JPH0672614U - フィルタエレメント - Google Patents
フィルタエレメントInfo
- Publication number
- JPH0672614U JPH0672614U JP1219693U JP1219693U JPH0672614U JP H0672614 U JPH0672614 U JP H0672614U JP 1219693 U JP1219693 U JP 1219693U JP 1219693 U JP1219693 U JP 1219693U JP H0672614 U JPH0672614 U JP H0672614U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter paper
- main filter
- auxiliary
- main
- fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ジグザグ状に折り曲げた密度の大小異なる2
種類の濾紙を使用して、流体中のダスト等の不純物を微
細なものまでも効率良く捕集し、大幅な瀘過効率のアッ
プが図れるようになるフィルタエレメントを提供するこ
とにある。 【構成】 多数の孔2a付き内筒コア2の周囲に所要の
密度を持つメイン濾紙11をジグザグ状に折り曲げて配
設すると共に、このメイン濾紙11の外周に密度の低い
補助濾紙12をジグザグ状に折り曲げて配設してなり、
且つそのメイン濾紙11と補助濾紙12とは互いに折り
数を等しくすると共に、メイン濾紙11の折り幅Hより
も補助濾紙12の折り幅hを小さくし、両者が互いの山
部11a,12aの頂部分で接合し、それ以外の部分で
は互いにV字角度を大小異にして離間していることを特
徴とする。
種類の濾紙を使用して、流体中のダスト等の不純物を微
細なものまでも効率良く捕集し、大幅な瀘過効率のアッ
プが図れるようになるフィルタエレメントを提供するこ
とにある。 【構成】 多数の孔2a付き内筒コア2の周囲に所要の
密度を持つメイン濾紙11をジグザグ状に折り曲げて配
設すると共に、このメイン濾紙11の外周に密度の低い
補助濾紙12をジグザグ状に折り曲げて配設してなり、
且つそのメイン濾紙11と補助濾紙12とは互いに折り
数を等しくすると共に、メイン濾紙11の折り幅Hより
も補助濾紙12の折り幅hを小さくし、両者が互いの山
部11a,12aの頂部分で接合し、それ以外の部分で
は互いにV字角度を大小異にして離間していることを特
徴とする。
Description
【0001】
本考案は、主にオイル等の流体中のダスト等の異物を濾過捕集するフィルタエ レメントに関し、特にジグザグ状に折曲した多数のひだ(プリーツ)付き濾紙を 用いたフィルタエレメントに関する。
【0002】
一般に、オイル等の流体中のダストなどの異物を濾過捕集するフィルタエレメ ントは、図3に示す如く、流体の濾過面積を多く取るために、フィルタとしてジ グザグ状(プリーツ状)に折曲して円筒状に丸めた濾紙1を用いている場合が多 い。この場合、濾紙1内に多数の小孔2aを穿設した内筒コア2を挿入すると共 に、その上端には流出口3を有するアッパープレート4を、下端にはエンドプレ ート5を嵌着して、全体が構成されている。そして外周から流入する流体を濾紙 1に通してダスト等の異物を瀘過捕集し、これで清浄化した流体は上端の流出口 3から所要の配管に導出させている。
【0003】 こうした構成のフィルタエレメントに装着されている濾紙1は素材の密度(目 の粗さ)や厚さ等が異なる各種瀘過性能のものがあり、処理流体や用途に応じて 適性と思われる濾紙が採用されている。
【0004】
ところで、こうしたフィルタエレメントにおいて、流体中の微細粒子のダスト をも捕集すべく瀘過性能をアップする目的で、密度の高い(目の細かい)濾紙を 用いると、流体の通過抵抗が大きく、圧力損失が高くなって瀘過効率が低下し、 所定時間内での所要量の流体処理ができなくなる。このために所要の通過流量を 確保するには、更に瀘過面積を増大すべく容量の大きなエレメントが必要となる が、これを収容するために大きなケーシングが必要で、しかもそのケーシングを 耐圧性の条件から肉厚化しなければならず、コスト高を招くと共に設置スペース を多くとり、しかも濾紙の目詰まりが早く短期間で寿命が来てしまうなどの不具 合が生じる。
