ真空を付加するため前記ドラ ム内部へ位置決めされた静止手段を含み、該開口は前記通路の最も内方の垂直方 向脚部に対応している、ことを特徴とする真空ドラムに関するものである。

【０００９】

【好ましい具体例の記述】

特に第１，２図を参照して、本考案の装置の具体例の説明、及び製品或は容器 に包装ラベル（ｗｒａｐ−ａｒｏｕｎｄ ｌａｂｅｌ）を付加する装置全体にお ける本考案の装置の位置の説明が記載されるであろう。 第１図は、ラベル付加システムの部分断面図であり、該システムは本考案のラ ベル支持ドラムを組み込んでおり、該ラベル支持ドラムは概略的に１０で図示さ れ、概略中空のシリンダ状本体部の形態をしており、該本体部は円形支持プレー ト１１によって閉鎖された下方端部或は底部を有している。第２図において最も 理解出来る様に、支持プレート１１は垂直方向シリンダ状ハブ１２に溶接されて おり、該ハブ１２は駆動シャフト１３の上端部において機械ボルト（ｍａｃｈｉ ｎｅ ｂｏｌｔ）１４により固定されており、該ボルト１４は駆動シャフト１３ 中の開口内へ螺合している。金属ドラム１０は、弾力性はあるが比較的硬いゴム 表面部材１５によって覆われた外周部を有している。ゴム部材１５は幾らかの厚 さを有し、そして弾力的な外周部表面をドラム１０に対して提供する。第１図に おいて最も良く理解出来る様に、ゴム表面部材１５は、盛り上がった、或は半径 方向外方へ延在する、領域１６を伴って形成されている。盛り上がった領域１６ は、ドラム１０の外周部の周囲に円周方向へ間隔を空けて配置されており、そし て各々がラベルの長さに等しい様な対を為しており、該ラベルはドラムへ付加さ れ且つドラムによって貼付領域まで搬送されるべきものであり、該貼付領域にお いて、ラベルはラベル貼付が為されるべき製品に移送される。第１図において図 解された特定の実施例は、盛り上がった領域１６の４つの組或は対を示している 。盛り上がった領域の各対は、ラベルに対して、該対の一方が前縁キャリヤとな り且つ他方が後縁キャリヤとなる事によって特徴付けられるであろう。

【００１０】 第１図中右下で図式的に示されているのは、ラベル供給機構１７である。印刷 されたウエブ１８の形態をしたラベルはロール供給部（図示せず）から矢印１９ の方向へ送られ、切断ブレード２０の下方を通過する。（該ブレード２０と）協 働し、回転駆動される切削ブレード２１が、支持ホイール２２において回転する 様に取り付けられており、該ホイール２２は図示しない手段によって中心ホイー ル軸２３の回りを駆動する。ナイフがラベルウエブ１８をラベルの分断長さに切 断するであろう。第１図において示す様に、ラベルウエブ１８が右方からブレー ド２０を越えて移動する際に、該ラベルの切断された前方端部は垂直ガイド２４ 内に通過し、該ガイド２４はラベルウエブ１８の前方縁部を、ドラム１０のゴム 部材１５の盛り上がった領域１６と係合する様に案内するであろう。ラベルは、 ドラム表面への真空によって吸い寄せられ、そして真空によって該表面へ保持さ れるであろう。明らかに、ラベルが適当な長さとなる様に、ウエブは適当な時に 切断される。真空は複数の通路を介して付加され、該通路はドラムのゴム部材１ ５を介して延びており、そして以下において非常に詳細に記載されるであろう。

【００１１】 第１図において理解される様に、ラベル２５が一度ドラム１０の表面によって 支持されると、第１図において見られる様に、該ラベルは時計方向に移動するで あろう。そして、ラベル２５の前縁２６がドラム１０の表面１５の盛り上がった 領域１６のうちの１つにおいて位置される旨が注目されるべきである。同様に、 ラベル２５の後縁２７は盛り上がった領域１６に対向して保持される。予想され 得る様に、ラベル材料或はウエブ１８が薄いプラスチックフィルムの様なプラス チック材料で製造される場合には、製品或は容器にウエブを保持する為に用いら れる接着剤は、実際、プラスチックに対する溶剤であり得て、その結果、ラベル に（該溶剤が）少量付加されると該ラベルを僅かに粘着状態とし、或は（ラベル は）少なくとも該ラベル自体が製品に接着するのに十分な程度の粘着状態となり 、そして容器或は円形シリンダ状態品の外周部の周囲で重なる関係となった場合 に（ラベルが）該ラベル自身に接着するのには少なくとも十分な程度の粘着状態 となる。

