JP3073131B2 - オイルミスト分離回収装置 - Google Patents

オイルミスト分離回収装置

Info

Publication number
JP3073131B2
JP3073131B2 JP06138043A JP13804394A JP3073131B2 JP 3073131 B2 JP3073131 B2 JP 3073131B2 JP 06138043 A JP06138043 A JP 06138043A JP 13804394 A JP13804394 A JP 13804394A JP 3073131 B2 JP3073131 B2 JP 3073131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil mist
filter
gas
recovery device
mist separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP06138043A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07317526A (ja
Inventor
浩詞 塚本
芳樹 舟橋
稔 芹沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP06138043A priority Critical patent/JP3073131B2/ja
Publication of JPH07317526A publication Critical patent/JPH07317526A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3073131B2 publication Critical patent/JP3073131B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オイルミスト分離回収
装置に係り、特に自動車等の車両用エンジンのクランク
室内に溜ったブローバイガスに含まれるオイルミストを
分離回収するのに適した小型軽量のオイルミスト分離回
収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のオイルミスト分離回収装
置としては、例えば実開昭59ー206610号公報に
示すように、自動車用エンジンのブローバイガス還流管
の一部に介装されたオイルミスト分離回収装置(オイル
トラッパ)が知られていた。このオイルミスト分離回収
装置1は、図4に示すように、筒状のケーシング2の内
部下側に複数の仕切り板3を設けてジグザグ経路4を形
成すると共に、ケーシングの内部上側に網目状のフィル
タ(オイルストレーナ)5を設けていた。そして、ブロ
ーバイガスを仕切り板3に当てることにより、主として
粒径の大きなオイルミストの一部を仕切り板3に凝縮さ
せ、さらに仕切り板3では取りきれない粒径の小さいオ
イルミストを目の細かいフィルタ5により取り除くよう
にしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記オイルミ
スト分離回収装置においては、小粒径のオイルミストの
回収効率を高めるためにフィルタの密度を高めているた
め、オイルの劣化等によるスラッジ等によりフィルタが
目詰まりしたり、また、外気温の低い冬季等にガス中の
水分がフィルタ内で凍結して詰まらせたりするという問
題があった。このようなフィルタの目詰まりにより、圧
力損失が非常に大きくなり、エンジン内の圧力が増加し
て、オイルレベルゲージの栓が飛んだり、シール部等か
らのオイル洩れ等の不都合が生じるおそれがあった。本
発明は、上記した問題を解決しようとするもので、フィ
ルタの目詰まりによりオイルミスト混入ガスの通過を妨
げないようにしたオイルミスト分離回収装置を提供する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、上記請求項1に係る発明の構成上の特徴は、外壁に
ガス流入口とガス流出口を設けた容器の内側面に取り付
けられ、容器内の空間をガス流入口に続くガス流入空間
と、ガス流出口に続くガス流出空間に区分するフィルタ
部材を設けたオイルミスト分離回収装置において、フィ
ルタ部材として、複数のフィルタ板を所定間隔を隔てて
配列すると共に各フィルタ板の異なる位置に各々少なく
とも1個の補助通気孔を設けたことにある。
【0005】また、上記請求項2に係る発明の構成上の
特徴は、前記請求項1に記載のオイルミスト分離回収装
置において、フィルタ板間に、各フィルタ板間の空間を
仕切ることにより補助通気孔間の距離を長くする仕切り
部材を設けたことにある。
【0006】
【発明の作用・効果】上記のように構成した請求項1に
係る発明においては、各フィルタ板に設けた補助通気孔
間の距離は離れており、フィルタ板間の距離より大幅に
長くなっているので、フィルタの目詰まりがない通常の
場合には、各補助通気孔間を通過するガスは少なく、従
ってフィルタのオイルミスト除去能力は、わずかしか低
下しない。そして、オイルミスト中のスラッジ等により
フィルタが目詰まりを生じた場合に、ガスは1層目のフ
ィルタ板の補助通気孔から2層目のフィルタ板との間の
空間に流れ込み、2層目のフィルタ板に設けた補助通気
孔を通過することにより、圧力損失が所定の値より大き
くなることを防ぐことができる。フィルタ板を3層以上
に設けた場合にも上記と同様にガスが通過する。その結
果、オイルミスト分離回収装置に大きな圧力損失が生じ
ることがないので、そのガス流入口に連結されたエンジ
ン等の内部の圧力増加をもたらすことがなく、シール部
分等からのオイル洩れ等の問題を生じることもない。
【0007】また、上記のように構成した請求項2に係
る発明においては、仕切り板により空間が仕切られるこ
とにより、補助通気孔間の距離を長くすることができる
ので、フィルタの目詰まりのない通常の状態において、
通気孔間のガスの流れを非常に少なくすることができ、
フィルタのオイルミスト除去能力をほとんど低下させる
ことがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は、同実施例に係る自動車エンジン用のオ
イルミスト分離回収装置を断面図により概略的に示した
ものである。このオイルミスト分離回収装置は、円筒形
の容器10を設けている。容器10は、図1に示すよう
に、上側部11と下側部12とに分割されており、上側
部11の下端に設けたフランジ部11aと下側部12の
上端に設けたフランジ部12aとを接合させることによ
り一体になる。上側部11の上壁11b中央にはガス流
出口11cが設けられ、ガス流出口11cにはガス流出
管13が連結されている。下側部12の底壁12bは、
除去されたオイルを下方に流下させるために漏斗形状に
なっており、その中央にはガス流入口12cが設けら
れ、ガス流入口12cにはガス流入管14が連結されて
いる。また、下側部12の内周面には半円より面積の大
きな弓形の2枚の仕切り板15が、交互に取り付けられ
ている。
【0009】そして、容器10の上側部11と下側部1
2の接合部分には、フィルタ部材20が、両フランジ1
1a,12a間に挟まれて配設されている。フィルタ部
材20は、図2に示すように、上フィルタ板21と下フ
ィルタ板22とその間に挟まれるスペーサ23とを設け
ている。上フィルタ板21と下フィルタ板22は、0.
1mmφの微小孔21a,22aを全面に設けた60m
mφの金属薄板であり、かつ周辺に10mmφの補助通