【0005】 また、密度が低い(目の粗い)一次濾紙と密度の高い(目の細かい)二次濾紙 とを接合した二重濾紙を採用して、その一次濾紙でプレフィルタの如く流体中の 粗いダストを捕集し、次に2次濾紙で微細なダストを捕集すると言った二段階瀘 過方式が従来から試みられている。しかし、この場合、一次濾紙と二次濾紙とが 互いに密接重合した平行状態にあるので、その両濾紙に流れる流体の流線方向が 一重濾紙の場合と同様に一定で、流体が流れ方向を変更せずに略直進するように して両濾紙を通過する。このため流体中には形状寸法が千差万別な異物が混在し ているので、異物の形状よっては真っ直ぐ両濾紙を通り抜け易いものがあり、2 種類の濾紙を使った割りには液体中の異物の捕集率が悪く期待した程の瀘過効率 アップの効果が得られなかった。
【0006】 本考案は前記事情に鑑みなされ、その目的とするところは、ジグザグ状に折り 曲げた密度の大小異なる2種類の濾紙を使用して、流体中のダスト等の不純物を 微細なものまでも効率良く捕集し、大幅な瀘過効率のアップが図れるようになる フィルタエレメントを提供することにある。
【0007】
本考案のフィルタエレメントは、前記目的を達成するために、多数の孔付き内 筒コアの周囲に所要の密度を持つメイン濾紙をジグザグ状に折り曲げて配設する と共に、このメイン濾紙の外周に密度の低い補助濾紙をジグザグ状に折り曲げて 配設してなり、且つそのメイン濾紙と補助濾紙とは互いに折り数を等しくすると 共に、メイン濾紙よりも補助濾紙の折り幅を小さくし、両者が互いの山側頂部で 接合し、それ以外の部分では互いにV字角度を大小異にして離間していることを 特徴とする。
【0008】
【作用】 前記構成のフィルタエレメントであれば、内筒コアの周囲に配するジグザグ状 に折り曲げた密度の高いメイン濾紙の更に外周に、密度の低い補助濾紙がジグザ グ状に折り曲げられて配するが、その補助濾紙はV字状の谷が浅くメイン濾紙に 対し山側頂部のみで接合し、それ以外の部分では互いにV字角度を大小異にして 離間するので、その補助濾紙とメイン濾紙との流線方向(それぞれの濾紙面に直 交する方向)が異なる。これにて、まず流体が補助濾紙に流れ込んで比較的粗い 粒子のダストを捕集されながら、メイン濾紙との間の踊り場の如き空間に抜け、 そこから流体が流れの向きを変えてメイン濾紙に流れ込む。これで前記補助濾紙 を真っ直ぐ通り抜けた異物が傾いてメイン濾紙に侵入して十分に瀘過捕集される ようになる。また、V字状の谷が浅い補助濾紙はメイン濾紙に比べ瀘過面積が少 ないが、密度が低い(目が粗い)ので、流体の通過抵抗がそれほど大きくならず 、瀘過面積の大きいメイン濾紙と略同様の圧力損失で流体の流れを許容するよう になる。従って、補助濾紙とメイン濾紙とで二段階的に流体中のダスト等の不純 物を非常に効率良く微細なものまでも確実に捕集し、瀘過効率の大幅なアップが 図れるようになる。
【0009】
以下、本考案のフィルタエレメントの一実施例を図1及び図2により説明する 。なお、図中前述の図3に示した構成と重複するものには同一符号を付して説明 の簡略化を図る。
【0010】 まず、多数の小孔2aを穿設した円筒状の内筒コア2の周囲に、コルゲート加 工を施した所要の密度を持つ(目の細かい)メイン濾紙11と、この更に外周に 該メイン濾紙11より密度の低い(メイン濾紙より3〜5倍程度目が粗い)補助 濾紙12とが、それぞれジグザグ状(プリーツ状)に多数回折り曲げて無端環状 に配設されている。
【0011】 ここで、そのメイン濾紙11は、所要の大きな瀘過面積を確保するために、多 数の折り数を持つ、即ち山部11aと谷部11bを多数有していると共に、折り 幅Hが広く設定されている。一方、その外周に配する前記補助濾紙12は、折り 数(山部12aと谷部12bとの数)が前記メイン濾紙11と等しくされている が、折り幅hが前記メイン濾紙11の折り幅Hよりも小さく(例えば図示の実施 例では略半分)に設定されている。つまり、メイン濾紙11はV字状の谷が鋭角 に深く、補助濾紙12はV字状の谷が鈍角に近く浅くされている。
【0012】 従って、前記メイン濾紙11と補助濾紙12とは、互いの山部11a,12a の頂部分のみで内接円の如く接合し、それ以外の部分では互いにV字角度θ1, θ2を大小異にして離間されてその相互間に踊り場の如き空間13を構成してい る。
【0013】 なお、そのメイン濾紙11と補助濾紙12を周配した内筒コア2の上端には、 図3で示した如く流出口3を有するアッパープレート4を、下端にはエンドプレ ート5を嵌着して、全体が構成されている。そして外周から流入する流体を補助 濾紙12とメイン濾紙11とに通してダスト等の異物を二段階的に瀘過捕集し、 これで清浄化した流体は上端の流出口3から所要の配管に導出させるようになっ ている。