【００１２】 本考案において、そして第１図中に示されている様に、垂直方向接着剤付加シ リンダ２８はドラムの表面から間隔を空けて配置された外周部表面を有しており 、ドラム１０の盛り上がった領域１６に重なっているラベル２５の部分と接触す る様になっている。ドラム２８は溶剤を付加する垂直シリンダであり、米国特許 第４，５７４，０２０号において示す様な特別の形状を有し得る。シリンダ２８ はグラビアロール（ｇｒａｖｕｒｅ ｒｏｌｌ）であり、該グラビアロールは間 隔を空けて配置された所定の領域を除いて滑らかな外表面を有しており、該所定 の領域において表面はグラビア組織（ｇｒａｖｕｒｅ ｔｅｘｔｕｒｅ）を有し 、該グラビア組織はグラビア領域（ｇｒａｖｕｒｅ ａｒｅａ）中の溶剤を取り 出す様に設計されており、且つ盛り上がった領域が該シリンダと接触して通過す る際に、溶剤をこれ等のグラビア領域から盛り上がった領域上のラベル表面へ直 接移送する様に設計されている。第１図において図式的に示されている様に、そ して上記で参照された米国特許において非常に詳細に説明されている様に、グラ ビアシリンダ２８は垂直方向貯溜部２９からの溶剤を備えており、ここでロール ２８上の余分の溶剤及び偶発的に生じた溶剤の堆積（ｂｕｉｌｄｕｐ）はドクタ ーブレード３０によって除去され、該ドクターブレード３０はシリンダ２８の外 周部と係合する様に位置決めされている。シリンダ２８用の取付台３３は、取付 ポスト３２の軸３１の回りを軸支回転する。シリンダ２８及びポスト３２は双方 とも同一のベース３３に取り付けられ、該ベース３３は想像線で示されており、 且つこのベース３３は停止部材ブロック３４を担持しており、該ブロック３４は 調節可能な停止部材３５と係合する様に企図されていて、ドラム１０の外表面に 対するシリンダ２８の位置を設定する様になっている旨が、理解されるべきであ る。従って、ドラム１０によって搬送されるラベルは該ラベルに付加された溶剤 を有し、また、ラベルが紙或は金属箔である場合には、シリンダ２８は典型的な ホットメルト（ｈｏｔ ｍｅｌｔ）移送ロール或はグルー（ｇｌｕｅ）ロールと なり得て、該ロールは、ドラムの盛り上がった部分１６において担持されるラベ ルの領域（前縁或は後縁）に付加されると云う点で本質的に同一の重要な効果を 有するであろう。