気孔21b,22bを1箇所設けている。スペーサ23
は、アルミニウム製で、図2に示すように、外径60m
mφの大リング部23aと外径30mmφの小リング部
23bを同心円位置に配置し、両者を一箇所にて棒状の
支持部23cにより連結したものであり、プレス等によ
り一体的に形成されている。なお、上下フィルタ板2
1,22の微小孔21a,22aの径や配置密度は目的
や用途に応じて適宜選択することができ、また、補助通
気孔21b,22bの径や数及び配置位置についても、
適宜選択して実施することができる。スペーサ23の形
状についてもリング状に限らず、直線、曲線及びこれら
の組合せ形状を用いることができる。
【0010】上フィルタ板21の補助通気孔21bと下
フィルタ板22の補助通気孔22bを、スペーサ23の
支持部23cを挟んで反対側に配置させた状態で、上フ
ィルタ板21とスペーサ23と下フィルタ板22とを重
ね合わせて固定することにより、フィルタ部材20が得
られる。このフィルタ部材20を容器10内に設けるこ
とにより、容器10内が、上側室R1と下側室R2に分
離される。そして、下側室R2内は、上記仕切り板15
によってジグザグ経路に区切られている。
【0011】つぎに、上記のように構成した実施例の動
作について説明すると、まずオイルミストの混入したガ
スが、ガス流入管14を通してオイルミスト分離回収装
置内に流入すると、まず下側室R2にて仕切り板15に
当たることにより、仕切り板15にオイルミストの一部
が付着してガス中から除去される。これら除去されたオ
イル分は、ガス流入管14を流下して回収される。さら
に、ガスはフィルタ部材20に流入するが、このときフ
ィルタ部材20が目詰まりもなく正常な状態にあるとき
は、図3に線Aで示すように、上方に向けて略真っ直ぐ
に下フィルタ板22及び上フィルタ板21を通過して流
れ、上下フィルタ板21,22によってオイルミスト中
の粒子が効率よく除去される。
【0012】そして、オイルミスト中のスラッジ等によ
り上下フィルタ板21,22の内が目詰まりを生じた
り、外気温の低い冬季等にガス中の水分の凍結により上
下フィルタ板21,22が目詰まりを生じたときには、
図3に示すように、ガスは下フィルタ板22の補助通気
孔22bからスペーサ23の空間内に流れ込み、線Bに
示す経路を経て上フィルタ板21の補助通気孔21b流
出口から上側空間R1に入り、ガス流出管13から流出
する。また、スラッジ等により上下フィルタ板21,2
2の内の一方が詰まったときには、目詰まりしたフィル
タ板についてのみその補助通気孔からガスが通過する。
そのため、フィルタ板21,22の目詰まりによって
も、オイルミスト分離回収装置に大きな圧力損失を生じ
ることない。従って、ガス流入管14に連結されたエン
ジンの内部に大きな圧力増加をもたらすこともなく、シ
ール部分等からのオイル洩れ等の問題を生じることもな
い。
【0013】以下、上記実施例によるフィルタ部材20
の上フィルタ板21と下フィルタ板22の補助通気孔の
角度を代えた場合について圧力損失の変化について実験
を行った。ガス流は、自動車用エンジンにおける最大流
量である流量45Nl/min(流量は、ガス温度が0
℃,1気圧の標準状態に慣算したものである)とした。
試料1,2としては、両補助通気孔間の角度をそれぞれ
90゜、180゜としたものである。ただし、上下フィ
ルタ板21、22は完全に目詰まりしたものである。な
お、参考例3として、フィルタ部材を設けないものを加
えた。その実験結果を下記表1に示す
【0014】
【表1】
【0015】上記実験結果から、両補助通気孔の角度を
大きくするに従って圧力損失は大きくなっているが、最
も角度の大きな180゜の場合でも、158mmAQ
と、実用上問題のない結果であった。
【0016】なお、上記実施例において、フィルタ部材
の材質については、金属に限らずプラスチック、セラミ
ックス等を用いることができる。また、フィルタ板につ
いても、孔開き板の代わりに多孔質板や、スリット板等
を用いることができる。また、上記実施例において、オ
イルミスト分離回収装置の形状等については、目的用途
等に応じて適宜変更することができる。さらに、上記実
施例において、オイルミスト分離回収装置を自動車エン
ジン用として用いているが、その他のエンジンやガスタ
ービン等のオイルミスト分離回収用としても用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るオイルミスト分離回収
装置を概略的に示す断面図である。
【図2】同オイルミスト分離回収装置のフィルタ部材を
概略的に示す分解斜視図である。
【図3】同フィルタ部材のガスの流れを概略的に示す斜
視図である。
【図4】従来例に係るオイルミスト分離回収装置を概略
的に示す断面図である。
【符号の説明】
10…容器、11…上側部、11a…フランジ部、11
b…上壁、11c…流出口、12…下側部、12a…フ
ランジ部、12b…底壁、12c…流入口、13…流出
管、14…流入管、15…仕切り板、16…オイル排出
管、20…フィルタ部材、21…上フィルタ板、21a
…微小孔、21b…補助通気孔、22…下フィルタ板、
22a…微小孔、22b…補助通気孔、23…スペー
サ、23a…大リング部、23b…小リング部、23c
…支持部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芹沢 稔 愛知県小牧市大字北外山字哥津3600番地 東海ゴム工業株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 13/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁にガス流入口とガス流出口を設けた
    容器の内側面に取り付けられ、同容器内の空間を前記ガ
    ス流入口に続くガス流入空間と、前記ガス流出口に続く
    ガス流出空間に区分するフィルタ部材を設けたオイルミ
    スト分離回収装置において、 前記フィルタ部材として、複数のフィルタ板を所定間隔
    を隔てて配列すると共に各フィルタ板の異なる位置に各
    々少なくとも1個の補助通気孔を設けたことを特徴とす
    るオイルミスト分離回収装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載のオイルミスト分離
    回収装置において、 前記フィルタ板間に、各フィルタ板間の空間を仕切るこ
    とにより前記補助通気孔間の距離を長くする仕切り部材
    を設けたことを特徴とするオイルミスト分離回収装置。
JP06138043A 1994-05-27 1994-05-27 オイルミスト分離回収装置 Expired - Lifetime JP3073131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06138043A JP3073131B2 (ja) 1994-05-27 1994-05-27 オイルミスト分離回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06138043A JP3073131B2 (ja) 1994-05-27 1994-05-27 オイルミスト分離回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07317526A JPH07317526A (ja) 1995-12-05
JP3073131B2 true JP3073131B2 (ja) 2000-08-07