【0014】 こうした構成のフィルタエレメントであれば、内筒コア2の周囲に配するジグ ザグ状に折り曲げた密度の高いメイン濾紙11の更に外周に、密度の低い補助濾 紙12がジグザグ状に折り曲げられて配するが、その補助濾紙12はV字状の谷 が浅くメイン濾紙11に対し山側頂部のみで接合し、それ以外の部分では互いに V字角度θ1,θ2を大小異にして離間しているので、そのメイン濾紙11と補 助濾紙12との流線方向A,B(それぞれの濾紙面に直交する方向)が異なる。
【0015】 これにて、まず流体が補助濾紙12に流れ込んで比較的粗い粒子のダストを捕 集されながら、メイン濾紙11との間の踊り場の如き空間13に抜け、そこから 流体が流れの向きを変えてメイン濾紙11に流れ込むようになる。
【0016】 これで前記補助濾紙12を真っ直ぐ通り抜けた異物が傾いてメイン濾紙11に 侵入して十分に瀘過捕集されるようになる。つまり、補助濾紙12とメイン濾紙 11との角度が違うので、流体中のダストが補助濾紙12とメイン濾紙11とに 対し侵入する際の向きが異なって、そのダストが補助濾紙12とメイン濾紙11 とのいずれかに確実に捕集されるようになる。これで、2種類の濾紙を単に重ね た従来の二段階瀘過方式のものよりも瀘過効率が数倍アップできるようになる。
【0017】 また、前記V字状の谷が浅い補助濾紙12はメイン濾紙11に比べ瀘過面積が 少ないが、密度が低い(目が粗い)ので、流体の通過抵抗がそれほど大きくなら ず、瀘過面積の大きいメイン濾紙と略同様の圧力損失で流体の流れを許容するの で問題にはならない。
【0018】
本考案のフィルタエレメントは、前述の如き構成としたから、ジグザグ状に折 り曲げた密度の大小異なる2種類の濾紙を使用して、流体中のダスト等の不純物 を微細なものまでも効率良く捕集し、大幅な瀘過効率のアップが図補助濾紙とメ イン濾紙とで二段階的に流体中のダスト等の不純物を非常に効率良く微細なもの までも確実に捕集でき、2種類の濾紙を単に重ねた従来の二段階瀘過方式のもの より瀘過効率を数倍アップできる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のフィルタエレメントの一実施例を示す
横断面図。
横断面図。
【図2】同上実施例のフィルタエレメントの一部拡大断
面図。
面図。
【図3】従来のフィルタエレメントの分解斜視図。
2…内筒、2a…孔、11…メイン濾紙、11a…山
部、11b…谷部、12…補助濾紙、12a…山部、1
2b…谷部、13…空間、H,h…折り幅、θ1,θ2
…V字角度。
部、11b…谷部、12…補助濾紙、12a…山部、1
2b…谷部、13…空間、H,h…折り幅、θ1,θ2
…V字角度。
Claims (1)
- 【請求項1】 多数の孔付き内筒コアの周囲に所要の密
度を持つメイン濾紙をジグザグ状に折り曲げて配設する
と共に、このメイン濾紙の外周に密度の低い補助濾紙を
ジグザグ状に折り曲げて配設してなり、且つそのメイン
濾紙と補助濾紙とは互いに折り数を等しくすると共に、
メイン濾紙よりも補助濾紙の折り幅を小さくし、両者が
互いの山側頂部で接合し、それ以外の部分では互いにV
字角度を大小異にして離間していることを特徴とするフ
ィルタエレメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219693U JPH0672614U (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | フィルタエレメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1219693U JPH0672614U (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | フィルタエレメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0672614U true JPH0672614U (ja) | 1994-10-11 |
Family