【００１３】 それから、ドラム１０はラベルを３６で示された位置に担持するであろう。位 置３６は、ラベルに付加された接着剤、或はラベルがプラスチックである場合の 溶剤、の何れかを有するラベルの前縁が製品或は容器Ｃの表面と係合するであろ う位置である。 ラベルを貼付されるべき容器は、第１図において見られる様に左方から装置へ 侵入し、そして右方へ移動する移動コンベヤ３７上へ連続的に載置される。第１ 図において見られる様に、容器はその基部をコンベヤ３７上に載置させつつ直立 した態様にて位置決めされるであろう。左側或は入来端部近傍でコンベヤ３７と 重なっているのはポケットが付いた第１の星形ホイール３８であり、該星形ホイ ール３８は、容器Ｃが左側から右側に移動している際に容器Ｃと係合する事に適 合しており、そして該容器Ｃが星形ホイール３８のポケット内に係合し、星形ホ イールが反時計方向に移動している際に、該星形ホイールは容器Ｃをコンベヤ３ ７に沿って移動し、そしてアーチ状ガイド３９と係合させる。ガイド３９は表面 ４０を有し、該表面４０は湾曲しており且つ第１の星形ホイール３８の軸に対し て概略同軸（同心円状）になっている。容器は星形ホイールの運動によって、位 置３６においてドラム上のラベルと係合し、そしてガイド３９の表面４０によっ て、該容器がドラム表面へ接線方向にて接近する様に案内される。位置３６にお いて容器がラベルの前縁と接触する時、アーチ状外側ガイド４１によって該容器 はドラムの表面に対向する様に保持される。ガイド４１は単一の円弧を描いてお り、該円弧はドラム１０の軸に対して同軸であり、そして同時にギヤ効果（ｇｅ ａｒ ｅｆｆｅｃｔ）によってドラム表面に係合する様に容器を保持しており、 ドラムとの係合によって容器が回転する際にラベルは容器上へ巻き付けられ、ラ ベルを容器上に巻き付ける。第１図中の位置４２に容器が到達した場合に、ラベ ルは容器Ｃの周囲に完全に巻き回され、そして該ラベル自身へ接着する為に重な り合うであろう。このポイントにおいて容器は出口星形ホイール４３によって丁 度係合され、該星形ホイール４３は第１図において見られる様に反時計方向に回 転するであろう。出口星形ホイール４３は容器を右方へ移動し、そしてコンベヤ ３７の出口部分４４上へ容器を位置決めする。コンベヤ３７がドラムの下方を完 全に横切って延在しているか、或は該コンベヤ３７が隣接するドラムによって妨 害されているかは重要ではない。何故なら、実際、コンベヤ３７の表面からデッ ドプレート４５上に容器がスライドするからである。デッドプレートからコンベ ヤの出口部分４４への円滑な移送は星形ホイール４３及びアーチ状表面ガイド４ ６によって実行され、該星形ホイール４３及びガイド４６は容器が一対のレール ４７及び４８によって係合されるポイントまで容器を搬送するであろう。第２図 において最も良く理解される様に、図示されている容器は背が高くシリンダ状を しているプラスチック容器であり、該容器はテニスボールの市場において通常用 いられており、ここでボールは容器内部に配置され、且つ圧力シールが容器の頂 部に適用されている。容器Ｃは実質的にシリンダ状の外壁部を有しており、該外 壁部にラベル２５が付加される旨が理解されるべきである。

【００１４】 次に第２，３，４図を参照して、真空ドラムの詳細が説明される。 前述の様に、ドラム１０は実質的に直立したシリンダの形態をしており、該シ リンダは支持プレート１１により閉鎖された底部を有している。ドラム１０は切 断されたラベルを位置３６に移送すると云う根本的な目的を有しており、該位置 ３６において該ラベルは容器へ最初に付加される。第２，３図において最も良く 理解される様に、ドラム１０はその垂直方向壁部４９において、複数の垂直方向 マニホールド通路５０を設けている。通路５０は、壁部４９の頂部から底部まで を完全に貫通して延びている。しかしながら、該通路の上方端部において、該通 路は好適なプラグ５１によって栓止めされてれいる。以前に説明した様に、ドラ ム１０は４組のラベル保持表面或はラベル保持領域を有しており、そしてラベル 保持領域の各組について５本のマニホールド通路５０が設けられている。従って 、第３図において示されている様に、ドラム１０全体が総数２０本のマニホール ド通路５０がある。マニホールド通路５０の各々から半径方向外方へ延びている のは、垂直方向に間隔を空けて配置された真空ポート５２である。第２図におい て理解出来る様に、マニホールド５０の各々から半径方向外方に延在する複数の 真空ポート５２が存在する。第２図において詳細に示されている様に、垂直方向 に間隔を空けて配置された５個の真空ポートが存在し、該真空ポートはドラム１ ０のゴム表面１５を貫通して延びており、且つその内方端部においてマニホール ド通路５０と連通している。第２，３図において理解される様に、ドラム１０用 の支持プレート１１は一連の水平方向通路５３を伴って形成されており、該通路 ５３は支持プレート１１の軸に対して概略半径方向へ延びている。ドラム１０に よって搬送されるべきラベルの前縁部或は後縁部と通路５３とが有する関係に依 存して、該通路５３は異なった長さとなっている。第２図において断面図中に示 されている特定の通路は外方端部５４を有しており、該端部５４は垂直方向に延 びており且つマニホールド通路５０の底端部と整合している。水平方向通路５３ の内方端部は垂直通路５５中で終結しており、該垂直通路５５は拡大され下方向 へ開放されたチャンバ５６と連通しており、該チャンバ５６は真空収集リング５ ７と呼び得る部材中にある。