Family

ID=15212681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06138043A Expired - Lifetime JP3073131B2 (ja) 1994-05-27 1994-05-27 オイルミスト分離回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3073131B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102518494B (zh) * 2011-12-26 2014-01-15 重庆科克发动机技术有限公司 一种新型柴油机曲轴箱通风器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07317526A (ja) 1995-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4487618A (en) Airline vapor trap
US4388091A (en) Air cleaner having a dust dumping valve
US4212659A (en) Air-intake devices for internal combustion engines
US3190058A (en) Cylindrical dust-separating device
US4035171A (en) Gas liquid separator for flare systems
US11918941B2 (en) Integrated module with stage one and stage two filters combined in single housing
GB2075364A (en) Disposable air filter
US4048071A (en) Liquid filtering device
CA1069001A (en) Air cleaner with integral louvered precleaner
US4010891A (en) Vapor removal apparatus for oil/water separator
US3922152A (en) Filter
JP2003509613A (ja) 導管内を流れるガス/液体混合物からガスと液体とを分離する装置並びに方法
JP2003508678A (ja) 自動車の内燃機関のための吸込み空気を濾過するためのエアフィルタ
US3008538A (en) Oil and gas separator
JP3073131B2 (ja) オイルミスト分離回収装置
US2627935A (en) Air cleaner
US5900149A (en) Sedimenter
US3815328A (en) Emission control muffler means and method
JP2001120932A (ja) フィルタユニット及びフィルタ装置
JPH0835413A (ja) オイルミスト分離回収装置
US5030262A (en) Air vapor trap and drain therefore
JPH0849519A (ja) オイルミスト分離回収装置
JPH032659Y2 (ja)
JPH0437609Y2 (ja)
KR200299652Y1 (ko) 자동차 머플러용 미립자 포집장치