ID=11798656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1219693U Pending JPH0672614U (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | フィルタエレメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0672614U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034002A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 液体濾過装置およびそれを用いたバラスト水処理装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5624010A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-07 | Wako Sangyo Kk | Filtering body |
JPS6034328U (ja) * | 1983-08-08 | 1985-03-08 | 株式会社東芝 | ポンチ集合体 |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP1219693U patent/JPH0672614U/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5624010A (en) * | 1979-08-01 | 1981-03-07 | Wako Sangyo Kk | Filtering body |
JPS6034328U (ja) * | 1983-08-08 | 1985-03-08 | 株式会社東芝 | ポンチ集合体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014034002A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 液体濾過装置およびそれを用いたバラスト水処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1236407A (en) | Filter with end cap which will accommodate flow reversal | |
US4976858A (en) | Multi-layer filter medium | |
US6409805B1 (en) | Fluid filter system | |
GB2063098A (en) | Filter element for filtering compressed air | |
EP0250861A2 (en) | A lubricant filter assembly and method for mounting the same | |
WO2006049748A1 (en) | Fluted filter media with intermediate flow restriction and method of making same | |
US5037548A (en) | Multiple-disc filter having smaller passageways on the outlet side | |
CN112780458A (zh) | 具有变化通道和深波纹的折叠的过滤介质包 | |
WO2012107260A1 (de) | Filteranordnung und filterverfahren | |
JPH0672614U (ja) | フィルタエレメント | |
US4780204A (en) | Fluid collector with upraised ridges | |
EP1092462B1 (en) | High capacity filter | |
JPS632089Y2 (ja) | ||
JP3492429B2 (ja) | フィルタエレメント | |
US20080073298A1 (en) | Filter having opposing parallel planes of wedge wires | |
RU93009576A (ru) | Фильтр | |
JPH061219Y2 (ja) | エアクリーナ | |
JPS5892435A (ja) | 流体清浄器 | |
US20060026937A1 (en) | Filter assembly including foam and pleated media | |
JPS6034328Y2 (ja) | 濾過体 | |
JPS5928119Y2 (ja) | エアクリ−ナ | |
JPS6034329Y2 (ja) | 濾過体 | |
JPH0538806Y2 (ja) | ||
JP3073131B2 (ja) | オイルミスト分離回収装置 | |
JPH0437606Y2 (ja) |