【００１５】 以下においてより詳細に説明されるであろう様に、拡大されたチャンバ５６は エアパイプ５８と連通し、加圧下のエアをチャンバ５６内に送入する。真空収集 リング５７は、その下方表面が支持プレート１１に対して向かい合った関係にて 、比較的大きな真空チャンバ５９を伴って更に形成されている。第４図を見た場 合に、真空チャンバ５９は点線６０によって表示された形状を有している。真空 はパイプ６１を介してチャンバ５９に付加され、該パイプ６１は収集リング５７ の上方表面中の開口を介して延びており、そしてカラー６２によって該開口で保 持されている。収集リング５７はドラム１０の内径よりも僅かに小さな直径を有 しており、従って、第１，２図において明瞭に示す様に（該ドラムと該収集リン グとか）一緒に組み立てられた場合に、ガスが両者間より出て行く。収集リング ５７は、支持プレート１１の上方表面とシール係合状態にて下方へ保持される。 ドラム１０及び収集リング５７の上方へ位置しているのは、取付或は支持バー６ ３である。バー６３はドラム１０の中央垂直軸の上方から固定された支持バー６ ４まで延在しており、該支持バー６４へボルト６５によって該バー６３がボルト 止めされている。ボルト６５はバー６３中に形成された細長いスロット６６を貫 通して延びており、そしてドラム１０の軸に対してバー６３を半径方向において 幾分か調節する事を提供する旨が理解される。概略円形をしたアンダーカット（ ｕｎｄｅｒｃｕｔ）６７（第２図）がバー６３の自由端部に隣接して該バー６３ の下方表面において形成されており、ドラム１０の垂直方向軸と同軸的に整合し ている。

【００１６】 上方へ延在している環状ボス６９を有する概略円形の支持プレート６８がバー ６３のアンダーカット６７内に嵌合しており、そして該プレート６８の軸はドラ ムに対して同軸的になっている。プレート６８は、周辺方向に間隔を空けて配置 され下方へ延在している３本のアーム７０を担持しており、該アーム７０の下端 部は半径方向外方へ延在している延長部７１を伴って形成されている。３個の水 平方向延長部７１の各々はねじ山が形成された偏倚スプリング保持器７２を支持 するのに役立つ。第１，２図を見た場合に理解出来る様に、スプリング保持器７ ２は水平方向延長部中のねじ山が形成された開口を介して螺合されており、そし てロックナット７３を緩める事によって、該延長部に対して垂直方向に調節され 得る。ねじ山が形成されたスプリング保持器７２の下方端部はポケット７４内に 延在しており、該ポケット７４は真空収集リング５７の上方表面中に研摩加工さ れている。スプリング保持器は半径方向に延在する隆起部７５を設けており、該 隆起部７５の下方には圧縮スプリング７６が座着しており、スプリング７６の下 方端部はリング５７の上方表面と係合している。真空収集リング５７を支持プレ ート１１に対向して保持し、真空の損失を除去するのに適当な力の量は、スプリ ング圧を増加する様に調節可能なスプリング保持器７２を下方に降ろして調節す る事によって得られる。漏れは防止されるが、もしも過度の力が用いられるなら ば、ドラムは回転する事が困難となり、且つ短時間で疲労してしまう。アーム７ ０及びねじ山を形成したスプリング保持器７２は更に、真空収集リングが真空ド ラム１０と共に回転するのを防止している。

【００１７】 支持プレート６８は一対のボルト７７によりバー６３へボルト止めされており 、該ボルト７７はバー６３と重なっている上方把持プレート７８を貫通して延び ており、且つ円形支持プレート６８中に螺合している。ボルト７７がバー６３を 貫通して延びている領域において、該バー６３は円周方向スロット７９を設けて おり、その結果、収集リングはドラム１０に対して調節される様に回転され得て 、収集リング５７に対してドラム１０が回転する事によって生ずるエアの出入り 及び種々の真空についての適当なタイミング取りを行なう。

【００１８】 第１，３図を見る場合に理解出来る様に、支持プレート１１は水平方向に延び る複数の通路５３を有しており、以前に説明した様に、該通路５３はドラムの中 心或はプレート１１の軸の方向に異なった長さにて延びている。収集リング５７ 中の真空チャンバ５９は一端部において概略半径方向に延在している壁部８０を 有しており、一方、チォンバ５９の直径方向概略反対側の端部は壁部８１，８２ ，８３，８４を伴って形成されており、該壁部８１，８２，８３，８４は相互に 対して周辺方向に間隔を空けており、そしてチャンバ５９のその他の壁部の位置 によって該壁部の半径方向の長さが制限されている。理解出来る様に、壁部８１ ，８２，８３，８４の各々は、それ等の周囲方向位置において垂直方向通路５５ に対応しており、該垂直方向通路５５は水平方向通路５３の内方端部において形 成されている。通路５３の内方端部５５がチャンバ５９の下方にある間は、真空 はそれぞれのマニホールド５０及び真空ポート５２へ付加され、該ポート５２は ドラムの表面を貫通して延びている。しかしながら、ドラムが回転して第１，２ 図において特別に示された位置へ来た場合に、ドラムの中心から最も離れており 且つラベルの前縁部を保持しているドラム上の盛り上がった領域と連通している 垂直通路５５の内方端部は、壁部８１によって真空から閉鎖され、そしてチャン バ５６に対して開放する様に位置決めされ、パイプ５８により加圧下のエアが該 チャンバ５６へ導入される。ドラムの回転におけるこのポイントは、ラベルがド ラム表面から容器或は製品Ｃに移送されるポイントであり、そしてポート５２を 介して付加されるチャンバ５６内のエア圧は、ラベルを外側へ付勢して容器に係 合せしめ、且つその様な係合を容器の回転における距離に対応する有限の時間だ け維持する。何故なら、チャンバ５６内のエア圧が連続的に付加される２つの垂 直方向ポート５５が存在するからである。収集リング５７に対するドラムの連続 した回転は、壁部８２を越えて次に続く通路５５をもたらし、そしてそれにより 通路５３に連続するポートへの真空（の供給）を遮断するであろう。更なる回転 は、次の垂直方向通路５５を垂直方向ベント開口８５と整合せしめ、該開口８５ は、実際、この通路５５のガス抜き（真空の解放）を行ない、その結果、残留し ていた真空は解放され、ラベルがドラムの表面から容易に除去される事を許容す る。同様に、次の通路５５が壁部８３を越え且つ他のベントポート８６と整合し 、そして更に、（別の）通路５５が壁部８４を越え且つベント開口８７において ガス抜きされ（真空が解放され）、該（別の）通路５５は水平方向通路５３に接 続され、該通路５３はラベルの後縁と重なった関係にあるマニホールド５０へ接 続されている。

【００１９】

【考案の効果】

前述の装置の作動は十分に単純なものである。しかしながら、明瞭な理解をも たらし且つ誤解を防ぐ為に次の事が理解されるべきである。即ち、第１図におい て見られる様に、容器に付加されるべきラベル２５は、左方へ移動するウエブ１ ８の形態にて到来し、そしてガイド２４によってドラム表面１５と接触する様に 案内される。半径方向へ延びる通路５３のポート５５が真空チャンバ５９内部の 垂直壁部８０を越えて移動すると同時に、これ等の通路に真空が連続的に付加さ れ、そして該通路が延びているポートまで真空が付加され、そしてドラム表面上 のラベルが接着剤付加システム或は溶剤付加システム２８を越えてポイント３６ に至るまでの間に該レベルを保持し、該ポイント３６は第２図において断面図で 示されており、該ポイント３６において、ラベルの前縁を容器へ円滑に移送する 事を保証する為に加圧下のエアが付加され、そして、外側ガイド４１により容器 がドラムに対向して保持されている際に、ラベルが容器上へ完全に巻き付くまで 、容器は（該ガイド４１に沿って）回転し且つラベルを拾い上げる。ドラムが静 止状態の収集リング５７に対して回転すると同時に、ラベルがドラムから離れる べきポイントの各々において、ドラムへラベルを保持する真空が順次解放され且 つ通路が順次ガス抜きされる（真空が解放される）。この態様において、真空ポ ート５２が最早ラベルを保持する必要が無くなった場合には、真空収集リングが 真空の供給を遮断し且つ中止する事に基づき、真空を与えられていない状態にて ラベルは円滑に且つ正確に移送される。容易に理解出来る様に、第１図に見られ る様なドラムの右側にある一連のポートは最早真空を供給されておらず、そして ラベルの取り扱いにおいて活性化されているポートのみが真空を供給される様に 維持されている。真空が最早必要とされないポイントへポートが到来した際に該 ポートへの真空を順次中断するのみならず、該ポートは更にガス抜きされて（真 空を解放されて）、真空が確実に遮断された後においてもラベルがドラムへ残存 する可能性を防止している。

【００２０】 第１，３図において図解されたドラム１０において、４組或は４対設けられて いる盛り上がった領域１６は、ラベルの長さに対応し、且つドラムの表面を４つ のラベル領域に分割する。１つのラベルの後縁と次のラベルの前縁との間にはギ ャップが存在する。ドラムの全周辺部において、ラベル支持領域は約８６％であ り、一方、ギャップは約１４％である。

【図面の簡単な説明】

【図１】容器へのラベル貼付システムと共に本考案の真
空ラベル移送ドラムを示す頂部平面図であり；

【図２】第１図の２−２線から見た垂直方向断面図であ
り；

【図３】真空移送ドラム及び支持プレートの頂部平面図
であり；そして

【図４】収集リングを包含する真空チャンバの頂部平面
図である。

【符号の説明】

１０ ドラム １１，６８ 支持プレート １２ ハブ １３ 駆動シャフト １４，６５，７７ ボルト １５ 表面部材 １６ 盛り上がった領域 １７ ラベル供給機構 １８ ウエブ ２０，２１，３０ ブレード ２２ 支持ホイール ２３ ホイール軸 ２４，３９，４１，４６ ガイド ２５ ラベル ２６ 前縁 ２７ 後縁 ２８ 接着剤付加シリンダ ２９ 貯溜部 ３２ 取付ポスト ３３ 取付台 ３４ 停止部材ブロック ３５ 停止部材 Ｃ 容器 ３７ 移動コンベヤ ３８，４３ 星形ホイール ４４ 出口位置 ４５ デッドプレート ４７，４８ レール ４９ 垂直方向壁部 ５０ マニホールド通路 ５１ プラグ ５２ 真空ポート ５３ 水平方向通路 ５４ 外方端部 ５５ 垂直方向通路 ５６ チャンバ ５７ 真空収集リング ５８ エアパイプ ５９ 真空チャンバ ６１ パイプ ６２ カラー ６３，６４ 支持バー ６６，７９ スロット ６７ アンダーカット ６９ ボス ７０ アーム ７１ 延長部 ７２ スプリング保持器 ７３ ロックナット ７４ ポケット ７５ 隆起部 ７６ 圧縮スプリング ７８ 上方把持プレート ８０，８１，８２，８３，８４ 壁部 ８５，８７ ベント開口 ８６ ベントポート

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 個々のラベルを、接着剤付加ステーショ
   ンを経由してラベル付加ステーションに搬送し、接着剤
   付加ステーションにおいてラベルの前縁および後縁に接
   着剤を付加し、ラベル付加ステーションにおいてラベル
   を容器の回りに巻付ける操作のときに、個々のラベルの
   搬送のために使用される中空構造のラベル搬送用回転真
   空ドラムにおいて、 前記中空構造の真空ドラムは、その下方端部へ固定され
   且つ該下方端部を閉鎖する円形の底部プレートと、 前記プレートの中心軸を介して延在しているシリンダ状
   ハブとを含んでおり、 前記底部プレートはその内部に形成されたＵ字状通路を
   有し、前記通路の基部はプレート内部を半径方向に延び
   ており、そして前記通路の垂直方向脚部が前記プレート
   の頂部を介して延びており、 １つのユニットとして前記プレートとドラムとを回転す
   るために、駆動手段が前記ハブに接続されており、 総ての前記Ｕ字状通路の最も外方の垂直方向脚部は同一
   の周辺方向垂直面内に位置しており、そして前記Ｕ字状
   通路の最も内方の垂直方向脚部は異なった半径方向距離
   における垂直面内に位置しており、 前記通路の前記外方の垂直方向脚部は前記ドラム中の垂
   直方向マニホールド通路の下側に位置しており、該マニ
   ホールド通路はドラムの表面中の水平方向真空ポートの
   総ての垂直方向シリーズに接続しており、そして前記通
   路の最も内方の垂直方向脚部は前記ドラムの上方表面を
   貫通して漸次異なる半径方向距離において開放してお
   り、前縁用真空ポートと連通している開口を伴い、該開
   口は前記ドラムの軸から大きな距離だけ離れており、そ
   して後縁用真空ポートと連通している開口を伴い、該開
   口はドラムの軸から最も接近しており、 そして、前記プレートの上方表面における開口へ真空を
   付加するため前記ドラム内部へ位置決めされた静止手段
   を含み、該開口は前記通路の最も内方の垂直方向脚部に
   対応していることを特徴とする改良された真空ドラム。
2. 【請求項２】 前記静止手段は収集リングを含み、前記
   リングは下方向へ開放した真空チャンバ及びエアチャン
   バをその内部において有しており、そして該静止手段は
   前記リングを前記底部プレートの上方表面とシール状態
   にて係合する様に保持する手段を含んでいる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載の改良された真空ドラム。
3. 【請求項３】 前記リングを前記底部プレートと係合す
   る様に保持する前記手段は静止プレートを含んでおり、
   該プレートは周囲方向に間隔を空けて配置された複数の
   垂直方向アームを伴い、該アームは下方へ延びて前記リ
   ングと係合しており、そして前記アームと前記リングと
   の間にスプリング手段を伴い、前記リングを下方に偏倚
   する実用新案登録請求の範囲第２項記載の改良された真
   空ドラム。
4. 【請求項４】 前記リングを前記底部プレートに対して
   調節するのを許容するため前記静止プレートに接続され
   た調節手段を更に備えている実用新案登録請求の範囲第
   ３項記載の改良された真空ドラム。
5. 【請求項５】 前記アームは等間隔に配置された３本の
   垂直方向アームであり、単一の支持部材と、静止オーバ
   ーヘッドバーと、前記支持部材が前記バーに対して角度
   的に調節され得る様に前記支持部材を前記静止オーバー
   ヘッドバーに接続する調節可能な手段とによって該アー
   ムが担持されている実用新案登録請求の範囲第３項記載
   の装置。
6. 【請求項６】 前記アームの各々はその下方端部におい
   て垂直方向へ延在したスタッドを担持しており、前記ス
   タッドの下方端部を受け入れるために前記リングはその
   上方表面内に円形の凹部を伴って形成されており、そし
   て前記スプリング偏倚は各スタッドを包囲しているコイ
   ルばねによって形成され、前記スプリングは前記リング
   と前記スタッドとの間で圧縮されており、それによりリ
   ングをドラム支持部に向けて偏倚する実用新案登録請求
   の範囲第３項記載の装置。
7. 【請求項７】 前記プレートを支持する前記手段と前記
   プレートとの間に角度的に調節する手段とを更に備え
   て、前記プレートと該プレートの偏倚アームと前記リン
   グとを前記ドラム支持底部プレートに対して角度的に動
   かす実用新案登録請求の範囲第６項記載の装置。